最新の観てきた!クチコミ一覧

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淋しいマグネット

淋しいマグネット

ワタナベエンターテインメント

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/04/08 (日) ~ 2012/04/28 (土)公演終了

満足度★★★

考えれば考えるほど難しい
一見派手で軽い感じがするのだが、この説明書きのとおりの大変複雑な話で見終わった後もいろいろ考えさせられる。リアルな海岸の舞台装置、リューベンの物語に出てくる人々の衣装やダンス(特に女性ダンサー!)が素晴らしい。しかしながら、肝心の4人の演技が単調で、この複雑な話を観客が理解する手助けになっていない。そもそも演出家は、この話をどういう風に見せたかったのか?演出家の理解があいまいなので、演者にもそれが伝わったのかもしれない。

淋しいマグネット

淋しいマグネット

ワタナベエンターテインメント

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/04/08 (日) ~ 2012/04/28 (土)公演終了

満足度★★★★

面白かったです!
9歳から29歳までの20年間を、途中ファンタジーな劇中劇もありながら行き来しつつ、段々明るみになってくる関係性に吸い込まれていきました。
惹かれても反発してしまう互いの存在が、このタイトルによく現れているなと思いました。
キーとなる19歳に実年齢が近い、等身大だからこその舞台で面白かったです。
他の組み合わせでも観たいと思いました。

絶頂マクベス

絶頂マクベス

柿喰う客

吉祥寺シアター(東京都)

2012/04/14 (土) ~ 2012/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★

4/18と4/19夜10時半より本編UST放送あり!
面白かった!女優さんがカッコいい!セクシー!「脳殺ハムレット」より演出に主張があるのも好き。90分という上演時間もスッキリ。4/18と4/19夜10時半より本編UST放送あり!

ネタバレBOX

マクベスが現代の丁寧語を使っていて、「弱い」人物なのが良かったです。最後の「ありがとうマクベス」の歌にはしびれました。
幹事の器

幹事の器

劇団TEAM-ODAC

テアトルBONBON(東京都)

2012/04/05 (木) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

個性豊かなキャラクター
登場人物は多いのですが、皆個性豊かで一人一人が
とても魅力的でした、役者さんも達者な方が多くて
何も考えずに物語を楽しめてとてもよかったです
プロジェクターを使うシーンで映像が出なかったのは
アクシデントでしょうか?写真が見れなくて残念でした
アクシデントでなければ随分グダグダした感じですが・・・。
物語も観た後に心がほっこりする感じで
途中たくさん笑い所もあり、劇場を出る時には
面白い物をみたなとスッキリした気分でした
次回も拝見したいです。

集・団・面・接

集・団・面・接

翠組 midori-gumi

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/03/22 (木) ~ 2012/03/27 (火)公演終了

満足度★★★

評価が難しい・・・
公演初日までに紆余曲折が 有ったとしても、演劇ファンとしては 少し不満が残ったかも知れない・・・

他の方も書かれている様に、上演時間が1時間である事!!

しかも その1時間も アドリブで繋いでいる場面が多い事!!

1部の観客マナーが最悪だった事!!

ただ、演劇として観るのではなく エンタメ要素だけで評価するなら、とても 若手俳優さん達は 頑張っていたかと・・・

実際、第2回からは ちゃんとした脚本・演出の元 行なわれる様なので、反対に言えば vol.1に出演した役者さん達が気の毒な気がするので、是非 このメンバーで ちゃんとした脚本で上演して欲しい

青木さん家の奥さん

青木さん家の奥さん

劇団浜町エイト

萬劇場(東京都)

2012/04/17 (火) ~ 2012/04/18 (水)公演終了

満足度★★

【ヤングVer】途中で退席
はじめにお断りしておきますが、
私としては面白く思えなかったのですが、
客席はそれなりに笑いも取れて沸いていたことは確かです。
あるいは、役者の知人が多かったのかもしれませんが。

この台本は書下ろしではなくて、他劇団でも、
時々上演されているもののようですが、
正直、繰り返しの台詞やシーンが多く、
くどさを感じてしまいました。

ただ、「悲劇より喜劇の方が難しい」というように、
もしかして、喜劇に長けた劇団が演ずれば、
面白く観られたのかもしれません。

私が観たのは、若い役者が演ずるヤングバージョンでしたが、
なんか、若い女の子のおしゃべりの延長のような気がして、
面白く感じられませんでした。

ギタリストもいて、時々生の音も聴けましたが、
こちらもあまり出番がなく、効果音のみの担当も多く、
もったいないと思いました。

途中でお一人帰られたので、どこかで私も帰ろうかという気になり、
1時間半くらい観たところで抜け出しました(汗)

全体がこんな感じだったら☆1つにしたかもしれませんが、
途中までしか観ていないのと、笑っているお客さんも多かったので、
☆2つにしました。

「田中が考え中」~第1幕~

「田中が考え中」~第1幕~

SLUSH-PILE.

北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)

2012/04/17 (火) ~ 2012/04/18 (水)公演終了

満足度★★★★

それでも結婚したーい
って優しく、アンガールズ田中らしいと思いました。

お笑い芸人の個性に頼る面は大いにありましたが、2時間のお芝居に何とかまとまっていました。

ネタバレBOX

結婚詐欺師に騙されても、「島に来てくれてありがとう」、何て大きな心。

そして一年後、美人結婚詐欺師は改悛し、鈴木が騙し取られた百万円が戻り、5人紹介してくれるって大団円、田中らしい。

ドランクドラゴン鈴木の演技が光ってました。というか、普通でした。

オードリー春日が見られ、篠崎愛ちゃんの胸は豊満でした。初演でも不評だったというヒロシのカカシというかダッチワイフ相手の戯れは確かに全く要らないと思いました。
「約束するぜと笑って言えよ」(千秋楽満員御礼!)

「約束するぜと笑って言えよ」(千秋楽満員御礼!)

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2012/04/12 (木) ~ 2012/04/18 (水)公演終了

満足度★★★★★

カジュアルなテイストなのにたっぷりのボリューム感
まさか、
あの空間の、冒頭のテイストで
あんな展開が生まれるとは思いもせず・・・。

やられました(超ほめ言葉)。

舞台にしなやかな安定感があって
しかも展開が緻密で滑らかに繋がっていって
ここちよく、深く、わくわくと
掴まれてしまいました。

ネタバレBOX

最初のシーンから絶妙に可笑しくて、
いきなり引き込まれてしまったのですが、
そこが物語の中心ではなく
外枠に変化していくとは思いもよらず・・・・。

とはいうものの、
比較的早い段階で物語の構造が観る側に与えられるので、
追うというよりも
展開にそのまま引っ張っていかれるような感じ。
多重構造にはなっているのですが、
観ていて迷いや抵抗感がないというか、
そのままに委ねられてしまうような語り口で、
ト書きの如く語られる物語と
舞台に空気をもって描き出されるものが
抜群のバランスで観る側に像を結び
キャラクターたちの歩みを
編み上げていく。

気がつけば
2chのスレッドの立体化という感じの舞台の前提が
次第に枠組を失い
登場人物たちの歩んだ時間の感覚に
色を変えていく。

しかも、それぞれのシーンでのキャラクター達に
刹那の色がしっかりと作りこまれていて。
シーンの繋ぎもとてもしなやか。
役者たちがぶれなく時間経過を
キャラクターに積みあげて質感を生みだしていく。
個々のシーンの狭間の描かれない時間にまで
実存感が生まれて
登場人物たちの歩みがぼやけずに
くっきりと観る側に伝わってくるのです。

尺もそんなに長くはないのですが、
中学生から社会人に至る
時間のボリューム感が観る側に置かれて
歩みの起伏やキャラクターたちの姿が
時間の断片の重なりから
客観的ではなく
登場人物たちの記憶の質感で浮かび上がってくる・・・。

だから、すべてが語られないラストシーンに
本当に心ときめく。
なんて、ビビッドなのだろうと思う・・。

会場の使い方も他の公演と違うパターンが
うまく機能して、
終演時には
紡がれた物語と演出、さらには役者たちの描きだすものが
ひとつとなって観る側をしっかりと取り込んでいて・・・
力技でひたすら圧倒されるという感じでもなく、
カジュアルな質感のお芝居ではあるのですが、
にも関わらず、
驚くほどがっつりと満たされてしまいました。
月下のオーケストラ

月下のオーケストラ

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/04/11 (水) ~ 2012/04/17 (火)公演終了

満足度

これがシアターグリーン主催?!
シアターグリーン主催のアイドル劇団と知ったわけだが、
なぜ演劇界の中核を担うこの劇場が、この演出家を選択するのか謎である。

そんな、常に睡魔に誘われる春間作品だが、私の好きな病院設定ということもあり、今回はなんとか最後まで寝ずに観る事が出来た。

しかし「演出」は相変わらず「雑」というか無いに等しい。
本も普通。芯の無いストーリーだ。

でも応援している女優が出ているから観に行かなければならない。
次は是非、プロの舞台演出家を。

よ こ み ち ~三毛猫のさんぽ~

よ こ み ち ~三毛猫のさんぽ~

よこしまブロッコリー

モノコト(愛知県)

2012/02/19 (日) ~ 2012/02/22 (水)公演終了

満足度★★★★★

よこみち
とても面白かったです^^

深海のカンパネルラ

深海のカンパネルラ

空想組曲

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/04/15 (日) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

生きるとは
最初に、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をカムパネルラ視点で再構築したお話ではないと断わっておきます。そういうお話ではないのです。
 
「りく」という青年が出てくる。それから「けんじ」という青年が出てくる。彼らと「銀河鉄道の夜」がどう関わるのかは観て頂くしかない。
 
未来、現実、過去、記憶、妄想。軽めの、笑いのシーンもあるが、苛酷で残酷、「酷」という字で表したくなる場面も出てくる。だから賛否両論、万人受けはしないと思う。でも心に刻まれる「何か」はあると思う。

ネタバレBOX

ところで、初めて『銀河鉄道の夜』を読んだ時、「え、これで終わり?」と思った。ジョバンニは、カムパネルラに起きた事を受け入れることができたのだろうか。次の日からどうやって生きたのだろう。あのモヤッとした感覚がこの作品で活かされていると思う。
 
劇中の主人公と「先生」の会話を観て、ブルカニロ博士のことを想った。ブルカニロ博士とは、初期版の『銀河鉄道の夜』でジョバンニに助言を与える重要な役を担っておきながら、改稿によって姿を消したレアキャラである。宮沢賢治はなぜブルカニロ博士を削ったのだろう。なんのこっちゃ?と思われた方は、やはり、劇場でこの舞台を観て頂くしかないと思います。
 
照明がすごくキレイ。あと牛水里美さんがステキすぎる!
長文失礼しました。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
シンベリン

シンベリン

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2012/04/02 (月) ~ 2012/04/21 (土)公演終了

満足度★★★★

後味良い大団円が全てを払拭
豪華キャストの割には、最初の内は、企画段階の有り様が容易く想像できる、蜷川流10番煎じ的演出や仕掛けに、やや興醒めな思いがしていたのですが、最終的には、そういう粗やご都合主義を払拭するような、後味の良いラストで、マイナス要素はどこへやら。

結構、大満足して、劇場を後にする、単純な客と相成りました。

大竹しのぶさんは、彼女らしい台詞回しながら、あっぱれ、若い王女の可愛らしさを体現し、お見事でした。

窪塚さんも、映像畑出身とは思えない口跡の良さで、御見逸れしました。

初舞台からずっと注目している浦井さんが、また演技者として、更なる進化を見せて下さり、まるで、親戚のおばちゃん感覚で、感無量でした。

さいたまネクストシアターの川口さんと松田さん、共に大変楽しみな役者さんです。

ネタバレBOX

開幕前に、最近、蜷川さんが多様される、役者自身が舞台上にいて、稽古着などを着用し、普段の会話をして、アップなどしているという演出に、まず鼻白むものがありました。

初めて観た方には新鮮かもしれませんが、私には、もう何度目やねん?って感じ。

源氏物語絵巻風な背景とか、外国向きなのかもしれないけれど、明確な意図を感じられなくて、またこれか!と拒絶反応まで出て、わざわざ埼玉にまで足を伸ばした甲斐がなさそうに思ったりもしました。

でも、シェークスピア作品の中でも、笑いどころが多く、ハッピーエンドの作品で、おまけに、ほとんど死者がいなくて、赦しという大テーマがあって、個人的に、大好きな物語展開だったせいで、最後は、笑顔で、大拍手をして、帰路につくことができました。

観客の方が、先に真相を知っているだけに、安心して、心に余裕を持って観ることができるのも嬉しい利点かもしれません。

勝村さん登場で、笑いが起き、瑳川、浦井、川口の3人組の登場で、一気に舞台が躍動しました。
それにしても、勝村さんのアホ王子、どこかのダメダメ政治家みたいでした。

本役でない、浦井さんの楽師の歌や、勝村さんのジュピターとかの遊びのような出番が愉快でした。

それと、ひどく個人的なツボは、悪巧みの犠牲になったポステュマスを神に救いを求めて、彼の親や兄弟が揃って、夢に登場する場面。こういう親心、身にしみます。
俺以上の無駄はない

俺以上の無駄はない

MCR

駅前劇場(東京都)

2012/04/12 (木) ~ 2012/04/17 (火)公演終了

これが観たかった!
千秋楽を観劇。演劇うめー。超おもしれー。
『シド・アンドウ・ナンシー』とか『リフラブレイン』とかの評判を聞いて妄想を膨らませて以来の、自分の見たかったMCRがそこにあった。

脚本上で北島が担ってる部分が不明というかハマってない気がしたり、主人公の「どうでもいい」を巡るロジックがすんなり理解出来なかったり、とかはあったけど、そんなのそれこそ「どうでもいい」!
そしてこの口調は櫻井節に影響受けてるよバカヤロウ…!

「こと演劇で、すぐ目の前で人間が演じてるんなら、笑えて泣けりゃあ大抵のことはオッケーになるな!」
ってのと、
「既存の演劇を揺さぶる演出だなんだより、面白い“お話”の方が自分は断然好きだな!」
ってのを痛感しました。

淋しいマグネット

淋しいマグネット

ワタナベエンターテインメント

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/04/08 (日) ~ 2012/04/28 (土)公演終了

満足度★★

スターシステム
 良かった点:照明、大道具、ダンス、音響、スター以外の俳優たちのがんばり(下手をすれば怪我をするような無理までして)
悪かった点:志、シナリオ、演出、コマーシャリズム

平田オリザ・演劇展vol.2

平田オリザ・演劇展vol.2

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/04/05 (木) ~ 2012/04/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

違いを楽しむ
「平田オリザ演劇展vol1」から1年を経て、「3.11」を思い起こしながら味わう「さようなら」と「銀河鉄道の夜」。「隣にいても一人」の3つの地域編を見比べて、個々の作品の独特さを体感。不条理を楽しむ「阿房列車」と「思い出せない夢のいくつか」。一度に色々な種類の作品を楽しむ事が出来て、有意義な企画。今から今年度末の「vol3」にも期待してしまう。

ネタバレBOX

「さようならver2」(Eの回)前作同様、アンドロイドと人間の区別があやふやになって錯覚してしまう。「3・11」を経て生まれた続編部分は秀逸。アンドロイドと引越し業者のやり取り。持ち主が死んだ後、アンドロイドは福島県双葉町の海水浴場に送られるようだ。人が立ち入れない被ばく地域で、亡くなった多くの人のために詩を読み続けるために送られるアンドロイド。劇中、壊れたかのようにずっと詩を読み続けるアンドロイドに、ちゃんと喋れるか問いかけると「はい、大丈夫です」を繰り返し、繰り返した理由を問うと「わからない」という。その「わからない」は機械と人間の狭間をあやふやにする言葉だと思う。プログラムにはないものだから。

「銀河鉄道の夜」(Cの回)は昨年も見て、泣きそうになって、今年も見て泣きそうになった。前売り完売で、ダメ元で、当日券狙って行ったら、3階席を用意してもらえて感激。友人の死を通して学ぶ、人間の孤独と本当の幸せ。子供の頃に本で読んで以来、現在まで何度も「銀河鉄道の夜」に触れているけれど、こんなに繊細で、前向きな物語なんだなと再発見出来る内容です。東北でも公演するとの事で、被災した子供達にも、是非たくさんのものを感じて欲しいです。

4/7のアフタートークで、平田オリザさんが≪不条理劇は「朝起きたら何かに変わっている」か「永遠に何かを待ち続けるか」どちらかだ≫と話していたのが印象的でしたが。「思い出せない夢のいくつか」と「阿房列車」は「永遠に~」系、「隣にいても一人」は「朝起きたら~」系だ。

不条理劇をまとめて見れる幸せを感じつつ、思った事は。自分の見えてる世界が全てでは無い感じ、「世界はなんだかよくわからない」という感覚が面白いなと思った。電車に乗る事、食事をする事、起承転結のない雑談。目的があって手段があるとか、原因があって結果があるといった事抜きに、現象だけがポツンとそこにあってそれを当惑しながら受け入れる。そのつかみどころのなさが、自分の知らない世界を広げてくれて心地よい。「阿房列車」は昨年元祖演劇乃素いき座の上演を拝見しての初見の印象は簡素な装置で役者の生々しさが目立ったが、今回の現実味のないひょうひょうとした感じはつかみ所がなくて面白かった。「思い出せないいくつかの夢」は、阿房列車と銀河鉄道の夜との相関を意識した構成が楽しく、重なる所と違う所の妙を眺めて見ていた。

「隣にいても一人」せっかくなので3つ共、と思い、三重→広島→関西の順で観劇。夫婦になるという在り方がとても不思議に思える、でも夫婦になる事がとても魅力的に思える作品でした。方言や地域の違いで、同じ内容もこんなに見え方が違うのかと新鮮な発見でした。三重編は、物語を一番自然に見せてくれた。広島編は、キャストが若いからかその初々しさがたまらない。関西編のノリは他2編とは異質、ボケとツッコミがニュートラル過ぎて、脚本内の笑い所より、何気ない会話の方が笑いが大きい。感情の起伏も他2編と大分違って見えた。関西・三重の2編に出演の二反田さんに一際存在感を感じました。
ピクトマージ

ピクトマージ

インパラプレパラート

サンモールスタジオ(東京都)

2012/04/13 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★

青少年漫画
ダンサーをうまく活かしていて、アクションシーンの見応えがあった。役者も熱演。ただ、ストーリーが大人向けとは言い難くちょっと退屈。ダンサーが出演するときは、段々の舞台では動きに制約が出て、怪我のもとにもなると思う。

「約束するぜと笑って言えよ」(千秋楽満員御礼!)

「約束するぜと笑って言えよ」(千秋楽満員御礼!)

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2012/04/12 (木) ~ 2012/04/18 (水)公演終了

満足度★★★

甘口カレー
あたたかな作品とおかしなテイストの60分。山崎雅志良い。

ネタバレBOX

とあるバーで、漫画家志望の南(菊池美里)が進研ゼミの漫画の原稿を、編集の沖田(伊丹孝和)にみせているが、カイジテイストの長編漫画でなく、青春とか恋愛とかを書いてと諭される。青春がなかったという南に、沖田は2chのとあるスレを見せる。そこでモッチーという人間が自分の青春を綴っていた…。
書き込みする望月(山崎)と望月が想いを寄せる少女・ひまわり(根本)が、中学の図書館で出会い、高校で再会し、社会人となって告白してHEとなる。という話(書き込み)とそれをスマホで見ている南ら、という2つの話が終盤でクロスする。

オタクな望月とその友人のブンチン(伊丹)らのオタクな思考が笑える。望月の動きとか最高。そんな望月の甘酸っぱい一喜一憂する様がほほえましいというか応援したくなるというか。いいポイントポイントを選んで舞台にのせたとう感じ。「幸せにする!」とぎこちないような笑顔で告白する望月に、応えるひまわり。笑顔の約束は必ず守られるとかドラマティックだろ、現実とは違うだろ…なんて思うけど、いいものはいい。

劇中劇の、ひまわりが本に書き込みしたのが原因で殺されたバレー部一同が不憫。笑ったけど。

座席の配置が狭いので、ちょっとリラックスしにくい。
演劇の耐えられない軽さだネッ

演劇の耐えられない軽さだネッ

毛皮族

スタジオイワト(東京都)

2012/04/12 (木) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

Y観劇
前半不条理、後半畳み掛ける展開。笑いを随所に交えつつ、飽きがこない。毛皮族らしい「面白さ」を堪能。

俺以上の無駄はない

俺以上の無駄はない

MCR

駅前劇場(東京都)

2012/04/12 (木) ~ 2012/04/17 (火)公演終了

満足度★★★★

やられた
どうしようもないダメな人たちなんだけど、面白くって切ない。
櫻井節にやられました。
最後ちょっと泣きそうになったのは、自分のダメさも許されるような気がしたからかしら。

ネタバレBOX

どうでもいいことなんてない。
でも、特定のこと以外は意外とどうでもいい。
なんとなく「あぁ・・・」って納得。

終演後の寸劇、なんだかんだみんな櫻井さんのこと好きなのね。
ひまわり

ひまわり

望創族

劇場MOMO(東京都)

2012/04/11 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★

玉石混淆?
「詰めの甘いキャラメルボックス」な感じ?
好きなパターンの1つでもあり総論的には悪くないが、パスポート関連が甘いのとコメディリリーフの2人が濃過ぎて嘘臭く、観ていて醒めてしまうのが残念。
一方、プロローグ、エピローグと本編の間だけ暗転で、それ以外を全て明かりの変化だけで見せた照明は見事。

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