
絵ニナル人
ロックンロール・クラシック
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/07/04 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★
普通に面白かったのですが
ある意味,日常の暮らしの中で起こってもおかしくはない人の出会いと感情の表れで,普通に面白く観劇できましたが,かといって,特別に印象に残り感動を受けるような,また,興奮を得るようなものでもない。役者さんも演技は安心して観てはいられるものの,特別惹かれるものも少ない。初見の劇団であったので,今回の芝居がそういうものであったのか判断はつきかねるが,いい意味でも悪い意味でも普通の演劇であった。

ウイルス
大駱駝艦
世田谷パブリックシアター(東京都)
2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★
エンターテインメント性のある舞踏
老舗舞踏カンパニーの創立40周年記念公演で、精神論的な方向に行き過ぎず、エンターテインメント性を大事にしていて、所々にユーモラスな雰囲気もあり、エログロ的表現もソフトな印象で、単純に楽しめました。
冒頭からかなり長い時間を床にうずくまっている男性3人や、ワンシーンの間を宙に吊されたフレームに座り続ける女性達等、静止したままで舞台美術の一部として存在する身体が美しかったです。
喜び、悲しみ、驚きといった様々な感情を想起させる、いびつで優雅な女性群舞が素晴らしかったです。麿赤兒さんのソロは凄味と滑稽さが両立していて、強い存在感がありました。全員が一列あるいは一固まりになって客席側にジリジリと歩み寄るシーンが印象的でした。
土井啓輔さんとテクノ・ミュージックの大御所、ジェフ・ミルズさんによる音楽がとても格好良く、正直舞踏だけでは少々間延びしているシーンを引き締めていました。
女性舞踏手達が着ていた青いドレスは美しかったのですが、男性が着ていたカビをイメージさせる赤や緑の小さな玉が付いた衣装は安っぽくて、残念に感じました。

マックス・ヤスガーさんの憂鬱
ナントカ世代
アトリエ劇研(京都府)
2012/07/06 (金) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
初日割引で拝見。
原作なし、ってことだったけど、いつものナントカ世代でした。(笑)
やり方とかは変えてきてたけど、相変わらずお腹の内側をもぞもぞくすぐられるような、少しずつ澱がたまるように組み立てられていくお芝居です。では、少しも隙がないかといえば、ずっと隙だらけのような時間。
まるでベケットか別役か、でも不条理劇と言うにはすごく軽い、昔のMONOみたいな瞬間もある。この劇団でしか味わえない、特殊な感覚です。

ミュージカル「ひめゆり」
ミュージカル座
THEATRE1010(東京都)
2012/07/05 (木) ~ 2012/07/10 (火)公演終了
満足度★★★★
ミュージカルの出来は良好
沖縄に旅行して見聞した事実からは幾分悲惨さは薄められているにしても,ミュージカルの出来はとても良く,しっかりと堪能できました。キャストはみな実力があり,不安要素と思われた神田さやかも邪魔になることなく,歌と芝居の世界を構築していました。夏になるとというか,過去にこのような事実があり,いまの幸せをな生活を維持する義務があると再認識した時間でした。

葬式クラス2012
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2012/07/01 (日) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
台本と役者たちの纏う齢の絶妙なマッチング
28期を拝見。
初演の良さを引き継ぎつつ、
ベテランの域に入りつつある
まさに脂の乗った役者のお芝居を
ガッツリ楽しみました。

Doll Castle ~人形の城~【当日券あります】
Souse
高田馬場ラビネスト(東京都)
2012/07/06 (金) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★
レビュー
芝居というよりレビューに近い感触であった。踊りは上手い。然し、演劇というにはちょっと内実に乏しい。演技にしても、役者の演技の範疇に入れられるメンバーはごく少ない。チェーホフ以降、内面性をも描くようになった劇という表現行為で、人生を生きていて出会う様々な問題を自分に引き受け、背負うような姿勢が無ければ到底滲み出すような表現はできないことを肝に銘ずるべきである。今後の奮闘を期待する。

ウィンドミル・ベイビー
演劇企画集団・楽天団
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2012/07/04 (水) ~ 2012/07/06 (金)公演終了
満足度★★★★★
大方 斐紗子
大方さんのファーストネームを書き違えました。大変失礼いたしました。正しくは、今回の表記です。お詫びし訂正します。

ウィンドミル・ベイビー
演劇企画集団・楽天団
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2012/07/04 (水) ~ 2012/07/06 (金)公演終了
満足度★★★★★
大方 斐沙子
名演である。差別とはどういうものか。丹念に描かれたシナリオの良さに改めて気付かされると共に、大方さんの演技力の素晴らしさに心を打たれた。因みにこのシナリオの作者、デービッド・ミルロイは演出家、ミュージッシャンとしても知られる才人で、アボリジニの作家としては初めて、オーストラリアで最も権威のあるパトリック・ホワイトの名を冠した賞を受賞している。2003年のことだ。因みにP.ホワイトは、20世紀の英語圏で最も才能豊かと言われた作家で、ノーベル文学賞を受賞した。
今回、上演されたウィンドミル・ベイビーは、白人至上主義などという馬鹿げた差別をし続けた英国からの移住者に1788年以来、獲物として銃で狩られ、惨殺され、辱められ、土地を奪われ、差別され続けてきたオーストラリア先住民であるアボリジニの老婦、メイメイが、かつて自分が働いていた農場へ50年ぶりに帰還し、遣り残した仕事を終える話である。無論、登場人物はたくさん居るのだが、12名の人物を大方さんはたった1人で演じ分ける。その芸の質の高さ、滲みでる人間味の豊かさ、愛嬌や品、素朴やしなやかさ、白人農場主の冷酷性やその夫人のたおやかさ、アボリジニの純朴と知恵などを見事に演じ切る。無論、差別され、虫けらのように殺される立場でもあるので生きる為の知恵も巧みに表現されている。ミルロイ自身がアボリジニであるから、実体験も多く含まれよう。まして演出は、このような問題に関わり続けてきた和田氏である。肌理の細かい演出は流石である。
一方、白人と雖も、時代の流れには逆らえない。2008年2月13日には、オーストラリア首相として、ケビン・ラッドが初めて先住民に対する公式謝罪をしている。とは言え、未だ、差別は息づいており、オーストラリア先住民の置かれている情況は、酷いものである。平均年齢の差が、白人より20年も短いことも見ておくべきだろう。
舞台に登場した人が、実は、もう1人いる。生演奏で舞台を引き立て、劇中のシチュエイションに合わせたコラボでも笑いを誘うなど、舞台に膨らみを持たせてくれたボードビリアン、バロン氏。
この後、福島でも7月12日の公演がある。今回、見逃した方、遠方で見に行けなかった方も是非、観劇して頂きたい。

ミュージカル「ひめゆり」
ミュージカル座
THEATRE1010(東京都)
2012/07/05 (木) ~ 2012/07/10 (火)公演終了
満足度★★★★★
復帰40年
きびきびした動きに、かなりリアルな作りの戦場風景が、いやでも戦地の緊迫感を伝える。飛来する敵機、機銃掃射、沖縄戦では島民の4人に1人が亡くなったと言われ、艦砲射撃によって島の形が変わったといわれている。このような激しい戦闘の場へ狩り出された少女たちの無垢で美しい歌声は、悲惨と切なさを倍加する。個々の出演者のキャラを立てる場面、集団で演ずる場面の連携も非常にバランス良く構成され、過酷な状況の中で理不尽に命を奪われる友や兵士たちの苦悩や嘆きをしっかり捉えながら、それでも生きようとする姿を対比させ、命の儚さと同時に尊さ、強さも描いて見せた脚本、演出も見事だ。今まで、自分が日本国内で見たミュージカルでは最も出来の良い作品である。(ブロードウェイからやってきたアメリカ人のミュージカルも見たことがあるが、完全に日本を舐めた上演であり評価外であった。その時の演目はガーシュウィンの「マザーレスチャイルド」だ。NYのブロードウェイで見た「ミス・サイゴン」は良く練れた作品であったし、金も掛けていたが、ベトナム戦争をアメリカに都合よく描き、単なる恋愛物に仕立てていた図々しさには呆れた)
本題に戻ろう。優れた作品を力のあるメンバーで上演したことには、施政権返還40年の節目ということもあろうが、自分は、ヤマトンチュウの卑劣を考えずには居られなかった。現在も国土面積の0.6%に約75%の基地が集中し、レイプ、殺人、暴行、ひき逃げなど米軍人・親族による犯罪は絶えない。因みにレイプは親告罪なので、数字に表れている数十倍の被害者がいるはずである。そこに、アメリカ国内でさえ、”空飛ぶ恥”と言われるオスプレイを配備しようと躍起になる日本政府とは何か? 国民の生きる権利を蔑にする姿勢は、原発問題や水俣、薬害などに対する反応同様、戦争中、沖縄島民にスパイ容疑を掛けて殺したファシストと一切変わらない。我々は、このような政府を成立させている我々自身の恥を知らねばなるまい。
このようなことを改めて考えさせてくれたこの作品に改めて感謝したい。

ウイルス
大駱駝艦
世田谷パブリックシアター(東京都)
2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
震えた!!
壮大な宇宙の中のちっちゃな世界…。すごいよなぁ。舞台セットも音楽も照明も衣装ももちろん振付もすごいよなぁ。感激!!特に今回は女性の鋳態に魅力を感じました。麿さんの鋳態にも注目です!!

みのり
劇団プロジェクト
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2012/06/29 (金) ~ 2012/07/10 (火)公演終了
満足度★★★★
なんかエロい。
坪井文さんの「ハロプロ仕様」って感じの芝居。まあ、トロけるというか…ノケぞっちゃう台詞のオンパレード。
ま、『梅ちゃん先生』の坂田先生には負けるけどな!笑
元モーニング娘の新垣里沙さんが、24歳のニートを好演。まじカワイイ。
所々「下手だな」って感じる部分はあるんだけど…ボクの中での伝説の舞台『高橋さん家と新垣さん家』からずいぶんと精進したんだろうな、と。
ま、あの舞台のどーしようもなさは、アンドリウ氏のミスとも言えるんだろうけど(でも、記憶に残っちゃってるということは、アンドリウ氏の策略に、はまっちまったともいえる 笑)。
それにしても、アイドル舞台ってのは雰囲気がイイね。
客席に、同僚(?)のアイドルがいて華やかだし…開演前の暗転で拍手が湧くし…。
この開演前の拍手って、食事前の「手を合わせて、いただきます」のように、したほうが良いんじゃないかな、って思うんだけどなあ。したことないけど(笑)
観劇数が多すぎるのかな…「2か月ぶりの観劇」の時の、ワクワク感、感動の深さはスゴいものがあるもの。
あとはネタバレで。

リンダリンダ
サードステージ
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/07/22 (日)公演終了
満足度★★★
悪かないけど。
とんでもねーバカがそろっちゃってんだよなあ…主催がTBSかと思っちゃったよ。
「頑張れよ!」「おい、それは違うぞ!」っていう気にならないんだよ…「バカにつける薬は無い」ってさじ投げちまった(笑)
良いバカもいるんだけどね。松岡充くんを目の敵にするジャージ3人衆。こやつらはイイ!笑
馬鹿の暴走を止めようとするのは、バンドリーダーの彼女(高橋由美子さん)だけ。
それにしても、高橋さんは手堅い女優になったなあ。昔、グッピーって呼ばれててさあ…ポワ~ンとしてて…頭からシャボン玉が噴き出てるような感じだったけど、イイ女になったよなあ。。。
松岡充くんは、やっぱイイ!!!
『キサラギ』での「アイドルおたく公務員」ぷりに感服したけど…イイなあ。。。
ま、その松岡くんも「お、お前までバカだったのか!」だから参っちゃうんだけどな!笑
脚本のぬるさを、場内に張り巡らされたライブハウスを髣髴とさせるポスター&チラシとブルーハーツの楽曲が、とことんカバーしていくって感じ。
ま、半端じゃなく思い入れのある『ラブレター』をグッピーが歌い始めた時は、のけぞったけどな! 良かったけどさ(笑)
『リンダリンダ』はアンコールで。
そりゃないぜ!
それにしても、やっぱロッカーが童謡って・・・勘弁してくれー。
ベタっていうか昭和だけど、ロッカーにはギャンブルやってもらわんと。
バイト程度の稼ぎのくせに、イカゲソフライかじりながら、川崎競輪場あたりでくすぶっててほしいよ(笑)

血みどろ君
踊れ場
ひつじ座(東京都)
2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了
満足度★★★★
後半は、話芸で魅せる。
3作品の中では、一番コミカル。
コミカルに見せて実は深い・・・ということは、多分ない(笑)
「後半ネタばらし」系の芝居なんだけど、前半のドラマ部分(?)の気狂い模様が凄く良くって・・・それだけで1本の舞台として十分な濃度をもっていて、しっかりと創られてる感じ(つまりはキュートでポップでゲスでバカを、とことん突き詰めてるってこと 笑)。
となると、後半のネタばらし部分は、ダレるというか、「後半無くても良かったんじゃね?」ってことになりがちなんだけど…藤吉みわさんの芸で、バッチリまとめあげてるんだよなあ。
藤吉さんのあの「話芸」は、どこかの舞台でも披露してた気もするんだけど…どの舞台でのものだったか思い出せない。リジッター企画だったような気がするんだけど。
ものすごくおもしろいし、「やっぱ藤吉さん好きだなー」って思うんだけどさ…ちょっと安い感じもする。器用な奴なら、あのレベルの「話芸」はできるのかな、って。少なくとも、10数年前に都立大の自転車サークルに所属していたY君はできた(笑)
高いポテンシャルと熱意をもってる女優さんなので、主宰作品では、意識的にプロの技を見せてほしい気もする(今のままの藤吉さんでも良いんだけどね…そもそも主宰作品に出演なさるかわからないんだけどね 笑)。
それにしても、布教隊助手は、一体なにを撒いてたんだ?笑

Goodnight
劇団競泳水着
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了
満足度★★★★★
劇空間としての「居心地」の良さ
とにかく劇空間の「居心地」の良いことと言ったら! 客席にいて舞台上で起こることを観ているだけでシアワセな気分になれる、的な。
なので敢えてどこがどう良かったとか理屈での分析はせず、その旨のみにとどめる。
抽象的な表現になるが、「口当たりが非常に良い酒」のようかも?
何の抵抗もなく、すいすい受け入れることができて、いつの間にかすっかり酔っている、的な?
しかもそれでいて悪酔いはしない、みたいな。(笑)

永遠に少年
劇団HallBrothers
ぽんプラザホール(福岡県)
2012/07/06 (金) ~ 2012/07/10 (火)公演終了
満足度★★★★
初日
久々のホールはすごく心地よかった。
若い役者さんがもうちょっとなのはほほえましくて・
これ、いいよ。どんな人にも巣食っている感情をえぐりだしている
作品だと思う。

高き彼物
(公財)可児市文化芸術振興財団
吉祥寺シアター(東京都)
2012/07/04 (水) ~ 2012/07/10 (火)公演終了

短編劇集 vol.2 夏カフェ『夏いろいろ』
劇団桃唄309
RAFT(東京都)
2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★
濃厚な2芝居
友人の紹介で観た。
カフェ公演と聞いていたが、
入ったとたん、まずは模擬店ぽいカフェスペース
まわりにたくさんの店員が
どうやら店員はみなさん役者さんのようでした。
お茶とビールケーキを購入。
味はちゃんとしたカフェなみだった。
美味しかった。
2本の作品は、どちらも男女の2人芝居。
(桃唄309の方はちょい役で他にも出るが)

朝がある
ままごと
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2012/06/29 (金) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★
はじめてのままごとは・・・
以前、喫茶店か料理屋なにかの会で会った男性が
「ままごと」の「わが星」を勧めてくれた。
私はそのときまでままごとのことを知らず、
携帯に2語だけメモして後日調べてみた。
公演のチケットは売り切れでもう手に入らなかった。
この劇団が随分人気なのではないかと気づいた。
しかし、だからと言って、良いものだという予感はなし。
特殊なスタイルの芝居をして、
普段商業演劇を観ない人、そもそも演劇を観ない人
に人気があるファッションに近いものなのだろうと想像した。
そしてこの「朝がある」の公演に突然行ってみた次第。
これまで思っていたようなものではなく、
存外に感ずるところのある作品だった。
以下、ネタバレ。

サモン
ブルーノプロデュース
サブテレニアン(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/06/25 (月)公演終了
満足度★★★★
演劇版「4分33秒」
いわば演劇版「4分33秒」、観客のイマジネーションを喚起するために演者によるモノローグや動作がある、みたいな?
そういえば前回は「言葉による交響詩」のような印象を受けたし、ここの作品って極めて音楽的なのではあるまいか?

Heavenly Bento
ジェイ.クリップ
青山円形劇場(東京都)
2012/07/04 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
芸術品
映像と光と、役者がいい感じにシンクロして世界を創り上げていました。
こういうノンフィクションの作品は、なんとなくつまらなく、味気ない事実の羅列になりがちですが。そんなことは一切ない芝居でした。
全編英語上演ということでしたが、字幕もついていて普通についていけました。
また、日本にはないジョークの感覚もキレキレで、ちょいちょい笑えてよかったです。