
てんしごと
劇団WAO!
国立文楽劇場(大阪府)
2023/03/18 (土) ~ 2023/03/18 (土)公演終了

しゃぼん玉の欠片を眺めて
TOKYOハンバーグ
駅前劇場(東京都)
2023/03/03 (金) ~ 2023/03/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ハンバーグの同作初演を観ているが、良い作品であった。今回の再演では中心となる老齢の人が初演の男性(三田村周三)から女性(矢野陽子)となり、配役も一新した事もあるだろうが、より示唆的で「現代」を重ねて見る作品になった。

ジェーン・エア
梅田芸術劇場/東宝
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2023/03/11 (土) ~ 2023/04/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
松たか子主演の10数年前の舞台から、台本も演出もキャストも一新された新演出版。古典を踏まえた、じっくり見せて聞かせる大人のミュージカルだった。ジェーンは小柄で不美人(作者のシャーロットと同じ)という設定なので、今回のキャストの方がジェーン・エアにはあっている。。冒頭は舞台に墓がいくつもあり、すぐ父母が死んでジェーンは孤児に。意地悪な伯母さんにいびられ、厳格な寄宿学校に入れられる。ディケンズから「小公子」「小公女」までイギリス文学の定番ストーリーである。
ジェーン(子役)が教師に「私はうそつきじゃありません」と自己主張し、伯母に「あなたなんか愛してないわ、反吐が出る」と物おじせずに言うところがいい。これでジェーンの自立心の強い現代的性格が印象付けられる。心の友のヘレン(屋比久知奈)がチフスで死ぬ。ヘレンに「赦すのよ」と教えられたことが、愛と自立とともに、作品のテーマとして大きな意味を持つ。
黒ずくめと言ってもいい質素で陰気な服、キリスト教が生活を律する濃厚な宗教的雰囲気、舞台奥の荒れ地の中央に立つ二つに裂けた枯れ木(栃の木)など、寒々とした光景が印象的な美術である。18世紀イングランドの因習的な生活が伝わる。
ロチェスター家の家庭教師となってから、荒地でジェーン(上白石萌音)が初めてロチェスター(井上芳雄)と出会うところがいい。ロチェスターの皮肉たっぷりのセリフが小気味よく響き、それでも二人がひかれあう感じがうまかった。屋敷に響く笑い声の謎が、ジェーンの前に立ちはだかる有名な障害になるのだが、未見・未読の人のためにここには書かない。
もちろん音楽もよかった。「自由こそ」「赦し」そして「愛する勇気を」。

ミュージカル『ジキル&ハイド』
ホリプロ
東京国際フォーラム ホールC(東京都)
2023/03/11 (土) ~ 2023/03/28 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
何度も上演されている(つまり人気のある)作品だが、初めて見た。なるほど、休憩前の前半から、次々ヤマ場が現れて、「ここで幕にして休憩か」と思うと、そのまま続き、「ここで幕か」と思うと、また続く。ジキル(柿沢勇人)が実験室にこもる「時は来た」や、ついに薬を飲んでハイドに変身シーン、ハイドが娼婦ルーシー(真彩希帆)を襲うシーンと。最後に大司教(宮川浩)を、吊り下げられた樽や、石や、小麦袋(?)でいたぶり、ステッキで刺し殺すところで、本当に幕。見せ場の多いスペクタクルな芝居で、理屈抜きに楽しめた。
音楽もバラエティーがあるし、各人の心情を聞かせるソロが多く、聞かせどころがたっぷりある。群衆のダンスシーンも多い。美術、衣装も豪華。
スチーブンソンの原作からはかなり話を変えている。最初に病院の理事会でジキルの実験申請を、理事たちが寄ってたかってつぶすところから異なる。婚約者のエンマ(Dream Ami)とルーシーという、ジキルをめぐる対照的な二人の女性もミュージカル版の新しいキャラクター。善と悪、人間の多重性、科学者のおごりに加え、愛と友情、復讐と報いなど、テーマもいっそう多面的になっている。

R/J 〜 42時間のイノセンス
アートプロジェクト集団「鞦韆舘」
藝術工場◉カナリヤ条約(大阪府)
2023/03/18 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
cast A 観劇。
世界一有名な悲恋を、激しい歌とダンスで、3人のロミオとジュリエットがパッションで奏でる。
ロミジュリをギュギュっと凝縮し、色んな物がてんこ盛りに詰め込まれた80分とても愉しかった。
公演は来週まで!

あげとーふ
無名劇団
無名劇団アトリエ(大阪府)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
『あげとーふ』と『4人のアケミ』の2本立て同時上演。
『あげとーふ』2度目の観劇。
前回より、しっかり伏線も追え、皆の思いが素直に流れこんでくる様に感じた。
メッチヤ良かった。
『4人のアケミ』Bキャスト観劇
Aキャストと2名入れ替わり、残り2名も異なる配役で、劇の雰囲気がガラッと異なり楽しめた!
1粒で2度美味しい!

DADA
幻灯劇場
AI・HALL(兵庫県)
2023/03/03 (金) ~ 2023/03/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
千秋楽観劇。
閉鎖していく駅に集まる幽霊と生者。
心残りで成仏できないのは「駄々」なのか?
其々の幽霊や人の死に様·生き様が空っと描かれ、生きてるのに後ろ向きな人達が、死んでるのに前向きな幽霊に触発されてる感じ面白い!
初演を見逃し見たかった音楽劇、楽しめた。

OLサンタと幸福論
劇団ちゃうかちゃわん第34期生
大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)
2023/03/03 (金) ~ 2023/03/04 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千秋楽観劇
延期を乗り越えての新人公演!
観客の皆さんの笑いを誘う、何とも個性豊かな新人さんばかり?
とても愉しく拝見。
新人OLサンタが、上司や後輩にいじられつつ成長して行く姿、母の大変さ等々、引っくるめて愉しかった。
これからも楽しみ♪

光と虫
わたしたちのヒカリPROJECT
未来ワークスタジオ(大阪府)
2023/02/24 (金) ~ 2023/02/25 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
楽日観劇。
入国時にコロナ隔離された人達。
留学、内戦、日本人、LGBTQ、マイノリティ、創作活動…
其々抱えるバックボーンの描き方が緻密で、計算された展開、言葉のチョイスが素晴らしく、各俳優さんがそれぞれの役所を個性豊かに演じられてた。
素晴らしい公演、ブラボー👏
追伸、役者さんがお上手なのは分かってたのですが…
こんな綿密で且つ人の存在感のある本を書かれた伊地知克介さんに、更なるブラボー👏

SHARE'S
視点
座・高円寺1(東京都)
2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
G:アガリスクエンターテイメント
H:MU
観覧。
G:ナイゲンのような会話劇。まさかの1票差。反対に入れて良かった〜!
H:いまいちピンと来なかった。

群羊
劇団太陽族
AI・HALL(兵庫県)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
まず?と思うことから始まるが、時が経つにつれ、現在の社会で行われている出来事や問題を皮肉混じりにとても上手く表現しているな〰️と感じ出す
群れから外れた一匹?一頭の羊🐑は僕自身にだぶって写った
群れることは決して悪くはないが、本当に正しいと思うこと、信じることをやっていくべきと改めて考えさせられる

サイレントシティポップ
猟奇的ピンク
ウイングフィールド(大阪府)
2023/03/18 (土) ~ 2023/03/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
これで解散とは実に…
今までも、色々なところを考えながらつくられてきていた作品が多かったが、今回も楽しませてくれた
これで解散とは実に残念ですが、事情もわかっているので、やむ無しと諦めます…

R/J 〜 42時間のイノセンス
アートプロジェクト集団「鞦韆舘」
藝術工場◉カナリヤ条約(大阪府)
2023/03/18 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
ロミジュリ(主人公)を三回位変えて演じるが、黒と赤の首輪でこのシーンのロミジュリが誰かわかる仕組み
通常ロミジュリは時間軸は変えないのだが、これは時間を戻す手法を使って分かりやすくなっていたことが、印象的❗
満足できました‼️

四兄弟
パラドックス定数
シアター風姿花伝(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
内容は「某国指導者ひと巡り」。これを観て何か新しい知見が得られたなんてことは特に無い。演劇としては迫力があって良かった。以上

6人の悩める観客
壱劇屋
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2023/03/03 (金) ~ 2023/03/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
大阪の壱劇屋さんの公演は今回初めて観ました。
書くまでに時間が経ってしまったのでうまくまとまらず普通のことしか書けていないけれど、狂気な部分も沢山あって多層的な内容でした。初めて観る大熊さんがインパクトが強いと思っていたら、小劇場で初めて観る行澤さんはそれを遙かに飛び越えてぶっ飛んでいた。他の大熊さん・行澤さんも観てみたい。

サイレントシティポップ
猟奇的ピンク
ウイングフィールド(大阪府)
2023/03/18 (土) ~ 2023/03/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
猟奇的ピンクの作品は、いつも観ている小劇場とは異質で、これでお終い!という観劇後の気持ちが湧かない。
観ている最中は、どこに着地?回収?するんだろうと考えるんだけど、そのまま終わってしまう感じが。
それでもまた観てしまった。

レプリカ
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2023/03/14 (火) ~ 2023/03/19 (日)公演終了

あげとーふ
無名劇団
無名劇団アトリエ(大阪府)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
4人のアケミ(B)...まずあり得ないけど舞台やドラマの状況ではありがちな設定。短編ですが女優さんたちのやり取りが楽しめました。個人的に常盤ナナさんが初っ端に登場したのが嬉しかった。
あげとーふ...演劇はど素人ですが、なるほどこれを高校生がやればなかなかインパクトがあるなと思いましたよ。「その後のあげとーふ」を観たいですね。

オペラ『森は生きている』オーケストラ版〈神奈川公演〉
オペラシアターこんにゃく座
KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)
2023/03/18 (土) ~ 2023/03/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
第一幕50分休憩15分第二幕65分。
ずっと気になっていたこんにゃく座、到頭観れた。
終わってから気付いたのが出演者が12人のみということ。全員何役も兼ねていた。
むすめと十二月(じゅうにつき)の精の場面で、何故精が11人しか出ないのかずっと不思議に思っていたが、そりゃ無理だ。
林光氏の作曲した曲の完成度。詞も理解し易く聞き取り易い。
客演の佐山陽規(はるき)氏は12月役と博士役という物語の要所を担う。高田恵篤氏かと思っていた。
1月役の佐藤敏之氏の声は太くて通る。
4月役の泉篤史氏は若さと清廉さがある。
ヒロインであるむすめ役の鈴木裕加(ひろか)さんは天地真理っぽい。
ヒールである女王役の熊谷みさとさんは三雲孝江っぽい。
年に一度、大晦日の夜に全ての月の精が森に勢揃いして新年を祝うお祭りを行なう。同じ日、その国の我儘な女王が御布令を出す。春の4月に咲くマツユキ草を持って来た者に金貨を取らせると。強欲な継母と姉は吹雪に荒れる森の奥へと、むすめに探しに行かせる。
手塚治虫っぽい世界観。
子供達が最後まで楽しく観ているのが凄い。
マツユキソウ(待雪草)=スノードロップ。

Don't freak out
ナイロン100℃
ザ・スズナリ(東京都)
2023/02/24 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
松永玲子・村岡希美に当て書きしたのであろう本作、スズナリの狭さを生かすことで、充実した演劇体験がつまっている。美術・映像・照明によって、不気味な屋敷の全貌をからくり小屋のように見せつけてくる、魅力的な観劇体験だった