最新の観てきた!クチコミ一覧

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さくら+

さくら+

ENBUゼミナール

笹塚ファクトリー(東京都)

2012/07/03 (火) ~ 2012/07/04 (水)公演終了

無題413(12-156)
19:30の回(雨)。19:00受付、開場。入口のドアが開かれ奥へ進むと見かけたお顔、場内スタッフの方、こんにちは〜、とごあいさつ。舞台に近付いて見渡す。細かいところまで覚えていませんが、前回とほとんど同じ(はず)。机、椅子、汚れたガラス、トイレ(のドア)、正面の壁には何かが貼ってあった跡。上手、消化器の文字。

前回のお話+増員(10人版)の卒業公演。客席はパイプ椅子(クッションなし)、追加席が出てました。内容に大きな変更はなく、役者さんが違うことによって、かなり印象が異なりましたし、たぶん、約1年半、いろんなお芝居をみてきたこともあるのでしょう、少しとっつきにくいかなと感じました。


「観てきた」が500になっていました。コメントしていない(タイミングを逃しました、ゴメンナサイ)のもありますし、こりっちに載っていない(ダンスが多い)のもありますが、ひとまずキリのいい数字。

ネタバレBOX

平日なので半ば仕事をおいての観劇、開演前の舞台をみただけで期待度は上昇。※ふと、あいかわらずチェーホフは読んでいないことを自覚。

で、今回、なんとなく感じたのは、舞台上、情景にピッタリ収まっていなくて、役者さんごとに少しずつズレているような、一つの「お話」感ではなく、上手い/下手とも違う違和感、この部屋に馴染んでいる雰囲気が薄いので楽しむところまで行きませんでした。前回も決して上手い!と唸るようではなかったと思うのですが、もう一度このメンバーでみたいという気持ちはまだ覚えています。

人数を増やしたためか、中途半端なシーンが気になりました。
教室短編集

教室短編集

劇団「14歳」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

♦&♠ 観劇
14歳の微妙な年齢での教室内での出来事!演出家の違いもいいアクセントになっていました。ただ、どちらも感情の起伏が激しすぎたようにも感じました。劇団名に1限目ということは、1年間、成長を見守る的なことなのでしょうか!?今後の動向が気になりました。

Diamond Ray【ご来場ありがとうございました!】

Diamond Ray【ご来場ありがとうございました!】

東京ROSE company

SPACE107(東京都)

2012/06/27 (水) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★

楽しい
舞台でした。支配人のキャラが強烈で、会場内の雰囲気を明るく楽しくしていたと思います。ストーリーも面白く、主役の役者さんも良かったと思います。が、他の重要な役を担っている役者さん(妹役とか・・)の魅力に欠けていたように思いました。全体的には楽しく観れました。

記憶、或いは辺境

記憶、或いは辺境

風琴工房

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/06/27 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

人間ってほんとバカ
立場が変わらなければ、一生気づかずにいることがたくさんあるのである。この理髪店の兄と2人の妹たちは、この時代にこの場所で、周囲に惑わされず、偏見を持たず生きているのはすごいな。普通の人だけど、とても尊敬できる。優しいだけでは、出来ることではない。と、いうわけで、場面は理髪店だけだが、その外の緊迫した空気や温度まで伝わってくるような芝居だった。私は大満足。細かいことを少しネタバレにて。

ネタバレBOX

字幕はちょっと薄くて見にくかったが、プリントを配ったのはよかった。私の位置からは見えなかったが、ドアの外に赤青白の理髪店の看板はあったのだろうか?あれがちょっと見えるだけでもずいぶん理髪店らしいと思う。蝉の生息域にはやはり北限があるようだ。ミンミン蝉は北海道あたりらしい。
12人のそりゃ恐ろしい日本人 2012

12人のそりゃ恐ろしい日本人 2012

劇団チャリT企画

座・高円寺1(東京都)

2012/06/28 (木) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

役者が真直ぐに脚本に乗って
役者達の個々に力を感じつつ、
個人技ではなく、あくまで脚本の力で
物語に観る側を引き込み、
笑いもとって・・・。

その舞台力にしっかりと引き込まれました。

ネタバレBOX

この作品、初演も観ていて、
中盤からのぶれのようなものに
息を呑んだ記憶があって・・・。
今回、その感覚が、
劇場の大きさ分凄くなった感じ。

で、その歪み方が、あざとさを模さず
不思議なくらいナチュラルに。
キャラクターの色をきっちりと舞台に乗せていく
舞台の流れがあって、
その流れが役者達もしっかりと舞台の流れにのって
物語を紡ぎこんでいく。
個々の役者の個性はたっぷりと感じるのですが、
それが個人的な踏出しなどではなく、
舞台の空気の流れにのって
やってくる感じ。

毒カレー(ハヤシ)事件や裁判員裁判のほかにも、
さまざまな要素がごった煮のように盛り込まれ、
だんだんシュールに舞台上の価値観が揺らいでいくのですが、
それらのことが、団子になったり交じり合ったりすることなく
ちゃんと観る側に収まっていく。

一人ずつの役者が演じるものの色や質感もきっちり残るし
舞台上の色の変化もくっきりと感じられて。
でも、すこしももたれることなく、
要所がすごくシュールでこっけいで可笑しくて。

終わってみれば、大好きな役者達の豊かなお芝居を楽しみつつ
物語に浸り、笑い、その先に浮かび上がってくる感覚に
しっかりと取り込まれて。。。、

時間があっという間でした。


水無月の云々

水無月の云々

中津留章仁Lovers

タイニイアリス(東京都)

2012/06/21 (木) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

水無月の云々
人の愛ともろさと狂気と…

楽しめましたw

DART’S & smokers [VS]ベンチャースクール

DART’S & smokers [VS]ベンチャースクール

エビス駅前バープロデュース

新宿ライブハウス&イベントスペースLEFKADA(レフカダ)(東京都)

2012/05/29 (火) ~ 2012/06/04 (月)公演終了

満足度★★★★

smokersバージョン
同状況でのコメディ編…とは言いながらも社長は本当に記憶障害なのか?などの謎も含ませつつ展開するのは広瀬脚本の真骨頂。
そんな中で「家族のあり方」的なものを語って見事。

DART’S & smokers [VS]ベンチャースクール

DART’S & smokers [VS]ベンチャースクール

エビス駅前バープロデュース

新宿ライブハウス&イベントスペースLEFKADA(レフカダ)(東京都)

2012/05/29 (火) ~ 2012/06/04 (月)公演終了

満足度★★★★

DART'Sバージョン
大のオトナが砂場で遊ぶという共通点を持つ2本のうちのサスペンス編。
序盤は従来のDART'Sとは趣を異にするので「おやおや?」と思っていたら途中で「あ、やっぱり!」となりウケる。
安心させてのオチもやはり…的な。(笑)

ドロン荒野郷鉄線

ドロン荒野郷鉄線

白昼夢

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2012/06/22 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

おヌシ、やるな…
一見おバカ大行進(爆)に見えるが、対になったオープニングとエンディング、クライマックス前の「溜め」、1人の役者にだけ複数の役を演じさせるシカケ(?)など、実はしっかりと演劇的手法を駆使している「知能犯」。
おヌシ、やるな…。

THE ICEBREAKER ~その凍てつきし場所で~

THE ICEBREAKER ~その凍てつきし場所で~

ネオゼネレイター・プロジェクト

「劇」小劇場(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

「巨匠による原作をB級作品に仕立てた」印象
毎度のB級SFホラーではあるが、今回は「SFの巨匠による原作を(敢えて)B級作品に仕立てた」ような印象。
人類の次世代への進化の途上の出来事を描いており、哲学的な部分もあるのがその要因かと思われる。
また、程よいユーモアも緊張を緩和するのに有効。

夜明け、踝、泣け

夜明け、踝、泣け

劇団milquetoast+

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2012/06/21 (木) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★

う~ん・・・
結構凝った話だと思いますが、一回観ただけでは分かりづらく、ドタバタ感だけ残って印象が薄いなー。開演前に当日パンフを読んで、人物関係を頭に入れておけばよかったのですが。

『COUPLE』

『COUPLE』

カワグチプロヂュース

小劇場 楽園(東京都)

2012/06/21 (木) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★

よかったです
中盤くらいまでは人物関係が分かりづらく、ストーリーを追うのに手一杯だったのですが、終わってみれば結構泣かせるいい話。しかし謎が残るなー。

「月がきれいですね」

「月がきれいですね」

プリンレディ

東京アポロシアター(東京都)

2012/06/30 (土) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

いいねー
結構凝った舞台で、期待以上に面白い。パロディもののオムニバスですが、なかでも山月記ネタが実に秀逸。オニババ化ってこーゆーことか。また観たいです。

狐狗狸狐狸九九二錠の1/2

狐狗狸狐狸九九二錠の1/2

mimimal

新宿眼科画廊(東京都)

2012/06/22 (金) ~ 2012/06/27 (水)公演終了

満足度★★★★★

独特な…。
最終日に見に行きました。
独自の世界観と独特なキャラクターが、すごく印象に残りました。
あっという間の110分でした!
お疲れ様でした!(´∀`*)

のぞき見公演#3 「恥知られたら恥ずかしい」

のぞき見公演#3 「恥知られたら恥ずかしい」

ガレキの太鼓

都内某所【のぞき見型】(東京都)

2012/06/28 (木) ~ 2012/07/03 (火)公演終了

満足度★★★★

「ガールズパジャマパーティ編2012」観劇
いやーよかったー。以前に月島で観た時よりも、よりあけすけでリアルでパワーアップしてました。インモラルでエロい感じが実にいい。この企画長く続いて欲しいものです。

正義について (公演終了・ご来場御礼)

正義について (公演終了・ご来場御礼)

殿様ランチ

サンモールスタジオ(東京都)

2012/06/27 (水) ~ 2012/07/03 (火)公演終了

満足度★★★★

ふわっとした感じで「正義」についての、ある意味、群像劇
「正義」について声高に訴える作品ではもちろんない。
殿様ランチ的な視点で、「正義」について、ふわっとした感じで、笑いを交えながら、その周囲を取り巻く人々を見せていく。

ネタバレBOX

物語の軸は、何でもつい注意してしまうクリーニング(元)店主。
彼は、正しいことを、周囲の注意を聞かず行ってしまうのだが、たぶんその結果、店は焼け、彼自身は自分のそうした行動によって、周囲に迷惑をかけてしまうと思い、発作的にテントを買い、それを持って見知らぬ町の公園で、誰にも行き先を伝えぬまま1人暮らしを始める。
いわゆる蒸発。

彼は、自分のその状況を特に悲観するわけでもなく、「普通」にテント生活をしている。
その彼の周囲に訪れる、「正義」というほどでもないが、そんなキーワードによって結びついたエピソードが繰り広げられる。

彼の行ってきたことがいいとか悪いとか、舞台の上では判断させず、彼自身も何ら答えを出すわけではない。
出すわけではないのだが、なんとなく気になる女性が、実はネコに餌をやっていたことに対して注意をしないという、人間的な面を見せたりもする。
彼が、テント生活を経てそう変化したのかどうかは不明だが、消防士試験のエピソードや、怪しい商品を売るサラリーマンの姿勢、注意して殴られたりする主人公の姿を見せ、「どうなの?」と、舞台の上からぼんやりと問い掛けられているようだった。

決めつけや答えを指し示さないところが、殿様ランチっぽいと言えるのかもしれない。
あと、くすくすしてしまう、笑いがあるところも。

ラストで、暴走族のような轟音の中、主人公はどう対応したのだろうか。

主人公の元クリーニング店主を演じた小久保剛志さんの普通感が印象に残る。それに従う妻役の杉岡あきこさんもいい仕事をしていた。
そして、主人公の妹弟のとてもいいコンビネーションで笑わせてもらった。弟役の相楽孝仁さんは、少々あざとさもあるのだが、妹役の中村貴子さんがあくまで普通のスタンスでそれを受けるので、方言の絡まり方とともに、そのバランスがよく、とても面白かった。特に妹役の中村貴子さんは、うまいな、と思った。
ギターを持った男の竹岡常吉さんも、ちゃらい感じがなかなか面白く、ハーモニカ落とした男の服部ひろとしさんも、いい味。役所の職員を演じた板垣雄亮さんは、ズルすぎるが面白いのだからしょうがない。

全員が、肩の力を抜いて、軽く演じているように見えるところが、殿様ランチの良さだと思う。

セットはトイレ付きの小さな公園をリアルに作ってあったので、クリーニング店のシーンは、一瞬何が起こったのか混乱した。だって、トイレから出入りするのだもの。公園のトイレでやってるクリーニング店かと思った(笑)。すぐに違うとわかったのだが、例えば、クリーニング店のシーンのときには、男子トイレのサインをクリーニング店のポスターとか料金表に変えるとか、ちょっとした、それぐらいの変化がほしかった。
あと、小鳥、劇中誰かが突っ込むのかと思っていたけど、あれは放置だった(笑)。

あと、意外と衣装を細かく変えていたことには好感を持った。ネクタイまでにもきちんと気を遣って。

どうでもいいことだけど、殿様ランチのここでの公演だと、いつもは階段の踊り場(の外)に劇団の旗があったり、公演に関係のあるディスプレイがあったような気がするのだけど、今回はなかったような。
ドラマティックシアター No.1

ドラマティックシアター No.1

劇団新和座

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2012/06/30 (土) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★

演技力
劇作家の作品への挑戦との事で、ストーリーは面白かったとは思いませんが、役者さん達は、とても演技力があって迫力がありました。それに、長いセリフをよく覚えられるなぁと感心してしまいました。演技力のある役者さん達なので、もっと違う楽しいストーリーの舞台を観たいと思いました。

葬式クラス2012

葬式クラス2012

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2012/07/01 (日) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高!
少し久しぶりに恵比寿駅前バー劇場での観劇でした。
バーの内装が少しリフォームされていて、かなりオシャレになった印象でした。
中学の卒業の時期で、キャストを変える構成で興味が湧き、28期と44期の両方を観劇しました。
両方とも70分ちょっととこちらの劇場ではちょい長めです。
同じ脚本ながらも、年代に合わせて、設定やセリフが変る場面もあり楽しめました。
自然なセリフ回しがあったり、迫真の演技があったりと、大満足な内容でした。
この作品もDVD化して欲しいものです。

果てしの花園 【ROSE】 【JASMINE】

果てしの花園 【ROSE】 【JASMINE】

室生春カンパニー 劇団 風の森

荻窪小劇場(東京都)

2012/06/21 (木) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★

楽しく魅せてもらいました
小雨の中での観劇です。
どうも健忘症、甚だしく、劇を観ているうちに、
「あっ、この劇団、「リヤ王」で一度観た」と、思い出したのです。
たしか、コーデリアが伊藤衣里さん、リヤ王が座長さんでした。

前回の劇では、私はこんなコメントを書きました。少し長いのですが・・・

「「リア王」は、私が観た商業演劇の中で、人生最初の劇。
池袋の東武デパートの中に(当時)あった劇場で、文芸部の先生に連れて行ってもらったものです。その強烈な印象から、劇が好きになる自分が始まるのだが、じつに43年ぶりの「再会」。

今回の劇も、期待に背くことなく、なかなかの意欲的なものだという、最初の印象。
古典を古典のままにせず、途中でミュージカル的な場面を入れたり、ギター、ヴァイオリンのBGMを流したり・・・切れ目のない展開は、二時間を長いと感じさせないものがあった。
「長老」的な室生さんと、たくさんの若い劇団員が、うまくバランスのとれた構成となっていて、あと数年もするころが最適なハーモニーを醸し出すのではないかと思えた。

親子の絆、権力の醜悪さ、計り知れない人間の欲望、人生の儚さ・脆さ。それらの表出で、劇の展開中、何度も胸を打たれた。
まだまだ、荒削りな若手の演技なのだが、それをもってしても余りある劇となったと思った。

といった讃辞のあとに、私なりの「苦言」もいくつか。
①歌を挿入して、「荘厳」さを出そうとしていたが、歌が続いても、なかなか重い雰囲気がでなかったと思う。低音部が、ないか、または軽視されているのではないか。合唱の効果は少なかったと思えた。
②嵐の場面の演出が、寂しすぎる。照明でライトを回す程度でもいいから、なんらかの工夫がほしかった。
③道化役は、よほどうまく使わないと白けるものだが、今回はその比重があまりにも、低かったと思う。戯れ言の中に、本質的な箴言の含まれる、道化の言葉を楽しみにしていたが、今回は空回りしていた。

私の観た範囲での、好演の俳優。(座長は対象外で・・・)
ケント役 肩を張らない自然な言い回しが良かった。
エドガー役 後半の表情がすばらしかった。
と、ここまで書いてきて、今回のような劇では、この評価は難しいのかなと思う。
おそろしく個性的な俳優もいるにはいるのだろうが、この劇からは探しきれなかった。申し訳ない。

はじめての劇団だが、おそらくは座長が、太く大きな背骨となって、日々進化している劇団だと思った。若手がたくさんいることも頼もしく思える。

期待は大きい」

さて、今回の劇です。

若い俳優さんが、めいっぱいの演技を重ねている合間に、座長さんの「息抜き」が適度に挿入されている。2度目とあって、私なりに、この劇団になじんだ楽しみ方ができました。
私の印象では、新垣さんと、伊藤さんが、二本柱となっている感があり、阿部さんの体当たりの「ボケ」、田村さんの、客席にまで唾が飛んでくるのではないかと思えるほどの熱演、座長の緩急織り交ぜての展開のテンポの転換と、うまく役を配置しての劇となったのではないでしょうか。
荻窪小劇場のステージが、あまりにも狭いために、ダンスで大きな振りができにくいことを恨みました。
一見さんには、劇団の特徴が分からずに、やや取っつきづらい面があったと思いますが、私は、この劇団に流れている雰囲気や、方向性(私の勝手な推測の「真摯」さ)には、共感できるものがありました。


私なりの苦言です。劇団の成長の糧となることを願ってのものです。
①「踊りは専門ではないから」と言われたら、実も蓋もないのですが、そしてあの狭さも加味してですが、あまりいただけませんでした。人数が少ないこともあってのことかもしれません。
②最後の場面に至るまでの伏線に、少しいらいらしました。好演ではありましたが、阿部さん関連の場面は、いらなかったのでは?
③私の観た二回とも、舞台道具、美術には、あまりこだわっていないように思えたのですが、これは意図的なのか、予算の都合なのか、やや不明でした。舞台も、劇が成功するための大きな要素だと思います。
④若い二人の役者さん以外の若手に、まだ個性を感じられません。半年ぶりに出会った役者さんの一層の奮起を期待しています。

まだ荒削りかなと思える劇団。若さ自体、ひとつの魅力です。
「老成した」(失礼)座長を追い越す劇団員が、一人でも多く輩出されることを願っています。

『(諸事情により)よろず相談始めました。人間科学隙間研究所』~お陰さまで全日程終了致しました。次回作も御期待下さい。

『(諸事情により)よろず相談始めました。人間科学隙間研究所』~お陰さまで全日程終了致しました。次回作も御期待下さい。

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2012/06/29 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

老舗の蕎麦屋
劇団史上もっとも長い名前だという今回の公演は、
人生や世の中の隙間を研究して来たこの研究所が経済的についに立ちゆかなくなり、
本来の研究ではない裏ビジネスを始めるというものである。
ダメダメ教授の「言葉」へのこだわりにひき込まれていつしか「隙間」へと入り込んでいく。

ネタバレBOX

よろず相談と言っても、相談員も怪しげなら相談に来る方も怪しいことこの上ない。
ピンクのシーツ(?)をマントみたいに首に結んで「空を飛びたい」という男とか、
相談されてもなーと思うような面々がやってくる。
ところが実は彼らには密かな目的があったのだった。
そして所長の謎に包まれた過去が明らかになる・・・。

劇団夢現舎は、その案内に始まって「二度観チケット」システムや
家でゆっくり書いて返信用の封筒で送るアンケートの方法など
手作り感あふれる対応が楽しい劇団である。
大勢お客さんを呼びたいというよりは
顧客満足度を上げることに重きを置いているような所があって
老舗の蕎麦屋のごとく1日限定20食を丁寧に作って出す感じに似ている。
コストパフォーマンスとしては大丈夫なのかと余計な心配をしたくなるが
いずれその辺りも聞いてみたい気がする。

今回も客に「二度観」を勧める以上、
少しずつマイナーチェンジをするはずで
「な~んだ、何にも変わってないじゃん」と言われないようにするのは
相当なプレッシャーだろう。

夢現舎の芝居の面白さは、「言葉の追求」だと思う。
日常の中で聞き流す言葉を拾い上げて、分解したり磨いたり削ってみたり…。
「ま、いいか」と言わず徹底的に「言葉」にこだわりこねくり回すところから
シニカルな面白みが「隙間」からにじみ出て来るのだ。

今回も研究所職員同様、観ている私たちも
教授(益田嘉春)に翻弄されたのであった。
しかも懲りずに二度も翻弄されに行く予定。
二度目は何がどうなるのか、ぜひ比較して観たい。
変化に気づかなかったらどうしよう…。

「ま、いいか」

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