最新の観てきた!クチコミ一覧

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夢!サイケデリック!!

夢!サイケデリック!!

範宙遊泳

アトリエ春風舎(東京都)

2012/04/25 (水) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

初めのうちは、
なんじゃこりゃあ。出来ることなら退場したい。
それがだんだん、おもしろいかも。
しまいには、かなりおもしろい。
こんな演劇初めて見た。
作演出の感性が非常におもしろい。
好き嫌いは分かれると思う。
楽日の昼に再見する。

菊次郎とさき

菊次郎とさき

東宝

博多座(福岡県)

2012/04/06 (金) ~ 2012/04/28 (土)公演終了

満足度★★★

べたです。
舞台もわかりやすくて構成もいいとは思うのですが
ちょっと年配者向けなのか、テンポが緩く感じました。
花道や奈落はお客さんサービス的に使用されていました。
ご当地ネタも入れ楽しませていただきました。

ネタバレBOX

その反面、
お客さんが年配の方が多いせいかプログラムを見ている方は少ない​。
このため、役者さんがどの役をやっているのかわからないようで
「あれ○○(役者名)やろ」と大きな声で耳打ちをしている。イラ​イラ。
みそ味の夜空と

みそ味の夜空と

Common days

自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)

2012/04/23 (月) ~ 2012/04/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

common days 節なお芝居 ほっとする
普通の人 普通? の日常の出来事、 いい加減な感じの人、 しっかり者の人、 頑張り切れない人、 趣味に突っ込む人、 そんな人たちの何となく普通の物語、 
 こんなん物語としていいのか? でも この会話の中から 人間の優しさが、じんわりと来ます、真綿で覆われている様な人間関係の暖かさ、 最近の世の中では、薄れ行ている様な物が観えます。
この物語の人間たちが、羨ましいい~んですわ!!

私もにわかにアベレージの地面に激突しそうになっている。  かも? かも !! 

common days 節なお芝居 ほっとするこの感じ 大好きです。
面白かったぁ~ 

Hobson's Choice -ホブソンの婿選び-

Hobson's Choice -ホブソンの婿選び-

無名塾

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2012/03/17 (土) ~ 2012/03/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

名優の舞台に感謝
仲代達矢さんというと、悲壮感漂う重厚な演技が思い浮かぶが、今回はコメディということで、どうしても観たいと思った。

私は名画座常連なので、だいたい月に1本は仲代さんが20代の時の若者役の映画を観ている。

だから、実年齢の仲代さんに向き合うのはとても不思議な気持ちになる。

この作品も、デヴィッド・リーン監督の映画に感動した仲代さんが元は戯曲と知って、上演を希望したとか。

全国巡演が7月まで続く長丁場。俳優生活60年と言えば、それだけでも還暦。

ますます意気軒高である。

俳優生活60周年を記念公演なので、パンフレットにも、映画、舞台、テレビの代表作のスチールを集めて掲載されているのが嬉しい。

ネタバレBOX

観ているうちに主人公が「リア王」に見えてきた。

「リア王」は老いの苦しみを知ってから本当に理解できると書いていた人がいたけれど、私もそう思う。

仲代のホブソンは、「おじいさんの台所」で森繁久弥が演じた父親をも思わせる。

ゆったりと飄々としたしゃべりかたはユーモラスな中に、年老いた男親特有のひがみっぽさもにじみ、「おじいさんの台所」や「リア王」、そして、私自身の父親との会話を思い起こさせた。


男親の身勝手な理屈で、娘を頼らないと言いつつ、いざ親離れすると邪険だと文句を言い、プライドは人一倍で、往時の自分を基準におくものだから、現状が情けなく、もどかしく苛立つ。

喰えない頑固で偏屈オヤジだが、憎めない可愛らしさもある。

長女マギー(渡辺梓)のお仕込みで、当主らしく鍛えられた元使用人で婿のアルバート(森岡弘一郎)が、ホブソンに対し、居丈高に振る舞うが、それも実はホブソンを納得させる芝居だと知った時、少しほっとした。

自分の幸せを自らの手でつかみ取ってしまうマギーの意志の強さには感心した。

靴職人のタビーに抜擢された鎌倉太郎が師匠の仲代とセリフを交わす場面に、「おお!」と感動。

鎌倉はコント劇団、ブラボー・カンパニーの劇団員でもあり、無名塾での芝居は今回初めて観たのだが、髭が濃く、彫りの深い横顔は、先輩の役所公司を彷彿とさせる。

娘にいいようにぎゅうじられて、おもわず「マジっすかー!」と立ち上がる場面には大喜びしてしまった。

なかなか、仲代達矢の「マジっすかー」と言うところは見られないでしょう(笑)。


生きて舞台に立ってくださるだけで、ありがたやと思わず拝んでしまいたくなる名優である。
家の内臓

家の内臓

アル☆カンパニー

豊橋駅前文化ホール(愛知県)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/05 (土)公演終了

満足度★★★★

私と一緒に生きるお芝居
想像力をいっぱい使って見る大好きなタイプのお芝居。

登場人物たちは今頃どうしているだろうか?
あの後あれはどうしたかな?
今頃彼女は…
とか、帰り道も色々想像しながら帰った。
こういう時間が大好き。

優しさと励ましに満ちた時間でした。

時代劇「椿版・どん底」

時代劇「椿版・どん底」

椿組

ザ・スズナリ(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

より良く生きたいという人間の本能を刺激される
西沢栄治さんの演出。安心して拝見。

スズナリの舞台の上からこちら側に飛び出してくるような加藤ちかの装置と、寺田英一君の音楽もとてもよかった。

戸波山文明さん演じるルカが今まで見た中で一番納得できた。登場人物が何となくルカに影響されてしまう様子も、一番スムーズに納得できた。この作品を拝見する度に思った長い間の胸のつかえが降りたような。より良く生きたいという人間の本能を刺激される。

絶頂マクベス

絶頂マクベス

柿喰う客

吉祥寺シアター(東京都)

2012/04/14 (土) ~ 2012/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しみなシリーズだが
1時間30分、ノンストップで見せていく、現代風脚色のシェイクスピア劇として、大変面白い試みだと思っている。

たとえ、好評を得られなくても、当分は続けていくという中屋敷さんの心意気にも賛同する。


正統派のシェイクスピア芝居を観る際の入門ガイドにもなりうるだろう。


女性ばかりの演劇だが、上品な宝塚歌劇とはまったく趣を異にするものだ。


「悩殺ハムレット」はホストクラブ風の翻案が面白かったが、物語に、直接、その設定はあまり関係はなかった。

今回の「絶頂マクベス」はマクベスのブラック企業の中間管理職的役割と言う読み解き方が面白かった。


独特のスタイルを持つ「柿喰う客」は、一般公演では私には近寄りがたい劇団だが、女体シェイクスピアはついて行けそうで、今後も観たいと思っている。



ガールズナイトのアフターイベントではペンライトを振るスタッフなのかファンなのか、熱烈応援団が客席にいて、異様な熱気を感じた。



男性が女性の倍額の観劇料を支払うシステムもいまいちよくわからないが、男性も嬉々としているのだから、かまわないということになろうか。

ネタバレBOX

マクベス夫妻が、執事とメイドの扮装なのは、中屋敷氏の読み解き方が表現されたものでわかりやすい。

祝宴の場面では、ドレスアップするのかと思ったら、夫妻とも寝間着にテロっとしたガウン姿。

ちょっと違和感があったが、私なりの解釈では、この夫妻の悪夢が始まっているという象徴の扮装にも思えた。

マクベス夫人(内田亜希子)のやたらハイテンションのオーバーな演技が浮きすぎで、私にはどうにも生理的に受け付けなかった。

期待していたマクベスを駆り立てる芝居が、このおバカなキャラクターでは、全然面白く感られない。

内田さんは実力派の女優さんだけにこの演出は惜しい。もっと青い火花が散ると期待したのだが。

「内田亜希子さんが良かった」という感想がここでは多いようなので、私の感じ

方が特殊なのかもしれないが。

ハムレットのときのオフィーリアも、今回のマクベス夫人も、どうも人物造形が原作から飛躍しすぎていて、私には馴染めない。

原作では魅力的なヒロインが、いかにもチープな感じで残念だ。

若い観客にはウケるのかもしれないが。


ハムレットに続いて主役のマクベスを演じる深谷由梨香さんは、今回も「魅せる」。

音楽のように心地よい声質と誠実な演技。

ガールズナイトのショーでくしゃくしゃの笑顔で踊り狂う彼女が素顔の彼女なのかもしれないが、役では別人だ。

中屋敷氏のリクエストで、深谷さんがハムレットの一場面を演じて見せたが、その変わり身に、集中力の凄さを感じた。

劇全体としては、前回のほうが完成度があったと思う。
翔べ!原子力ロボむつ

翔べ!原子力ロボむつ

渡辺源四郎商店

アトリエ・グリーンパーク(青森県)

2012/04/22 (日) ~ 2012/04/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

人類は何処へ・・・。
 まさにタイムリー!と言っても、反対か、賛成かなどの思想調査の固さはない。 ただ、観終わったあと、友人と「私たちって、怖い時代に、怖いところで生きているのね」と語り合ってしまった。今をどう生きるのか、考えたくなる・・・そんな空間になっていた。
 役者たちは、それぞれ持ち味を活かしていて誰も外れがない。機械的な音響がまたイメージを広げさせてくれた。1時間30分が短く思えるほど楽しかった。

家の内臓

家の内臓

アル☆カンパニー

ザ・スズナリ(東京都)

2012/04/25 (水) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

2010年のまま再演
初演未見です。
社員旅行で訪れた温泉宿でのワンシチュエーションの会話劇。
日常の数時間を切り取る。何が起こるわけではないけど面白い。

初日ということもありファンの方が多かったみたいでドカンドカンうけていました。
平田さんのウザさが最高でした!みなさんうまい。
アドリブのようなつられ笑いが多く、どこまでがセリフなのか。
それを確かめるためにもう一度行くのがベストなんだろうけど、この話をまた75分間も体験したくはないなぁ。
終わったあとチラシの言葉を見るとリンクしているのも楽しい。

次回はONEOR8の田村さん作演 「父よ!」2013年6月シアタートラムにて。
客演:ベンガル、徳井優、花王おさむ
これまた楽しみです。

FOXTROT

FOXTROT

Project ONE&ONLY

小劇場 楽園(東京都)

2012/04/11 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★

砂まじり
曖昧ながらも曖昧なりにイメージが浮かぶそんな印象でした。

観客の目に映るものが必ずしも登場人物に見えているわけではないところが意味深なところでしょうか?

オーシャンズ・カジノ

オーシャンズ・カジノ

北京蝶々

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

カジノ最高っっ
濃いキャラクターと、どファンタジーなエンタメ感満載の物語の中に、こっそり見える世の中への怒りを感じたり何かして。充実の観劇でした。

ネタバレBOX

1%と99%。富は世界中の人口の1%に集中していて、残りの99%は辛酸を舐めてるんだ!2011年ウォールストリート占領運動で出された、格差是正のメッセージはシンプルだが明瞭だ。一方でコンビニでバイトしながら廃棄弁当で日々食いつないでる人がいて、一方で九州の中州ごと買えちゃう人がいるとしたらおかしくねーか、的な思いは観客として見ていて当然ある。

劇中に出てくるのは、賭博を巡る駆け引き≪持たざる者が持つための競争・騙し合い≫と、長崎の地域振興≪共存・皆で生きていく公共性≫が同時に描かれる。一方は個人主義で、一方は全体主義で相反するように見えるけれど、「1%と99%の是正」富の再分配って形で考えればつながるのかもと思う。劇中でも答えが出ないように、僕自身もこの不景気感というか、閉塞感というかの打開に、明確な答えは出ないんだけれど。でも、そこには今を生きる我々の普遍的な怒りのようなものがあるんじゃないだろうか。

公演のチラシに、「日本の未来にいくら賭ける」とあるが、個人の掛け金なんてたかが知れてる。でも、積もり積もれば大きな金額になる。物語の終盤に「自分は人に迷惑をかけてばかりいる」と負け組感満載の男トビオが、船上を支配してる中国人企業家のヤンに「カジノゲームで勝負しろ」と迫る姿が描かれる。そして、無謀だとわかっていながら周囲の人間はトビオに投資する。それを見てトビオ勝ってくれないかなぁと期待してしまうのは、現実と重ねて見ているからだと思う。彼らがトビオに賭けるのは、より多くの富でもあるし、人生の充実感でもあるけど、転じて最終目標は日本の未来に賭けてるんじゃないかなと、1%と99%に強引に引き寄せて考えてしまう。そして、勝負で負けるけど、最終的には計略でヤンを負かすクライマックスに胸をなで下ろすのだ。

でも、パチンコ業界の鉄砲玉とされたトビオを筆頭に、長崎県議のマダラメも、長崎にカジノを作って一攫千金を目指したカラサワも、地権者テラシマも、警察官キリハラも、パチンコ業界の大元ノビルも、お互いに騙して競争しているけれど99%側なんだろうなぁ。本当の1%は、表舞台に出てこないで本作の船上の一幕のように99%を駒にして動かしてるんだろうなぁと思う。トビオとトビオの彼女アンコの人生も劇的な変化は無いんだろうなとも思う。

人間の依存心は愚かしく。でも、カジノは楽しい。だから人間って愛しい。日本と世界のギャンブル事情を挟みつつも、全体は何でもありなライトでポップなティストで(そしてコンパンニオンの皆さんのセクシーな衣装とダンスに目がクラクラで)見ていて本当に楽しい時間だった。そして僕自身、終演後のカジノタイムで幸運にも8チップ獲得!!DVDと山梨県産ワインを御馳走になって、カジノ最高っっ!って思っちゃいました。
冷たい唇、温かい箇所

冷たい唇、温かい箇所

ジ~パンズ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2012/04/25 (水) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

クズたちが、
最後は愛おしく見えてくるのが不思議です。

ネタバレBOX

大して売れているわけでもありませんが、最近ピンでやっている相方にダニのようにつきまとっている芸人、しかも空気が読めないクズ。他人のお金、しかも貴重なやっとこさのお金を盗む弟の彼女、ほんとクズばっかり。

それが、最後はなんか愛おしい人たちに思えてきました。

美しさは正義…、本人も身勝手に正当化していましたが、美しいもののためには少々の過ちは許されるという理論、凄い!

チラシの案内文にある言葉が、色々な箇所に散らばっていて楽しかったです。
鈍獣

鈍獣

東京農業大学 農友会演劇研究部

農大劇研アトリエ(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

暗い光
岡本が凸川に言う最後の一言には、なにか心を撫でられるような気味の悪さを感じた。アア、ソウナンダ……というような。
そして、それまで語られてきた出来事が別の意味合いを持ち始める、のだと思うのですが、そう考えると腑に落ちない箇所もチラホラ、(それは同じ戯曲を元にした映画版でも感じた事ですが)凸川やホストクラブの面々の造形に腐心するあまり、同窓生だけが抱える暗闇(秘密)へ手が伸びていない気がし、(それこそがこの戯曲の肝なのだと勝手に思っている身としては)表面的な楽しさや賑やかさへ流され過ぎではないか?と感じてしまいます。

ネタバレBOX

農大劇研は、俳優面に重点を置いていて、今が一種の爛熟期であるように感じられます。それが倦怠期に入る前に、演出部、音響部、照明部などの技術系統をどれくらい向上させられるかが、部活としての伸びしろになるような気がします。
オーシャンズ・カジノ

オーシャンズ・カジノ

北京蝶々

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

芝居というよりショー
初めて北京蝶々拝見しました。会場でドリンクを販売していたり良い雰囲気。椅子も座りやすかったです。
で、内容ですが、芝居というより良質のショー、ライブのような感じを受けました。音楽も役者の動きも疾走感にあふれて、とにかく熱く、そしてドキドキし、たまに笑える内容でした。特に九州弁まるだしでやりとりする所なんか、あー、良くある良くある、と楽しめました。

役者さんも皆よかったです。鬼頭真也さんの怪しい演技、亀田梨紗さんのマイクの角度が良かったです。亀田さんのカジノ勝負アナウンスはプロレスの実況みたいでお芝居全体に緊張感みたいなのが出ていてドキドキさせられました。何のカードを引いているのか、何のカードがでれば勝ちなのか分かるような演出であればもっと一緒にドキドキできたかと思います。あと、安川まりさんをはじめ女性陣がかわいかったのも見どころです。

と、いいとこばかりなのですが、お話自体は??な部分が多かったです。主人公の彼氏が前半ほとんど出番なしだし、後半突然クライマックスがきて終わった感じでした。話を気にしなければかなりいい芝居だと思います。

田中王国姫君探索記 ARE YOU PRINCESS?

田中王国姫君探索記 ARE YOU PRINCESS?

劇団S.W.A.T!

「劇」小劇場(東京都)

2012/04/04 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

ベテランの技量
基本的にはしょーもなかったりベタだったりなコメディでありながら、その程よさが絶妙。
さらに亡き父の技を越えられないと悩む女医と父(の霊)など家族ネタでホロリとさせるなど、ベテランの技量をひしひしと感じた。
なお、14日にE列6番で滝組も観劇。

冷たい唇、温かい箇所

冷たい唇、温かい箇所

ジ~パンズ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2012/04/25 (水) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

モロモロ巧妙
同時多発修羅場でありながら単に多発するのでなく、飛び火したりキーワードがカブったりとそれぞれ関連しあう緻密なツクリ。
そんな中に程よく笑いもちりばめ、それぞれの行方を観客に委ねて締め括るなどモロモロ巧妙。

みそ味の夜空と

みそ味の夜空と

Common days

自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)

2012/04/23 (月) ~ 2012/04/25 (水)公演終了

満足度★★★

ほっこり
前回公演とはまた違って、全体通して和む雰囲気でした。
ケーキを食べきったら別れる、という多少シュールさのあるシチュエーションから始まりつつ、シュール方向にいき過ぎはせずに。
お話の主人公である兄弟の自宅のリビングに集う、別れたりくっついたり何かにつまづいていたりする人々。
けっして大きく揺さぶられることはないけども。
小春日和にさやかなそよ風にふかれるかのような、優しいお話でした。

ネタバレBOX

兄の元彼女さんのキャラがぶっとんでいて、いい感じにかきまわされていました。

印象深かったのが、やはりコトリ会議の牛嶋さん。
うまくって、おもろかわいいです♪
百年の秘密

百年の秘密

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2012/04/22 (日) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

森の思想
ケラさんの作品はとくに最近はほとんど見ているが、ここにきてまた高みに上るかと言うような傑作。素晴らしい。311以降のケラさんの思考の結晶ではないかと思った。タイトルも作劇も美術もそれを表している。外国の話のようになっているけれども「日本」を感じた。南方熊楠や梅原猛のいう「森の思想」。絶望でも希望でもないその先の物語。必見。

表現工房アルコーブがお贈りする恐らくたったの70分弱位の上演時間内でアナタのCMに対する考え方を多少なりとも変えてしまうという影響力に満ち溢れていて欲しいミューj(略)

表現工房アルコーブがお贈りする恐らくたったの70分弱位の上演時間内でアナタのCMに対する考え方を多少なりとも変えてしまうという影響力に満ち溢れていて欲しいミューj(略)

アトリエ凹アルコーブ

Studio Do Deux Do(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

ホントにミュージカルなんだ! (チームB)
わずか70分のミュージカル。
70分きちんと楽しんだ。

ネタバレBOX

確かに「ミュージカルプロジェクト」と銘打ってあるけど、実際に歌い出すまで、本当にミュージカルだとは思っていなかった。
しかし、小さな会場で、突然歌い出してミュージカルが始まるというのはとても愉快だ。

なんだか、愉快なので、終始ニヤついて観ていたと思う。

申し訳ないが、いかにもミュージカル風に歌って踊られると笑っちゃうのだ。

わずか70分にいろいろ盛り込んだストーリーは、正直それほど「へー!」というものではなかったのだが、いい塩梅に歌が入り、適度にバカバカしさや、笑いもあったりする。
だから、ちょっといい感じではある。

「へー!」というほどのものではなかったストーリーと酷評めいたことを書いてしまったのだが、実は細かい「小ワザ」みたいなものが効いていて、それにセンスを感じたのだ。

例えば、「いかにも付けてます」というような宇宙人の角みたいなものを、「実は」と言って取ってみせるシーンとか(もちろんそする意味はあるのだが)、役者は2役やってますということはわかっていての、スタッフというTシャツを着て入ってきて、なぜか帽子を深々と被っていることに、逆に意味があったりとか、お茶請けに「きりたんぽ」というしょーもないボケだと思っていたら、実はフリだったとか、通訳を介して宇宙人と話すという面倒なことを、段ボール箱の前で処理するとか、ライバル会社の男が歌うときに、ライトの前に立つとか、いい感じのバラードが始まりそうなのを終わらせるとか、まるで往年のミュージカル映画のように、全員がずらっと並んで、ガムを手渡しながら歌うとか、まあ、そんなものが(ハズレもありつつの)満載となっているのだ。

ミュージカルなのだが、歌の部分で「あれれ・・」という人もいるのだが、2つの旋律を被せてみたり、全員で歌うシーンがきちんと入っていたりと、ミュージカルのポイントは押さえつつ、とにかくいい感じではある。
後半のやけに声を張るシーンは、ちょっと引いてしまったが(会場はあのサイズなので、本気で声張らなくてもいいんじゃないのかな。社長とかは渋く迫ったほうがよかったように思えるし)。

役者では、ガム会社の宇宙人を演じた鈴木公太郎さんと柴田麻衣子さんが、明るくて溌剌感もあり、印象に残った。

全体的に真面目さも伝わってきたし、(たぶん)センスもあるのではないかと思う。

もちろん、(本格的な)ミュージカルという視点から観ると足りないものが多いとは思うのだが、減点的な見方をせずに、今後への期待を含めて、少々甘々な星の数にしてみた。
ミュージカルだったらもう一度観たいが、そうでない舞台だったらどうなんだろう、という不安はある。あるのだが、期待値がいまのところ大きいのだ。
なんか、応援したくなるというか、そんな感じで、なぜか好感度は高い。

そして、事実は演劇よりも奇なり。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1204/26/news108.html
自慢の息子

自慢の息子

サンプル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

二回目
二回目の自慢の息子でした。今回は各シーンでの役者の存在の仕方というのを重点に見ていたのですが、そのシーンで中心ではない役者へのフォーカスの当て方がとても魅力的であり、役者もその時の自分のあり方を理解しているが故に話として成り立っている部分も多々あると思いました。役者さんとのイメージの共有の賜物でもあるなと思いました。見れば見るほど考えが深まる。感覚、想像の迷宮に誘われる陽菜作品だなと思います。
出来ればもう一回観に行きたいです。
勉強になりました。ありがとうございます。

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