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『十二人の怒れる男』/『裁きの日』

『十二人の怒れる男』/『裁きの日』

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/05/25 (水) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

【裁きの日】
前日に観た「十二人~」よりも現実味を帯びた設定に、自分も参加しているように錯覚し、心が揺さぶられる感じがしました。

日常から突然その場に集められたような裁判員たち。
揺るがない人、揺れ動く人、わからなくなる人・・・それでも個人が結論を出さなければならないなんて。。。

裁判員制度が始まって二年も経っていたんですね。
身近に選ばれた人もなく、内容が公表されることもないので、一般市民の感覚が反映されているのか疑問に感じていました。

全ての裁判員裁判において、このお話のように議論が尽くされた上での判決であることを願うのみです。。。

ネタバレBOX

裁判員制度が導入される前、「一般の人の常識や感覚を反映して刑罰が変わる様な法律ってどうなの?」って疑問に感じたことを思い出しました。
裁判長がおっしゃっていた「法の論理」に基づいて裁くのなら、裁判員が参加しようがしまいが判決が変わったらおかしいじゃない?って・・・。

そうは思っても、3人の裁判官それぞれの立場と思いにも感情が揺れる。。。
でも、裁判官議論に加わる事で誘導しようと思えばできちゃうんじゃ・・・って思うとやっぱり複雑。

しらなみ浮世

しらなみ浮世

蜂寅企画

劇場MOMO(東京都)

2011/06/02 (木) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

殺陣が良い
見せたい部分がはっきりしていて、クライマックスの盛り上がりが良かった。
それぞれの男気を見せる瞬間に拍子木の音が入る演出がニクイ。
やっぱり蜂寅企画は殺陣と男前な台詞が持ち味。

ネタバレBOX

親分がすべての人間に大きく関係しているので、台詞や演出等を使って
もっと親分の存在にインパクトを与えても良いのではないかと思った。
人間関係の描き方について、全体的にもう少し丁寧に描いて欲しいと感じた。
恋に落ちる瞬間とか、怒りや悲しみや裏切りや許し。
腑に落ちないところがいくつかあった。
今まで怪我人を出さなかった盗賊たちが岡引を殺した(ように見えた)事には、
それなりの意味を持つと思うが、ラストで旋風一派が全員生き延びて、
笑い合い、風まかせに仕事を続けていくであろうラストが、一番気になった。
一派は今回の事件が大きすぎてそれぞれ深い傷を負ったので、
いつもどおりに振舞うことでごまかしている、という解釈もできなくもないが、
特にそういったことをにおわせる感じもなく、普通に見ていると、
「いろいろあったけど全員生き延びてめでたしめでたし」のように取れる。
旋風一派が単純にヒーローのようで、違和感を感じた。

公演が終わって、他のお客さんが
「すごい面白かった~!誘ってくれてありがとね!」と友人らしき人と
話していたので、「しらなみ浮世」は成功だったのだと思う。おつかれさまでした!
髪結う時 【無事終演致しました!ありがとうございました!】

髪結う時 【無事終演致しました!ありがとうございました!】

TOKYOハンバーグ

千本桜ホール(東京都)

2011/05/25 (水) ~ 2011/05/31 (火)公演終了

満足度★★★★★

涙が溢れる
アルツハイマーという重いテーマを描きながらも暗くならない。若いときと老いたときを別な役者で一役を演じるがそこに不自然さがない。さらに記憶の混濁も合わせて描かれる。秀逸な舞台でした。

雅楽駄狂騒曲

雅楽駄狂騒曲

流星揚羽

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/06/02 (木) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台裏と本番と・・・・なるほどこう来たか。
なんだか両方楽しめてとてもお得感がありました。バックステージ物は普段見ることのない役者の生態(失礼!)が興味深く面白いものですが、何となく物足りない感があるのも事実。そこを巧く本番のお芝居も見せて、楽しいエンターテイメントに仕上がっていたと思います。殺陣も、あんな風に練習するんだ~と感心していたら、劇中劇で見事な殺陣を披露してくれるし。稽古十分という感じで安心して観ていられた。レトロな感じの派手な舞台幕や、殺風景な稽古場のシーンなど、舞台の転換がうまく、視覚的な効果を上手に出していると感心。チラシに通じる美しさがありましたね。これからもいいアイディアを出しあってがんばって欲しい劇団です。

星より昴く

星より昴く

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/06/04 (土) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★

ちと疑問が残る作品作り
作風も台詞も作品の仕上がり具合も昭和テイストなのに
時代設定が現在なのはちと理解に苦しむ。

また観客の心をワシ掴み出来るシーンに影アナ使用とは…
シーンの良さが半減してしまったかな…

些細なコトから副産物が産まれるコトもあるので
いろんなコトを考慮して作品を作って欲しい。

良い作品を台無しにしている感が漂っていたな…

あなたと住むなら ~東京タワー編・スカイツリー編~ 二本連続公演

あなたと住むなら ~東京タワー編・スカイツリー編~ 二本連続公演

劇屋いっぷく堂

テアトルBONBON(東京都)

2011/05/31 (火) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かった!
一言で言うと・・観に行って良かった!
とても面白く、そして感動もしました。
時間が経つのが、あっと言う間でした。
特に スカイツリー編 が面白く役者さんも生き生きとしていて輝いて見えました。
本当に楽しい時間をありがとうございました。

untitled

untitled

shelf

atelier SENTIO(東京都)

2011/06/02 (木) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★

挑戦的試み
まずワタクシには解り辛かった。さまざまなテキストから抽出しそれを断片的に繋げて一つの作品に構成したものだったから、全ての本を読んでるならば容易に解釈出来たのだろうが・・。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

引用文献として「FOCUS]、「小さき者へ」有馬武郎著、「小さなエイヨルフ」イプセン著、「しあわせな日々」「ロッカバイ」サミュエル・ペケット著、「欲望という名の電車」ウィリアムス著だったが、これらの著書の一部分をキャストらのセリフで吐かせ、静寂なうちにスローモーションで動かせる、という演出方法だった。

「FOCUS]ではまさに原発のネタだったし、「小さき者へ」では、お前達の父なる私が未来の君達に向けて吐くセリフが神がかりだったし、「小さなエイヨルフ」でも前公演を彷彿とさせる記憶の蘇りもあった。

しかしながら、それらはほんの断片に過ぎず、こちらの感性に訴える何かが不足していた。今回の舞台は演出家・矢野の言う「素直に今の想いをかたちにしたい結果の積み重ね」らしい。しかしそれらはあくまでも演出家のしたいこと、見せたいことであって、観客が観たいものなのだろうか?

演劇の基本に戻って考えたとき、やはり観劇後、観客に満足感がなかったなら、それはただの自己表現のみの場となってしまう。個人的に矢野の演出は高く買っているが、今回の舞台に関しては理解の範疇を超えていたのだった。つまり、ワタクシには短編集の名ゼリフの羅列としか見えなかった。断片の繋がりは身体表現でカバーしていた。

初心者向きではない。
天守物語

天守物語

少年社中

吉祥寺シアター(東京都)

2011/06/03 (金) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

お見事!!レベルが違う!!!
少年社中は、明らかに芝居のレベルが違う!!
この公演内容、役者陣で、4000円という価格は本当にお買い得だと思う!!
脚本、演出、照明、音響等も上質なレベルのため、一般観客のみならず、劇団関係者にもオススメしたい!!

私は時代劇は、どちらかというと苦手であり、今回の公演は少し心配だった。
(以前観劇した「ネバーランド」が素晴らしかったため、時代劇ではどうかと。)
しかし、力強いメッセージ性を込めた芝居、素晴らしい演出の前には、そんなことは関係なかった。

あとはネタバレで。

ネタバレBOX

とにかく、皆さんに観劇してもらいたいと思う作品。

「人」と「妖怪」が恋愛すると不幸になり、「妖怪」が「人」を殺めると「鳥」になってしまうという関連性を持ちながら、芝居は進んでいく。
最後にはほとんど皆が死んでしまうが、希望の光とともに収束する。

要約すると、こんな感じである。
詳細を書きすぎないのは、観劇した方が良いからである。
観ないと損だと思う。
星より昴く

星より昴く

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/06/04 (土) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★

ベタだけど、とても楽しめる芝居♪
「はっきり言って、メチャクチャくさい話です!!
真っ向勝負、王道中の王道、笑って泣いて感動してください。
芝居のリアリティーではなく、人の心のリアリティーを追い求めます。
愛する人の為に、やる気、勇気、ひたむき、元気!!
ポジティブエネジー100%の舞台です。」
これは劇団からのメッセージであるが、まさにその通りであった!!
シンプルなセットながら、役者の皆さんなかなか上手く、ストーリーに引き込まれました♪
なんかとても良い気分になれました!!
ベタな恋愛芝居が観たい人には、オススメします!!
(6月12日までの公演なので、まだまだ日にちがあります)
芝居のリアリティーを追求する人はNGですね!!
あとはネタバレで。

ネタバレBOX

絵に描いたような、ベタでハッピーエンドの物語です。
説明に書いてあるとおりの話が展開していきます。
最後には、龍治は南条小百合ではなく、芸能レポーターに囲まれながら、
真理に愛を告白し、真理はそれを受け入れる、そういう話。

芝居を観る前は正直なめてましたが、役者陣が一定以上のレベルであると、
こうも楽しい気分になれるのかと、良い意味で裏切られた気分です。
次回公演も観劇したいと思いました。
奇形鍋

奇形鍋

財団、江本純子

西鉄ホール(福岡県)

2011/05/28 (土) ~ 2011/05/29 (日)公演終了

満足度

形ばかりの生ぬるさ
 タイトルに偽りあり、羊頭狗肉とはこのことで、「奇形鍋」と言いつつ、本当の奇形は一人しか出てこない。
 「人間はみな“奇形”だ」という主旨だろうかと初めは思ってみてものの、それならば“あのような落ち”を付けるはずもない。10分か20分ほどのコントならばあの落ちも生きたものを、物語を一時間以上も引き延ばし、すっかり散漫なものにしてしまった。
 「奇形」が現代のタブーであり、彼らへの差別や偏見に抵抗しようとする意識が江本純子にあったことは見て取れるが、その手法が結果的には小手先で終わり、観客の心胆を寒からしむるまでには至っていない。「演劇」の表現力はこの程度のものではないし、あのラスト以降を描くことこそが「演劇の使命」なのではないのだろうか。

ネタバレBOX

 「奇形鍋」とは、意欲的かつ挑戦的なタイトルである。
 テレビや映画ではもちろん、出版物においても、殆どのメディアにおいて、「奇形」は自主規制コードに引っかかって使えないのが現状である。「奇形」に゜限らず、様々な表現が「差別的」とされて抹消、「表現の自由」が実質的に侵犯され続けた哀しい歴史、それはもう半世紀を超えようとしている。
 「奇形」の問題に限って言えば、『ノートルダムのせむし男』は『ノートルダムの鐘』に、『ダレン・シャン 奇形のサーカス』は『奇妙なサーカス』に改題させられている。
 「言葉狩り」をしたところで、差別の実態がなくなるわけではない。逆に差別は巧妙に「地下」に潜り、陰湿化する。被差別者自体に社会の目が向けられなくなる。身障者の社会への参画は改善されつつはあるが、「奇形」へのまなざしは、決して暖かくはない。むしろ看過されてきた面の方が大きいだろう。

 しかし、演劇の場合は、この間、そういった自主規制からは比較的自由であった。「かたわ」や「きちがい」などの一般的には「賎称語」とされる言葉の飛び交う戯曲も少なくないし、舞台に本物の一寸法師が登場することもあった。それは、演劇が「表現」と「実態」は別、という仕分けをキッチリと理解してきたという輝かしい歴史でもある。
 映画やテレビにおいても、「小人役者」は、一昔前までは決して珍しい存在ではなかった。東宝怪獣映画の「ミニラ」の中に入っていた「小人のマーチャン」などは、私たちの世代には馴染みが深い。
 だが現在においては、そういった役者がテレビ画面で観られる機会はほぼ皆無に等しくなっている。「奇形の人を見世物にするなんてかわいそう」という視聴者の「良識」が、彼らの生活の手段を奪っていったのだ。
 十年ほど前だったろうか、「小人プロレス」が「身障者を不当に苛んでいる」と非難を受けたことがあるが、その意見に真っ向から反駁したのが当の小人レスラーたちであった。

 今はなきペヨトル書房発行の『夜想』という文芸誌で、30年ほど前に「奇形」特集を組んだことがある。
 当時、ほぼ封印状態にあった、小人や小頭症、シャム双生児ら奇形のサーカス団を「本人たち」を使って描いたトッド・ブラウニング監督作『フリークス(怪物団)』のスチル紹介を中心に、例の「エレファントマン」やアンドロギュノス(半陰陽)など様々な奇形写真の紹介と、識者の評論で構成されていた。特に近世文学評論家の松田修の寄稿は注目に値する。即ち、「蜘蛛男」などの「見世物小屋」での奇形の興行は、彼らの生活を保障する手段であったという事実の提示である。
 「親の因果が子に報い」という彼らへの「哀れ」の庶民感情は、近世と現代とでは全く逆転してしまっている。「可哀想だから」木戸銭を払う。「可哀想だから」見たくないと、世間からその存在を消そうとする。どちらが彼らにとって差別的かは言うまでもないだろう。
 そして、「見世物の復権」を唱えて、現代、あえて「奇形」を舞台に上げようとしてきたのが、寺山修司だった。小人や大女が舞台せましと走り回る。その片鱗は、実験映像の『トマトケチャップ皇帝』などで今も鑑賞することが可能だ。
 石井輝男は、江戸川乱歩原作の『恐怖奇形人間』や『盲獣vs一寸法師』で、「奇形の復讐」を繰り返し描いてきた。奇形がいかに差別され迫害されてきたか、それを真正面から描こうとすれば、彼らの怒りや恨みも描かないわけにはいかない。それは時には彼らを「犯罪者」にもする。それが偽らざる現実だろう。「奇形」の問題に踏み込めば、そこまで描かないわけにはいかない。
 
 この舞台にも「奇形」は登場する。
 最初は、男性のような女性、「ボイタチ」と呼ばれるバイトのリーダーが「奇形」として登場したように見せかけて、ラストシーンで、妊娠中の女性のように見えたセイコちゃんが、実は「豆太鼓」と呼ばれる「奇形」であることが判明する。途端に、そこにいたバイトたちは、しんと無言になってしまう。
 本物の奇形を前にして、なすすべもなくなってしまうのだ。
 我々一般人が、いかに「奇形」の存在を意識から遠ざけて、あるいは存在しないもののように扱ってきたか、我々の無自覚な差別意識が露呈する瞬間である。
 ところが、劇中、価値の反転を図って最も「演劇的」だったこのシーンが、全体の中ではまるで印象深く残らない。それまでの工場内での愚にも付かないやり取り、感情移入を拒絶するような俗物と情緒不安定者ばかりが右往左往する展開が長すぎて、肝心の「奇形」の問題が、取って付けたもののようにしか見えない。「Aと見えていたものが実はBであった」という落ちを生かすための伏線が少なすぎるのである。
 この意外性で落ちを付けるのが得意だったのは、コント作家時代の井上ひさしである。てんぷくトリオのコントは、ほぼこのパターンであった。NHKの「言葉狩り」に最初に反意を示した彼のことである。もしも「奇形」をモチーフにすれば、こんなダラダラした芝居よりも、よっぽど「毒」の利いた、鮮烈なコントを作っていたことだろう。
雅楽駄狂騒曲

雅楽駄狂騒曲

流星揚羽

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/06/02 (木) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

初見
ベタといえばベタ。そして細かい部分が未完成。だけど、もっと面白くなる可能性がある。途中からの劇中劇にあれほど力が入っているとは・・・。ただ、その内容はもう少しわかりやすい(面白くした)ほうがもっと楽しめると思う。長丁場の舞台だが、時間の経過がそれほど気にならなかったのは、楽しめたからだ。

時泥棒~昭和歌謡短編集~

時泥棒~昭和歌謡短編集~

はぶ談戯

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2011/05/31 (火) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめた
司会の玉置ひろしが出てくるんじゃないか、というぐらいに懐かしい昭和歌謡(ま、歌詞は著作権問題もアルだろうから、オリジナルに変更されていた)が聞けて楽しかった。劇場のある場所があのゴールデン街だから、環境もピッタリ合っていた。中味はシュール、コメディ、ホラーと3つの短編が適度な時間配分で十分に楽しめた。トータルでも1時間40分ぐらいの舞台だったが、この劇団の歌の演出が旨く、満足感に浸れた。劇団が目指しているものは、「カラオケミュージカル」だと聞いた覚えがあるので、まさにその通りだと思った。今回は、時間泥棒に、お客が遭遇したということだ。

それゆけ安全マン!?~レントゲン・チェルノブイリ・フクシマ~

それゆけ安全マン!?~レントゲン・チェルノブイリ・フクシマ~

非戦を選ぶ演劇人の会

笹塚ファクトリー(東京都)

2011/06/03 (金) ~ 2011/06/03 (金)公演終了

満足度★★★★★

今、観るということ
日本の原子力政策の流れから、3.11を経て現在までの情勢を、しっかり調べてるな、という内容のギュッとつまった朗読劇でした。政府やテレビの言う事が信用出来なくても、今はネットでツイッターやユーストリームで自分の目で真偽を問える時代ですが。でも、不勉強ながら知らない事も劇中にたくさん出て来て勉強になりました。どうしてこんなに、原発で被爆した人や、被災地にいる人、識者の発言など、情報を調べ抜いて、当事者意識に立った作品に出来るのかなって感心してしまいます。

8月の公演も、テーマは原発じゃないかもですが、是非見たいです。

ネタバレBOX

我々は「命か経済か」の極端な2択では生きられないけれど、有事を生きてるんだって自覚を持って、世間的ではなく、社会的に「自分が何を出来るか」考えなきゃいけないと思いました。
劇の冒頭、広瀬隆の本を読んでて危機感を持った高校演劇部副部長が周囲の友人に、今の有事の深刻さを伝えたときの反応が本当にリアルだと思いました。「そんなに深刻なことなの?」「難しいことはよくわからない」。そういう反応が、本当に多かったなと思います。もしかしたら、今もかもしれませんが。でも、「原子力政策を転換していかないともっと多くの人が被害に合う」事について考えないといけないなと思いました。
物語終盤の、「調べていくと、環境エネルギーへの転換で希望ある社会は実現出来る」という前向きなメッセージは勇気づけられました。

やっぱり今も漏れ続ける放射性物質は怖いから、変な目で見られても、僕は今日もマスクをして出掛けようと思います。
雅楽駄狂騒曲

雅楽駄狂騒曲

流星揚羽

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/06/02 (木) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

良いお芝居でした!
もともと定評のある劇団なので、
今回もいいものが観れると期待してましがた、
やっぱり、いいお芝居でした。
大きくなっていく劇団だなあと、確信をもって、期待させてもらえる劇団でした。

ネタバレBOX

物語的には、後半の処理が、もう少し!って感じでしたが、
前半シーンの役者の演技のレベル、雰囲気、今までの流星さんの中のお芝居の中で、一番でした。
面白い劇団を見に来たな~~って思わせてもらえるお芝居でした。
ビタースイート

ビタースイート

studio salt

Space早稲田(東京都)

2011/05/25 (水) ~ 2011/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

役者さんの魅力が引き出されていた
初めてのオムニバス作品だったのですが、オムニバス形式って面白いんだな、と実感。それぞれの作品で、役者さんの魅力が引き出されていました。特に今回は若手の(年齢ということではなく、、、?)役者さんをフィーチャーしていて、楽しく鑑賞しました。個人的には金柑と半熟目玉が、終了後特に印象に残りました。半熟目玉は、独白形式だったから、役者さんにしてみれば台詞が多くて大変だったと思うけど、表情豊かに演じながら、台詞も流暢で、とてもよかった!

ともしび

ともしび

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2011/05/31 (火) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

解りやすい人情劇
劇団芝居屋の舞台は相変わらずベタで昔気質の芝居だ。舞台上で繰り広げられるキャストらの演技は自然ではなく大げさでわざとらしい感は否めないが、これが芝居屋の特徴だ。舞台ではラーメンを啜ってる場面で客席も啜り泣きが・・。
その情景は客席でもラーメンを食べてるかのようだった。笑

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

父との確執があった長男の一郎は父の葬儀の為に十数年ぶりに故郷に帰ってくる。そこで生前の父親が開業していたラーメン屋の状況と理由を知ることになる。更に父が心に秘めていた一郎に対する想いも同時に知る。ラーメンを通じて知りえた親子の人情劇。

田中一郎を演じた足達祐紀の演技が実に素敵だ。彼は2年前の「約束」にも出演されていたが、ここでの演技力は今でも心に残っている。劇団芝居屋の公演の中では今でも「約束」が最高傑作と思っている一人だが、今回も命を取り上げた題材で親子の絆としての表現は絶品だったと思う。

コメディ的な要素も加味され終盤ではほろり・・とし、素敵な喜びの時間だった。個人的にはもうちょっと自然体でも良かったような気がするのだが、観て良かったと思う。
黒い十人の女

黒い十人の女

ナイロン100℃

青山円形劇場(東京都)

2011/05/20 (金) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

骨も肉もおいしい
長尺のお芝居でしたが
飽きが全く来ず
舞台上の時間に浸り込んで
楽しむことができました。

登場人物たち一人ずつに
鮮やかな印象があって
10人の女性としての個性が
がっちりと組みあがっている。

映画は観ていないのですが
物語自体もずるいくらいに面白くて・・・。

堪能いたしました。

ネタバレBOX

冒頭と最後に短いシーンがあって、
観る側がその狭間にあるメインの時代を覗きこむような感じ。
その工夫で、観る側の視座が決まり
戸惑うことなくその時代へと導かれていくことができる。

テレビ局に流れる時間がいろんな工夫でしたたかに
作られていきます。
くっきりとした混沌というか
登場人物のそれぞれが
その場所に流れる時間をつかみきれない中で
一生懸命に動いているような感じ。

そこに縫い込まれるように
主人公のプロデューサーの日々を生きるスタイルや
女性たちの個性、さらにはプロデューサーへの
想いが浮かび上がってきます。
愛情の表現はどこか表層的で
わかりやすいというか型にはまった感じもあるのですが、
にも関わらず、血が通っているというか瑞々しい。
物語の流れという点では、
キャラクターたちは職業や立場などのイメージに
コーティングされているので
とてもわかりやすいのですが、
役者たちのお芝居には、
そのイメージの内側に
女性たちの想いの揺らぎをしなやかに表現する
したたかさがあって。
それぞれの人物に肩書や制服の内側の魅力を
醸し出していく。

そもそも、物語の構造自体が
どこか薄っぺらいのに馬鹿に面白くて
男女の想いの噛み合わなさなどに
いまにも通じるような真理が織り込まれていたりもするのですが
舞台上ではそれを物語るというより
時代の質感とともにキャラクターを紡ぎ出し
男女の関係のなかで
立体的に積み上げていくような感じがあって。
だから、いろんな遊び心や映像などの秀逸も
はみ出したり冗長に感じられることなく
登場人物たちの個性を彩り
シーンの豊かさとして生きる。

さらに、醸し出された立体感は、
その時代の大人たちの
擬似体験のような感覚を観る側に与えてくれるのです。
女性たちに満ちてやがてしぼんでしまったような高揚も
終盤の男のなにかを手放したような感覚も、
観る側で乖離をしない。

ラストシーンで時代の外側に戻されても、
男女が根源的に持つものや
キャラクターそれぞれの印象は
霧散せず、むしろ今の物語として語られるよりも
しっかりと残るのです。

役者たち、特に10人+1人の女優達の紡ぎ出す個性に浸るだけでも
十分に満たされるようなお芝居ではあるのですが
それに男優や脇を固めr役者たちをも道具に仕立てて描かれる
作り手の世界は単なる役者たちの魅力を凌駕する
膨らみを持っていて。

休憩込180分の尺が、むしろ短くすら感じられたことでした。

ともしび

ともしび

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2011/05/31 (火) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

安心して観ていられる
すでに書かれているとおり「分かりやすさ」を念頭に置いている劇団。
なので凝った現代物を好む方には満足できないかもしれないが、
私は素直に楽しめました。
あまり理屈っぽいことばかり考えないで、こういうものを見て素朴に感動するのも観劇の面白さと思うので。
でも、いわゆる質がイマイチの大衆演劇というわけではなく、
それなりのいい水準を保ってます。
後はネタバレを少々・・・

ネタバレBOX

少々気になった点を3つ。

1 フィアンセ役なのですが、声が大きくてよく通るのは、普通なら結構なんですけど、葬儀中とか、そうでなくても深刻な場面で、1人だけそういう声を出されるのは、ちょっと違和感がありました。

2 躁鬱の奥さんが、早めにラーメン店に行ってしまったのを、周囲が「もしや」と探し回るシーン・・・ここは、ラーメン屋に行ったシーンが先に出てきているので、後の探し回るシーンが、観る者にとっては少々かったるい。
探し回るのを先にして、あとで、ラーメン屋のシーンを持ってきた方が、
緊迫感も出て、観る者を引き付けるのではないか?

3 細かいが、火葬中、「焼き上がりました」の台詞で失笑が出ていました。
おまんじゅう

おまんじゅう

多少婦人

OFF・OFFシアター(東京都)

2011/06/02 (木) ~ 2011/06/06 (月)公演終了

満足度★★★

性格的演劇で、好みが分かれるかな?
個人的には、こういう話は「短編集」ということで、活字で読んだ方が良いかな?と感じさせられた。

理屈が強いというか、推理的色彩を持っているが、
しかし長編物のようにジワジワ解き明かされるというわけではなく、
短編で凝縮されているので、
それを面白いと思うか、窮屈と思うか、そこで好みが分かれると思う。

私は、どちらかというと後者・・・なので、
冒頭のように、これなら活字の方が、と思った次第。
まあ、万人受けしないでもいいのかもしれないが、
それでも、もし私のような好みのものにも楽しめるように、ということなら、
合う題材を選択して、そして工夫された台本を用意する必要があるかな、
とは思う。
ただ、そうすると毛色が変わって、今のファンがどう思うかな?
というのもあるし、それについては責任は取れません(笑)

天守物語

天守物語

少年社中

吉祥寺シアター(東京都)

2011/06/03 (金) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

少年社中を信じて!今こそ、多くの人と共に!
美しい!
あまりもの美しい世界観に、言葉を失いました。

舞台美術、照明、衣装、人物の心情に寄り添うように流れる音楽、
役者の声色、その一挙手一投足に込められる想い、役者同士の信頼。
全て、全てが、美しい!

慈しみ!
日本への、日本人一人ひとりへのまるで母のような愛情を感じて、
あの日以来、初めて心に硬く結んだ結び目をほどく気持ちになれました。

生きる!
一瞬一瞬を慈しむように舞台に生きる役者の方々の想いが、切々と伝わり、
その真剣さを思うと、今も涙が溢れてきます。

刻一刻!
舞台に紡ぎ出される命をかけたそれぞれの生き様に、
刻一刻新しい自分が生まれてくるような新鮮な思いがしました。


まるで劇団少年社中は、この年に『天守物語』を描き出すために生まれ、
これまでの道のりを歩んできたのでは、と思えるほど。

この作品は、日本人の心に空いてしまった空虚な穴の中に
今こそ、生命の息吹を吹き込んでくれることでしょう!

今だからこそ、
この過酷で残酷な現実に真向勝負をかけ、人間の「生きる」が問われている。

真に生きるとはどういうことか?
真に愛するとはどういうことか?
人間とは何なのか?
この大自然に秘められた真実とは何なのか?

痛みと苦しみを得ることを覚悟に、
その問いへの答えを求める、茨の道を少年社中と共に歩む。

今だからこそ、多くの日本人と、この辛く苦しい旅を共にしたいと思う。

一瞬一瞬を慈しむように歩む中、

必ず、生きる意欲が見つかるから。
必ず、生きる希望が見つかるから。

少年社中を信じて。



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