
戯伝写楽
フジテレビジョン
青山劇場(東京都)
2010/04/07 (水) ~ 2010/04/17 (土)公演終了
満足度★★★
絵描きの狂気を演じた大和悠河と、花魁の業・本性を演じたソニンが抜群に良かった!けど曲が悪い!
流れの絵描き、おせいと、その才能を利用して一儲けを企む男、
版元、文人、花魁らを巻き込んだ”東洲斎写楽”戯伝ミュージカル。
絵にとりつかれた女を生き生きと演じる大和悠河さんが光ってます。
ただただ、人の本当の顔、本当の感情を絵にすることに
惹かれてしまう。
そして、ついには誰にも描けない、描いたら浮世絵師には戻れない、
花魁や、江戸の庶民やたちの「本当の顔」、恐ろしい人間の
本質を描くに至る狂気を、美しく演じられました。
今回も一番の目的は、ソニン!
上辺の美人画ではなく、自分の”業”を写楽に描かせる
花魁を見事に演じてます。
最初のプライドの高い無表情と対比させて、クライマックス
で本当の顔、本当の表情が出せたというシーンが、
最高に良かった。
ただ、残念だったのは、ミュージカルなのに、ノリのいい曲や
聴き惚れるスローな曲が少なく、音程が微妙なポップス調の
曲が多くて音楽に素直に乗れなかったこと。
そして、青いビームライト?を客席に向けて照らされることが
何度もあって、まぶしくてしょうがなかったこと。
舞台を観るときに、手で目の上にひさしを作ったのは
初めてです。ぎゃふん。(><;)

大海原の小さなイェイ!
カリフォルニアバカンス
OFF OFFシアター(東京都)
2010/04/08 (木) ~ 2010/04/14 (水)公演終了
満足度★★★★
完成度の高まりを感じたけど
昨今、お笑い系の芝居は典型的なドタバタや、くだらない下ネタものが多いのだが、このカリバカの芝居は中途半端な間を感じさせない笑いの連続で、あっと言う間の2時間でした。2年程前、同劇団の芝居は、笑いの質が粗削りだったが、今回は良くネタが織り込まれた作品で、笑いも多くまた質も高く個人的には満足いくものだった。佑里沢満人氏の脚本も数をこなしてきただけあって、笑いのポイント押さえたネタ仕込みでした。また、ストーリーもバカバカしい中、上手く繋がっていたし、セットを上手く使いながら男女役者が入り乱れて展開する笑いは大変好感が持てました。*今回他の人達のコメントは、余り芳しくない様ですが、この2年で80以上のお笑い系の芝居を観てきた小員としては、上位10位以内(まだ上には上がいるけれど)に入ると思いました・・・ 次作に更なる期待大です。 テッド・K

ORGAN 【ご来場ありがとうございました。次回公演は9月中旬】
elePHANTMoon
サンモールスタジオ(東京都)
2010/04/07 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★★
ドナー編観劇
悪くはないが期待したほどには心揺さぶられず。
役者に委ねられている部分が舞台の引力を巻き起こす鍵になっていた割には、人間性の濃度を感じることが出来ない役者がどうも目につき、引き込まれなかった。

ONE vs HALF
劇団め組
吉祥寺シアター(東京都)
2010/03/25 (木) ~ 2010/03/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
題名からしてすごい
幕末維新ものに定評のある劇団の最新作。西郷隆盛の庇護の最期の真実が斉藤一と中村半次郎のドラマを観ながら明らかになっていく。殺陣もすごかった。傑作です。

ゴルゴダ・メール
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/03/25 (木) ~ 2010/03/29 (月)公演終了

ドライビング エンゼルフィッシュ
劇団6番シード
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2010/04/08 (木) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★
はぁはぁぜぃぜぃ!(苦笑!)
コメディというよりも全体的にコミカルな動きと内容。案外バカバカしい。アニメ的と感じた。
まず舞台のセットが可愛い。沢山の仕掛けがあって面白いが、舞台セットのターンでよろつくナカタニ監督こと鈴木智晴。本物の監督が見てたらここでダメだしするのだけれど・・・笑)
以下はネタばれBOXにて。。

モグラの性態
ぬいぐるみハンター
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2010/03/25 (木) ~ 2010/03/31 (水)公演終了
みた
笑いどころをきっちりさせようという作家さんの真面目さを感じました。「”お”下品」「”お”バカ」という方向で批評性のないのが、少し好みではなかったです。
神戸さんの迫力と、後半のテンポのよさは観やすかった。

太陽の砦
BQMAP
シアターサンモール(東京都)
2010/03/31 (水) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

そのときがきたら~映画監督山中貞雄の青春~
カラフル企画
座・高円寺1(東京都)
2010/04/03 (土) ~ 2010/04/11 (日)公演終了

春の海
世田谷シルク
シアター711(東京都)
2010/04/08 (木) ~ 2010/04/11 (日)公演終了
満足度★★★★
一つずつの時間の瑞々しさ
冒頭から、一つずつのシーンに
観る側をわくわくさせる空気があって。
後半物語全体が俯瞰できる位置で
その秀逸さがしっかりと生きてくる。
堀川炎の世界からやってくる
様々な感覚や表現の洗練に
しっかりと心を掴まれました。

わが町
文学座
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2010/04/09 (金) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
「生」と「死」の世界観を見た2時間
名作戯曲でありながら、ややファミリー向けにアレンジした内容。「生きる」の部分と「死」の部分をわかりやすく芝居の内容に入ってよかったです。

春の海
世田谷シルク
シアター711(東京都)
2010/04/08 (木) ~ 2010/04/11 (日)公演終了

私のこの目で【ご来場誠にありがとうございました!】
劇団スカラベ
シアターブラッツ(東京都)
2010/04/09 (金) ~ 2010/04/11 (日)公演終了
満足度★★
ブラッツでやるミュージカルとしてはピッタリかもですが…
雰囲気は劇場とマッチしていて良かったと思います。ただやはり音響環境が良いとは言えないためか、歌詞が非常に聞き取りづらかったのが残念。
個人的にはミュージカルは楽しく胸躍る方が好みかわかりません…。

とりあえず寝る女
箱庭円舞曲
駅前劇場(東京都)
2010/04/02 (金) ~ 2010/04/06 (火)公演終了

スナック『しばはま』
快快
SNAC(東京都)
2010/04/09 (金) ~ 2010/04/10 (土)公演終了

太陽の砦
BQMAP
シアターサンモール(東京都)
2010/03/31 (水) ~ 2010/04/04 (日)公演終了
満足度★★★★
もうちょいで泣きそうに
歴史上の名も無い人々が必死に生きた(戦った)瞬間の物語。
最後の戦闘場面は、音楽のみセリフなし・スローモーションで映画を見ているようでした。敵と闘い、敵を足止めし、さて、無事に逃げられたかどうか...というところで、場面は現代の砦跡に戻り、暗転、幕となりました。暗転した時点で号泣フラグが立ったんですが、すぐにカーテンコールになったので泣きそびれちゃいました(笑)。もうちょっと余韻があるとよかったなぁ。

とりあえず寝る女
箱庭円舞曲
駅前劇場(東京都)
2010/04/02 (金) ~ 2010/04/06 (火)公演終了
満足度★★★★★
寝るどころの騒ぎじゃない
前説で、「とりあえず、寝ないで下さい」と冗談めいた注意事項がありましたが、面白すぎて寝るどころの騒ぎじゃない(笑)。
それぞれに語りたくない過去や秘密をかかえながら日常を過ごしています。立ち退き問題やら母親の死という重大事に際し、それらの過去や秘密が見え隠れしてくるのがとてもスリリングでした。同時に笑いの多い舞台でもあり、これは居候の叔父さん、自治会長の丹波さん、ペン友の榊千代海という第三者による笑いが多かったですね。シリアスな当事者にコミカルな第三者というのがよい。。
緊張と緩和の按配が絶妙。だから135分退屈するどころか、短くさえ感じました。

〈津山三十人殺し〉幻視行
月蝕歌劇団
ザムザ阿佐谷(東京都)
2010/04/01 (木) ~ 2010/04/05 (月)公演終了
満足度★★★★
泣かせる
時空を飛び越えたトンデモ展開ですが、ムツオの生涯のくだりはかなりまっとうな物語。希望に満ちた少年時代、家庭の事情で進学を断念、肋膜炎で兵役につけず非国民扱い...ムツオの人生、彼の心の叫びが泣かせますね。
ムツオを救うために、小説の登場人物が抜け出てくるのはファンタジックで、これも泣かせる要因。
役者さんのレベルの差が激しいのはデフォルトで、もう慣れましたが、せめて月蝕踊りだけは、全員かっこよく踊って欲しいな。

遠ざかるネバーランド
空想組曲
ザ・ポケット(東京都)
2010/02/10 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
良かった
冒頭の、すごく「演劇演劇した」作風に若干、疲れてしまいそうになったんですが、
そこここに散りばめられた謎が明らかになるにつれ、ぐいぐいと引き込まれていた自分がいました。
良かったです。

ROOM
シガラキ
【閉館】江古田ストアハウス(東京都)
2008/03/20 (木) ~ 2008/03/23 (日)公演終了