
夜空に戻すべき月があるように
白米少女
こった創作空間(東京都)
2012/08/27 (月) ~ 2012/08/30 (木)公演終了
満足度★★★★★
死神公務員・・
憧れはしないけれど、なかなかに詩的な設定(笑
子どもが一度は夢見る(かもしれない?)職業、殺し屋。
しかもゴルゴのように何も言わずに人を殺すのではなく、
「・・・殺しに来ましたよ」
と言ってから、殺す。
死ぬ前の人の眼をみたことがある。
そのどれもが、まるで子どもに戻ったみたいにキラキラしてた。
人は、目の中に星を宿して死ぬのかもしれないと思った。
・・だとすれば、覚悟した人を殺す殺し屋は、
いつも星を眺めて暮らしているようなものなのかもな・・(天文学者のように
そして、殺した人の家族に恨まれて、いつか自分も殺されることを
覚悟している(待っている)コロシヤの目にも、
星は宿っているのかもしれない。
殺された人たちはやがて煙になって、
雲の水蒸気の中のきらきらに溶けてゆくだろう。

ハンズアップ
企画演劇集団ボクラ団義
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/05/23 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
時間と空間の扱い方が独特。
「オーバースマイル」で出会い、
「鏡に映らない女 記憶に残らない男」で打ちのめされました。
絶対的な時間軸と、その中の事象にキャラクターが「気づく」「思い出していく」流れ、そして「キャラクターが思い出したこと」に「観客が気づく」ことによって、眼前で行われている「演出された芝居」とは別に、観客の脳内で物語がどんどんと組み上がっていく快感は何ものにも代えがたいものがある。
回想シーン等の見せ方も、これは従来の演劇や映画等に加えてマンガやゲームを体験して育った世代でないとおそらく不可能な手法。
ボクラ団義はすでにひとつのジャンルを確立しつつあると思う。かつての中年が理解不可能な若者を「新人類」「ゆとり世代」などと呼んだように、最大限の賛辞を込めて「ゆとり演劇」という呼称を提案したいくらい新しい。

誰かが誰かを愛してる
アトリエ凹アルコーブ
Studio Do Deux Do(東京都)
2012/08/26 (日) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

音楽劇 オリビアを聴きながら
劇団扉座
青山円形劇場(東京都)
2012/08/22 (水) ~ 2012/08/31 (金)公演終了
満足度★★★★
抜群の歌唱力に魅せられる
扉座の芝居観るのは、実に大学の時に観た『きらら浮世伝』以来だろうか。
音楽劇、というだけあって、随所に楽曲が散りばめられた作りでした。
中年サラリーマンの勝也(=三木眞一郎)がピアノを習い始め、
そのピアノの先生の広美(=小牧祥子)に恋をして…と、『shall we dance ?』的な冒頭だが、
物語中盤から雰囲気は一転。
人々が闘うのはピアノコンクールではなく、己が人生となる。
現在と過去の挫折に、ラストでしっかり向き合わせて前に進めてくれる、観ていて元気の出る作品。
それらの物語を、尾崎亜美の音楽がとても上手く一つにまとめている。
元・劇団四季の小牧祥子・柳瀬大輔の歌唱力がとにかく抜群で、
あの劇場の広さで贅沢な限りである。
歌っていいな。
そして舘形比呂一の肉体のキレが素晴らしい。
ただ、普通の台詞は、マイク通さずに聞きたかったな、とも思うが、
ともあれ贅沢な、良い芝居でした。

Weekly1【ダメ出し】
アヴァンセ プロデュース
小劇場 楽園(東京都)
2012/08/29 (水) ~ 2012/09/03 (月)公演終了

シュガー×ペッパー
ハグハグ共和国
劇場MOMO(東京都)
2012/08/22 (水) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★
夏
夏を感じさせるお話でした。
シリアスでもあり、コメディーでもあり、メルヘンでもあり、ひとつ間違えると、中途半端になりがちなのですが、いい意味でのユルさがうまくバランスをとっているように感じました。
場面転換も工夫されたようですが、台の重さで、モタツキを感じたのが少し残念でした。

師匠の部屋(上演終了しました。ご来場、誠にありがとうございました。)
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/08/15 (水) ~ 2012/08/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
Mrs.fictions「花柄八景」
古典落語からのネタや「ニューウエーブ落語」なども交えて近未来に訪れるかもしれない落語界の危機(笑)を大笑いの中に描いた快作にして大傑作。
まさにこの日(18日)の3本中のトリを飾るに相応しい。

師匠の部屋(上演終了しました。ご来場、誠にありがとうございました。)
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/08/15 (水) ~ 2012/08/20 (月)公演終了
満足度★★
水素74%「人間バラ屋敷」
確かに「師匠の部屋」のハナシではあるが、「落語」という共通課題があまり感じられず、アフタートークで「言い訳」を聞いても腑に落ちない。
同じ土俵で勝負しないのは反則…ところか失格では?

世界の果て
unks
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/08/28 (火) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

【全日程終了!!!】鬼FES.2012【ご来場有難う御座いました】
ロ字ック
APOCシアター(東京都)
2012/08/24 (金) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★
拘束ピエロ「so complex AB-normal」
30分の短編のためか今までに観た拘束ピエロの作品中ではどちらかと言えばワカり易いか?
で、過去のイジメを思い出したヒロインがRPG風にリセットを繰り返す中、3度目(=最後)は本人でなくその友人を選択するのが意外性もあって上手い。

世界の果て
unks
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/08/28 (火) ~ 2012/09/02 (日)公演終了
満足度★★★★
ユニークなスタイルの
ライティング、演出で楽しみました。演出というより、方法論の違いかな?こういう劇は初めてで、でも今まで何で見たことなかったんだろう、と不思議に思った。語りを中心にパフォーマンスを加えながら場を構築していく方法で、ストーリーに深い関係を持つライティングも面白い。ただ芥川賞が文学的であってもエンターテイメント性が薄いのと同様に、こちらもきわめて文学的で昨今のエンターテイメント性を前面に持ってくる劇に較べるといささか退屈なのも事実。抑制のよく利いたパフォーマンスが更にそれに拍車をかける。どんなに動いても、声を震わせていても、どこかきちんと枠に収まっている感があった。どこかでドカーンとはじけても良かったかもしれない。

エーテル
わっしょいハウス
新宿眼科画廊(東京都)
2012/08/28 (火) ~ 2012/09/02 (日)公演終了
満足度★★★★
劇場を出てから、ふと空を見上げてしまった。
もっとずっと観ていたくなる、いろんな人に見てほしい素敵な作品。
独特の「距離」を保ったセリフで紡がれる、ひと夏の京都を舞台にした少し不思議な物語。
音響も照明もセットもほとんどない中で、作品世界がリアルに浮かび上がってくるさまがお見事。
ちょっと睡眠不足な中で観てしまったのがホントに残念!><
にしても椎橋さんと宮部さんは、前作に引き続き普通に姉妹に見えるなあ・・・

殺陣師段平
劇団青年座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2004/03/14 (日) ~ 2004/03/23 (火)公演終了
満足度★★★
引越しの荷物の整理でチケット出てきて思い出した(^^)
たしかリアリズムよりも歌舞伎表現的殺陣に固持した主人公が、
だんだんと周囲から取り残されるといった話でしたねー。
なりは強面の大人なのに、精神面が子供じみていたという。
見た目にも難しそうな演技を観客に納得させる芝居だったのを
印象深く覚えております。

常夏の星
とくお組
駅前劇場(東京都)
2012/08/22 (水) ~ 2012/08/30 (木)公演終了
満足度★★★★
空気がなぁ・・・
車が突っ込んでなぁ・・・あるか~?などと言うのはヤボだな。ありえないことばかりだし。学生らしい勢いと若さが感じられ、笑えた。ちょっとウミウシみたいなきもい地底人が怪演。ここら辺の見せ方もたらいの出入り口?の使い方もよかった。

吸血姫
ひげプロ企画
同志社大学 新町別館小ホール(京都府)
2012/08/23 (木) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★
役者さんの熱量は半端なく凄い!
いきなりナースのマドンナのララバイの熱唱から始まる♪
いゃ~終始、パワフル!
速射砲に繰り出される膨大な台詞!
演じる役者さんの熱量は半端なく凄い!
主役のほおずき役の吉岡里帆さんは清楚で美しい役にピッタリ!
その彼女が崩れていく姿は悲哀感がヒシヒシと感じます
そして、高石かつえ役の谷川はるさんの狂気の沙汰で叫ぶ演技はかなりの迫力!
ひげプロ企画の男優陣もそれに負けないキャラ全開のキレキレの演技!
繰り広げられる展開も工夫されていて見応えがあるのですが
原作を知らない私は話しの繋がりが全く見えない状態…f^_^;)
タイトルから読み取って部分部分は理解できたのですが
全体の繋がりが分からないままの長時間は少ししんどかったかなぁ~
私の勉強不足もあるのですが大概のお客さんは無知の状態だと思います
そんな人が観ても分かる様な展開だと嬉しいかなぁ♪
でも学生とは思えないアグレッシブなお芝居でした(^^)

常夏の星
とくお組
駅前劇場(東京都)
2012/08/22 (水) ~ 2012/08/30 (木)公演終了

天地に咲く 【全18ステージ無事終演致しました!皆様のご来場まことにありがとうございまいた!】
劇団熱血天使
d-倉庫(東京都)
2012/07/06 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了
満足度★★★
テンポ良し。
ストーリーのテンポがよく、見やすいなぁといった印象。
ただ、それ以上の何かを感じなかったです。
もっと女性の芯の強さを見てみたかったです。

「累-かさね-」
少年王者舘
ザ・スズナリ(東京都)
2012/08/16 (木) ~ 2012/08/22 (水)公演終了
満足度★★★★★
音がぐるぐる回る
初めて観劇させて頂きました。
今まで触れたことのない世界観、動き、声、ダンス。
ただただ、人の肉体と声に圧倒されました。
ずっと観ていたかったです。
ぼんやりと「演劇の原点なのかもしれないな」と思っていました。

バンブー・サマー
アナログスイッチ
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2012/08/24 (金) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかったです
とても楽しい舞台でした。5人の男子学生の絶妙な(?)感じが面白く、ずっと笑っていました。また、演技も自然なので、あっと言う間に惹き込まれました。メインシーンが、ちょっとふざけた感じだったので、もう少し感動があると、もっと良かったかな・・とも思いました(でも、これはこれでいいかも)。ひとつ気になったのは、闊舌が悪い役者さんがいたので、もう少し頑張ってほしいと思いました。全体的には、本当に楽しく素敵な舞台でした!

誰かが誰かを愛してる
アトリエ凹アルコーブ
Studio Do Deux Do(東京都)
2012/08/26 (日) ~ 2012/09/02 (日)公演終了
満足度★★
まぁまぁ、面白かったが。
チームAを鑑賞。
うーん。。。キャストミスなのか、設定が悪いのか、どうもイッペイがりんちゃんをあんなに好きだというリアリティが感じられなかった。。。
客も含めて内輪受けのような感じでした。