最新の観てきた!クチコミ一覧

145141-145160件 / 190324件中
確率論 【コロブチカ「2」は、6/28~7/3@SPACE雑遊にて】

確率論 【コロブチカ「2」は、6/28~7/3@SPACE雑遊にて】

岡田あがさ×須貝英

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/06/21 (火) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

裏切らない
理知的で近寄りがたい雰囲気の須貝さんというのもいいですね。
岡田さんもさすが。
ただ、ここまで岡田さんを怖く(エキセントリックに)演出する必要はあったのでしょうか。倉本さんお得意の「喚く」「叫ぶ」のもキライです。

そう、みじかよ

そう、みじかよ

green flowers

荻窪小劇場(東京都)

2011/06/18 (土) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

ほどよい感じ
泣けるほどツボを突いてこず、それでいてしみじみさせつつ、心地よいバランスのお芝居でした。

個人的に似たようなエピソードもあったなぁとか思いながら観劇してたので、共感できるポイントが多かった。

崑崙クジャク

崑崙クジャク

ひげ太夫

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/06/21 (火) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

ド・ド~ン!
舞台セットを出演者達が、身体をはって組体操で表現し、
全員でセリフを合わせる場面もかなりある。
この公演する迄には、もの凄く稽古したんだろうな。
今までの公演回数から、かなりのベテランの人達なのであろうが、演劇への情熱とバワーは凄かった。
文部省推薦で、全国の子供達に見せてあげたい(笑)
今回、被災地へのチャリティーでグッズを販売して義援金を送るとのことですが、出来うるなら被災地に行ってこの芝居を皆に見せてあげたら、きっと見た人達は元気を貰えるんじゃ無いかな!

気分屋

気分屋

劇団あおきりみかん

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/06/17 (金) ~ 2011/06/19 (日)公演終了

満足度★★★★

期待して。
劇王の三回防衛など、かなり旬な脚本家なので期待して見ました。
さすが、構成力が素晴らしくて見ていて驚かされる場面が多かったです。
が、一番目をひいたのは場面転換でした!
ごちゃっとしているようですっきりしていて、とても勉強になりました。
次回公演も楽しみにしています。

『Every Day』公演終了いたしました。ありがとうございました。

『Every Day』公演終了いたしました。ありがとうございました。

津田記念日

OFF OFFシアター(東京都)

2011/06/23 (木) ~ 2011/06/27 (月)公演終了

満足度★★★★

静かで美しい空間
まずセットが工夫された静謐な空間。ミッフィーの絵本をごぞんじだろうか?まるでミッフィーの部屋のようなカラー箱を置いた舞台だった。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

生きるというのは自身の時計を刻みながら過去を少しずつ捨てていくようなものだ。ワタクシ達はいくつもの別れと出会いを繰り返し、時代を重ねて今がある。この物語は本当に大切だった人が突然の事故で生死を彷徨うのをきっかけに自身を見つめ直すストーリーだ。

生きている毎日はともすれば不機嫌だったり、楽しかったり悲しかったり喜びだったりするのだが、いつでも会える誰かが居るという事は日常の継続が当たり前のように存在するから安心するのだ。その継続が遮断され二度と会えなくなったとしたら、そこから後悔が始るのだと思う。

今回の劇はありきたりの日常に彼女の交通事故というショッキングな出来事から始った、夢枕のような情景だ。咲の父役の名取幸政の演技に胸を打たれた。毎回、感じることだがキャラクター設定に見合ったキャストらの相応の年齢というのは違和感なく観る事ができて自然だ。また会社の部長と他のキャラクターもとても良かったと思う。観終わった後に温かな心もちになれる舞台だった。



THIS IS WEATHER NEWS

THIS IS WEATHER NEWS

Nibroll

シアタートラム(東京都)

2011/06/24 (金) ~ 2011/07/03 (日)公演終了

満足度★★★

アトム化する人間たち
不協和音と縦横無尽に舞台の端から端まで金切り声をあげながら
駆け回る踊り手たちを見ながら、つくづく表題にあるようなことを
思ってしまいました。 

最後辺りの展開は夢幻的でとっても美しく、激しくて、すごく
印象に残りましたが、全体の中でハッとさせられる部分が
他に乏しかったように思えたのが残念。

ネタバレBOX

バックのスクリーンに映し出される、ブロック状にデフォルメされた
人間が階段を転げ落ちたかと思うとバラバラに分散したり、

放り投げられた人間がまるでモノのようにおんどん落ちモノゲームの
ように積み重ねられるだけの存在になっちゃってたり、

まるで人間が無機質で、ただの「分子」の塊、アトム状のモノにしか
みえないような表現が一杯舞台に溢れてた。 踊り手も意志を持つ、
というより、本能と衝動に操られたような、エキセントリックな動きが
多いように思えました。

ただ… 映像や演出が無機的なのに対し、対比される人間が
余りに生々しく動物みたいなのが個人的には面白味を感じませんでした。
もっと無機的に、機械みたいに扱っても面白いような気が。
ただ、それも全くの好みでしょう。

違和感を覚えたのは、中盤辺りのインタビューっぽいパートと、
その後のスクリーン上の不思議な情報の羅列(人が一生のうちに
いえるこんにちはの数、みたいな)。

正直、ちょっと子供っぽく思えた。 振り返ってみると、踊り手皆で
手をかざしたりする部分とか、少し恥ずかしく思えるんだよな。
一年くらい前だったら、また別の印象を受けていたのかも。

人間落ちモノゲームが終わった後の、ピアノの不協和音に合わせて
踊るパートと、終盤付近の「刺すよ!」って一人が叫んだ後のパートが
とっても刺激的に思えました。 踊り手もなめらかな動きを
見せてくれ、底力を感じることも出来たし。

特に後者。 白い衣装に、白い光と黒い闇が反射し、収斂、そして拡散を
次々に繰り返していく中、どこか不穏な感じの曲に上手く合わせて踊る
人々の姿がとってもスリリングで興奮しました。照明も緑、赤、とどんどん
移り変わっていくんです、夢の中のようでとっても綺麗だった!!!
あそこがハイライトですね。
IN HER TWENTIES

IN HER TWENTIES

TOKYO PLAYERS COLLECTION

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/05/31 (火) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

新船“上野トープレ号”出港!確認セリ
<“上野さん”の人となり?>
「出来れば最高に甘い敗北を喫したいと思っています。」謙虚なコメントで挑まれた本作。これだけの役者さんを一堂に会するだけでも、既に持ってますね~人徳(「人たらし術」と同意語?)を・・。おそらく、女兄妹に囲まれ、お育ちあそばされたか?或いは、幼少の頃よりガールズトークの輪の中に自然と入っておられ、男子として全く意識されない特異な天性の持ち主なのではないか、と推察されます、が・・。急がず、騒がず、マイペースな、船出を拝観させて戴きました。間違いなく、今回も“上野さん”が勝利を得ました。
<流行?10人もの・・?>
「十把一絡げ」→「十人十色」→「一人十色」の世を経て、次世代の担い手“上野さん”の新たな一手は、「十人で一人」を・・ん~その手があったか!最近10人ものが流行ってるのかな?『バンダラコンチャ』“近藤芳正さん”の【ちんけさんと大きな女たち(黒谷さんと穴田さんが良かった)】まさか、明日(6/5)伺う、『ナイロン』さんの【黒い十人の女】に対抗して?では、ないですよネ?
<20代 多感で重要な10年間を凝縮>
始まる前に椅子の数が気になり何度も数えましたが、なぁ~る程、懐かしのフルーツバスケットかぁ~。更に冒頭の2人で登場し全員が集合する前に、お腹が空いて外食に行くの行かないののくだり・・も、正に育ち盛りの20代前期の2人組であったか、これもなる程。。ローカルな「世界の山ちゃん」が上野ワールドの台詞に迄、侵略(東京に既に18店舗)して来ているんだ・・おそぎゃ~!3千円で料理(勿論、手羽先盛合せ込み)飲み放題付コースは、仲間内の飲み会だと“ありあり”で、神田西口店は、唯一日本人の店長を弄って、つまみにするも“ありあり”って、考えながら・・観劇続行。
10年もの間の個人の成長を感じさながら、10人での口論も織り交ぜたりで・・“榊さん”が初々しく、“冬月さん”が悠然と要所を押え・・多分、空港に間に合い・・きっと過去を取り戻せた事でしょう!めでたし、めでたし。。
小鶴さん(天夕さん)家の『ラフメーカー』新メンバー(正式加入)も加わりHPも一新し、次回公演予定も2011年9月とUP!されたのは良いのですが、「Coming Soon!」だって・・少しは改善されたので、まぁい~っか。。
<ハンモズクさんのコメント>
ある独りの女性が20才~29才迄の間、葛藤しながら理想通りにいかなかった現実を振り返えりながら、少し成長した自分を確認する物語?さぁ~て、この女性は、これからどの様に自分と向かい合い、また、どんな風に変わって行くのか?続きの作品があれば観たいと思いました。
脚本・演出、若手男の方の様ですが年齢を重ねながら成長する女性の心の表現がとても上手に描かれていて、関心しました。

ストレート・ミーツ・カーブ

ストレート・ミーツ・カーブ

てにどう

シアター711(東京都)

2011/06/22 (水) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

生まれ変わった711シアターで
椅子に座ったとたんに、”これならぐっすり眠れそう”と思わず口走ったら"眠ったらだめでしょう~”と突っ込みが入りました・・久しぶりの711シアターは綺麗になってて感激!
最初ちょっとくどいかな~と思う部分はありましたが、とってもいい感じでスマートに出来上がっていたと思います。脚本のキャラクターと俳優さんがドンピシャリはまってて(これこそ演技力!)ブラック・ユーモアも効いてて、ちょっとホロリもあり、観終わった後のいい感じを保ちつつ岐路につけました。
さすがの10周年公演でした◎

確率論 【コロブチカ「2」は、6/28~7/3@SPACE雑遊にて】

確率論 【コロブチカ「2」は、6/28~7/3@SPACE雑遊にて】

岡田あがさ×須貝英

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/06/21 (火) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

堪らん、面白かった~
抑揚をおさえ淡々と話す数学者とややエキセントリックな小説家が作り出す緊迫した濃密な時間と空間。性格、ベクトルの全く異なる二人がクロスしていく様はゾクゾクしました。空港と小説の話との切り替えも鮮やかで関心。好みの舞台です。ああ満足。

一心寺シアター倶楽プロデュース公演「飛龍伝」

一心寺シアター倶楽プロデュース公演「飛龍伝」

一心寺シアター倶楽

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2011/06/23 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱い!
Aキャス観てきました。役者、スタッフのステージにかける熱い思いが伝わってくる良い舞台でした。正直、倶楽でこれほど躍動感溢れる激しいステージが繰り広げられるとは予想してませんでした。照明効果も素晴らしいと思いました。どうしても都合がつかずBキャスが観られなかったのが悔しいです。

ユメノナカノウツツノナカノユメ

ユメノナカノウツツノナカノユメ

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2011/06/23 (木) ~ 2011/06/30 (木)公演終了

満足度★★★★

Bバージョン
一部、ダブルキャストでした。
密室サスペンスのようなパラレルワールドの様なコメディー。どうしてなんだろう?の謎が明らかになるようで、深まっていく。何層かの構造になっているが難しくなく、ヒントも各所にあり、ラストは明るい光が見える良作でした。自虐ネタのような、公演裏話的な解りやすい可笑しさです。

ネタバレBOX

目が覚めたら、知らない人間5人(子供、青年二人、女、中年男)で、密室に閉じ込められている。
なんとかしようと、手掛かりを探すが、謎が深まる。
閉じ込めた犯人の様な者が出てきて、生き残る為に、5人に戦いを命令するのだが、戦い方法は、じゃんけん!と、ゆる~い♪けど、生き残る為に、狂気が滲みだす。
皆で生き残る為の知恵が、裏切りになったと思いきや、突然死んでしまったり、死んだふりで生きていたりと、戦いが深まる。

その謎は、なるほどね~、確かに、誰もがバトルだったりするな~と思いました。
そして、明るい光が見えるラストが、良かったです。

夢が見せた現実(ウツツ)の中の夢、どうにもならない苦しさが足枷になったりするが、夢があるから頑張れたり、充実感もあるのだと、思いました。

Bバージョン初日だったので序盤堅かった。狂気が滲み出る頃から、良くなってきたが、もっと緊迫感や狂気が強い方が、意外性や喜びも、深まるのでは?と思うが、不思議な笑いの世界だから、良いのかな?
さいあい~シェイクスピア・レシピ~★ご来場、誠にありがとうございました。

さいあい~シェイクスピア・レシピ~★ご来場、誠にありがとうございました。

tamagoPLIN

タイニイアリス(東京都)

2011/06/09 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

一食抜いても、ぜひ!!!
最高です。感服しました。

3回観たのに、また観たい!

ダンス・パフォーマンス・楽曲最高!!

若さあふれるステージなのに、勢いあふれるステージなのに・・・演劇として、しっかりと骨があるのは、シェイクスピアを扱ってるから、だけではないような気がする。

言葉では表現しきれない思いのたけが、ダンスや楽曲というかたちでぶちまけられる・・・ここまで、ダンスや楽曲に「意味」があるってのは凄いよ!

やっぱ「愛」だよなあ、「愛」!!!

ネタバレBOX

コンクリートを突き破って生長する野菜たちと、いろ~んなことに悩み、自分に自信を持てない女子中学生との交流。

野菜嫌いの女子中学生。人間に好きになってもらいたい野菜たち。

人間を理解したい野菜たちは、演劇部に所属している女子中学生にシェイクスピアの戯曲を講義してもらう。

もちろん、深いところは理解できない。野菜だから。
でも、単語一つ一つ、台詞一つ一つを、ジックリと味わう野菜たち。。。

お互いの距離が縮まっていく・・・で、女子中学生も・・・というのが大まか過ぎるストーリー。

言葉をうまく話せない野菜たちが、身体表現をフルに使って、シェイクスピアの作品にでてくる「愛」を自分なりに理解していくのだが・・・これが凄い!ストレートすぎる表現に、ボクの体はアツアツになっちまった!!!

一食抜いてもぜひご覧いただきたい作品。

ひとつだけ、気になったこと。

初回観劇のときに、「父親の登場は必要なのだろうか?」と感じた。
少女の成長は、父親の描写抜きでも表現できたのではないか、と。
「座長(父親役)が、おいしいとこをもっていっちゃって・・・」なんて思っちゃった。

もちろん、少女の作ったお弁当を父親が食べるシーンは、とてもイイ。

でも、少女がとても魅力的だったから・・・彼女と野菜たちだけを観ていたかった気はした。


それはそうと、8種類の野菜たち。

「わおっ!ウチで8種類のうち7種類の野菜を出荷してるじゃん!」とおもったが・・・カブだと思ったのは、ニンニクだった!ニンニクは作ってない!笑
VAMPIRE HUNTER

VAMPIRE HUNTER

BLAM!!!

笹塚ファクトリー(東京都)

2011/06/22 (水) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★

もっとシンプルがいいな
前半と後半の雰囲気がこれだけ変わる舞台も珍しい。前半ははっきり言って“かったるい”展開。眠気に誘われてしまいそうだった。後半闇の王子の登場から雰囲気は一転、テンポも上がり魅せる芝居も出てきた。闇の王・女王・執事役は安定して達者な演技をしていた。若手もっと頑張れ!というところである。
舞台の造りとして、その世界がひどく狭い感じがした。町一つにしても、窮屈過ぎる感じだ。時間の流れもあまり感じられない。照明・音響に頼るだけの演出ではなくもっと違う方法があるのでは?
またストーリーは答えの為に話を膨らませすぎた気もする。ただでさえわかりづらい登場人物の名前、整理整頓が中途半端な部屋のような話だった。



INDEPENDENT:11 トライアル 公開プレゼン

INDEPENDENT:11 トライアル 公開プレゼン

インディペンデントシアタープロデュース

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2011/06/21 (火) ~ 2011/06/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

来年も観ますよ。
一人芝居は、当然、脚本を役者一人で演じます。
いつもと違う作家と役者の組み合わせが新鮮です。
面白いです。

知らない作家さん役者さんも知る事もで来ます。
毎年見続けたいと思います。

子供騙し

子供騙し

トム・プロジェクト

紀伊國屋ホール(東京都)

2011/06/21 (火) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

騙し愛ね
ほのぼのとした大人の舞台。お客様の平均年齢もかなり大人。この舞台すらもしかしたらすべて騙しで出来ているの?と笑いながら感じました。この『子供騙し』は再演とのこと、緒方拳さんでの公演を見逃したのが残念に思います。また違った作品になっていたのでしょうね。

ネタバレBOX

ハト。鳩は良いですねぇ。鳩の出る作品につまらないものはありません。これ私個人の理念!??
そう、みじかよ

そう、みじかよ

green flowers

荻窪小劇場(東京都)

2011/06/18 (土) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

想像以上
これまで荻窪アールコリンで、観劇してきたなかで、一番良かったです。
公演がないときは、普段は廃墟(すみません)のようなたたずまいの劇場に、中は素敵な舞台が組まれ、温かい芝居がみれました。

家族や人の温かさが表現され、内容も想像以上に良いものでした。

巨大なウェディング・ケーキ

巨大なウェディング・ケーキ

ami produce

新宿眼科画廊(東京都)

2011/06/23 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

ウィットとともに埋め込まれた人生の感触
物語に縫い込まれた
一人の女性の人生の肌触りに
すっかりと取り込まれてしまいました。

大人のウィットと風味豊かなほろ苦さが
役者たちのしっかりとした仕事で
見事に生かされておりました。

ネタバレBOX

ひとりの女性の3つの時間が
それぞれの時代の近しいであろう男性と
綴られていきます。

それぞれのエピソードの入口には
お約束で巨大なウェディングケーキが
織り込まれていて。
それを横目で見るように、しなやかに空気が醸成されると
主人公の日々の雰囲気や、相手の男性の想いまでもが
けれんなく実直につたわってくる。

台詞たちの、
ちょっとした表現の遊び心やふくらみに
心地よく時間が流れていく一方で
組みあがっていく会話には
その場や、時代の
キャラクターたちの個性のようなものが
じつにしなやかに織り込まれていて。

クリアでナチュラルな感触の中に張られた
シーンをまたぐしたたかな伏線が、
ちょっとビターな味わいを隠し味に
彼女の人生をつなげていく。
父、腐れ縁の恋人、そして息子。
時代を感じさせながらも
決してステレオタイプではない
一人の女性の人生が
きちんとした時間の重さと彼女の内心の色たちとともに
組みあがっていく。

エピソードをつなぐ
ギターとハーモニカの生演奏が
それぞれの時代を生きる感触に
リズムというか彩り加えて
豊かな余韻を与えてくれます。

終幕に歌われた「ケ・セラ・セラ」に
ちょっと肩をすくめて、でも前を向いてさらに生きていく女性の姿や
彼女と関わった男性たちのそれぞれの人生が
豊かにリプライズされて・・・。

秀逸な台本にしっかりと取り込まれ、
べたな言い方ですが、本当に豊かな気持で
会場を後にすることができました。
かもめ

かもめ

オクムラ宅

ゆうど(東京都)

2011/06/17 (金) ~ 2011/06/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

『かもめ』が現代口語演劇に仕上がっていた
と言うとオーバーか。

前回に引き続き、古典作品を奥村宅氏が(解釈し)演出する舞台。
「古典」に「現代」の息吹を与え、160分という長丁場を楽しませてくれた。

ネタバレBOX

オクムラ宅の『かもめ』には、「四幕の喜劇」とわざわざ入れている。
したがって、喜劇としての見方(解釈)が入ってくるものだということだ。
そのポイントを探りつつ観劇した。

堀江新二訳の新しい『かもめ』を底本として上演された舞台は、言葉がより口語に近く、耳に「古典」の違和感はない。
したがって、軽々と「現代」に上演することは可能だったのではないだろうか。
とは言え、現代への橋渡しすることへの格闘のあとは散見された。
例えば、衣装だったり、動きだったり、振り付けだったり。

2幕あたりでは、古典的な香りが強かったように感じたが、たとえロシアの昔の話であっても、現代劇を観ているような錯覚を覚えるぐらいの仕上がりになっていたと思う。

それには、演出もあるとは思うが、今回の会場「ゆうど」の果たした役割も大きかったと思う。最初に決まったのが、演目が先か会場が先かはわからないが、日本的な縁側と小さな庭が、とても効果的に使われていて、日本の現代との橋渡しを見事に担っていたと思う。

もちろん、その場所をうまく使った演出も素晴らしいと思う。うまいので、あたり前に感じてしまったほどだ。

演出で言えば、観客席との距離感(近い)で、役者同士の台詞の重なりや、奥で聞こえてくる台詞、近づいてくる台詞などのように、立体感が生まれ、日常的な「会話」に聞こえるようにしたことは、朗々と台詞を順番に話す古典的な演劇の印象を払拭していたとも言える。「現代口語演劇」のようなアプローチだったのではないだろうか。

そして、奥村宅さんの演出は、登場人物のキャラクターをくっきりさせることで、物語をわかりやすくしていたのではないかと思う。
例えば、ニーナには、若くてかわいいだけで、ちょっと有名に憧れている女の子(アイドルに憧れている女の子のような)というイメージを与え、いままで観たことのあるニーナ像とは異なる印象を受けた。今まで観たニーナは、役者の実年齢もあるのだが、有名になることにもっとギラギラしていたように感じていたからだ。
アルカージナの母としてのコースチャとの距離感や、女としての匂いも面白いと思った。
つまり、こうしてキャラクターをはっきりさせることで、「喜劇」的な要素を舞台に与えていたと言ってもいいだろう。

キャラクターだけでなく、演出家の解釈として、「これは!」と思ったのは、トリゴーリンがニーナに心が奪われそうになり、それを留めようとするアルカージナのやり取りがある。このシーンは少々唐突ながらも男女間の「喜劇」となっていた。年上の女性の怖さと、それぞれのキャラクター設定があるゆえの解釈であろう。

さらに言えば、1幕と4幕のニーナの違いである。いろんなあれこれを経験したニーナが口にする、コースチャの戯曲が明らかに違って聞こえるのだ。全体の口調ももちろん違う。この差をきちんと感じられたのがいい。

ただし、すべてが良いと言うわけではなく、例えば、ニーナの最初の演劇やアルカージナがふと見せる仕草に、意外としょーもないギャグ的要素を入れ込んでいたことは、ちょっと…。喜劇だからと言って、その感じは違うだろうということだ。両方とも「フリ」というのもなあ…という感じ。

さらに言うと、アルカージナの西のほうのイントネーションである。イメージとして、そんな感じでグイグイくる女優なのかもしれないが、モスクワ(中央)でそれなりの女優なのだから、普段の会話のイントネーションにそれが出てくるのはどうかなと思う。強いて言えば、管理人ならば、という気はする。サンクトペテルブルクとの関係というわけでもないとは思うのだが。

そして、解釈というと、チェーホフの『かもめ』4幕が終了した後に、奥村宅さんの解釈する『かもめ』が待っていた。
最初は、自殺するコースチャの気持ちをさらに観客に理解してもらうために、ニーナとコースチャのやり取りの再演で、コースチャの感情を強化して見せるのかと思っていたらそうではなかった。
つまり、観客が思うことと一緒で、確かにコースチャは、自殺未遂をしていたが、このタイミングでなぜ唐突に自殺を、ということを奥村宅さんは、自らの解釈で見せてくれたのだと思う。
コースチャとニーナの会話と、ラストのドールンの何かを庇うような動きと台詞、それらが見事に一体となり、2人がもみ合って銃が暴発、誰も傷ついていないという、奥村宅のラストが完成したのだと思う。
これは奥村宅さんが、戯曲を読み、自分なりの納得のために、止められない衝動に突き動かされてつくったものであり、あくまでもチェーホフの『かもめ』とは別モノであることを確認した上で行ったことだ。
正直、このほうが、物語としていいような気もしてくるのだ。

結局、160分という長丁場だったのだが、とても面白く観ることができた。さらに各幕間に20秒の休憩時間を入れたのだが、それが舞台の流れを途切れさせることなく(2年間の休憩というボケ−設定−も入れつつ)、うまく機能していたことは、今後長時間の上演を行う団体は参考になる方法ではなかっただろうか。

いまのところ、古典作品を自らの解釈で見せてくれる、「オクムラ宅」なので、作品の選択で面白さが広がりそうだ。
会場の選択もその選択の1つに入ってきそうでもある。

どーでもいいことだけど、たぶん「鳩サブレ」が出ていたように思うのだが、だったら、できることなら岩手銘菓「カモメの玉子」にすべきだったのでは(笑)。
マゴビキ

マゴビキ

ミミトメ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/06/18 (土) ~ 2011/06/25 (土)公演終了

満足度★★★

自己の輪郭
新宿の雑居ビルの1室で6人限定で秘密裏に行われる実験のようなイベントで、いわゆる「演劇」とは全く異なるものでしたが、ではこれは何だったのかと考えてみるとまさに演劇的としか言いようのないものでした。自分自身が作品の当事者という奇妙な緊張感があり、普段使わない感覚が刺激され、50分弱が一瞬に感じられました。

会場に入る前に部屋の前で靴をスリッパに履き替え前説があるのですが、既にこの時点から作品のテーマに関わるキーワードがうっすらと提示されていて、面白い導入でした。会場に入ると前の回に参加している人たちがいて、その様子を観察するように指示され、してはいけないことをしている気分になりました。
前の組が終わると、ボードゲームのような小道具が置かれたテーブルを挟んで、6人が3人ずつ向かい合って着席し、ヘッドホンの指示に従ってちょっとしたアクションを行って、部屋の中では2人の役者がヘッドホンから流れてくる物語にリンクするようなことを演技して話が展開して行きました。途中で向かい合っている人と席を交代して、おそらく同じ内容がヘッドホンから流れて来るのですが、自分が見ていた人が見ていた人(=自分)を客観的に見るような入れ子的・鏡像的構造になっていて、さらに前説、役者の演技、ヘッドホンから流れる物語が多層的に絡み合いデジャブ感が感じられて、自分は自分の意志で自分というものを形作っているのかどうか考えさせられました。

作品の狙いや構成はとても面白かったのですが、装置や演技など全体的にもう少し精度が高くなれば、もっと緊張感のある希有な体験が出来るかと思いました。

ノバ・ボサ・ノバ

ノバ・ボサ・ノバ

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2011/06/03 (金) ~ 2011/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★

名作は色あせず
「ノバ・ボサ・ノバ」の上演記録をみると、ちょうど日本経済が低成長期にさしかかった71年に初演され、オイル・ショックを経て完全に右肩下がりとなった76年を最後に上演が途絶えた。
バブルが弾けた99年に再演されて以降、上演されていない。
奇しくも東日本大震災、原発事故による大打撃を受けた直後、「ノバ・ボサ・ノバ」を観てみたいと思っていたら、東京公演があると知って観劇を決めた。
先日、「いまの日本には、眩しすぎる作品」との劇評を読んだ。
そうかもしれない。だが、代々、この作品に憧れ続けたタカラジェンヌたちの思いがこもっている名作だ。
初演の真帆しぶきを観て、「いつかソールを演じたい」と切望した安奈淳は76年に花組で念願かなって主演を果たし、作・演出家の鴨川清作と安奈淳の狂おしいまでの師弟愛はいまや伝説となっている。
一方、雪組の汀夏子は何回か出演しているにもかかわらず遂にソールを演じる機会がなかった。
今回も、尚すみれ、室町あかね、御織ゆみ乃、若央りさといった、歴代の代表的ダンサーで本作の大ファンであるOGたちが各場の振付を担当している。
若央りさは「演じたい役、ソール」と言い続けた生徒でもあった。
今回主役のソールを演じた柚希礼音は初舞台が「ノバ・ボサ・ノバ」で私も観ているが、あの研1生がもうトップなんですねぇ。
40年たったいまも色褪せぬ宝塚の財産ともいえるショーである。鴨川は、日本のレビュー演出家としては、やはり不世出の名手と、今回の上演でも再認識させられた。
暗い時代にこそ、眩しくともサンバのリズムは心に響く。
出演者の大半が黒塗りするラテン物は、たいてい2演目のうちの後に持ってくるのだが、今回はなぜか白塗りの西洋芝居が後。
メインの演目とはいえ、後に持ってきたほうが、フィナーレ演出も映え、生徒の化粧の負担が軽かったのでは?

ネタバレBOX

「ノバ・ボサ・ノバ」

宝塚を代表する名曲のひとつ「アマール、アマール」、柚希礼音も歌唱は上手だ。
だが、真帆や安奈に比べ、いま一歩、この主題歌のドラマ性を表現できていない気がした。
屑拾いのユーモラスな場面は、男役の色気と愛嬌をみせる名場面で、柚希はなかなかよかった。

「シスターマーマ、あれはなんでしょう?」思わず口真似してしまう有名なセリフ。
浮世離れしたルーア神父がシスターマーマに目にした俗世のさまについて尋ねる。今回のマーマは組長の英真なおきで、ルーアは名前の通り涼やかな涼紫央。
私には、いまや国会議員の松あきらのルーアが印象に残っている。

冒頭の、わきあがるように男女が登場する場面の振付がいつ観ても懐かしい。
各場面、大筋は印象が変わらないが、ショー的に最高に盛り上がるはずの大詰めシナーマンの場面など、ちょっと地味な印象。
恋敵のオーロを刺そうとして、誤って婚約者のブリーザをマールが刺してしまうクライマックス的場面も、あっさりしすぎていたように感じる。
男子禁制のクラブ・バーバの場面、男役が娘姿、娘役が禿げ頭の男の姿でダンスを踊るのが、滑稽だが怪しいエロスがある。

この作品では、歴代ドア・ボーイが出世役と言われ、ジンクスというより、歌劇団が意図的にスター候補に演じさせている。
今回は期待の新人、麻央侑希(巨人OBで元西武ライオンズ監督の広岡さんの孫娘だそうな)が演じ、新人公演の主役ソールも射止めたので、たぶん彼女が将来トップスターになるのでしょう。
私が観た例では、寿ひずる、貴城けいがそうだった(寿は、トップ内定を辞退して結婚退団したが)。

「めぐり会いは再び」

18世紀のフランスの劇作家、マリヴォーの「愛と偶然との戯れ」より小柳奈穂子が脚色・演出。

星祭伝説にちなみ、貴族の男女にまつわる伴侶選びのラブ・コメディー。
美しい中世風の音楽に乗せ、美男美女が集ういかにも宝塚らしい、肩がこらない少女マンガのような物語。たまには、こういう作品もいいですね。
主題歌を平井堅が提供している(ホォーッです)。







このページのQRコードです。

拡大