
東野祥子『そこへたどりつくために』
Dance Company BABY-Q
横浜関内ホール(神奈川県)
2011/09/30 (金) ~ 2011/10/01 (土)公演終了
満足度★★
不穏な空気
間口より奥行きの方が長い空間の中で、ダンスと映像と音楽が衝突し、観客に媚ることのないハードな雰囲気の作品でした。
ロシア風の帽子、赤いコート、ハイヒールの東野さんが舞台奥の木の幹のような複数の布のオブジェの間を行ったり来たりするところから始まり、コートや靴を脱ぎ捨て、舞台前面に出てきて激しく踊ったりのたうち回ったりし音楽も激しくなって行きました。音楽が中断し明かりも明るくなる中、東野さんが何かを訴え掛ける様に客席を凝視したのち、壁や床に幾何学的なパターンが投影される中を踊り、最後は客席に向かって招く様な仕草を繰り返しながらゆっくりと暗い舞台奥へと消えて行って終わりました。
東野さんの壊れたロボットのような無機的な色気が魅力的でした。今回は踊り切らず、8割ぐらいの力で踊っているように見えました。もっと踊りまくって欲しかったです。
伊東篤宏さんと鈴木學さんによる生演奏は電子的なノイズが大音量で鳴り響き、迫力がありました。伊東さんの演奏する、蛍光灯を改造した創作楽器オプトロンは演奏に際して光るので、映像と干渉しているときがあったのが残念でした。
映像はクラブで流れる様なフッテージのコラージュや東野さんのシルエットが溶け出す様に見えるパターン投影など、色々な手法を用いて面白かったです。特に光の3原色を高速で入れ換えることによって静止していたりゆっくり動いているときは普通の色に見えるのに、早く動くと青・緑・赤の残像が見える効果が良かったです。
それぞれの要素は良かったのですが作品としての統一感が弱く、ぼやけた感じになっていたと思います。

バックステージ
lovepunk
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2011/09/30 (金) ~ 2011/10/08 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題145
小宮さんのチーム。ここは2回目で、前回、少し狭い劇場だなと感じたのでどうなるのかなと思っていたら、今日は楽屋のお話でしたね。入場すると役者さんは舞台上に、今夜も最前列。みなさん準備中の様子。雑談をしながらもお化粧、準備運動、発声、正面に大きな鏡、水、ドリンク、タバコ、バッグ、旅行鞄、スリッパ、タオル、ゴミ箱、ウェットティッシュ、差し入れのお菓子、衣装、乱雑な部屋、椅子は真っ赤。3人で前説、物販の案内。

継ぎはぎChopperギャングスタ★
オッセルズ
シアター711(東京都)
2011/09/28 (水) ~ 2011/10/03 (月)公演終了
満足度★★
ホントに緩くてくだらなかった
なんか実の大きさに折れ曲がった木のような芝居でした。
コント集は面白く感じたが、
オチと基本のメインストーリーがもう少ししっかりして欲しかったな。
オープニングの集団ダンスシーンが凄く感じた分、
ラストの軽さが、ものすごーく残念に思えました。

バックステージ
lovepunk
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2011/09/30 (金) ~ 2011/10/08 (土)公演終了
満足度★★★
teamB観劇
個人的には、まあまあ楽しめた。
脚本は正直好みではなかったが、女優陣の熱演、
特に寺田万里子さんの好演に惹かれた。
公演時間は約60分。

ほとんど人参
超人予備校
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/09/30 (金) ~ 2011/10/02 (日)公演終了
満足度★★★★
ラビットキャロットパンプキン!
大人から子供まで楽しめるファンタジーの世界♪
面白くも心温まるお芝居でした^^
子供の姿もチラホラ~楽しそうに観てましたヽ(^o^)丿
さぁ困ったときは唱えましょう♪「ラビットキャロットパンプキン!」
これを観たら翌日から人参が食べれなくなるかも^^

キネマの天地
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2011/09/05 (月) ~ 2011/10/01 (土)公演終了
満足度★★★★
はぁ~
日本語、言葉の巧みさ、おもしろさがあった。展開の飛躍がけっこうあったけど、サスペンス性のおかげで引っ張られていられた。終盤の木場さんに釘付けでした。

沈み愛 / #garadama
ガラス玉遊戯
「劇」小劇場(東京都)
2011/09/28 (水) ~ 2011/10/02 (日)公演終了
満足度★★★★
愛が沈んで
90分。前回公演が良かったので観劇。楽しめた。
チラシの幻想的な印象と違ってかなり現実的な風合いだった。

【終演致しました!】ふつつかもの
ふつつかもの
ギャラリーLE DECO(東京都)
2011/09/29 (木) ~ 2011/10/02 (日)公演終了
満足度★★★
オムニバスでよかった
1本目はタイトルどおり、ぬるい。どう楽しめばいいのか解らず、途中で帰ろうとさえ思ったくらい。でも、帰らずに良かった。2本目のできが素晴らしい。鬱々とした世界観、堪能しました。こっちで90分観たかったです。

【終演致しました!】ふつつかもの
ふつつかもの
ギャラリーLE DECO(東京都)
2011/09/29 (木) ~ 2011/10/02 (日)公演終了
満足度★★★
狭い空間でのみ楽しめる劇だと思いますが、
すごく面白かったです。「なまぬるい風」これ、惜しいですね。この劇だけで90分、十分持たせられたと思います。さまざまな展開が可能だし、シリアスコメディとして抜群の設定ではないでしょうか。役者さんもいい味出していたのに、終わり方が唐突tでなんだか残念。でも、それが逆に爽やかな感じを残してよかったですけれど、「時間の都合ではい、ここらへんで」という感じがなんだか寂しい。「さるまね」劇としての完成度は高いけど、私の中ではほとんど禁じ手。説明を先に読んでしまったせいもありますが、苦労して作った作品であることがありありと分かりすぎる。で、劇中で「書けない、書けない・・・・」その分、リアリティがありますが(笑)これはだめでしょう。いったん虚構に置き換えてからでないと、お芝居になりません~。ぱくりとは名ばかりで、むしろ中島敦の名を借りて虚構を騙っているようにしか見えませんでした。そのせいか、劇の間中なんだかずっと胸が苦しかったです。この会話劇、私はむしろ筒井康隆風のパロディ劇として見たかったですね。

ゲゲゲの女房
東宝
シアタークリエ(東京都)
2011/09/29 (木) ~ 2011/10/07 (金)公演終了
満足度★★★★
にこにこきらきら
どうしても朝ドラと比べがちだけど、ここは無にして観よう!と思うことも無くとっても楽しくその世界に入り込んでしまいました。東憲司さんの世界がまたマッチするんですよね。妖怪たちもでてきて一緒に笑いたくなったもの♪

継ぎはぎChopperギャングスタ★
オッセルズ
シアター711(東京都)
2011/09/28 (水) ~ 2011/10/03 (月)公演終了
満足度★★
初オッセルズ
100分。一応ストーリーはあるけど、アナウンスでも言ってたようにその場その場(のコント)を楽しむ舞台構成。
ただ、期待したような笑いがなく残念。youtubeで数本過去作品を観てとても期待していたのだけど。
OPの演者紹介映像と決めポーズはかっこよかった。

おおばんぶるまー
サルとピストン運動
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2011/09/28 (水) ~ 2011/09/29 (木)公演終了
満足度★★★★
しみるね。
初めての江戸川橋「絵空箱」。
カフェ空間の「絵空箱」・・・良い雰囲気じゃん。
ドリンクは、チェコ旅行の時にしこたま飲んだブドバをセレクト。
小腹が空いてたので「本日のパスタ」を注文。
普段は食べないクリーム系のパスタ。「明太子とクリームのペンネ」。
ボリューム多い!ひばりヶ丘二郎の小ラーメンくらいの小麦粉量だったのじゃないか!?
オナカが充分満たされて、気分よく座席へ・・・開演。
薄暗い空間に、粧し込んだ2人の女と2人の男が登場。
舞台隅のテーブルでトランプに興じる・・・かっこいいじゃん!!
照明落ちて、1本目の短編『めおとぶるまー』が始まる。
・・・爆笑しちまった!
家事分担バッチリの優しく誠実な夫。そんな日常に物足りなさを抱いてる妻。
「男だから、女だから○○しなきゃいけないってことはないよね。同じ人間なんだからさ。」と語る夫。
「なんかよくわかんないけど、私は女だし、下手だけど料理もするし・・・なんかアナタが作る料理が美味しいのもムカつくし・・・私は女なの!」と妻。
おもむろに「これ、はきなさいよ」とブルマーを差し出す妻。
ちょっとばかり不思議がりながらも「わかった」と素直にブルマーをはこうとする夫。
「なんでイヤって言わないの!なんで恥ずかしがらないの!」とキレる妻。
そこから、セックスレスの日常についてのナンヤカンヤがあるのだが。。。
・・・ちなみにセリフ等はうろ覚え(というか覚えてないので雰囲気)です。
この話は、深いなあ。。。
セックスの前戯の時のカケヒキというか、「遊び」の部分について、観劇後に語り合うもよし、ジェンダーについて考えをめぐらすもよし。
なぜ倦怠期というものが生じるのか、家事分担の効果的なやり方etc...観劇後に語り合うには、うってつけのテーマが詰まってたなー。
夫の歓心を得ようと体操着姿に着替えてくる妻(袴塚真実さん)がイイ!
熟れた女の匂いをプンプンさせて・・・でも、艶っぽさが今一つ足りなくて(←実際の袴塚さんはステキな女性でしたけども)・・・そんな妻の「欲望」をどこにぶつけりゃいいのかわからなくて身悶えしてる様がすっごく伝わってきた!
でも、ブルマーやTバックってのは、ちょっと恥ずかしがる彼女(彼氏)に はかせてナンボでさぁ・・・自分で はいてきちゃった妻&「はいて!」と言われて、素直にはこうとした夫に、「男と女」について、酒を酌み交わしながら、熱く語りたくなっちゃったよね(笑)
『めおとぶるまー』が終わり、短編が数本続くのだが・・・
ゆるいコメディなんだけど、題材が題材だけに、あくせくした日常に潤いを与えるというか・・・今後、飲みの席なんかでサラリと話題にしたい芝居だったなー。ま、相手を選ぶ話題ではあるけどさ!笑
それにしても、2011年今まで見てきた芝居の3本の指に入る舞台『ベルナルダ・アルバの家』で、生命力あふれる末娘アデーラを好演した薬師寺尚子さんのブルマー姿は・・・柄にもなくテレちまったなー。
その薬師寺さん。
『おやこぶるまー』で、父親と娘(薬師寺さん)とで、ブルマー姿の母親(袴塚真実さん)のカラダを使った女体盛り形式の食事をとるという、しょうもない一席があるのだが・・・
父親が遠慮がち?にブルマーの周辺部分に箸をはこぶのに対して・・・「おいっ!ソコはソノあたりは・・・!!」という場所に果敢に箸でを突っつく薬師寺さんが最高でした!笑
リアルアンパンマンが登場する一席も良かったなあ。。。
「ブルマー姿を見られるのは恥ずかしいことなのか?」裁判の一席も、ボク自身が陪審員としての見解を述べたくなっちまうほどノッちまったなー。
ボク、ずいぶんと楽しんでたなあ。。。
そういえば、舞台中央で、そんな感じの芝居が繰り広げられている合間、登場しない役者さんは、舞台隅のテーブルで待機、トランプをいじったり、クールに芝居を眺めているんだけど・・・これがイイんだなあ。
脂っこい食事に添えられたミントみたいな感じで・・・大人の空間に仕立てるのに最適な演出のように思ったなー。
あっそうそう。
俳優の小野寺博さん。
いろんな表情を見せる俳優さんなんだけど・・・素の時は、笑い飯の髭長髪の方(哲夫じゃない方)にソックリ。
なんかそんなとこまで、おもしろかった!

首のない王妃 マリーアントワネットのその後
武田光太郎
博品館劇場(東京都)
2011/09/28 (水) ~ 2011/10/02 (日)公演終了
満足度★★
衣裳が素敵
衣裳、舞台美術、小道具、照明がとてもよく出来ているため、見た目は華やかに見える。
が、それだけの印象。当日6000円という安くないチケット代は、それを用意するために使われているのだろうなー・・・。

オーデュボンの祈り
石井光三オフィス
世田谷パブリックシアター(東京都)
2011/09/30 (金) ~ 2011/10/12 (水)公演終了
満足度★★★★
よかったです
かなり原作に忠実でした。
筒井道隆さんの透明感あるたたずまいや語り口は、優午のイメージによく合っていたと思います。
最後のシーンは、原作を読んでいる人でもジンとするのではないでしょうか。
(私は感動しました)
役者はチラシにある12人のみ。ほとんどの役者が一人二役をやっていてその違いも楽しめました。
(以下、思いっきりネタばれで)

【東京バンビ】ピクルス ご来場ありがとうございました☆
元東京バンビ
OFF OFFシアター(東京都)
2011/09/28 (水) ~ 2011/10/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
観れば観るほど・・・
前回がず〜っと笑い飛ばす舞台だったので、今回のあの空気感には
驚きました。もちろん笑える部分もありますが、シリアスで
リアルのようなそうでないような、とにかく演技に惹き込まれました。
場面展開も次々とあり、ほとんど舞台上のセットが変わらず
演出方法がおもしろいと思いました。
だからこそ、役者の丁寧な演技にも集中することができ、
飽きる事無く、のめりこんでいるうちに、「もう終わっちゃった!」
っという感じです。
ストーリーも色々と個々に考えさせられるものでした。
私は2回観ましたが、2回目はなんだか涙が出ました。
観れば観るほど奥深いです。

思いの鳥
CAPTAIN CHIMPANZEE
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/09/28 (水) ~ 2011/10/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
好き!
とても良かったです。笑えるし泣けるしテンポも良く、どんどん引き込まれました。観終わった後に、温かい気持ちになれる作品だと思いました。老若男女、楽しめる作品だと思います。個人的に、こういう作品は好きです!

短編集:エドゥアルド・ウルリヒ教授の鎮痛剤/他【チケットプレゼントあります】
バンタムクラスステージ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2011/09/29 (木) ~ 2011/10/02 (日)公演終了
満足度★★★
個人的には・・
皆さんの評価は高いのですが・・私個人としては、あまり好みではありませんでした。途中怖くなってしまって、全部観れるか不安になりました。でも、言い換えれば、演じる方々の演技力があるから故だと思います。一つ目、二つ目の作品は苦手でしたが、三つ目の作品は、ほのぼのしていて良かったです。

『DAIKAIJU EIGA』『Rosa, seulement』
青年団国際演劇交流プロジェクト
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/09/30 (金) ~ 2011/10/05 (水)公演終了
満足度★
私の観劇史上ワースト1です
「DAIKAIJU EIGA」演劇になってない。これを演劇とは呼びたくない。なんだこれ。止めさせたかった。私の観劇史上ワースト1。
「Rosa,seulment」超つまらない。出演者のレベルが低い。この舞台をやるには、出演者の身体訓練が不十分。伝わってくるものが無い。演劇は伝わらなければ意味が無い。

ヤングフォーエバー
壁ノ花団
インディペンデントシアターOji(東京都)
2011/09/29 (木) ~ 2011/10/02 (日)公演終了
満足度★★★
観客に解ってナンボ
シュールとか難解とか表現は様々だが、舞台人にとって観客の反応が出やすい舞台は成功といえる。それは評価云々よりも観客に伝わったという時点で表現者として勝ちなのだ。しかし、今回の舞台は???だった。中盤まではコミカルなセリフやキャストの動きで笑えたが中盤以降は王子が死んだり生き返ったりで良く理解出来なかった。リーディングのような舞台。
以下はネタばれBOXにて。。

ファンタステカ
発条ロールシアター
タイニイアリス(東京都)
2011/09/29 (木) ~ 2011/10/02 (日)公演終了
満足度★★★★
無題144
さて、会場に入ると平地に座布団3列。その後は階段状、迷わず最前列。目の前、舞台との境目が三角になっています。足留めにちょうどいい。舞台奥、台のようなものがあるだけで、真っ黒。かかっている曲は、J.ヘンドリックスですね。会場は、1列目の一群、4列目以降の大群に分かれています。2-3列目はなかなか埋まりません。前説、多少の暑い寒いはガマンするようにとのお達し(笑)。〜暗転〜、虫の声、男がふたり、発掘現場、期限はあしたまで、今日はお終いにしようとする男(山上)、もう少しといって残る男(秋野)、その手には他で発掘されたものが、穴を掘る、山上が戻り口論、秋野(舞台奥)転げ落ちる。〜J.H.〜。屋上、ゆりあさん登場、白いタンクトップ、「サリー」のときとはずいぶん違います。山上、清掃員姿、ベンチに座り惚けた表情で昼間からビール。さてさて、この屋上でどうやって95分間続けるんだろう。