
芸劇eyes番外編『20年安泰。』(各回当日券発売有り)
東京芸術劇場
水天宮ピット・大スタジオ(東京都)
2011/06/24 (金) ~ 2011/06/27 (月)公演終了
満足度★★★★
バラエティに富む5団体
作・演出家が20代の若手5劇団が25分の作品を上演するオムニバス公演で、それぞれの劇団の特徴が良く出た個性的な作品が揃っていて、若い世代の力を感じました。
ロロ『夏が!』
春から連続して発表している夏シリーズの3作目で、人魚と人間のはかない恋を描いていました。今までの作品に比べてキャラクターの造形が弱く感じましたが、畳み掛けるようなクライマックスの高揚感はいつものロロらしさがあり、良かったです。ビニールシートや懐中電灯など、日常的な物を巧みに使ってファンタジックな世界感を立ち上げる演出が見事でした。
範宙遊泳『うさ子のいえ』
うさぎの家族を描いた作品の公演のアフタートークという設定で、モデルになったうさぎの家族の前でその劇を抜粋して演じるという入り組んだ構成でした。わざと幼稚に演じる劇中劇や、本心とは裏腹に絶賛コメントを言う下りに潜むアイロニーが面白かったです。劇場の外まで取り込んで、本物の車を走らせる豪快な演出が楽しかったです。
ジエン社『私たちの考えた移動のできなさ』
舞台手前・舞台奥・キャットウォークの3つのエリアに分けられたグループが同時に別々に会話する作品で、リアルさと嘘臭さが同時に感じられる不思議な雰囲気がありました。帰宅難民やデモなど、3月11日以降の日本の状況を強く感じさせる内容で、キャッチーな要素はないものの、空間を錯綜する無力感や倦怠感がある台詞のやりとりに引き込まれました。これから何か起きそうな瞬間で断ち切られて終わる、インパクトのある幕切れが良かったです。
バナナ学園純情乙女組『【バナ学eyes★芸劇大大大大大作戦】』
女子高生の格好をした51人(男性も含む)が派手な照明、映像、音楽に合わせて暴れまわる型破りな作品でした。情報が氾濫する現代日本を過激にカリカチュアライズしていましたが、パフォーマンス中はそんなことを考える暇もなく、客席内にも液体や物が飛び交う迫力のある表現に圧倒されました。カオスに見えながらも大勢の動きが見事に統制されていて、演出の手腕に感服しました。
マームとジプシー『帰りの合図、』
夕方の短い時間の出来事を組み合わせや配置を変えながら何度も繰り返す中に爽やかなノスタルジーを感じさせる作品でした。不思議な間が入る独特な台詞回しや、絶えずステップを踏み続けたり、体を揺すり続ける演出が奇をてらった感じにはならず、とてもナチュラルで共感できる表現になっていて、心休まる雰囲気が醸し出されていました。傘や窓枠、ミニチュアのバスなど小物の使い方が可愛らしくて素敵でした。
どの団体もおそらく今までで一番大きい会場での公演だったと思うのですが、バナナ学園に関しては轟音でわざと台詞を聞えなくしている感じだったので置いておくとしても、他の団体に関しては役者の声が届いて来ない感じを受けました(一応マイクで拾って少し被せていたみたいですが)。一般的な演劇的発声法にするともっと通るようにはなりますが、作品の雰囲気が大分違ってくるので、今後さらに人気が出てきてより大きな劇場で公演するときにどう対処するのかがちょっと心配でもあり楽しみでもあります。
アフタートークは少々グダグダ感はあったものの、主宰者たちの演劇についての意識が垣間見られて興味深かったです。生真面目な方から、悪態突きまくりの方までバラエティ豊かな主宰者たちで楽しかったです。
このヴォリューム、クオリティー、豪華なアフタートークのゲストで2000円はとてもコストパフォーマンスが高かったです。一般をもっと高くして、その代わりに大学生も高校生と同じ1000円にして、劇団と同世代の人たちに門戸を開いても良かったのではないでしょうか。
5年後とか10年後、新しい世代が台頭してきたときにまた今回のような公演を行って欲しいです。

救いの猫ロリータはいま・・・
劇や
門仲天井ホール<アート・キッチン>(東京都)
2011/06/24 (金) ~ 2011/06/25 (土)公演終了
満足度★★★
主演女優の集中力
とテンションの高さは素晴らしかったが、声がずっと張りあがりっぱなしで聞きづらく、耳が痛くなる感じ。せっかくの生演奏と効果音が吹き飛んでしまった。脚本はかなり面白いし、小さな劇場なので、それに合った演技でいいのでは。

CLOUD -クラウド-
青山円形劇場
青山円形劇場(東京都)
2011/06/23 (木) ~ 2011/07/03 (日)公演終了

空の裏側
Toshizoプロデュース
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2011/06/24 (金) ~ 2011/06/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
ひたすら感動、圧倒
ものすごく面白かったです!!!!!!!!!!!!本当にびっくりしました!!マイム芝居でやられると事前に読んでいたので、マイムは高い技術が要されるんだよな~と思いつつ、いざ劇場へ。舞台上にはイスが4脚だけ。どんなものをみせてくださるのかと思ったら、本当に全然マイム芝居なのが気にならなかったです。そしてなにより、皆様の役を演じる際のその人物描写に感激しました!!!!!こんなにも細かく極められた人物描写で全員が全員表現される団体様は知りません!!!!本当にすごいの一言。
体の使い方から、しゃべりかた、全てがちゃんと誰もに『あーこういう人いるよね』と思わせる人物にちゃんとなっていて。皆様の演技のセンスの良さがもうずば抜けていらっしゃいました!!
素敵な時間と、感動をありがとうございました!!!!!!

THIS IS WEATHER NEWS
Nibroll
シアタートラム(東京都)
2011/06/24 (金) ~ 2011/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
唯一確かなものは、「肉体」であるという宣言として、受け取らざるを得なかった
映像と肉体のぶつかり合い。
わずか70分が濃厚。
暴力的とも言えるような、そのパフォーマンスは、3.11を彷彿とさせてしまう。
たとえ、それが本来の意図と異なっていたとしても。

さすらいアジア
壱組印
ザ・スズナリ(東京都)
2011/06/22 (水) ~ 2011/06/29 (水)公演終了
満足度★★★
演劇の不思議
なんでやねん。猿になってるの重定礼子だけやん。他の役者は全然人間やん。重定は身振り手振り、充分に猿や。彼女、素晴らしいで。他の役者、何やってんねん。同じ舞台なのに、やっとる演技が違っとる。違う演劇やってるやんか。先日の「モリー・スウィーニー」と同じや。水で顔洗うのも、本当に顔に水につけてる役者と、つけてない役者がおるやん。稽古場で言うべきこと言って、もっと有意義な共同作業してや。やる演劇、統一させてや。こんな公演、無星や。星2つは重定に。追記。1回目は最前列で、2回目は4列目で観劇。2回目は楽しめた。なぜだろう。不思議。星3つにする。

キャッシュ☆オン☆デリバリー~Cash on Delivery~
ファルスシアター
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/06/23 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★
定番でベタで鉄板でした(^^)
ここまで見事に、とことんまでやられるともうお腹いっぱいデス。
上手に出のタイミングや、
キャストの演技などが千秋楽ということもあいまって。
こなれていたように感じました。
なっかなっかベタな笑いは活力になるもんだなぁと感じさせる2時間でした。

VAMPIRE HUNTER
BLAM!!!
笹塚ファクトリー(東京都)
2011/06/22 (水) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★
笑いと闇の部分のバランスがちと・・・
シリアスなサスペンスものかと思いきや、
ケッコウな量の笑いも入れてるんだけど・・・。
そのバランス感覚の妙が、チト惜しかったように見受けられた。
音とか光とか、なかなか決まってて素敵に感じた分、
こなれてないかなぁ・・って感じることがありました。
休憩入れて約3時間!の大作でした。

静かの海【ご来場ありがとうございました】
青春事情
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/06/08 (水) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

標本
乞局
リトルモア地下(東京都)
2011/06/22 (水) ~ 2011/06/30 (木)公演終了

芸劇eyes番外編『20年安泰。』(各回当日券発売有り)
東京芸術劇場
水天宮ピット・大スタジオ(東京都)
2011/06/24 (金) ~ 2011/06/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
これからも続けてもらいたい良企画!
水天宮ピットにて芸劇eyes番外編「20年安泰。」を観た。
東京芸術劇場は現在改修中だが、その間に水天宮ピットを利用してこのような良企画を立ててくれるのがうれしい。
徳永京子さんがコーディネートした5つの劇団はそれぞれ全くカラーが違い、違うにも関わらずそれぞれが素敵で、さすがだった。
ジエン社は独自の道を行く感じの劇団。派手さはないが、後から響く作品が多い。今回も3つの芝居を同時進行させながらラストシーンでひとつに結びつけていくところはさすが。
バナナ学園は独自の世界を作り上げている。今回の公演でもやはり一番印象に残るのはこの劇団だ。最近は学園闘争をテーマにしたような作品が多いが、闘っているという姿勢を一番感じる。
範宙遊泳は観るたびに刺激を与えてくれる。いろんなことが出来る劇団で色々な作風に挑戦しているが、切り口がいつも見事だ。今回もアフタートークを芝居にしてみせるという発想が面白い。
マームとジプシーはナイーブな感受性の芝居。作品の完成度は一番高く、さりげない言葉やリズムを重ねながらいつの間にか心に響いてくる作りはさすが。
ロロは今回ロマンティックな作品を作り上げた。幻想的でとても美しい。いつも演出面で斬新な演出を見せてくれるが、今回も見事だった。(順不同)

12人~奇跡の物語~
オフィスコットーネ
Space早稲田(東京都)
2011/06/19 (日) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
これぞ演劇
物語は、有名な『12人の怒れる男』の脚色の為に、
結末は見えている。
そう11対1という圧倒的な有罪の判定の中で、
一人の人物の問い掛けにより、
無罪へ評決が傾いていくという話である。
最初の一人目の無罪を訴える男を演じるのは、
寺十吾さんである。
台詞をちょっと詰まっていたが、
彼独特の木訥としたキャラがとても良く出ていた。
現在の日本なら、最初の評決で「空気を読み」全員有罪で、
終わっているなぁと最初のシーンで思ったりした。
でも、そんな「空気を読み」したかのように、
ゆっくりと不安げに無罪を訴える男。
これが現代の姿かと思った。
各シーンでハッとする箇所があり、
見応えが十分。
正直退屈で眠気が来るかなと思ったが、
ずっと夢中で劇を観ていた。
陪審員3番演じる中原和宏さんと、
陪審員8番の寺十吾さんが、
言い争いから、3番が「殺してやる」と叫ぶところから、
空気が変わり、有罪を叫んでいた人達が、
被告人を異常と呼んで、「普通」はしないと言っていたことを
討論の場でやり始める矛盾。
「普通」とは?
真実とは?
だんだん迷宮に入っていく。
一番、論客だと思っていた陪審番号10番演じる日下部そうさんが、
偏見で物事を決めつけ、それに同意しない人達を詰る、
きれっぷりが素晴らしかった。
これが、イキウメで観たブラックな日下部そうさんが、
帰ってきました。
でも、そんな10番も最後まで認めなかった3番も
話し合いの末に無罪を指示する姿に、
人間の希望というやつを見た気がします。
とにかく、この濃密な空間で見た光景は、
しばらくは心の底に滞留しそうで、
本当にいい芝居をみました。

黒い十人の女
ナイロン100℃
青山円形劇場(東京都)
2011/05/20 (金) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

NOISES OFF/ノイゼス オフ【俳優の怪我により25日夜、26日の公演中止】
シーエイティプロデュース
あうるすぽっと(東京都)
2011/06/09 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
成河くん、お大事に。
フレデリック役の成河くんが怪我をして(大けがではないそうです)前楽と千秋楽が中止となりました。私は千秋楽にもう一度観てから感想を書こうと思っていたので、感想が遅くなりました。
役者たちの「一度開けた幕は、必ず降ろす」っていう役者魂を見ました。舞台裏は炎上しているのに、ボロボロながら演じようと舞台に出ていく最悪?のゲネプロ(2幕)。3幕(終幕)は、千秋楽なんだけど・・・・・・・すごいことになります。1幕で笑い、2幕で爆笑。3幕で我慢出来なくて涙流して笑いっぱなしでした。
すごく楽しかったです。チームワークとテクニカルが要る舞台だと思いました。

遠くから見てるだけ
パセリス
サンモールスタジオ(東京都)
2011/06/23 (木) ~ 2011/06/27 (月)公演終了
満足度★★★
新鮮ですよ
演技自体は、まだまだこれからかなと思えましたが、これからの劇団だと考えれば、それも「成長の芽」として評価できます。
70分、ほとんど途切れることのない会話の連続、歯切れ良い台詞がストーリーを急展開させ、退屈はしませんでした。
また舞台の狭さを、ボックスの配置と、俳優の位置とでカバーしている点では、なかなか工夫しているなと感心しました。
もちろん客の嗜好により評価が分かれることは当然ですが、私は「これもありだろうな」と思って観ていました。
残念なことは、私が歳を食っているせいなのでしょうが、劇が軽いこと。(「軽く笑って観てください」という劇なら、それが信条の劇団なら失礼)
それは内容、そして「俳優の年齢構成」にあります。
前者は、見終わって、あまり心に残らなかった(別に人生の教訓を求めているわけではありません)こと。後者は、1人でも年長者がいるといるだけで面白くなるのだろうなということです。
まだ結成して2.3年の劇団。これからの変化、成長を期待しています。

巨大なウェディング・ケーキ
ami produce
新宿眼科画廊(東京都)
2011/06/23 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
とても贅沢な時間でした。
3つのストーリーでした。そこに一人の女性の人生が描かれていました。最初は父と娘。ふたつめは男と女。さいごは母と息子。どれも巨大なウェディング・ケーキから始まります。ケーキにたいしての愚痴でした。おふたりの表情がとても楽しかったし、朗読ということを忘れてしまうくらいでした。

遠くから見てるだけ
パセリス
サンモールスタジオ(東京都)
2011/06/23 (木) ~ 2011/06/27 (月)公演終了
満足度★★★★
気持ちよかったです
シンプルなセットに、6人の女優さん達。セリフの反復が多く、タイトに詰まったような感じでいて、なんとなく爽やかな印象。観ていて気持ちがよかったです。しかし神サマは大変だな。人事を尽くして天命を待つことにしましょう。

芸劇eyes番外編『20年安泰。』(各回当日券発売有り)
東京芸術劇場
水天宮ピット・大スタジオ(東京都)
2011/06/24 (金) ~ 2011/06/27 (月)公演終了

『Every Day』公演終了いたしました。ありがとうございました。
津田記念日
OFF・OFFシアター(東京都)
2011/06/23 (木) ~ 2011/06/27 (月)公演終了
満足度★★★★
よかったです
浅田次郎の小説のようなファンタジーロマンス。切なく、心に沁みます。こういうのに弱いんですよねー。ところで収納スペースも兼ねた巧みな舞台セットには実に感心。

キャッシュ☆オン☆デリバリー~Cash on Delivery~
ファルスシアター
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/06/23 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★
満足
まさにコメディの王道。笑いの連続攻撃といった感じで、全く飽きさせません。いやー満足です。オチはドリフのコントみたい。