12人のそりゃ恐ろしい日本人 2012 公演情報 劇団チャリT企画「12人のそりゃ恐ろしい日本人 2012」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    役者が真直ぐに脚本に乗って
    役者達の個々に力を感じつつ、
    個人技ではなく、あくまで脚本の力で
    物語に観る側を引き込み、
    笑いもとって・・・。

    その舞台力にしっかりと引き込まれました。

    ネタバレBOX

    この作品、初演も観ていて、
    中盤からのぶれのようなものに
    息を呑んだ記憶があって・・・。
    今回、その感覚が、
    劇場の大きさ分凄くなった感じ。

    で、その歪み方が、あざとさを模さず
    不思議なくらいナチュラルに。
    キャラクターの色をきっちりと舞台に乗せていく
    舞台の流れがあって、
    その流れが役者達もしっかりと舞台の流れにのって
    物語を紡ぎこんでいく。
    個々の役者の個性はたっぷりと感じるのですが、
    それが個人的な踏出しなどではなく、
    舞台の空気の流れにのって
    やってくる感じ。

    毒カレー(ハヤシ)事件や裁判員裁判のほかにも、
    さまざまな要素がごった煮のように盛り込まれ、
    だんだんシュールに舞台上の価値観が揺らいでいくのですが、
    それらのことが、団子になったり交じり合ったりすることなく
    ちゃんと観る側に収まっていく。

    一人ずつの役者が演じるものの色や質感もきっちり残るし
    舞台上の色の変化もくっきりと感じられて。
    でも、すこしももたれることなく、
    要所がすごくシュールでこっけいで可笑しくて。

    終わってみれば、大好きな役者達の豊かなお芝居を楽しみつつ
    物語に浸り、笑い、その先に浮かび上がってくる感覚に
    しっかりと取り込まれて。。。、

    時間があっという間でした。


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    2012/07/03 16:24

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