満足度★★★★
まるで手塚治虫の漫画のよう!
物語はまるで手塚治虫の漫画のように展開される。
近未来。
歌をラジオや電波で流す事を禁止された世界。
そんな世界で、歌を信じる人々の寓話。
初演は観ていない。
が、物語の展開など上記に書いたように、まるで手塚治虫だ。
記号のようであって、血が流れている。
主演の小玉さんのキャラクターが本当に愛らしく印象的。
素っ頓狂で底抜けの明るさは太陽のようなまぶしさを感じる。
仕草や動きがコミカルで、ウラン、ピノコを彷彿させる。
しかし、
正直に言うが 『歌』 の力が弱い。
圧倒されなかった。
ライブハウスでなら話しは別だが、その力という意味では弱い。
他のキャラクターの演者達は達者であり、
それまで培った力を存分に発揮できているのは演出の力技に他ならない。
成瀬さんの底抜けぶりは、今作品でも遺憾なく発揮されとても頼もしい。
漫画のように演じられ、漫画のように弾けている。
太田真紀、仁津真美さんが、いつも受付スタッフでの笑顔を以上のものを炸裂させていて微笑ましい。
そして思っている以上に動き、かなりいい仕事をこなしているのに驚く。(ごめんなさい。)
また、是常祭り(客演4連発の2発目!)を開催されている、是常祐美さんのブリブリのアイドルぶりは可愛過ぎる違和感に笑う!!素敵。
西出奈々さんに到っては、感情を殺したマシーンのような演技を完璧にやり遂げる。
『定点風景』 でのアネモネを彷彿させつつ、違う切り口。
それはもう素敵だ。
皆様、お疲れ様でした。