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君には頭がさがる

君には頭がさがる

電動夏子安置システム

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/28 (火)公演終了

満足度★★★★

わらたぁ
テンポとか、間とか、うまいねぇこのぉ!って楽しみました。なんか客席の雰囲気もアットホームでこういう舞台を求めているのかぁ、って感じたりもしました。

再/生

再/生

東京デスロック

ぽんプラザホール(福岡県)

2012/02/18 (土) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★

再生・再生・再生・再生・再生…・・・
 観劇に際しては、できるだけ先入観を持たずに見ようと心がけてはいるのだが、この『再/生』にはかなり意表を突かれた。
 最初にモノローグ、途中にちょっとした会話が行われはするものの、80分間、男二人、女四人の役者は、伴奏に合わせてただひたすら踊りまくるだけなのだ。しかしそれは決して無秩序というわけではなく、綿密に計算されていることに少しずつ気付かされていく。
 すると、最初は「踊っているだけ」に見えていた舞台が、俄然面白くなってくる。そこに演劇的な仕掛けがちゃんとあって、人間やら人生やら世界やらを象徴するものも見えてくるようになるのだ。
 実際、よくこんな変な演出を思い付いたものだ。客によっては「これは演劇なのか」と憤慨するのではないかと、余計な心配までしたくなってしまう。斬新と言うよりは「勇気がある」と呼んだ方がいいのではないか。
 この舞台には無駄な説明は一切無い。独白や会話は必要最小限に抑えられている。それはつまり客に媚びていないということである。だからと言って、前衛を気取って抽象的すぎる演出を施しているわけでもない。基本は単純なのだ。ただ「踊り続けること」。それだけで観客に伝わるものはきっとあると、演出の多田淳之介は信じているのだろう。それは、演出が「演劇の効力」を信じているということであり、またそれによって喚起される「観客の想像力」を信頼しているということでもある。
 我々は信頼されているのだ。これを愉悦と呼ばずして何と呼ぼうか。この舞台から何を受け取るか、あとは我々観客の側の問題である。

ネタバレBOX

 何もない舞台、背景は白いスクリーン(照明で俳優たちの影が映る)。
 舞台に散らばって佇む六人の男女。中央の女性が、おもむろに語り始める。
 「私は、自分が幸せでないことに気付いた」と。
 長い間があって、曲が流れ始める。
 サザンオールスターズの『TSUNAMI』。
 踊り出す六人。それぞれのダンスは全くバラバラで、統一性が全くない。コンテンポラリーなダンスを踊る女がいれば、軽やかにステップを踏む男もいる。器械体操的な振り付けの男や女もいる。
 見ているうちに、それらのダンスが、一人一人の生活と人生を象徴しているように感じられてくる。生真面目さや頑固さ、器用と不器用、軽快さと鈍重さ、人間は本当に様々だ。
 彼らは舞台を縦横に動き回る。しかし、交錯しても彼らが関わり合うことはない。二人で手を取り合ってダンスすることは決してない。そこに群衆の中の孤独を見出すことも可能だろう。あるいは逆に、集団の中にも埋もれることのない屹立した「個」を発見し、快哉を叫ぶことも可能だろう。
 解釈が観客に任されているのは、まさしくその部分だ。

 かかっている曲が『TSUNAMI』であることも、我々に様々な想像を誘う要素になっている。
 あの東日本大震災後、某音楽番組で、オリコン一位になった曲であるにもかかわらず、題名が呼ばれなかったという曰く付きの作品だ。
 もちろん、もともとの『TSUNAMI』は東日本大震災とは何の関係もないラブソングである。だからこの曲が使用されていることに何かの「意味」を見出そうとした場合、それは震災に関連付けるか付けないかで全く変わってくるだろう。
 「これは震災後の復興、人々の再生をテーマにしたいのだろう」と解釈するのももちろん観客の自由だが、そもそも『TSUNAMI』という題の曲であることを知らない観客なら、「解釈」のしようもない。普通に彼らは恋のダンスを踊っているのだろうと思うだけだろうし、その解釈が間違いであるということもない。

 ただ既にここで「再/生」というタイトルが示す通り、『TSUNAMI』は二度「再生(リピート)」されるのである。
 この「繰り返し」が重要な意味を持ってくるのは、次の曲だ。
 
 ザ・ビートルズ『オブラディ・オブラダ』。
 デズモンドとモリーの恋を歌った楽しい曲でありながら、解散寸前のビートルズにとっては何の愛着もない歌であり、アンチファンも少なくない。「ワースト・ソング」のアンケートを取ると、必ず上位に来るという歌でもある。
 「オブラディ・オブラダ」というフレーズには「人生は続く」という意味があるとされるが、実は適当な囃子ことばに過ぎない。
 これが実に8回、繰り返されるのである。アフタートークで多田氏が「5回くらいがちょうどいいんだろうが、あえて8回繰り返した」と述べていたが、実際には3、4回繰り返されたあたりで、ウンザリしてくる観客も少なくなかろうと思われる。もっとも私の場合は、その4回目あたりで「覚悟」を決めた。
 多田氏はご存じないようだが、アニメファンにはこの「8回繰り返し」は『涼宮ハルヒの憂鬱/エンドレスエイト』の八週連続放送というやつで「免疫」ができているのである。繰り返される理不尽な日常に無理やり付き合わされる、というのは、実は「現実世界」でも往々にして起こりうることなのだ。「エンドレスエイト」とは、まさしくそのメタファーであった。

 ここがこの『再/生』という舞台を評価するかしないかの分かれ目にもなるのだろう。
 人生は単調な毎日の繰り返しである。その永遠に続く牢獄のような世界に堪えうるかどうか、それに堪えた者だけが「超人」となりうると説いたのはニーチェだったが、さて多田氏がニーチェの永劫回帰の思想をこの舞台に持ち込むつもりで「八回繰り返し」などいう冒険に挑んだのかどうか、それは分からない。
 しかし少なくとも、実際の舞台で「見えてくる」のは、同じ曲に乗せて同じダンスを繰り返しながらも、少しずつ「疲れていく」、しかしそれでもなお「踊り続ける」俳優たちの姿である。
 たとえ単調で陳腐な毎日であっても、私たちはその平凡さに堪えてこの世界で生きている。「エンドレスエイト」の終了後に交わされる、俳優たちの「焼肉談義」。何の変哲もない会話が、ありふれた日常が、実は私たちの「平和」の象徴なのではないか。
 いつ果てるともしれない「オブラディ・オブラダ」の果てに投げかけられた、「カルビって、三人前ぐらい食べれません?」という腑抜けた言葉が、愛おしく感じられるようになるのだ。

 相対性理論の『ミス・パラレルワールド』、続いて『ラストダンスは私に』(歌い手は越路吹雪でないことは確かだが、誰がカバーしているかは分からなかった)が一回ずつ、これは「再生」なし。
 曲は「ラストダンス」なのに、これで終わりにならないところ人を食っている。クライマックスは次の曲。

 perfume『GLITTER』の三度リピート。
 最も激しいダンスを披露したあと、俳優たちは床に倒れ伏す。
 これまでも「立っては起き上がり」という「再生」を繰り返す動きを全員が繰り返していたが、今度は完全に力尽きたように、床に大の字になり、荒い息をして、そのまま身動きもできずにいる。
 しかし曲は繰り返されるのだ。立ち上がり、再び踊り始める六人。汗を飛ばし、服も乱し、それでも「再生」し続ける彼ら。歌詞の「なんでもきっとできるはず」というフレーズが、彼らを応援していると言うよりは、揶揄しているように聞こえてしまう。
 妥協のないその姿勢には、「ここまでやってこそ俳優」という言葉を捧げずにはいられなくなるのだ。「キラキラの夢の中」にいるのは彼らだ。

 ジョン・レノン『スターティング・オーバー』がかかり、彼らは舞台から去っていく。余韻と言うよりは、呆気に取られたまま、拍手をすることも忘れて彼らを見送ってしまったが、改めて俳優たちの「気力」と「体力」に惜しみない拍手を送りたい。

 公演を重ねるごとに、曲が変わり、台詞も変わり、ダンスも多彩になっていくようである。人生の数が人の数だけあるように、『再/生』の舞台も千変万化していくのであろう。数年後、また『再/生』が再生されることがあれば、それはどのような形を取るのか、観てみたいと思う。

 「“東京”デスロック」と言いつつ、多田氏は東京から拠点を埼玉県に移し、地方での演劇振興に力を入れてくれている。
 それは、かつてそれぞれの地方が「クニ」の文化として独自の発展をし続けていたにもかかわらず、明治以降の中央集権制で崩壊してしまったこと、そのことが日本文化全体の沈滞に繋がってしまったことを認識した上で、どうすれば「再生」は可能なのか、と多田氏が自問自答した結果なのだろう。
 我々観客は芝居を楽しんで観るだけだが、問題は、このような新劇の流れとも、多田氏が所属していた青年団「静かな演劇」の流れとも違う「面白さ」を受容できるキャパシティが、我々観客の中にどれだけ培われているか、その点に集約されるように思える。
熱愛報道【ご来場ありがとうございました】

熱愛報道【ご来場ありがとうございました】

ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/02/28 (火)公演終了

満足度★★★★

新良さんと七味さんに感服!
開演当初はアレアレ?といった雰囲気でしたが新良さんと七味さんが魅せてくれるようになってから尻上がりに盛り上がり、後半はなんかジーンとすらきてしまいました…くっ!中身なんてないような単純な物語なのに!してやられました。でもホント、後半は相当に楽しませて頂きました!特にホントに新良さんと七味さんは良かった。新良さんの一人ミュージカルはゼヒ一度拝見してみたいと思います。本当は“てらりすと”のCDやDVD気になりましたが、恥ずかしくて手に取り損ねたので(笑)

ビリィ・ザ・キッド

ビリィ・ザ・キッド

ファントマ

ABCホール (大阪府)

2012/02/24 (金) ~ 2012/02/27 (月)公演終了

満足度★★

私にはあいませんでした
伊藤えんまさんの魅力はすばらしい。
だけどそれは役者としての魅力であって、作・演出としてはどうなのだろう。
個人的には、かなりイマイチと感じてしまいました。
ビリイにもだれにも感情移入できず、ときおり挟まれる小ネタがストーリーを分断してしまっているように感じました。
前に観た蒲田行進曲は良かったけど、あれだけの脚本だったからなのか。
また、私が観劇した回は、肝心なところでセリフをかんだり、とちったりで、きびしかったです。

オペラ座の怪人

オペラ座の怪人

劇団四季

電通四季劇場[海](東京都)

2011/10/01 (土) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★

美しかった☆
とにかく音楽と歌が素晴らしい☆
曲もセットも台詞も、とても美しかったです!
愛、切なすぎる。。

映画とか本とかも考察して、もう一度観たいナ~

バックギャモン・プレイヤード

バックギャモン・プレイヤード

カムヰヤッセン

京都芸術センター(京都府)

2012/02/24 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

観に行って良かった
朝、寝坊して、一瞬行くの辞めようかとも思ってしまった今日の公演。でも行って良かった。脚本も役者さんもよかった。舞台装置も良かった。
2時間が長く感じられない、良い芝居でした。関西でまた公演してほしいです。

ネタバレBOX

最後、雪がふりそそぐなか、うづくまる先生をやさしく抱く娼婦の場面がきれいだった。あそこで終わっても良かったが、その後の希望を持てるシーンも良かった。
ホントの時間

ホントの時間

珍しいキノコ舞踊団

世田谷パブリックシアター(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

これでいいのだ
結成20年以上のベテランカンパニーですが、女の子らしさが鮮やかな作品でした。ポップで可愛い雰囲気の中に漂う物悲しさがあって良かったです。

毛むくじゃらの着ぐるみを着た人が客席最前列をうろつき、客の一人を捕まえて開演前のアナウンスを読ませ、伊藤千枝さんが『天才バカボン』のテーマ曲を歌いながらソロで踊った後に群舞が続き、ソロ、デュオなど様々な組み合わせで、ユーモラスな動きが楽しいダンスが踊られました。
後半に前半の流れが少し変化を加えながら繰り返され後に、ミラーボール5個と舞台背面に銀色のフリンジ状の幕が降りてきてキラキラ輝く空間となり、アース・ウィンド&ファイヤーの『宇宙のファンタジー』に合わせてノリノリに踊り、アンコールで同じくEWFの『セプテンバー』で観客も立ち上がって一緒に踊る終盤の爽快な展開が楽しかったです。
カーテンコールの最後は再び『天才バカボン』で踊り、「これでいいのだ」というフレーズに強い説得力が感じられました。

小さな木片を集めて作ったアーチ型のオブジェが大きさを変えて3つあり、舞台奥の壁が見えないように組まれた照明だったので、遠近感が強調されて見えて面白かったです。

衣装や美術、振付のチープ感溢れる可愛らしさに対して、音楽は明るい曲調ではない、ちょっと古めかしいものが多かったのが絶妙なバランスで、単に賑やかで楽しいだけはない雰囲気を作り出していて良かったです。

バックギャモン・プレイヤード

バックギャモン・プレイヤード

カムヰヤッセン

京都芸術センター(京都府)

2012/02/24 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

バックギャモン・プレイヤード
友達からのオススメ☆ほんと有難く、カムヰヤッセン出会えて良かったです♪♪
あまり見たことない演出の迫力を感じ、涙する部分もあり、臨場感を感じるとってもいいお芝居でした(^-^)/

慣れの果て

慣れの果て

演劇チーム 渋谷ハチ公前

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/02/22 (水) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

期待は次回に持ち越し
町工場で働く施設育ちの面々(+α)の現在と過去を描いた「オトナの青春もの」。
じっくり丁寧にリアルに描いてはいるが、なかなか核心に迫らないのでじれったい上に、過去2作品のような「じわじわと来るモノ」がなく、期待が大き過ぎたか、的な。
期待は次回に持ち越し。

テノヒラサイズの天国と地獄

テノヒラサイズの天国と地獄

テノヒラサイズ

なんばCITY本館地下1階、ガレリアコート(大阪府)

2012/02/26 (日) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

正解です。
面白かった 短編のお芝居30分 そこには、まさに 天国と地獄がありました。

ネタバレは書きません。 それが、正解です。

バックギャモン・プレイヤード

バックギャモン・プレイヤード

カムヰヤッセン

京都芸術センター(京都府)

2012/02/24 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★

楽園を追われてしまった者たち
そそのかされて知恵の実を食べてしまった者たちの話。そそのかされてさらにルーレットで決めてしまうたちの悪さ。知恵の実は出てきません。神は出てきませんが、いる気配はずっとしています。
素晴らしい俳優さんたちが多く出演されていて、たとえば埜本さん今城さんには激しく揺さぶられました。ですが、期待しすぎたのかもしれませんが、私はのれませんでした。
理由①家族が数組出てきます。細かく設定を個々に説明されるのですが、設定が枝分かれしすぎて、他の家族と交わったり、なにか大きな展開が起きたときに、安易で軽く見えてしまいました。とくに燃えたときの村人たちの反応には萎えました。②前述の理由により、展開が読めてしまう。③数人のキャラクター設定が唐突。特に五所川原さんがつらい。④ラストが蛇足。話が終わって余韻が漂うなかに、そのぼんやりとしたものを再度実演。分かり切っているのだから、想像させて欲しかった。
以上の理由により、私の趣向とは合いませんでした。ごめんなさい。

イデ版 裏蒲田行進曲』 ありがとうございました!無事全公演終えることができました。怪我人多数ですが生きて終えることが出来たことを感謝いたします。

イデ版 裏蒲田行進曲』 ありがとうございました!無事全公演終えることができました。怪我人多数ですが生きて終えることが出来たことを感謝いたします。

獏天

Geki地下Liberty(東京都)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

これは俺の映画だ
先週の小夏狂乱に続き、俺の映画だを観てきた。こちらを先に観た方が良かったかもしれない。やはり原作に忠実に創り上げてあったが、小野寺監督目線で、イデ氏の日頃から考えている事が投射されている。こちらのラストは原作通りであったが、階段落ちを本当にやっているので、さぞかし役者さんは大変だったろう。本当に落ちなくて落ちたように見せるのが、つかさんだったのだが、、、
千秋楽という事で、終演後に出演者全員によるトークがあった。また、小夏バージョンのラストシーン15分をもう一度再現してくれて、ファンサービスもたっぷりであった。小夏さん、あの短い時間で二回の衣装変え、お疲れ様でした。

玉田企画『果てまでの旅』

玉田企画『果てまでの旅』

玉田企画

アトリエ春風舎(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★★

初見!
こんな奴いたし、こんな女子いたし、こんな事あったしと懐かしくも面白く観劇。由かほるさんが好い。

ネタバレBOX

由かほるさん好演。手塚から香織、男子部屋から女子部屋の転換が上手い。
かわいいので無敵

かわいいので無敵

劇団森

早稲田大学学生会館(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

確かに受け取った
 演劇を理屈で見なければならない人は気の毒だと思う。
 自分で演劇に関わっている人、関わったことのある人には、こういうシナリオは評価しにくいのだろうし、演出上の問題点とやらも(私にはわからないが)あるのかもしれない。
 だが、学生演劇はほんの数回見た程度の私が、今回確かに受け取ったものがあった。それはこれまで見た数回の演劇では感じなかったものだった。

 歳を取り、大概のことは本質やら理由やらわかるようになった一方、社会の中で神経をすり減らして徐々に病んでいる自分が、ちょっとした歌や芝居で生きる力だの勇気だのをもらうなんてことは、まずない。そんな簡単に力が湧いてくるぐらいなら、毎日家庭で仕事で人と触れ合い、よい芸術にも触れて生きてきて、今頃こんな苦しい思いをしているはずがない。

 ところが、だ。
 学生演劇を見終わった後は、若い人たちのすごいエネルギーを受けていつもクタクタになり、今回も案の定クタクタになったのだが、今回の演劇を見終わった後、なんだか不思議と心地よかったのだ。
 若さとか必死さとか、芝居を愛する心だとか、多分それらのどれとも違う、何だかよくわからないのだが、輝かしく、暖かく、優しい波動のようなものが、私に向けて光のように放射されてきた。
 偶然だとは思うが、タイトルになる「かわいい」という感情は少なくとも一つの要素ではなかったかと思う。アイドルを見て若い人が感じる「かわいい」とも、小さい子どもを見て感じる「かわいい」とも違う、男性が女性全般に対して感じる普遍的な愛しさのような感情。

 男の子たちによる力み返った演技が発するエネルギーは、受け取るのにすごい体力が必要で、いつも帰りがしんどくてかなわないのだが、自分が元気でさえあれば、確実に心に届き、感動に変わる。でも今は心が疲れきって、病んでしまっていて受け止められない。
 そんな私の心だが、まるで演じていた女の子たちの渾身の演技と踊りが、一生懸命治療してくれようとしていたように感じたのだ。こんな感想は彼女らに失礼だろうか。
 大概のことはわかるようになったつもりの自分でも、この演劇に対する私の感情、神経の反応、疲労感、これらをうまく説明することができない。ただとにかく、ここ数年味わったことのない平穏な心地よさがある。

 私は理屈っぽいが演劇には素人の、歳を取ったただの観客だ。そんな私の心に、彼女たちが投げかけてくれたすごく好意的な何かを、確かに受け取った夜だった。

 心から、どうもありがとう。

福喜多さんちの三兄弟4

福喜多さんちの三兄弟4

劇団925

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2012/02/25 (土) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった!
全てのキャラが濃くて、特に一軒さんと俊朗さんの対比が激しすぎて笑いました!一軒さんのキャラは重々しいのにどこか可笑しくて。気持ちを伝えられないかわいい感じもよかったです!楽しかった~(^-^)

そとばKitchenのバレンタイン大作戦!

そとばKitchenのバレンタイン大作戦!

劇団そとばこまち

劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)

2012/02/10 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

いろいろな
大きな流れがありつつ、でも書いてる人がバラバラなので、いろんなタイプの作品を観ることができました!おもしろかったです!客演陣の破壊力がすごかったです(笑)

英雄探偵

英雄探偵

麻生夢想

pit北/区域(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★

夢想世界
まずこの世界観に入り込めるかと言うとそうでもなかった。探偵と悪の抗争もお隣同士の馴れ合い喧嘩みたいだし、そう思わせるのも登場人物の関係性かも知れない。ぎゅっと詰め込んでもバラバラになってしまった様な印象。

ネタバレBOX

面白いキャラ(南野)の裏切りかあ~。え!なんでって感じ。
柚子のラストもハートフルなら助かる方向でいっても良かったのでは?
こうして二人は幸せになりました、とさ

こうして二人は幸せになりました、とさ

MacGuffins

上野ストアハウス(東京都)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★

なかなかなストーリー
少しドタバタで、熱い演技のステージでしたが、設定等も含めて、
ストーリーはよかったです。
ラストのおとしどころも絶妙でしたし、映像も効果的でした。

ネタバレBOX

ただ、演出にもう少しメリハリがあれば、もっと効果的だったのでは?と、感じたのと、
映像のクレヨンも、登場人物のモチーフなのでしょうが、クレヨンの意味合いが今ひとつ伝わりにくかったかな?と思いました。
少しはみ出て殴られた

少しはみ出て殴られた

MONO

吉祥寺シアター(東京都)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

男子たちって!(笑)
面白かったです!まるで男子の悪ふざけを観ているようで、いい意味で予想を裏切られた。おふざけで引いた線から、対立が生まれる小さな社会。調和が崩壊していく悲しさよりも、ふと我に返ったときの後味の悪さが胸に来ました。でも、落ち込まず考えすぎず、いい舞台でした。

CROSS BRAVE

CROSS BRAVE

劇団C2

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

cross brave
前作の舞台を友達に誘われて見にいき・・・はまりました。
そして今回の公演があると聞き、見てきました。ほんっっっっとに見に行って良かったです。
まず、コメディのセンスがすごいです。設定がシリアスめなのですが、その設定を壊すことなくギャグが織り込まれていて、軽すぎず、かといって重すぎることなく見ていて気持ちが良かったです。
また、キレのある殺陣「カッコいい!」の一言につきます!動きの一つ一つにキレとしなやかさがあり、見ていて手に汗握りました。
ダンスは時に熱く、時にビートを刻んで・・・。見てて飽きないです。
そしてなんと言っても役者の方々!!
みんな魅力的です!!役者さんと役が調和してます。ある人は爽やか、ある人はお茶目。そんな風にあげていてはきりがないほどです!

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