最新の観てきた!クチコミ一覧

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下谷万年町物語

下谷万年町物語

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/01/06 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

戦後の風景
戦後間もない頃の、上野の近くにあって今では地名として残っていない下谷万年町にあるオカマのレビュー小屋を舞台にして、歴史の表舞台には出てこないようなマイノリティーの物語を猥雑的かつ幻想的に描いた作品でした。

下谷でに住む男2人と、かって男装の女優として舞台に出ていた女を中心に話が進み、「六本指」、「空気」、「水」、「ヒロポン」といったキーワードの関連が次第に明らかになっていく詩的な物語で、一度観ただけでは少々把握し難い内容でした。
第1幕は賑やかな場面が多く笑える所も多く、話が進むに従ってシリアスな雰囲気になって行き、第2幕後半はかなり重い雰囲気でした。ハッピーエンドでもアンハッピーエンドでもないような不思議なラストシーンが印象的でした。

水や鏡を用いたり、客席の通路を役者が通ったり、猥雑なお祭り騒ぎのシーン、音楽の使い方等、いかにも蜷川さんらしい演出でした。演出として悪くはないのですが、既視感を覚えることが多かったです。
大規模な長屋のセットや大きな池は迫力があって良かったです。

唯一の本物の女性の出演者である宮沢りえさんは最初に出てくるまでが結構長かったのですが、その後はほとんど出ずっぱりで華がありました。男装の女優という役でしたが、ダンディーな感じではなく少年の様な快活さが強い演技で、もう少し渋い感じも観せて欲しかったです。

軽快にポンポコと君は

軽快にポンポコと君は

ぬいぐるみハンター

OFF OFFシアター(東京都)

2012/01/06 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★

過去にコメントしたように
三太さんの作品はあまり好みに思えなかったのですが、
先輩方の好評なコメントを見て、また今週は公演自体がすくない気がして
消去法的に見に行ったのですが、結構良かったです。
ジャポンは池亀さんの代弁者ということでいいですか。

お披露目ライブ

お披露目ライブ

38mmなぐりーず

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2011/12/24 (土) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

センターはえりっくで、
もし総選挙があったら投票します(笑) 

“かーんげーき(観劇)、おじーさーん♪”のハーモニーがリフレインして頭に残ります(笑) さすがダルカラ谷さんの歌詞! 

このオリジナル曲を引っさげて、アイドル対バンライブに参戦しても全然問題ないクォリティー。 いやー、良すぎて何だかもったいない! 


もしこのアイドルユニットから小劇場界への動員を増やそうとか考えてるなら、いつも以上に営業にちからを入れる必要がありそう。 

アイドルで一番大事なのは、ルックスでもなく演技力でもなく歌唱力でもなく、ファンを獲得する力なのだから。 

討ち上げベイベー

討ち上げベイベー

イッパイアンテナ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

京都の爆笑王が東京初上陸!天才作家大崎と美女イケメンがドカンドカンと笑わせてくれる!
良いところ悪いところがありますが、将来日本一の爆笑劇団になれます。それは作演出の大崎けんじにかかってる。◎良いところ・日常表現力において非凡なセンスがひかってます。会話力も作家が訓練できない生まれつきの才能です。アイデアセンス、発想、モチーフ選びセンス高い。東京は演劇人口が世界トップクラスで、関西近畿の20倍です。それでも大崎けんじはトップクラス。京都でドカンと笑ってくれても東京で笑わない場合もあります。東京はリアリティ設定の演劇ファンが主流です。妥協なしの首都圏ファン。★ただし残念な点もある。忠臣蔵のあたらしい発見を提示していないので作家の個性が弱い。抵抗勢力のよしもとなどの主張が見えない。主人公たちのアイドル人生を破壊する妨害が弱いからアイドルチームとしてのまとまりが不足。江戸時代2012年のリアリティ設定がなく、ナレーション台詞でつじつまあわせはいかにもつけたし。時代劇ちょんまげアイドルを追及して、切腹の所作、封建社会の所作、日本舞踊全員踊りなどもラストにみせてイメージをつくるなど、やることは山ほどあります。初見参なので大崎けんじは舞台挨拶したほうがいい。お客さんはそれをまっている。

討ち上げベイベー

討ち上げベイベー

イッパイアンテナ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★

ポチ×花子
110分の舞台。結構あっという間だったので、つまらなくはないのだけど、もおう一歩、客の心を鷲掴みにする何かが欲しかった。

演技は、総じて良かったと思う。特に、山本大樹と渡辺綾子。クールキャッツ高杉と阿部潤の醸す雰囲気も良い。

ネタバレBOX

公務員アイドルAKOの主力メンバー7人と秋元プロデューサーの隠し子が、秋元の敵討ちを画策するところを中心に、それぞれの心の内側をゆっくり描いていく。隠し子・秋元王子(高杉)のためにひと芝居打ったAKOのメンバーからの手紙ですべて知った王子の元に、板野(渡辺)がタコ焼きをもってきて、結ばれてHE…というAKB48と忠臣蔵の話をミックスさせ、あたたかでフィクションなストーリー。
当初、討ち入りまでをどう面白おかしく進めていくのかとポイントを決め付けて観劇してしまったので、見方を失敗したかもしれない。とはいえ、本筋が見えにくい感じもする(王子が隠し子ってのがそんな重大なポイントと捉えなかったので)。それも味だけど。
OPの演出はとても引き込まれた。あと、最終盤の手紙のシーンも、(忠臣蔵の最高の見せ場?である)切腹と重ねる演出が素晴らしいと感じた。

舞台は、忍者扉とか床からのホワイトボードとか、ちょっと凝った感じが好き。チラシに過去公演写真だと、作り込んでる感じなので、もし次東京であればこんな舞台での公演も観たい。

ちなみに、開演までのスタッフワークも良くて、終演後の役者もしっかり見送りまでしてたのはとても印象が良い。チラシも実用性とデザイン性を備えてて良い。
[八](15日迄公演中!15日18時板倉チヒロ(クロムモリブデン)緊急トーク出演決定!

[八](15日迄公演中!15日18時板倉チヒロ(クロムモリブデン)緊急トーク出演決定!

冨士山アネット

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2012/01/12 (木) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★

戯曲ダンス
ダンスでありながら戯曲の雰囲気が出ている。物語の振り付けでの表現がうまい。両サイド客席という細長いステージが動きに制約を与えたか、さらなる小気味よさを期待。

全 員 彼 女

全 員 彼 女

TOKYO PLAYERS COLLECTION

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/01/05 (木) ~ 2012/01/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

初観劇
今年初観劇、トープレ自体も初めての観劇でした。

こんなに心に突き刺さる芝居は初めてです…

男女両側の心情どちらにも共感でき、結局どちらも分からなくなってしまいました。

見終わったあとしばらく放心してしまいましたが、見れて本当に良かったです。

「♭1~役者への道~」

「♭1~役者への道~」

ThreeQuarter

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2012/01/15 (日) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★

第三部に満足しました
第一部
大山金太郎役は大変良かったのだが、木村伝兵衛役は今ひとつ。セリフは噛むし、歌の音程は合っていない。厳しいようだが、正規の劇団員にしては今ひとつとしか言いようがない。時間の関係もあったのだろうが、オカマのメイクになるシーンもなく、非常に消化不足の感があった。元々阿部ちゃんのために出来た役でありまた棒高跳び選手という設定なので、北区の解散公演でも180cmある大石が演じていたように、やはり上背のある役者出ないと、難しいのかもしれない。

第三部
こちらは劇団員はひとりだけなので、正直第一部をみた後だったので、余り期待していなかった。が、とても良かった。木村伝兵衛の狂気が上手く伝わってきた。大山は第一部と同じ役者なのであんしんできたし、水野もこちらの方が、木村と息があつている。
第二部を休憩として、再入場して本当に良かった。

討ち上げベイベー

討ち上げベイベー

イッパイアンテナ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★

カタカタ人形
オープニングは面白かった。ただ討ち入り会議あたりから長く感じてしまった。男優は個性的で(見た目も)良いし、女優も可愛い。次回あれば観たい。

京都を拠点と聞くと「悪い芝居」を思った。

トーマの頃を過ぎても

トーマの頃を過ぎても

Pal’s Sharer

「劇」小劇場(東京都)

2012/01/12 (木) ~ 2012/01/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

感動しました! おススメです
人生初の舞台鑑賞で、期待していました。
私は、トーマを読んだことも無く、この舞台を観るまで
何の意味かもわかっていませんでしたが、
素晴らしい内容で、役者さんの演技も素晴らしく
緊張感と臨場感を感じながら
楽しむことができました。

お勧めの舞台です。

きっとずっと僕のすべて

きっとずっと僕のすべて

お菓子な家

pit北/区域(東京都)

2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★

トランプ
当たり前だと思っていることほど、一番分かっていないことなのかも知れない。誕生、家族など身近な大切さを感じる。劇場を出て空を見上げて見た。

ハムレット

ハムレット

劇団東京乾電池

ザ・スズナリ(東京都)

2012/01/04 (水) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★

はむれっとって感じ
結構面白かった。スピーディというか独特のテンポにうまく馴染めた感じ。

ネタバレBOX

早口のセリフに安っぽさを感じつついたが、中盤から楽しく思えてきた。衣装や小道具も、最初の印象から変わって、話にフィットしてきたような感覚。不思議にも。
総じて悪い演出ではなかったと思う。雰囲気の話だけだけど。

ハムレットを演じた嶋田健太は好演してた。「尼寺へいけ!」のとことか特にね。
I

I

劇団appleApple

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/01/11 (水) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

半歩先で導びかれ半歩遅れて浸潤される
半歩先で観る側を導きいれるような感覚と、
半歩遅れて肌に沁み入ってくるような密度のなかで
作品の世界にしっかりと閉じ込められてしまいました。

ぞくっとくるような質感に魅入られてしまいました。

ネタバレBOX

可動式のパネルが小気味よくしたたかに動いて場をつくると
そこに切れをもった役者たちの演技が
世界を紡ぎ出していく。
現実感と、どこか現実離れした肌触りが
それぞれに観る側を舞台の世界に導いていきます。

切れがあって、クリアで
にも関わらずどこか不安定であいまいで
視野狭窄的なテイストを持った
物語の展開。
観ていて、知らず知らずのうちに、
前のめりになって舞台に引き込まれている。
前半の個々のシーンは、
刹那に作りこまれるニュアンスの明確さと裏腹に
したたかな薄っぺらさがあって、
半歩先にある物語の実態を
追いかけるような感覚が生まれて、
ついつい身を委ねてしまうのです。

そして、その地域の彼女の部屋に至る中盤以降、
感覚は逆転し、
今度は半歩遅れて沁み入ってくる
その場の密度に捉われてしまう。
舞台上の過去と現在のボーダーが消えて、
キャラクターの記憶があいまいに、
でも、巻き込み沈めるような質量をもって
今に重なりあう。

二人の役者から次第に溢れてくるもの、
そして別の視座を感じさせるような影の存在・・・。
その世界から具象されるものの存在があって
一方でそれらが具体的に物語られることはあまりなく、
だからこそ半歩遅れるようにしてやってくる
感覚の密度が、
実態に吸い取られることなく
その場の空気の色合いの微細さで
観る側を塗りこめていく。

そして、冒頭の世界に戻されて・・・
解き放たれて、
でも半歩前と半歩後ろの世界の感覚は
消えることなく、観る側に遺されて。

観終わった刹那には、
自分自身の中にある記憶と、
それらに対する意識のようなものまでがどこか揺らぎ、
さらには、時間と記憶の強さの
マトリックスの座標軸が撓んだような感じすらして。
やがて会場が終演後のざわめきに包まれるなかで
すっと常なる感覚に戻っていったのですが、
観る側にとって無意識の領域にまで浸潤するような
作品の力にゆっくりと深く驚嘆しました。


役者たちそれぞれにも
安定感と作りこまれた色合いがあって、
作り手の描く世界を観る側に流し込む力になっていて。
ぼぉーとアンケートを書く中で、
目の前の、殺風景な、
ルデコの空間にこれほどの世界を広げた
作品の奥行きに愕然とする。

誰もが好きになるというような作品というではないかも
しれません。
人によって肌に合うとか合わないというようなことが
かなり出る作品かもしれないとは思う。
でも、少なくとも私的には、
この作り手や演じ手の表現に
常ならぬほどに嵌ってしまいました。

初日ということで
上演を重ねるなかで、まだ、
その深淵には先が生まれる予感もありつつ
帰り道、余震のようにやってくる、
作品の感覚と自らの内にある時間が醸成する揺らぎのようなものに
作品の力をさらに実感じたことでした。












一方で密度の肌触りは半歩遅れてやってくる。
討ち上げベイベー

討ち上げベイベー

イッパイアンテナ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★

冒頭の
絶対領域は良かったです。

ネタバレBOX

しいてツッコむような筋書きでも無いのですが、アフタートークで主宰の人が計算しつくした脚本のような言い方をされていたので気になったのですが、メンバーが王子と呼ばれた非嫡出子と以前からの知り合いだからといって本来はお前が敵を討つべきだと説得していたというのが理解できませんでした。嫡出子の立場はどうなっているのでしょうね。

そして、仲間意識を強調して参加を促していたのに、非嫡出子を討ち入りから外したのも変でした。実は他の選抜メンバー以外の40人が参加していたというのもなんじゃそれでした。

そもそも、王子の行動、心情を彼が描いた漫画から引き出すのは分かりますが、唐突に漫画を登場させるのは強引でした。

更には、様式美を取り入れた風に切腹したのに、それは単なるイメージで、不法侵入しただけなんて。

首謀者前田だけが死に装束が左前ではありませんでした。前田だけが不法侵入で止めようとしたのか、あるいは単に間違えたのか謎でした。
[八](15日迄公演中!15日18時板倉チヒロ(クロムモリブデン)緊急トーク出演決定!

[八](15日迄公演中!15日18時板倉チヒロ(クロムモリブデン)緊急トーク出演決定!

冨士山アネット

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2012/01/12 (木) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★

期待以上
解散するパパタラフマラは長年に渡って独自の表現を見せてくれたが、
冨士山アネットも独自の表現を見せてくれた。
会場の使い方も上手い。
おすすめ。

NMS_10『アイ・アム・ウェイティング・フォー・ザ・マン』

NMS_10『アイ・アム・ウェイティング・フォー・ザ・マン』

石原正一ショー

ACT cafe(大阪府)

2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

夜公演観てきました
詳しくは後で・・(汗

アゴラで公演するとしても(予定はまだ出てないですが・・
やっぱりこの公演は中崎町にぴったりなゴドーなんじゃないかな、と(笑

あとでもうちょっと書きます・・知恩院の手作り市にこれから行かなきゃ・・(汗

ニジンスキー・ガラ

ニジンスキー・ガラ

公益財団法人日本舞台芸術振興会

東京文化会館 大ホール(東京都)

2012/01/12 (木) ~ 2012/01/14 (土)公演終了

満足度★★★★

古典からモダンへ
伝説のダンサー、ヴァツラフ・ニジンスキーが踊った作品の上演で、いかにもバレエ的なクラシカルなものからモダンなものまで、バラエティ豊かな4演目でした。

『薔薇の精』
男女デュオの小品で優しい雰囲気が漂っていました。
タマズラカルさんの演じる薔薇の精は芯がしっかりした安定感のある踊りでした。吉川留衣さんが演じた少女は健康的な感じがありました。

『牧神の午後』
正面を向かずに側面ばかりを見せ、回転や跳躍など躍動感のある動きも使わず、さらに自慰行為を露骨に表現するといった、反バレエ的な振付で有名な作品で、今観ても新鮮でした。古代文明を思わせる雰囲気が素敵でした。

『レ・シルフィード』
オーケストラに編曲したショパンのピアノ曲の調べに乗せて、真っ白な衣装の女性アンサンブルと1人の男性ソリストによって柔らかな空気が表現されていました。美しかったのですが、いまいちインパクトに欠ける印象がありました。

『ペトルーシュカ』
音楽も振付も同時に複数の要素が存在するモダンな作品で、『薔薇の精』や『レ・シルフィード』と同じ振付家とは思えない程、新しい印象になっていました。モダンさと素朴さのバランスが絶妙で、楽しさと悲しさが表現されていました。
マラーホフさん演じるペトルーシュカの寂しさを感じさせる滑稽さと、佐伯知香さん演じるバレリーナ人形の可愛らしさが素晴らしかったです。

踊りは満足出来るレベルでしたが、オーケストラの演奏はミスが多く、少々頼りげなかったのが残念でした。
マラーホフさんは牧神とペトルーシュカを演じ、とても素晴らしかったのですが、どちらも個性的な役柄でバレエらしい動きがあまりなかったので、正当派な役での姿も観たかったです。

【公演終了!ありがとうございました】シーズンインザさん

【公演終了!ありがとうございました】シーズンインザさん

LOVE&FAT FACTORY

Geki地下Liberty(東京都)

2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★

満員じゃん!
(^-^)/シュールな笑い、よくわからんが面白い。前回こんなに客入ってたっけ。ブロマイドまで売って。直子さん大事、綺麗どころ大事。また宜しく。

討ち上げベイベー

討ち上げベイベー

イッパイアンテナ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★

一色ではないセンスを感じる
物語の組み上げについては、
ちょっとわかりにくかったり
追いきれないところもあったのですが、
シーンごとに垣間見えるいろんなセンスに惹かれました。

なにかがもう一段機能すると
したたかに化けるような匂いがして、
東京での公演が継続して行われるのであれば
見続けたい魅力がありました。

ネタバレBOX

いろんな輝きがある舞台で、
冒頭のジャニス・ジョップリンのナンバー(誤意訳的な)なども、
良くこなれ説得力もあったし、
シーンたちには
観る側をすっと引っ張るようなというか
小さな踏み込みをうまく作りこんだ
おもしろさがあちらこちらにちりばめられていて・・・。
うまく言えないのですが、
笑いに一味違った解像度があるというか
単純に観る側に投げこむにとどまらない
表現の繊細さがあって、
この劇団ならではのセンスのようなものを感じる。
本当に巻き込むような笑いに誘われたのは
何か所かだったのですが、
でも、常に、場を観ていたいような
トーンが舞台上にあって。

ただ、それらのシーンが物語として重ねられていく中で
全体の枠組みがうまく捉えられないところがあって。
忠臣蔵とえせAKBの重ね方、
さらには物語のコアと遊び心のエッジのようなものが
同じような足さばきでやってくるので、
木を愛でることができても、森の姿が上手く捉えられないというか・・・。
もわっとは伝わってくるのですが
個々のシーンのクオリティと
組み上げられていく全体感の印象に
かなりのギャップがあってとまどってしまう・・・。

舞台装置などもなにげに洗練されているし、
役者も悪くはないと思う。
いろんな要素が独立して良いのですが、
それらが互いを高めるようなメリハリになれば、
物語にもっと推進力がついて
何倍も面白くなるような気もするのです。

東京初進出とのこと、
その牙を隠したような感じが、今回に限った作風なのか、
あるいは劇団の特徴なのか
計り切れないところがあって。
ただ、
次回を期待させるような魅力は間違いなく内包されているので
是非にがんばって、東京公演を打ち続けて欲しいと思う。
観る側が焦点を合わせるための何かが加われば、
大化けしそうな予感があって、
少し継続してこの劇団の作品を観たく思ったことでした。
寿歌(ほぎうた)

寿歌(ほぎうた)

シス・カンパニー

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2012/01/05 (木) ~ 2012/02/02 (木)公演終了

満足度★★★

見ました。
詩のような会話が飛び交い、明確な一文が発言される訳でなく、いろんなピースが舞台上で進んでいく。見た直後は膨大な「?」があったけど、数日経ってから、漠然と靄が取れかかってきたような思いがする。
ええかげんで無力感に覆われた世界と、不安と希望を天秤にかけ、見ているこちらはまんまとその世界に放り込まれて現在進行劇にも思えるようになってしまった事情にやや苦悩、終幕時の降り注ぐ景色に綺麗だけど諸々気が重くなった。
が、そこまで深刻にならなくていいんだけどねw!

堤さんは昭和の男役が続きますねー。

ネタバレBOX

普通の男のはずなのに、何もない所から物を生み出したり、十字架に執着したり、エルサレムへ行くと言って去るヤスオ。聖地巡礼に向かうイエス=キリスト、元大工って事を漠然と想像。
ゲサクとキョウコは魂のみが活発に息づいている世界と思った。
雪が降り積もる中で終るが、それが薄汚れた幕切れのように見えてサッドエンドな印象を持ってしまった。

初演時はあのCMギャグもそこそこ受けたのかな?と邪推。
今は何が当てはまるんだろう‥。

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