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【公演終了!】グッドモーニング・マイ・ヴィーナス

【公演終了!】グッドモーニング・マイ・ヴィーナス

GAIA_crew

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

二時間があっという間。
お芝居を見る機会があまり無かったのですが、縁があり今回こちらの舞台を見る事になりました。会場の雰囲気良く、始まる前からリラックスでき、あっという間に引き込まれていました。
伝えたい事が、主人公たちの成長を通してまっすぐ伝わってくる、勢いと迫力もあり、心に空いた穴をラストでちゃんと埋めてくれる。
最後は気がつくと泣いていました。
お芝居っていいなー、もっといろんなお芝居を見に行きたいなって思わせてくれた作品でした。
GAIA_crewの他の作品も見てみたいです。

新・七夕伝説「煌星★天女」

新・七夕伝説「煌星★天女」

WHATCOLOR

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/03/01 (木) ~ 2012/03/05 (月)公演終了

満足度

天女チームだよ!
フウリンちゃんが意地悪テイストを前面に出しているキャラだったら、もっと可愛かったと思います。レダちゃんは、スタイルがよくてびっくり。あのぐらいスタイルがいいと、とりあえず立っているだけでもなんとかなるのだぁと感動。
コウマオウの神田英樹さん、とっても魅力的でした。ゲーの岩田有民さんって、どうしてあんなにセリフも出番も少ないの!もっといっぱい見られると思っていたので残念。でも少ない登場にもかかわらず印象に残るのは流石でした。レムウの宮内洋さんもステキな役者さんでした。
殺陣を期待して観に行ったので、女の子たちのなんともお遊戯のような殺陣が少し淋しかったです。あ、可愛かったから、いいんですね。
レムウの好々爺ぶりがとっても好感でした。

ジレンマジレンマ

ジレンマジレンマ

ワンツーワークス

ザ・ポケット(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ジレンマな感じ。
社会的に共通の大きな問題を抱えたその結果を個々に落とし込んだ時、それぞれには選択の瞬間があって、そこから各々自分のできる方向に進んでいったがために個々人の事情や立場で立ち位置が大きく違ってくるのだ、ということを突きつけられる厳しい内容の舞台でした。
結果や、どうすればいいのかという具体的な示唆はなかったものの、問題提起として、思考停止を許さない、という厳しさ、を感じたといいますか。
それを堅苦しくなく淡々とした会話で綴られていくので、しずかに言葉が心に積もっていくようでした。
冒頭シーンの役者さんたちの動きがパペットのようだったので、その後の舞台が箱庭のように感じられて、全体を俯瞰して見ているような、客観的視点を強調してくれているような、そんなところも観やすくて、舞台に、というよりは提示された問題に、気持ちが入り込みやすかったです。
スポットを浴びていない人たちの静止した存在にも、彼らの抱える物語(人生、問題)は続いているということを強く訴えかけられているようで、とても面白い演出に感じました。
面白かった、というのも語弊があるかもしれませんが、面白かったです。

モンテ・クリスト伯

モンテ・クリスト伯

Musiko

APOCシアター(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/05 (月)公演終了

満足度★★★

真面目さはいい
学生演劇の延長のような生真面目さ、固さが初々しく、古臭さまでも新鮮に見え好感が持てる。しかしそんな時期は短いよ~、今だけ。長編の原作を「復讐」に的をしぼって脚色したのはよいが、やはり説明不足は否めない。効果音がとても効いている。衣装は個々の役者の裁量にまかせたのでろうか?女性たちは手作りしたか、してもらったようで、なかなかの出来だが、もう少し皆で話し合って統一感をもたせるとか、役の性格を現すようなものにしたらもっとよいと思う。男性たちは、ちょっとひどい。特に主役のねずみ色のスーツとネクタイ。この時代にネクタイはないだろう。せめて黒のリボンか渋めのスカーフぐらいはしてほしい。上着はマスト!

呪いの姫子ちゃん

呪いの姫子ちゃん

自由劇場

シアターD300(神戸大学国際文化学部大講義室)(兵庫県)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/05 (月)公演終了

満足度★★★★

愉しいファンタジー♪
この劇団は今回で二度目の観劇♪

劇場に着けば固定ファンがいるのか?すでに多くのお客さんが席を埋めていました♪

オープニングは華やかなダンスを交えてエンターテイメントな始まり♪
なんとなくピースピットのイメージとダブります♪

前公演でも思ったのは役者さんの演技が上手です!
一人ひとりがキャラを個性的に演じて、
衣装もかなり凝っているので多い登場人物でも分かりやすい♪

前半は結構バタバタとした感じでセリフも聞き取りにくい部分もありましたが
中盤から落ち着いてきて、コメディ要素の強い展開で多くの笑いを誘ってました♪

今回卒業生の主役の姫子ちゃん役の簗瀬仁美さんは憎まれキャラを精一杯演じていて
取り巻きの悪魔3人+コウモリ猫と上手く絡み合っていました(^^)♪
その他、ホモ?ゲイ?の社長役のハマキコウキさんもやりきって笑いを誘ってました♪
その他の卒業生もイキイキとした演技に惹きつけられます!

前公演でも印象的だった牧師役の伊藤駿九郎さんは落ち着いた演技で存在感たっぷり!
(落ち着きっぷりが下級生とは思えない⁉)
王子役&語りの佐藤さわおさんも言葉を丁寧に伝える演技がいいです♪
その他の下級生も演技がしっかりしてるので頼もしい!

皆さんホント楽しそうに演じていてなんとなく劇団の雰囲気が伝わってきます♪

お芝居は終始、早い展開で繰り広げられます!
少し気になった所はテンポが終始同じように感じたのと
照明の事はよく分からないのですがたまにノーマル?な照明になる時があって何か現実に戻されてしまうような…
それは設備の関係かも知れませんが…

それにしてもダンスを盛り込んだファンタジーの世界♪
寒かったのですが…f^_^;)見応えある愉しいお芝居でした♪

関西学生演劇の中でも大所帯で11名の人が卒業♪
学生時代に何かに打ち込めるっていいですね(^^)

PS.寒い観劇のためブランケットやカイロを渡してくれていつも細やかな心遣いに関心させられます(^^)
それに手作りのプレゼントや紹介パンフレットも凄く丁寧に作っていて
観に来てくれる人を大切に思う気持ちが伝わってきます(^^)♪

バカンスの神様

バカンスの神様

ミジンコターボ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2012/01/07 (土) ~ 2012/01/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

ああ!ミジンコターボ!
ミジンコターボフレッシュ公演を観ました!

新人さんと積み上げた時間に上手く乗っかった素晴らしい公演でした。

新人さんとは言いながら、誰が観ても面白いレベルに引き上げた劇団力は素敵!

誰もが魅力を振りまき素敵でした!

ああ!

ミジンコターボ、ミジンコターボ!

(僕のツイッターつぶやき)





若い劇団員が入って最速での若手公演。

これは新しい劇団員にとって、とてつもない財産になる事をミジンコターボさんは知っている。

よく大きな劇団さんや老舗の劇団さんの新しい新人さんが、本公演でちょい役で出て、それっきりというのはよく聞く話。



なので、入った劇団員の為に新人公演を打とうという姿勢は本当に頭が下がる。

若手には自信になるし、なによりも劇団として 『大きな力の可能性』 が大きい。

何よりも、

その若手の新人一人一人にあったキャラクターを割り振って、

そうした未知のチカラを引き出す事に成功している事は特筆すべき事。

僕はまだ少ししかお話しをしたことはないが、

若手の子達は若干20歳前後である。

そのような子達をミジンコのレベルに引き上げ、普通のお客さんに見せられるようにしたのだ!

一体、何という劇団力だろうか?

凄い。




物語は成田離婚・・・・(場所は違えど・・・)をベースにしたものなれど、

かなり突き抜けたキャラクターのオンパレード。



しかも学生なので稽古時間が交わらないかも知れないという事を考慮してか、二人芝居などを多用していた。

(想像です。違ったらすみません!)

だが、

そうした緩急が全体にとてもいい印象を与えていた。



フレッシュ公演。



文字通りそうだったが、

本公演に近いふり幅のものを観せて頂いて、本当に嬉しかった。




これでまた新人さん達が、本公演でどのように絡んでくるのかも楽しみ。

これからのミジンコターボに期待です!


それから sun!!ちゃんの顔芸も素敵だった!

だけど一番のツボは、スラング英語を叫ぶ場面!(笑)

あれは上手く話せる人でなければ絶対に成立しない!!凄いですね!








そうそう観終わった後に、サイセイさんと東京から来られた よっぴぃさんと語る機会があり、なかなかに楽しかった。

観終わった芝居の話しやら、展望やら、何やら。

いい時間だった。

贅沢な時間だと思う。

意見がしっかりとして、芯のある方と話す事は有意義。うしし

NMS_10『アイ・アム・ウェイティング・フォー・ザ・マン』

NMS_10『アイ・アム・ウェイティング・フォー・ザ・マン』

石原正一ショー

ACT cafe(大阪府)

2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★

散りばめられた本気。
散りばめられた本気。





いや、語弊があると申し訳ないが、役者自身を刃として鞘から抜いたところを本気・・・と呼んでいるだけ。



鞘に納まったときは凪・・・といったところか。





その本気と凪の緩急が激しい。

PARADISE CITY

PARADISE CITY

DEW PRODUCE 01

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2012/01/28 (土) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★

観て来ました!
(石田1967つぶやきより)

DEWプロデュースまず設定が何なのかの説明が成されていない時点でお客を突き放している。企業が、マッドサイエンティストが、刑事が、ヤクザがと、それぞれの思惑が全て、ふわっとしている。目的がなければキャラは立たない。舞台セットは二階建てで上に殺陣エリアありなのが凄い!



DEWプロデュースまたラストシーンでしか音楽がないのも何故か。途中に挟むべき。役者力が圧倒的に足りなければ他で補うべき。それでも何人か、次代の小劇場を担いそうなキャストもおり、そこは楽しみ。平成生まれが書いたにしては、昭和テイスト過ぎている。(笑)





ハッキリという。

チラシ負け。

要するにチラシが良過ぎるのだ。

このチラシを見て色んなことを想像できる。

荒れた世界で、町の中での貧富さを押し付けられた少年少女。

そんな想像が出来る抜群のチラシだった。



しかし、

芝居が始まってすぐにそのイメージは消し飛んだ。

上に書いたように設定の説明がいつまでも経ってもされずに、ふわっとしたまま話が進んでゆく。

なので頭の整理が出来ない。

登場人物たちはどこに向かっているのか?

そこが分からないままでは、本当に厳しく物語の破綻・・・とまでは言わないが、明らかに欠落した未熟児がそこに居た。

主人公達が熱く何かを語るのだが、それらが全てうそ臭く感じ、まったく感情移入が出来ない。



役者は熱を発するが、発声は出来ている人と出来てない人の差が激しく、

また演出についても、どうしても間が空きすぎて勿体無い。



また、『ヤクザ』 と職業で呼ぶのも違和感がありあり。

金融業なのか、飲食業なのか、サービス業なのか?

本当の筋の方を捕まえて、わざわざヤクザという訳がない。

いや、それはそういった事をお客様に簡単に伝える為にあえてそうしたのだと考えたい。



音楽が異様に少ないのも鼻につく。

クライマックスだけで、他のシーンにはまったく音楽やSEを入れてない。

役者陣に技量があればカバーは出来る。

しかし、それはこの公演では無理だ。

そこは補わなければ迫力は全くない。

お客に伝わらない。





小劇場が好きで観に来たお客さんは、あの最初から最後まで出ていたおばあさんに何かを託していたと思う。

実はこの辺り全てを牛耳っている首領であるとか、

実は警察のトップの仮の姿であるとか、そんな大どんでん返しだ。

しかし、

そんなことはまったくなく、逆にそう思わせていた?

ぐらいの無意味さに驚く。



自由過ぎる。



なら遊ばせる為の要因は幾つもあった。

そこに繋げられるやり方も十二分にあった。

だが、しない。




厳し目に書いています。申し訳ない。






素っ頓狂なマッドサイエンティストも熱演だが、その不安定な役者力は面白い。

間が独特で、とても切ない。

はっきり言って下手、しかし味がある。

不確定要素。

そんな計算のできる演技ではないのが面白そう。

本人はいたって真面目なのかも知れませんが、、、、、



殺陣は、かないいレベルになっている。

色んなコンビネーションを含めつつ、オーバーアクションもいい。

後は美しい修正をかければ、小劇場でもかなりのレベルになる。



2階建ての舞台セットも素晴らしい。

上のスペースで殺陣ができるというのも、かなりのチカラワザ。

いいぜ。





そうそう、

後、はっきりと分かる事がひとつ。

キャスト、スタッフと、お芝居をあまり観ていない事が浮き彫りになっている。

ああ、知らないんだ、と思われる演出や動きなど、かなりあった。

もっとお芝居を観て欲しい。

観るべき芝居は山ほどある。

ゲキバカ、は観て欲しいが、とりあえず終わってしまった。

これからバグダッドカフェ、壱劇屋、満月動物園、ブラック★タイツ、バンタムクラスステージと目白押しなのだが、どこかの劇団に触れてほしい。

きっと足りないものがそこにあるのだから!!!

TRINITY THE TRUMP-トリニティ・ザ・トランプ-

TRINITY THE TRUMP-トリニティ・ザ・トランプ-

ピースピット

HEP HALL(大阪府)

2012/01/22 (日) ~ 2012/01/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

暑苦しくない、耽美派!
会場が大きくなったからか、熱量を初演のように感じれなかった。
初演のように暑苦しくなく耽美派に傾いたからだろうと思う。
それでも澤田ラファエロ、鈴木アンジェリコ、宇保ウル、ジョルジュ、モローなど新しい出会いと発見もあり嬉しく思う!

嘘つきの一日

嘘つきの一日

オリジナルテンポ

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2012/01/28 (土) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★

むーん
僕はまだ本公演を観た事がなかった。

かなり僕の周りの色んな方が観劇し、大ファンになっている公演だ。

いつも色んな公演が重なり、どうしてもタイミングが合わない。

そんなこんなで今回の公演である。



本公演ではない。

ワークショップ公演だ。

しかし、

オリジナルテンポ という冠は付いている。

しかも今回は僕の近しい知り合いが何名も出ている。

なので足を運んだ。




では観劇後の僕のツイートを添付する。



オリジナルテンポワークショップ公演。僕には、その面白さが伝わらず、ああこんな事なら去年、坂口さんの時に体感すればよかったと思った。勿論、役者は十二分に力を発揮してるし、楽しんでいるのは伝わる。それでもテレビなどを観る一般の人達が観て、どう思うのか?残るか、残らざるや?



オムニバスで積み上げる。繰り返す。ズレてゆく。という手法は、十二分に面白いものだと思います。知り合いも何人も出ていますし、稽古に費やされた時間も膨大だと思います。自分は圧倒されたか、されないかで判断しております。すみません!




要するに好みの公演ではなかった。

凄い事、演劇を広める事、色んな前向きな公演であった事は間違いなく思う。

だからこれは発表会なのだ。

圧倒的なものを感じられる訳ではないのだ。

そうありたいと願い、そうありたいと強くその目的地へ足を運ぶ人達がキャストの作品なのだ。

つまり、

言葉は悪いが、素人さんの前向き授業な訳なのだ。



だからそんな公演を真っ向から、面白くなかった!圧倒されなかった!と言葉にするのは究極のナンセンスである。



しかし

僕は圧倒されなかった事に、残念な気持ちになってしまった事は事実。

例えワークショップでも、このメンバー、このスタッフならと自分で勝手にハードルを上げてしまったのだ。



いやいや、

なんだか歯切れが悪いが、僕好みな公演ではなかったという事だ。

レディ!? GIRL!! on air THE GOLDEN

レディ!? GIRL!! on air THE GOLDEN

劇団コダマ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

まるで手塚治虫の漫画のよう!
物語はまるで手塚治虫の漫画のように展開される。

近未来。

歌をラジオや電波で流す事を禁止された世界。

そんな世界で、歌を信じる人々の寓話。





初演は観ていない。

が、物語の展開など上記に書いたように、まるで手塚治虫だ。

記号のようであって、血が流れている。

主演の小玉さんのキャラクターが本当に愛らしく印象的。

素っ頓狂で底抜けの明るさは太陽のようなまぶしさを感じる。

仕草や動きがコミカルで、ウラン、ピノコを彷彿させる。

しかし、

正直に言うが 『歌』 の力が弱い。

圧倒されなかった。



ライブハウスでなら話しは別だが、その力という意味では弱い。




他のキャラクターの演者達は達者であり、

それまで培った力を存分に発揮できているのは演出の力技に他ならない。



成瀬さんの底抜けぶりは、今作品でも遺憾なく発揮されとても頼もしい。

漫画のように演じられ、漫画のように弾けている。



太田真紀、仁津真美さんが、いつも受付スタッフでの笑顔を以上のものを炸裂させていて微笑ましい。

そして思っている以上に動き、かなりいい仕事をこなしているのに驚く。(ごめんなさい。)



また、是常祭り(客演4連発の2発目!)を開催されている、是常祐美さんのブリブリのアイドルぶりは可愛過ぎる違和感に笑う!!素敵。


西出奈々さんに到っては、感情を殺したマシーンのような演技を完璧にやり遂げる。

『定点風景』 でのアネモネを彷彿させつつ、違う切り口。

それはもう素敵だ。




皆様、お疲れ様でした。

【公演終了!】グッドモーニング・マイ・ヴィーナス

【公演終了!】グッドモーニング・マイ・ヴィーナス

GAIA_crew

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/06 (火)公演終了

満足度★★★★

すんなり物語に入っていけました
初めて見に行きましたが、おもしろかったです!笑いあり涙あり、ドキドキハラハラで最後までひきこまれました。展開がいい意味で分かりやすく、話についていきやすかったです。次回はもう少しクセのある舞台も見てみたいなぁと思いました。

モンテ・クリスト伯

モンテ・クリスト伯

Musiko

APOCシアター(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/05 (月)公演終了

無題312(12-065)
19:00の回。18:25会場着、18:30受付、開場。18:57前説〜19:07開演〜20:58終演。会場を横に使って中央に大きな正方形の台、左端にボロを纏った男、周囲にはズタ袋、下手、天井からロープ、舞台を斜めに挟むように左右に座席(3段)、その間を役者さんが通ります。水滴が落ちる音…が聞こえてきます。客席では話し声もしなくなり静まり返っています、ぴちゃん…ぴちゃん…。

さて、原作は読んだことがありません、読もうと「思った」だけでそのまま。今回の観劇のポイントは、ズバリ「読もうとするか」です。長編小説は滅多に読まないので(借りる本が多いので、自然科学系・社会科学系に偏る)、とりあえず、図書館で借りてみるか。で、借りてみることにしました。

ネタバレBOX

Wikipediaをみると翻案小説としてSF小説「虎よ、虎よ!」が紹介されていました…これは文庫が出てすぐに読んだのですが、「モンテ・クリスト伯」が元ネタだったということは今まで忘れていました(たぶん、あとがきに書いてあるのでしょう)、現在入手できる版は表紙イラストが変わっていますね(私は前のほうが好き)。

本作ですが、「復讐」という点からみるとどうも弱い気がしました。時間の経過と信念の深まり、その間の人々の狡猾さ、弱さ、醜さがどうもうまい具合にブレンドされて伝わってきません。公演時間の制約を読書経験が補えば良いのでしょうが、それもできず。女性陣の衣装に比べて男性陣はやや見劣りします、当時らしい衣装でなくてもいいけど、プレスして折り目を綺麗に…、撃鉄を起こした拳銃を放り投げると暴発しない?
【3日(土)完売!】ハイパーアトラス

【3日(土)完売!】ハイパーアトラス

川崎インキュベーター

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2012/03/01 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

初見でした
SFってものを演劇で見たことがなかったので、一体どう表現するのかと思っていましたが…
まず役者さんがたくさん出ていたのもあり、そして今まで観た中で一番音響や照明、セットに凝っていてそれにより壮大な感じがでていたと思います。2時間なので途中長く感じることもありましたが、全体的には様々な場面を効果的に折り込むことで緊迫感やワクワクさせて見続けることができました★大人数だからこそできることだなぁと思いました。
子供からご高齢の方まで様々観劇しており、幅広い年齢層が楽しめるのではないかと思いました!とてもおもしろかったです。

ネタバレBOX

途中で、ゲストの方のダンスを入れていたのは、 ゲストに呼んだ故の配慮でしょうか。上手でしたがあれはなくても良かったのでは?と感じてしまいました。

演技はとても上手い方とのばらつきはあったものの、全体的には上手い印象でした。
また観たいと思いました!
テトラポット

テトラポット

北九州芸術劇場

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2012/02/20 (月) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★

雪の降る海にて
 90年代以降、解離性障害が演劇のモチーフとして描かれることが多くなった。
 鴻上尚史『トランス』がその代表格だが、このような「病気」が芸術の題材として普遍性をもって受け入れられるようになったのは、大なり小なり、我々がみな、社会生活を営む中で、何らかの精神的疾患を抱えざるを得なくなっている状況があるからに他ならない。私たちは往々にして、「個」を喪失してしまう。複雑化する社会の中で自分を見失ってしまっている。
 「ここはどこ」「私は誰?」は、現代人に共通の、普遍的なテーマになっているのだ。

 『テトラポット』の主人公は、常に周囲の「現実」に対して「違和感」を覚えている。
 いや、周囲が、主人公に「現実を疑え」と問い掛け続けている。
 「誰もいない」と叫ぶ主人公に、周囲の「彼ら」は、「いないのはお前だ」と返答するのだ。

 我々の「主観」がどれだけ信じられるというのだろう。
 我々は常に自己の認識を「騙し」続けている動物である。「言葉」は決して真実を語る道具などではなく、欺瞞を作り出し、我々を虚構へと誘う。最大の欺瞞は、デカルトの唱えた「我思うゆえに我あり」である。その思考が他人から与えられたものではないと証明することが果たして可能だろうか。
 我々が現実に違和感を覚えるのは当然のことなのだ。自分が現実だと信じているものは、他者から見れば、当人が勝手に作り出した虚構に過ぎないのだから。

 柴幸男は、作品ごとに手を変え品を変えて、その我々が作り出す虚構に、果たして展望があるのかどうかを問い掛け続けている。
 『テトラポット』の恐ろしさは、主人公が、自らの虚構性を常に問われながらも、何一つ明確な返答もしなければ、行動に出ることもない、ということだ。
 そうなのである。この主人公は、徹底的に「何もしない」ことを明確な役柄として与えられている。私たちが、観客のあなた方がみな、今現在、「何もしていない」のと同様に。

 私たちは、「何かをしなければならない」時に直面してはいないのだろうか。もしも直面していながらその事実から目を背けているのだとしたら、やはり我々は自らの作り出した巨大な卵の中に閉じ籠もったまま、孵化することを拒絶している存在なのである。

ネタバレBOX

 廃墟のような教室。
 机の上に立って、海坂三太(大石将弘)が叫んでいる。「誰かいませんか!」
 おもむろに現れる兄の圭二郎(寺田剛史)。「いるよ」と返事する。しかしそのあとでこう続ける。「いないのはお前だ」。
 それから、細かい暗転が繰り返されて、いつともどことも分からない、脈絡のないシーンが点滅するように描写される。
 それは、三太と、彼を巡る人々の物語だ。

 長男の一郎太(谷村純一)は教師。妻のとと(ヒガシユキコ)とは別居中。あろうことか、妻の妹で生徒の葦香(折元沙亜耶)に恋をしてしまっている。
 次男の圭二郎は妻の紗知(原岡梨絵子)と正式に離婚。慰藉料と娘・片吟(米津知実)の養育費を請求される毎日である。
 四男の四郎(藤井俊輔)はまだ学生。なのに恋人の川合らっこ(古賀菜々絵)との間に子供ができて、どうすればよいか分からずにいる。

 それぞれに深刻な問題を抱えている兄弟だが、三太にだけはたいした問題がない。せいぜい幼馴染の抹香鯨(高野由紀子)に迫られている程度だ。
 それでも三太は、この「海の町」を出ていくつもりでいる。故郷を捨てて、もう戻らないつもりでいる。

 しかし、三太は戻ってきた。母の伊佐名(荒巻百合)が死んで、戻ってきた。
 葬式に集う四人の兄弟。しかし、それは“いつのことだったろうか“。

 時間と空間が前後し、交錯し始める。教室の時計を見る三太。2時46分前後。時計はいつでも、2時46分“前後”。そこから動くことはない。三太は、過去から現在に至るまでの長い時間を凝縮された形で、この時間の狭間に閉じ込められたのだろうか。
 だとしたら、“今はいつ”で“ここはどこ”なのか。
 最初に現れたのと同じシーンが、何度も繰り返される。背景に流れる音楽は、モーリス・ラヴェルの『ボレロ』。同じ旋律が何度も繰り返されるオスティナート奏法の代表曲だ。

 三太の前に現れる謎の女性、安藤いるか(多田香織)。たった一人の吹奏楽部員。オルガンを弾きながら、学生の三太に「部員になってよ、楽器弾ける子も連れてきて」と呼びかける。
 実は、彼女だけが、この海にちなんだ名前を持つ人々の中で、「本当の名前」を持っている。安藤“はるか”。かつて、病気で入院していた時に、兄の圭二郎と出遭っていたことがあった。大人になって、教育実習生として、弟の四郎の前に現れたこともあった。
 彼女は言う。自分は、海と陸の間の、テトラポットの中にいるのだと。それは何かの比喩か、それとも「現実」なのか。それが「夢」なのだとしたら、今、その夢を見ているのは誰なのか。

 人々が教室に集まってくる。めいめい、楽器を持って。
 演奏される『ボレロ』。プランクトンの死骸、マリンスノーが教室に降り注ぐ。
 三太は「溺れている」のだ。でもまだこの海の底から「帰れる」のだ。「帰って」と叫ぶいるか。人々が叫ぶ。三太を助けるのは「いるか」。
 地球は全て、海の底に沈んでいた。わずかに残された地上を支配していた生物は、進化したイカたち。三太は、最後にたった一人生き残った哺乳類“テトラポット”。
 彼らは叫ぶ。三太に戦えと。イカと戦えと。生命が誕生し、単細胞から進化をし続け、その果てに現れた最後の哺乳類の代表として、戦えと。楽器を演奏できない三太は、必死に指揮棒を振る。それは溺れる者のあがく姿。『ボレロ』が、クライマックスを迎える。


 あらすじだけを書き出すと、これは大いなる悲劇のように見えるが、実際はかなり笑いどころも多い喜劇である。ブラック・コメディと言うべきか。
 時間がループする(同じ時間を何度も繰り返す)アイデアは、小説、映画、アニメを問わず、近年のSF作品には数多く見られる。昨年の読売演劇大賞、前田知大の『奇ッ怪 其ノ弐』もそうだったし、先日の多田淳之介『再/生』も時間の観念は定かでないもののやはり「繰り返し」ネタであった。
 『テトラポット』の脚本・演出である柴幸男自身も、前作『わが星』で、ループネタを既に試みている。いささか手垢が付きすぎているアイデアだけに、「見せ方」に工夫が必要となると言える。

 ここで注目したいことが、三太が「何もしない」主人公であったという事実だ。閉ざされた時間の物語は、たいていの場合、主人公がそこから脱出しようと懸命の努力をし、あがくものだ。ところが三太はほとんど事態を傍観するばかりなのだ。
 他の兄弟は、何らかの形で前に進もうとしている。
 一郎太は自分の恋心に忠実に生きようと決意するし、圭二郎は養育費を払うようになるし、四郎はらっこに押し切られる形ではあるが、子供を育てることを決意する。
 しかし彼らはみんな死んだ。
 何もしようとしなかった三太だけが生き残った。そして今、彼は溺れかけている。なのに、自分が溺れているのだと事実すら、認識しようとしない。まるで閉ざされた時間の中にいた方がいいと無意識のうちに望んでいるかのように。
 人間にとって最も困難なことは、実は「現実をありのままに認識する」ということなのだ。いや、困難と言うよりもそれが「不可能である」と理解するところから全ての表現活動は始まる。もちろん、演劇の場合も然りだ。

 彼らを襲った未曾有の災害に、東日本大震災を想起する観客は多いだろう。しかし、SF作品は、実際の災害や原発事故が起きるずっと以前から、それらに備えず“何もしなかった”人々の愚かさを指摘し、警鐘を鳴らしてきた。『タイムマシン』然り、『渚にて』然り、『日本沈没』然り、『サイボーグ009』も『デビルマン』も藤子・F・不二雄のSF短編も、もちろん『ゴジラ』も。
 『テトラポット』が、なぜSFでなければならなかったかの理由がここにある。SFのみが、我々の「未来の愚かさ」を指摘し続けてきたのだ。80年代までは、SF作品は波こそあれ、常に文学、漫画、映画の最先端を走り、受け手を増やしてきた。しかしマニア化が進むあまり、次第に一般客がSFと関する作品から離れるようになり、「かつてSFというものがあった」と揶揄される事態にまで至ってしまった。
 しかし、我々は、SFという手法を、決して忘れてはならないのではなかったか。「想像の翼」を広げることをやめるべきではなかったのではないか。柴幸男をシュタイナーあたりのオカルトと絡めて語る変人もいるが、誰もマトモに聞いてやしないとしても、こういう狂った誤読がまかり通ってしまうのは、SFの衰退と密接な相関関係があるのである。

 なぜ最後の敵がイカでなければならなかったのか、ただのギャグと解釈する人もいるだろうが、海洋生物で有史以来、伝説やフィクションの中で、人類の最終的な敵として想定されてきたのはイカなのだ。海の怪物クラーケンは、しばしば巨大なイカないしはタコの姿で描かれている。
 SFはその「系譜」をきちんと継承した。『海底二万哩』を初めとして、海洋SFでは「進化したイカ」は、繰り返し描かれてきた。アーサー・C・クラークが大のイカ好きであったことも有名だ。
 人類対イカの対決は、この作品がSFであることの「記号」なのである(『侵略!イカ娘』ってのもあるが、あれはSFと言えばSFなんだが、まあ例外ということで)。


 物語に不満はない。
 演出については、マリンスノーは客席にも降らせた方がよかったのではないかと思っている。あの世界では、観客である我々も「死人」だからだ。

 手放しで賞賛しにくいのは、やはり俳優の力量不足である。
 もともと、福岡の俳優は概して練習不足で表現の基礎もできていない者や、演劇的センスに欠けている者が少なくないのだが、それを柴幸男はかなり見られるものに鍛えてはいる。しかしそれは従来の彼らの舞台を見ているからこそ言えることで、この『テトラポット』だけを見て判断する客は、やはり何だこの下手くそたちは、と思うだろう。
 群唱すると声が合わず、殆ど何と喋っているか分からない。実は、分からなくても「何か変な奴らが変なこと叫んでいるな」と思う程度で、それほど気にはならないのだが、これは戯曲が予め「そう仕立てられている」からで、つまり戯曲に俳優が助けられているのだ。戯曲に何か付け加え膨らませるのが役者であるなら、これは役者失格と言わざるを得ないだろう。
 ギャグがあまり受けていなかったのも、戯曲のせいではない。殆どの場合、役者が間を巧く取れなかったり、声を変え損なって、笑いに繋げられていないのである。たとえば、時間が少しも進んでいないことについて、「さっきも2時46分前後で、今も2時46分前後。前後っていうんなら、前はずっと前で、後はずっと後なんだから、いいんじゃないの?」ととぼけたことを言う四郎に、あとの兄弟が「いやいや」と突っ込むのだが、このタイミングが各自バラバラなのだ。これでは笑いたくても笑えない。
 一番、困ってしまったのは、『ボレロ』の演奏が超絶的に下手くそなことである。下手でもいいから迫力を出してくれればいいのだが、これもクライマックスで音が“滑って”すかしっぺをこいたような終わり方をしてしまう。全人類が死んでるんだから、ここだけ客席にも楽隊を入れて、人数を増やすことをしてくれたらよかったのにと残念に思う。

 柴幸男のインタビューによれば、今回は俳優一人一人に当て書きをして役を作ったということだが、もちろんこれは役者を鍛えるにはあまりにも時間がなかったということもあるのだろう。だがそれが裏目に出た面もある。自分に近い役を演じた場合、演劇的センスのない者は、それがモロに見えてしまうのだ。
 今回の場合、ほぼ全員がSF世界の住人になりきれてはいなかった。現実と虚構のあわいに存在している空気を身に纏うことができなかった。台詞の内容ではない、「言い方」の問題である。素の自分に近い喋り方が、「現実」の方に針を傾けすぎたのだ。それが最も顕著だったのが「いるか」で、彼女は三太を現実に返すキーパーソンである。だから彼女自身は決して現実側に傾きすぎてはいけないのだが、往々にして、「生」な部分が、はっきり言えば「女」の部分が見えすぎた。
 もちろん彼女はこの世界のセイレーンで、いったんは三太を惹きつける必要があるから、「性」を失うわけにはいかないのだが、それは三太を溺れさせるものであってはならない。性的でありながら性的であってはならないという、二律背反のとんでもない要素、つまりは演技力が求められるのである。福岡の俳優にはこれはいささか荷が重すぎたが、こういうキャラクターがいないことには、三太は現実に帰れなくなるから、さすがにこの役だけはいいキャストがいないからカット、という訳にはいかなかったのだろう。
 眼を全国に広げてみても、若手の女優で、「はるか」と「いるか」の両面を併せ持つこの役を演じきれる役者は、そうはいないだろう。でもだからこそ、別キャストで、『テトラポット』の再演を観てみたいとも思うのである。


 蛇足。
 舞台の内容とは無関係だが、「テトラポッド」は株式会社不動テトラの登録商標で、一般名詞としての呼称は「波消しブロック」である。だから劇中での台詞はともかく、タイトルとしておおっぴらに使うのは本当はマズイのである(つか、北芸もタイトル提示された時に誰か気付けよ)。
 訴えられはしないかもしれないが、念のため、ソフト化する時は改題した方がいいんじゃないだろうか。でもこれには「四足獣」としての意味も掛け合わされているから、「波消しブロック」にしたら何の意味もなくなってしまう。と言うか、んなふざけたタイトルが付けられるもんか。何かいいタイトルはないものかね。
 基本的に、私の批評は作り手に何かを要求する目的で書くことはないのだが、この点は気になったので、どなたかが柴幸男氏にお伝えいただけたらと思う。
モナリザの左目

モナリザの左目

Nana Produce

劇場HOPE(東京都)

2012/03/04 (日) ~ 2012/03/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

初日観劇
作演出の高橋いさをさんの2作品の上演作のひとつ。
昨年のロクソドンタフェスティバルグランプリ(関西の舞台芸術の賞らしい)作品。
前作タイトルは「知らない彼女」

作品自体はシリアスで重めの題材だけど、配役各々がしっかりしているので見ていて苦にならない。舞台位置がやや高めなので後方から見た方が首が疲れないかもw。
最初から中盤までに短いやり取りする弁護士と探偵さんの会話に和める。
見応えのある2時間近くの舞台。

初日の為か、小さい劇場はあっという間に満杯。
ここからはやや愚痴になります。すいません。
この作品に限らず「自由席なので」と自分が舞台が見えやすい位置に座っていたら、開演時間直前になって来る人に席を詰めて位置をずらすのって、なんかモヤッとする。あと終演後の関係者挨拶の為に追い立てるように誘導するのは考えてほしい。もうちょっと一般客にも優しくしてw。

ネタバレBOX

舞台壁セットの一部がよく見るとジグソーパズルのピース。
タイトルにあるように「モナリザ」のジグゾーパズルを、加害者の義兄であり弁護士でもある滝島と、その案件を引け受ける事になった平田が(殆ど滝島が持ってたけど)片手間でやりながら話が進んでいく。

さ程手のかからない案件かと思いきや、ある告発文が届き。

被害者(最終的にやっぱクズ)と被害者の弟(頑張って生きて)。
被害者から加害者と加害者の妻になってしまった2人。
弁護士と探偵さんの時々ちゃんとしてる会話と軽い会話の面白さ。
弁護士と加害者の義兄になってしまった弁護士の苦渋の色が見え隠れする葛藤の発言。

事件の当事者同士が顔を合わせた瞬間、めぐみの顔が哀しみと歓びと揺れる陽炎のような顔で迫る衝撃。劇中では見る事の出来ないモナリザの左目からの視線もこんな感じなんだろうか。
事件が解明され始めた後の真実の重さ、めぐみへの気遣いとそれを受け止めた事の決意と行動、愛情といたわり。
判決時、それらが重なり合った佐野の表情が何とも切なく胸が痛かった。
現実世界では裁判員制度があって。
こんな事件の担当になったら、自分だったらどうしたら良いのかわからない。悩みながらも舞台上の佐野とめぐみの道行きは幸福であってほしいと思った。
【公演終了!】グッドモーニング・マイ・ヴィーナス

【公演終了!】グッドモーニング・マイ・ヴィーナス

GAIA_crew

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/06 (火)公演終了

満足度★★★★

見てきました。
後輩の女の子と過去に共演した男性の方が出ていましたので観に行きました。
2日遅れましたが感想を書きたいと思います。

ネタバレBOX

舞台装置そのものはシンプル、故に転換を含めての劇全体のテンポがよく、それは役者のお芝居にも反映されていた様に思えました。

演者の力量がしっかりしているため、「やくざ」「情報屋」「殺し屋」「探偵」「刑事」「不良少年少女」といった、少し非現実的な社会的ポジションもキャラクターが上手く色分けされており、抵抗無く見る事が出来た。

ただこの手の作品は自分にとって、役の葛藤が自分とあまりにかけ離れているため一番大事なシーンで熱中出来ないのが難点。
ただこれは作品というよりは私個人の問題なので、作品を批判する部分ではありません。
作品に携わった方々が「どうすれば良い物が出来るか?」という気持ちが十分に伝わる良い作品でした。
松戸スターツリー

松戸スターツリー

アシメとロージー

明石スタジオ(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

次回も期待
アシロジ2回目の観劇、個人的になんとなくイメージしてるこの劇団の色が出ていた作品だった。

いくつかのエピソードが描かれるのだが、現実に役者が体験したものや役者の思いが盛り込まれていたりして不思議と面白い作品に仕上がっている。

うれしい悲鳴

うれしい悲鳴

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

良かったです!
ひょっとこさん、二回目の観劇。舞台セットがまずステキで、始まる前からワクワクドキドキ。いつの間にか開演していて、あっという間の二時間でした。衣装もとても好きでした。胸を張ってオススメできる一本です。

シェルター

シェルター

ポムカンパニー

遊空間がざびぃ(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

第三者に検証される再現性が重要
シェルターでの出来事と男の意識との二重構造は片方の単純さをさも難しそうに見せるための手段のようでもありました。

ネタバレBOX

心が弱くなっていた引きこもり男が、巨大隕石が近づいていて10年後に地球に衝突する確率は50%だと聞かされ意識が飛んで植物人間みたいになってしまったので、家族は一般シェルターへ移らずに地下に自家シェルターを作って住んでいます。そのシェルターでの出来事と引きこもり男の心の中の話。

当該隕石を発見した学者は即座に国と話し合い、直径は実際よりも大きく、衝突確率100%を50%で発表し、真実と国の隠蔽体質との狭間で傷つき、結果としてこのシェルターを隠れ家にしている様子。

なんでこんな数字を公表することになったのか分かりませんが、全世界が検証して真実はすぐに明らかになりますよ。変ですねー。それに数日前ならどうなるかぐらいはっきり分かりますよ。変ですねー。

それに恐竜だって全部が即死したわけじゃないしね。

本来衝突に際して恐怖におののくか達観するかの普通に意識ある人間が割と単純に描かれ、植物状態の引きこもり男の方が訳の分からない複雑な感情を持っているように描かれていて、そもそも二つの話を一緒にしたところに無理があったのでしょうか。

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