
厨
演劇企画集団LondonPANDA
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/05/10 (木) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
ぶらっと
行ってきました。
・・他の人のコメントを見て、まぁそこそこなのかな、と思ったのですが、
観ていて、これはなかなか、良いのではないかと思ってしまいました(笑
凄くどうしようもない人たちのハナシなのですが、
そういった人たちの弱さと逞しさがきっちりと描かれていて
素晴らしいな、と思いました。
ハッキリ言って観る人を選ぶというのか、
観客によっては結構時間が過ぎるのは苦痛なのかな?
という人も見受けられました(最近観察するようにしています
ただ、中途半端な人間描写に終始する物語が多い中、
この話は、非常に短く端的な表現(ここが特に素晴らしい
ながら、きっちりと人間が描かれていました。
自分は、そんなに難しい構成や斬新な演出などは正直求めていない
(そういうのは音楽のなかで十分足りているし、ポレシュを観た後ではすべてどこか退屈で・・
のですが、このように、なんかおかしな人たちが出てきても、
そこにどこかでみた様な人間たちのカケラがあれば、
それだけで星5つだと思います
(国分寺大人倶楽部にちょっと似てるな、とか思いました・・あっちのほうが地に足ついてましたが
何度も言いますが、観る人を選ぶので、おススメとかはしません。
ただ、目を凝らせばこんなにも素晴らしいものが溢れているのに(そういえば昨日のセルジャン・ガルシアは素晴らしかった・・
新しいものに目をキラキラすることを忘れてしまって、
自分の想像の世界の中だけで王様のようなカオをしている
ちびっ子たち(てほどの年でもないのか)を見て
暗い気持ちになったりする自分には、
なかなか珍しくて良かったのかな、と思いました。
↑ちなみにそういうのはこの舞台に出てくるような(ちょっとオタクな?)人たちだけではなく、
学問文化問わずひとつのジャンルに閉じこもっている人たちに
多く見られるようです・・(先にセルジャン・ガルシアを持ち上げたことでも分かる通り
人生なんて過ぎ去ってみれば、きっと一瞬なのにねぇ・・

『複合過去、あるいは幻想のマリアンヌ』『エリゼ・ビスマルクの長い人生』
ギィ・フォワシィ・シアター
シアターX(東京都)
2012/05/09 (水) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

百年の秘密
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2012/04/22 (日) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
濃密な3時間半
ざっと100年の物語が行ったり来たりしながら語られるのですが、その順番が絶妙でした。
ティルダ12才の後、いきなり38才になったと思ったら、その次にはもう死んじゃってる。こんなに早く進んでいいの?と思ったらまた戻って、という流れの中で、伏線があり、秘密が生まれたり解き明かされたり。先の出来事を知っているから余計に切なく感じたり、と、すごく計算されたお芝居でした。
舞台は、回転することなく(笑)、庭と室内が同時に存在していて、場合によっては庭の人がいる目の前で前で室内の芝居が続けられるのですが、これまた違和感なく、別々の場所に見えるのがすごい。
最初から最後まで舞台の真中にどっしりと立つ楡の木、100年の秘密を呑み込んでいるさすがの存在感がありました。
役者さんたちもみんな魅力的で、場面によってその年齢にちゃんと見えるのも感動しました。
犬山イヌコさん、12才の少女も78才の老女もまったく違和感なかったです。すごい。
すごいすごいってばっかりでボキャブラリーなくて申し訳ないのですが、とにかく、すごいなあと思ったのでした。
観て良かったです。
思った以上に力を入れて観ていたみたいで、すごく面白かったのに、見終わった後は疲れました。まあ、100年の物語を3時間でみるのだから、仕方ないですよね。
濃密な時間をありがとうございました。
あっ、「たつことかつこ」でファンになっていた村岡希美さんも良かったです。カーテンコールでのお辞儀の仕方が接遇の講師のようでした。LOVE♪

エソラゴト
NICEPLAN
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2012/05/11 (金) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
(20分遅刻してしまったので、断定的なことは言えませんが)
はじめに、この日は2つ掛け持ちで、こちらが後の部だったので、
前の部が終わり、移動して、途中で食事をしたり、空き時間をつぶすなどして、
時間的には十分余裕があって、遅刻するはずはないのだが、
結果的に20分も遅刻してしまった。
しかも、公演時間は50分。つまりは後半30分しか観ていないことになる。
そんなわけで、全部観ていないので☆の評価は空欄にしますが、
観た部分だけで言えば☆3つくらいでしょうか?
観た部分についてはネタバレにしますので、
ここではもう少し遅刻の話。
実は、時間をつぶし過ぎたのは確かだが、
それでも最寄りの江戸川橋には10分前には到着し、
普通に歩いても5分前には入れるはずだった。
頻繁にここに行っているわけではないが、初めての会場でもないし。
ところが、地下鉄の出口を間違えたようで、
地上に出ると見たこともない風景に・・・。
スマホの地図も出したりしたものの、
「絵空箱」でヒットした位置は、道路に面していないし、
どうもこれまで行った時の位置と違うようで・・・。
で、多分こちら、と思われる方向を目指したが見当たらず、
人に聞いても分からず、周囲をうろうろしても駄目で、
結局駅まで戻ることにしただ、駅の方向も分からなくなっていて、
駅まで戻って劇場にたどり着いた時には、すでに20分遅刻状態。
こういう経験は初めてで、目標物が無く分かりにくい場所にある劇場へ
行くときの怖さを思い知った次第。
ただ、たどり着いたときに分かったのが、
開演すると、ここの外の看板というか電気、消えているんですよね。
これまで遅刻したことなかったので、
それらしき看板が見つかると思っていて、それを頼りに探していたので、
近くまで来ていたものの見逃したらしい。
もちろん、迷って遅刻したのは自己責任ということにしても、
この界隈で電気を消されると非常に分かりにくいのも確かで、
その辺は再考をお願いしたい。
(以下ネタバレ)

闇言
JACROW
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/05/08 (火) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★
初見
薮の中で彷徨っているかのような観劇だった、半死半生のような不気味な感覚。近くにいるといろんなモンが飛んできたけど、こういう舞台もあっていい。
数珠つなぎで迷彩色な4作、4本目のあれの使い道場面は刺激強過ぎて直視出来んわw
印象に残っているのは1本作めと4作め。

東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!
元東京バンビ
OFF OFFシアター(東京都)
2012/05/04 (金) ~ 2012/05/15 (火)公演終了
満足度★★★★
普通であることの難しさ。
リアルといえばリアルな舞台だったのかもしれない。
開始序盤はまだエンジンがかかっていなかったのか、お芝居ごっこな雰囲気がありましたが、アダチヒロキさんがパニックになるあたりから自然に笑うことができました。
個性豊かな「他人たち」が織り成す優しくてちょっぴり刺激的な物語。

ハラナイ荘の人々
ちからわざ
ザ・スズナリ(東京都)
2012/05/09 (水) ~ 2012/05/14 (月)公演終了

闇言
JACROW
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/05/08 (火) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
無題378(12-121)
20:00の回(曇 涼しい)。19:20着、5Fへ上がると吉水さんがいらしてすぐ受付してくださる。ここで整理番号札をいただくが「30番代」だったのでそんなに入るのか、と思いましたがそうではなく「31~」のようでした。19:35開場、座席はコの字型。左壁奥のほうに座りましたが、もう少し真ん中のほうが見やすかったかも。右側の壁に各話で使う椅子やテーブルが置かれています。入り口/奥は座席が2列で前列はミニ椅子、それでもお客さんは2列目から埋まってゆく。天井の照明は小さなものが30個弱。19:55前説、20:00開演~21:33終演

Here we are
Model Production 2012
世田谷区民会館(東京都)
2012/05/12 (土) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★
英語劇でミュージカル
ワイルダーの「わが町」はここ数年世界中で上演され、
震災後は特に“ふるさとと家族”を再認識する意味でも好まれるようになった。
結婚や、死さえも自然な出来事のひとつとして人々の暮らしが淡々と描かれていく。
2012年のMPは、それを生演奏をバックに歌うミュージカルにした。
狂言回しであるStage Manager役の英語がきれいでとても良かった。
最初は硬さがあったが次第に英語本来の抑揚が伸びやかになった。
両家の母親役は、共に無対象の演技が延々続く難しい役だが
動作がとても美しく、見ていて飽きない。
Emily役と彼女の母親役はとても歌が上手い。
古き良き時代のスタンダードナンバーを数曲取り入れていたが
こんなに上手な人がいるならもっとたくさん歌でつないでも良いと思う。
ストーリー自体に劇的な変化がなく、しみじみとした味わいの作品だから
若い人には難しい部分もあったと思う。
日本語で台詞を言うのも難しいのに、英語となればなおさら台詞より言語に気を取られる。
歌はそれらを補うのに効果的だし、若さと華やかさを活かせると思う。
出演者・スタッフ100人近くが参加したこのパフォーマンス、
最後のカーテンコールで全員が舞台に上がって歌とダンスを披露した。
ダイナミックなMPの活動を象徴する場面だった。
会場は学生で埋め尽くされていたが
演劇としてもっと一般の人も呼べるようになって欲しい。
今後の活躍に期待します。

B・B~bumpy buddy~
大人の麦茶
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2012/05/09 (水) ~ 2012/05/15 (火)公演終了

ハラナイ荘の人々
ちからわざ
ザ・スズナリ(東京都)
2012/05/09 (水) ~ 2012/05/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
いろいろ抱え込む人々
はみだしっ子(®三原順)だらけのハラナイ荘。
常にいろんなモノを背負い込み、ある部分では怖さを感じた上で生きて暮らしている。
頑張りと踏ん張りと気遣いと大きなお世話のさじ加減のバランス、正解の見えない人生の葛藤や足掻き具合にどこか共感する部分が多々あり。
見ているとそれが苦くて辛くも感じたりする。
バンマスの最後の表情に思わずもらい泣きしそうに。
ふとした時につい思い出し笑いが出て、肩の力がいい感じに抜けているような印象。すんなりと心に入り込み、見終わった時には不思議と優しい顔つきになっていると思う。

ロミオとジュリエットのハムレット
る・ひまわり
博品館劇場(東京都)
2012/05/08 (火) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

トニーと呼んで
Baobab
ザムザ阿佐谷(東京都)
2012/05/10 (木) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★
アイデンティティ
痛みや忘却に注目している、との説明だったので、そのつもりで見ていたが、基本的には、都市に生きる者のアイデンティティ崩壊や、アイデンティティの危機を訴えても空振りしてしまうことに対する痛み。すれ違ってばかりいる他の人々との間にある絶望的な深淵を忘れる、忘れたいというムーブメントと解釈した。それをコンテンポラリーダンスを基調にして表現していたのである。未だ若いグループなので、コンセプトの甘さを克服し、コンセプトを中心に据えて、集約していく論理展開の甘さを解決できれば良かろう。ダンスには切れがあり、見せ所を作っていた点は評価できる。これからは、もう少し、照明や小道具にも工夫を凝らし、表現の中心を明らかにしながら、演出レベルの構成力も高めてゆければ良いのではないだろうか。
劇場の選択では、無意識に柔らかいもの、生命感のあるものを求めているような気配が感じられた。

Fire Ball Men ~火の玉兄さんの逆襲~
劇団 EASTONES
ザ・ポケット(東京都)
2012/05/09 (水) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★
大衆演劇!
『荒野の三猿』以来、約2年ぶりのEASTONESでした。
こんなに大衆演劇な劇団だったっけ?とちょっとびっくり。
平日マチネだったからか客席にはご年配が多く、ちょっとしたことでも爆笑するので、
その雰囲気にのまれたのか(?)、一緒に大笑いしてしまいました。
話の展開もわかりやすくて王道なのに、飽きることなく、
最後まで楽しみました!
星★は、4に近い3つ。

パパ、アイ ラブ ユー!
タクトプレイ・プロジェクト
駅前劇場(東京都)
2012/05/06 (日) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★
ピンチの連続
嘘話をここまで加速度つけて拡げるかと、呆れるくらい。身から出た錆、なんだけどなぜか笑ってみていられた。
最終的は大団円のドタバタクリスマス。

ドリリズム
イッパイアンテナ
元・立誠小学校(京都府)
2012/05/10 (木) ~ 2012/05/14 (月)公演終了
満足度★★★★
超具象舞台を1回で終わらすなら☆2つであるが、続けることを期待し4
厳しく言えば、物語、コメディとしてはそこまで笑えなかった。私がイッパイアンテナ史上で、最高傑作だと思った「ファイルナビゲーター」は登場人物の色分けと、言動の動機の伏線が計算されていた笑いどころに無駄が無く見事だったのだが、それに比べて、そうは行動せんだろうというところや、人物のつかめなさが多々見られた。
しかし、教室だけでなく、中庭全体使う、「超具象舞台」という挑戦に点数をつけたい。中庭や体育館や廊下に行ってるといっても「所詮、舞台裏に行って休んでるだけだろう」ではなく、役者が本当に中庭や体育館や廊下まで行って戻って来ているというのを(仮え客席から見えなくても)本当に感じるというだけで興奮する。
だからこそ、穴堀をする動機、客席が有る教室を離れる動機が弱いのが惜しいのだけども、その分この超具象舞台は1回で終わらせないで、立誠小だけでなく色々な場所でやってほしい。
例えば、今回の芝居なら、教室が客席の他に中庭に客席を作って、もちろん片方の客席で見ても話はつながるけど2回来て両方の席に座ったら余計楽しめる、でも演技してる役者は行き来して同じ事をしているとかやるともっと面白いと思う。かなり難易度は高いが、大崎君の筆力なら出来ると思うし、劇団的にも2回客がくるんだから儲けにもなるだろう。うちのプロレス芝居も3回くらいしてようやく形になったし、どんどん続けてほしいですな。

海盗セブン
地球ゴージャス
福岡サンパレス(福岡県)
2012/05/12 (土) ~ 2012/05/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
爽快でした。
エンタテインメント。気持ち的にはもっと長くやりたかったのかなあ。
観ている方は、間違いなく、もっとという気分。
美術、照明、音楽、歌、ダンスそれに演出と見所満載の舞台でした。
本もキャスティング後に当て書きされたようで、キャラにあったセリフ・演出。
その一方で、在日韓国人、東日本大震災への想いもふれられる。
終盤は、エンタテインメントでみんなに元気になってもらおうという意識が伝わる演出となっていました。

イヨネスコ「授業」
長堀博物館◎プロデュース
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2012/05/11 (金) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

名にも無き監獄
モツボロ
阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)
2012/05/12 (土) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

脳細胞がフレキシブル/流れ星でパレード
劇団エリザベス
東中野レンタルスペース(東京都)
2012/05/04 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了