最新の観てきた!クチコミ一覧

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I'm (w)here

I'm (w)here

はえぎわ

ザ・スズナリ(東京都)

2012/05/17 (木) ~ 2012/05/23 (水)公演終了

満足度★★★★

観た。
二度目のはえぎわ。
相変わらず不思議な世界観。
群像劇の中で、それぞれのそして自分の居場所について考えさせられた。

翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)

翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)

バナナ学園純情乙女組

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

土曜日の午後一番を観劇
ここ何回かの公演では
もたつきからやってくるカオスがだいぶ薄れ、
同じ混沌のなかに
作り手の作為が見えてきたように思います。

今回はその歩みがさらに新しい境地に踏み出した印象がありました。

ネタバレBOX

うまく言えないのですが、
役者達も、自分が何を表現しているのかということを
観客にしっかりと伝え始めた印象があって。
作り手も表現の切っ先を意図を持ってコントロールできるようになっていて
役者達もひたすら与えられた役割をこなすというような感じから
おはぎライブというフォーマットのなかでの
表現の一端を担う感じに換わって見えました。

これまでも観るごとに変化や進化を感じたバナナですが、
今後、
さらなる洗練が生まれるような
予感もありました。
チャンス夫妻の確認

チャンス夫妻の確認

コーヒーカップオーケストラ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/17 (木) ~ 2012/05/21 (月)公演終了

満足度★★

うーん
イマイチ合わなかった。
全てを忘れて笑うまではいかなかった。
個人的には「青山君よ、家が明けたら夜に帰ろう」の方が面白かった。

最後にあう、ブルー

最後にあう、ブルー

Crackersboat

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

観た
KENTARO!さんのソロ公演も良かったが、人数が増えて表現もより豊かになった印象。
緩急自在で息の合ったステージは圧巻。

西暦2222年2月22日の22時22分22秒

西暦2222年2月22日の22時22分22秒

劇団鋼鉄村松

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かったです!!
本当に笑って泣かせて感動させる芝居って、なかなか無いよね。と、友人と語り合っていたのですが、ここにありました。

私は、辻褄が合わない話が苦手で、完全コメディでもない限り、話に無理があると、冷めてしまいます。
このバブルムラマツさんの脚本は、架空の話なのにどこかありそうで、「クライオニクス」の話もわかりやすく解説してくれて、どっぷり世界に入り込めました。

『講釈師見てきたような嘘をつき』という言葉がありますが、まさに秀逸な嘘に2時間楽しませていただきました。
東京優駿けってでも観に行ったかいがありました。

ムラマツベスさん、前回のコブラ名人の役でファンになったのですが、今回のモリシタで大ファンになりました。ずっと応援したい役者さんです。

ヒロセ役の福満瑠美さんも素敵でした。
村松カズオさんの突っ込みも良かったです。

ネタバレBOX

ホイットニーの歌は、かなり音外していましたね。
あそこは、私に絶対音感が無くてよかったと思いました。



edit

edit

shelf

atelier SENTIO(東京都)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

存在感のある言葉と体
様々な文章の引用で構成された台詞を語るパフォーマンスで、役を演じて台詞の積み重ねで展開する一般的な演劇とは異なる作品でした。

開場して中に入ると金色に鈍く輝く衣装を身に付けた7人の役者達が既に立っていて、開演までの20分間静止したままで、始まるとまずアーシュラ・K・ル=グウィンさんによる『左ききの卒業式祝辞』が語られ、「男女の言葉」というテーマがその後に続く『アンティゴネ』で「公私の言葉」という形で受け継がれ、権力や騙す/騙される責任について、社会システムの問題点についてのテクストが時折声を重ねつつも基本的にモノローグとして語られました。
終盤は再度『アンティゴネ』の同じ場面が演じられ、今までずっと薄暗かった照明が明るくなり、冒頭と同じ立ち位置に戻って再び『卒業式祝辞』が語られ、全員が床にしゃがみ込んで暗くなって終了する、シンメトリックな構成でした。

丁寧な語りと緊張感のある緩慢な動きが、無音あるいはアンビエント的な音楽の中で強い存在感を打ち出していて、ドラマ性がないながらも美しく密度の高い65分間でした。

『アンティゴネ』のパートでの王を演じていた人の演技がオーバーで戯画的に見えてしまっていたのが残念でした。

キツネの嫁入り

キツネの嫁入り

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

朝食の場面が素晴らしい!
ちょっと怪談を含む昔話風近未来ファンタジー(ネタバレしすぎたか?)とでも言ったらいいのか、面白い味わいの作品。

ネタバレBOX

次男がずっと少年で、キツネがお母さんの顔をしているという設定をうまく利用した過去の朝食の場面が見もの。途切れずに元の時間に戻ったときには「やるね~」と思った。見事な演出。映画では時々見かけるけど芝居ではなかなか難しいと思う。帰ってこなかった桃子叔母さんのエピソードがなんとなく浮いていたのが残念。
ハムレットォ!!

ハムレットォ!!

少年社中

あうるすぽっと(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/31 (木)公演終了

満足度★★★★★

最高の喜劇でした!!
劇場入ってすぐにお城が目に入り、そのクオリティに驚きました。すごい。

原作ハムレットは恨み、復讐のどろどろした印象が強い作品でしたが
そんな悲劇がこんな形で喜劇になるとは!!
切ないシーンももちろんありますが、幽霊たちのはちゃめちゃ感
劇団員役のパワフル具合が楽しくて楽しくてずっと笑っていた気がします。

最高の喜劇でした!楽しい時間をありがとうございました!

キツネの嫁入り

キツネの嫁入り

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

口上からいい感じ
ほんのりSFとあるけど、しっかりSFだったと思う。
「恋女房達」で観たSF風味の作品も好みだった。
青☆組のこのテイストは好きだな。
物語と演出が抜群にマッチしているとは思わないんだけど、
ちょっと不思議な面白さがありますな。

ネタバレBOX

「七夕の国」とか諸星大二郎の漫画が頭に浮かんだ。
やっぱりね、どうしてもキツネの素顔はババンと見せて欲しいと思っちゃう。
葡萄酒いろのミストラル

葡萄酒いろのミストラル

シアターキューブリック

ザ・ポケット(東京都)

2012/05/23 (水) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

爽やかなミストラルが吹き続けてます
楽しかったです!爽やかなミストラルが観終わった後も吹いています。

ひっこみ思案のかりんが周囲の出会いによって1歩1歩進んでいく。
かりんだけでなく、物語に出てくる1人1人がそれぞれ背負ったものを
持っていて その中で少しずつ成長していく姿が心あったまり素敵でした。

物語の端々に出てくる地名、描写。実際に行ったことはない土地ですが
一緒に旅をした気持ちになりました。いつか実際に行ってみたい!
宮沢賢治の世界もふんだんに詰まってて、世界観もよかったです。

ネタバレBOX

ひっこみ思案のかりん(市場法子さん)が賢治の妹トシの魂を思い出し、
勇気を出して輝き始める姿が素敵でした。全体を通して全力疾走のかりん
どれだけ走ったんだろう。がむしゃらな姿は勇気をもらいました。

そして賢治(伊藤十楽成さん)の存在感!圧倒的で惹きつけられ、
その表情に揺さぶられました。トシが物語を読む姿を嬉しそうに見る姿、
亡くなるシーンの悲痛な叫びが離れられません。賢治、トシが交互に詩を
読む所が印象的でした。

しずくに猫、犬、馬、バルコック、モダンガール水沢さん。1人1人の
キャラクターが濃く、かわいく 全員がわちゃわちゃと盛り上がっている
シーンは微笑ましく、また笑いをこらえるシーンが多かったです。
バルコックと水沢さんのパワフル具合はたまらなかった!
仲が悪いように見えた猫、犬たちも最終的には仲良くなって一緒に
行動している姿に心あたたまりました。

犬の事務所にはいつか相談事を持って行ってみたい。
解決はしなくてもほっとして帰ってきそうです。

まだまだ余韻にひたって、ミストラルが吹き続けています。
楽しい時間をありがとうございました!
ローザ

ローザ

時間堂

王子スタジオ1(東京都)

2012/05/16 (水) ~ 2012/05/29 (火)公演終了

満足度★★★★

2回?
まったくの予備知識もないまま観劇。幕が開いてしばらくはどんな話なのか?目と耳を集中させて、なおかつ脳をフル回転させて観ていたが、特に驚きや感動は沸いてこなかった。むしろ外から聞こえる音が耳についたりした。が、話が進むうちに徐々に入り込んでいけた。前説で聞いた上演時間90分、は長いかな?と思ったが気付けば終演で、ほんとに時間を短く感じた。好みが別れる舞台かもしれないし、2回観たほうが面白いのかもしれない。舞台美術はシンプルで、ほとんど素舞台だ。出演者も稽古着のような衣装を着た4人だけ(女性3人、男性1人)。しかも全員が最後まで板の上。これは大変だろうなぁ。過去に見た作品でも黒澤氏の演出は面白いと思う。フライヤーにもあるとおり、各種の色々なチケット割り引き(8種類)を用意するなど演劇ファンを増やそうとする努力も伺える。チケット代も最近の相場からすればもともと安い設定だと思う。また、素人の客をアフタートークに出演させる意欲的な試みは、スゴイというか意欲的だ。

羽球魂 -我ガ友、イタク恋ヒラシ-

羽球魂 -我ガ友、イタク恋ヒラシ-

劇団EOE

ウッディシアター中目黒(東京都)

2012/05/18 (金) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★

なんか、もったいない
とても評判がいいので観たいと思っていた。
しかし、見終わってみれば、なんか、もったいないな、という感想が残った。

ネタバレBOX

とにかくストーリーが一直線すぎて面白くない。
台詞を話すときにの(ほぼ)棒立ちも気になる。

そして、途中から気になったのは、誰かが話しているときに、聞き役の全員が、全身を使って、「ウンウン」と頷く演技だ。
これが揃っていたり、揃っていなかったりするのが、とても気になって、気になって。

台詞がテンション高く、早口なので、まるで餅つきで、餅をこねる合いの手のような頷きがあると、いいテンポが生まれてくるのかもしれないのだが、これにはどうも違和感がある。
また、誰かが何かを言うと、いちいち「えっ」と驚いた顔をして、一斉にそちらを向く演技にも違和感を感じてしまった。

全体的に早口で、なんかスピード感があるような感じだが、実のところ、そうでもない。
例えば、いざ試合、という直前に「実は言いたいことがある」的な場面が2人分も入ってきて、一気にスピードが削がれる。
1人ひとり自分の想いを、同じテンションで熱く語って去っていくシーンも、またしかりだ。

ストーリーで言えば、財閥の娘とかおかまとか、まあいろいろ設定しているわりにはそれはそれほど活かされるわけではなく(財閥の娘は親の援助なしでやっている、ぐらいだし)、登場人物たちの葛藤も成長もそれほど感じられない。
おかまを出せば面白いのでは、というぐらいの意識ではなかったのだろうか。実際はまったく面白くなかったが。

スポーツだからなのか、ときどき、妙に男言葉で凄むような「〜ねえんだよ」的な台詞が入るのだが、たぶんカッコいいからということなのだろうが、これにも非常に違和感を感じた。なにもそんなしゃべり方しなくても、と思ってしまう。

オリンピックという目標に向かってかんばっていく、というテーマがあり、「チーム」という設定もあるのだから、それぞれの目標や考えが違っている者たちが集まり、それがでこぼこしながらも最後に1つの目標に向かっていく、というつもりだったのだろうか。

しかし、実際は、「がんばれ」と言われれば、「はい、がんばります」と答えるだけで、そこの葛藤もなければ、がんばっていくための成長も感じられない。
怪我をしても「がんばれ」ば「オリンピックレベル」までならば、なんとかなるようだし、何より、全員が単に「強い」から「勝っていく」としか見えないのだ。
負けたのも計算のうち、というような余裕があるのも、なんかイマイチなのだ。だって、オリンピックをかけての戦いなのに。
強いだけの人たちに共感はしづらい。たとえ実力があってもいろいろあってそれがなかなか発揮できない、などがないと。

水球やレスリングなどの他の競技から、「わざわざ」リクルートしたという意味も薄いし(理由は簡単に説明されていたが、「??」だった)、彼らが、今までとまったく違うバトミントンで戸惑うことなく、あっという間にオリンピックレベルに駆け上がっていくのには、やはり違和感を感じざるを得ない。
例えば、彼ら固有の悩みや失敗があり、それを乗り越えるのが、かつてやっていた競技に関係したり、など、いくらでも展開があるのではないだろうか。

「チーム」が大切だ、という割りには、チームワークが作られていく様子も薄いし、自分が選抜メンバーに残っていくための、駆け引きや戦いだってあってもいいのではないだろうか。

今回の場合であれば、レスリングから来た井上の成長を軸にメンバーが「チーム」となっていきながら、勝利を手にするストーリーであれば、(それでもありきたりだけど)まだ面白かったような気がする。

また、細かいことだが、開演前から舞台の上でやっていた「アルソック」のCMの体操。スポンサーなら別だけど(いや、それだったらよけいに嫌か・笑)、開演前のちょっとした遊びだと思っていたら、劇中にも何回も出てきてうんざりした。これを面白いと思っている人は1人もいない、とはいわないが、私は面白くないし、「面白いでしょ」と言わんばかりの押し出しに、白けてしまった。

と、いろいろ書いてきたが、最後まで飽きずに観ることができたのは、役者の良さがあったからではないだろうか。

女優陣の、台詞回しとそのタイミングは良いと思った。
とくに零(平澤有彩さん)と祐美(関矢瞳さん)のやり取りのは「凄い」と思ったほど。呼吸ととテンポがハンパないのだ。
これがあるから、ファンというか、応援したい、と思う人がいるのも頷ける。

ただし、男優陣はそれに比べるともうひとつだった。女優陣は、舞台の上がったとたんに、スイッチがオンになり、台詞を言えるのだが、男優のほうは暖まるまで時間がかかっていたり、おかま役の人は、声を枯らしてしまっているようだったりと…。
「男が強く生きようとしねえから、女が強く生きるしかねえんだよ」を見せるために、わざとやった、とは思えないし…。

結果として、役者は力がありそうなので、脚本と演出がもう少し良かったら面白くなったのではないか、と思ったのだ。だから「もったいない」。

だけど、あともう1回ぐらいは観てみようかと思う。
それは、公演の最後に次回の予告編があり、このテンポがよかったので、期待できそうだったからだ。
ただし、予告編を観る限りでは、つかこうへいの「広島に原爆を落とす日」にかなり似ているような気がしたのが、少々気かがりではあるのだが…。
どうしても地味

どうしても地味

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2012/05/16 (水) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

流石箱庭
この土日で4つ公演見てますが
4つの中で最高です。

伏線の張り方、人物像、近未来ありえなくない切実な状況、緊迫感、
バランスが良いです。

ネタバレBOX

終盤立て続けに登場人物の心の吐露がありましたが、なかなか圧巻でした。

ジゴクヘン

ジゴクヘン

MOW+project

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

4,500円…
まずは、旗揚げ、おめでとうございます。
劇場で配布されたパンフをみると、高知の高校演劇仲間だった岡林孝祥さんとヤマダケントさんが旗揚げされた劇団とのこと。
『主宰でありながら、多くのことをまなびました。自分の未熟さをとことん思い知らされました。』…代表の岡林さんが初日三日前の朝記したことばだそうです。
くれないは客席側の一観劇人にすぎないので、舞台を創るご苦労は経験したことがありませんが、皆さまの旗揚げに立ち会えたことは、うれしかったです。
今回は、フリーカンパチケット制という、なかなか他の劇団が選択しない料金設定をされておられたことが、うかがう直接の理由になりました。
誠に勝手ではございますが、私自身の御席料は4,500円と査定させていただきました。
以下その理由について、長文になりますので、ネタばれ欄に記させていただきます。
辛辣な書きぶりもしておりますが、有償でうかがった舞台はどんなご縁の方であれ、感じたままをおつたえしております。
皆さまの船出を御祝いするとともに、これからのご発展をお祈り申し上げます。

ネタバレBOX

客席側から観ていても、劇団を旗揚げするのは容易ではないと思います。学生時代であっても、それは覚悟次第で、企業の立ち上げと同義になるでしょう。
大阪のある劇団は学生時代に旗揚げして、三十年間健在ですし、もちろん各地にそうした劇団があります。
しかし、客席側からみていると、そうした劇団の方々の運営方法に疑問を感じることも少なくありません。
まず、人件費の考え方が企業人とまるで異なっているように思います。企業人は1時間でも人件費単価をかけてすべてコストとして計算します。
どうも演劇の場合、稽古段階の時間も含めて、待機時間を度外視していることがほとんどのようにおみうけします。
ふつう大人1人を1か月拘束したら、最低約二十万円~三十万円のコストを計上しないと、人件費はでません。
個人単価に差こそあれ、スタッフを含めた総人数にその最低単価をかけた総額以上を売り上げねば、当然赤字興業になります。
残酷なようですが、人件費も含めて、席料収入が経費をうわまわらない劇団の方々は、わたしからみれば、すべてプロではありません。プロとはそれで家族を養い生計をたてている職業人だと思っています。
実は先日、ある劇団の方から『制作をやらないか』ともちかけられたことがあります。即刻お断りしました。
どうも、『制作をやる…』ともちかけることが、その方にはわかっておられないようです。
それはすなわち、今の勤め先を退社して、同じ給与をこれから将来ずっと保障されなければ、とうてい受けられるはずのないことです。
企業人は、劇団の制作を片手間でできるほど、甘い世界には生きていません。とてもがっかりしました。劇団主宰とは、企業の責任者であり、経営者です。
そんな感覚の経営では、とうていさきゆきはおぼつかないでしょうし。経営者ならば、負債が発生する前に、速やかに撤退しなければならないと思います。
『演劇はそんなに席料があつまらない…』、『助成金がないとやってられない…』、本当にそうでしょうか。わたしはちがうと思います。
よく演劇を税金で公的に支援するのがあたりまえのようなことをおっしゃる演劇人の方がいらっしゃいますが、賛成いたしかねます。
演劇に限らず、興業の運営見通しは客席からの席料を算定基礎に経営すべきだと思います。結果的に公的な助成対象となったとしても、最初からその助成金がなければ興業がなりたたないのであれば、それは企業経営としては失格だと思います。演劇を職業として生きている方ならなおさらです。
一客席人としての私の観劇数は平均よりは多いかもしれませんが、だからといって無原則に寛容なわけではありません。
経営者としての年間運営試算でしっかりと黒字をだし、顧客に支持されて三十年、四十年と生きている劇団がどのくらいあるのでしょうか。
社会保険料などはおいておいて、おおまかな試算なら社会人ならどなたでもすぐできるはずです。
例えば、大卒直後から定年まで働いた方の生涯所得は個人差はあれ2億~3億円の間といわれています。40年間の個人総収入目標を2億円と仮定。年収は500万円。劇団が、主宰、作家(または演出家)、看板男性俳優、看板女性俳優、制作の5人のみ年俸制をとるとして、その合計は2500万円。客席料収入に対する粗利率50%として、必要な総客席料は年間5,000万円。興業回数を年間3作品、劇場サイズを客席300人と仮定。1作品「金土土日日月火(水休)木金金土土日」の13ステージとして、毎回満席で3900人、平均客席率9割で3510人。年間3公演で10530人。端数をとばして、年間有償集客数1万人。
5000万円を1万人で割れば必要な席料単価は最低5,000円になります。すなわち、1回の席料に5000円払う有償客を興業期間中むらなく毎日9割以上集客する舞台の質を40年維持し、毎年のべ1万人以上客席をうめなければ、この条件、はたせないことになります。それでようやく、劇団で5人だけ、年間500万円の年俸が支払えますが、肝心な社会保険料が計算に入っていません。厚生年金は半額企業負担ですから、仮に演劇関係者の厚生年金基金がもしあったと仮定して(聞いたことありませんが)劇団を企業とした場合、この5人の将来の年金負担分まで保障しなければなりません。当然、ほかの俳優さんは今までどうり自分でチケットを手売りして出来高払いです。どうも小劇場演劇の席料は3000円前後が平均的なようにおみうけしますが、各劇団一体どういう計算で設定されているのか、企業人からすると疑問です。
そもそもそんな単価で生活できるのでしょうか。「それ以上にすると客があつまらないから…」とおっしゃる方もおられます。
ちがいます。わたしの知人でそうしたことをおっしゃる方は、同業者が客席の相当数を占めている、客席側が「雨の日の学園祭の模擬店状態」の劇団の方です。観るだけの観劇人は質が伴えば5千円はだします。
実際それ以上の金額を投資してでも観にいっている方々は、私の知人にもたくさんいます。
もちろん、舞台は生き方ですので、採算があわなくても、それでも舞台を創られるのは結構ですし、事実そうして数十年生きている劇団もあります。ただ、採算があわない場合は当然、主たる職業は俳優以外に維持しながら続けるしかありませんので、その主たる職業が本来のプロということになると思います。
劇団四季、宝塚歌劇団、わらび座、NODA-MAP、SIS-CAMPANYなどの大劇場興業はこの際議論を混同しないよう除外するとして、「条件の悪い小劇場や野外劇でそんな劇団があるのか…」といぶかる方もいるかもしれません。あります。すくなくとも、私はひとつ、存じております。琵琶湖畔で『呼吸機械』という舞台を創られた劇団は、そうした劇団のひとつです。さきほどお話したように、参加者全員が俸給をうけているわけではもちろんないと思います。しかし、事実40年間作品の創作活動を継続され、劇団は生きています。
だから、その劇団の客席には時とお金をおしまない、コアな純観劇人の方々が、距離をいとわず全国から集まります。交通費や宿泊料で合計数万円かけても、私はいきますし、ほかの方々もうかがいます。『呼吸機械』では500人の客席が満席で、私が伺った回は数人入りきれなかったと記憶しています。
そうした観客層を維持できず、同業者どうしで客席をささえあっている劇団は残念ながら、やがて世の中に作品をおくりつづけることができなくなるのではないでしょうか。十年、二十年、三十年、おおむねこの区切りで解散なり、かたちをかえるなりされていると思います。
コリッチに今日登録している団体は6939。この半年、平均一日3つずつ新着しています。そのうち仮に半数以上の3500団体が年3回公演しているとして、年間10500作品…小劇場興業の興業期間中の客席規模はおよそ数百人から1000人以上。低くみて平均500人お集まりになるとして、年間のべ525万人の有償純観劇人がいなければならないことになります。1興業で500人というのはおそらく参加者のもちだし確定の興業水準ではないでしょうか。週2で年間100作品かよっておられる方が1000人いても、10万席分…10000人いても100万席分。全然たりません。だからこそ、客席側の主役は、年1回から数回だけ、千円札をにぎりしめて通う、圧倒的多数の方々こそが主役なのだということがわかります。
文化庁の現行制度そのものをここで全否定するつもりはありませんが、客が劇場にあつまってこそなんぼの世界ではないでしょうか。
だから、劇場法をめぐる両論とも、私にはとても奇異にうつります。くれないは1回5000円でかまいません…うかがう舞台の質がそれにみあうなら。
今回の旗揚げ公演の席料は、4500円を納めさせていただきました。理由は、私のなかでのこの演劇正規料金5000円にみあう舞台ではなかったからです。1割引かせていただきました。この500円の差にはとても大きな意味をこめています。
それは、次拝見したときにその質に達しなければ、私はその後迷わず別の劇団の舞台を選択する…という意味でもあります。
お金はかわりがきくことがありますが、時間はまったくかわりがききません。観劇人は、どちらかというと席料水準より、時間こそ重視している方が多いのではないでしょうか。
いまの私にとって、ひとつの舞台をみにいくということは即、いくつかのほかの劇団が興業期間中みにいけなくなることと同義になっています。昨日千秋楽だった舞台も、観たいに記した作品のうち6つはうかがえませんでした。そして、今回はみなさんの千秋楽を選択いたしました。それは、この舞台の関係者の方から、直接お誘いをいただいた方がおひとりおられたからです。
観劇は職業ではありませんし、演劇評論家などの職業にするつもりもまったくございません。仕事の合間に観劇予定をいれているのでどうしてもこうなってしまいます。くれないは、チケットプレゼントや観たい割引では伺わないことにしています。3000円以下では、皆さんに「今週下北沢で興業しているほかの劇団なみ」というまちがったメッセージが伝わるおそれがありました。舞台の質だけいえば、同じ明治大学出身の方々が2000円でもしびれる舞台を今週から来週にかけて上演されています。
ちなみに、わたしの1日の食費は約1500円です。どんなに高い日でも2000円以内におさめています。2食のときもあれば3食のときもありますが、平均1食500円前後におさめるようにしています。3000円は2日分、4500円は3日分…もし私が文無しになって空腹になったとき、これまで観てきた舞台ひとつひとつの重みは、それだけの食事の重みと同じになってかえってくるでしょう。それでも、私は、琵琶湖で『呼吸機械』と出会えて、演劇と客席で出会えて、よかったと思っています。
4500円は、「席料5000円で興業し続ける質を追究してほしい」というくれないの願いでもあります。
これからの、みなさまのご発展を、お祈り申し上げております。
ミッション

ミッション

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

期待しすぎ?
イキウメがイキウメでない。

進化の過程にあると好意的に捉えるか、
自分を見失いさまよっていると観るか。

岸田の候補に何度となく挙がりながら
取れない一因なのか?

あのSFチックというか、異世界、異空間を描くのが好きなんだが。

燕のいる駅

燕のいる駅

Cucumber

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2012/05/18 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

期待にたがわず
充実した内容です。
DVD出たら買いたい。

バンダラコンチャ サードアルバム「HUG!~ステレオサウンズ」

バンダラコンチャ サードアルバム「HUG!~ステレオサウンズ」

バンダ・ラ・コンチャン

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/05/26 (土) ~ 2012/06/02 (土)公演終了

満足度★★★

エンターテイメントとしては。
良いのかな。

演劇として観ないことですね。

百年の秘密

百年の秘密

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2012/04/22 (日) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★

前半は良かった。
「わが闇」を彷彿とさせるかのような前半でした。

が後半は尻すぼみ・・・
期待しすぎだった?

キツネの嫁入り

キツネの嫁入り

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

匂いとともにいざなわれる物語の世界
劇場に入ったとたんに香る線香の香り。それが物語の世界に入るのを助けてくれて不思議な感覚になります。

SFだけどわざとらしく見せずにあくまで日常の中に不思議な要素を取り込んでいるのがよかった。
だんだん物語に引き込まれる舞台だった。

ネタバレBOX

最後まで観て「遠い未来の昔の話」という言葉の意味が分かった。

もう日本という「島」もなくなってみんないなくなってしまうという結末は、F/Tの「じめん」とつながってそれが今の日本の近未来につながる気がした。

物語の入ってはいけない森の奥にある工場跡も原子発電所なのかなとも思った。
『ウェディング、ラン!』

『ウェディング、ラン!』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

劇場MOMO(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

王道と云うか見本というか・・・
ここまでベタにコメディ突き詰めると、
とっても清清しく観劇できました。
安心感があるというか、10周年に相応しいというか。
期待を裏切らなかった舞台に感謝(^^)

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