最新の観てきた!クチコミ一覧

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荷

東京演劇アンサンブル

ブレヒトの芝居小屋(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

海をはさんで
舞台上手側は日本を
下手側は韓国を表し

間には、水をたたえた大きなカメ。
その上に浮かぶ、荷物。

送っては送り返されを繰り返す荷物のように
歴史にちゅうぶらりんにされた人々を
力強く
ときに哀しく
美しく描いていました。

コンテンポラリーのような前衛的な踊りも
物語とよくあっていまして、見応えありました。


雪の中見に行ったかいがありました。

最後の炎

最後の炎

テラ・アーツ・ファクトリー

d-倉庫(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★

悩むべき人が
悩んでいないような…

ネタバレBOX

過失致死を起こして死なせた人間は別に悩んでおらず、死んだ少年の母親がただひたすら悩んでいるという図式にはがっかりでした。

最後の炎とは焼身自殺のこと、パトカーに轢き殺された少年にちょっと関わった退役兵が悩んで自殺する、分からないではないけど、もう少し過失致死を起こした側、轢いた警官の心理面を取り上げてほしいと思いました。
百年の雪

百年の雪

十七戦地

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

原子力利用の現状を踏まえても
人間は人間が制御できる技術を利用することが大切です。

ネタバレBOX

1915年、1965年、2015年、50年ごとで変に頭を使わなくていいのが楽でいい。

机の上には丸い電球のようなものが常に置かれていて何だろう。時代が変わるごとに机の上には追加で、1915年は双翼飛行機、1965年がロケット、2015年がUFO型物体の模型が置かれ、当時の課題が象徴的に表されていました。

手に負えない技術はその時代が来るまで封印すべきだという大正時代の社長の考え方は意味深です。完璧な制御技術も無いのに原子力に手を出し、いずれ廃棄物処理技術が追いついてくるだろうという楽観的な現状を批判しています。原子力発電所で事故が起きたように、UFO型重力制御装置も昭和の社長さんたちを乗せたまま暴走して宇宙に行ってしまいました。

机の上の丸いものはUFO型重力制御装置を誘導する物体でした。八王子上空に国が新たに試作したUFO型重力制御装置が居続けるのはこの物体に引きつけられたせいでしょうか。そして反重力の及ぼす影響で八王子には病気が多発しています。避難させるなどの必要性があるはずなのに国の対応は遅れています。平成の人間にはまだこの技術に追いついていません。

いずれ技術が水準に達し、利用し切れる時代が来ることを願います。

ただ、当日パンフレットの相関図を見たりする音は耳障りでした。
不機嫌な子猫ちゃん

不機嫌な子猫ちゃん

水素74%

アトリエ春風舎(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/20 (月)公演終了

満足度★★

母子観劇を真剣に考えた身として
ちょっと評価を辛めにさせていただこうと思います。私は(演技以前に)主に戯曲、あるいはその前段階でのつめが甘いのではないかと思ってしまいました。不条理劇であればあるほど細部のリアリティが必要なのではないでしょうか。
まったくの素人で偉そうにこんなことをいうのもお恥ずかしいのですが、正直、娘を連れて行かなくて良かったと思っています。
少なくとも「母子観劇」のようなプロモーションを企画するのであれば、「母子関係の異常性」について、もっともっと追求していただきたかったと思っています。
辛口で申し訳ありません。本当に偉そうに言える義理は何もないのですけど。

ロマンサー-夜明峠編-

ロマンサー-夜明峠編-

モダンスイマーズ

シアタートラム(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

別世界広がる2時間
席に座って顔を上げると、舞台は山水画の世界。シアタートラムって天井が高いのね。
山の世界の広がりに一気に吸い込まれていった。
山の奥深さ、静けさ、無彩色の冷たい空気・・・

物語・・・見開きのパンフレットの散文詩のような文章が、じつは「あらすじ」でもある。
(前略)
いつの間にか人の闘い。
嗚呼、世を知らぬ息子よ。
何を信じる。
誰に従う。
というより、お前は誰だ。
お前の心はどこにある。
お前のロマンはどこにある。
夜明峠の小さな戦争。

しっかり2時間、別の時空へ観客を連れて行ってくれた。

どの役者さんも鍛えられた方々で、しっかりと定められた世界を提示してくれました。
ヒサノを演じた石田エリさんの抑えられた凄まじさと、コロク演じた古山憲太郎さんの透明感と、オド役の千葉哲也さんの作り物っぽい男くささと軽さ、が対照的でした。

ところで、ロマンスには「恋愛」と並んで「伝奇物語」の意味もあるそうな。若い健全な恋愛(ロマンス)より、若干倒錯した老練なロマンスのほうが、ヤミクイに対抗するには相応しいだろう。
見えない大きなクマをめぐる物語はこの後も三部作として続いていくのだろうか。

パンフレットに書いてあった散文詩のような文章を、観終わってから改めて読むと「あらすじ」以上に示唆的であることに、気づく。

作者の「企み」って、すごい。

『THE BEE』English Version ワールドツアー

『THE BEE』English Version ワールドツアー

東京芸術劇場

水天宮ピット・大スタジオ(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

繰り返される「暴力」を描く難しさ
野田氏は若いときに自分を評して
「明るく爽やかなうえ、芯まで暗い
---考えれば考えるほど分析気質」と書いたそうですが、このお芝居も暗い暗い。これほどのネクラはないんじゃないかって思うほど(NODA・MAP公演は大人数による豊かさが救い。小人数の番外編のほうが暗いと思う)
報復の連鎖、暴力の連鎖を描いて、再演を重ねた本公演の評価は定まったものなのだろうけど、始めてみる者としては観て改めて味わう恐怖感もあり。

当日券は、前日12時に専用ダイアルで予約。毎回10枚程度あるのでは?意外と簡単に入手できました。

ネタバレBOX

恐ろしいのは、
朝起きる、ひげをそる、朝食を摂る、背広を着る、(相手からの)封筒が届く、子供の指を切り落とし刑事に渡す、その後オゴロの妻を犯す・・・・
この一連の流れが日課になっていく様子が描かれていること。
良識あるイド氏(名前自体が精神分析みたい)の暴力性が一度発露した後は、日常の中に埋め込まれていくこと。・・・状況違えど、児童虐待やDVは、「ひげそりと、朝食と、暴力と、強姦」がきっと日常サイクルの中に埋め込まれているんだろう、そういうどこにでもある怖さだと思う。

この公演では、イド氏を演じるのは、キャスト4人中唯一女優のキャサリンハンター。オゴロの妻(美人豊満で夜の仕事をしているらしい)を演じるのが野田さん。キャサリンは小柄だけど、スーツを着て胸張って声も低くて、男性にしか見えない。野田さんは序盤は別の役を演じるため、化粧はせず、派手な衣装を引っ掛けるだけで女性をあらわしている。男女逆転していることで強姦シーンが生々しく見えることはない。

また「指を切る」シーンも、これも一種の「見立て」であろうが、鉛筆を指に見立てて、それを折る(ポキッと音がする)。これも暴力の描き方としては明らかに抑えたものである。

「暴力」について、真正面から語ろうとする場合、恐らく「暴力的描写」は邪魔なのだろう。描写が生々しく扇情的であると、私たちは過度に自分に引き寄せて「痛い」「目を背けたい」と思ってしまうだろう。だからリアルな暴力は描かない。

リアルに描かず、様式的だからこそ、身体的な強さが求められるのだろうなと推測。キャサリンの身体が一際目を惹くけど、グリン・プリチャードさんは、警官から一瞬にしてオゴロの息子、オゴロの息子から一瞬にしてオゴロその人に変わったり、まったく緩みなく進行するから息つく暇がない。やっぱり「すごい」と思う。
激情版!!1・2・3ショットマンレイ

激情版!!1・2・3ショットマンレイ

劇想からまわりえっちゃん

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2012/02/25 (土) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

2本観て納得!
前半の「3秒間の覚悟編」は時間の割にはメッセージ性が少し弱く、何か消化不良でしたが、二本目の「変わる真編」のまさかの続き方を観てすべて納得!
「1本目は序章だったのか~」とメチャ、パワーと感動で震えがきました。(涙)
特に男子には、誰もが持ち続けているわだかまりみたいな部分を鷲掴みされたのでは・・・。
一本しか見なかった人はきっとこの感動が伝わらず、漫画の世界で終わってしまったと思うので、もったいなかったと思います。

部分的には学生っぽい荒さもありましたが、役者は達者な人が多く、脚本、演出はもはやプロだと思いました。今後も期待できる劇団です。しいていえば、前後足してもう少し短く、すべての人に全部観てもらうように作ればよかったのでは?と思ったので★は4つにしました。

ツキノウタ -

ツキノウタ -

満月動物園

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2012/02/10 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

独特の世界
死神が出てくるのに、ファンタジーに溺れずコミカル過ぎもしない独特の世界を構築していると思いました。格好いいです。前半状況説明のセリフが少し多く感じましたが、後半になってスピード感が増してあちこち場面展開してく頃にはもう夢中になって見てました。次回作が待ち遠しい。

百年の雪

百年の雪

十七戦地

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

3世代に渡る人間模様
個人的にはとても好みの物語でした。配布された相関図を観ながらの観劇でしたがとても解りやすく、かつ、登場人物も魅力的でした。また裏山の秘密基地の謎やUFOなど近未来を想像させるミステリーファンタジー溢れる舞台でした。次回も観たい劇団です。

JTAN FESTIVAL 2012

JTAN FESTIVAL 2012

JTAN(ジャパン・シアターアーツ・ネットワーク)

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2012/02/27 (月) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★

2月28日の回鑑賞
様々なタイプの舞台芸術のオムニバス公演で、長堀博物館◆プロデュース1&2、木皮成+、赤井康弘による4作品が上演された2月28日の回を観ました。

長堀博物館◆プロデュース2『風』(『ハウジング』から改題)
親友の妻と不倫している男がそのことを謝るため親友に会うという物語の3人芝居で、古典的怪談みたいな味わいのある作品でした。下手で揺らめく照明と、舞台の周りをゆっくりと回る真っ白な格好をした女性の姿が幽幻な雰囲気を出していました。
長堀さん独特の文章の終わるひとつ先の単語まで言ってから間を空ける手法は、会話では効果的でしたが、医学書の文章では内容が分かりにくくて逆効果に感じました。

木皮成+『ゆうぐれらしい』
男1+女4人よるダンス作品で、上演されている内容についての自己言及的なコメントが述べられる、メタ構造を用いた見通しの良い構成が気持良かったです。
ただし、振付のボキャブラリーが少なく、ダンサーのレベルはまちまちで、純粋なダンスとしての魅力はあまり感じられませんでした。メタダンスの側面を強調したいのなら、もっとグダグダ感があった方が良いと思いました。

赤井康弘『DELUSION』
ハロルド・ピンター戯曲を昭和な雰囲気が漂う、少々実験的な演出で描いていました。『八月の濡れた砂』(石川セリ)が流れる中、夫婦あるいは恋人同士の男女がタイトル通りの妄想のような噛み合わない会話を続け、ほとんど内容が分かりませんでした。
大きめな音量のBGMは敢えて台詞を聞きにくくする演出意図があったのだとは思いますが、インスト曲か外国語の歌詞の曲にしていれば、音楽と台詞が両立出来たと思います。

長堀博物館◆プロデュース1『紙風船』
岸田國士の有名な小品を比較的ストレートな演出で上演し、少し倦怠感が漂う夫婦が可愛いらしく描かれていました。大畑麻衣子さんの佇まいと声が古風な妻の役に合っていて、良かったです。政井卓実さんの演じた夫も軽妙さが楽しかったのですが、動きや台詞回しが現代的過ぎて大畑さんとのバランスが悪いように感じられました。
床にページ毎にバラバラにした新聞紙を円形に並べ、『ボレロ』が流れる演出は反復や循環といった要素を感じさせましたが、それが戯曲とどう結び付いているのか意図が分かりませんでした。

当日パンフレットがなかったため、チラシに記されていないキャストやスタッフの名前が分からず残念でした。
今まで観たことがなく楽しみにしていた天然果実が長堀博物館◆プロデュース2に変更になったことについて小さな紙が入り口に貼られているだけで、アナウンスがなかったのも不親切に思いました。

うるう

うるう

トゥインクル・コーポレーション

天王洲 銀河劇場(東京都)

2012/02/08 (水) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

うるうな人
完全にやられたー。って思いました。
美しい大人のための童話。

チェロの独特な音色とマッチしていて鳥肌がたちました。

たった2人しかいない舞台。
しかhし、客席全部巻き込んで空間が埋められている。
やわらかい笑いが包み込んでいて、
とても居心地がよく、鳥肌が立ちました。

小林さんの「うるう」という解釈、私は好きです。

JTAN FESTIVAL 2012

JTAN FESTIVAL 2012

JTAN(ジャパン・シアターアーツ・ネットワーク)

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2012/02/27 (月) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

ダンス、ダンス
知り合いが出演するので、観てきました。
全部で4つのオムニバスから成っていて、
家族、愛など、芝居も入っていて何回か笑って面白かった。

Turning Point 【分岐点】

Turning Point 【分岐点】

KAKUTA

ザ・スズナリ(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

無題307(12-060)
19:30の回。指定席なので19:10会場着、お客さんいっぱい。前日、チケットについて少しメールでのやり取りがあったのですが、とても丁寧な対応でしたし、当日の受付もスムーズ(わざわざおまけまで、ありがとうございました)。舞台は前方の一部を除いて天井から白い布が垂れ、どこかの渓谷のような佇まい、後ろにナニカアルナ、と思いながら開演を待ちます。場内のアナウンスで前説、公演時間2:05とのこと。19:33開演(1997年)〜21:38(2012年夏)終演、ぴったり。

ネタバレBOX

大胆な場面転換、次のお話しの出演者がてんやわんやで片付けやセッティング、あるいは厳かに撤退、暗転せず、あれよあれよという間に出来上がり。どうもこういったのが好きらしい。先日の駅○劇場のように見えない中でガラッと変わるのより、本作や目の前で野球のグラウンドができちゃう方がおもしろい。

「この場所(アトリエ)」が開始地点であり、分岐(回帰)点になり、最後は解放点になることによって「扉」は内側から開けられ、消失するのかな…point of no return…。

波瀾万丈すぎる人生、お話しそのものは、(個人的には)少し「?」な部分が〜どうしてこういう設定なのかな?このひとたちの組み合わせはなぜかな?ここに至るまでの(繋ぎの)道程が見えないなぁ?〜とか。
不法滞在者に「ひとよ」のキャラクターがいたように見えたけど。
マクロビオティックというのは知りませんでした、Wikipediaをみるとたしかにトム・クルーズの名前。

隠したはずの股間…ちょっと見えてます。ずっと男は死んだのかと思っていました。大根をすりおろすと辛いが、そのままだと結構いけるものなのだろうか(毎回大根?)、セミや犬の鳴き声、夕暮れ時の色、un feminin dans l'art (であってるかな)、ガンダムねたはわかる/TVゲームはやらないのでわからない、上手の壁に貼られた配達エリアの地図…何処だかわからなかった、女性陣大活躍/男性陣は少々弱目。

「ひとよ」のDVDを予約し帰宅。
慣れの果て

慣れの果て

演劇チーム 渋谷ハチ公前

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/02/22 (水) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

本格的
久々にしっかりした重厚な芝居を観た実感がある。
最高でした。

Turning Point 【分岐点】

Turning Point 【分岐点】

KAKUTA

ザ・スズナリ(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

テンポ良好
時の流れとともに、二人の女性の人生の展開を3人の演出家が演出します。
芝居の展開のテンポの良さが心地良くあっという間の2時間でした。

ストーリーが、時々遊び過ぎかなという内容のものがあるのが、少し残念でした。
それから、久々にKAKUTA公演で大枝さんが出演していました。相変わらず、不思議と人を惹き付ける魅力がありました。

もう1回観に行きます。

狂おしき怠惰

狂おしき怠惰

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2012/02/18 (土) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★

初見
約3時間5分、社会派の力作は、美術や場面転換も素晴らしく、引き込まれたが、、、 やはり長く感じてしまった。

ネタバレBOX

医療現場と製薬会社、官庁と昨今事情が抱える問題を主軸に描かれていた。
よく練られていて、納得できる本に、役者さんも好演だった思います。ただ、テーマがテーマだけに、物語上の事実の積み重ねが、色濃く出ていた分、心情描写や、観客に忍び寄る心理的な感覚は、薄く感じてしまった。
それ故に、作為を強く感じた部分が、冗長に感じてしまい、第一幕は想定内に収まった感じでした。

湊さゆり(林田麻里さん)が、久松外科医を恨み、復讐の為に久松を誘うのは、理解できるし、清純なさゆりが、女の武器を使い、妖しい色香を放つ姿は見事でしたが、下着の中に手を入れる姿は・・・二人とも私服姿だが、密室ではなく、帰り道か病院かわからない場所での、行動にしては、過ぎると思ってしまいました。
父臨終の際、司が心情を告白するシーンも、さゆりに対する恋心について話す姿が、あの状況にしては長過ぎると思いました。

第一幕、入院病棟の病室から通路、タイル張りのバストイレ、その横の給湯室の奥には、ナースステーション?と、奥行きを感じさせる、素晴らしい美術でした。

第二幕に入る時、字幕の映像と早口のナレーションで、数年後を見せる。その間に、製薬会社の美術セットに変わるのも、見事でした。

TPP参加後の懸念等の、着眼点は良かったと思うが、司がスピーカーで、窓から叫ぶ姿等が、やや子供っぽ過ぎるというか・・・イマイチ感情移入できなかった。
霞製薬んの専務(山崎直樹さん)が、窓から身を乗り出している時に、司の兄に止められた際、『お前は、下ばっかり見てるんだなぁ~』から続く言葉は、数々の現実を乗り越えてきたならではの実感が、とても響きました。
変調・夏祭浪花鑑

変調・夏祭浪花鑑

カン劇cockpit

アトリエS-pace(大阪府)

2012/02/25 (土) ~ 2012/02/27 (月)公演終了

満足度★★★

タイムスリップした様な気分♪
演者さん達は着物姿で昭和の匂い
皆さん分かりやすいキャラをコテコテ⁈
落ち着いた演技がその時代にタイムスリップした様な気分になってきます(^^)

中でも憎めないチンピラたちの兄貴分役の伊藤一荘さんは貫禄の体格&演技!
それと劇団代表の松本大志郎さんも存在感タップリ♪
登場する音楽もキャラに合わせて変えていて親切すぎる程、分かりやすい演出♪

原作の古典作品を知らないのでどこまでアレンジしてるのか?
古典作品を知っていればもっと愉しめたかも(^^)

ラストはあっさりとした印象だったのでもっと溜めて良かったのかも…
多分、観てる人はあれ?終わった?みたいな空気が漂っていたので
拍手のタイミングが難しかった(^_^;)

全体的に真面目な印象のお芝居♪
チラシのイメージの様にもっと遊びの要素を盛り込んでも楽しくなりそう♪

それにしてもアトリエS-paceは個性の強い演者さんばかりだった♪

こうして二人は幸せになりました、とさ

こうして二人は幸せになりました、とさ

MacGuffins

上野ストアハウス(東京都)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★

前半がゴチャゴチャ過ぎ?
なんか前半がゴチャゴチャ過ぎに感じたのと、キャラが入るだけでその世界に生きてない印象を受けた。
もう少しストレートな展開でもよかったかも?

ロボット

ロボット

劇団三年物語

シアターサンモール(東京都)

2012/02/16 (木) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

長い上演時間は気にならず
戦闘シーンは躍動感があり手に汗握らされたし、またミライと光子やロボット達とのやり取り部分はうって変わって静寂的に聞かせる感じで、なかなかに緩急がついていて、上手い展開になっていたと思います。
また、スピーディな展開を役者がキッチリ表現出来てる事により、本の面白さが失われる事無く、さらによい作品へと仕上がってました。
上演時間が休憩込みの225分(3時間45分)を事前にTwitterで入手していて、若干長さが気にはなっていたが、全く持って気にならずに、逆にあっという間でした。
とは言え、やはり不要なキャラがいたとも感じたので、そこら辺をバッサリ切って、3時間半程度に抑えるべきでは?と思う部分もあり。

僕らの心象風景における、いくつかの考察【公演終了いたしました。ご感想お待ちしております。】

僕らの心象風景における、いくつかの考察【公演終了いたしました。ご感想お待ちしております。】

Minami Produce

新宿眼科画廊(東京都)

2012/02/11 (土) ~ 2012/02/21 (火)公演終了

満足度★★★★

両バージョン観ました
両バージョン観ました。
個人的にはBバージョンのほうが共感出来たかな。
(まあ、AからBの観劇に少し間が開いていたので若干Aの記憶が薄れているのも影響しているが)
記憶の改変設定は若干分かりにくい部分はあったが、面白かったです。

ネタバレBOX

Bバージョンで、不覚にもだてあずみ。の涙に涙した。

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