最新の観てきた!クチコミ一覧

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ミュージカル「アトム」

ミュージカル「アトム」

わらび座

新宿文化センター(東京都)

2010/06/19 (土) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てよかった……!
誰もが知っている鉄腕アトムをひとつの象徴として、ウエストサイドストーリーばりの対立と愛の物語を、歌とダンスで描いたミュージカル。

横内謙介氏のハートウォーミングなストーリーとラッキィ池田氏による楽しくて力強いダンス、甲斐正人氏の親しみやすく美しい楽曲、そして役者陣の安定感のある演技や歌によって、シンプルなテーマが胸に迫る素敵な作品となっていたと思う。

アズリを演じた三重野葵さんと神楽坂役の椿千代さんの静かな中に強さを感じさせる演技、そして圧倒的な歌唱力が印象に残った。

電車は血で走る(再演)

電車は血で走る(再演)

劇団鹿殺し

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/06/18 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

 劇団鹿殺し初観劇!まさか「泣けるファンタジー」とは!!観てよかったよ(;;)/
「劇団鹿殺し」初観劇です!前から観たかった。
やっぱり普通、この劇団名から「鹿を殺すような」アナーキーな、
半裸の男優が叫びっぱなしとか、罵倒しあうとか、
そういうイメージになりますよね。

まさか「泣けるファンタジー」とは!!
青山円形劇場で観れば良かった!

電車が好きだった小学校時代の友人「鉄彦」との再会に、
そのころやった芝居の感動を思い出し、大人になって
やめようとしていた演劇の感動と情熱を取り戻す男の物語。

電車を楽隊で表現し、歌も随所に織り込んで、
劇中劇に、つかこうへいさんの芝居(蒲田、熱海)のパロディ
を盛り込みつつ、「やりたい芝居をやり続ける熱い想い」を
歌い上げた元気いっぱいのファンタジー!!

鉄彦を演じた、演出の菜月チョビさんの小学生の演技が
面白くて、味があって、とってもよかった。

観てよかった!おすすめです。

不滅

不滅

鵺的(ぬえてき)

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

満足度★★★★

「ねたこのおこしかた」…
…あるいは「さ***きのつくりかた」。基本的には静かな会話で進みつつ、奥で蠢くものが何とも薄気味悪い。
また、揃いも揃ってどこか壊れている登場人物それぞれに共感する点があり、そんな部分は誰しも持っているのか?と思わせるのもコワい。
さらに上下に引き裂いて戻したような装置も印象的。
がしかし、後味はさほど悪くないのがまたフシギ。

恋する剥製

恋する剥製

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/06/22 (火) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★

爽快痛快
まさにデタラメなおもしろさ。
いや、デタラメではないんだよな。クロムの芝居は。
その辺の劇団じゃ真似できない技術の裏付けがあるんだよな。
とにかく、完成度高いよ。
いいのか悪いのか分からんが、小学生らしき女の子がケラケラ笑っていた。
特にくぼかんさんの動きで。
次回は来年4月にトラムだって。今年もう観れないのは残念。
それにしても、今回のワレちゃんは近年まれに見る可愛さだった。
ワレタファンは、女房を質に入れてでも観に行くべきだ。

ネタバレBOX

幸田尚子が途中セクシー衣装になるのだが、
美人でスタイルもいいのに色気が微塵もないという…。
あくまでも個人的な意見ですが。
Reverberate【御好評頂き終了いたしました☆】

Reverberate【御好評頂き終了いたしました☆】

岩☆ロック座

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/06/26 (土) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

満足度★★★

正直申し上げて
ポータブルダンスパフォーマンスユニット(ビビ)の【Ceremony】は好みではなかった。ダンスパフォーマンスという分野がいまいち、ワタクシの感性に響かないのも起因かと。


以下はネタばれBOXにて。。



そんな訳でセリフもあまりないし、パンチもない。感覚が快快っぽいなぁ。。

ネタバレBOX

で、後半の岩ロック座バージョン。
こちらは相変わらずの涙ぐむシーンあり。(再演)
死んでしまった夫のことを本当は好きだったのだと気づく妻の心境が悲しい。生きてさえいてくれれば・・・。死んでしまってから夫の度量の深さや相性の良さに今更ながらに想う妻の心理を描いた作品。これ、いつ観てもいいなぁ。

よって2つの作品の総合評価は3になります。
人が傷つかない魔法

人が傷つかない魔法

CO9

pit北/区域(東京都)

2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

人が傷つかない魔法
今回は役者さんのひとりが友人で観てきました。一度と言わず、二度三度観たい舞台でした。物語に吸い込まれそうになり、笑ったり、泣きそうになったり、とても楽しかったし、感動もしたし、救われもしたし、終わった時には「スゴいスッキリとできる物語だな」と思いました。

ネタバレBOX

同じ役者として「ミスしたな」とかなんとなく思う部分もありましたが、それをあまり感じさせないほど皆さんがしっかりと役になりきっていたと思います。岸根さんカッコよかったです。最後のオウムのオチは面白かったです(笑)
組曲「空想」

組曲「空想」

空想組曲

OFF・OFFシアター(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

面白い。素晴らしい。
今のところ、今年No. 1です。

アウェーインザライフ

アウェーインザライフ

プロペラ犬

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2010/06/23 (水) ~ 2010/06/25 (金)公演終了

満足度★★★★

みんな筋肉少女帯のファンと化す
若手劇団のようなバタバタ感と熱意がすごく良かったです。
ロックってこんな感じだよな~と思わせてくれる舞台。
水野美紀のはっちゃけぶりが最高でした!村上もソニンもびっくりするくらい面白くて可愛かった!歌えてるし!
大千秋楽だったので、筋少がゲスト、最後に歌ってくれました!
また見たいけど、最後なんだよね……。

厠の兵隊

厠の兵隊

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/26 (月)公演終了

満足度★★★★

気持ちのよさ
猥雑で暗い印象が多いアングラ劇団の中では、泥臭い中にも清潔感のある劇団だと思います。ダイナミックな演出と繊細な心の動きが、観客の心に沁みやすく自然と楽しませてくれます。

ネタバレBOX

板垣桃子さんの演じる月子の、突き刺さるような真っ直ぐな笑顔が作品の魅力を底上げしていました。中堅(年齢経験的に)の役者さんが、男女問わずしっかりしている劇団だと思います。
風変わりなロマンス / 悲しみ

風変わりなロマンス / 悲しみ

劇團旅藝人

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/06/24 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

芸術的なセンス
あっぱれ!という言葉以外に賛辞の表現を思いつかないほどの秀逸な舞台だった。特に「悲しみ」の演出は叙情的でもありギリシャ神話をも思わせるような美しく甘美でもありながら、現実に襲い掛かる悲しみと後悔の負の感情表現を見事に表現していた。なにより、演じたキャストらが素晴らしい。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

「風変わりなロマンス」
孤独な独身男・ウェアーは何をやっても上手くいかない。他人と関わること自体が苦手で、自らも殻に閉じ込めてしまう。そんな男がある日、下町の古びた宿屋に泊まるも、そこの女主人・べラと情を交わしてしまう。女主人も家族がありながら孤独だったのだが、自由奔放な女でもあった。

ベラはそんなウェアーに対して「男に必要なのは女なのよ。家族を持たない男は家族に捧げる愛情を他で埋めようとするから、気がつかないうちに変人になってしまうの。」などと会話をしながら楽器を奏で心を開かせようとするも、既に妄想のなかで生きてるウェアーは猫のニチボーにしか心を開くことが出来なかった。そんなウェアーに苛立ち、ベラはニチボーを捨ててしまう。

ショックで精神的に病んだウェアーは精神科の病棟に入院するも退院して宿屋を訪れると、ベラは既に宿泊客とデキておりニチボーは相変わらず、行方不明だった。ベラに追い出されたウェアーは必死になってニチボーを探し、再会する。

宿屋の部屋でベラが奏でる楽器が一番美しいシーンだった。癒しを求めていたウェアーはベラの強引なアプローチによって関係してしまうも、この後のニチボーを巡っての言葉による傷つけあいの展開は、「だから俺は人間が苦手なんだ。」といわんばかりのウェアーの心の叫びが聞こえるようで、脱力感、失望感や挫折感を伴った舞台だった。最後の希望としてニチボーと再会できたのが救い。



「悲しみ」
実に美しい場面だった、コロス達の天使の歌声に神的な震撼を覚えたほど。老人グリーシカは女房のマトリョーナを酒の勢いを借りて、殴ってしまう。倒れるストリョーナ。驚いたグリーシカは老いぼれの牝馬でドクターの元に走るもマトリョーナは息を引き取ってしまう。この時になってようやく己のマトリョーナの対する仕打ちを後悔するも、どうすることも出来なかった。

若かりし頃の夫婦の生活情景から、やがて、グリーシカが働かなくなり酒に溺れ、女房のマトリョーナを母親と勘違いして甘え、挙句、殴って殺してしまった愚か者の老人の描写の仕方を過去と現在を交差させながら、コロス達の歌声とともに詩的に演出する。この演出の仕方が実に美しくこの世とは思えない場面だった。ドクターの顔の演出も素晴らしい。ファンタジー的でもある。

グリーシカはマトリョーナを失ってはじめて、「人生はなんとあっというまに過ぎて行くのだろう。もういっぺんやり直せたらな~。。酒と喧嘩と貧乏に紛れてあっというまに過ぎてしまった。そういやマトリョーナな奴、物乞いしたこともあったな~、俺をこんな奴だと思ったまま逝っちまった。もう10年生きてたら、俺だって・・・、ああ、もういっぺんやり直せたらな~。。」と呟く。

愛情、友情、依存、共栄の対象が失って初めて、「悲しみ」を感じ、対象と自身とのつながりが強い程、深い悲しみが訪れたグリーシカだったが、彼の最大の悲しみは過ぎ去ったものへの後悔と大事にしてやれなかった対象が失われた深さに大きく起因し、そして自身の孤独だ。

だから・・、自身の脳でその現実を受け止めるとともにこみ上げてくる感情は事実を否定したいほど悲しむのだが、現実は今を拒絶する。

清水理沙の天使の声が破壊的なほど美しい。役に見合った年齢のキャストらはこの舞台を崇高なほど完璧に仕上げていた。芸術的な舞台だった。。
クセナキスキス

クセナキスキス

The end of company ジエン社

d-倉庫(東京都)

2010/06/03 (木) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★★★

遅くなりましたが
いつも以上に独特なテーマ。分かり辛さもあったけれど、楽しみました。

水×ブリキの町で彼女は海を見つけられたか【ご来場ありがとうございました!!】

水×ブリキの町で彼女は海を見つけられたか【ご来場ありがとうございました!!】

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★

再演 水
とにかく、入ってすぐに美術が素敵でほわー!ってなった。上から見下ろしてもきっと素敵なんだろうなぁって感じました。
開演前にアンケートに目を通しておいたほうが良いでしょう。私は楽しめました。
次は英語字幕ありのを見てみようと思います。

ネタバレBOX

台本とかいじっているものだろうと予想していたので、初演の水そのままで意外でした。台詞も、間合いも、立ち位置も、変わりなく(と感じました)。なのでどうしても初演のキャストとかぶってしまって、重ねて見てしまって、それがもったいないなぁと思いました。西川さんがチョウさんに見えたり、根岸さんが酒井さんに見えたり。お母さん役の伊東さんが素敵でした。なんていうんだろう、「お母さん」って感じがして。
初演と本当におんなじ感覚がして、もう一度観れてラッキーという感じと、もうちょっと違った「水」を見てみたかった残念というのが入り混じってます。
ネバーランド

ネバーランド

少年社中

青山円形劇場(東京都)

2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

観ました
観たよ、の記録。
自分にとっては照明・衣装・音楽(←特にこれ!!!)・アクション・殺陣が感動ポイントでした。

ネタバレBOX

・・・ただ、空想組曲の「遠ざかるネバーランド」があまりに衝撃作・感動作すぎて、おなじネバーランドネタだとどうしても比べてしまう自分がいて、ふとしたところで冷静になってしまう。ものすごく客観的に遠巻きに観てしまう自分がいる。

作品自体は本当に素晴らしいです。
全ての点で完成度が突出していると思います。

ただ、自分の心の中の比較物ができてしまっていたので(しかも「神」みたいな存在。笑)これはどうしようもないんだと思います^^;
はははなし【ご来場ありがとうございました!】

はははなし【ご来場ありがとうございました!】

劇団森

早稲田大学学生会館(東京都)

2010/06/24 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

満足度★★★

母と娘の愛と憎しみの物語
 劇団森の荻原永璃が演劇倶楽部、てあとろ50' くるめるシアターという早稲田を代表する劇団から魅力的な役者を3人集めて挑んだ合同公演のような企画。母と娘の愛憎を永遠の輪廻にまで導き、内面世界を舞台の上に表現してみせた。

 萩原永璃は前作もリストカッターの物語を描いたが、心の内面を描く作家。コメディやエンタメが全盛の大学演劇でシリアスなものを真摯に書き続けている。

 役者はそれぞれ各劇団を代表するだけあってうまい。河合恵理子はエンクラでいつも演じる明るく元気な子の役とは真逆の役を演じ、新境地を開いた。三谷奈津子は若いながら母親の持つ愛情とときに傲慢さを表現し、しっかりと母親に見えた。間に入って谷口大介が何役もこなしていたが少し難しい役だったか。他の公演も見てみたい。

 実際に舞台上で調理をするところが斬新な演出だった。

百人町

百人町

劇団唐組

花園神社(東京都)

2010/05/01 (土) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★

春公演
毎年段々と上演時間が短くなります。

ネタバレBOX

けれど、やはりすごいものはすごいです。面白い。筋といえる筋があるのかは疑問でしたが、そんなものはおいておいて見てるこちらの毛穴が開くような表現に圧倒されます。

ラーメン屋を幻想的にみててしまうその感性と言うのは、普通の人間が世界を眺める目とは全く違うところから生まれるのかもしれません。

しかし、年々役者さんの質が落ちていくのはやはり仕方がないことなのでしょうか。
その中では、病院院長役の辻孝彦さんが良かったです。アングラ役者にありがちな力で押すだけで細やかさにかける演技ではないのが好感です。
めぐみへの誓い

めぐみへの誓い

劇団夜想会

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2010/01/26 (火) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度

予定どおり
始めからそれほど期待はしていなかったのですが、やはり予想通りの結果でした。

ネタバレBOX

失礼な言い方になりますが、演出家の方はプロなのでしょか?僕はこの団体の事を良く知らなかったのでどんな経歴の方なのか知らなかったのですが、演劇好きで憧れて思わず素人なのにやっちゃった、みたいな演出でした。
無意味にパネルが上下したり、幕を下ろしても幕の向こうで準備してる音が聞こえていたり、学芸会のようなのです。
脚本も、資料を繋ぎ合わせましたといった文学性のかけらもないものでした。

横田早紀江さんを演じてい女優さんの演技が、なんとも一方的で独りよがりな感じが、ざわざわとした嫌な感じを残しました。
田口八重子さんを演じていていた川上麻衣子さんはさすがです。テンポの良い台詞回しとリアルな感情のうねりを感じました。
不滅

不滅

鵺的(ぬえてき)

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

6月24日(木)S
ハードな復讐譚。でも終始ニヤニヤ。直接描写のないQTか!?

PW

PW

演劇企画集団THE・ガジラ

本多劇場(東京都)

2009/03/06 (金) ~ 2009/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

納得
非常に面白かったです。一人ひとりの役者さんがとてもしっかりされていて、地味ではあるけれども底力を感じました。
仁科貴さんがよかったです。

ランディーおじさん

ランディーおじさん

個人企画集団*ガマ発動期

ザ・スズナリ(東京都)

2010/03/12 (金) ~ 2010/03/16 (火)公演終了

満足度★★

だからなんだ
といった感じの芝居でした。役者さんたちは割りとベテランの域の人が多く(単に年齢的に?)それなりに安定したお芝居を見せるのですが、だからなんなんでしょうか?でした。
だれも華ないし。地味な実力派というには少々揉まれていない感じもあります。

ネタバレBOX


佃典彦の脚本は、話の筋がわかりやすく起承転結が明瞭。伝わりやすいし伝えやすいと思います。けど、ツボを押さえている感じで、いくらでも量産できてしまうんだろうな、と思わせるブランド感のなさですね。生涯の名作を産めないで終わりそうな作家さんのニオイです。どちらが良い事なのかは解りませんが。

劇団、役者、芝居そのもの、あまり未来へ開けた展望や将来の野望などを感じさせない芝居でした。

峯の雪

峯の雪

劇団民藝

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2010/06/22 (火) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

ただ、ただ美しい人たち
長塚圭史氏がイギリス留学中に「胎内」をワークショップで選択、そして
翌年には仲代達矢氏が「炎の人」に出演予定、と今もなお古びない
三好十郎。 一体、何がその生命力の源なのか。

前々からその作品を観てみたい、と思っていた矢先に本作。
即決で観ましたが…。

出てくる人たちが皆凛としていますね。 佇まいから、台詞から。
仲代さんもそうなのですが、良い役者は姿を見るとただ「美しい」と
はっとさせられるのですが。 本作は皆「美しい」です。

ネタバレBOX

内藤安彦氏の演じる治平は本当に素晴らしかった。
台詞一つに、無骨でいささか不器用ではあるけど、優しさに満ちた
深みのある性格が出ていて。。 特に、娘のみきに対する複雑な
心情の表現が本当に、なんといってよいのか。

脇を固める人たちも皆レベルの高い演技。
特に新吾役の塩田氏の、きりっとした佇まいも観ててこっちが
背筋がしゃきっとしそうな、良い男っぷりでした。 最後の最後なのに
かなり良いとこもってった、かな。

戦中のいわゆる「戦意高揚モノ」に括られているらしく、三好十郎本人は
この作品を恥じていた、とパンフレットにはあったけど。

世間の片隅でひっそりと、自分のなすべきことを精一杯にやり遂げる。
そういう、なんというか、職種に限らない「人生の職人」達への尊敬と
深い愛情だけが観終わった後は心に焼きつくような作品でした。
それはとりもなおさず、きっと三好十郎本人が職人だからでしょう。

本作品は「戦時中」のものですが、混沌とする情勢の中、
「戦時体制」は今なお厳しく継続中、といわんばかりです。
現在と照らし合わせてみると、恐ろしいほど古くない上に
一つの清冽な生き方を想わされるよう。

この作品は観ないと損ですね。 観終わった後「人生」を考えます。

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