
守り火(まもりび)
FINE BERRY(ファインベリー)
ザ・ポケット(東京都)
2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★
心に突き刺さってくる作品だぁ
最初は、家族みんな楽しそうだし、お母さんのむっちゃ明るいところが、ほんといいな〜と単純に思ってました。

PARTYせよ
東京おいっす!
「劇」小劇場(東京都)
2010/05/25 (火) ~ 2010/06/01 (火)公演終了
満足度★★★★
まさにうたい文句通りでした
かみ合っているようで、かみ合ってなく。
当事者同士でしかわからない、微妙な会話。
怪しげな出張料理人・・・。
表面的に、なぞられていれば普通に聞こえる会話の中で、
さまざまな状況や思惑が錯綜する、気まずいPARTY劇でした。
「ガハハ」というより、「クスリ」の笑い連発で楽しめました。

守り火(まもりび)
FINE BERRY(ファインベリー)
ザ・ポケット(東京都)
2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
重なり合う
事前に、チラシ等で紹介されていた以上に暗くて緊張感のある
ストーリー構成でしたね。 観ながら、え?まだ不幸が続いちゃうの?と
落とされ、食い入るようにさせられることが多かった。
この作品の登場人物達は、それぞれが違うように見えて、実は
皆同じような境遇におかれていて、唯一つ、あのバラック小屋みたいな
家で一つに結びついて、または呪縛されている、と感じました。

モジョ ミキボー
モジョミキボー上演委員会
OFF OFFシアター(東京都)
2010/05/04 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

B神崎与五郎 東下り
劇団扉座
座・高円寺1(東京都)
2010/05/19 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

めぐるめく
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
しっとり感
家族、姉妹、親子の愛情を、愛憎をクリーミーに描いてました。
公演後のトークは趣きが異なり、これはこれで楽しめましたね。

露出狂
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了
満足度★★★★★
<乱痴気>シャッフル恐るべし!
キャストをシャッフルするという狂気とも言える企画「乱痴気」の回を観た。
私は役者ではないので、よくはわからないが、公演の途中でキャストを全部シャッフルして演じなくてはならないというのは、大変なのではないかと思う。
もちろん、役者さんたちは、自分の台詞だけ覚えているのではないだろうけど、覚えているのと、実際に台詞とて演技しつつ声を発するのとでは大いに違うと思うのだ。
それが、もちろん、ちよっと噛んだり、間違えたりはあるものの、その対応までも面白くして見せるという、根性はすさまじいものがあると思う。
シャッフルが大阪を含めて3回あるということだが、それぞれもまたシャッフルするという、それには、やっぱり唸ってしまう。

4×4=0
innocentsphere
シアター711(東京都)
2010/05/20 (木) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★
現代エンターテイメントの悪い見本
全体を通して、決して悪くはない。クオリティも一定の水準はある。演者も良かった。
しかし演劇を見た感覚は存在しなかった。
この芝居は、人の死を利用して観客に感動を与えようとしているようにしか見えない。
何か伝えようとしているテーマも感じられない。
人物が物語のコマでしかないのだ。
ストーリーも高校生が思いつきそうなもので捻りがない。
私は演劇を見た後の浮遊感が大好きなのだが、それが全く感じられなかった。
残念。

マクベス-シアワセのレシピ-
THEATRE MOMENTS
シアターX(東京都)
2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
幸せのありか
THEATRE MOMENTSは客席との関係が独特で、一般的な演じる側⇔観る側という二項関係に留まらず、観る側が時に作り手にもなり、演じ手と一体となって協同的かつ主体的に、心の動く瞬間(MOMENT)を創りあげていく。
そもそもライブとはそういうものだと思われるかもしれないが、THEATRE MOMENTSの舞台にはそのための仕掛けが意図的に、かつふんだんに用意されている。
そうして生み出された瞬間(MOMENTS)はただの一度として同じものはなく、その日その場に居合わせた人達だけのものである。
そういう意味で、非常に演劇的な舞台だと思う。
今回の『マクベス』は、その為の仕掛けが本当に秀逸だった。特に客席からのアンケートに基づいた即興から始まるオープニングへの流れに、のっけから前のめりに舞台に引き込まれた。
そうして新聞紙、赤い糸、てるてる坊主など作り手の想像力が生み出したキーワードが観る者一人一人の中で万華鏡のように反射してその人だけの模様を描き出し、観る者は芝居を透してその自らの万華鏡の模様を覗き込む。そんな感覚。
また、それを表現する役者の熱演も忘れてはならない。キャストチェンジをするそれぞれのマクベス、マクベス夫人には役者自身の個性が反映されていたが、その違いが心の多面性とリンクして、より世界が拡がって見えたと思う。
原作の『マクベス』では思い至らなかったけれど、手を血に染めて破滅していくこの夫婦もやはり最初は祝福から始まったのだなぁ、と改めて気付かされるとともに、相手を「必ず幸せに」しようとするばかりに逆に不安に追い立てられ落ちていく様に、胸が締め付けられた。
自分の欲や幸せのためというより、相手を幸せにしたいという思いから起こした行動が結果として破滅を招いてしまうところに、このMOMENTS版『マクベス』の悲劇性がある気がした。
「幸せのありか」について深く考えさせられる、本当に刺激的な舞台だった。

MUKAIYAMA ザ・トラブルマスターズ
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2010/05/22 (土) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
家庭円満殺人計画?
久間さんの作品は6番シード初観劇の時からファンになって、以来ずっと劇団の公演には通っていました。その久間さんが新しく立ち上げた劇団の第1回公演ということで、とても楽しみにしていました。
6番シードの時に1度観ていたから、内容はだいたい分かっていたけれども、懐かしく、そして新鮮な気持ちで観ることができました。
私はBチームを観ましたが、とにかく配役がとても素晴らしかったです。主人公は肇くんだけれど、それぞれのキャラクターがとてもたっているんですよね。イメージにぴったりで、コメディ部分もドラマ部分も満喫することができました。
今日はもうこの公演を観ることが出来ただけで1日幸せな気持ちでした。
久間さんお帰りなさい。これからの活躍も楽しみに待っています。

めぐるめく
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★
幸福感に満たされるのが何ともフシギ
ストーリーの行き着く先と心に残るものに若干の乖離が生じて戸惑いを憶えてしまうが、結論のみ言えば幸福感に満たされるのが何ともフシギ(笑)。
すべてにおいてのハッピーエンドではないが経過と以前より好転している部分がそう感じさせる原因か?
なお、ラストの一場面はなくても通ずるような気もする。

すごくいいバカンス
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
イムズホール(福岡県)
2010/05/29 (土) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
渾身の一作
ガラパ、よくぞここまで頑張った!という感じがする、まさにこれまでの積み重ねの集大成にして第10回目、イムズホール公演にふさわしい作品でした。福岡で演劇を観る者として、ぜったいに見逃せない作品になっていたと思います。東京公演も決定しているとのこと。今後ますますの活躍が見逃せません。

天国
株式会社AIM
しもきた空間リバティ(東京都)
2010/05/28 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
世の中厳しい
登場人物のうち特に誰かに過度な肩入れしていたり、社会悪を訴えようとしたりするというよりはむしろ、労働者達や悪女らの間で起こった出来事を淡々と客観的に描写。淡々としているからこそ、ゆっくりとじ〜んと心に効いてくるのかも。

露出狂
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了
満足度★★★★★
凄いな
熱気があるし、最初から最後までテンションが高い。ものすごく集中して観てしまうから、笑える所では、声を出して笑ってしまう。普段、声を出さずに笑ってばかりなのに。
作・演出の中屋敷は、本当に演劇に対する志が高いのだな、と感じた。そして、それが役者陣にも見事に伝わっている。特に、柿の劇団員たちは、動きの鋭さやら、表情の過剰さによって、他の女優たちを圧倒している気がした。

露出狂
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了
満足度★★★★★
すっごい勢いと緻密な計算
もう、凄すぎます。
評判に聞いてはいたものの、一度も観たことのなかった柿食う客。
中屋敷さんの世界観と細やかな演出に圧倒されまくりでした。
しかも役者さんが素晴らしく、夢中で時間を忘れてました。
面白かったなー。また観たいです。

アンゲーテッドコミュニティ
北京蝶々
テアトルBONBON(東京都)
2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★
岡安さん
Twitter で、直接フォローはしていないのですが、RT で岡安さん痕跡のあるツィートをよく目にしていたこともあり、北京蝶々とは?と興味を持ちました。
舞台セットがですね、始まってから驚きました。

露出狂
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了
満足度★★★★★
行って良かった!!!
自宅からはちょっと行きにくい王子小劇場なので、ギリギリまで悩んでましたが、観たことのない柿喰う客への興味と評価の高さに後押しされ、行って来ましたが・・・コレが大正解!
勢いある女優ばかり14人がくんずほぐれつの素晴らしい演技にほれぼれしました。気づけばすっかり虜です。
シャッフルを見逃したのが残念。もっと早く行けば良かった。
またお気に入りの劇団がひとつ増えました。

寝台特急”君のいるところ”号
中野成樹+フランケンズ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/05/20 (木) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★
月子さん
誤意訳・ワイルダー初体験。
誤意訳というのは日本語を話す現代の身体に合わせて適宜調整された翻訳(翻案?)ということで大筋間違っていないだろうか。名前は西洋圏のままだったけど、身体感覚は日本のものだったので、新劇調の翻訳物に感じるような違和感がなかったのはとても新鮮だった。おかげで変な所に惑わされず本質に近い(と思われる)ところで内容を追うことができたと思う。
どこまでが原作通りでどこまでが演出なのかはわからないのだが、物理的な制限から自由な視点が内、外、さらに外へと向かって同心円状に拡大する軌道を描く涼やかな時間が美しい。ワイルダー好きかも。

すごくいいバカンス
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
イムズホール(福岡県)
2010/05/29 (土) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★
さすが
リゾートバイト、楽園のようなゆるやかな宿に集まる若者たちの話。
テンポのよい会話と、くだらないネタから周到に仕組まれた伏線まで、しっかり笑わせてくれるコメディーでした。
みっちりと造りこまれた舞台の上を縦横無尽に駆け回るドタバタ感もガラパらしくて楽しいし、終盤の伏線が明らかになっていく展開も小気味よく、楽しく観させていただきました。
馴れ合いじみたゆるい会話の掛け合いも、作品のテーマとマッチしていてよかった。
若いっていいなあ・・・。

めぐるめく
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★
家族という名の希望
上演中の注意の時点で苦手なタイプの芝居だということは分かったが、あっさり泣いてしまった。涙腺が弱いのでイチコロだった。
演出、役者、美術その他もろもろプロの仕事。
人にすすめられる芝居というのはこういうものなんだと思う。皮肉ではなく。