最新の観てきた!クチコミ一覧

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のら猫たちは麗しの島をめざす

のら猫たちは麗しの島をめざす

榴華殿(RUKADEN)

タイニイアリス(東京都)

2010/11/20 (土) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

日本語、韓国語、中国語が飛び交う
3カ国合同公演。言語の違いをその手で乗り越えましたか。台本でも工夫してたし。笑えるネタもツッコみたいところもすし詰め状態で楽しめました。鯖子やゴロツキ(特に台湾の!?)や支配人の「ひろこ」さんのキャラなんか好きだなあ(中でも「ひろこ」さんの体のサイズと態度のサイズ(?)の反比例ぶりが光る!)。ただ、多言語の分、同じ事やるのにも時間がかかるじゃないですか。そのことの対策の意味でも、もう少し舞台装置があって、直感的に居場所が判断できたら良かったと思う(ちょっと舞台上が寂しいし)。韓国・台湾の役者と、日本の役者の絡む場面ではどうしてもタイミングを探っている感じのギクシャク感を感じるので、もっと馴れ馴れしい雰囲気が出ると良かった。ミケ、探偵の助手、支配人は喋りがいいからセリフ以外にも、もっとツッコミ入れたり、呟いたりすれば、潤滑油的な役割を果たすのでは、と辛い何かを食べながら思いました(またそれかい!)。

ネタバレBOX

日本語を話せない外国人役者のセリフの対策として、通訳入れる、わからないまま放っておく、片言の日本語をしゃべらせる、しゃべらせない……って、字幕以外なんでもやってるやん(笑)。しかも、日本語わからない外国人が日本で探偵稼業してるって、設定が強引過ぎやろ(笑)。劇場に取り付いている霊の鯖子を海外に連れてくし(笑)。芝居前に鯖子がやっていたのは、てっきり観客サービスくらいに思っていたら、本番になっても本質的に変わらなかったし(笑)。ついでにパンフに載ってる他の公演の情報の会場は「東京より8時間45分」なんて書いてある外国だし、と辛い何かを……。 
タンゴ-TANGO-

タンゴ-TANGO-

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/11/05 (金) ~ 2010/11/24 (水)公演終了

あとからじわじわと
森山未來くんが出る!ということしか考えてなかった。長塚圭史さんの演出だったんだ、ということに劇場入りしてから気づく。始まってから、何だ、この話は!?と思う。休憩時間にパンフレットを買って、1965年にポーランドで初演された劇だと知る。

ネタバレBOX

せりふが非常に速く、言葉も難しかったので、ついて行くのがたいへんでした。1幕はがんばりましたが、2幕の途中で眠くなりました。悲劇なのか、喜劇なのかもよくわからないまま、演出に翻弄され、こんな斬新な演出は嫌いだと思いましたが、芝居が終わって帰路に着き、いろいろと考えるにつれてじわじわと演出の妙がよみがえってくる、実に長塚さんらしい仕上がりになっていました。
パンフレットによると舞台美術(串田和美)も演出に大きく影響しているようでした。
オトギナブルー

オトギナブルー

LIVEROCK

池袋小劇場(東京都)

2010/11/20 (土) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

うん。また観たい。
シュールでポップ。。。
ダークファンタジー。。。
「心だけが行けるグニャグニャの世界」。。。

シュールなコントはよくわからないボク。
SFも星新一が精一杯なボクにとって「大丈夫かなぁ、芝居の流れについていけるかなぁ」と思ってた。

はたして。。。

身体の動きやシーツで表現される心象風景?、早めの台詞回しに・・・ついていけません。。。

でも・・・!

奇妙ながらも可愛いキャラクターの出現で、舞台の雰囲気が一変!

へんてこりんな存在が、「こころ」という深遠すぎる(わからな過ぎて、ある意味へんてこりんな)テーマを、吸収しやすくしてくれる。。。

いやいや、、、この劇団、なかなかオモシロいっす!

ボクは、制作者の意図するところの四分の一も理解していないだろうけど・・・こういうポイントポイントで考えさせてくれる場をくれるのって、イイよ!実にイイ!!

あと・・・パンフレットやチラシ?を観劇前に読んでいれば、もっと舞台への理解が深まったのかもしれない。。。


リブロック。
警視庁の交通安全運動のイベントにも出ているとのこと。。。

コレ、すっごくすっごく観てみたいぞ!




エンドレスサラヴァー

エンドレスサラヴァー

あなピグモ捕獲団

OFF OFFシアター(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

言葉が見つからない
難解だからというわけではなく、観終わった後に一体何と言えばいいのか、言葉を失ってしまいました。ばらばらとぶちまけられた悲痛な叫び声に感化されてしまったようです。でも、それは確かにあなピグモ捕獲団の魅力の一つなのだと思います。

現代能楽集Ⅴ『「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」』

現代能楽集Ⅴ『「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」』

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2010/11/16 (火) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

面白かった!
思っていた以上に、現代劇でした。岡本健一さんが多彩な顔を見せてくれました。随所に伝統芸能っぽい演出も取り入れられていて、小野寺修二さんの振付も非常に面白かったです。舞台装置、衣装、照明などのスタッフワークも素晴らしい。

ネタバレBOX

しかし、元の能を知らないので、疑問点がざくざく。ちょっと調べてみたけれど、これはかなり勉強しなければいけない世界だと思いました。
そんなの俺の朝じゃない!

そんなの俺の朝じゃない!

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

フザケタ緩さ
まったきもって好みの作品。実にセンスがいい。「昇っているのか、沈んでいるのかパッと見、判断のつきにくい午前五時」から始まる、真面目なのか、不真面目なのかパッと見、判断のつきにくい男、火山火山(ヒヤマカザン)の退職の日を綴った物語。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

序盤、長男が上手そうにヨーグルトを食べてるところにやってきた次男のビフィズス菌うんちくが素敵すぎる。笑
何万のビフィズス菌と言われるより、確かに3匹のビフィズス菌が入ってるなんて言われると、なにかしらゾンビのようなアメーバ菌を想像しちゃうから、こんなに悍ましいことはない。

そうして深い霧の中から現れた父の姿は神々しく見えたのだが、やがて、その扉はすぐに壊れ、だらりんとロープが垂れ下がって役者は手動で開閉せざるをえない事になるのだが、その緩さも、そこはかとなくいい。

父・火山火山のライバルであり、恋の敗北者でもあった雪村は、無遅刻無欠勤の火山を最後の土壇場で失脚させたいと考え火山の退職の日に遅刻させることを思いつく。この思いつきは相当こじんまりした策略なのだが、雪村の長男・雪彦も父に従い火山を妨害する。

しかし火山一族の結束は固く、どんな妨害にも揺るがない。揺らぐのは父自身が電車から馬に飛び乗る場面で、先に壊れた扉から垂れ下がったロープにビビってしまう精神の弱さだ。笑

つまり、ロープが邪魔で馬に飛び乗れないと主張したかったようで、火山は本番中にも関わらず他の役者に「ロープが・・・」と本気でビビってるようだった。そんな気の弱さもあいまってか、へっぴり腰で相当な弱腰で馬に跨ったものだから、ずりずりずりり~。。と期待通りに馬からずり落ち、慌てて乗りなおした情景もすごくかっこ悪くて素晴らしかった。笑

どんだけ笑わせてくれるんだよ!と大口開けて笑っていたら、今度は火山を飛ばすシーンでは一家総出で火山を担いでブーーン!!と1メートルくらい飛ばしてた緩さもなんとも素敵だった。

劇中、セクシー仮面は登場するは、オスカルは登場するは、キャッツアイは登場するはで、にぎにぎしく楽しい舞台だった。泣くほど笑ったが、よくよく考えてみると、父の持論に振り回されてる家族もたまったもんじゃあないけれど、普通じゃない家族構成が既にコメディで、ついでにいうならライオン・パーマのキャストらがワタクシはとっても好きだ。

観客もろとも舞台を素で楽しんじゃってるからなのか、「あんまり高く持ち上げるな」とか「大丈夫か?」とか結構ボソボソ言ってる愚痴っぽい語りも、いと可笑し。



のら猫たちは麗しの島をめざす

のら猫たちは麗しの島をめざす

榴華殿(RUKADEN)

タイニイアリス(東京都)

2010/11/20 (土) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★

「奇怪」な世界!
まったくこの説明書きのとおりの「奇怪」な世界が舞台上に展開。韓国人男女俳優の演技力及び身体能力の高さが際立っていた。台湾の女優さんは少し歌唱力が足りない(もう少し自信を持って歌おう!)。台湾の男優さんはやはり声がいい!(素敵!)。「蟻の巣一座」、「女3人」と「探偵さんたち」が物語の中でいまひとつかみ合っていなかった。

日本国憲法

日本国憲法

旧劇団スカイフィッシュ

自由学園明日館 講堂(東京都)

2010/11/16 (火) ~ 2010/11/20 (土)公演終了

満足度★★

観客の視線の先にあるもの
広い講堂の中を、体育館のように使い、役者も観客も動いていく。「美術館鑑賞のような・・・」という説明もうなずける。「どこが一番観やすい位置ですか?」なんて開演前に聞く必要はないわけです(笑)。
ライトの設計ということで、旧帝国ホテルのラウンジに似た造りも見てとれ、個人的にも興味深い会場でした。
観客が席にすわって舞台を凝視する一般の演劇と違い、俳優も複数の場所で演じており、自由に動き回る観客たちの視線が別の視線を誘導していく偶発的面白さがある。
ある意味、観客参加型、体験演劇というべきか。
上演時間1時間弱。表現方法としては面白いと思ったが、前衛アートと同様、はっきりした形がないので、演劇を観たという印象とは少し違う。
演劇を実際にやっている人たちはもっと感じ方が違うと思うし、より深く楽しめるのかもしれない。
中学の社会科の授業で憲法前文を暗記させられ、大学でも「日本国憲法」の授業を選択して受けたのだが、「日本国憲法」を実感する内容とは言い難かった。

ネタバレBOX

あえて演劇的感想を述べれば「日本国憲法」を意識することなく生活する我々の中にも日本国憲法は静かに浸透している、ということを漠然と感じとった。そうでも解釈しないと「日本国憲法」というタイトルである必然性がない。
憲法の条文をつぶやきながらマッサージをする女性。マッサージを受けている男性がときどき「のりこさーん」とつぶやく。
「憲法」の2文字はどちらも「のり」と読めるからだろうか。
マッサージをされている男性をまたいで、別の男性が女性に近づき、これまた条文をあたかも愛の言葉のように囁く。
俳優は裸足で区別。しかし、俳優にぴったりくっついて移動したり、俳優の顔を至近距離で下から覗き込んで俳優が噴き出そうになったり、隣で役者のようにポーズをとって眺める観客もいて、最初は仕込みの人もいるのかと思ったが、違うそうだ。たぶん推測だが、そのような観客はふだん俳優さんで、意図的に演劇に参加してしまったのではなかったのだろうか。
離れたところから互いにアイコンタクトをとって動いているような観客もいたので、観ていて本当に惑乱した。
ゼンダ城の虜~苔むす僕らが嬰児の夜~

ゼンダ城の虜~苔むす僕らが嬰児の夜~

桐朋学園芸術短期大学演劇専攻

桐朋学園芸術短期大学小劇場(東京都)

2010/11/19 (金) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

有意義な観劇でした
スタッフ全員がハッピ姿で会場に入るとお神楽が流れ、気分は芝居小屋。舞台中央には花道が設けられ、ワクワクしてきた。会場スタッフが恐縮するほど礼儀正しく親切で好感がもてた。舞台に立つ人以外の仕事も公演の印象を決めるうえで大切。それがよくわかっている人たちだと思った。
この戯曲は夢の遊眠社最後の公演として上演されたエポック的な作品。92年。小劇場ブームも次のステップに進む時期にあたっていました。その作品をいま観劇できた喜びは大きかったです。
演劇を専攻する学生さんたちのパワーに元気をもらいました。この情報を教えてくださった在校生のかたに感謝します。

ネタバレBOX

自分はリアルタイムでは野田秀樹の遊眠社の芝居にはなじめず付いていけなかったクチです。いま改めてこの伝説ともなった作品を観て、野田以前の芝居、野田のあとに続くいまの若手劇団の芝居を考察するうえで非常に興味深かったです。
やはり、野田秀樹の作品の難解さを痛感。
赤頭巾少年と十字軍の子供たちは、新時代の演劇を志す新人たちを暗示しているのかもしれない。
無法松の一生のパロディともいえる人力車を引く男や、赤頭巾少年とフラビア姫との絆を表現する場面はどこか唐十郎のアングラを思わせて興味深かった。若手時代、唐十郎のテント芝居に強くひかれた当代の中村勘三郎が今、野田秀樹に新作歌舞伎を書かせているのだから。
劇中の台詞にもあるように、「クリスマス風」の飾りのついた舞台美術、花道、歌舞伎風の付け打ちなど舞台効果、照明もよく考えられていたと思う。
主役の赤頭巾少年を演じた西田智美さんは長身で舞台映えする容姿。ハスキーな声で声量がないためか、聞き取りにくかったのが残念。だが、大胆な演技は大先輩の高畑淳子さんの若いころを彷彿とさせて楽しみ。
吉野杉、君尾松、肩尾樅のトリオの芝居が印象に残った。こういう役がきちんと世界を伝えてくれないと楽しめないからだ。
この舞台に出た人たちも1人1人巣立ち、やがて十字軍戦士のように演劇の世界で自分の武器を持ち、道を切り開いていくのであろう。そう思って観ていました。
りんごりらっぱんつ

りんごりらっぱんつ

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★

演劇で表現する理由が欲しい
初めて観劇しました。
ストーリーのテーマはみずみずしく、登場人物も人間らしく魅力的。だけど、まるで小説や映像表現のようなシーンの数々を見続けているうちに、どうしてこれを演劇にしたの?と疑問が残ってしまいました。
生身の人間が、舞台の上からでしか伝えられないことを表現するのが演劇だと思っている人にとっては物足りない作品だったのではないかと思いました。こういう感じは最近の演劇の流れなんでしょうか・・・?
アフタートークは面白かったです。

47 memories

47 memories

マキノキカク

福岡市民会館(福岡県)

2010/10/02 (土) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★

おどらにゃそんそん♪
・・・と思ってたら説明にも書いてあったw
どれもユニークですごく楽しかった。
一番好きだったのはやっぱりママと赤ちゃんかな~
でも、ラストダンスも良かった。あの玉葱みたいなのは何でしょう?

ネタバレBOX

市民会館のあらゆる場所で発表があったのだが、
楽屋とか小ホールとか初めて入ったのですごく興味深かった!
そんなの俺の朝じゃない!

そんなの俺の朝じゃない!

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱い!!最高!!
そんなの俺の朝じゃない!そんなの俺の生き方じゃない!

素晴らしい生き方、素晴らしい家族、素晴らしい友情に乾杯!!

ネタバレBOX

小学生の時から無遅刻・無欠勤の父親が定年を迎えた日の朝の話。社会的には成功していると思われる同級生ですが、無遅刻・無欠勤だけはかなわず、また同級生の女の子を嫁さんにとられたこともあって、腹いせに阻止しようとする企みと、それを防ごうとする家族の話。

虹組ってキララさんですかってツッコミ。オスカル風が登場すると俄然盛り上がりますね。

真面目に真面目を演じ、真面目に面白い衣装を着たり(それをコスプレと云う、言葉が出て来なんだ)、最高でした!

最後に友情で結ばれた同級生、良かった良かった!!

息子の代の定年の日は蛇足かな、と思ったりもしました。

私が名前で驚いた柿杉さん、とても良かったです。

―――――――――――――――――――――――――――

さて、全く関係ないですが、虹組キララさんの爆笑漫才はこちら…

http://www.youtube.com/watch?v=KeKIbmrdZnc
サンタクロースが歌ってくれた アナザーキャスト

サンタクロースが歌ってくれた アナザーキャスト

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★

話は面白いが
席が端っこで、イスの間隔がきつくて、それだけで舞台に集中できなかった。
サンシャイン劇場は初めてでないが、体調が悪かったのかいまいち芝居に乗ることが出来なかった。また、劇団好きの女子たちの黄色い歓声もどうも気になった。

スーシーズ

スーシーズ

ヨーロッパ企画

駅前劇場(東京都)

2010/11/20 (土) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

登場人物が面白い。
成功者を夢観ている、主人公が繰り広げるコメディー。
ヨーロッパ企画は何作か観ているが、イエティーは初めて。
少しハチャメチャで、ビッグになりたいと願う主人公とその周りの人々が繰りなスお話が、べたであるけど面白かった。

やけたトタン屋根の上の猫

やけたトタン屋根の上の猫

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2010/11/09 (火) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★

映画のイメージが強すぎた
エリザベス・テーラーと寺島しのぶさん、ポール・ニューマンと北村有起哉さんとを比較して見てしまった。

寺島さんはヒステリックぎみの役柄をうまくこなしていたが、北村さんは少しひ弱な感じがした。ポール・ニューマンは少し人生を斜にかまえていて、やるせなさを表現したが、残念ながら北村さんの演技ではそれが伝わってこなかった。
木場さんも少し力みが見られて、映画でのビッグダディーはもう少し自然体で、成功者の貫禄を見せていたように思う。

サンタクロースが歌ってくれた アナザーキャスト

サンタクロースが歌ってくれた アナザーキャスト

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★

お祭りだ~!
楽しかった!とにかく勢いのある芝居だから、
お客さんがみんな前のめりで観ていたような気がする。
本公演はまだ未体験だけど、これはこれで十分アリでしょう。

キャスティングも25周年のお祭りらしく、
旗揚げメンバーと新人が丁々発止と渡り合うなど
キャラメルファンには堪りません。

ネタバレBOX

キャスティングは、大内さんの芥川と岡田さんの太郎が逆じゃない?
って思っていたけれど、実際観てみるとそんなことは無かった。
阿部丈二の菊池警部は、近江谷さんの印象が強烈だった為
心配していたのだが、伝説になっている東西線のシーンなど、
かなり健闘していたと思う。

オリジナルキャストに拘りはないけれど、
真柴さん、伊藤さん、石川さんの三人が揃う公演は貴重。
個人的には真柴さんの小夜ちゃんが好き(笑)
オトギナブルー

オトギナブルー

LIVEROCK

池袋小劇場(東京都)

2010/11/20 (土) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

心を揺さぶられた
登場人物にどんどん心を奪われる。
シュールでポップ場面が、本当に心から笑わせてくれます。
ファンタジーが好きな自分としては、内容も最後まで楽しんでみる事ができました。しかし、全く興味が無い人に取っては見るのが退屈になる場面もあるかもしれません。興味がない人を飽きさせない構成が不足してると思います。それにしてもオトギの世界に行きたいです。

ネタバレBOX

内容全体を見ると、シイナ・カグラはただの愛し合っているカップルというだけでなく、もっと感情移入できるような現実世界での描写が欲しかったと思います。シリアスなシーンからとたんにシュールに変わる流れは本当に面白かったです。物語をみて、生まれて間もないカグラがオトギの世界に来た時、始めはどの様な姿をしていたのでしょうか?劇を見ているうちに私が忘れてしまっただけかもしれませんが、このあたりがファンタジーといえども、まとまりが無いように見えます。他人の願いによって自分の姿や性格まで変化する。この曖昧さが魅力的でもありますが、逆にクライマックスを盛り上げる妨げになっていると感じました。
――ところでアルトーさん、

――ところでアルトーさん、

地点

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/11/19 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

フェスティバル/トーキョー
のほうに「観てきた!」を書き込みました。

http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=85174#divulge

どちらにするか迷ったんですけど。

地点『ーところでアルトーさん、』

地点『ーところでアルトーさん、』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/11/19 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

時空を超えて現在の、池袋の、東京芸術劇場小ホール1の、あの時間、だけに流された生放送
やっぱり、地点は「音楽」だ。
全体がアルバムであるとすれば、各パートは収録曲。各テキストにふさわしい調べで奏でる。
そして、アルトーさんは放送局、役者はそれを伝える(意思を持った)スピーカーであった。

ネタバレBOX

ドキドキするようなセットが組んであった。
プールだ。

もちろん水が張ってある。
水には波紋が起こる。波紋は運動が伝わる様を見せてくれる。

舞台で行われているのは、アルトーさんを刻み上げ、彫り上げていくような作業ではなかったか。
アルトーさんの残したラジオドラマと手紙を、ひたすら役者たちが声にしていく。

もちろん本来は日本語ではないアルトーさんの言葉たちだが、その言葉が洗練されているようで心地良い。
その内容は、テキストとして読んだとしても、同じところを何度も読み返し、意味を知ろうと苦心するレベルのものだ(何度読み返しても理解できないものが多いかもしれない)。
だから、一度、音で聞いたとしても、何について、どう述べているのかは、ぼんやりとしかわからない(いや、ほとんどわからない)。
そう、それは、ちようど外国の曲を聴いている感じに近いのではないだろうか。

英語の不得意な私が、例えば、英語の歌を聴いていて、ところどころ聞き取れる単語(loveとかpeaceとか…なんだそれ・笑)があったりして、なんとなくこんな曲なのかなと思ったりするのと似ているような気がする。
もちろん、恋愛の歌かと思っていたら、反戦の歌だったりすることもある。
しかし、それでも「いい曲」だなと思うことは間違いではないと思う。

アルトーさんの言葉は、とても鮮烈な印象がある。
単語やセンテンスがぐいぐい来る。
普通に考えたら、役者たちが一気に声にするアルトーさんの言葉たちは、平板で退屈なものになりそうだ。しかし、そんなことはない。
たぶん、言葉の強さと、それを伝えようとする(あるいは単に発する)役者の肉体の存在が、それぞれの演出によって、アルトーさんの言葉をさらに鮮烈にしているのだろう。

それは、例えば、舞台上に「水」がなかったらどうだっただろうか、と考えてみる。つまり、真ん中にあるのはただの台であり、そこにアンテナが立っているセットだ。
そう考えると、「水」は不可欠だったようにしか思えなくなってくる。
「水」はラジオとアンテナからの印象としての「波(波紋)」を意味していると、とらえたが、それ以上の効果がもちらされていたということだ。少なくとも私にとって。
「水」の「音」と「質感」が、直接(生に)響いてくるということが、心地良さやある種の違和感をもたららしているからではないだろうか。
つまり、ここにあるのは、「役者」と「舞台(装置)」も込みで(上演された今となっては、必要不可欠な要素となった)のアルトーさんの言葉なのだ(もちろん「上演」しているのだから、それは当然なことではあるが)。

かつて観た地点の『三人姉妹』では、音楽を感じた。同様に今回も「音楽」を感じたのだ。
「音楽」としての地点の舞台は、ステレオ的な要素が楽しめる(特に初期のステレオ録音)。左右や奥行きの楽しみだ。役者の声の張り方、顔の向きに至るまでそれは「音」として楽しめる。
さらに言うならば、姿、形も「音」の一部として楽しめるのだ。

その「音(音楽)」は、役者というスピーカーを通して観客に伝わっていく。アルトーさんが放送局であり、時空を超えて現在の、池袋の、東京芸術劇場小ホール1の、あの時間、だけに流された生放送だ。
スピーカーである役者は意思を持ち、放送に(&演出家もプラスされた)意思のノイズを加えて観客に届ける。

スピーカーから流れてくるアルトーさんの言葉は、音楽になり、それは地点が選曲した1つのアルバムとなる。各パートは、各曲であり、独唱が基本でありつつ、合唱もある。

そして、その曲は、当時に「ノミ」であり、アルトーさんというカタチを(ぼんやりと)1曲が1刻みのようにして、彫り上げていくのだ。

それにしても、地点という劇団は、役者に無理を強いるという印象だ(笑)。対話ではなく台詞でもないあの長文をあれだけ一気にしゃべらせたり、言葉とリンクさせながら(単語に対応した振りで)手旗のごとく身体を動かせたり、指の上に機械を置いたまま、ずっと同じ姿勢でいさせたり、…とっても大変そう(笑)。

地点は、どうやら私の何かにフィットするところがあるようだ。だから、来年神奈川で行われる舞台『Kappa/或小説』をすぐに予約したのだった。
「霊媒」「電話」

「霊媒」「電話」

公益財団法人横須賀芸術文化財団

ヨコスカ・ベイサイド・ポケット(神奈川県)

2010/11/21 (日) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

お得な感じの2演目
「霊媒」は怖かったが、反して「電話」はコミカルで楽しいものになっていた。

ネタバレBOX

「電話」はホントに楽しめた!
まさか現代の日本舞台にして、
コタツにミカンのある部屋でジャージのヒロインが、
相方とおコタでお茶飲みながらのオペラとするとは・・。
堅苦しい感じのオペラという、今までの概念が根底から崩されました。
オマケに歌は英語だし。
う~ん、こーゆーのもアリなんですね。
楽しかったー(^o^)

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