満足度★★★★
楽しみなシリーズだが
1時間30分、ノンストップで見せていく、現代風脚色のシェイクスピア劇として、大変面白い試みだと思っている。
たとえ、好評を得られなくても、当分は続けていくという中屋敷さんの心意気にも賛同する。
正統派のシェイクスピア芝居を観る際の入門ガイドにもなりうるだろう。
女性ばかりの演劇だが、上品な宝塚歌劇とはまったく趣を異にするものだ。
「悩殺ハムレット」はホストクラブ風の翻案が面白かったが、物語に、直接、その設定はあまり関係はなかった。
今回の「絶頂マクベス」はマクベスのブラック企業の中間管理職的役割と言う読み解き方が面白かった。
独特のスタイルを持つ「柿喰う客」は、一般公演では私には近寄りがたい劇団だが、女体シェイクスピアはついて行けそうで、今後も観たいと思っている。
ガールズナイトのアフターイベントではペンライトを振るスタッフなのかファンなのか、熱烈応援団が客席にいて、異様な熱気を感じた。
男性が女性の倍額の観劇料を支払うシステムもいまいちよくわからないが、男性も嬉々としているのだから、かまわないということになろうか。