最新の観てきた!クチコミ一覧

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傷心館の幽霊(浅野泰徳演出)

傷心館の幽霊(浅野泰徳演出)

(株)喝采企画

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2010/08/25 (水) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★

こけら落とし企画第二弾
池袋に劇場が増えるのは嬉しい!

ネタバレBOX

個人的に知人の肉体美にハァハァしてましたが(笑)

悪者が懲らしめられるので観てる側は単純にすかっとして気持ちいい。
最後もハッピーエンドなので構えずに見られる作品。
FUKAIPRODUCE羽衣LIVE vol.3

FUKAIPRODUCE羽衣LIVE vol.3

FUKAIPRODUCE羽衣

MANDA-LA2(吉祥寺)(東京都)

2010/08/26 (木) ~ 2010/08/27 (金)公演終了

満足度★★★★★

かけつけてよかった。
1本ソワレの芝居を池袋で見て、急いで吉祥寺まで駆け付けた。すでに半分強終っていたが、駆けつけてよかった。

羽衣の歌には熱い魂がある。聞いているすべての人を幸せにする力がある客席の観客の顔をひとりひとり、見てみた。なんて幸せな顔をしているんだと思った。

羽衣の芝居も素敵だが、ライブも見逃せない。もっともっとステージ数を増やしてもらいたい。

カノン

カノン

アシカツ(明日カツ丼!企画)

萬劇場(東京都)

2010/08/25 (水) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★★

知人に誘われて
野田地図の『カノン』!
上演料いくらなんだろう!←そんなことばかり気になる
『カノン』は脚本では持ってるんだけど、実際観たことなかったので超楽しみだった。
しかもかつて共演したかおりんこと浅川薫理嬢がオネガイですよ!みようみよう!

もう全体的に野田が好きなんだなーって感じがひしひしと。
特に役者もこなしてる演出の人の芝居がものっそい野田秀樹だった。まぁよくも悪くも、ね。
あのスピード感とパワフルな動きはさすが。
ほとんど全員がそのスピード感についていくための滑舌を身につけていた。
(当たり前と言えば当たり前ですが)
でもたまに何言ってるかわからんくなるとこがあったので惜しい。
これたぶんストーリーがわかってる私だから理解できてるところもあるはず。

ネタバレBOX

衣装が素敵な和ファンタジーで、黒を基調に、主張しすぎない色の入れ方が大変センスよし。

演出がよかったなー。
野田版を見てないのでどこまでオリジナリティなのかはわからないけども。
意外と萬の舞台って狭いのだが、最大限に空間を使用していた。

障子の格子みたいな木枠の使い方がとてもよい。
牢屋にもなるし、塀にもなるし。
空間をわけても向こう側が見えるし、配置場所を変えるだけであっという間に別の空間ができる。
野田地図は脚本だけ読んでると難解だったりするんだけど、映像化するとこうなるのか~と楽しく観させてもらった。

かおりんのオネガイが可愛すぎた。
異質感もちゃんと放ってるし、キーの役目もこなす。すごい美味しい役。
かおりんだからこそもらえた役だと思う。
かおりんはなんでも器用にこなせちゃう感じがあるんだけど、それは彼女の努力ゆえだと思うのですねやはり。
素敵な女優さんです。

ただ動物の四つん這いって、人間がやると骨格の問題で恰好悪く見えるんだよな。
私だったら普通の人間っぽく芝居させるかも~と思いながらにゃんこを見てた。

開場10分前までゲネやってたらしい(笑)。
good night pillow

good night pillow

演劇研究会はちの巣座

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/08/27 (金) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★

演劇に対する熱い思いが伝わってくる。
いい意味でも悪い意味でも学生らしい芝居。演技力やスタッフ力では東京の劇団に一歩及ばないものの、感性や発想力では負けていない。特に舞台上にいろいろなものをぶちまけ、体中汚しながら、それでも芝居が好き、芝居をやっていることが楽しいという気持ちが伝わってくる。そこがいい。

芝居の内容は象徴的で少し難しい。しかし、描かれているものは斬新であり、美しい。こうやって東京と地方の劇団が交流することによって、すぐに地方の水準が上がってくるだろう。次回彼らが東京にやってくるときが楽しみだ。

UFOcm

UFOcm

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2010/08/25 (水) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

ぼーっと。
劇場で出し物を観ているというよりは、なんか友達のやけに広い部屋に住んでる奴んとこに集まって遊んでる感覚。しかも既に夜中の4時くらいですよ。気持ちも緩んでだるだるな状態で、たまに笑いが漏れるみたいな。気張ってもしょうがない。そんな感じ。
ザンヨウコさんはチャリT企画で観て以来だったかな。器用な方なんですね。台詞がかっちりなタイミングで聞こえてくるから、聞き終わる前にタイミングでなんかもう既に面白かった。あひるの常連である異儀田の突っ込みは相変わらず清々しい。初めてみた高橋さん。声がカワイイ。
ちょっと登場人物が多いかなーと思ったけど、別に物語を追い切れなくなったらなったで別に支障はないです。じゃあ何を追えばいいんだよって思った方、大丈夫。追わなくてもいいんだよ。置き去りにはされません。だらだらと続く駄弁を聞いてれば大丈夫。

ネタバレBOX

「ストライク!」と「遅れてやってきたルーキー BOOMER」がツボでした。
そこか、遠くか

そこか、遠くか

各駅停車

OFF OFFシアター(東京都)

2010/08/27 (金) ~ 2010/08/31 (火)公演終了

満足度★★★★

梅澤さんを楽しむ
お隣の駄弁芝居と通ずるところがあると思った。「駄」ではないけど、なにか会話のつながりとか。

ダミーサークル

ダミーサークル

花まる学習会王子小劇場

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/08/25 (水) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

未熟、だからこそ。
今回の見所は出演者が中高生である事でも演出が中屋敷氏である事でもなく、「北区の若者が集まって北区の劇場で演劇作品を創作した」という点。是非とも北区在住の方、通勤通学されている方は足を運んで頂きたいです。対岸の火事ではなく、身近なボヤ騒ぎですよ。野次馬根性でいいから興味を持って。その結果で何を思うかはそれぞれでいいから。
正直ね、役者として見たらみんな力不足。立ち姿は汚いし、身ぶり手ぶりが気持ちと繋がってない。のに、何故か台詞の扱いと声の使い方はやけに達者だったり。何より彼らの年代があれをやる事の意義が大きい。
個人的に普段は舞台上で役者がどれだけ遺り取りを成立させているかを大事に演劇を観ますが、今回は真逆を観た印象。遣り取りが下手な思春期、そして人間関係が小難しくなった現代の縮図があった。人と人の繋がりは除け者も生む。 仲間意識は、仲間でない者を排除する。そして排除する為に生まれた仲間意識は真の意味での絆ではない。そんなダミーなサークル。

ネタバレBOX

中屋敷作品が役者の演じ方より見せ方に比重があるのはかねてから。それに拍車がかかったからここ最近どうも現代口語演劇に近くなった印象を得るのだと自己解析。
明らかにダミーな名付けのその上で、いつもの中屋敷作品は「あんなにいっぱい出てたのに全ての登場人物が思い出せる」というのがあるのに今回は逆に「そんなに多くなかったのに思い出せない人物がいる」。見事に劇中と同じく。集まっていた時には確かにいたはずの誰かを忘れてしまった感覚。
「フランダースの負け犬」、面白かったなー。中屋敷さんはそもそも劇構造がしっかりしてるから普通にああいうのを書いたって絶対面白い。でも自分以外にも書ける人がいる作品をあえて自分が書く必要がないと思って書かないだろうな。
猫のサロン ~奇譚集~

猫のサロン ~奇譚集~

猫の会

小劇場 楽園(東京都)

2010/08/26 (木) ~ 2010/08/30 (月)公演終了

満足度★★★★

ネコ・ねこ・猫?
3話とも猫(?)が登場。
「蚊帳の中で聞いたおばあちゃんの昔話みたいな」
・・・かどうかは経験がないのでわかりませんが、楽しめました。
ちょっと不思議で、怖くて、切なくて。。。

1時間に3話の短編集ですが、物足りなさは全く無いです。
夏の終わり(特に夜)にちょうどいい感じ。
観終わってから「あの人あの後どうなったのかしら?」
なんてぼんやり考えたり。。。


ネタバレBOX

開演前、舞台と客席を仕切っているものが邪魔かと思ったのですが、
始まってみたら「あちら」と「こちら」を分けているみたいな気がして納得。

怖いのは目に見えないものより目の前に存在するものかもしれない。
でも目の前の存在を怖いものにしてしまうのは自分の言動だったり。

3話目の方言?がどこの言葉かわかりませんが、
お三方の会話はとても心地良かった。

ちょっと意外な結末でしたが、家族っていいなぁとか
末っ子は可愛がられて羨ましいなぁとか…。

まったく関係ありませんが、どなたかの小説にでてきた「ねこまねこま」って言葉を思い出しました。。。




ぷろぽおず

ぷろぽおず

森崎事務所M&Oplays

あうるすぽっと(東京都)

2010/08/27 (金) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★★

自然体!狂言によるチェーホフ劇
大蔵流茂山家の若手狂言師たちは、ライブ感覚で狂言を若者に広めた第一人者的存在といってよいだろう。今回も会場の前3列目くらいまでは熱狂的な若い女性ファンが占めている。野村萬斎や鵜山仁と組んで不条理劇にも出演してきたが、芸術寄りのスタンスではなく、手の届くところで何かやっているという親近感がある。
チェーホフ原作の「ぷろぽおず」と古典の「鎌腹」の2作を上演。両者に共通する雰囲気を感じ取ってもらい、古典の狂言にも親しみを感じてもらおうという、茂山家らしい思惑がある企画。
茂山家の公演というのは、国立能楽堂の定期公演などを除き、新作・古典問わずたいてい出演者のトークが付き、小劇場劇団のように物販や客の送り出しも全員でやるので、今回もそれを期待していたファンが多かったようだ。
が、今回はそれはなかった。あうるすぽっとのチェーホフフェスティバル参加作品ということで、ふだん狂言を観ない初見の客も足を運んだかもしれず、いつものように、解説を兼ねたトークがあってもよかったように思う。
チケット代は少し高すぎるのでは。短編劇だし、客層を考えてもう少し安くしてほしい。

ネタバレBOX

先週末、方言による「プロポーズ」を観たばかりだったが、狂言版も原作に忠実で、まったく違和感がない。そちらのレビューでストーリーは解説したので、今回は省きます。
新作を手がけるときの茂山家の特徴で、「婚カツ」や「賞味期限」など現代用語もサラリと入れて、テンポがよい。
緊張でコチコチというちょっとオーバーな若い男の演技も、茂山宗彦は狂言師なので嫌味なく見せた。
女の茂山逸平も可愛らしく、口論になったときの態度の豹変に説得力があり、単に気が強いとか、「わわしい女」ではなく、裕福な家の女性の品のよさやプライドを感じさせたのはお手柄。茂山正邦の父親はやや打算的で、それが私有地の境界を曲げてしまっても悪びれないこの家の一族らしさが感じられた。
これまで何作かこの作品の翻案を観てきたが、いまさらながらチェーホフの普遍性に感心する。
「鎌腹」は、怠け者で女房に鎌で追い回された夫が、「女房に侮辱されるくらいなら、鎌で腹を突いて死んでやる」と言いつつ、怖くて死ねず、何だかんだ言い訳する。
正邦のダメ男ぶりが現代的で面白い。鎌で追い回すなんてDVで、ワイドショーの社会事件に出てきそうな鬼嫁だが、けっして深刻にならない。
これが古典としての狂言の良さだと思う。現代劇のように「ツッコミが甘い」なんて非難される心配も無く、笑って観ていられる。
ログログ

ログログ

キリンバズウカ

シアタートラム(東京都)

2010/08/26 (木) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

「役者は」上手い
ただ、内容が…ちょっと。
世界観が狭い中に色々ぶち込んじゃったので、最後整理出来ずに
強引な力技でねじふせた印象。 最後の展開は個人的には「無かった」。

なんかニイムラの存在が軽くなっちゃってて、誰かに都合よく動かされる
人形みたいだ。。。 

ネタバレBOX

導入部分の、ニイムラの屋上からの転落をめぐるアレコレが結局本筋と
全然絡んでこなかったり、相手の記憶を自分のものと混合する性質も
最後の最後で思い出したように使われるだけなので、最後の尻すぼみ感が
凄かった。。 

何だろう、ニイムラが自分の母親に殺されかけたエピソードを語るとこは
生々しくてとっても響いたのに。 第二部に入るところから役者の演技に
反比例してホンが現実味を無くしてって没頭出来なくなりました。

割と出番の多いアズミがいかにも「男男し過ぎて」好きになれなかったのも
大きいよなぁ。 ちなみに、シマちゃんが一番好きかな、この劇の中では。
言いたいこととやってることが登場人物の中では一致してる方だと思うんで。

脚本が二十年前の話を語りたかったのか、「記憶」をテーマにしたかったのか。
見せたいものの優先順位を整理して欲しかったです。
ログログ

ログログ

キリンバズウカ

シアタートラム(東京都)

2010/08/26 (木) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★★

上手いねぇ~
最前列で空間満喫!

全役者を生かしきった素晴らしい内容。
いろいろ刺さってきた。

そこか、遠くか

そこか、遠くか

各駅停車

OFF OFFシアター(東京都)

2010/08/27 (金) ~ 2010/08/31 (火)公演終了

観てきました
作者中西さんの人間に対するロマンが感じられてとてもよかったです。

街【公演終了!ご来場誠にありがとうございました!】

街【公演終了!ご来場誠にありがとうございました!】

ヲカシマシン

タイニイアリス(東京都)

2010/08/27 (金) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

徹底的にディストピア
時空という抽象概念を介して人間の一生を切り取った前回の『背馳』に対し今回は、日々の暮らしのなかで直視する『街』を始点に、行き交い・立ち会い・そこ・に生きとし生ける人々の生き方・雑多な思考から時代/社会の闇と思わしき記号的・象徴的現象を半ば強引に徹底的につるし上げ投射・照合・弁証を行う。
そうした上で、果たしてこれらは唯一無二の表現方法であったのだろうか。
何かの模倣ではなかっただろうか。と問題提議を掲げた点が潔く、非常に頼もしい。
『泣ける映画』に感動できない人、毎日の動労は辛いと感じる人、愛で地球は救えないとかおもう人、なんかはグッとくるポイントがきっとあるはず。今週末はアリスへゴーです。

ネタバレBOX

客席の通路側には舞台に向かって黒いテープが張られていて、その線からはみ出さないように開演前に諸注意がある。線の外側を観客が行ったり来たりするのだ。

舞台の中心部は小さな横断歩道である。その周りに一段高い台がいくつか。
上手側の斜め後ろには有刺鉄線のような黒い柵がひとつ。というだけの抽象美術。

場所はどこかの『街』であるらしい。それは、あらすじ書きにある『新宿や渋谷』などの都会の雑踏。そこを行き交う人々の事象から生活、雑念などを時にモノローグ形式で淡々とつづっていく。

冒頭、不特定多数の人々が行き交う雑踏を『模倣する』場面で通り魔事件が起きる。ナンバーガールのTATTOOあり(←だったとおもう)にあわせてそこら辺を歩いている人々が包丁でブスブスと無差別に刺されていく。これは言うまでもなく、秋葉原で起きた連続殺人事件の模倣であるとおもわれる。

その事件の起きたすぐ近くの高層ホテルの屋上からは、
人生に疲れたサラリーマンが間もなく自殺をする所だ。

そんなことには無関心なまま、若者は街を闊歩する。
愛がほしくて街をさ迷う女もいる。
ホームレスは死んだフリして生きている。
そうすることが彼の小さなテロリズムであるんだろうか。

関係性を持たない彼らは時々、交差する。
それは、よろよろと歩く薄汚いホームレスを颯爽と街を歩くビジネスマンがよける瞬間だったり、愛がほしい女と不思議な少女がだれかに『愛して』(←アイスと言葉仕掛けをするこ洒落たセンスあり。)ほしい気持ちに感応する瞬間だったり、冒頭の連続殺人事件だったり。

やがて、彼らの交差は舞台というフィールドを越えて、舞台を傍観している私たちの背後にまで感染し、他人であるのに、彼らとすれ違う瞬間だけ他人ではないと錯覚させられる。観客席まで都会の雑踏の一部としてかき混ぜるこの演出方法には、心がざわついた。

そして、実はこれらはすべて街という名の映画でワンシーンでした。』
と劇中ネタばれする場面。これには騙されたとおもった。そういえば、この場面に至るまで、モノローグをする登場人物らがムード歌謡を歌うスターのように大げさなピンスポットライトがあたっていたのはなるほど、そうした理由があったのか。そして更に「あぁこれね。つまらんね。」と吐き捨てるとは恐れ入った。これまで紡いできた光景をあっさり否定してしまったのだ。そして何ごともなかったかのようにしれっと続きを再開させる。

後半は、前半の雑然とした光景が目的意識を持った行動と他者との関係性を通じて、より具体的な主張として提出されていたとおもう。
たとえば、自殺直前のリッチマンは、滞在するホテルの給士に与えたチップを
与えた当人に破らせることで、『神のつくりものである金はヤワではない』という主張を給士に吐きかける。給士に限らず弱者いじめをしてきた彼は知の『巨人』アリストテレスを迫害した罪により、死刑宣告された。アリストテレスはホームレスの化身だったのか。と錯覚させる配役も絶妙だった。

一方、愛を欲する女は広範囲に渡り、ふと目にとまったひとりの男性にわたしを愛してください・・・そう真剣なまなざしで語りかける。あんなまっすぐな目でみられたら誰でも動揺するんじゃないかとおもう。(こういうトラップの張り方もうまいとおもった。)

また、人と繋がりたいと願ってはいるけれど繋がれないことも知っている少女は、『何が楽しくて生きている』のかわからないままどこかへ行ってしまった。

カミュの異邦人に感化された青年はふたつめの太陽を見つけられるだろうか・・・?

最後の『街』=システムが人を同質・均質化し、個を剥奪しているのではないだろうか、という推測。そして『私たちは幸福を前にして敗北してきた』というモノローグには胸がつまる想いだった。
ログログ

ログログ

キリンバズウカ

シアタートラム(東京都)

2010/08/26 (木) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★★

各要素をバランス良く取り合わせ
謳い文句の「優しい重喜劇」とはこういうことか、と納得。
と同時に犯人も探偵もいない推理モノとしてもよくできており、終盤でのシマウチ夫妻の姿には泣かされる。
そんな風に各要素をバランス良く取り合わせたさまは「芝居版オトナ向けお子様ランチ」的な?(笑)

UFOcm

UFOcm

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2010/08/25 (水) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★★

フシギな幸福感に包まれる
何ともゆる〜くぬる〜く、それでいて意表を突いたりする笑いが独特で、「バカだねー」などと思っているうちにフシギな幸福感に満たされてくるのがステキ。
また、敢えて「芝居じみた」台詞回しにしているのも愉快。

FROM江古田

FROM江古田

ADF東京実行委員会

日本大学藝術学部 江古田キャンパス(東京都)

2010/08/27 (金) ~ 2010/08/28 (土)公演終了

満足度★★★

ダンスはよいのですが
値段の割に短時間で物足りませんでした。

かなりあノ声

かなりあノ声

張ち切れパンダ

サンモールスタジオ(東京都)

2010/08/25 (水) ~ 2010/08/31 (火)公演終了

満足度★★★★★

すばらしい!
喜怒哀楽豊かな脚本と熱演で最後まで舞台にのめりこみました。本とキャストのマッチが見事です。会心の出来と思います。

ネタバレBOX

ストーン詐欺が気になります。親族関係を最初から知っていたら2万円も払わないだろうし、後で知ったとするとストーリー展開の都合がよすぎるし。
And You 2~Will~

And You 2~Will~

+ new Company

杉並公会堂(東京都)

2010/08/25 (水) ~ 2010/08/27 (金)公演終了

満足度★★★★

皆、生きている!!
家庭内に、かなり、このカンパニー、幅きかせています。(結構、迷惑蒙っている面もなきにしもあらず)
だから内心、身贔屓どころか、身引いきしそうになる面がありました。

でも、このカンパニー、そういう、自分のネガティブな感情を、観に行く度に、払拭してくれます。

本当に、スゴイ!!若さのエネルギーが満ち溢れ、皆の心を一つにしたパフォーマンス、演技、歌、ダンス、そして今回は、生バスケまで加わり、これが、アマチュアも含むカンパニーとは信じられない高水準の舞台を披露してくれるので、どんなネガティブな感情も一気に吹き飛んでしまいます。

本当に、素晴らしい舞台でした。感動しました。

ただ、あまり意味を感じなかったスモークで、常に、臭いと煙で、良い環境での観劇が困難だったのは残念でした。
このスモークがなければ、身贔屓でなく、掛け値なしに、☆5以上でした。

ネタバレBOX

このストーリーを聞いた時、とても心配になりました。実話であっても、安易な難病モノには辟易しているのに、あろうことか、心臓病の患者に、バスケをさせて、死なせてしまう話なんて、心情的に、全く賛同できませんでした。

最後をこういうストーリーに仕立てた点は、今でも、やはり不賛成ですが、でも、心配したよりは、お涙頂戴の安易な構成にはなっていなくて、安心しました。

旗揚げ公演の1より、舞台構成が進化し、主宰の金井さんが、メインの役で出演せず、演出に徹した点も、舞台のクオリティを高めました。

出演者全員が、全力投球で、ステージに生き生きと輝き、キラキラしている姿は、もうそれだけで、全てのマイナス要素をも、凌駕する力がありました。

演技も、歌もダンスも、バスケも、本職のプロを称するなまじの演劇作品より、よっぽど、技術的にも優れていて、この舞台をご覧になったら、きっと誰でも、心を動かさずにはいられないと思いました。

清々しさに、レベルアップした役者力。
きっと、いつか口コミで、もっともっと知られる団体に成長するに違いないと信じられました。
ぼくの好きな先生

ぼくの好きな先生

enji

小劇場 楽園(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/24 (火)公演終了

満足度★★

辛口の感想です。
評判が良かったので観に行きました。終わった直後は、役者さんたちの熱演もありましたので、良かったのですが、徐々に後味の悪さが込み上げてきました。馬場少年とその父親に「許さない」というせりふを言わせたことで、救いがなくなってしまったかなと思います。「許さない」ことは、加害者よりもむしろ被害者にとって重荷だからです。でもその科白しかないのかな。あと、いじめは、やってる方が100パーセント悪いって言い切ってほしかった。悪気がなくて、面白がってやってるだけみたいな科白だったけど、思いやりのある人ややさしいひと、強い人は、弱い者いじめしないわけで、やはり、いじめの加害者に問題があるんだってことを強調してほしかったです。また、絶望して自殺するかもしれない人に対するメッセージも入れといてほしかった(「生きてればいいことあるよ」みたいな)。。。

『まばたき』

『まばたき』

ポムカンパニー

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/08/25 (水) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★★

殺したいほど愛しい?
喫茶店に居合わせた3組目のカップルの模様をみつぐ。序盤、なんだか普通すぎてインパクトがないなー。なんて思ったのもつかの間、喫茶店を球体に見立てると、3カップルの見せる角度を少しずつずらして見せるという演出だった。この方法で裏側の本来の真意をも伝える。

なかでも可笑しかったのは、兄と妹と他人の3人だ。コメディかと勘違いしたくらい。笑

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

3組のカップルはそれぞれ危うい。作家・涼の作品が進まない事に、恋人・友里はちょっとイライラ気味だ。そして喫茶店に居合わせたカップルをネタに想像を膨らます。

一方でヒカルと同棲をしているらしい恭子は最近、なんだかデートらしいデートもなくメールのやりとりもなくなって心が淋しい。かつてのようにワクワクしたりドキドキしたいのだ。だから喫茶店でデートしようと企んだが、既に一緒に住んでる二人にはそんな高揚はない。

もう一方では兄と妹、そして妹のストーカーの3人の場面。ストーカーは何故か頭から血を流して血まみれ。女子高生の妹がお兄ちゃんを詰るシーンで始まるこのカップルの情景が面白い。どうやら兄弟はお互いに相思相愛らしいが、それを言葉に出して言えない。兄弟という壁が二人の愛に圧し掛かるように邪魔をするのだが、感情は抑えることが出来ない。
その感情のはけ口として兄は別の女を抱き、妹は男を連れ込む。

妹は兄のそんな行為に激怒し、なし崩しに兄に強引にキスをするも、兄は多数の女と寝るのは男の性だと主張する。笑)
そんな危ない女子高生は喫茶店のトイレで、兄の昨日の女が居たことから、ナイフで刺してしまう。しかし兄もそんな妹を抱きしめ、妹を刺してしまうのだから、愛って解らない。笑)
ここで気になるのは妹のストーカーだという男の存在だ。始終、二人の会話に参加し、最後にナイフを持っていたことから考えると兄を殺してしまったのだろうか?

作家のカップルも、同棲中のカップルも女から「別れよう」と切り出すが、大抵こんな時に驚くのは男子の方だ。「なんで?」と鈍感にも素っ頓狂な質問をする。そうして自分の気持ちもはっきり言えないまま、「君がそうしたいなら」なんて大人なセリフを吐くも後悔しまくるのはやはり男子だ。

終盤、別れを告げられた2組の男子らは「好きだ。」と相手にきちんと伝えてハッピーエンドになるも、兄弟の愛は破壊的で究極な愛だった。笑)





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