
僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪
天幕旅団
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

『孤独の惑星 (コドクのホシ)』ご来場ありがとうございました。
演劇ユニットG.com
劇場HOPE(東京都)
2012/07/20 (金) ~ 2012/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★
知
問題は知である。そもそも、我々はなぜ、様々なことを問うのか? 問わずには居られないのか? それは、我々の存在に確定的根拠が無いからだろう。誰一人、我々が何処から来て何処へゆくのかを明確に答えられない。その理由は明白である。答えようが無いからである。おそらく我々は、始原のカオスから来た。そして究極的には其処へ帰る。その間に流れる時間は、殆ど無限だ。その一刹那、我らは夢を見る。愛と名付けて良いかも知れない。或いは希望と名付けて良いかも知れない。宇宙の底知れない寂しさの真っ只中に佇み、我らは夢のかけらにすがるのだ。其処に普遍的と思える安寧を見出し得た時、それは一定の成果を見るだろう。然し、それが、何だというのだ、宇宙の絶対的なエネルギーのいくらかをでも我らに変える力があるとでもいうのか? 笑止である。我らは、只、佇むのみ。といったことを考えさせてくれた。かなり哲学的に見ることもできる作品だ。無論、自分のようにではなくいくらでも解釈ができる作品だ。そこがこの作品の魅力だろう。壮大な世界を照明や音響を上手に使って見せてくれた。

ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン
ハイバイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/07/18 (水) ~ 2012/08/01 (水)公演終了

ゾンビ×幽霊×宇宙人「オール恐怖大行進!!」【ご来場・応援ありがとうございました! 次回は11月! からくりサーカス~サーカス編~を上演いたします。 乞うご期待!!!】
カプセル兵団
ワーサルシアター(東京都)
2012/07/12 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了
満足度★★★★
笑えた
内容は複雑でなく、悪ノリ要素が強かったので
これは役者のノリのバイオリズムによって、
回によっては満足度にかなり差が出るのは
ある程度仕方がないことなのかもしれない。ちなみに今回はとても面白かった。
ところどころ、音や動きや台詞できっちり演出のインパクトを決めてくれるので
めりはりがつき、間でさんざん馬鹿やってても見やすかったように感じた。

神様のいないシフト
芝居流通センターデス電所
駅前劇場(東京都)
2012/07/19 (木) ~ 2012/07/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
ヘンテコミュージカル
正当なミュージカルではない舞台。エクソシストやゾンビばりの可笑しくて楽しい舞台だった。ちょっとエロチックな導入もあり大満足。

ともだちのそうしき
RONNIE ROCKET
大吉カフェ(東京都)
2012/07/14 (土) ~ 2012/07/16 (月)公演終了
満足度★★★★
秋澤・前田組
前回加わった男女版を初体験。
既に3回観ていた女性版とかなり異なる部分もあり、「あの設定はどうだったっけ?」状態に陥るのが楽しく、また、仕掛けられた「罠(?)」には度肝を抜かれる。

『孤独の惑星 (コドクのホシ)』ご来場ありがとうございました。
演劇ユニットG.com
劇場HOPE(東京都)
2012/07/20 (金) ~ 2012/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★
記憶の中の美女に会いたい方にぜひ☆
なぜ私にとって忘れがたい愛の記憶の相手だけが何度も蘇るのか。。。
「永遠の愛」は実在するのか否か。二人の間に起きた、取り返しのつかない事柄をやり直し続けることはできるのか。
私が惑星ソラリスを観察しているのか、知的生命体である惑星ソラリスが私という人間を観察しているのか。。。
人が自らの存在を越えるものを観察する、矛盾を体現する物語になっていました。
惑星ソラリスに現れた恋人の幻影はニュートリノでできている、と科学的に解明されてもなお残るのは、実際に科学者全員に声が聞こえ、触ることのできる女、のようなもの。それも自分という人間を理解し、認めてくれる存在である。
否定しようとすればするほど、どつぼにはまっていく姿がおかしくもあり、哀しくもあり…。
答えの出ない疑問を考えたくなる、エキサイティングな作品でした。
セットがだんだん宇宙に見えて来るのが不思議☆

シアター21フェス “夏編”Step Up vol.42
セッションハウス
神楽坂セッションハウス(東京都)
2012/07/21 (土) ~ 2012/07/21 (土)公演終了
満足度★★★★
それぞれの一歩を堪能
上演時間1時間40分、休憩あり。今回一番気に入ったのは政岡さん作品。揃える・崩すの加減がよかった。客席でスケッチしている人がいたが、もし満席だったら腕の動きが隣席に迷惑。

少女教育
シンクロ少女
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/07/19 (木) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

義経千本桜
木ノ下歌舞伎
横浜にぎわい座・芸能ホール(神奈川県)
2012/07/20 (金) ~ 2012/07/21 (土)公演終了
満足度★★★★★
がっぷり四つ
若い演劇人が正面から古典と向き合った、情熱溢れる舞台でした。
所作や節回しなど、良く勉強されていたな。というだけに留まらず、今を生きる私たちにどうやって歌舞伎を伝えようか、と真摯に取り組んだ成果は、きっと思った以上のものだったと思います。
ああここに演劇の未来がある、希望を抱かせてくれてありがとう。こころから感謝したいです。

『ダンパチ10』&『ロボット三姉妹』
ショーGEKI
「劇」小劇場(東京都)
2012/07/10 (火) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

少女教育
シンクロ少女
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/07/19 (木) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

東京アメリカ
範宙遊泳
G/Pit(愛知県)
2012/07/20 (金) ~ 2012/07/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
名古屋で東京アメリカ
素晴らしい作品は、茶番も芝居なのか現実なのかわからなくなってしまう。そして作演が抹殺されて一人歩きしていく。まさにその通りの作品でした。演劇への愛が満ち溢れています。激しくお勧めです。演劇が好きな方、トリュフォーの『アメリカの夜』をご存知の方、ぜひ。

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪
天幕旅団
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了
満足度★★★★
無題424(12-167)
19:30の回( 曇)。18:40受付、19:01開場、入って左右に座席、四角い舞台の2辺にパイプ椅子席(座布団2枚)、客席と対面する壁一面に這う葉、緑の照明に不気味なほど映えています。天井からも葉が伸び、その先に電球。2辺には紐が張られ、劇中、これが何かが明らかになります。足元にも太めの紐。正方形の舞台、客席との間を役者さんが通ります。黒いテーブル、2種の椅子が2脚ずつ。こちらの劇団は初めて、白雪姫で知っているのはリンゴくらい(終演後、Wikipediaをみる)。なんとも(心情的に)ダークなお話。19:26前説(場内アナウンス)、トイレ確認、19:35開演〜21:08終演。赤い糸、黒い紐などで情景を描写(食器には紐を巻き付けている?)、役者さんはみな白い衣装。

千に砕け散る空の星
ゴーチ・ブラザーズ
シアタートラム(東京都)
2012/07/19 (木) ~ 2012/07/30 (月)公演終了
満足度★
絵に描いた家族(餅ならぬ)
大好きな役者さん、中嶋しゅうさんと倉野章子さんの共演が楽しみで、出かけたのですが、名優だけでは、名舞台にはなり得ない見本のような舞台でした。
3人の作家が共作したようですね。私は、共作とか、リレィ戯曲とか、ロボット演劇とかって、邪道な気がして、あまり好きな形態でない上、そういう形態ならば、演出家が、作品としての一貫性を押し出し、1本の筋道をしっかりと定める必要を強く感じるのに、今回の演出には、そういう技量が不足していると思いました。
どうも、5人の兄弟と母親の人間関係の描かれ方が、表層的で、ストーリー重視な偏りを感じました。人物の肉付けが薄っぺらい印象で、まるで、ワークショップを有料で見せられているような舞台でした。
所々、心に引っかかりそうな場面もあるのに、それがそこだけで、ぶちきれて、持続性がないのです。
台詞で語られる登場人物の情報と、役者の見た目にも、落差がありすぎ、描かれている世界を斜めに観ることしかできませんでした。
玄人の仕事ぶりが一番感じられたのは、音響スタッフさんでした。
私の後ろに座っていらした、一般客に迷惑を掛ける演劇記者だか劇評家さんも含め、プロの仕事を見せ付けて下さるのが、中嶋さん、倉野さん、西尾さん、音響さんだけというのが、ちょっと残念でした。

ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン
ハイバイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/07/18 (水) ~ 2012/08/01 (水)公演終了
満足度★★★★
娯楽感があった100分
二人の兄弟と母の絆の物語だと思いぎや、笑いのあった、エンターテイメントも盛り込んだストーリーで人と人を結んだコミュニケーションな物語がよかったし、ハイバイの原点の独特の世界観が素晴らしかったです。

カナヅチ女、夜泳ぐ
悪い芝居
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/07/10 (火) ~ 2012/07/16 (月)公演終了
満足度★★★
かっぱ?
30歳になる女性が東京に出てきてからの10余年を振り返る話なんだけど、回想と妄想?が混然一体となってだんだん頭がボーッとしてくる。主役の吉川さんが実に魅力的。悪い芝居はだんだん評価が上がっているようだけど、個人的にはもっとぶっ飛んでいた昔の方が、観ていて腹が立つけど面白かったように思う。

死ぬための友達
劇団ジャブジャブサーキット
ザ・スズナリ(東京都)
2012/07/13 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了
満足度★★★
驚くほど直球
震災以降、原発や放射能を扱った作品は多々あったと思うが、これほどストレートに正面から描いたのは、ミナモザのホットパーティクルくらいじゃなかろうか。どちらも社会問題を芝居にすることの多い劇団だが、ホットパーティクルが作者の激情の発露みたいなものだったのに対し、死ぬための友達はもっとクールに物語を構築して提示してきた印象だ。好き嫌いは別れそうだが、力のある作品だった。

東京アメリカ
範宙遊泳
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/07/08 (日) ~ 2012/07/15 (日)公演終了
満足度★★★
メタ演劇
芝居の稽古の芝居。範宙遊泳の作品は演劇そのものを題材として扱うメタ演劇的な傾向が強い気がするが、今回はその最たるものだろう。しかも、それを忘れて「芝居の稽古」を観ているように錯覚してしまう瞬間が何度かあった。そこはある意味でうまいのだと思う。ただ個人的にはシンプルに「芝居」が観たいとも思う。

葬式クラス2012
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2012/07/01 (日) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★
濃い同窓会
うまいこと書くなあと思った。ひんぱんに元同級生が死ぬという設定がありつつも、登場している人物が死ぬわけではない。バーを舞台に友達の死を悼みつつ飲んだくれる話だ。全然羨ましくない人々のはずなのに、なぜか自分も混ざりたくなる、すっきりした芝居だった。