
ライヤー×ライヤー
PEACE
上野ストアハウス(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
なかなか楽しめました。
前回公演よりも数倍良い。
期待していたよりも良かったので、まぁ満足。
もちろん改善点もあるので、詳細はネタバレで。
きっと、PEACEさんはドタバタ系の方が向いているのかもしれないです。
個人的に、楽しく笑わせてもらえました。
でも、あざといところもあり、残念。
役者さんたちが全体的にレベルアップしたらもっと面白い劇団になると思う。
2時間あっという間ではあったけど、もっと短い脚本だったらなおよい。
ちょっとくどい感じもしました。(それは役者さんの実力にも関係していると思われる)

星がるキミは雲の下
ppoi-っぽい-
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
なるほど・・
わりと行く前からここでの評価の低さを気にしていていたのだけれど・・
自分の目で見る限りは、正直、その低さの理由が良く分からなかった・・。
設定のリアリティとか、プロットの複雑さとか・・・
そういった類のものを重視する芝居読みには・・
「イマイチ」な感じになるのかもしれないけれど・・
自分は、まぁ、そういった感じでもなく、
舞台の中で何か光るものがあればそれで十分というか・・。
確かに、「斬新」と言えるほど目新しい何かに挑戦しているわけではないのだけれど、
ラスト20分くらいでそれまで積み上げてきたものが
つぎつぎと新しく姿を現してくる感じはなかなかに魅力的だな、と思ったり。
自分が何よりもこの舞台が素敵だな、と思うのは・・
主人公がとても無気力なようで
実は夢見がちの青年であるということ。
こういう設定、ありそうで実は舞台ではなかなか見かけない。
自分もまぁ考えてみれば、
踊ってる時と仕事をしてるとき以外はけっこう
「眠くて死にそう」
と顔に書いてあるタイプなので(苦笑
こういうぼんやりとした主人公というのは共感できる気がして好みだ(笑
上はキャラクターのハナシだけれど、
次に物語のなかで自分なりに見所っぽく感じたところを書いてみます・・(以下、ネタバレへ・・

恋に生きる人
月刊「根本宗子」
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2012/05/09 (水) ~ 2012/05/16 (水)公演終了

マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜
SPAC・静岡県舞台芸術センター
舞台芸術公園 野外劇場「有度」(静岡県)
2012/06/02 (土) ~ 2012/06/23 (土)公演終了
満足度★★★★
2回目の感動
クオリティが高いことには違いないが
先週観たときに経験した感動はなかった。
最後まで阿部さんとのコンビネーションが上手くいかなかった
役者が多かったと思った。
雨での足下に気を取られて、
役者が"耳"と"気持ち"への集中力を欠いていたのではないか?
天然のfog効果は凄い。
あと、今回はまわりの木が登場人物として"生きていた"気がする。

so complex semi-normal
拘束ピエロ
プロト・シアター(東京都)
2012/06/16 (土) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
鏡
完全な裸舞台。床はコンクリート剥き出し、位置確認用の文様が描いてあるだけでシンプルそのものだ。観客は舞台空間を挟むようにシンンメトリカルに位置する。無論、これにはメッセージが込められていよう。プロトシアターという劇場名からもそれは推して知れる。
これだけで劇場が出来するということだ。つまり劇団は、劇場とは、役者と観客が存在し、其処で身体表現が行われる場と規定しているのである。役者の表現と観客の想像力との真っ向勝負だ。余分な物は無い。
さて、現代を一言で言い表すとしたら”不信の時代”だろう。大分前に、本のタイトルにもなった表現ではあるが。実際、再稼働の決まった大飯原発と言い、原子力村やこの国の政府といい、多くの企業といい、全幅の信頼を置かれるような存在がこの国に今あるか? と問われたら多くの人が、口ごもってしまうだろう。そもそも、そんな問い自体がナンセンスだと失笑を買うのがおちか。
いずれにせよ、この様な状況が、日常の隅々にまで蔓延している場所で、対自存在である我々が、自己認識するというのは、大変なことに違いない。今回、拘束ピエロは、「So complex semi-normal」でこの問題に果敢にチャレンジした。用いられるのは、出演者らの実体験をも含む思い出と真っ直ぐ向き合うことによる、或いは、関わりのあった人々との関係を問い直すことによる、~ごっこという形態のidentifyである。様々なごっこが表現される。虐待、性、虐め、生・死。これらに対置されるのは傷と痛みである。この構造は終始一貫している。彼らがこれらを提示したことには、無論、深い意味がある。虐待について言えば、虐待する者とされる者が居るわけであるが、そのどちらもが他者を必要としている。役者たちはそのことを知っていて、互いを互いの鏡として提示しているのである。因みにこの作品の構造が、これら様々な鏡像を提起し、同時に割れた鏡面によって傷つく自らの存在を辛うじて認識しているとすれば、これらのフラグメンツは不信社会の正に鏡。
そして、この歪んだ世界観を若者に強いる社会こそ日本だという痛ましいメッセージである。

「ギブミーテンエン~昭和29年のクリスマス~」(6月)
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
シリアスドラマ
興味深く観れました。ちと長いとは感じましたけれど。
テネシーワルツは江利チエミさんのが好きです。
後日Youtubeで昭和27年と思われる江利チエミさんのテネシーワルツを聞きましたところ、劇中のも江利さんのかもしれませんね。失礼しました。

家族バカ
KOP
ユースクエア(名古屋市青少年交流プラザ) (愛知県)
2012/06/16 (土) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
馬鹿はやっぱりバカじゃない
ギャグ家族ものなのかなあ?と思って見に行ったら、思いの外しっかりとしたストーリー構成で期待以上でした。
家族関係は複雑すぎてついていけません。とりあえずわかるのは、血の繋がらない他人の家族。でも、なんか仲良さそうなんだよなあ。平和です。
その家族をストーリーをしっかり進めることで操っているのが兄。この人が無鉄砲なバカなんだけど、ストーリーを進めているのが兄だとわかると全然ばかじゃない。やっぱり馬鹿は馬鹿じゃない!
そして、死んで存在しないのになんか存在感ある父親の姿。これってどこから出ているんだろう?面白い。
密かにかけられた伏線が最後にきれいにどんどん外されていくストーリーはブルっときました。
ストーリーを思い出せば思い出すほど、このストーリーの深さに気がつく。でも、舞台は軽いテイストで書かれているので、気軽にゆったりと見れます。

ナカフラ演劇展
中野成樹+フランケンズ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/06/07 (木) ~ 2012/06/20 (水)公演終了
満足度★★★★★
C
日曜のBとCの間に、待ってるお客さんに中フラからお茶とコーヒーとチョコの差し入れがあった。非常にうれしかった。
「ズー・ヴァリエーション」:あまり面白くない。しかしリーディングの部分の石橋志保が非常に素晴らしい。読んでるだけじゃなくて、完全に【演技】のレベルに達している。こうじゃないと。
「きいてごらんよ、雲雀のこえを」:この舞台には非常に刺激された。斉藤淳子は感情・雰囲気は良いのだが、文と文の区切り、文節の区切りが流れて雰囲気芝居になってしまっている。惜しい。更に精進を。斉藤の夫役の男優は本当に素晴らしかった。ブラボー。
「マクベスのあらすじ」:素晴らしかった。
全体に照明の使い方が非常に効果的。Cは、もう1回見たいが、もう見る時間は無い。

星がるキミは雲の下
ppoi-っぽい-
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★
結構楽しめました
内容を知らなかったので、回転ベッドのセットにはちょと期待しました(自嘲気味)。話はファンタジーなのかな、なんとなく分かりにくかったけど。この世界でも屁理屈ニート(?)は生きづらいようで、少し物悲しい。意外に70分が長く感じました。

カナヅチ女、夜泳ぐ
悪い芝居
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/20 (水)公演終了
満足度★★★
悪い芝居、初見です
観て来ました。
一言で言うと、おもしろかったです。
2時間近い時間を一切たりとも長いと感じませんでした。
それは、役者さん達のパワフルな演技であったり、
舞台上でちょいちょい観られるコミカルな掛け合いであったり、
少しずつ見えてくるストーリーの芯の部分に惹きつけられたからだと思います。
けれど、二つ残念なことが。
一つ目は、結局お話の最後の方で何がどうなっているのかついて行けなくなり、よく分からないまま、終わってしまいました。
二つ目は、役者さん達。皆さん、美男美女揃いなんですけど、そのせいか、
ぶっ飛んだ人がいないように感じました。誰がどの役をやっても無難に収まりそうな感じです。「この役はこの人じゃないと!!」っていう演技を観たかったです。

サプライズにもほどがある
トツゲキ倶楽部
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/06/15 (金) ~ 2012/06/18 (月)公演終了
満足度★★★★
うまいっ!
初見の劇団。期待以上によかったです。別れさせ屋があるなら縁結び屋も。いいアイデアだなー。ストーリーもテンポが良くて、セリフも実に小気味いい。飽きずに楽しめました。とーとつにミュージカルはサプライズ?

ナカフラ演劇展
中野成樹+フランケンズ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/06/07 (木) ~ 2012/06/20 (水)公演終了
B
「マキシマム・オーバードライブ」:あんまり面白くなかった。
「サマーキャンプ」:かなり引き付けられたんだけど、面白くはなかった。
見る人が見れば面白いかもしれない。
つまらないのは私のせいかもしれない。

サプライズにもほどがある
トツゲキ倶楽部
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/06/15 (金) ~ 2012/06/18 (月)公演終了

15 Minutes Made Volume11(ご来場ありがとうございました!!)
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/06/07 (木) ~ 2012/06/11 (月)公演終了

サロメ
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2012/05/31 (木) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★
イノセントなサロメ
真っ白な現代的なセットの中で、従来の妖艶なサロメ像とは異なる、少女性を強調したサロメが描かれた演出でした。
舞台上空には鏡が吊され、舞台が俯瞰で見えるようになっていて、舞台と客席の間には堀状の空間があり、舞台の地下部分が見える構造になっていて、幽閉されているヨカナーンの存在が常に感じられるようになっていました。
リヒャルト・シュトラウスのオペラだと宗教論争のシーン等の冗長な台詞も音楽として楽しめるのですが、ストレートプレイだと少々退屈さを感じました。最後に床が血の海になるのはインパクトがありましたが、全体的にはドラマとしての盛り上がりに欠けているように感じられました。
サロメを演じた多部未華子さんは、たまに台詞回しが硬かったりオーバーに感じられる箇所もありましたが、表情と声色の多彩さが印象に残りました。特に、欲しいものを尋ねられて「ヨカナーンの首」と最初に答える時の屈託のないイノセントな言い方が可愛らしくかつ恐ろしくて素晴らしかったです。
ヨカナーンを演じた成河さんは預言者らしいミステリアス雰囲気を出していて、台詞回しも若さと威厳が両立していてとても魅力的でした。
ヘロデを演じた奥田瑛二さんは酔っぱらっている設定でそのような演技だったのかもしれませんが、ちょっと台詞が怪しく、演技も一本調子に見えて残念でした。着ていた衣装(ヨウジヤマモト2011年秋冬の、女性のヌードがプリントされた赤いコート)も違和感がありました。
音楽を担当した内橋和久さんが舞台の下手でギターとダクソフォンを演奏して幻想的な音色で雰囲気を盛り上げていましたが、録音で流れる音楽にはあまり魅力を感じませんでした。

落ちる紫陽花
張ち切れパンダ
サンモールスタジオ(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
自然な演技に好感
登場人物は特別でもなんでもないように感じた。いるいる、こういう人みたいな。だから内容はリアルで、かつ滑稽。いちいち面白い場面が多々あり、こんな奴と結婚していいのか?と感じたが雨降って地固まるの縮図。

15 Minutes Made Volume11(ご来場ありがとうございました!!)
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/06/07 (木) ~ 2012/06/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
みた
チラシは以前から目にしていたのに今回が初見。好みはもちろんあるけれど、企画には満点以外あり得ないと感じた。観劇を滅多にしない人々をいかに劇場に、それも小劇場に呼ぶかを考えないと、どんなに面白い本や優れた役者が揃っていても、疲弊していくばかりだと思うから。

いないかもしれない 動ver.
青年団若手自主企画 大池企画
アトリエ春風舎(東京都)
2012/06/16 (土) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
動きまくり
え、本当に「静」と同じ物語??って感じ。「動」vrの方が楽しかった。(うさぎストライプの【役者に負荷かかりまくりのアグレッシブさ】にガツンとやられて惚れ込んでるかもしれません)でも、きちんと物語を楽しむには「静」vrくらい言葉が必要なんだなと実感。大事な根幹は伝わるけど、「動」と「静」で受ける印象はまるで違う。

月の岬
青年団
座・高円寺1(東京都)
2012/06/08 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
みた
好みの問題はあるにせよ、絶賛が並ぶほど受け入れやすいかと言うと全くそう思わない。初めての観劇で本作を見たら、舞台は敷居が高いと感じて小劇場とは距離をおく。誰かを誘って見に行ったとして、観劇後に自信を持って感想を聞けない。たぶん顔色をうかがう自分が見える。解説を求められて、誤魔化さずに語れる自信も無い。行間という言葉でお茶を濁そうとする自分が見える。ので評価もできない。

DROPS
劇団ロオル
nakano f(東京都)
2012/06/15 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題404(12-147)
14:00の回(晴)。13:30受付、開場。会場は2F、階段にはバラ(?)の花びらをあしらった小さな照明。上がって目に入ったのは、別冊太陽「銀河鉄道の夜」。真ん中に木製の椅子が2脚。少し離れて向かい合うように客席。室内はやや暗めで赤茶系。正面奥の壁に黒板。タイトル「DROPS」mini drama live vol2、No1「書簡」、No.2「心中列車」、No.3「DROPS」。14;00、BGMが大きくなり開演~14:18、14:24~14:35、14:40~15:05終演。女優さん3名、黒を基調とした衣装(靴を含む)。「☆」を身に着けています。1つ、2つ。お一人は薄いグリーンでハートが描かれていました。星というより立体感があって肉厚のヒトデのようでもあり。お一人2話ずつ。「銀河鉄道の夜」は、というより宮沢 賢治の作品は読んだことがありません。帰るとき、受付の方に「読んでいた方がよかったでしょうか?」とお聞きしたら、読んでいなくても大丈夫ですよ、ということでしたが、きっと読んでいたらまた違った印象があったのだろうなと思っています。目の前での、朗読のようでもあり、芝居でもある不思議な時間と空間。とてもよい時間でした。ざわざわした中野にこのような場所があることも不思議。次回公演が待ち遠しい。
※続く