
国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)
国道五十八号戦線
サンモールスタジオ(東京都)
2010/12/08 (水) ~ 2010/12/13 (月)公演終了
満足度★★★★
異状アリ!
短編は前半の話は勢いと迫力、笑いで楽しく、
後半の伊神さんとハマカワさんの一人芝居は
リアリティあり過ぎな感じで(笑)たいへん楽しめました。
都合がついてたら異状ナシも観たかった!
この公演で解散なんですね~
ザンネンです。

春琴(しゅんきん)
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2010/12/02 (木) ~ 2010/12/11 (土)公演終了
満足度★★★★★
陰影の奥
物語が春琴抄、全体のビジュアルコンセプトが陰翳礼讃、というイメージ。
クライマックスになだれ込んでいくくだりは春琴抄の文体そのものの、句読点や改行が省かれていても、けっして躍動的というのではなく、じわじわ上り詰めていくあの感じが見事に舞台に乗っていて美しい。
薄暗く湿り気をおびて光る、役者、人形、畳、着物。鳴くように響く三味線。サイモン・マクバーニーは、作品解釈や演出手法を見せるよりも、わたしたちが美的感覚を研ぎ澄まして谷崎の作品を「感じる」ようにしてくれたみたいだった。

黴菌(ばいきん)
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2010/12/04 (土) ~ 2010/12/26 (日)公演終了
満足度★★★
上手くまとまっちゃってます。
豪華メンバーによる終戦年における家族群像劇。脳病院という怪しげな設定の割には意外と解りやすい家族・兄弟愛っぽい話に落ち着きました。ナイロンの劇団員が少ないのと、優しすぎる展開で3時間30分は少々長かった気がします。高橋恵子さんは綺麗だ!12月26日やっとブログが書けました。

人魚姫
y0suka
遊空間がざびぃ(東京都)
2010/12/08 (水) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★★
y0suka初、、、
冒頭、人魚姫と王子が登場したと思ったら、カラオケ屋のシーンへ
カラオケ屋での話がある程度進むと、人魚姫と王子へのシーンへ転換と
テンポよく話は進み、また人魚姫パートはしんみり?と、
カラオケ屋パートはライトに面白く笑いが中心にと、
メリハリ、明暗があって2時間あっという間でした☆
現実世界でヒロイン演じる阪尾由香里さんの
バイト新人の初々しさと、伝えたい事が伝えられない
葛藤している様が良かった♪
全般的に役者さんの演技と、最後どう閉めるんだ!?
という期待感がとても良かったですが、
でも『まだ良くなったはず!』と思わせるところもあり、
次への期待を込めて☆4つで。
あっ、あと“遊空間がざびぃ”で観るのは初でしたが、
壁と仕切りの木の感じがいいな~と。
(^^)

TIC-TAC 終了いたしました。御観劇くださった方々、出演者、スタッフに心から感謝しています。アリガトウゴザイマシタ。
anarchy film
新宿歌舞伎町特設劇場(東京都)
2010/12/08 (水) ~ 2010/12/19 (日)公演終了
まるで頭の中に角の鮮明な金属の立方体でも突っ込まれたような
快感!(意味不明) 雰囲気のあるキャバレー跡地は、舞台美術を越えた舞台美術ともいえるような趣で、開演すぐから物語が疾走し、ダレることなく(しかもほとんどギャグ的な部分なしで!)2時間越えのフィニッシュへ! アングラ(なんか懐かしい言葉!)ムードもあり、役者の見せどころもいろいろ。パソコンは使っても難しいIT用語は一切ナシ(笑)。歌舞伎町の片隅で謎を膨らませながら進むビターテイスト・サイバー(?)・ファンタジー! その独特の世界観で一杯の山の手線は、新宿駅13番ホームから私の趣味のど真ん中を突き抜けて走り去って行った!(ちなみに◎の方のキャストの回でした)

ひとりごとターミナル
劇団フルタ丸
こった創作空間(東京都)
2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★
うん
おもしろかったです。
設定も、話の中で起こる出来事も、些細な会話もおもしろくて、ずっと笑っていました。
でも、ラストはなんだかよく・・・。
どうして独り言同士会話になるようにしたのか、というところがいまひとつ理解できませんでした。

An act theater
演劇集団 十人十彩
劇場MOMO(東京都)
2010/12/11 (土) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
切なくて可笑しい
珠玉の一幕劇3作。
鄭さん以外は初めて観る作家でした。
どれも魅力的な作品で、作品と俳優を慈しむような、主宰の西村長子さんの丁寧な演出が光り、若い俳優たちの伸び伸びした演技にも好感がもて、楽しいひとときでした。
劇団としても歴史が浅く、これから観客と共に育っていくことでしょう。
今回も公演期間が短かったのが残念でしたが(それでも土曜日夜の公演が追加されたようですが)、これから地道にじわじわとファンを増やしていってほしいと思います。

Parade3 「X=2のn乗-n-1」
インプロ・ワークス
小劇場 楽園(東京都)
2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★★
即興の楽しみ
初めてちゃんとしたインプロ劇を観ましたが、役者、照明、音楽が駆け引きしながら展開して行く様がとても楽しかったです。
「1212」というお題以外は何も決まっておらず、役者5人それぞれの12月12日の朝についての報告が同時多発的に語られるところから始まり、大根おろしの作り方、マザコン男の就職活動、コンビニでトレーニングする男のボクシングの初試合、山手線内での露出狂、影絵による竹取物語と桃太郎、スポーツ用品社員の不倫、ゼウスとエンジェルなどのエピソードが次々に現れ、音楽(これもキーボードによる即興演奏)に合わせてミュージカル風なシーンになったり、シリアスな雰囲気になったりと変幻自在のアンサンブルを堪能しました。
それぞれのエピソードが投げっぱなしにならず、終盤に半ば強引ながらもそれぞれを関連付けて、ちゃんとオチを付ける技量には感服しました。言葉が途切れたり、舞台上で本当にくしゃみをしてしまってもすぐさまそれをネタにして話を展開して行く機転の利かせ方もユーモアに満ちていて良かったです。
ここ最近観た舞台の中で一番笑えて気持ち良かったです。と同時に舞台作品として作り込む内に鮮度が落ちて行きがちな、演劇における笑いの扱いの難しさを感じさせられました。

続・白夜月蝕の少女航海紀
月蝕歌劇団
風紋(東京都)
2010/12/05 (日) ~ 2010/12/19 (日)公演終了
満足度★★★★
劇場にはない味わい
決して爽やかではないストーリーにもかかわらず、不思議な居心地の良さを感じた。作品が空間によく合っているからと思う。劇場ではないのでスポットライトがなく、照明を手作業でやっていたことがレトロな雰囲気を醸成し、演劇の原点を見たようだ。臨場感たっぷりなので、フィクションなのに疑似体験をしたような印象。

組曲 【満員御礼!】
劇団MAHOROBA+α
RAFT(東京都)
2010/12/11 (土) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
心温まる物語
有名な童話が靴つながりでひとつにまとまったストーリーになっている。そのストーリー運びに感心するとともに、ストーリーテラーの猫役の演技のうまさに脱帽しました。

サンタクロースが歌ってくれた
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2010/11/30 (火) ~ 2010/12/25 (土)公演終了
満足度★★★★
結成25周年イベント作らしく上川隆也ら元劇団員二人が古巣で当たり役を再び好演。
クリスマス・イブの渋谷の映画館。
観客は主人公の女性一人だけ。
その時、観ていた大正時代を舞台にした推理映画の登場人物、
芥川龍之介の素人探偵と、その助手である後の江戸川乱歩らが
ルビーを盗んだ怪盗黒蜥蜴を追って現代の現実社会に飛び出した!
果たして上演時間の2時間で彼らは戻ってこれるのか。
演劇集団キャラメルボックス恒例のクリスマスツアーは
結成25周年の最後を飾る第4弾。
お祭り企画らしく上川隆也、近江谷太朗の元劇団員二人
を客演に迎えて、キャラメルボックス代表作の再々…演。
昔の本なのでメインキャストは実年齢より20年位若い役。
キャラメルの特長であるファンタジーハートウォーミング
コメディです。
近江谷太朗さんの地下鉄パントマイムに爆笑し、
アドリブっぽい上川さんのツッコミ芸もふんだんに
盛り込まれて、ファンには嬉しいクリスマスプレゼントです。
上川さんは、はかま姿はどう見てもテレビ版で2作も
演じてた「金田一耕助」ですよね。
(もうみんな知らないか?)
そして「テレビに出ている上川隆也」というセリフは、
以前は架空の話だったのに、今や現実になるとは
面白いものです。
それにしても、この芝居で上川さんは、
古巣に帰ってきているにもかかわらず、
この無邪気な空間がなんとも窮屈そうに見えました。
在籍当時の「きみのいた時間、ぼくの行く時間」で
それを感じなかったのは、今回は主役ではなくて、
そのライバル役だからでしょうか?
いや、芝居の中で上川さんという俳優のスケールが
もう収まりきれなくなっったからじゃないだろうか、
と思ったのでした。
今回は我慢したんですが…やっぱりオール・
キャラメルキャストの「アナザー・キャスト版」も
観たかった(;;)

光子の裁判 ★ご来場ありがとうございました。
青年団若手自主企画 渡辺企画
アトリエ春風舎(東京都)
2010/11/30 (火) ~ 2010/12/07 (火)公演終了
満足度★★★★★
難解な舞台
難解な舞台といっても前衛劇のような難しさではなく純粋に量子力学というものの難しさである。しかしこれはすごい舞台になるかもしれない。なにしろ原作が朝永振一郎博士。いったい何十年前の戯曲なのだろうか。それをそのまま40分で上演するのではなく、現代の物理学者と現代の劇作家がタッグを組んで、観た者がそれなりに理解できる「新・光子の裁判」を上演してほしいものだ。希望を言えば、ぜひタイトルどおりの裁判劇で。

『共犯者』公演終了 ご来場ありがとうございました。
津田記念日
OFF OFFシアター(東京都)
2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
緻密な構成の舞台
スリリングな舞台でした。二つの物語が交互に進行。取調室の犯人が当然密室事件の共犯者と思いきや……。久しぶりに観終わった後もドキドキが続いた舞台でした。

ゼロイチ
劇団K助
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2010/12/09 (木) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
タイトル以外は大満足
2本がそれぞれ完成度の高い舞台。1本目は体育教師、2本目は今は小説家が主人公。笑いあり、涙ありの舞台でした。タイトルとちらしのあらすじ、最初と最後のエピソードがじゃまになってしまった感は否めません。「ゼロイチ」の意味するところは「バタフライエフェクト」なのでしょうね。

mug couple
東京ネジ
Gallery&Café FIND(東京都)
2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

オンナの平和
劇団あおきりみかん
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★
面白い演出
モテたいと願いつつ、受け身でなかなか自分から動き出せない女性がもがくさまを、ちょっと変わった演出でエネルギッシュに描いた作品でした。
開場すると、開演まで十数人の人たちが舞台両袖間を歩いて往復し、舞台後方には様々なサイズの何十個ものグレーに塗られた木枠が立て掛けられていて印象的でした。「モテたい!」との絶叫で物語が始まりますが、歩行者立ちは絶えず歩き続けていて、孤立感がポップに表現されていました。
木枠だけを使って携帯電話から車、カフェ、オフィスまで表現するアイディアが、頻繁な場面転換をスムーズに接続していて素晴らしかったです。クライマックスの水の扱いも主人公の心情にマッチしていつて、心に残るシーンでした。
美術や役者の動きに関する演出は良かったのですが、役者たちが台詞を絶叫して何を言っているのか聞き取れないところがたくさんあって、ストレスを感じました。後半の静かなシーンとの対比を考えてのことだとは思いますが、やり過ぎで逆効果になっていると思いました。
面白くないギャグが何度も繰り返されるのも辛かったです。冒頭のシーンであった、歩きながら話していて舞台袖に入ると台詞の途中でもスパッと途切れて、また舞台に出てくると中断したところから再開するといった、構造的なユーモアをもっと見たかったです。
脚本や演出はとても楽しめたので、もう少し落ち着いたトーンの演技で観てみたいと思いました。

国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)
国道五十八号戦線
サンモールスタジオ(東京都)
2010/12/08 (水) ~ 2010/12/13 (月)公演終了
満足度★★★★
( ゚Д゚)ゞ !!異状ナシ
異状ナシをまずは拝見。とにかく俳優が皆いいですね。そして、とてもこの劇を楽しんでいるのが伝わってきて、こっちまで彼らの仲間になったような錯覚を覚えました。そんな役者を活かしきっている谷さんの演出もいつもながらロックでエッジが効いていてニヤニヤして観ました。今となっては叶わぬ願いですが、友寄演出のオリジナルを観てみたいと思いました。

py.
コメディユニット磯川家
pit北/区域(東京都)
2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★★
初観劇
今回ご縁があって初めて拝見させて頂きましたが、
終始笑いっぱなしで、時間があっという間に過ぎていってしまった・・・という感じです。
コントとコンとの間の演出も、個人的には好きでした。
元ネタを知らないと・・・というところは否めませんでしたが、
最後まで楽しめました♪
次回の東京での公演は2月に・・・とのコトでしたので、
都合がつく限りまた観に行きたいと思いました!!(´>▽<)ノシ

国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)
国道五十八号戦線
サンモールスタジオ(東京都)
2010/12/08 (水) ~ 2010/12/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
異状ナシ観劇
登場人物のキャラがきっちり描き分けられているせいか、
少年マンガと同種の面白さを感じた。
特に山本卓卓。
ルフィであり、孫悟空であり、坊屋春道だった。
小劇場の役者で陽性のヒーローを体現している人は初めて観た。
その前に役者として観るのも初めてか。
演出のキレもいいし、これは完成度高いと思う。

ZOMBIE(ゾンビ)
INUTOKUSHI
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2010/12/02 (木) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★★
意外
ストレートに主題を打ち出していて意外だった。
もちろんそれ以上にくだらなさも健在だったが。
個人的にはもっとめちゃくちゃでもいいかな。大人しくなった印象。
アメリファンとしては出番が少なめで残念。
そして、男どもはやっぱり脱ぐんだね(笑)