最新の観てきた!クチコミ一覧

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souvenir - episode4

souvenir - episode4

Critical Creation

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2011/10/18 (火) ~ 2011/10/18 (火)公演終了

満足度★★★

最終話
あまり、最終話という感じはしませんでした。
ずっと匂わされ続けてきた活動運動リーダーの死にまつわる謎の真相も、ふんわりしていて。
全ての源である法案の発案者の先生の孫と活動家リーダーが瓜二つという状況が、いまひとつしっくりなじまなかったり。

前回のep3を観た時は知らなかった『飛龍伝』、知ってから観ると彷彿と脳裏に。
そして、現代でこれほど情報伝達媒体に溢れている中で、あえて古典的な紙面、文書による伝達方法である「本」にあくまでこだわり。
その「本」の内容を制限で人の生死に関わるほどの過激な活動に発展する、という状況が、どうしても違和感が。

その違和感の発生源は、やはりep3以後に経験したあの震災、あのあまりに非現実的な現実を目にしているせいでもあるのかな、とも思ったり。
やはり、あの震災は影響を及ぼしているのかな、そんなことも考えたり。
ものごとにちいさいも、おおきいもないのだけども、やはり。

でも、古典的な「本」にこだわるところが、この話の魅力のひとつなのは確か。
個人的には、あえて禁止法には焦点をあてずに、それは根底に流れる設定として深みを増すくらいに抑えておいて。
もっと、あの喫茶店に集う人々、人々の人生にまつわるエピソード、それに対して贈られるスペシャリテ。
その素敵な設定をあくまでも中心にでもよかったかな~という印象でした。

悩殺ハムレット

悩殺ハムレット

柿喰う客

シアタートラム(東京都)

2011/09/16 (金) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい女優達
女優さんのみで作られたハムレット。
見ていてとてもゴージャスで笑いどころも多数あり
これぞエンターテイメントでした。

それで大丈夫な訳がない

それで大丈夫な訳がない

上田ダイゴ×今井慎太郎トークライブ

ク・ビレ邸(大阪府)

2011/10/12 (水) ~ 2011/10/12 (水)公演終了

満足度★★★★

誠に残念な、河童
前回、ライブ前にコスプレについて触れられたのが、よほど心に刺さったらしく。
まだ言ってましたw
しかも今回は言われたくないがために、トイレも我慢していたと。
どおりで・・・降りてこないと思った!
降りてきたら言ってやろうと待ち構えていた気配を気取られてしまったのか。
今回のトークライブタイトルのネタバレは、そこらへんの話しでした☆

河童ねぇ、ほんとにねぇ、楽しみにしてたんですけどねぇw
もうほんとに、残念なシャンプーハット(fromどんきほ~て)でした。
ブログの華麗なるカッパ芸能人の人々はあんなにがんばっているのにっw
もうさすがにコスプレは嫌なんだそうです、ざんねんっ。

今回も笑いましたね~。おもしろかった☆
いまだに、ふたりを黙らせるお題の作成には成功しておりません。
いつか、黙ってしまう日もくるのでしょーか。
もう、何振ってもおふたりの豪腕トークをとめることはできなさそうw

来月も今までどおり、第二水曜日、いつもの時間にて開催!
まだ行かれたことない方も、年内のうちにぜひぜひ!
途中の出入りも比較的自由にできるので、お仕事帰りにおいしいビール飲みながら、楽しく笑いにまいりましょう♪

ヨコハマアパートメント

ヨコハマアパートメント

studio salt

ヨコハマアパートメント(神奈川県)

2011/10/08 (土) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★

少しだけ遠いけれど
会場までは、
駅からかなり距離がありましたが、
終わってみればそんなことは全く気にならず・・・。

ちょっと不思議なリアリティに溢れた空間。
刹那の雰囲気からほどけていく
アパートの住人たちそれぞれが抱くものの質感を
しっかりと感じることができました。

ネタバレBOX

昼間、野毛山動物園でイベントを見て、
地図の上ではそんなに距離がなかったので
気軽に歩き始めたら、物凄いアップダウンでびっくり。
で、少々バテながら会場につくと、
とてもよいスープの匂いにまずは心を惹かれます。

ちょっと小洒落ていて
風変わりデザイナーマンションの共用部分、
ギャラリーとしても使われたりしているそうで
高い天井も各部屋に通じる階段も、
シンプルでありながら不思議な雰囲気をかもし出していて。

開演を待つ間、二人の女性たちの会話がBGMのように流れて
聞くともなく聞いているその場の空気に観る側が浸されていく。
だから、開演後のその場の物語も
観る側の感覚との垣根を持たずに伝わってくるのです。

役者たちが作る素の表情が、
その場に馴染む。
デフォルメされているのですが、
だからこそ、しっかりとつたわってくるナチュラルさがあって、
役者達の演技、特に間の作り方に惹かれる。

シチュエーションの設定もしたたかだと思うのですよ。
通常の距離感より、少し近い隣人度どおしの関係は
観る側に刹那の空気の重なりやずれのようなものを与え、
それが、束ねられたりすっと乖離していくなかで
全くの他人どおしであれば霧散するものを
そのままある種のエッジをもった感情として
場に残していく。
気が付けば、場の空気は
彼らの日常の時間に解けて
それぞれのキャラクターが抱き、かかえるものが
観る側の印象をも染めていく。
それぞれが抱えているものがエッジを持ってみる側に
浮かび上がってくる。

その賃貸マンションや近隣に住み
パーティなどもすることや、
たとえば夫婦、ご近所の男どおしや女どおし、大家と店子・・・
いろんなベースがひとつの時間の中に編みこまれることで醸される空気、
でも、刹那の時間の流れは
単に集団の関係の肌触りにとどまらず
もっと個人の思いとしてみる側に置かれていくのです。

終盤、とても長い間があって、
時間が巻き戻され、
観客はその場をさらに俯瞰する位置にまでつれてこられる。
前半のエピソードに連なる時間が
刹那の描写を
それぞれの生きていくシーンの重なりに昇華させて。

ちょっとしたダンスのシークエンスや、
アカペラが作り出す時間も楽しく、
一方でそのアパートで過ごしつづける時間の感覚も
しっかりと伝わってきて。

終演時には
出来事の描写の先に描かれる
生きていく日々の質感のようなものに
強く浸潤されたことでした。
Kと真夜中のほとりで

Kと真夜中のほとりで

マームとジプシー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/10/14 (金) ~ 2011/10/24 (月)公演終了

ダンス度が増してる
よりコンセプチュアル、運動的になっていて個人的には大変好き。
逆にわかりやすいセンチメンタルとかストーリーを求める人には合わなかったのかも、と、Corichのコメントを見て邪推。


以下ネタバレボックスに。

ネタバレBOX

役者さんで素晴らしかったのは召田実子さん。何回繰り返しても飽きない。
彼女の「男子ぃー!」が全芝居中一番好きなシーン 一回しかないんですね 一回だからよかったのかもしれないですが

あと成田亜佑美さんもよかったです。一回目の長めの台詞のところで息を切らせないのがさすが
ここの芝居は他の役者さんを見ていて、感きわまらなければいいのに、と思うことが多いので、冷静寄りなのが好みです

あと尾野島さんが鬼才。

初めて見た方たちは飲み込めてない感が否定できなかったです。

前のほうで前転してる三人組はなにげにすごい動きをしていました。


二回目のチラシ照明のところと、ラストが長いなあ、と思いましたがそれ以外は繰り替えされても飽きなかったです
あと、役者さんは、ほんの2~3人多かったんじゃないかなと(メインだけでいいという意味ではなく、ほんとに1~3人…って)

個人的には、ラストは冒頭を1~2回繰り返しただけで終わって、(ここで冒頭を繰り返すのはとてもよかったので)
「今日、紹介するのはー!」「今日、紹介するのはー!」「今日、紹介するのはー!」暗転!中央にピンスポ!誰もいない!
のを、暗闇からじっとみんなが見てる、
とかで終わったらどうかなと思いました。やりすぎでしょうか。
我が儘な巨人の足音【千秋楽当日券はキャンセル待ち】

我が儘な巨人の足音【千秋楽当日券はキャンセル待ち】

ノアノオモチャバコ

サンモールスタジオ(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/23 (日)公演終了

満足度★★★

「巨人」
を倒して自己を確立する男のファンタジーみたいな。

ネタバレBOX

巨人とは、マスコミに対する政治的、社会的圧力のことであり、自分自身に対しては世間体を気にする曇った目のことでした。

彼の勤務先、番組制作会社は雲散霧消してしまいましたが、本質を見抜くことに気付いた男は振られた彼女にもう一度交際を申し込むという内容をファンタジー風に味付けした話でした。

「私は盗まれました」は、本質を見抜く目を盗まれたってことでしょうか、今一私には分かりませんでした。

生活感が無く、子離れできていないような父親の登場も何のこっちゃと思いました。
『隠蔽捜査』&『果断-隠蔽捜査2-』

『隠蔽捜査』&『果断-隠蔽捜査2-』

キョードー東京

THEATRE1010(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★

土曜サスペンスみたい
隠蔽捜査のほうを観ました

テレビドラマをみせられているような感じがしましました。ストーリーは説明の通りですが、なんか緊張感が感じられませんでした。
原作は面白かったですが、いまいちに感じました。

コントンクラブ image5

コントンクラブ image5

K Dash Stage

本多劇場(東京都)

2011/10/13 (木) ~ 2011/10/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

第5弾
 過激な行動や下ネタに走らず、誰もが安心して見ることが出来るほのぼのとした笑いの連続の2時間。清涼飲料のようなステージ。開演前にロビーで行なわれた柏進の一人芝居、天空旅団ダダンダダンの本格的な公演もじっくり見たい。

ラ・カンパニー・アンのチャリティライブ

ラ・カンパニー・アンのチャリティライブ

La Compagnie An

Live Bar BUNGA(東京都)

2011/06/26 (日) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

子供も一緒で楽しかった
評価はしません。

わらいのまち

わらいのまち

東京セレソンデラックス

シアターBRAVA!(大阪府)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日!!!
いやぁーほんま腹よじれるぐらい、笑わせていただきました~
すげーわ。マジ・・・。
脚本が心地よい流れで寝不足で行きましたが、眠さがぶっ飛びましたね。
本当にジェットコースターに乗ってるみたいでしたね! 
最近、笑ってない人、映画やTVで笑えない人、絶対笑えるから見てください!残念ながrあ、大阪公演は完売の模様。
スタンディングオベーションは出るわですごすぎ!!!
元気になりました!

ネタバレBOX

時事ネタ、岡田さんと、田畑さんの熱愛報道にも触れてて、おもろかったー!
狼少年ニ星屑ヲ 総動員数773人!

狼少年ニ星屑ヲ 総動員数773人!

おぼんろ

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

色々なモノがスケールアップしていた・・・
初演の「狼少年」第7回公演の「ハッピー」に番外公演?「ブラックシューティングスター」を観劇しましたが、今回の「狼少年二星屑ヲ」が、今までで一番大きな劇場でした!といっても、50人60人入ればいっぱいになってしまいそうですが(笑)初めて、劇場らしい劇場で、おぼんろの演劇を見させていただきました。
音響、照明、美術。初演の手作り感満載の「狼少年」もとても素敵でしたが、
スケールアップした再演の「狼少年」もやはり素敵でした。あのときの涙を思い出すが如く、涙なしではやはり見られませんでした。

「キンキラキンのラブ」

私は手に入れることができるでしょうか。
まだ残り15ステージもありますが、何回見に行けるかな?とスケジュール帳とにらめっこします。今回はリピーター言い値(別途ワンドリンク700円)ですし、軽く一杯感覚で、お芝居も見れるなんて、お得ですね(笑)何回か見たい人にはありがたい限りです。リピートする際はちゃんと、友達も連れて行きます!

ネタバレBOX

藤井さんをどのように起用するのかな?と思っていましたが、なるほどですね、
語り部?ストーリーテイラー的な位置?潤滑油のように、物語のくさびなところで登場してましたね。おかしなしゃべり方をするキャラもすごく面白かったです♪めぐみさんも、初演のタカハシカナコさんに負けず劣らず、素敵なおばーちゃんでした。「るんたったー、るんたったー♪」 サヒガシさん、たくまくん、りんぺいさんのトリオは本当に可愛らしいというか、なんというか、やっぱり素敵でした。その素敵さあまりに、切なくて、痛くて、辛くて、もう本当に、涙せずにはいられない。ハンカチ必須です!
我が儘な巨人の足音【千秋楽当日券はキャンセル待ち】

我が儘な巨人の足音【千秋楽当日券はキャンセル待ち】

ノアノオモチャバコ

サンモールスタジオ(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/23 (日)公演終了

満足度★★

芯は何?
いろいろな要素を詰め込みすぎて、軸がぶれている感じ。芝居を観ていうのも変だが、芝居くさかった。作品のエッセンスをくっきり描いてほしいところ。キャストのアンマッチも見受けられた。ラーメンがおいしそうだった。

ネタバレBOX

イントロのすっと本番に入っていくところはよかった。
夢みた景色の描き方 flag.2 ~princess in the dark~

夢みた景色の描き方 flag.2 ~princess in the dark~

モエプロ

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/23 (日)公演終了

満足度★★★

flag2はヒロイン役の女の子の演技がよかったと思います。
flag1から観ていますが、(もちろんflag2単独でも理解できるストーリー構成にはなっています。) 今回はヒロイン役の女の子の演技力が高かったので、ヒロインの気持ちの流れにはついていくことができました。
それからflag1から観ている自分としては、サブキャラクター達のflag1では観ることができなかった側面を観ることができて、一部のサブキャラクター達はキャラクターとしての深みが増したと思う。

Kと真夜中のほとりで

Kと真夜中のほとりで

マームとジプシー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/10/14 (金) ~ 2011/10/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

飲込まれるっっ
リフレイン初体験。訳わからないけど面白いなぁ。ダンスのようで音楽のようで朗読のようで演劇でないみたいな不思議な空間。時間も空間もひょいと飛び越える、役者の体現するジューオウムジンでジユージザイな空間は居心地が良くて。繰り返されるシーンはいつまでも見ていたくなる美しさと、力強さを持っていて、この心地よさは演劇だから、マームとジプシーだからこその体感。繰り返されるシーンが折り重なって紡がれる物語は徐々に深化して、いつのまにか怒涛の加速を経て観客を飲み込んでいく。真夜中の闇や静寂や神秘性のある特別な空気感をも生み出すパワー。見れて幸せでした。

我が儘な巨人の足音【千秋楽当日券はキャンセル待ち】

我が儘な巨人の足音【千秋楽当日券はキャンセル待ち】

ノアノオモチャバコ

サンモールスタジオ(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/23 (日)公演終了

満足度★★★

なんだかすごく久しぶりに
青臭い大学生の芸術参加作品みたいな劇を見た、という気がする。最近は大学生もかなりこなれたものを手際よく作るので(笑)伝わってきそうでなんだかよく分からないもどかしさも、出演者が多いのも、変わった衣装も、そしてリアルな主人公像も妙なフレッシュ感がありました。でも夢と現実のクロスオーバーって、実際の舞台だとかなり難しいですね。ここら辺の読み違えもなんだか学生っぽい。これらは意図したものなんだろうか?聞きやすくきれいなせりふに好感が持てましたが・・・・。夢の部分にもっとリアリティが欲しかったです。

『隠蔽捜査』&『果断-隠蔽捜査2-』

『隠蔽捜査』&『果断-隠蔽捜査2-』

キョードー東京

THEATRE1010(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★

プレ
私は「果断」の方を見ました。やはりすこし短くして1幕物にした方がスピード感が出ると思いました。豪華な出演者が楽しかったです。

新・愛子と玲子

新・愛子と玲子

劇団こんぺいとう

吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)

2011/10/18 (火) ~ 2011/10/18 (火)公演終了

満足度★★★★

ライブハウスにぴったりのノリ
愛憎グダグダのジェットコースター的昼メロ楽しめました。おバカになったモノ勝ちのライブハウスにぴったりのノリでしたね。

夢みた景色の描き方 flag.2 ~princess in the dark~

夢みた景色の描き方 flag.2 ~princess in the dark~

モエプロ

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/23 (日)公演終了

満足度★★★★

三次元で楽しめるギャルゲーの世界!
萌えを追及する劇団モエプロ。今回はギャルゲーの世界をストレートに描いている。鳳紅美役の長谷川美子がイメージ通りの不思議な魅力の女の子を好演していた。

この路線は、なかなか面白いと思う。フアンにはたまらないだろう。

Kと真夜中のほとりで

Kと真夜中のほとりで

マームとジプシー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/10/14 (金) ~ 2011/10/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題166
当日券で。前売がはやばやと売りきれのようだったのであっさり計画変更。そもそも、水天宮のときが初めてで、全然あわなかったので、その確認みたいなものでした、なので次の機会にと、今日は観劇数削減のため休観日、のはずが、夕方、当日券が出るのか電話でお聞きすると、それまで入れなかった日はなかったというので、2階席かもと言われても席はどこでもいいから(この時点で、少しも期待していないことを自覚)と会場へ、18:55中へ、右奥に席をつくっていて、結局、一番前、上手が少し切れますが、壁に寄りかかりながら舞台上の役者さんを見つめました。21:00ちょっと過ぎて終演。終わってみて、水天宮、きちんとみておけば…と猛省(もうひとつ、ジエン社もよくみておくべきだった)。時間は問題じゃない。

ネタバレBOX

100%好き嫌いの世界なので、次作もいけるかというと自信はありません。同じフレーズをリズム/調/音質/残響を変えながら繰り返す...ボレロみたいかというとリズムは違うし、ディレイを使った演奏のようにも聴こえる。役者のカラダが動き、舞台の空気も動き、大音量の音楽がかかっていれば寄りかかっている壁も振動する。お話の中身については特に感想はないけど、セリフとして出てくるものには感心した。ライトに照らされ、頬に光っているのは汗だけなのか。もう一回みたいけど、むりそう。
『隠蔽捜査』&『果断-隠蔽捜査2-』

『隠蔽捜査』&『果断-隠蔽捜査2-』

キョードー東京

THEATRE1010(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★

演出とキャストに助けられた脚本
1の方を観て来ました。

これ、原作も、テレビドラマも観たことないのですが、どうも、舞台にしては、脚本が凝縮されていない印象がありました。

何となく、放送シナリオをそのまま舞台にしたような雰囲気で、もっとテンポ良く、2時間以内で収めた方が、この作品の持つ味わいが活かせるように感じました。

でも、演出とキャストは、素晴らしい!

高橋いさをさんの演出は、三田村組以来ですが、あの時も、時間軸の移動がうまく舞台化されていて感心しましたが、今回の舞台も同様。
先日拝見した「エレジー」にも、こういう演出センスがあればなあと改めて思いました。

上川さんはもちろん扇雀さんの現代劇が意外と良くて、ビックリ。歌舞伎俳優さんの現代劇にはどこか違和感を感じることが多いのですが、扇雀さんの伊丹刑事、なかなかでした。
それに、端役ながら、近江谷さんの存在には、終始心が和みました。

ネタバレBOX

足立区綾瀬の今も釈然としない、実際の陰惨非道な女子高生殺人事件に端を発する事件が描かれた芝居で、台詞に、実際の事件や固有名詞が出て来て、それでいて、後はフィクションというのはどうなんだろうと、ちょっと訝しく感じてしまいました。

あの事件は、当時の新聞報道によれば、世にも怖ろしい陰惨な許しがたい犯罪に違いはなく、実際この芝居のような展開の事件が起きても不思議はないとは言え、その犯人の少年が、二人も殺されるという設定は、どうなんでしょう?
実際の犯人が今も社会に生きていて、当時少年だっただけに、安易にこういう題材に扱っていいのかという疑念が付きまとい、どうも芝居だけを単純に楽しむという思考が起きずに観ていました。
場所まで、実際の固有名詞が出て、事件の通称も一度台詞として出て来るので、あの当時を知る人間は誰でも、あの事件に結び付けて考えます。
国松長官狙撃事件のことも、そのままの台詞で語られ、さすがに、こういう誤解を生むフィクションは良くないのでは?と感じました。

それに、あれだけ足立区のイメージを悪くした事件を題材にした芝居を足立区の劇場で上演し、足立区民が多数訪れているという光景にも不思議さが否めませんでした。

とは言え、上川さんは、やはりいつもしっかりと役を演じて下さる稀有な俳優さんの一人だし、脇の役者さんも、全員丁寧に演じていて、好感の持てる舞台ではありました。

セットのセンスと演出センスで、装置を全く変えないにも関わらず、きっちりと、場所が、警察庁や竜崎家や伊丹家に見えるところが、感心しました。

扇雀さんが、ストーリーテーラーも兼ねていて、役として演じるのとの切り替えの巧さにも感服しました。

2の方も観るのが楽しみになります。

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