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音無村のソラに鐘が鳴る

音無村のソラに鐘が鳴る

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2011/06/10 (金) ~ 2011/06/13 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです!
俳協ホールにしてはチープな美術だな、とちょっと思ったが、俳優さんたちの熱演と、良く練られたストーリー転開で楽しめました。何か夢のあるストーリーで、閉塞感漂う日本の現状にほんの少し風穴が開いたような気がした。近未来にもこんなこてこてのやくざはいるのか・・・・と突っ込みたい場面はいくつかあったが、それぞれのキャラクターが良く立っていて、分かりやすく楽しめました。ただ、やくざのエージェントのキャラは何となく苦し紛れのキャラだったな~。このキャラに限らず、全体にキャラをはっきりさせるために余計な気を使いすぎている感じがする。壮大でユニークなストーリーなのだから、もっとガンガンストーリーに力を入れればいいのに・・・と思ったことでした。例えば、社員の犯罪歴なんか、もっとサラッと話の中で語らせちゃうとか、もっとすっきりしたやくざにするとか・・・。ちょっと夾雑物が多かったですね。

音無村のソラに鐘が鳴る

音無村のソラに鐘が鳴る

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2011/06/10 (金) ~ 2011/06/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

はまりました
登場人物がそれぞれくせがあり、真面目で、おかしい。
ドタバタ場面も笑わせようと意図されてる感じを受けないほど、私の笑いと感性にはまりました。壮大なテーマなのに勿体ぶったところがなく、しぜんと日常の1コマのように感じてしまうのはなぜなのか?と考えながら劇場を出ました。
”軽いのに熱い”一言で表現すればそんな感じでしょうか。楽しかった!!

【ご来場ありがとうございました!】Loss / Recover

【ご来場ありがとうございました!】Loss / Recover

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2011/06/07 (火) ~ 2011/06/15 (水)公演終了

満足度★★★★

Lを観た。愛だな、愛!
ジョン・ミルトンによる旧約聖書の『創世記』をテーマにした壮大な初期近代英語の叙事詩。バトルの中に生まれる愛と堕天使のルシファーを主軸に綴った舞台。客席はベッドに近いほうが良く観られる。しかもベッドを前にしたお席が好立地かも。人の頭が気にならないし。笑
公演後、劇団ひろしの寸劇があったがこちらも相当緩くて面白い。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

舞台は誰が敵で誰が味方なのか解らない状況の中で一つの部屋に強引に放り込められた数人が恐怖のうちにバトルする格好になる。与えられた記憶の中で個々のキーワードを組み合わせ、それぞれの持つ数字を解明することに意味があるのだが、いったいそれをどうやって見つけ出すかに謎が集中しハラハラドキドキさせられる。

モレク(太田守信)が前の対戦の記憶があると言い出した辺りから、想像以上に面白くなってゆく。こういった複数でのバトルな展開の場合、大抵はその場を仕切る輩が登場するが、この仕切りやがチェンジするさまも面白い。そうしてこれまた大抵、愛が生まれちゃうところも人間臭いのだが、あくまでも彼らは人間ではないのだ。そう、悪魔と天使の名を持った神々なのだから・・。

ダンテの「神曲」と「楽園喪失」はキリスト教文学の代表作として有名だが、今回の「Loss」は人間臭い描写を強調していたように思う。レストランから始まりレストランで終わる舞台は主役の女(川添美和)がサタンとは過去世でも繋がっていたように想像させられロマンを感じた。バトルは女の夢の中の出来事だが、それらを誘う演出があまりにもお見事だった。

ガリガリ博士の犯罪

ガリガリ博士の犯罪

劇団☆A・P・B-Tokyo

ザムザ阿佐谷(東京都)

2011/06/09 (木) ~ 2011/06/13 (月)公演終了

今年一番の
つまらなさ。

ネタバレBOX

あまりにも素に戻る役者が多すぎる。
台詞もたどたどしいし、自分で何を言っているのか分からないのではないだろうか。
お客さんにふった後に、口ごもるのらやめておけばいいと思う。

お笑い芸人さんのネタを下手に使って、笑いもおきなければ、垂れ流していく。
何がしたいのか、さっぱり分かりません。

昨日の夜の公演の後に、鞄の中身を片付けていないのでしょう。
紙吹雪が出てきてしまい、興ざめです。

気持ちが動いていないのに、振りが決まっているから動く。
そんなモノを見せていいのでしょうか?

寺山修司がやりたかった事って、こうでは無いはず。
外側ばかり真似をして、中身が伴っていない気がします。

衣装はしわくちゃで、エプロンは黄ばんでいる。
発声をきちんと出来ている人が少ない。
あまりにも酷くないですか?
時間創造部

時間創造部

ワーサルシアター

ワーサルシアター(東京都)

2011/03/09 (水) ~ 2011/04/10 (日)公演終了

満足度★★★

模擬社内プレゼン
模擬裁判ならぬ「模擬社内プレゼン」。
それだけで90分もの間をもたせることができるかと訝っているとキャラ合戦・ネタ合戦となり十分に楽しい。

群れ

群れ

東京のくも

APOCシアター(東京都)

2011/04/07 (木) ~ 2011/04/10 (日)公演終了

満足度★★★

見せ方のカッコ良さ
どちらかと言えば苦手なスタイルだが、オープニングのダンスはワクワクものだったし、それをバックにしての主宰の前説や、終わってからのブラインド越しの礼など、「見せ方のカッコ良さ」を随所に見ることができてそちらの面で満足。

15 Minutes Made TOUR

15 Minutes Made TOUR

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/04/07 (木) ~ 2011/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

五輪マークの如し
今までもそれぞれ傾向の異なる団体を組み合わせていたが、今回は特に色がクッキリと分かれ、それでいて見事なまでに調和しているさまは五輪マークの如し。
個別ではミジンコターボの「手口」、劇団競泳水着とMrs.Fictionsの「安定感」が特に印象的。

8人の女

8人の女

トレモロ

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2011/04/07 (木) ~ 2011/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

さすがトマ作品
ロベール・トマ作品だけに隙がないと言おうか緊張感が持続すると言おうかストーリーテリングが巧みで目が離せない。また、ラストの展開も鮮やか。
(…とか言って、遭遇したこり友さんの解釈に大きく膝を打ったのだが)

ダンシング・ヴァニティ

ダンシング・ヴァニティ

ピーチャム・カンパニー

Space早稲田(東京都)

2011/06/08 (水) ~ 2011/06/15 (水)公演終了

満足度★★★★

凄まじく刺激的
「場面反復」の超実験的小説、筒井康隆の『ダンシング・ヴァニティ』をピーチャム風にアレンジするといったいどんな情景になるのだろうか、とワクワクしながら劇場入りした。ここの舞台はとにかく狭い。だからこの壮大なる回想劇のセットも見ものだった。結果、ちょっとしたワンダーランド的な夢物語になったのではなかろうか。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

主人公の美術評論家は定説に異を唱える浮世絵論を発表してベストセラーとなり、娘とめいはコンビを組んでクラブの人気歌手となる。妻は神経症のため頭を左右に振る。この一家の物語だが、時間はまっすぐ流れず、ひとつの場面が何度も反復され、そのたびに少しずつストーリーがズレながら進んでゆく。主人公は時空を超えて江戸時代や戦時中と往還する。早世した息子や亡父、コロス(劇の合唱隊)や歌舞伎の登場人物も「現実」に乱入する。なんとも奇妙でパラレルワールドな展開だ。コロスはギリシャ劇でよく登場するので御馴染みな場面だ。

この小説の繰り返しは語り手(おれ)の臨終の床で回想される記憶ということであり、その瀕死時の走馬燈が廻るような記憶の繰り返しそのものが言語化されているということになる。

これらは本当にあったことなのか、現実に記憶をつけ加えたものなのか、妄想なのか、夢の中の出来事だったのか、または反復そのものが実際にあったことなのかも解らない。人間の記憶の断片は部分的に強調されたり、省略されたり、回想するうちに歪曲されていくものだけれど、失敗も含めて通過してきたことで現在の自分がある。終盤にどの道を通っても完成された死はない、と主人公は知るのだ。

ここで白い顔のフクロウの存在だが、常に「おれ」を冷静に見ているこの者は何かの象徴なのだろうけれど、もう一人の「おれ」なのかもしれない。

これだけの膨大でスピーディーなセリフを覚えたキャストらにまったくもって感服する。一番面白かったのは「ねずみ捕り」の場面だ。八重柏が演じる鼠はなんだかチーズを片手にカジカジ喰らってるような小悪党っぽい鼠でとにかく楽しい。強いて言うならセリフを吐くのが必死な役者が居て表情に悲壮感が漂っていた。それと手作りのお面やゴムパンチのシーンは学芸会風でなんとも頂けなかった。
2時間20分の長丁場の中、何度も繰り返される同じシーンを飽きずに観られると楽しめる舞台だ。

音無村のソラに鐘が鳴る

音無村のソラに鐘が鳴る

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2011/06/10 (金) ~ 2011/06/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

すごく面白かったです!!
宇宙開発に関わるストーリーだというので堅苦しいイメージがあったのですが、実際はコミカルな内容で話自体も分かりやすく、とても楽しませてもらいました。中央のひな壇をもう少し活用したほうがいいかなとも思いましたが、ひな壇の存在が人物や場面の転換をスムーズに切り替えるのに役立っていて、これだけのシンプルさでも説得力をもたせていて感心しました。ただ時代設定が近未来というのは観ていて伝わらなかったかな。演者の一生懸命さは伝わってきた。 とても楽しませてもらったし、観に行ってよかったです。演劇企画ハッピー圏外の他の作品も観たいと思ったし、今後も注目していこうと思います。 

『十二人の怒れる男』/『裁きの日』

『十二人の怒れる男』/『裁きの日』

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/05/25 (水) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

同じようなものからの異なった肌合い
5月26日と30日で両編を拝見。

ほぼ同じ舞台装置での裁判を扱った話でありながら、肌触りがしっかりと異なっていて、両方ともに見応えがありました。

それぞれにいろんなことが
あとに残る作品でもありました。

音無村のソラに鐘が鳴る

音無村のソラに鐘が鳴る

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2011/06/10 (金) ~ 2011/06/13 (月)公演終了

満足度★★★

惜しい
基本的に面白いストーリーだと思う。ただ、笑いを狙っている場面は見え透いていてつまらない、というか案の定、スベッていた。演出をもっと練ることでよくなるはず。

『十二人の怒れる男』/『裁きの日』

『十二人の怒れる男』/『裁きの日』

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/05/25 (水) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

裁きの日
なんといっても臨場感あふれる舞台だった。そして咳払いもはばかられるほどにズッシリと重い空気が充満した会場。テレビなどの映像では味わえないリアルなテンション。これこそが小劇場の、やり直しのきかない、生ならではの、訴求力ってものだろう。ルデコのタイトな空間も効果的だった。裁判員に選ばれた市井の人々の苦悩が旨く描かれていた。台詞や動きなどの演出だけでなく、見るからにキャラ設定が分かるキャスティングも良かった。惜しいのは座る席によって役者の背中を見ることになるのが残念。机を囲んだ舞台なので、仕方が無いことだが、いい演出方法は無いのだろうか?

【ご来場ありがとうございました!】Loss / Recover

【ご来場ありがとうございました!】Loss / Recover

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2011/06/07 (火) ~ 2011/06/15 (水)公演終了

満足度★★★

『Recover』大丈夫でした!
ぬいぐるみのお話、一本の長編にしてほしいと思いました。

ネタバレBOX

内臓摘出手術はシアタートラムで観た『アンダーグラウンド』以来でしたが、遠くて良く見えませんでした。そして、いかにもダイコンを切っているようで、もう少し本物らしくても良かったです。

初っ端、しっかり見えていました。揺れていました。それはまずいでしょうと思いました。
【ご来場ありがとうございました!】Loss / Recover

【ご来場ありがとうございました!】Loss / Recover

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2011/06/07 (火) ~ 2011/06/15 (水)公演終了

満足度★★★★

『Loss』恋のサバイバルゲーム!
説明口調で話しながら日常生活を演じる冒頭シーンが好きでした。

ネタバレBOX

夢の中で見たサバイバルゲームを経て、彼氏を恋人と意識した若いOLの話。

サバイバルゲームは、テーブルに座って生き残っている全員の番号と名前を述べると脱出できるというものですが、二進法と十進法に従って、初めに一人いるところに、掲示板の数字が1で1人、10で2人、100で4人、1000で8人という風に参加者が増え続けるので、なるべく早く人減らしした方が成功する確率が高くなります。

ゲームは、緊張感があり、参加者も頭を使っていたようにも思えましたが、結局は犠牲的精神の持ち主や自殺者のおかげで二人が脱出できた訳で、もう少し論理的に考えて脱出できる人が多くなるとか、シビアな殺し合いがあっても良かったと思いました。

楽園に集められたのは日本人で、なぜか日本人という点を強調していましたが、犠牲的精神などを考えると日本人じゃないとこの話は成立しないのかもしれませんね。

ただ、脱出しようが全滅しようが、そんなことおかまいなしにまた人が集められゲームは始まるようです。番号と名前を述べないといけないので全く頭を使わないという訳にはいきませんが、論理的に考えようが、本能の赴くままに行動しようが、何百回かに一度成功すれば良いのだと思います。

まるで、精子の生き様のようであり、受精のようでもあり、身につまされました。

恋のサバイバルゲームに勝った彼女は成功者、恋人のできない人は何度もゲームに参加するのですね。

ところで、川添美和さんのキーワードが、『時間創造部』(時間の有効活用に関するセミナーのお芝居)に出られたこともあってか、時間を気にするというものだったのが面白かったです。
ダンシング・ヴァニティ

ダンシング・ヴァニティ

ピーチャム・カンパニー

Space早稲田(東京都)

2011/06/08 (水) ~ 2011/06/15 (水)公演終了

満足度★★★

切なくユーモラスなコーダを伴う変奏曲
いくつかの短いエピソードが2度、3度と反復され、その度に少しずつ変容していく実験的な要素のある小説を、スラップスティックな演出で舞台化していました。原作を読んでいないため、舞台化に際してどう脚色されたのか分かりませんが、演劇ならではの表現を用いた作品になっていたと思います。

年老いた美術評論家が走馬灯のように過去を回想する物語で、話が繰り返される度に妙な話になっていく様子が楽しく、終盤はいよいよ話が断片的になって入り混じり狂騒的になりながらも最後には切なさを感じさせる不思議な雰囲気がありました。

今までのピーチャムの作品と比べて演出の土臭さが抜けていてフレッシュな感じを受けました。色とりどりのボールで埋め尽された大きなビニールのプールと、上手にぶら下がる場面や曲名を表示する電光表示板の舞台美術など、クールでポップな雰囲気でした。物音を口でそっけなく表現したり、似非外国人風の台詞回しの中、特定の単語のみに特異なアクセントと身ぶりを付けたりと、演技の演出に関しても実験的なモードを取り入れていて新鮮でした。金崎敬江さん演じる(台詞はなく、マイムやダンスのみ)ホワイトオウルが物語構造の外から全体を俯瞰するような立場を表現していて、作品に奥行きを与えていたと思います。

冒頭から少し経ったところでの役者の登場シーンにインパクトがありました。終盤の色々な場面がシャッフルされていくところでは電光表示板をうまく使って畳み掛け、混沌とした感じが良く出ていました。プールを棺桶に見立て、散華するようにボールを投げ入れる主人公の葬式のシーンが美しかったです。その後、主人公が起き上がりまたエンドレスな繰り返しが続くのかと思わせたところで終わるのがユーモラスで良かったです。

おそらく原作にはないと思われる、ゴムひもやハリセンや芸能人の顔写真を切り抜いたお面を用いた小ネタは面白くなく、また話の流れを崩していて効果的ではなかったと思います。電光表示板にテキストが表示されるタイミングが全然合っていないところが多々ありました。ぴったり決まれば格好良くなりそうなので勿体なく思いました。

役者に関しては男性陣、特に2人1役で主役を演じた2人が台詞を追い掛けるのでいっぱいいっぱいな感じで、噛んだり落ちたり滑舌が悪かったりが続き、声も枯れ気味だったので、安心して観られる状態ではなかったのが残念です。歌や身体表現も稚拙な感じがあり、もう少し高いクオリティを見せて欲しかったです。

やろうとしていることはチャレンジングで面白そうなのに、全体的に技術が追いついていなくて、もどかしい印象を受けました。よりブラッシュアップすると、とても面白い作品になりそうな気配が感じられました。

さらばユビキタス

さらばユビキタス

エビビモpro.

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/06/08 (水) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★

良質ではあるけれど
音楽が物語に良くからんでいたし、
歌やダンスも気持ち良かったです。

ただ、ミュージカルというジャンルで勝負をするのであれば
それぞれの要素が及第点であるということとは別に
なにか、さらなる突き抜けが欲しい気もしました。

ネタバレBOX

舞台美術にしても
映像にしても・・・。
しっかりと作品を包み込む力があるし。
歌もダンスにも相応の力は感じました。
すくなくとも
観ていて、観客がノイズを感じる部分は
ほとんどなかったし、
舞台上の集団の処理もユニゾンで動く部分にも
きちんとしたクオリティが作られていたと思います。

私の位置からはきちんと見えなかったのですが
シンセサイザーでの生演奏だったようで
舞台が生きた音でしたたかに支えられていたことも好感できたし
なによりも音が生まれるタイミングに
録音ではありえないエッジが聴いていて心地よかった。
物語はミュージカルとして複雑すぎず適度にベタだったし
そのなかにもあざとさのないメッセージが織り込まれていて。

作り手の想いも伝わってきたし、
ブロードウェイなどとは
比較などできないにしても
観る側が普通に楽しめる
なかなかに上質なミュージカルだとは思いました。

ただ、そうわかってはいても、
ミュージカルとして観ると、
なにかが足りない感じもするのです。
歌も歌い込まれてはいるのですが、
舞台の枠を超えて観る側を圧倒するほどではない。
ダンスにしても、演劇的なパートにも
突き抜けるなにかが感じられないのです。

基礎点が比較的高得点だと、
観る方も欲がでるというか、
そこからさらに伸びていくものが
もっとほしい。
そうすれば、作り手が作品に込めた想いも
さらに際立って鮮やかに伝わってくるのではないかと・・・。

ローレライとセイレーンの織り上げるハーモニーの美しさなどに
心がすっと透明になるような感じがあったりもしたのですが、
そういう要素がもっとたくさんないと、
ミュージカルという表現は観る者を
作品の世界に閉じ込めきれないような気がするのです。

一定の完成度に対する評価は十分にあるのですが、
その一方で
さらなるものを求める気持ちも残った作品でありました。
ベッジ・パードン

ベッジ・パードン

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2011/06/06 (月) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

「異国」イギリスでの小さな恋物語
まだ「異国」という言葉が有効だったと思われる、遠く明治の時代の
ささやかでほんの少し悲しい恋の物語。

と書くと、わずか二行でまとまる話ですが、そこは三谷氏。
細かく作り込まれた舞台装置(まさか、開演前の遮断幕にまで工夫が
施されているとは思わなかった)に、さりげなく意味を持たせている
浅野さんの十を超える配役、笑い取るだけかと思った要素にも
気づかれないように伏線が仕組まれ、

あぁ、やっぱり三谷さんだなぁ、と。 でも、今回は配役が配役なだけに
素直に笑えて、泣けて、そして最後はきれいにまとまった、文句なしの
作品でした。

萬斎金之助、異様なほどに板についてた。 堅物で生真面目だけど
ひとりの男って感じの金之助は、「夏目漱石」という作家から受ける
印象とは違ってて、近しく思えました。

ネタバレBOX

ベッジ役の深津絵里の魅力を存分に堪能出来ますね、この作品。
コックニー訛りを表すための、少しカン高く、鼻につく感じの話し方も
最初は戸惑ったけど、慣れてくると、その話し方がとっても可愛らしく
思えてきて。

彼女が話す夢の話。 その奥に隠されていたのは「何もない自分が
唯一手に出来るもの」だからであり、そのことがラストの展開に続く
伏線になっているのが素晴らしいです。

というか、ラストの萬斎さん演じる金之助がベッジに自分の想いを
最後切々と訴えかける場面に思わず本気で泣いてしまいました。
いかんね、自分、こういうのには弱すぎる。 そのあとの、ヘッジの、
金之助に向かってそっと語りかける言葉も素敵だ。

二幕始まっての、萬斎×深津の、キュンな展開は良い良い。
こういうのもなんか、好きだなぁ。 机の下のとか、いいのかな?笑
金之助、結婚しているのにー。
雅楽駄狂騒曲

雅楽駄狂騒曲

流星揚羽

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/06/02 (木) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しめました。
舞台初心者の私でもとても楽しめました。単純に面白かったです。
主役?の「透さん」とマネジャーとのやりとりがすごく良いです。
殺陣も迫力があり、また見てみたくなりました。

今  【無事に公演を終えることができました。本当にありがとうございました!】

今  【無事に公演を終えることができました。本当にありがとうございました!】

333

東中野レンタルスペース(東京都)

2011/06/10 (金) ~ 2011/06/13 (月)公演終了

満足度★★★

なんとも色々ともやもや
オムニバスということで、沢山の短編から成る構成でしたが、どちらかといえばコント集に近いです。
統一的なテーマがあるようには見えなかったのですが、本当はどうだったのでしょう。私の読み取る力が不足していたのかもしれません。
ある部屋での出来事、という共通点はあるのですが、会場がリアルにマンションの一室なので、それはその通りとしか言いようがないです。

各話は、わかりやすいものと、そうでないものが混ざっていました。
どこからどこまでが一つの話なのか掴みにくいところがあり、この話の結末は後で出てくるのではと期待したりもしたのに結局出なかったりと、ある意味、先が読めません。
もやもやした感じは残るのですが、作品以外の部分で観客に対する配慮が多く見られたのは良かったです。

ネタバレBOX

「イメージクラブ」などはオチがはっきりしていてわかりやすいのですが、
他の話は結末が不明確なまま終わったり、話の切れ目が明確でなかったりして、なんとももやもやした気分にならざるを得ません。
各話の登場人物がそれぞれ独立しているのかいないのか、どちらともとれるのですが、それを意図したのかどうかもよくわからないです。

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