最新の観てきた!クチコミ一覧

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シラノ・ド・ベルジュラック

シラノ・ド・ベルジュラック

BeSeTo演劇祭

新国立劇場 中劇場(東京都)

2010/07/16 (金) ~ 2010/07/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

日本代表
発声とか動きの様式、繊細な美術、ストーリーを俳句のように凝縮。主題を抽出し、再構成する創造性。それを実現する俳優・・・日本の演劇ここにあり。

セキュリティー・オブ・ロンドン

セキュリティー・オブ・ロンドン

SPAC・静岡県舞台芸術センター

舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」(静岡県)

2010/06/12 (土) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★

パノプティコン
その前に、喉つぶしてちゃ話にならん。バックボーンが俳優ではないにしても。均整のとれた身体が、並の俳優よりも美しかっただけに残念。

若き俳優への手紙

若き俳優への手紙

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2010/06/12 (土) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★

橋掛りの上
素晴らしかった。まず、オーディションで選ばれた美術。少しづつ壊れ落ちるタイミングが緻密で絶妙。

きみどりさん

きみどりさん

東京ネジ

OFF OFFシアター(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

美しいホームドラマを、「喉に小骨の刺さったような刺激」とともに、少し奇妙な空気感の中で
独特の手触りがした。
これがこの劇団の持ち味なのだろう。

「人と人」とがぶつかったりすることが、「人間関係」でもある。

ネタバレBOX

きみどりさんという、キテレツな人が、そこにいてもいなくても、家族は適当な距離を保っていて、一時その距離が離れても、またしかるべき適当な時期に、適度な位置に戻ってくる。
距離的だったり精神的だったり。
つまり、きみどりさんが、いてもいなくても、この家族はこんな風になっただろうと言うこと。
基本、とてもいい関係で、仲の良い家族だったということだ。

ぶつかり合える「人」がいるというだけでも、関係性があるということであり、それは人間同士の付き合いでもある。
ぶつかり合える人さえいなくなった世界は、争いがなく、一見平和で、良さそうなのだが、ココロではつながっていない。
だから、この家族は、ココロできちんとつながっている、「いい家族」なのだ。つまり、そこここで、「家族が崩壊」している現実の中では、「美しいホームドラマ」でもある。

そして、きみどりさんも、その「美しいホームドラマ」の中に入っていたと言ってもいいだろう。ただし、それは少し哀しい。

「家族」と「家」と「場所」。

「きみどりさんは、家(うち)のおばあちゃんだけど、私のおばあちゃんじゃない」という台詞がいい。
それは、再婚した父親が聞いたら、かなり微妙な台詞であったりするが。そういうセンスは、うまいと思う。

昭和・平成と連なる、このストーリーの中で、きみどりさんの設定年齢を考えながら観たのだが、舞台の中のきみどりさんは、声を張り元気が溢れていた。しかし、設定年齢に近い役者が演じていたら、あの発声とは異なっていたし、もっと悲惨な印象を受けたと思う。特にラスト近くのボケが酷くなってからは。

きみどりさんが劇中で「ここで待っていないとダメなんだ」という台詞には、ぐっときてしまった。でも、あえて、ここを広げないセンスの良さがあるとも思った。

この舞台を、きみどりさんの視線で観ると、他人であっても、心配してくれる人がいて、友だちもできて、そして最期まで看取ってくれるなんて、なんて良かったのだろうか、などと思ったりもする。
それは、リアルな高齢者問題だったり。

そこのあたりをよく考えてみると、きみどりさんエピソードは、「家族」と言うよりは、昭和のご近所さん付き合いが、家の中で行われていた感じではないだろうか。
わいわいがやがやとして、人の悪口を言ったり、テレビの話をしたりという井戸端会議的な感じを含めたご近所付き合い。やっばり、人がいるから、ぶつかったりもするわけだ。
つまり、家族の物語でもあり、近所を含めた人付き合いの物語でもあったのだ。

劇中で何度もコールされるタイトルは、お芝居であるという現実に戻されることは不思議となく、きみどりさんが、喉に刺さった小骨のように、いつも家族たちのどこかを刺激している様子に思えた。
その「喉に小骨の刺さったような刺激」とは、すなわち「家族の存在」だったりもするのだ。特に思春期だったりの。

そして、どの役者もいいキャラクターしていた。そのハマリ具合が素敵だ。
トーキョービッチ,アイラブユー

トーキョービッチ,アイラブユー

オーストラ・マコンドー

SAKuRA GALLERY(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★

う〜ん
お尻と首が痛かった。細長いギャラリーは芝居に向いてないよ。
それはそれとして、
近松の心中ものを芝居なり映画なりにする時、
何らかの様式(フェチといってもいい)に落とし込むのは先達が示す通り正解だと思う。
ただ、その様式が退屈だった。
以下気になった役者。
白井珠希、感情の伴わない笑顔のためだけにキャスティングされたかのよう。
須貝英の熱演は買いたい。
ギャラリーのシャッターが開き、ずいぶん綺麗なニューハーフの方がいるなぁと思っていたら松崎みゆきだった…。

ネタバレBOX

近松は原作も読んだが、心中ものはきっちり死んでみせないと駄目だね。
男と女の情交=死。
そこを押さえないと前半にうんざりするほど繰り返した日常描写が意味をなさない。
殴り込みのない任侠映画になっちゃう。
そこを理解した上で無視しているのなら、近松原作の冠は外すべきだと思う。
日常茶飯事

日常茶飯事

スミイ企画

アトリエ春風舎(東京都)

2010/07/27 (火) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

201008011500
201008011500@アトリエ春風舎

ホチキスブラックvol.2「ほとんどガール」 当日券あり!

ホチキスブラックvol.2「ほとんどガール」 当日券あり!

ホチキス

エビス駅前バー(東京都)

2010/06/01 (火) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★★★

人生は回転する
進め!
進んでいるようで空回りし続ける。
煙は上がり火の粉は飛び炎が躍る。
どんな街の暗い片隅でも。

あかつき

あかつき

LiveUpCapsules

pit北/区域(東京都)

2010/06/30 (水) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★

振り返れば遠く離れて
運命におしのけられ、
隣にいたのに遠く遠く離れ
たったひとり。

きみどりさん

きみどりさん

東京ネジ

OFF OFFシアター(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

きみどりさんは居候
家族は交換できないが、ときどき交代する。
居候や住み込みなど他人や非親族が同居することが考えもつかなくなって久しい。

ネタバレBOX

きみどりさんは二号さんというか父親と同居していた人だったのだろう。
佐々木なふみが大暴れ~。
夕立【作・演出 赤堀雅秋(THE SHAMPOO HAT)】

夕立【作・演出 赤堀雅秋(THE SHAMPOO HAT)】

劇団姦し

ザ・スズナリ(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

また素敵なユニット誕生!
3人の女優さんのユニットと言うと、真っ先に、るぱるが思い浮かびますが、またるぱるに匹敵するような素敵なユニットが誕生しました。

あめくみちこさん、かんのひとみさん、那須佐代子さん。いづれも、演技力に定評ある、中堅女優さん。
だけど、このお三人の相性があまり想像できませんでした。観るまでは…。

観劇して、ビックリ!!すごくピッタリの相性!!その上、今回の客演の、神保さんと清水さんが、これまた素晴らしい演技派なので、キャストは、皆さん特筆演技賞ものでした。

今まで苦手だった赤堀さんの脚本、演出も、共に素晴らしく、とてもクオリテイ高い、三拍子揃った、旗揚げ公演でした。

今日が、楽日でしたが、こんなことなら、もっと早くに観に来て、1人でも多くの方にオススメすれば良かったと、後悔しました。
、、
笑って、泣いて、切なくて、心に沁みる素敵な舞台作品でした。

ネタバレBOX

全く、性格も、置かれた状況も異なる、スーパーの女性パートタイマー、3人。

新井あきらは、5年前に、夫を交通事故で亡くした後、3人の子供と義母との生活を支えるため、昼はスーパーで、店長補佐のような仕事、夜は、近くのバーで、ホステスとして、働き、生計を立てている。
車敏子は、世話好きで、お人よしの独身女性。あきらを見兼ねて、自発的に、あきらの子供達の面倒を見たりしている。
最近、パートを始めた、万歳秀美は、同棲中のうだつの上がらない男との間に、子供を妊娠した様子で、将来のためにもと、パート勤めをしているものの、職場にも、店長代わりのあきらにも、何かと不満が尽きない。
そんな、性格も、生活も異なる3人の前に、お店の品を万引きした、裕福な歯科医夫妻の1人息子が絡んで、最後には、少しだけ、3人の女性が、お互いを理解し、共感できるようになるまでの、切なく、可笑しい人生模様が、何とリアルに描かれていたことか!!

反目するあきらと秀美の間に入り、やきもきする、お人よしの敏子役の、かんのさんのハラハラの気遣い振りが、妙に可愛く健気で、観ていて笑いながらも切なくなる。
秀美役の、あめくさんは、ウ゛ードビルショーではなかなか演じない役どころで、るぱるなら、岡本麗さんタイプの、独自性の強い女性を、とても小気味良い演技で見せて下さって、魅了されました。
あきら役の那須さんは、正義感が強く、逞しく生きているようで、気丈さの陰に、淋しい女心を隠している様を、哀切に好演されました。

ここに、裕福で、あまり問題意識のない、不思議感覚の万引き少年を、ユニークに演じた清水優さんと、穏やかな気性のあきらの義母と、万引き少年の厳格な祖母の、真逆の2役を、見事に演じ分けた神保さんの、演技派2人の客演が助け、それは、もう、おかしくも切ない、中年女性の心の声が、普段のリアルな台詞の中に滲み出る、素敵な素敵な佳品舞台。

3人が織り成す、何気ない生活の中の、珠玉の台詞に、何度も、笑わされ、泣かされ、感情を、すっかり揺さぶられ続けました。

秀美の思い出話や万引き少年の作り話に、誘発される、敏子の妄想の中の「真夏の夜の夢」の寸劇が、これまた秀逸でした。敏子は、2人のパート仲間には、決して、自分の感情を吐露することはないのだけれど、心の中では、様々な夢想をして、生きていて、つい、情に絆され、少年に騙されそうになるあたり、まるで、「女殺油地獄」の、殺される女を彷彿として、哀れでした。

赤堀さんが、こんなにも、女性の気持ちがわかる作家だとは、思いもしませんでした。

挿入歌の、ちあきなおみの歌や、秀美が、カラオケで歌う「セーラー服と機関銃」の歌に、自分の青春時代の思い出も喚起され、自分でも、思わぬシーンで、何度も涙を拭いました。

久しぶりに、全てに満足の行く舞台を拝見して、一度で、この、劇団姦しファンになりました。(でも、正直言うと、この劇団名には、やや異議ありですが…)


肝っ玉おっ母とその子供たち

肝っ玉おっ母とその子供たち

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2010/07/21 (水) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

訴えること
舞台を通して訴えることの大切さを実感した。全国巡回公演はずっと続けてほしいと思いました。

女の罪

女の罪

ブス会*

リトルモア地下(東京都)

2010/07/29 (木) ~ 2010/08/10 (火)公演終了

満足度★★★★

初、ペヤングマキ作品
世代が微妙に違う女性5人が織り成す一夜の物語。ストーリーは勿論だが人物描写が見事で引き込まれる。安藤聖さんが登場した時、え!この人がと思うほど美姫に成り切っていましたねえ!魅入りました。
女の罪とあるが男がみんな悪い。

ネタバレBOX

美姫がボトルを持ち香菜子の後を追うけど・・・。気になるなあ~。

猫の見上げた2つ星

猫の見上げた2つ星

United Artists 1八や

しもきた空間リバティ(東京都)

2010/07/30 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

第3回公演
独特の世界感、相変わらず。

じわじわ来るおもしろさ好きです。

2番目、或いは3番目

2番目、或いは3番目

ナイロン100℃

J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)

2010/07/31 (土) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

笑いの先にあるものは何だろうか。
開演前、佇むセットを見て「どん底」風なのかな? と思った。
ただ、「どん底」のストーリーをほとんど度忘れしていて共通点があるのか、そこから想起されたものがあるのかを確認できなかった。
訪れた者たちの衣装は「かもめ」の舞台衣装だとストーリー上で語られていたから、むしろチェーホフからだろうか。

『神様とその変種』の時、私は「セチュアンの善人」がイメージに出てきたのだが、ケラさんには何か過去の名作をケラ風にという意図でもあるのだろうか。


内容のほうだが、近作同様3時間の長丁場を笑いで上手くつなぎ退屈はさせない。
しかし、見終わって何を自分は得たのかといえば、「何も」と思っている。
もちろん何かを得る必要があるわけではないし、何もない演劇というのも素晴らしいと思うのだが、上演中あれだけ笑っていた自分と、観終わった今の自分の違いは何かと考えてしまう。


前回観た時は大倉さんが芝居世界からはみ出し気味だったと思ったが、今回はしっかりといきていた。


「ここは自分たちの町より酷い」と頑なに信じる姿、相手を自分たちよりも下の者だと思いたがり、施しをしようとする姿に普段の自分や、周りの人間の姿を見た思いで笑ってしまった。
善とは何か、差別とは何か、人間とは何かと意識的に考えることができるのはいいことだと思えた。


ラスト、人々が消えた後、建物がライトで縁取られたとき、それまで3次元だったセットの町が2次元の書き割りになったことが印象的だった。


休憩中に後の方で、小男ばかりが出ているのでキャラクターの区別がつかない、といったことを喋っているのを聞きクスリとした。

お肉体関係

お肉体関係

ぬいぐるみハンター

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

やはりタイトルに収斂していくんだろうか
つかめないながらもそんな気がした

反重力エンピツ(再演)

反重力エンピツ(再演)

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

でもラストははっとした
初演を見てるので、役者を見比べてしまった。やや強烈さが薄まったような気もした。

きみどりさん

きみどりさん

東京ネジ

OFF OFFシアター(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

やるねぇ
「きみどりさん」なんのこっちゃと思うタイトルです。でも、目茶苦茶面白いです。
正直、期待を裏切る面白さでした。

廃墟ブーム

廃墟ブーム

サイバー∴サイコロジック

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

高難易度
現在と過去が交差しながら芝居が進みます。かなり高度な演出で、冒険的な挑戦でした。
作品としてはとても面白いです。難しいことに挑戦していて、引き込まれました。

上等な、死因

上等な、死因

弾丸MAMAER

あうるすぽっと(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

好きな昭和作品。
警視庁消防部の男たちが胡散臭く、捜査官じゃないと解ってからは逆に目的は何なのかとややミステリーぽっくなり面白くなった。一人の女性店員の死を巡って人間関係が露に。当時の女性の生活、下穿き一つで生死を分けたのも納得。「昭和スキャンティ」から観ているが、涙、笑をやや抑え気味で当時の世界観を描いていたように思う。沢樹くるみさんが出演していなかったのがやや残念。(スタッフとして居たけど)

新宿黄金狂詩曲

新宿黄金狂詩曲

演劇ユニット・リッチ

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2010/07/29 (木) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめました
いかにも歌舞伎町っぽいコメディで楽しめました。ちょっと切ない所もいい。

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