最新の観てきた!クチコミ一覧

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金の手鏡

金の手鏡

大和メ組

Cafe & Bar VIBE 恵比寿(東京都)

2011/12/22 (木) ~ 2011/12/23 (金)公演終了

無題237
さて、やっぱり先に書かないといけないと思うので。ブログにもあって、メッセージまでいただいた「開場は開演の1時間半前。開場から開演までの間に大和メ組によるコンテンツ披露タイムがございます。」、11:20頃には外で待っていたけど、時間になっても声がかからない。ちょっと開けて聞くともう少し待つように。で、入ってみると準備ができているようにはみえない。混むから奥から詰めてといわれるが、これも「全席自由」なんだから違うんじゃないかと思う(言うなら間を空けずに詰めて座ってくださいじゃないのかな)。で、ずっと待つ...もっと待つ、さらに本を読みながら待つ、ここまでくると「今日はないんだろう」という心境に至る。何も始まらないし、目の前の舞台はどうみても準備中。開演直前、スタッフの方から「準備に時間がかかり...」という説明がありました。それはみていてわかっているので、想像通りだったのでいいとして、言いたいのは、この公演、12/22の13:00から始まっていて、12/23の13:00の回に行っているんだから、もし、初日からトラブルがあったのなら十分告知の時間があったはずだし、当日であっても「メッセージ」に興味を持って早くから来て客席で待っているお客さんに、少なくとも入場時に説明しないのはどういう理由かな?席だけ決めて外出してもいいだろうし。別の公演で、むちゃくちゃ暑い中、30分以上も不手際で待たせた公演の時は、こっちもむちゃくちゃなコメントを書いた、だって私より先に待っていた方「もう帰ろうかと思った!!」と言ってたくらいだから。公演時間より長い時間待つ(!)ことはもう経験できないと思うけど「組」としてきちんとケジメをつけないとダメだと思うよ。これからも、そういった(心配りができない)面が当たり前のように出てくるはず。仲間内だけの公演ならそれでもいいけど、「公(おおやけ)」でやっちゃダメでしょ。ここまで言っておいて何ですけど、当日お返事したように、いろいろ事情があったんだろうと思うので普通に待っていたし(ちょうど図書館から借りていた本も読めたし)、本編はちゃんと観劇しました。

ネタバレBOX

さて、本編ですが、この場所を選んだ理由は何でしょうね?
いかにも使いにくそうな舞台、手前に設置した台も不安定で、役者さんが踏ん張るとずれる。映像も役者さんに被る。
もう少し広い場所のほうがのびのびと演じることができたのではないかと思いました。

音楽との組み合わせは情感が伝わりよかったと思いますが、お話を繋ぐのがちょっと難しかったと思います。

芝居でもない+ダンスでもない、というのはとてもあやうい組み合わせで、思いがけない反応が生まれるか、色(持ち味)がぼやけてしまうか。ちょっと前にもそんなふれこみの舞台をみましたが、なかなか難しかったです。
言葉でなく、振り付けでもなく何を持って伝えるのでしょうね。その点ではとても興味深い内容でした。
十二月歌舞伎公演

十二月歌舞伎公演

松竹

日生劇場(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★

ひ孫三人
夜の部の口上を見て、七世松本幸四郎の息子三人というのは、それぞれこんな感じだったのかなと思った。
宮尾登美子さんの「きのね」読んで勝手に作ったイメージだけれど。
三人全く似てなく、それぞれ一長一短と言うのが面白い。
染五郎も言っていたけれど、歌舞伎の世界ではまだまだ若手。これから精進してほしい。

それにしても、海老蔵の声はくぐもり過ぎだった。喉をおかしくしているのだろうか。勧進帳の問答がまったく聞き取れなかった。
相変わらず姿はいいのだけれど、あの声は何とかしないとまずいと思う。

染五郎の碁盤忠信は、華やかで楽しい演目。厄も払ってくれたし、めでたい。
荒事はいまひとつだけれど、これもこれから精進。
義経が、美しかった。白塗りが似合う顔になった。

松緑は茨木が良かった。
富樫は残念ながらニンじゃない。

通しで見ても疲れなかったのは、椅子が良かったのもあると思うが、何しろ短い。
夜の部なんて、40分、10分、65分で、2時間もやってない。
これで1等席15000円は高すぎる。
一緒に見た友人は、「このメンツなら6時間くらいやれって感じだよ」と怒っていた。



学生版日本の問題

学生版日本の問題

日本の問題

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/21 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★

Bチーム観劇
「けった」のテイストは好みでした。 ほかも特色があって楽しめた。

学生版日本の問題

学生版日本の問題

日本の問題

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/21 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

A班:「自分の」「問題」が「日本の」あるいは「世界の」、そして「目下の」「問題」である
正面からぶつかっている心地良さを感じた3作品。

ネタバレBOX

「日本の問題」というテーマは、大風呂敷でカッコいい。キャッチーである。
で、作品として見せるためには、それぞれのクリエイターたちが、自分のそばに「日本の」と「問題」を手繰り寄せる作業となる。当然。

ここで、「日本の」はどこかに行きがちで、「問題」がクローズアップされる。これも当然。そして、クローズアップされたいくつかの「問題」の中にターゲットを見つけ作品として生み出すわけだ。
さらに言えば、ほったらかしにしてあった「日本の」を、その生み出された作品の上に乗せてみて、「うんうん、これも似合う」と言うことで、「日本の問題」をテーマにした作品が完成する。

「日本の」「問題」というときに、投網のごとく広げて捕まえようとするよりは、そうした「問題」に分け入るほうが、ピンとくる。
それは、作品を生み出すときの、その感覚が、観る側にとっても理解しやすいからだ。
つまり、「日本の」「問題」と言われても、ピンとこないということがあり、さらに、結局のところ「自分の」「問題」が「日本の」あるいは「世界の」、そして「目下の」「問題」であるからだろう。

そうした「他人の」「問題」を観ることで、「自分の」「問題」を意識することになる。

A班
【ミームの心臓『vital signs』】★★★★
良くも悪くも、真面目。真面目すぎるところがあるのがミームの心臓の印象。
個人的に、この数週間いろいろあって、「生きる」という「生物的」なことではなく、「生きている」という「社会生活=人間的」な視点から考えざるを得ないところにあるので、この作品の示すものは重い。
「vital signs」が示す「生」の意味・無意味が重すぎる。
「死」は、結局のところ、生者の都合、あるいはエゴでしかなく、「自分と一緒に生きている」という言葉は、あまりにも軽くなってしまう。
「そのとき」に、本当に直面したら、そんな簡単に振る舞えるのか? という問い掛けに、生真面目に答えている作品であろうが、それがあまりにも真面目すぎて、一直線上にしか存在してないように見えてくる。
主人公の思い詰めたような一直線さ、一途さが、若さ故の行動と発言であり、その奥にいる、作者の気持ち・考えが顔を出してくる。そこがスリリングであり、緊張感が生まれてくる。
そんな、「良くも悪くも」「生真面目な」アプローチと意識が、ミームの心臓であり、だからこそ、この劇団を続けて観ていきたいと思うのではないだろうか。
たぶん、その背にある「危うさ」が(今は見えていないと思うが)、今後この劇団にとって、どう作用してくるのかということを見届けるのも、楽しみになってくるだろう。
強いて付け加えるのであれば、視線・視点を、もう2つぐらい持てるといいのかもしれないと思うのだが。…これは余計なことかもしれないな。

【四次元ボックス『あんのーん』】★★★
言いたいことが、非常にストレートで、わかりやすい。
ユーモアの加え方もいい感じだ。
黒と白に象徴される、内部での葛藤は、観ている側には理解しやすい手法だ。
「陰陽」の自己の対決ということで、「自死」について語っていく。
「自死」を選んだ現在の「自分」が、実のところそれを望んでいないという点の指摘はよくわかる。
それは「止められるものならば、止めたい」という意識が働いているからだ。
しかし、彼を取り巻く環境には、止める力はない。仕事にも、家族(母親)にも。
結局止めるのは「自分しかない」という結論であろうが、そこの部分が、単なる内なる葛藤のみになってしまっているところが、もうひとつ弱い気がする。
そんなことはわかっているのだから、そこよりもう一歩踏み込んだ「何か」が、さらに必要だったのではないだろうか。
その端緒でも十分。
そして、彼を止めることができなかった、彼を取り巻く周囲の不幸との関係も、少々ありきたりな印象で、自分と周囲との関係性までも含めて、どんなに乱暴でもいいから、自分なりの道筋を見せたほうがよかったように思える。


【声を出すと気持ちいいの会『役者乞食』】★★★★★★
タイトルが刺激的。この1本を観ることができたというだけで、日本の問題(学生版)を観て良かったと思える作品だった。
ここでは「農業」を中心に据えているが、これは「農業」に限ったことではない、重要なことが語られていたと思う。
つまり、「(日本の・世界の)問題」について、誰もが無関心ではないのだが、「無関心ではない」というのは、「関心を持っている」とは微妙に違うということだ。
つい最近観た、チェルフィッチュ『三月の5日間』にも関係していて、『三月の5日間』では、イラク空爆を挟んだ5日間に、渋谷のラブホに居続けた若い男女を中心に描いていたのだが、彼らにしても「イラクの戦争」に「関心がないわけではない」のだが、その距離感が微妙なのだ。
つまり、ここで「日本の農業の未来」を憂う劇中劇を上演する姿は、「関心ありますよ」ということを見せるためのひとつのポーズのようなものであり、それがメッセージで、ポリシーで、オピニオンなんかであり、つまりのところ、カッコいい感じなわけなのだ。
そういうスタンスや視点を持っていることは大切なのだが、そういう自分の足元についてはまったく見ていない。
「一億総評論家」になってしまったということで、「日本の問題」の当パンで、この企画の総合プロデューサー・松枝氏が書いている「都知事選の下馬評とその結果」にも流れているものでもある。
足元が見えてない人に対して、「じゃお前がやれよ」というのは、一番厳しい指摘でもあるということだ。
しかし、「じゃお前がやれよ」は、すべてにおいて「正しい」のか、と問えばそうとも言えない。それは「向き不向き」というレベルの話から、「それをやるための支援」という人も必要だということもあるからだ。
例えば、この作品にあるように、演劇にして日本の農業の未来を憂うことも、実は大切なことではないかということなのだ。
それがこの作品では語られているのではないだろうか。生産性という点では低く、親や祖父のスネをかじっている劇中の主人公は、兄からは唾棄すべき存在でしかないのだが、彼にできることは、確実に「ある」ということなのだ。彼は「作品」で、祖父の伝えてきた「農業」を支えることができるのではないか、ということだ。もちろん「意識」があっての上で。
それは身勝手で甘ちゃんな、ある意味言い訳的なものかもしれないのだが、それを自ら選択した以上、そこは全うしなくてはならない最後の一線なのではないだろうか。
『役者乞食』と返す刀で自らを斬りつけている中に、そうした気概があるのではないかということを、握り飯を頬張る姿に見たような気がした。
蛇足だが、最近活動を休止したゴジゲンの目次さんの挨拶が、頭をよぎった。これもひとつの回答。
http://blog.livedoor.jp/gojiblog/archives/1867243.html
星の結び目

星の結び目

時間堂

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/12/22 (木) ~ 2012/01/02 (月)公演終了

満足度★★★★★

二人の最良の部分が出ています
『青☆組』の吉田小夏氏と、時間堂の黒澤世莉氏が、それぞれ
脚本、演出でタッグを組むという、ファンにはたまらない展開。

吉田氏の、透き通るように美しく、軽快な、でも時に激しい台詞回しと
黒澤氏のどこかセピア色めいた、静かで抑制の効いた演出の二つが
ここでは見事に成功をおさめ、まさしく「大人のための小劇場」作品に
仕上がっています。

冷たく、寒い季節にはもってこいの(それでいいのか…だけど)、
澄んだ作品でした。

ネタバレBOX

戦前~戦中~戦後、と、野望に満ちて店を拡大し、やがて時代の流れに
抗えず停滞、そして没落の一途をゆっくりと辿っていく氷屋の親子二代を

周囲の人々の人間模様も交えながら、一人の女中のモノローグを中心に
描いていく、という、ある種の「年代記」ですね。

時代精神、という言葉があるのですけど、その時代に生きた人間は
どうしても次の時代の「考え」「環境」に適合していくのが難しいのですね。

店を裸一貫ながら、今でいう「マスコミ戦略」を巧みに用いて大店に
盛り立て、派手に、そして豪快に生きた一代目甚五郎。

その時代を目の当たりにした長女の静子は、自然、どこか派手で
きらびやかな生き方が抜けない。そこを次女の八重子や榎本に
痛く衝かれ、動揺する。

性根はものすごく良い人なんだけど、コミュニケーションに難があり、
いいとこ「良いとこの坊っちゃん」の域を出ない二代目甚五郎は、
激しい激動の時代の中で頑張ってみるものの、流れのまま一気に
押し流される木の葉のように、没落に向かって落ちていく…。

男たちが、どこか少しどうしようもなくてわがままで子供っぽいのに
比べ、目立つのは女性たち。役者の魅力もあるが、存在感が大きい。
みんな綺麗で(着物が非常に似合っておりました)、キャラが立ってる。

吉田氏の作品に出てくる女性たちは、時代や周囲の環境、そして男たちに
翻弄されるように、無力であるかもしれないけど、人として筋が通っていて
地道。冬の長い風雪に耐えて、春になれば慎ましげに、でも凛と華開く、
一輪のようです。

なので、男性より女性が観た方がぐっとくる、と個人的には強く思います。
勿論、男性でも、特に中盤、涙腺がかなり痛くなる場面に多く遭遇します。

貴族院議員で裕福な、でもどこか下品さがぬぐえない男、山崎と八重子の
結婚話が破談に終わった辺りから、八重子が人喰川で独白を始める件、

二代目甚五郎が「男の子でも、女の子でも~」と吐露した件、は泣けます。

八重子は白雪の子供で、吹雪もそうだったのだろうか?
そこが凄く気になった。他にも上手く匂わせている部分が多く
想像が膨らみます。

個人的には、戦後、吉永園の人々の消息がどうなったのか
物凄く気になった。戦後になってからは、全く触れられなかったんで。

結局、静子(「良いとこのお嬢さん」だった静子が戦後自分で
料理しているところに、吉永園の没落と戦後の厳しさが)と
恐らく暇を出されて、遊女に転落、最終的には結婚して
駄菓子屋に落ち着いた梅子しか分からなかったのが残念。

でも、最後の場面は観た者の心に深く余韻を残す、どこか
チャップリン『街の灯』を思わせるような終わり方で、徹頭
徹尾、どこか切なくも澄んだ美しさを湛える傑作でした。

過去と現在が入り混じって展開される造りは、過去は過去、
人間は今を生きている、それはどうしようもないけど、同時に
救いでもある、ということを自然と感じさせ、成功している、と
思います。
サンタクロースはいる・いない・こない

サンタクロースはいる・いない・こない

八時の芝居小屋制作委員会

盛岡劇場 タウンホール(岩手県)

2011/12/21 (水) ~ 2011/12/23 (金)公演終了

満足度★★★

きゃぁあぁあぁー!!(笑)
観ました!!目を覆う阿鼻叫喚の地獄絵図!!否!!三人の見目麗しい美エンジェルズ!!否!!サンタクロースとかを(爆)
噂に聞いていた伝説の沼邊作品が中村演出によってある種のコラボレーション企画みたいに落ち着くかと思いきや、作家(原作)vs作家(演出)の魂の殴り合いにまで行くとは思いもよらなかった(笑)
役者さんも新進気鋭の新人さんからいぶし銀光るベテランまでのガチバトルでまったく気が抜けない。
劇団以外での企画公演と言うものにこういう意味合いを持たせられるモチベーションが細部まで、登場人物の指先までにじみ出た舞台をごちそうさまでした!!

欲望という名の電車

欲望という名の電車

劇団青年座

世田谷パブリックシアター(東京都)

2011/12/15 (木) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

3回目
当日券で1階のかなり後ろの席。
今度は泣かなかった。
もっと前で見たいよー。

『三月の5日間』100回公演記念ツアー

『三月の5日間』100回公演記念ツアー

チェルフィッチュ

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2011/12/16 (金) ~ 2011/12/23 (金)公演終了

満足度★★★★

楽日
役者の演技が明らかに良くなった。
やっぱ芝居は初日より楽日か。

三人姉妹

三人姉妹

パパ・タラフマラ

北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)

2011/12/20 (火) ~ 2011/12/22 (木)公演終了

満足度★★★

パパタラでしか見れない表現
パパタラでしか見れない表現がある。
関口さんで見たかったかな。
初演を、いまはなきえんぺで、満点つけたの、思いだした。

星の結び目

星の結び目

時間堂

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/12/22 (木) ~ 2012/01/02 (月)公演終了

満足度★★★★

青☆組テイストを感じつつ時間堂色に。
変わっていく時代の中で、受け継がれる変わらない血が、変わらずに在り続けようとする様を丁寧に描いた作品。121分。

ネタバレBOX

ストーリーテラーは大店の女中さん。彼女の血縁、職人の親子、そして奉公先の家族の話がそれぞれ時代の流れの中で語られる。

時間軸が行き来するんだけど、その変化はすこし不親切な点があるかも。

細かいプロットを追うような芝居の作りではないと思います。人々の関係性や時代時代で立場が違った血筋の色の出方とかに興味を持った方が楽しめる気がします。

23日ソワレのアフタートークは新しく時間堂に入った窪田優、直江里美、ヒザイミズキの女優達と主宰黒澤世莉とのゲストなしでのトーク。これはこれで変化してきた時間堂の今を知るのにとても興味深い内容になったと思います。
バータイム/パラダイム【全公演終了しました!ご感想お待ちしております!!】

バータイム/パラダイム【全公演終了しました!ご感想お待ちしております!!】

Minami Produce

エビス駅前バー(東京都)

2011/12/14 (水) ~ 2011/12/23 (金)公演終了

満足度★★★★

バーで繰り広げられるお芝居
一人観劇。お酒飲んでマッタリしながら、いい気分で見させてもらいました。
繰り返し行動の無限ループがバンバン出てくるが少しずつ流れが変わり始め、最後の展開に良い意味で予想を裏切られました。
良質の短編ミステリー小説読んだような気分。
70分程度の時間配分も良かった。

ネタバレBOX

佳織ちゃんのキレかかり気味で気合いの入った「いらっしゃいませ!」に思わず吹き出してしまいました。かわいかったw。
ハムレット― to be or not to be

ハムレット― to be or not to be

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2011/12/23 (金) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

不思議な縁も
今月は、劇団室生春カンパニー の「リヤ王」に続いて、今月2本目のシェイクスピア劇です。
この「風」については、存在は知っていたけれど、観る機会にたまたま恵まれませんでした。
正統派の劇団、重厚な劇を公演を基調とする、歴史のある劇団。(違っていたら、私に教えた友人が間違った認識をしていたことになります)

 今回観劇した「ハムレット」は、九州の中学・高校を周り、61回の公演を経て、本拠地に戻ってきたと言います。つまり「数をこなしてきたもの」ということなのでしょう。期待に胸をふくらませて、二階にある会場に向かう階段を上りました。

 「実験」そんな言葉がぴったりする劇でした。
 舞台美術は、誰から見ても「こだわり」を感じるものでしたし、何枚かのパネルの組み合わせ、移動による効果は、劇団の意気込みを感じさせるには十分なものでした。

 劇団のホームページを見ると、ブレヒトの作品もたびたび上演するとのこと。(もっと早く知っておけばよかった!ブレヒトは、私が演劇好きになるきっかけを作ってくれた戯曲家ですから。あっ、辻さんの名前を見て気づきました。東京演劇アンサンブルと袂を分けた方々ですね。私にとっては、昔のアンサンブルには、青年期に大変大変触発された劇団ですし、当時の劇団員さんとも仲良くさせていただいたものです。つまりは、この「風」のメンバーさんたちにも、大きな恩恵を受けていることになりますね。不思議な縁を感じます。)

 さて、昨日の公演。
 しっかりとした構成と、俳優さんの力量の高さを感じました。所謂「新劇」は、せりふが翻訳調で「堅苦しく」なるものなのですが、そこから脱皮させようとする努力も伝わってきました。(まだ完全とは言えないまでも)
 それから、この「実験」による表現方法の模索です。私には、正直言って、それが成功していたのかどうかは語ることはできません。
 例えば「水槽・・・」も、私にはあまり必然性を感じませんでした。
 パネル、背景の色が、あまりコントラストになっていないで、舞台全体が色調で平板になっていたことも、少し気になりました。
 
 とはいえ、劇団の飽くなき「前進」への意欲は、頭が下がります。
 古典をそのまま従順にするのではなく、常に新しい解釈、新しい表現を追求していく、青年のような、みずみずしさを持った劇団ですね。

 これから、しばらくは注目して、観続け、見守っていきたいと思いました。
 素敵な劇を、ありがとうございました。

節電 ボーダー トルネード

節電 ボーダー トルネード

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/12/20 (火) ~ 2011/12/30 (金)公演終了

満足度★★★★

芸術家のお仕事
こういうのが芸術家の仕事なんだろうな。
難しいところもあるけど、現実社会の不条理に改めて気付かされる。
市井の民に対する愛があるね。
しかしまぁ、この劇団は達者な人ばっかりだ。

ネタバレBOX

役者を役者で例えるのもなんだけど、今回の森下亮はARATAみたいだった。
LOVEMAIL from Santa

LOVEMAIL from Santa

劇団EOE

千本桜ホール(東京都)

2011/12/20 (火) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題236+239+241
ことし最後の公演、「WAR3」から春夏秋冬、4本目。季節が移り変わるごと見に来たことになります。みるのはいつもほぼ同じ前列、左のブロック。今夜は、舞台上に少しおいてあるものが...下手、本棚、「さよなら、なつやすみ」「幕末純情伝」のチラシ、赤飯のおにぎり?、ガムテープにマジック(ここが稽古場だからですね?)上手には、掃除機、みかん(何か書いてあるけど読めない)とマイク。いくつかのエピソードは実際みていたし、いくつかのものは想像だけど、そうだろうなと思う。よく遊び、よく食べ、そしてお芝居をみせてくれる。だから何回も通うのでしょう。

12/24分:今夜は定位置に桟敷席ができていて、足を伸ばしての観劇。「桃」「紫」「赤/黒」の衣装は3人の持ち色なのかな。
【以下、作文】
ここにあるのは「成長記」、苦難を仲間と乗り越え、志を遂げる。そういうお話し。それを丁寧に物語として伝えるのは、物語の登場人物でもある役者さんたち。好きな音楽は何回も、好きな本は何度も繰り返し、自分のココロを確かめる、それと同じ。舞台の上ではまっすぐ正面を見つめる瞳、光る汗、流れる涙、ほとばしる感情。それを受け取る私、踏み出す気持ちに、もう一歩という気持ちに、まだまだこれからだと奮い立つ気持ちに、そして穏やかな心情で手を差し伸べようという気持ちに、なれる。私は何を返せばよいのでしょうか。ここに咲くのは千本の桜、その花びらのひとつひとつに感謝の気持ちを綴りましょう。風に乗り届きますように私のLOVEMAIL。

12/25分:熊谷さんだ…客席じゃなくて女優として舞台の上にいる。冬の夜、身も心も温まる贈り物でした。本日は、唐揚げ、栗まんじゅう、くろどら。聖夜を過ぎ今日は25日、今年もあと6日。いつのまにか今年の観劇数は300を超えていた。「観てきた!」のタイトルが面倒なので番号にしたのは少し後になってから。初めて(WAR3)3階に足を踏み入れ、目にした光景は忘れられない…来年もよろしくお願いいたします。

ネタバレBOX

んーー、やっぱり1回目、キーワードを聞いておくんじゃなかったのかな??

コメントありがとうございました

役者さんの眼差し、優しく、悲しく、嬉しく。素直に受け取ることができるのは劇団が持ち続けている志が伝わってくるからなのでしょう。何度でも何度でも、繰り返し受け止めたいものがあるからなのでしょう。お客さんひとりひとりに伝える力を役者さんたちが(それはきっと厳しい練習によって)保ち続けているからなのでしょう。なによりも人としていつも熱いものを忘れずにいるからなのでしょう。

よい劇団、よい役者さんたちに出会えたことをうれしく思います。
クリスマス公演『三十路!!!』おしゃれ紳士の西川康太郎、伊東祐輔、梅棒の拓矢、ポコペン舞子の小山綾子、伊東歌織等が出演!

クリスマス公演『三十路!!!』おしゃれ紳士の西川康太郎、伊東祐輔、梅棒の拓矢、ポコペン舞子の小山綾子、伊東歌織等が出演!

WINKS

上野ストアハウス(東京都)

2011/12/23 (金) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

三十路パワー全開!楽しかった!!
個人的には、とても良い時間を過ごせた!
上演時間90分は、あっという間。
もっともっと観ていたかった!

ネタバレBOX

ウルトラマン会社員は笑った!凄い設定だ(笑)。
あとヌイグルミが話す場面も面白かった!
残念だったのは、公演前、紙ふぶきの雪を降らせていた(テスト?)ので、
てっきり公演内で使用するのかと期待したが、そういう場面がなかったこと。。
出演者はみな個性的で楽しかったが、個人的にはオレンジスカートの女性が良かった。ダンスがえらいパワフルだった(笑)。
 ミュージカル「ア・ソング・フォー・ユー」

ミュージカル「ア・ソング・フォー・ユー」

アトリエ・ダンカン

新国立劇場 中劇場(東京都)

2011/12/06 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

カーペンターズの名曲がいっぱい
ミュージカルらしい華やかな舞台ではあるのだがストーリーはありきたり。魅力的なキャストなのにもったいないと思ったが、歌を聞きに行ったと思えばまぁ満足ってとこかな。

若手演出家サミット2011

若手演出家サミット2011

アトリエ春風舎

アトリエ春風舎(東京都)

2011/12/15 (木) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

唯一観れそうな本公演の日程が完売したので・・
結局ワークショップのみしか観れませんでした・・(確定

まぁチケット取ってても仕事終わってからなので公演に遅刻は避けられないですし、
ワークショップ参加者の役者さんたち自身も
「遅刻は信じられない」とワークショップの自己紹介のなかで
はっきり言っていたので、気を遣ったという形で。

ちなみに自分は奥山氏のワークショップ10時間分の8時間(自己紹介タイム含む)
(いったいこれだけあればモンハンでアルバトリオン何頭倒せたんだろう・・)
ほどを観てみましたが・・正直、WSたった2回だけで本公演まで
持っていくということの大変さが、非常~によく分かりました(苦笑

よく演出家のかたが書かれている、
「今までの作品を観てから来てほしい」
的なコメントの意味が非常に良く分かりました・・。

自分は元の作品を観たことがあるので、台本を観て、
わりとどこが見せ場なのか、とか、演出家が伝えたいこと・・みたいなものが
胸の中で思い起こされもしたのですが、
(それは最初に観たときから時間がたってじぶんの中で熟成されたという意味もあって)
それらをぜんぶ一から口に出して言っていかねばならないという作業の
膨大さに打ちひしがれ・・
(え、そこまで丁寧に口に出さなきゃならないのか・・というか、
役者さんたちが気づくの待ってる時間もないんだし(汗)
・・といっても、いきなりそんないっぺんに急に言われても、
全部すぐ頭に入る人間などいる訳もなく。

・・というか、WS2日目なのに、役者さんたちの何人かがまだ安易に
途中で台詞飛ばしたり間違えて、作品をつまんなくしているのを、
演出家が何度も指摘しているのをみていて、
正直、自分も大好きな作品なだけに、悲しい気持ちになったもので。

作者にとっては、わが子みたいに大事な作品なんだから、
役者さんたちも、言葉のひとつひとつを、行間を、もっともっと愛し抜いてあげなきゃ
ダメなんじゃないかな、とか自分は思うんだけどねぇ。

そして、どこまで行っても以前の本公演には遠く及ばない
・・これは、役者の力量というよりかは、時間が決定的に無いこと、
それと、2回のワークショップだけで作品を上演する以上(汗
役者さん方が演出家の以前の作品を観て肌で感じていることは、
必要条件にほぼ近いように自分には感じられること・・。

正直、ワークショップの最後に、
「え、このまま本公演行くの?」
と、冷や汗をかいたのは自分だけではない・・というか、
奥山氏自身がそんな感じのことを言ってた・・。

たぶん、それらしくしようと思えば、
いくらでも取り繕うことはできたんだろう・・けど、
自分は、今までの奥山氏の作品をわりと観ていて、
その作品に登場する人物のほとんどがバカばっかりで、
でも、作者のそいつらに対する溢れんばかりの愛みたいのを間近で観ていて、
あ~、きっとそんな中途半端にはしないんだろうな、
とは思っていたんですが、
見学しながら・・ああ、やっぱそうなんですね、妥協とかしない感じ
(というかハンパ禁止)で行くんだと、ゴールの遥かな遠さを実感するばかり・・。

まぁそんなわけで?、クリスマスの夜は、
オヤジ死んで落ち込んでるお袋と一緒に
家で七面鳥でも食べてることにしました。

ただ、皆さん、ワークショップも見学できるんだから、
もっとそっち観てから予約した方がいいんじゃ・・とか思いました。

その方が、演出家が目指していたところと実際との距離が測れて
興味深いのでは、と思ったりします。

※ちなみに本公演が素晴らしければ、
ワークショップから本公演の間に役者さんたちがそれだけ頑張った、
ということです。
是非観ている方皆さんで拍手してあげてください。
      ・・自分は見届けられないですが(汗

銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜

東京演劇アンサンブル

ブレヒトの芝居小屋(東京都)

2011/12/21 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

劇団の世界観を堪能!!
個人的には、とても良い時間が過ごせた!
映像、照明を効果的に使用し、幻想的な空間を作り上げていた。
クリスマスシーズンにぴったりの万人向けの公演であった。
舞台は客席前方舞台~客席後方舞台まであるため、客席後方の中央寄りがオススメかな。全体を見渡せるので。
上演時間105分(休憩15分含む)。

ネタバレBOX

ブレヒトの芝居小屋には初めて行ったが、芝居小屋という表現はぴったり!
贅沢な大人の学芸会(褒め言葉)に浸れた!
役者陣は少々バラツキを感じた。
個人的には、カンパネルラ役の冨山小枝さんが良かった。

<良かった点>
・芝居の中に細かな演出が散りばめられており、見応えがあった。
特に星座の映像や照明により、銀河の夜を演出。気分が高まった!
・スタッフの対応は受付、客席案内とも丁寧で◎。
公演後、寒い中、役者陣のお見送り頂き、好感!
プライド

プライド

TPT

d-倉庫(東京都)

2011/12/15 (木) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

見ごたえあった
丁寧に練られたセリフ劇。役者さん全員の演技が素晴らしく、フィリップとオリヴァーがどうなっていくのか最後までドキドキでした!
私って意外なことに腐女子だったのかも。

乙女の祈り

乙女の祈り

ユニットえりすぐり

座・高円寺2(東京都)

2011/12/21 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

なるほど乙女の祈り
えりさんの魅力を存分に堪能できて、一人芝居ってファンにはたまらない!
舞台美術も素敵だったし、えりさんの乙女な部分がよーく出ていました。

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