最新の観てきた!クチコミ一覧

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py.

py.

コメディユニット磯川家

pit北/区域(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★

噛むほどに旨味増すコント
定番から新作コントの数々、飽きがこぬ作り混まれたクオリティは流石!!出来るなら二度観る事をオススメ♪視点を変えると新たな笑いに出逢えます♪♪マニア志向の方はぜひ二階席で観劇を(笑)後説に神が降臨します…どんな神かは皆様の目でご確認あれ(・ω・)b

国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)

国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/13 (月)公演終了

満足度★★★

異状アリ
半分は見たことあったが、それでもおもしろい。短編っていいなぁ

ゼロイチ

ゼロイチ

劇団K助

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2010/12/09 (木) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★

「数」ではありませんでした
笑える話と泣ける話の2本立ての構成になっていて、分かり易い脚本と演出で、ウェルメイドな作品に仕上がっていました。

1本目は中学の体育教員室を舞台に、シェイクスピアの喜劇のような勘違いが連鎖するドタバタ劇でした。最初のちょっとした嘘が何重もの勘違いに繋がって大混乱になる脚本が見事でした。構成上の笑い以外の小ネタもなかなか良かったです。

2本目は生きる目的を感じられない売れっ子小説家が自分の知らなかった過去を知って、前向きに生きて行こうとする話でした。ありがちなお涙頂戴要素で物語を進めている感じがあり、1本目に比べて脚本が平凡に感じられました。子役の演技が自然な感じで良かったです。

チラシに書いてある「あなたが消費した数字」や、「0」、「1」といった数字がほとんど関係ないように感じられたのが残念でしたが、オーソドックスな作りなので、万人向けな作品だと思います。

py.

py.

コメディユニット磯川家

pit北/区域(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった♪
久々に大笑いしました。
やっぱりわらいは必要と実感。時間が許せば今日も見たかったけど、、、

見た事ない方は是非みてください。あとせつがなかなかよいです。
下手したら本編より可笑しいかも??

ワレラワラルー

ワレラワラルー

F's Company

ぽんプラザホール(福岡県)

2010/12/11 (土) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

曖昧であるが確たる境界。
明日や長崎公演をご覧予定のかた、ハンカチとかティッシュとか、必須です。
何かを、誰かを、大事な存在を亡くした(失くした)事のある人は特に。

途中から、わざとシンクロさせる微妙な手法。微妙でありながら、効果的。

ナクシタのは1人?2人?1匹?それとも、、、、

こんなに、、辛い記憶と幸せな記憶を「まぜこぜ」に呼び覚まされるのは、シンドイ。
シンドイけど、涙がとまらないけど、観ることをやめられない。

ネタバレBOX

ラスト近く、「これはずるい!」というほど泣かされた。
それを福田さんご本人に、「あのシーン!あれはズルイし酷いです!」と訴えたらニヤリとされた。
あたしは素直な観客なんだろう。きっと。

そういえば、『マチクイの詩』も、そうだった。
淡々と…とはいかずとも、まぁ、うむむと観ていたのですが、ずっと堪えていたのに、一言に
たった一言に
頬どころか、顎にまで伝う涙を流させられた。

今回も、してやられましたよ…
思わず、『マチクイの詩』の改訂版を買って帰るほどに。
リーディング・フェスタ2010 戯曲に乾杯!

リーディング・フェスタ2010 戯曲に乾杯!

日本劇作家協会

座・高円寺2(東京都)

2010/12/11 (土) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

オリザさんの旅芸人に笑った
リレー戯曲「嵐が丘」と、月1リーディングで、見事ブラッシュアップされた「海待ちノ月」を観て来ました。

「嵐が丘」は、高橋長英さんと渡辺美佐子さんの主役コンビがやはり素晴らしいお陰で、予想より悠に楽しめました。
2回目にして、既に、企画者の渡辺えりさんの思惑と大きく外れた、旅芸人を登場させ、後の劇作家を困惑させることになったオリザさんの所業に対しての、各劇作家のコメントが大変愉快でした。

私がかつて働いていた放送作家組合も、いろいろなタイプの作家が集まっていましたが、作家達が集合して何かやるというようなイベントはなかったので、劇作家協会のこうしたイベントは、種々雑多なタイプの劇作家が、主義主張も異なる中で、よくこんなに一つのイベントを成功させることができるものだといつも感心します。
そして、本流とは別の面白い出来事が多々あるので、暇つぶしにはもってこいのイベントだと思います。

6月の月1リーディングで取り上げられ、ブラッシュアップされた「海待ちの月」は、別役さん御指摘の、なくなって残念な部分も確かにありましたが、前回より、とても構成がスムーズになり、各登場人物の内面描写も深まり、大変興味深い作品に仕上がっていました。

この出来栄えなら、本当に、上演が待ち望まれるレベルになったと感じます。
燐光群主体のキャストのレベルも高く、これが500円で観劇できるなんて、とても得した気分になりました。

py.

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コメディユニット磯川家

pit北/区域(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

お疲れ様でした
本公演も是非是非観てみたいです

py.

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コメディユニット磯川家

pit北/区域(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

今後も期待!
大いに、本当に笑わせて頂きました。
何度か観せて頂いていますが、いつも楽しい時間を過ごさせて頂きありがとうございます。
ぜひ、次回以降も足を運ばせて頂こうと思いますのよろしくお願い致します。

「ドコナ~ン?」が頭から離れません(笑)

虫虫Q

虫虫Q

市原佐都子卒業研究

桜美林大学・町田キャンパス 徳望館小劇場(東京都)

2010/12/09 (木) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★

勘で行って正解
これは好きだなあ。きっと作者が二十数年間感抱えてきた「女」というものの周辺にあるもやっとした感覚を、こねてこねて削いでこねて形にしたのだろう。同情もさせないような寂しさの奥底に、それでもこれを表現したいんだという意思を力強く感じる。
個人的には今まで観てきた女性作家が描く女性像の中で、一番リアルな感触だった。なにしろ「男」の欲望という視線に一切迎合しない視点で作られているのがいい。
文学的な色を感じさせるが抽象に走らず実体の中で描ききる姿勢が素敵。
役者や演出は、おっと思う瞬間と鼻に付く瞬間があったが、これからぐんぐん伸びてきそうな勢い。これからも作り続けてほしいなあ。

ネタバレBOX

つながりを求めながらも、元々染み付いてるコミュニケーション不全とのあいだでひたむきに対話してゆく可能性をシャットアウトしていってしまう「個」の憂鬱を
同世代感覚として酷く共感する。
だがその中でもつながりを求めにいった、ラストのねじれて不器用な前向きさがすごくいい。ビターだけどすごくいい。ラストの台詞は可能性とみていいんだよなきっと。



しっかし団体に関わらず桜美林で舞台観ると必ず他の観客との感性の落差を意識するのはなぜなんだろう。いつまでも笑いが反射的すぎやしないか。
シルシルシ

シルシルシ

public doc

根津教会(東京都)

2010/12/09 (木) ~ 2010/12/11 (土)公演終了

根津教会というプチな空間で礼拝、
いや、演劇を見るなんて私には貴重な体験だった(しかも牧師さんの説教(?)付き)。物語も根津教会の建物に似て、こじんまりしているけど魅力的。わりにシビアな内容が出てくるのも良かった。ただ、病院、遠くが展望できる山、そして死んだ者が駐留する場所(?)など、登場人物以外に人がいないであろう場面で、対面方向のぎっしりの客が見えるという状況は、どうも臨場感をそぐ感じ。サックスとドラム(でいいのかな)は、葬送行進のようで面白かったけど、教会のオルガンは音が悪すぎです、牧師様。あと、正直なところ、最初と最後の歌が非力。あの場所で、もっと説得力のある歌だったら芝居の印象は格段に良くなったと思う。

ネタバレBOX

教会で、クリスマスも近いってのに、金に目がくらんで友達を崖から突き落とす女の話と、死んで妹に旦那取られる女の話だなんて(オシッコもらす男の話なんてのもあったな)……好き!
py.

py.

コメディユニット磯川家

pit北/区域(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

複数回見ても楽しい
見てきました。磯川家。

レストランじゃない以来の舞台でしたが、
本当に心の底から笑いました。

終演後もメンバーの方と
気さくに話せるアットホームな雰囲気も好きになりました。

個人的には、いろんな意味で「斉藤さんがんばれ」と言いたいです。

『共犯者』公演終了 ご来場ありがとうございました。

『共犯者』公演終了 ご来場ありがとうございました。

津田記念日

OFF OFFシアター(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

シビれたっ!!!
大熱演!脚本超抜!!ヤバ過ぎる展開に心拍数2倍&血圧30up!!!

いや~

最前列で観たのは大正解であり、大不正解でもあり。。。

いや・・・

大正解っしょ!!!!!

ネタバレBOX

舞台は左右で2分されている。

片や「脱出不可能な密室(誘拐された4人が閉じこめられている)」。
片や「取調室(刑事と誘拐犯が向かい合っている)」。

この左右が交互に進展していくのだが。。。

まず、ここでダマされた。

てっきり、密室に閉じ込めた犯人が取調べを受けていると思った。

だって演題が『共犯者』でしょ?

密室は、内側から厳重に南京錠がかかってるわけだからさ・・・どう考えても、取調室の容疑者の共犯者が密室の4人の中にいる、と思っちゃうじゃん!

ボクの推理力の無さ&最前列で芝居にのめりこんでいたことを差し引いても、この構成はスバラシイとしか言いようが無い。

ラストは「想像してね!」なんだけど・・・コレでいい!

印籠を出さない石坂浩二の水戸黄門が大嫌いだったボクも、このラストは、コレでいいと思った!


あっそうそう・・・これから観にいく人で、ネタバレ読んでる人はいないと思うけど(笑)


最初のロッカーを開ける直前・・・深呼吸したほうが身の為っす!

とくに!最前列の人!!


ボクの隣の女性が・・・

「キャーっ!!!」とマジ叫び声を炸裂させてました。。。


でも、あの「キャーっ!」はヨカッタ!

最高のSEであり、最高のスパイスでした!笑
py.

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コメディユニット磯川家

pit北/区域(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★

磯川家初見。
楽しかったです。私は好きですねこの作品。ドコナンFILE・3と言う事は過去1と2が在ったのでしょうか?観たいなあ。次回本公演楽しみ。

ネタバレBOX

充電器使うたびに黄色いおっさんを思い出すかも。
韓国語聞くたびに思い出すかも。
象を見るたびに思い出すかも。
雪男を見るたびに思い出すかも(いつ見るんだよ!)
マリオを見るたびに思い出すかも。(物延さん甲羅の紐切れたのは事故ですか?)
コナンを見るたびに思い出すかも。
わあ!しっかりハマッていますねえ。

挨拶の可笑しさは反則でしょう(笑)

客席に「タマコロ」3姉妹が居たのは驚き。

菊池祐太様 約束どうり書き込みました。100円は磯川家次回公演のチケット費用に使います。


『共犯者』公演終了 ご来場ありがとうございました。

『共犯者』公演終了 ご来場ありがとうございました。

津田記念日

OFF OFFシアター(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

チラシを読んだだけで魅かれる不思議な状況。
犯人の、悪ふざけのパズルのような仕掛けに、知的好奇心を刺激される。が、途中から物語は一変、緊迫感に包まれた惨状に……。状況が大きく変わっても、変わらぬ緊張感で最後まで物語が続き、しかも2つの場面を行き来するうちに、絡みあった糸がほぐれてゆく。最初のトリッキーな仕掛けとは違う、物語そのものの仕掛けが姿を現す。謎が解けていく快感。その一方で、暴走した犯人“たち”が突きつける言葉は胸に重く迫ってくる……。あれだけの人数とスペースで(むしろそれを上手く利用して)作り上げた、息詰まる空間が素晴らしい。

ネタバレBOX

閉じ込められた4人のうち、犯人以外の3人に思い入れがしにくいのが残念。だって、最初から最後まで男2人は自己中心的で尊大、女はまともそうに見えて役立たず。3人とも可愛げが少しも感じられないから、いまいち心配してあげられないんですよ。3人がそういう人間になった理由が垣間見られたら、またちょっと違っていたのかも。あと、銃が出てきたら、まず「それで錠を撃ち壊せ」とか「それで錠を叩き壊せ」と言い出す人がいそうな気もした……。
py.

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コメディユニット磯川家

pit北/区域(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

うん。笑ったよ!
磯川家の「プロモーション公演」っす。
「お気に召されましたら、友人に広めるもよし、ブログに書くもよし、本公演のチケット予約するもよし」って感じかな。

とりあえず、広めときました!

でも、ガチャガチャで欲しくてたまらなかったカンバッヂ・・・うれしくてパーカーのヒモにくっつけてたカンバッヂ・・・勢いで1個あげちまった(DVDは死守した)。。。

で、内容ですが。。。

コントが6本だった・・・っけ?笑

どれもこれも、笑かしてもらった!

「もっともっと観たい!」というキモチにさせられたが・・・「磯川家の策略にまんまとハマッちまった!」と下北のカレー屋で気づいたのであります。。。

・・・また、ガチャガチャしにいこ!笑

ネタバレBOX

どれもこれも、素直に笑えるコントでした。

ただ、野球で言うなら、ストレートをド真ん中にビシバシきめるピッチャーのような笑いばかりだったかな。
「コノ球、打ってみろーっ!」的な(←ワカリヅライネ)。

植木等の後ろのほうで、細かい芸をしちゃう谷啓さんのような、変化球的な笑いも欲しかったような気はする(←例えが古い上に、物部さんがそんな役をしてたような・・・気がしないことはない)。

クチが悪い人なら「出オチが多くね!?」って言うかもしれないし(←さんざん笑っといて、こんなこと書くか?笑)。

きっと本公演では、役者さんのいろいろな顔を見ることができるんだろうなぁ。。。存在するだけで笑える人ばっかじゃなくて。。。

自信が無くて、けん制球ばっか投げる投手。

痔の痛みに耐える捕手。

巧過ぎて、ファインプレーがファインプレーに見えない地味な内野手。

外野席からの強烈なヤジが気になって仕方ない外野手・・・みたいな。


磯川家の役者さんって、どんな役でもこなしそう。。。

・・・で、なんで野球選手の役ばっかなんだろ?

あっそうそう・・・あのピカチューのぬいぐるみ、高田馬場で、3女が抱いていたような気がするんだけど・・・気のせいでしょう(笑)

あと、ピカチューが最後に「ピカチュー」やってくれたときに、ボクは昇天しかかりました!(←そして、ボクも「ピカチュー」って言いたくなっちまった)。


本公演、今からすっごく楽しみですっ!!!





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エムキチビート

シアターサンモール(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

久々に。
平行世界で運命に翻弄される人々の姿と揺れ動く感情。お得意のやり方。個人的にはファンタジーは苦手な傾向にありますが、エムキチは役者の気力と体力をしっかり費やして必死さを見せてくれるので響いてくるものがあります。改めて遊園地のアトラクションみたいだなと思ったり。見栄えも豪華になっていて、視覚だけでも充分に楽しめる。勿論内容でも楽しめます。観るのがご無沙汰で、NIYさんが格段に上手くなっていて親心みたいな気持ちが沸いたりも…(笑)。

ネタバレBOX

まず、細かい事。武器が床や擦れ違う他の役者の武器に当たって音を立てる時がしばしばあって一瞬素に戻されそうになった点が惜しかった。
実は死んでましたパターンは以前にもあったし先読みは出来た。それでも「いつどのタイミングでそれが明らかになるだろう」という目線でドキドキ。それこそ前に乗った事のあるアトラクションにまた乗る時の感覚。そういう意味では、物語よりは演出で見せていたという印象も。カウンセラー達も夢に飲み込まれてナユタをハジメだと錯覚していたって辺りは冷静に考えると合点が行かないのだけど、そこまでの流れに没頭出来ていれば良い意味で騙されるはず。純粋な人ほど巻き込まれて楽しめる作風。実際その前辺りから客席では鼻をすする音が聞こえていたから、感銘を受けていた人は多かったのでしょう。個人的にはそこからが長く感じられましたが。嫌だった訳ではないのですが、自分としては感極まるMAX値がドスンと来ず一定のアベレージで続いたので振り切って欲しかったなと。
思い返せば意外でしかし正解だったと思うのがナユタとハジメの関係性。明確な恋愛関係であったらきっとドロドロしてしまって、ラストのあの明るさは出なかったでしょう。いざ観ていたその瞬間はスパッと終わりすぎた気もしたのだけど、「あなたの分も生きていく」みたいな覚悟を背負うのではなくこれからの始まりの為に過去と決別した一歩になっていた。

国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)

国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/13 (月)公演終了

なんだかんだで解散ではあるものの、
前回と今回は再演作品で早い内から台本が役者の元にあった訳で。質での勝負が出来たなという印象。それまではひたすらに突っ走っていてそれも58の魅力の一つではあったのだけど、箇所によってしっかりと速度を使い分けたりコーナリングを如何に綺麗に曲がるかもレースの楽しみ方。いつの間にかレースに例えていました。
そもそも台本の時点で役柄の存在意義がそれぞれハッキリしているのはあるとしても、配役のハマり具合も良かった。それぞれが何をやるべきかが観る側にも分かって、だからこそ何をやって欲しいかという期待も生まれた。感情移入というよりは親近感かな。
個人的にはさいとうさんにナイスアクト賞を一票。役柄としての彼を応援していたのか彼自身を応援していたのか見失うくらい良かったです。

ネタバレBOX

視覚的に乱雑な舞台美術で、あぁ谷賢一っぽいなと。ほぼ美術がない舞台で役者が演じて何かを発生させるのも演劇の楽しみだし、具象がはっきりしていて既に何か漂ってるのもそれはそれでまた良いです。生活感がある所には生きている生々しさがある。
伊神さんは破壊力と器用さを兼ね備えている良い役者。「コンパクトディスク~」の時には確実にモンスターだったし、「誰も寝てはならぬ」の初演と再演であれだけ対照的な役柄チェンジがあったのももっと話題になって良かったはずなんだよな。58解散後の動向が一番読めないんだけど、いや絶対今後も何処かで姿を観たい。
大らかで毒のない役柄だったハマカワさん。むしろ気の知れた仲間だから気兼ねなく毒を吐くから毒にならない様な。最後にしてあれが58に身を置く時の彼女そのものの姿だったのかな、とか。
沖縄からの独立後のしっちゃかめっちゃか大騒動はポカーンと見ちゃたんだけどそれで良かったのだろうか。「こいつらバカやってんな-」っていうポカーンじゃなくて、それまでとのギャップに着いて行けないポカーンだった。初演を観ている自分がそうなったので、今回が初見の人はどうなんだろう。そのほうが分からなさが過ぎてそういうもんかって思えるのかな。
ラスト、壁が透けてフライヤーで見慣れたあれが見えるのは個人的になんかちょっとしっくり来なかった。作品としてのラストと劇団としてのラストに結び付きを感じなかったのと、あとはもしかしたら自分がまだ本当にこれで最後だと思えてないのかも。
The Lifemaker【WEBサイトにて舞台写真公開中!】

The Lifemaker【WEBサイトにて舞台写真公開中!】

DART’S

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/12/07 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

上手い。
広瀬さんの脚本はギリギリエリンギで観た事があって、その時点で書くのが上手いとは思ってた。どうやって物語を展開させればドキドキするのか分かってる。今回もそう。外さない分、結構王道の部分もある。だからって物足りないって事はないです。上手いパズルのハメ方をした王道だから。そういう意味でも、昨今の小劇場っぽい作風ではないですね。娯楽としての質は高いと思います。演劇初心者が「演劇」と思って観るには観やすいはず。
観に行った時点であらゆる仕掛けに巻き込まれる仕組みになっています。まずは、早めに行って事前にパンフレットその他に目を通しておいたほうが良いです。何も確認しないまま観ても大丈夫ではあるけど、設定の理解にちょっと時間が掛かるかもしれません。あと、娯楽を楽しむには気を抜いてしっかりマジックに掛かっておく必要があります。
客席の位置で見え方が大分変わります。何処に座っても誰かしらの顔は見えなくなる。一度目は作品を楽しんで、二度目も行ける方は位置を気にして目当ての役者の表情を楽しむ。そういうのがいいかもしれません。一度しか行けない方は勘を信じて座ってください。
設定を理解させる必要がある分、序盤はどうしてもそこに労力が割かれる。今回の内容だと要はセカンドライフみたいなもんだよーって伝われば話は早いけど、客席にはそもそもネットと疎遠な人もいる訳で。分からない事を理解しようとすると身構えるし、分かろうとするのも面倒ってなる人もいる。それを緩和させる為にも序盤はもう少し笑い要素が欲しかったかもしれない。あったけど、もう少し。

ネタバレBOX

物語は良い。凄く良い。物語に物足りなさはなかったんです。ただ、初日の時点では台本が「演技の段取りを記したもの」である比重がまだかなり大きかった。内容の設定的にもそうなってしかるべきなんだけど。とはいえ個人的なニーズとしてはここからの役者力に期待。熱が欲しかったのです。それは物足りなかった。映像に向いている様な気がする作風で、没頭するよりは何処か客観視しながら観ていた。観る側が実体験した覚えがない設定で登場人物に普通の人がいないから、感情移入して「分かるわー」ってなるよりは強い気持ちに当てられて「そうなっちゃうんだー」ってなるべき作品だと思うのです。客席を巻き込んでおかないとラストのあれも効きにくいし。個人的にはそういう意味で熱が元となる押し付けてくるくらいの勢いや有無を言わさぬ説得力がまだ不足していると感じて、特に死ぬ演技は軽視していました。死ぬなんて自分の身に置き換えたら重大イベントのはずが。「演技だなー」って観てしまって。「演技だけど、でも」って思いたかった。それなりにロングランな公演だから、後半にどうなっているか気に掛かります。
月と牛の耳

月と牛の耳

渡辺源四郎商店

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2010/12/03 (金) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

カツ+カレーですよ。
なべげんもデスロックもしばらく観に行けていなかったところでの、これ。千葉県柏市から埼玉県富士見市まで電車で移動して駅から20分くらい歩いてチケット料金を支払って、それでも労力を割いたなんてこれっぽっちも思いませんでした。行きの道中もわくわくしていたし、帰りも満足。バスでも良かったけどせっかくだから町並みを見たくて歩きました。自分はこの街まで演劇を観に来たんだ、と思える様に。
ある意味で対照的。台本の時点で強固な物語を書く畑澤さんと、台本よりも俳優の身体から物語を立ち上げる多田さん。その共通点は、プロレス好き。アフタートークにもありましたが、既に筋書きの決まったものをどう魅力的に見せるかというのは確かにプロレスと演劇の共通点。そういう意味でも、今回は立派な見せ物でした。まずは見るもしくは観る。それから感じたり思ったり。
この企画の成功は両者がそれぞれ劇団だからというのが大きかったかと。勿論交じり合ってる部分もあり絶対的に交わらない部分もあり、それぞれの役者がそれぞれの団体の色をしっかり持っているからこそ出来たコラボレーション。浮き出たグラデーション。プロデュース公演で同じ事をやろうとしてもバラバラ過ぎてこうはならない。

ネタバレBOX

ヒールの畑澤さんが非常に活きた顔をしていました。
ZOMBIE(ゾンビ)

ZOMBIE(ゾンビ)

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2010/12/02 (木) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

鍛え上げられた肉体で
ひたすらバカな事をする。その熱量は還元されれば客の笑いに。生で観るべき。
冒頭からしばらくの「何も起きなさ」にニヤニヤ。物語の起伏がないという意味ではありません。突飛なバカ設定でグイグイ進行していきます。でも、よくよく考えると何も起きてないんです。よくよく考えなくても何も起きてません。それなのに翻弄される登場人物にニヤニヤなのです。
またなんでこの寒くなった時期に夏の設定なのか全く分かりません。脱ぎたかっただけとしか思えません。また観るに耐える体なのでその無駄遣いっぷりが余計に笑えます。

ネタバレBOX

顔のいい人がちんこ出すのは反則。

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