最新の観てきた!クチコミ一覧

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ストレンジャー彼女

ストレンジャー彼女

tsumazuki no ishi

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/03/28 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

「死」を思う。
「どうして殺しちゃいけないの」。
現代の倫理観では論じることさえ憚られるテーマについて深めていく時間でした。死後の世界なんかない、この現世が全て…という突き放しも良かったと思います。
寺十吾さんの地底人ポール役、飄々とした物言いに笑わされ、核心を突いたセリフにドキリとさせられましたが、ご自身で演出されて舞台に上っているのだと思うとちょっと反則かな。
ラスト、家族で食卓を囲むシーンで、もりもりとご飯を口へ運ぶ食べっぷりに、清濁併せのむ人間の逞しさが眩しいほどに感じられ、私も明るい現実世界へ戻ってこられたように思います。「死」を思うことは「生」を考えることなのだと感じる舞台でした。
あと私が観賞した日は、現実の世界では死刑囚の刑が執行されたことがニュースになった日で、偶然とはいえ重く心に刻まれる日となりました。

鈴木の行方

鈴木の行方

タテヨコ企画

駅前劇場(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/12 (火)公演終了

無題399(12-142)
19:30の回(曇)。19:05会場着、受付(指定席)。入る前に靴の汚れを落とすように…奥にも座席がありスタッフにお聞きすると「奥です(G〜I)」と。自動車教習所みたいなツクリ。車止め、横断歩道、信号。砂場、階段に坂道、人の背丈ほどのパイプフレーム、木。床は、ます目の黒、灰、緑。白い線と黄色い線。卓球のラケット、ペットボトル、虫かごなんかが置いてあります。奥3列、入口側4列のパイプ椅子席(座布団あり)。BGMは雑音だらけのラジオから聞こえてくるような曲。19:34開演、男がひとり、犬を連れて登場〜21:28終演。日常の風景や佇まいが気がつかないうちに変っている…眉村卓さんってそんな作風だったかなと思いながら観劇。白く見えていたモノが瞬きしたら黒になっていた、みたいな。でも、観劇中、それなりの違和感があったことも事実。

ネタバレBOX

日常の、気がつかないくらいのずれがだんだん大きくなるようですとお話について行けるのでしょうが、初っ端から違いまくっているので違和感の方が強くなってしまいました。

男は何をしたかったのでしょう、そこをつかみ損なったのかもしれません。当パンに各章のタイトルが記されてありますが、単に並べてみました…とみえてしまうし、積み重なってゆく様もみえず。

犬は何を現し…鈴木とは自己の領域?卓球のボール、シャボン玉、水鉄砲、自転者のハンドル、たくさんのガラクタっぽい道具たち、出演者も多い。

人が動物を演じるのはダメなのでゴメンなさい。

「遥かな町へ」(谷口ジロー)、「リテイク・シックスティーン」(豊島ミホ)みたいな後味が欲しかった。
未来という名の昨日を連れて

未来という名の昨日を連れて

東京アンテナコンテナ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/06/01 (金) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

笑えた♪
面白かったです。
一緒に観たダンナは、イジリーさんを見なおしたと言っていました。
(今まではギルガメの印象しか無かったそうで)

オッサントリオの間がよかったですねー。
改めて思い出すと大したことないギャグなのに(失敬)、間と勢いで思わず笑わせるってすごい。

前説の沖縄弁の女性が気になります。劇中でも、つい目で追ってしまいました。

ネタバレBOX

ただ、最後「昨日は一昨日の未来で、明日は明後日の過去で、ずっと続いているんだよ。未来は変えられるんだよ!」と、イジリーさんにテーマを何度も叫ばせていたのは、ちょっと残念。
わざわざ台詞で言わなくても、伝わるものが欲しいです。
ともだちのそうしき

ともだちのそうしき

RONNIE ROCKET

大吉カフェ(東京都)

2012/05/26 (土) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

百花・中谷組
これまでに観た2組と異なり未だ酩酊状態の中島に感情が昂ぶると関西弁になる小林など「応用編」のオモムキで、新たな息が吹き込まれた感じ。
こりゃあ7月もいくつか観ることになりそうだな。

ともだちのそうしき

ともだちのそうしき

RONNIE ROCKET

大吉カフェ(東京都)

2012/05/26 (土) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

秋澤・菊地組
前月に観た蒻崎・中山組に比較的近いがもちろん細部は異なり、まだ記憶に新しい前月版を脳内で再生してそれと比べながら楽しむ。
そういえば前月観た版とこの回でJACROW出演経験者が3人…なるほどぉ(妙に納得)。

鈴木の行方

鈴木の行方

タテヨコ企画

駅前劇場(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/12 (火)公演終了

満足度★★★★

記憶の四つ角で惑う男
忘れていたことさえ忘れてしまう年齢が四十なのかもしれない。
子どもが大きくなるのに反比例するように小さくなっていく自分。
そんな四十男の存在の頼りなさが出ていた反面、
彼の記憶と事実とのギャップが、登場人物の言動に反映されないもどかしさが残った。

ネタバレBOX

売れない物書きの桂木が久しぶりに故郷の友人鈴木を訪ねてみると、
肝心の鈴木浩道はどこへ行ったのか判らない上、
同級生たちが何故かみんな“鈴木”だと名乗る。
覚えていること、覚えていないこと、そして間違って覚えていたこと…。
それぞれの記憶の曖昧さと思いこみ、どうしてみんな鈴木なのか、
この辺りの桂木の混乱ぶりが可笑しい。

序盤の謎が興味深いし、何より桂木が連れている犬役の向原徹さんが秀逸。
前足の感じ、小さい吠え方などホントにリアルで一気に集中させる。
この犬が桂木の手を離れると過去の記憶がフラッシュバックのように再現される。
さっきまで「おー、久しぶり!」と言い合っていた男たちが
ランドセルを背負って出てきたり、学ランに太いズボンの学生服になったりして
判り易さと違和感がないまぜになって妙におかしい。
帽子をとったら学生頭薄いし(笑)

桂木の記憶と過去の出来事が呼応して、ひとつずつ真実が明かされ、
その結果鈴木の行方に近づいて行く…という展開を期待していただけに
最後で外された感じが否めないのはちょっと残念な感じ。
犬は犬のまま喋らずにいた方が魅力的だった気がする。
エピソードが多くて“鈴木浩道の行方を探す”という本筋が霞んでしまった。
全ての道は鈴木に通ず、という展開の方が集中できたかもしれないと思う。
麻雀のエピソードには笑ったけど。

友人のひとり真也ががんであることや、大地の妹が駆け落ちした事などが
現実の彼らの言動に反映されていないことも魅力を削いだかもしれない。
それによって優しさや哀しみ、相手を大切にする姿が伏線として見られたら
もっと登場人物に感情移入出来るのではないか。

客席を二手に分けた舞台の使い方がとても面白かったが、
通路の確保などをもう少し優先した方が良かったと思う。
桂木が妹をラケットで殴るエピソードがなぜ必要なのか、私にはよくわからなかった。
鈴木浩道役の奥田洋平さん、待っていた男のクールな感じが素敵。

出演者の熱演と初期設定はとても良かったと思う。
誰にでも記憶違いや、記憶の欠落はある。
それはまるで“鈴木”という名字のように、そこらじゅうに埋もれている。
ふと思い出してその記憶を掘り返すのが、惑い続ける四十男なのかもしれない。
人生の折り返し地点に記憶の四つ角で立ち止まる
ちょっと切ない男たちの話だった。
サロメ

サロメ

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2012/05/31 (木) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★

舞台役者のみで演じてほしい作品
「サロメ」を観るのは、高校の演劇部上級生の、篠井さんの、そして、今回の多部さんで、3度目でした。

昔、映画で、観た記憶も。聖書の会で、牧師さんのご高説を伺ったこともあります。

でも、サロメが、ヨカナーンの首を所望する本当の理由は、未だにはっきりとはわかりません。

オスカー・ワイルドの原作なので、やはり、これは、倒錯愛の物語と取るべきでしょうか?

亜門さんの演出は、何となく、蜷川さん風でした。

映像畑の役者さんも、皆さん、長台詞をしっかり頭に入れ、淀みなく、話されるのですが、でも何か物足りない。
台詞の言い方が、どうしても現代ドラマみたいで、内容と合致しない感じを受けました。

その中で、一人、異彩を放っていたソンハさん。声の出し方からして、違いました。本当に、預言者の声の深みを感じます。
声そのものに、説得力があるんですから…。

多部さんは、それ程の舞台キャリアもない女優さんにしては、驚くべき熱演、好演ぶりですが、でも、こういう難解な芝居には、やはり舞台役者さんでなければ、表現し得ない何かがあるような気がしました。

ネタバレBOX

この頃の傾向として、どうして、昔の時代の芝居を、衣装やセット等、現代に置き換えて、上演する形態がこんなに多いんでしょう?

「ロミオとジュリエット」にしても、「サロメ」にしても、現代ではありえない作品内容なのですから、当時に忠実なセットや衣装の方が、むしろ、観客としては、作品世界に同化しやすいと思うのに、なまじ、現代調にしてしまうと、何だか、茶番劇のようで、浅い芝居になりがちではと感じます。

ただ、舞台の天井に、斜めに鏡が配置してあったのは、登場人物の足の配置が、視覚的に効果を上げていて、最後の血にしても、インパクトがあり、一種の美しさもあって、精巧なセットだったと思います。

多部さんは、お若いのに、台詞の言い方に、色気があり、サロメの狂気を浮つかずに好演されましたが、「ヨカナーンの首がほしい」という同じ台詞を、経過に従って、微妙に変化させるところまでには至らず、やや一本調子になった点が残念でした。

奥田さんは、以前拝見した時より、舞台慣れされましたが、どうしても、映像の奥田映二のイメージを払拭するには至らず、サロメに、そんな無謀な要求はするなと意志を翻させるべく、説得を試みる、へロデの長台詞には到底聞えず、テレビドラマで、父親がハッチャケ娘を説得している程度にしか思えなかったのが、残念に思いました。

席が遠くて、馬木也さんが、何の役だったかもわからず、これも個人的には、残念。

ソンハさんのヨカナーンは、素晴らしかった!!

いつか、彼の演じるキリストを観てみたい気がします。
鈴木の行方

鈴木の行方

タテヨコ企画

駅前劇場(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

不思議
不思議な感覚になるお芝居でした。

内容の理解度50%くらいでしたが、観劇後にパンフレットの主宰挨拶を読んで80%くらいまで持ち直しました。
でも、内容なんて消化不良くらいがちょうどいい。

いやー時間あったらもう一回見に行きたかった・・・。

ネタバレBOX

フライヤーの煽り文から勝手な期待をしてしまったのは良くなかったな、と思いました。「青春の門を開ける」という表現は果たして・・・。(これも意図的なのかもしれませんが)

自分は40にはまだ程遠いのでなんとも共感しかねる部分がありましたが、桂木の感覚を想像してみたら虚しい気持ちになりました。
そうやって忘れて、忘れたことも忘れて、いろんなものが消えていくのを知らずに小さくなっていくのだろうか。と。

各所の演出が緻密でした。(緻密って表現が合っていない気もするが)
後半のパラレルワールド感が増していく感じ、怖かったです。いい意味で。
役者さん、皆さん上手かったんですが、犬役の方、完全に犬でした。びっくりしました、演技の細かさに。あと、高木役の方の演技が好みでした。
Whenever Wherever Festival 2012

Whenever Wherever Festival 2012

Body Arts Laboratory

森下スタジオ(東京都)

2012/05/15 (火) ~ 2012/06/06 (水)公演終了

満足度★★★

『リレーコレオグラフ』鑑賞
4人の振付家が平山素子さんに振り付け、続けて踊られることによって、振付とは何かを考えさせるパフォーマンスでした。

誰がどのパートを振り付けたのか公表されていないので、もしかしたら間違っているかもしれませんが、井手茂太さんの振付したパートが他の3人の振付の前に踊られる構成でした。
冒頭の井手さんのパートはジャズの曲が流れる間ずっと椅子に座っているだけで、続く安藤朋子さんのパートは腰と左手首、左足首にドアに結び付けられたゴム紐を装着し、右手には同じくゴム紐でキャスター付きの丸椅子が繋がれた状態で引っ張られる力に反抗して壁から離れようとする作品でした。
再び冒頭で使われたジャズが流れ、今度はいかにも井手さんらしい腰の動きが特徴的なダイナミックでユーモアのあるダンスが踊られました。
次は(おそらく)和栗由紀夫さんの振付で、『牧神の午後への前奏曲』丸々1曲を踊る作品でした。人の形に見えない奇怪なフォルムを多用する中にニジンスキー版の有名なポーズが引用され、美と醜が表裏一体に感じられました。
再度、井手さんのパートがラストの部分以外は前回と同じように踊られ、最後は(おそらく)室伏鴻さんの振付で、最初から最後まで絶えず痙攣し続けるというハードコアな作品でした。前半は無音で、途中からデヴィッド・ボウイさんの『China Girl』が流れるのですが、曲調と動きのミスマッチ感が新鮮でした。

平山さんが自作では用いないようなムーブメントの振付を巧みに踊りこなしていて素晴らしかったです。舞踏的な痙攣も平山さんがするとテクニカルでスポーティーに見え、振付家の個性と共にダンサーの個性も浮かび上がっていたのが興味深かったです。
サブタイトルに『ファッションと身体』とあったのですが、衣服と身体の関係性を考えさせる要素はあまり感じられず残念でした。

㐂(よろこび)

㐂(よろこび)

ろりえ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/05/30 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

ロリエで
時間を感じさせない作品の力。
凄い。
泣かされるとは。

シレンとラギ

シレンとラギ

劇団☆新感線

青山劇場(東京都)

2012/05/24 (木) ~ 2012/07/02 (月)公演終了

満足度★★★★★

プロ
さすがの作品。
かっこよさと面白さ。
高橋克実が素晴らしい。

【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★


女ってうるさいし感情的だし下世話だし、だけどそこが人間的なんだろうなと思った。

【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

明快!
ロ字ック初見でしたが、楽しめました!ありがとうございました!
投稿タイトル通り、伝えたいことが明快で、こちら側としては難なく見ることができました。
ただ空調が効きすぎていて寒かったですw
他の感想はネタバレの方で。

ネタバレBOX

個人的な感想なので、善し悪しというよりは僕の好き嫌いだと思って読んでください。

話だけ、テーマだけ見れば、よくある内容でだったが、だからといって飽きたかと言えばそんなことはなかった。色々工夫されてるなぁと思った。
テーマ的に男性より女性が見に行った方が共感できるんじゃないかと。

主に2つに分けられていて、見た目もすごくポップで、内容とマッチしている舞台美術が印象的。(個人的には奥のスペースももっと使えばよかったのに、なんて思ってしまいましたがw)

シーンというか役者さんで印象にのこってるのが、女子中学生(女子高生にしか見えなかったがw)4人。完成度というか存在感が圧倒的だった。すごく声が通る人が多いなぁ、と感心したけど、単純に演技そのものがスマートだったんだと思う。
ピーチクパーチク、もうホント五月蝿いのに、なぜか惹き込まれてしまう屈辱感ったらw

ただ、全体としてはもう少し詰められたんじゃないか、と思った。細かく言えば、音響とセリフが被っていてセリフが聞こえない部分があったり。あとはちょいちょい見られる演技の雑さだったり。

一番良かったのは冒頭のにるさんのソロダンスでしたwすごいキレですねw

総じてなかなか楽しめたので次回作も是非見に行きたいです!
おつかれさまでした!
サロメ

サロメ

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2012/05/31 (木) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

見ごたえ十分
『サロメ』を上っ面撫でた程度だった自分には、こんなサロメもありなのか、というより、サロメってこんなに面白いのかか、という感想。
感覚的に訴えてくる美術も含めて、ほんとに見ごたえがあるステージ。

残念だったのは、当時の宗教事情を把握していないと面白く感じられない箇所が少なくなかったところ。
新しい翻訳ということならば、もう少しわかりやすく砕いてしまってもよかったのではないだろうかと。

にしてもホントに役者陣が素晴らしかった。
「農業少女」のとき危なっかしくてハラハラした多部未華子さんの成長っぷりも凄い。これからが楽しみ。
あと、あんなに抑えた芝居の成河さんは初めて観たかも。

ネタバレBOX

にしても毎回ステージが終わるごとに血糊の海を始末するスタッフは骨だろうなw

高低差あるセットな上に液体使いまくりの演出、最終日まで怪我人ゼロでお願いしたいところ。
【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★

女性性
チケットプレゼントにて鑑賞。面白かった。

ネタバレBOX

中学校教師の素子(松浦智美)は、人生充実してない処女。妹の愛美(堂本佳世)は、枕をしているアイドル。一見奔放な妹を妬む素子は、同僚への失恋から風俗を経て、性格的にはっちゃけたキャラになる…。

女子中学生らのウザさも上手いが、素子の鬱屈とした感じと底に溜め込んだパワーの解放感が上手い。学校で高田先生(川船敏伸)へ迫るとことか、朝日母(山田佳奈)や江本先生(山田麻子)を巻き込んで、高らかにセックスを叫ぶとことか、清々しいくらい。
愛美や江本先生を含め、女性をデフォルメした様を、ポップな色調で楽しませてくれる。
セリフにも鋭いとこがあって、その意味でも楽しかった。ちょっと怖くもあるけど。

堂本佳世のファッションセンスは好き。山田麻子も、風俗嬢役の竹内有希子もいい感じにセクシー。なにげに大内先生役の轟もよ子が演技うまいと思った。
【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

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ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★

話し方がみんな同じ
女性たちの口調がみんな似た感じだったためか(激高すると同じ話し方になるので)「歪んで」いるというより全員が微妙におバカちゃんな感じに見えてしまいました。
そしてなにかがちょっと古い。その古さが普遍的なものにつながっているかというと……どうだろう。
「女の童貞はこじらせると男のそれより、質が悪い」。
そこまで質が悪い感じもなかったのでもっと本気の歪みや質の悪さを見たかったような、でもこの程度のほうが見ていて一般受けするのだろうかと悩むような……。

誰にも感情移入はできなかったのですが、勢いでラストまで楽しめました。
姉妹のちょっとしたやりとりは、いいなと感じました。

ネタバレBOX

ネタバレというほどじゃないんですが、教師役の人の靴が、黒いスーツに合つてないなあと最初に感じ、ここから衣装替えがくるのか、それともあのアンバランスさで「趣味が悪いんだけど、ヒールのある靴で女らしさを示したいという性格の表現」なのかとチラッと考えてしまいました。着替えてからも靴が服に合ってないんで、そういう趣味の人っていうことなんだろうか。
売れないアイドルの妹が不倫相手からの電話で「刺される」などということや、そこにまつわる会話が「ここは慰謝料とられることを気にするべきだし、あんな返事ではあまりにもいわゆるドキュンだし、相手にいいように転がされる隙だらけの返事だけど、ドキュンであるキャラの表現なんだろうか」とも考えました。
親子や学校の教師の対応も「いかにも」なんですが、ここまで言質取られる、そしてうまく対処できない教師ばかりってどうなんだろうとか。
そのへんはどうでもいいことで、類型的なキャラを出すことでなにかを表現したかったのかなあ。

そしてどうでもいいことですが、ビールのツマミにヨーグルトはないよな。
【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★

女のパワー
けたたましかったけど、様々な女のパワーを感じられて面白かった。でもあれですね、たとえ人生上手くいってなくても、これだけの凄まじいパワーがあれば何でもできる気がする。無駄に元気も悪いことじゃない。舞台をふたつに分けた構成も見応えありました。中学教師が男を知ってから、姉妹の立場が逆転していくのが圧巻。でも一回きりというのはちょっと・・・・・(笑)というか、一回であれだけ変わる経験って??

【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

勢いあるー!
右から左からグワングワン、という感じ。

ネタバレBOX

小さな雪の塊が転げ落ちるにつれどんどん大きくなっていくような、うどんをこねるとき、左からこねて右にはみ出したやつを思いっきり右から左に覆いかぶせるようにこね返すような、生徒の母親と先生たちの暴露合戦は見物でした。

姉の変容振りも凄く、妹よりもいっちゃってました。

大声も特徴で良かったですが、壁に反響して聴きづらかったです。
HOLE(ご来場まことにありがとうございました)

HOLE(ご来場まことにありがとうございました)

田中明子・梶野春菜

Gallery + Cafe : tayuta(東京都)

2012/05/29 (火) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

観た。
二人の女優が創り出すとてもパワフルで神秘的な独特の世界観が印象的。
狭い空間で少ない小道具を効果的に使い熱演。
面白かった。

ひかりごけ

ひかりごけ

三条会

ザ・スズナリ(東京都)

2012/05/30 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい
予備知識ゼロで観劇。
素晴らしい舞台セットや生バイオリン、諸々の演出に圧倒された。
こんなにドキドキしながら芝居を観たのは久しぶり。
堪能した。

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