深海のカンパネルラ 公演情報 空想組曲「深海のカンパネルラ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    生きるとは
    最初に、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をカムパネルラ視点で再構築したお話ではないと断わっておきます。そういうお話ではないのです。
     
    「りく」という青年が出てくる。それから「けんじ」という青年が出てくる。彼らと「銀河鉄道の夜」がどう関わるのかは観て頂くしかない。
     
    未来、現実、過去、記憶、妄想。軽めの、笑いのシーンもあるが、苛酷で残酷、「酷」という字で表したくなる場面も出てくる。だから賛否両論、万人受けはしないと思う。でも心に刻まれる「何か」はあると思う。

    ネタバレBOX

    ところで、初めて『銀河鉄道の夜』を読んだ時、「え、これで終わり?」と思った。ジョバンニは、カムパネルラに起きた事を受け入れることができたのだろうか。次の日からどうやって生きたのだろう。あのモヤッとした感覚がこの作品で活かされていると思う。
     
    劇中の主人公と「先生」の会話を観て、ブルカニロ博士のことを想った。ブルカニロ博士とは、初期版の『銀河鉄道の夜』でジョバンニに助言を与える重要な役を担っておきながら、改稿によって姿を消したレアキャラである。宮沢賢治はなぜブルカニロ博士を削ったのだろう。なんのこっちゃ?と思われた方は、やはり、劇場でこの舞台を観て頂くしかないと思います。
     
    照明がすごくキレイ。あと牛水里美さんがステキすぎる!
    長文失礼しました。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

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    2012/04/18 01:58

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