Do!太宰
ブルドッキングヘッドロック
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2010/05/14 (金) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★★★
充実した作品
太宰を知らなくても、楽しめます。
初めての三鷹でしたが、いい劇場ですね。存分にステージ構造を活用していました。
ナイロン100℃の『世田谷カフカ』を連想させますね。
役の関係性がいまいち分かってませんが、おもしろいのは確かです。
14+
FOURTEEN PLUS 14+
ぽんプラザホール(福岡県)
2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
悪いことはしていない
人間はみんなそう思いながら生きているのかな。
いいとか悪いとか常識とか非常識とか。
本当は昼の教室なのに真夜中のように暗かったのが
暗示的だった。
アフタートークの感想を聞きたい。
露出狂
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了
満足度★★★★
柿ー
普段とはちょっと違った、若干抑えた感じの柿喰う客。2011が早くも楽しみ。
スーパーヒーローイズム
Func A ScamperS 009
吉祥寺シアター(東京都)
2010/05/22 (土) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
さすがのFASと言わざるを得ない
商業舞台張りの舞台装置に歌にダンス。
メンバー、ゲスト問わず、個々人もとても華やかで、
FASファン、香さんファンならずとも、
ゲスト一人が気になるなら見に来る価値は大きい!
仁美さんやYOHさん、あずささんのライブ顔負けの歌は
一聴の価値アリです。
何より、一糸乱れぬダンスは圧巻!
と書くと、いわゆる商業演劇っぽいのですが、
そこはやはりFASでした。
ストーリーが一番ハンパない!
ごちゃごちゃ書いたけれど、友達には絶対見せたい。
※DVD発売決定、おめでとうございます。
ネタバレBOX
ウケてウケて笑うほどに、最後に空虚に襲われてしまう…。
ヒドい!
酷い程に最高でした!
キミと暮らした部屋
天然工房
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/05/19 (水) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★
着想は良いのに活かしきれずもったいないi
3D写真や映画の左眼用と右眼用の如くほぼ同じ装置を上手下手に配して1年の隔たりがある同じ部屋の様子を見せるという着想は良いが、冒頭と終盤でしかそれを活かせず、2つのストーリーがコマ切れになるデメリットばかり強調される結果に終わったのは非常に残念だしもったいない。(着想に溺れたとも言えるか?)
このような内容ならばケースはやや異なるが先日のクロカミショウネンのように同じ装置で短い暗転のうちに細部を変えて見せた方が効果的ではあるまいか?
ネタバレBOX
せっかくこのような装置にしたのだから、冒頭のように両方の動作がシンクロするとか終盤のように過去の人物にツッ込むとか、さらには時を超えて物の受け渡しをするようなムチャとか、その着想を最大限に活かすべく積極的に攻めるべきではなかったか?
笑う魔女の罠~Traps of the Laughin' Witch~
劇団三年物語
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2010/05/16 (日) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★★★
延々と罠に引っ掛かる
それなりに楽しかったが、展開も笑いも自分にはノり切れず時間が長く感じた。
和田成正さんの眼と動きの気持ち悪さは、出てくるだけで笑ってしまうほど抜群だった。
めぐるめく
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★
めぐるめく 感想
観てきました!素直に楽しめる舞台、今どき珍しいくらいに。
ネタバレBOX
群像劇的に、登場人物それぞれがきちんと描かれる芝居。これは桑原さんの脚本・演出の特徴でしょうか、汚い人・貧しい人・頭悪い人への愛情をとても感じて、そういう人達が舞台上で一喜一憂するのが愛らしく見えました。
戯曲には生活のリアリティが漂っていて、でもべたべたしない。皆それぞれが人生は孤独なものなのだと自分に言い聞かせつつ、けど誰かに依存してしまう。そういうときに見える人間の弱さとか愚かさとか、温かさがKAKUTAの魅力なのかなと思いました。
一方で、これは群像劇の宿命かも知れませんが、主役の印象がいまいち薄かったかな。脇役の描かれ方が魅力的だったからかも知れませんが。
カルミナ・ブラーナ
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2010/05/01 (土) ~ 2010/05/05 (水)公演終了
満足度★★★★
しびれた
新国立劇場オペラパレスで同劇場バレエ団の公演を見る。デヴィッド・ビントレーの振付作品を2つ。「ガラントゥリーズ」はモーツァルトの音楽に合わせて踊るストーリー性のない20分ほどの群舞。ダンサーの編成は女8男4。メインとなる女性ダンサー4人は湯川麻美子、さいとう美帆、西山裕子、本島美和。
もう1本の「カルミナ・ブラーナ」は1時間あまりの長さ。5年前に上演されたものの再演で、見るのは今回が初めて。カール・オレフの同名曲を使用。
全6回公演でキャストは3通り。私が見た回の主要キャストは、運命の女神フォルトゥナ:小野絢子、神学生:福岡雄大、古川和則、山本隆之。
なんといっても小野絢子のかっこよさにしびれた。ボブ・フォッシーの振付みたいな、猥雑でなまめかしいダンス。バレエでいえば「白鳥の湖」のオディールのようなキャラクターを、魅力たっぷりに演じていた。
かつて劇団四季が上演したスーザン・ストローマン振付の「コンタクト」という作品で、「黄色いドレスの女」という誘惑者的なキャラクターを演じた高久舞のダンスがすっかり気に入って、彼女の踊り見たさに3度リピートしたことがあるが、ダンサーとダンスのかっこよさではこちらも負けていない。
「ヒッキー・カンクーントルネード」の旅 2010
ハイバイ
アトリエヘリコプター(東京都)
2010/05/16 (日) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★★★
笑うよりも考えさせられました
「経験者組」を鑑賞。
岩井さんは「外に出る」という点に着目し、「自分も外に出ろと周囲から盛んに言われた時期があるけれど、はたして単に外に出ればよいのか。外に出て生活していても、引きこもりの人はいる。この劇に出てくる登美男以外の人物にも引きこもりの面がある」とアフタートークで語っておられた。興味深い視点だと思う。それゆえ、このお芝居で起こる笑いには戸惑いも感じた。
ネタバレBOX
以前、TVで、「引きこもりの子はとにかく外に出して治す。この道?十年の経験に自信がある」と主張する女性と、「外に出すとかえって状態が悪化する」と主張する引きこもり経験者でカウンセラーの男性の主張が真っ向から対立し、議論が平行線だったことを思い出した。
確かに一口に「引きこもり」と表現してもいろいろなケースがあると思う。この劇に出てくる人たちは外見の状態より、むしろ内面のほうに問題があると私は思う。
妹の綾(成田亜佑美)とプロレスごっこに興じる登美男(岩井秀人)は楽しそうだ。自分の興味のあること、得意げになれることをやっているうちは機嫌がよいが、妹が登美男のビデオ「巌流島」を友人に貸したと聞くや否や、「どうしてそんなことしたの」と火が付いたように怒り出し、執拗に綾を責める。
母親(平原テツ)がカウンセリングのような感覚で、“出張お兄さん”の圭一(坂口辰平)のところに息子の相談に行き、「こういうお仕事(引きこもりの子のケアをする)はどれくらい経験があるんですか」と質問すると、圭一はたちまち、その質問のしかたを経験差別だと受け止めて、理屈を並べて反撃する。圭一は吃りはじめ、言葉がうまくしゃべれなくなる。ここでドッと笑いが起きたが、笑えるところなのだろうか。精神的な症状であり、私は笑えなかった。
家にやってきた圭一は環境適応症(?不適応症は聞いたことあるが・・・)のため、登美男と意気投合して家に居ついてしまう。
今度は母親から事情を聞いた“出張お姉さん”の黒木(チャン・リーメイ)がやってきて、登美男のほうを外に連れ出そうとする。対処法をめぐって、母親と黒木が言い合いになるが、この黒木もまた、相手の言い分がまったく耳に入らず、自分の主張だけを繰り返す人なのだ。
綾は母親に対し、家とスーパーとボウリング場を往復してるだけではないかと痛烈に批判する。唯一の趣味のボウリングについてとやかく言われたくないと、この母親もまた、異常なまでに猛烈に怒り出す。
「相手の意見に耳を傾けられず、自己主張だけを執拗に繰り返す」「こだわりが強いことに対しては些細なことでも怒りが爆発する」、これは性格と言うよりもむしろ精神的な問題ととらえたほうがよいのではないか。つい先日も、「周囲が性格的な問題だととらえるために、社会に適応できず、引きこもりになってしまうケースがある。先天的な病気の要因が考えられる場合もあるので、医師に相談し、周囲にも理解してもらう必要がある。そうすれば特技を生かしてうまく社会に適応できる」という精神科医の講演を聴いたばかりなので、この劇を観て複雑な思いだった。
リビングルームのウォールポケットを裏返すとお母さんが使う公衆電話になっている。小道具が家庭の内と外の表裏一体の関係を暗示している(ウォールポケットにはつり銭などの小銭がたまっていく)。
平原テツは母親を好演しているが、「おぅ」と返事をするときだけ、まるで男になってコントめくのが気になった。わざとそうしているのかもしれないが、違和感があった。
「外国で公演しても引きこもりが理解してもらえるかどうか・・・」と岩井さんはおっしゃっておられましたが、外国でもこのお芝居は理解してもらえると思います。部屋に引きこもる行動をとるかどうかよりも、人とコミュニケーションがうまくとれない、という精神的な問題を扱っているから。
14+
FOURTEEN PLUS 14+
ぽんプラザホール(福岡県)
2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
studio CAS/T the4th recital
studio CAS/T
セシオン杉並(東京都)
2010/05/21 (金) ~ 2010/05/22 (土)公演終了
満足度★★★★
ヨーロッパの雰囲気が魅力的
「ふだん、ダンスにあまり縁のない人にも観てほしい」という趣旨に反応して観に行きました。
コンテンポラリーダンスは久々で、観終わっての感想は、何か癒されたというか、元気をもらえた爽快感がありました。
このところ、立て続けにお芝居を観ていたせいか、筋を追ったり、台詞に注目しないで楽しめるダンスもたまにはいいなあーと思いました。
2部構成で、第一部はバラエティー豊かなダンスで綴るエチュード、第二部は演劇的な内容の「Chess」。
全体を通して洗練された構成・演出で、とても楽しめました。ただ一点、予約時に、「全体を見渡せ、比較的前方の観やすい良いお席がご用意できます」とのことだったのでしたが、私は目にダメージがあって極端に視力が弱いため、当日用意された客席中段より後方の席では、ダンサーの顔の表情がほとんど読み取れませんでした。残念です。席が後ろの方と知っていたら、オペラグラスを持参したのに。
プログラムに出演者の顔写真が載っていないので、初見では誰がどの役を踊っているのかもわかりません。
観客のほとんどが主催者の教室の生徒さんとその関係者で占められているせいかもしれませんが、外部にアピールしていく意向なら、一般客への配慮も必要ではないかと思います。
ネタバレBOX
第一部はエチュード。森羅万象、生物の営みを表現し、「生の歓び、素晴らしさ」を訴えているらしい。いちおう各シーンの表題はプログラムに書いてあるけれど、暗い客席でいちいち数えて照合して観ているわけにもいかず、観てすぐそれだとはわからない抽象的なダンスもあるので、自分の見方が合っているのかどうか自信がない。
ただ、「労働」の部分だけは動きですぐ理解できた。弾むようにリズミカルな動きで、ダンサーがまるで音符のようだった。多様な音楽の選曲が素晴らしく、その場面のダンスの雰囲気にとても適していた。流麗な振付が印象的。
ダンサーの技量にばらつきがあるせいか、群舞の場面では一斉に同じポーズをとるときに角度や動きがそろわず、片足で立つとふらついている人もいた。金子氏の振付は技量の優れたダンサーを揃えたら、もっと引き立つに違いない。
虹のようにカラフルな衣装(Kei)や、シーンの終わりを表す照明の落とし方が迫り来る夕闇のように絶妙だった。振付が多少単調な場面もあったが、音楽でカバーされていた。
第二部は物語性が濃い舞踊劇風。こちらの出演者たちは第一部より技術的に上級者を集めているようだった。西洋のチェスと「ロミオとジュリエット」の悲劇が組み合わされたような内容。
白と黒のチェスの駒で対立する両家の人々を表現し、衣装(金田かお里)は中世のヨーロッパ貴族風。シーン1の「繰り返される悲劇」で、両家の間に「ロミオとジュリエット」のすれ違い自殺の場面が暗示される。これが両家の対立の発端らしい。やがて、白の貴族の家に男の子が誕生し(両親の間からまさにポコッと産み落とされる 笑)、黒の貴族の家の娘と相思相愛になるが、両家の両親同士がいがみ合っているので、若い二人は悩み苦しむ。
シーン3の「祝い」の場面で、両家の人が白黒入り混じってまるで中世絵画のように静止する場面が美しい。両家にはそれぞれ、神父とシスター(ロミ&ジュリで言うところの乳母役?)がいて、それぞれ白と黒で色分けされ、シーン7の苦悩の場面に登場する。この神父とシスターが2人の家のしがらみや「良心の呵責」を表しているようだ。若い2人の衣装の胸にも十字架がデザインされているのは、「ロミオとジュリエット」の原作はモンタギュー家とキャピレット家の対立が宗教戦争を象徴しているという背景がうかがえるようで興味深かった。
そして「ロミオとジュリエット」のように、また若い2人の死によって両家は和解する。
衣装デザインがとにかく素敵で振付もドラマチック。特に、中世の舞踊を再現したような輪舞が良かった。
金子礼二郎氏のダンス作品はヨーロッパの雰囲気があって好きだ。また観てみたいと思う。
『妖怪レストラン 2D』
THE 黒帯
アイピット目白(東京都)
2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★★★
普通に楽しめた。
1作目は観てないけど登場人物のキャラ設定とかストーリーなんかも良く出来ていてなかなか面白かった。
ネタバレBOX
今回がシリーズ2作目で登場する妖怪たちは河童、狼男、犬神、件(くだん)といった面々。ほかにも吸血鬼とか雪女なんかも従業員らしいが今回は出てこない(吸血鬼はディナー限定、雪女は冬季限定らしい)。ちなみに支配人だけは人間。
朝、ホール担当の河童が店にやって来ると店中は一面真っ白でおまけに空っぽ。やがて他のみんなもやって来て大騒ぎしているところへ絵本作家という客がやって来る。昔先代のオーナーにお世話になったという彼のスケッチブック(先代のオーナーにもらったもの)を観るとそこにはすべて空っぽになったレストランが描かれていて。どうやらこのスケッチブックに描かれている内容が関係していると知ったみんなはスケッチブック(絵本)の中の世界に飛び込んでいき‥ていう感じの話。
「ウォーリー‥」とか「泣いた赤鬼」といった有名な絵本の世界に入って奪われた「アイテム」を取り返すエピソードも面白いし、舞台美術もシンプルだけどセンスが良いし。
ただ正直、妖怪が姿を変えて人間界で生活するという設定自体かなり使い古された感があるし(新鮮味がないというか‥)、あと時おり入るナレーション(マヨイガの声)がちょっと多すぎる気がする。さすがにうざく感じてしまうので冒頭と最後くらいで良かったんじゃないかな。
ユーフラテス/Euphrates<舞台写真を少しずつ公開し始めました>【公演終了いたしました。ご来場頂きました皆様、どうもありがとうございました!!】
一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド
atelier SENTIO(東京都)
2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★★★
難解
むずかしい!正直、話が難しい。
筋は分かるけど、難しい。
出演者の力量は素晴らしい。
よくわからなくてもなんでも、世界に引きずり込まれる。
また、舞台装置や道具のアイディアが卓越しており、
演技の演出も、思いついてもあんまり実践しないことを
ガンガンやってくれます。
前回もそうですが、前島さんという役者は非常に力のある方だと思います。
盛り上がりはもちろん、静かな台詞も聞かせてくれます。
最初から最後まで、強弱、緩急、声と体を制御できている。
うらやましい。
ネタバレBOX
なぜ、死んだはずのアニマ(不倫関係の教え子のK)は男として現れたのか?
「アニマ」とは単なる人の名前ではなく、心理学でいう男性の中の女性像の意味もあり、
舞台に出てきたのは助教授のOの「アニマ」だからなのだろうけど、よくわからない。
結局、女ではなく男として出てきたということは
助教授Oは、自分を正当化するアニマによって妻と別れてほしいと迫る教え子Kを殺し、不倫の清算を迫る妻と家族を殺したということなのだろうか?
スコップが統一した象徴のように出てくるが、それは何を示すかわからなかった。
最後は背びれのようにスコップが背中から生えていた。
はじめから助教授は手にスコップを持っていたが、魚を象徴しているのだろうか。
最初、助手が酸素マスクのようなものをしていたし、
先生も最初の説明で「魚のように口をパクパクさせて酸素を取り込め」というようなことを言っていたので舞台は水の中、なのか。
土は事象を覆い隠す助教授Oの心、か。
いろんなことを考えるが、かっちりハマる正解がわからない。
なんとも難しい。答え合わせをしてほしい気分になる。
金曜の夜のトークでなら、それが聞けたのかなあ?
笑う魔女の罠~Traps of the Laughin' Witch~
劇団三年物語
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2010/05/16 (日) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★
今ひとつ
くすぐりが多く、そこそこ笑えたのですが、似たような場面展開が多く、拡がりが感じられず、ちょっと飽きてしまいました。三年物語の次回作に期待します。
痴人の愛~IDIOTS~
metro
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2010/05/20 (木) ~ 2010/05/25 (火)公演終了
満足度★★★★
おもろい
オススメ。
月船も池下もいい。
モジョ ミキボー
モジョミキボー上演委員会
OFF OFFシアター(東京都)
2010/05/04 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
人生初リピート観劇!!
とにかくスゴい。まだ見てない方はぜひぜひ見るべきです!!
ネタバレBOX
“芝居はごっこ遊びの延長線にある”
なんてよく言われるけれど、これはそれを体現した秀逸な舞台ではないだろうか。
モジョとミキボー。二人の友情、その絆の強さ。
自分の少年時代をフラッシュバックさせられる。
子供の世界を大人の世界が容赦なく傷つけ、破壊していく様。二人の様子が幸せに見える分だけ、結末に切なさを感じる。
笑って笑って、最後にホロリ。
見終わって時間がたったが、未だに“雨にぬれても”の曲と共にいろんなシーンが頭に浮かんでくる。
裏に大きな社会問題を提示しているが説教臭くなく、体に入ってくる。
役者とスタッフワークが見事に噛み合っている。
多少、戯画的な手法も目につくがそれもご愛嬌。
いいものを見れた。
補足として、二回みたわけだが、初めに観劇した時に比べ、二回目はエネルギーが少なくなっているよう感じられた。二回目にみた時の空調の音がうるさかったのがその要因かもしれない。
長期間の公演だけに、役者さんも大変だろうが、頑張って欲しいものである。
七慟伽藍 其の六 Xバージョン
THE REDFACE
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2010/05/22 (土) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★★★
歴女よ、集え!
語りだけで繰り広げられる戦国の世の回顧録。
大きなアクションも派手な演出もなく、椅子に座り重厚な語り本を読む男たちの様が、逆にこちらの想像力を掻き立て、役者の声と表情見ていると戦国時代の情景浮かんでくる。
朗読劇かっと思っていると少し度肝を抜かれる。
勿論、何度も再演しているだけあって、後半になるにつれどんどん引き込まれる演出と榊原さんを中心とする役者の力が大きい。
ただ、やはり歴史に興味と知識がないとちょっとついて行けない部分もあるのも確か。
ついでに最近何かとパワースポットで話題の堀越神社に立ち寄ってみるのもいかが!
めぐるめく
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★
するりと…
芝居の中にはいっていけた。
美術や客入れ音楽で期待させておいて、いざ芝居がはじまったら“なんじゃこりゃ”と期待を裏切られることが多々あるなか、この劇団はそういった高揚感なり期待なりを裏切らず、そういった客席側の空気を上手く掴んでいたように思う。
ネタバレBOX
灯りや音の使い方、転換時の群像的なものの見せ方が小気味よい。
登場人物の在り方や居方も破天荒なのだが、内にリアリティを感じるので、心地よく観られる。
特に四女・ロミと三女の夫・卓の力の入れ加減は絶妙。
風呂場のシーンや山びこ&カラスで音響効果を使っていたが、大概ああいうことをすると、ひいてしまうものだが、そこまでにきちんと芝居をつくっているので、面白く感じられた。
ただ、家族で墓参りをしにいく道すがらで立ち寄った、ナイトクラブのシーンで、りつがダンスを踊るところは、役者が躍れるからシーンをつくった…というような芝居自体に対して必要のないものを取り入れていたように見え、少々辟易。
登場人物それぞれに問題を抱えているのだが、今一つどこに焦点を絞れば良いのか、また携帯を多様する意図がどこにあったのか、わかりにくいのも勿体ないと思った。
演出や役者は素晴らしいので、もうほんの少しだけでいいから、焦点を絞ってほしい。
演出や結末に驚愕する!!といった類のものではないので、そういったことが特に気になったのかもしれない。
いろいろ書いたが、満足して劇場を後にする事が出来た。来年で劇団創立15周年ということだが、心機一転もっともっと頑張って欲しいものである。
B神崎与五郎 東下り
劇団扉座
座・高円寺1(東京都)
2010/05/19 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
楽しかったよ~o(^-^)o
簡単に言うと、笑いあり、笑いあり、時折ジ~ンとホロリありかな~!(b^ー°)
観ないと損かもよ~o(^-^)o
どこまでもゆける
水写
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★★
優しく物静かなタッチは心地好いが…
女性作家二人による連作短篇3話。
SPIRAL MOONに通ずる優しく物静かなタッチは心地好いが、その半面アクセントに欠ける感無きにしもあらず。
また、2〜3年の猶予があることからか終末を迎える緊張感のようなものが感じられず、だったら敢えて謳わなくてもイイじゃん、的な?(笑)
さらに二重の入れ子構造なの?な部分も中途半端か?
一方、『ブラック・コメディ』冒頭ばりの暗闇シーンや写真撮影のストップ・モーションは○。