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法王庁の避妊法 [公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!]

法王庁の避妊法 [公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!]

劇団☆東京SaVannaT’s

アドリブ小劇場(東京都)

2012/08/31 (金) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

荻野先生に本当に会えた気がしました
劇団☆東京SaVannaT’s さんのお芝居見るのは初めてだったので、観劇前は「どんなお芝居かな、楽しみだな」と思ってたのですが、観劇後は「うううう、本物の荻野先生に会ってしまった、えらいこっちゃ、うわーん」となってしまいました。

ネタバレBOX

今回のお芝居で感動したのは、多分に個人的な感情も影響してます。

私は不妊治療で娘を授かっており、今回のお芝居を見て、荻野先生の偉業を礎に発展した不妊治療のおかげで、娘が生まれたんだということがよくわかりました。

それは、今回の脚本が名戯曲だということでしょうが、それを実際に演じたのを見て感動をうけたというのは、劇団☆東京SaVannaT’s さんが非凡な演出と演技をしていたからだと思うのです。

特に荻野先生が排卵の周期を突き止めたシーンでは、感動で涙が出ました。あのシーンは、役者さんが荻野先生や他の登場人物を演じているのだと頭ではわかっていても、本物の荻野先生がそこにいるように感じ、大変な感謝の念が湧きました。

今でもそのシーンを思い出すだけで、泣いてしまいそうです。こんなことは、今まで見たお芝居の中ではなかったことですので、現状、「劇団☆東京SaVannaT’sさんが上演した、法王庁の避妊法」が、僕にとって今までで一番いいお芝居だと思っています。

また役者さんがとても魅力的で、それぞれの役者さんのファンにもなりました。僕は演技の事はよくわかりませんが一人ずつ寸評を書かせていただきます。


千頭和直樹さん
荻野先生そのものだと思いました。大変真摯な演技だったと思います

松本英明さん
荻野先生との掛け合いが素晴らしかったです。安心して見られました

大寄正典さん
難しい役をよく演じられてました。動きに特徴があって楽しかったです

廣岡篤さん
廣岡君はまったくもって面白いなと感心しました。いやほんとに面白い

松浦姫さん
綺麗なルックスで見とれてしまいました。セリフ回しが上手だと思いました

藤本かな子さん
実に自然に、明るい農家の若奥さんを演じられてて、感心しましたよ

柳瀬英理子さん
個人的に一番目を奪われました。うまく言えませんが、上手だなぁと思います

岩田美奈子さん
前半のシーンをよくリードされてたと思います。死んじゃうシーンで泣きました


そういうわけで、劇団☆東京SaVannaT’s さんの次回公演はもちろん見に行きますが、それ以外の、役者さんが個人的に出演されるお芝居なども、可能であればなるべく今後、見に行きたいと思います。

どうもいいお芝居を、ありがとうございました!
El Diablo~BARHOPPER vol.2 ご来場ありがとうございました!

El Diablo~BARHOPPER vol.2 ご来場ありがとうございました!

BARHOPPER

池袋 DiningBarでんでけ(東京都)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★

素敵な時間
BARということもあり、
リラックスして観れました。
朗読中にお客のグラスと氷のカラカラって音が芝居とよくあい心地よかったです。
素敵な時間をありがとうございました。

ミヤモト味

ミヤモト味

味わい堂々

北品川フリースペース楽間(東京都)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★

お味見三部作完結
村上大樹作の短編「新婦の友人を代表して挨拶」はキシノ味に続くブスネタに小劇場役者の自虐的なネタも盛り込み大笑い。
また、オープニング(とエンディング)で流れるかつてのヒット曲の拡大編としての味もあるような。
80%が実話という宮本奈津美の処女作「宮本家」は、まさに「事実は小説より奇なり」な内容だが、ファミレスの場面と回想部分との繋ぎ方が巧みで幕切れもイイ。
ただ、冒頭もファミレスであればより統一感があったかも?

【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル

【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル

北京蝶々

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

素敵なお話しでした♪
久しぶりに心にじんわりくる感情移入できるお芝居でした、これはたくさんの人に観てもらいたいなぁ。将来私も……そう願います。
ローカルってこと改めて認識した気持ちで、あまり味わったことのない感情が自分の中でも湧いてきました。

ヨーロッパ企画 イエティ 「ウイークポイントシャッフル」

ヨーロッパ企画 イエティ 「ウイークポイントシャッフル」

ヨーロッパ企画

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★

大人でも愉しめるウィットな作品♪
誰かが上手く言い例えていたんですが
設定はめちゃくちゃなアメリカンホームコメディ♪

設定がめちゃくちゃでも見入ってしまう不思議な魅力があります♪

それは演じている役者さんの力なのかも知れません!
中心となる4姉妹も一人ひとりが独特なキャラを演じています♪
中でもお嬢さんタイプでありながらクールな一面を見せる長女役が一番怖いですね…f^_^;)
その周りを固める役者さんも落ち着いた演技で魅せます♪

通販生活という所にクローズアップする視点も面白いです♪

ヒューマンドラマの様であり、ホラーの様であったり、
そしてめちゃくちゃな設定を盛り込んで愉しませる事ができるのは演出の力なのでしょうか⁈

何故かホッとした空間でのコメディ♪
それは爆発的な笑いは起きないけど
大人でも愉しめるウィットに富んだお芝居でした♪

恋のロジスティックス

恋のロジスティックス

江戸川あどりぶギルド(旧 広域河川劇団江戸川即興職人劇団)

ワーサルシアター(東京都)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★

初見
面白い話しだった。が、セリフを噛む率が少し高いような・・・・。稽古不足かな?やたら説明が多すぎて間延びしている場面が残念。もう少し切れがよくなるとさらに面白くなると思う。

A HALF CENTURY BOY

A HALF CENTURY BOY

久ヶ沢牛乳

本多劇場(東京都)

2012/09/05 (水) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★

最終日ソワレ観劇
もともと興味のある役者さんなので、公演があるのを楽しみにしていた。
それほど知名度がある訳でもないので(失礼!)チケット購入時にも余裕あると思いきや、一般チケットは瞬殺で売り切れたらしい。ゲスト作家陣や日替わりゲストによるモノなのか、売り切れの文字を見た時には驚いた。
内容は、久ヶ沢さんと久ヶ沢ファンによるほぼ感謝祭的な内容。
作家5人による久ヶ沢氏と久ヶ沢徹「達」が演じる、久ヶ沢氏の50年の半生を時系列で描いたもの。
ギャグ(毎回場内熱い拍手と爆笑)、ナンセンス、演じてる人達の修練された技を魅せてくれた舞台。

ネタバレBOX

作家の名前は記載されてたが、誰がどの部分の作品等は明記なし。
12歳、超能力ブーム、友人と超能力研究所に押し掛けて勝手に中に入ろうと警備員と一悶着。そこで後の結末に大きく影響する一人の少女が登場。永野さんと辻本さんの双子、妙に可愛くて似てた。
17歳、ダンサーオーディションに挑むため、バイト生活始める。入ってすぐ店長になってしまう。覚えやすい名前なのに全員間違って覚えてしまう為、毎回頭抱える。
26歳、バブル全盛期。ある事で病院にいくが。←ここら辺、周囲の環境に疲れてあまり集中して見ていなかった。医者と看護婦(師)とカレー。
30歳、友人から結婚相談を受けるが、その別れたい彼女=ヨウコはどう見てもおっさんが女装している姿にしか見えない、そのうち、同じ格好の女性がもう一人現れるが友人には女性の方が見えない。はてさて、どーすりゃいいの。
45歳、AD。テレビ局でバイトしてる。ちびっこなM輪さん‥。
転換の際、数分の映像がつなぎとして導入されていたが、その登場人物達がここで物語として登場。オーディションで落とされ続け、ダンサーになりきれず燻っている久ヶ沢さんを明るく蔑む仲間たち。が、なんとオーディションに合格したので今からべガスに行く!と仲間から旅立って行く。
平田さんの大雑把でもダイナミックな葉加瀬氏もどきに大笑い。
日替わりゲストはここで登場、この回はラーメンズの小林賢太郎氏。久ヶ沢氏と同じ衣装で現れた賢太郎氏に場内割れんばかりの大拍手!
登場時から久ヶ沢氏の一挙手一投足を完璧模写し、更に場内沸騰。
久ヶ沢氏による一分で解説するナウシカ(実際には13秒で終了)と楽屋落ちのネタ。あれやこれや難題を突きつけられたが最終的にゲスト出演者はオーディションの審査員で久ヶ沢さんも無事合格、というオチ。
もともと好きな組み合わせなんで見ていて面白かったけど、セリフが聞き取れない程の拍手する人が近場にいて、盛り上がり加減に妙に引いて見てしまった感があり。こればかりは座席運が悪かったと思うしかない。
50歳、オーディション終了時から、かつて超能力センタ—の少女が登場、お告げのような会話から目まぐるしい急展開の結末へ。久ヶ沢氏は中世ヨーロッパ風コスチュームで登場。
縁の下の力持ちとしてステージを支える無くてはならない存在で〆。

カーテンコール三回、場内明るくなっても帰ろうとしない観客。久ヶ沢氏根負けして衣装のまま4回めの登場、正座して感謝、小ネタ挟みバミリ剥がしながら、最前列のお客に渡したり。日替わりゲストも個人的に縁のある方に出てもらった、交渉も自分でやったもんだから大変だったりして云々、感謝〜、話がダラダラ続きそうな所を私服に着替えた賢太郎氏や辻本氏達に呼ばれ、完全に幕。

作品により、漠然と担当の作家がわかったようなそうで無いような。
平田さんは別格として、かつてのサモアリメンバーにも出てほしかったと思ったりして。久ヶ沢さんの魅力と破壊力抜群の舞台でした。
アンダーグラウンドワンダーランド

アンダーグラウンドワンダーランド

ハイバネカナタ

サンモールスタジオ(東京都)

2012/09/06 (木) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★

詰めこみすぎ
観る前からなんでクイズなんだと疑問に思っていたが観てもそれは解消されなかった。いろんなことが少しづつ惜しかったり理解に苦しんだりで、過剰が逆に欠落を生じさせており、クイズ王が変な夢をみただけの話に堕ちた感がある。照明は良かった。

MACBETH

MACBETH

る・ひまわり

ラフォーレミュージアム 原宿(東京都)

2012/08/11 (土) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★

ストレートな若きマクベス
直球ストレートなマクベス。初主演舞台がこの舞台でファンとしてはとても良かったと思った

妄想ポルノ~胡蝶の夢・姫金魚草~

妄想ポルノ~胡蝶の夢・姫金魚草~

Marmoset

テアトルBONBON(東京都)

2012/09/05 (水) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★

初見
まずダンスで始まり、ほどなく前説(と称して賑やかす役者)が登場、ボケをかます。笑いをとってそのまま舞台へ。で、本編スタートという趣。妄想を抱く人物の話しで、男女、そえrぞれの話しがあり、映像を多用しているので進行に変化があっていい。満足度は高い割りにコンパクトにまとまっていた。ただ、最後にエンドロールまで流れ、なんだか映画を観たような印象で、演劇としての楽しさが半減したような、ちょっと損した気分にもなった。(笑)

眠れるホテルの羊たち

眠れるホテルの羊たち

株式会社Legs&Loins

Geki地下Liberty(東京都)

2012/09/05 (水) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

初見
場内に入ると、すでに役者が舞台で演技(?)をしていた。その瞬間、脳裏を横切ったのがディズニーランドの「カリブの海賊」を初めて体験した記憶。汚れた感じというか、雑多な演出の舞台美術、出演者の衣装などから、なぜだかそう思った。で、始まってすぐは、「アレッ?」という若干の後悔があったのも事実。しかし、だんだんと話にのめりこんで行った。表面的には冷たく突き放すが、実は愛に溢れている。根底に流れる人間愛を描いている。いうならば、大人の絵本的な内容で、久々にウルッときた。いい戯曲で満足度も高い。

それはエデンの東か西【ご来場ありがとうございました!】

それはエデンの東か西【ご来場ありがとうございました!】

Bobjack Theater

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/09/05 (水) ~ 2012/09/12 (水)公演終了

満足度★★★★★

泣いた!
話しがまとまっていて、とても見やすかったです。
シリアスだけじゃなく、笑いもあって飽きませんでした。

水をめぐる2/水をめぐる3

水をめぐる2/水をめぐる3

劇団こふく劇場

ぽんプラザホール(福岡県)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★

緊迫感乏しく、かなりたいくつ
ラストの辻褄合わせでなんとなくわかったような気にはなるが、全体としてはかなりたいくつだった。
表現形式が未完成なためかうまく表出できずに説明に終始していて、緊迫感の乏しい舞台だった。

詳細は、「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

青鬼

青鬼

劇団印象-indian elephant-

ART CAFE 百舌(アート・カフェ・モズ) (東京都)

2012/09/09 (日) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★

豚を食べても豚にはならない、
食育について考えました。

ネタバレBOX

新婚旅行で行ったアラスカで偶然イルカを食べてから夫が病みつきになり、自宅のいけすでアラスカヒメイルカを飼い、食していた夫婦の物語。

イルカが人間っぽく進化したためペットとして飼うことになり、一方夫の方はイルカ食を止めてから次第にイルカになり始め夫婦は悩みます。イルカになることを防ぐには人間を食べたらいいのではないか、いや、豚を食べても豚にはならないなどの葛藤を経て、結局は可愛いイルカを殺して食すというストーリー。

夫に代わって会社まで行くようになったイルカちゃん、肌ツヤの良いイルカでした。

家畜とペットの違い、人間が生きていくということはどういうことか、食育について考えさせられるブラックコメディでした。面白かったですが、ちょっと教訓臭いかなと感じました。

人間は他の動物から見ると青鬼のような残酷な生き物なのでしょうか。でもそうしてしか生きられないのが人間ですから申し訳ないです。
「消える魔球」(第23回池袋演劇祭【大賞】受賞作品・再演)

「消える魔球」(第23回池袋演劇祭【大賞】受賞作品・再演)

ラビット番長

あうるすぽっと(東京都)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

なんと素直な
高野さん。恵まれない環境にもかかわらずなんと素直にまっすぐに育ったのでしょうか。
スポーツ、そしてそこからであった人たちからあたえられるものが多いということですね。

クールの誕生

クールの誕生

ワタナベエンターテインメント

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/09/04 (火) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白かったです。
チケットプレゼントで見に行かせていただきました。

高度経済成長まっただなかで、子供の頃ドラマでよく見ていたサラリーマンの世界でした。
どんな事をしても契約を取る、会社至上主義の世界を笑いをふんだんに入れて、明るく楽しく表現されていて面白かったです。

何回も声を出して笑ってしまいました。


ネタバレBOX

D-BOYSはずっと知っていたのですが、舞台は考えさせられるシリアスなあらすじのものが多かったので、いままで見に行った事がありませんでしたが、今回、見る機会を頂いて、見ないで判断するのはだめだなぁ・・と思いました。
TVや雑誌でみる姿と舞台で演技している姿は違っていて驚きました。
柳君のシーンは、やはりちょっと違和感は感じるのですが、周りのフローや役柄で、そしてなによりもステキな台詞が多くて、ラストは感動してしまいました。
彼がこうしていてくれる事で希望を持てる人が大勢いると思います。

不倫の挙句ですが、好きな女と仕事を選ばなければならなくなったときに、好きな人を選んでくれて、会社の同僚もそれを許してくれたことにほっとしました。

舞台との内容とはまったく関係ないのですが、前方の座席の方が前屈みになって鑑賞されていたので、舞台中央がまったく見えない状態でした。特に段差の低い会場では観劇姿勢の御願いもアナウンスして欲しいな。。。と思いました。
走れメロス

走れメロス

株式会社ダイス

Bunkamuraオーチャードホール(東京都)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/11 (火)公演終了

満足度★★

2人の太宰
日本近代文学の作家達を絡ませながら太宰治を描いたミュージカルで、河村隆一さん、諸星和巳さん、鈴木亜美さん等、出演者に歌手の人が多いので、ずっと歌が続くのかと思っていましたが、芝居を見せるシーンも多い作品でした。

太宰治とその親友、辻島衆二との関係が、太宰の死後の物語と生前の回想シーンが何度も入れ替わりながら描かれる構成で、実は辻島は太宰自身だった(「辻島衆二」は太宰の若い頃のペンネーム)という観念的な物語でした。

太宰や芥川龍之介のエピソードや作品の引用が織り込まれていて、近代文学の知識があると楽しめると思いました。

太宰の人格を2人に分け、『走れメロス』を重ね合わせて重層的に描くプロットは興味深かったのですが、脚本・演出の段階でそれが上手く活かされていなくて、特に後半が整理されていないように感じました。
ダンスや歌自体は良かったのですが、それらを見せようとして、ストーリー展開上は必要性が感じられない時間が長々と続いたりして、テンポの悪さを感じました。
他の登場人物は和服がメインの中でドレスを着て、歌の為だけに出演していた女性2人が浮いて見えたのも残念でした。

大劇場でのミュージカルよりも、小劇場でシリアスなストレートプレイとして上演した方が面白くなると思いました。

ルルドの森

ルルドの森

バンタムクラスステージ

コア・いけぶくろ(旧豊島区民センタ-)(東京都)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★

豚を食べても豚にはならない、
さすがバンタム級、ヘビーな話でした。

ネタバレBOX

脳や肝臓などを持ち去る猟奇的殺人事件に取り組む神奈川県警の話。

猟奇的な様相が前面に出ていますが、裏で行った美容整形をネタに強請られた元女優の付き人が強請った相手たちを殺害したというのが本筋で、医学的知識を基に内臓を取り出し、以前ヒットした私の血を吸い取って病気を治して的な少し異常な恋愛ドラマ「ルルドの森」のモデルとなった実母に渡し、一部が人肉を食べてその人になりたいという願望を持つ人などにも渡っていたというのが真相のようです。

カニバリズムを扱った話ですが、豚を食べても豚にはならない、そういうことですし、異常信奉者に何を言っても無駄かもしれませんが、プリオンの怖さが知れ渡っている現状を若干無視している嫌いはあるかなと思いました。

それにしても、主人公の三島を始め、刑事たちの単独行動が目立ちました。私憤に駆られて行動し、容疑者を殺害し、最後は三島と上司が撃ち合って二人とも死ぬなんて、神奈川県警には牟田刑事官の穏やかなイメージがありましたが、こちらの神奈川県警はバンタム級、ヘビー級クラスの自滅型暴走集団でした。

三島が事件を通して知り合って半同棲のようになったウブでしなしなっとした女性が実は犯人の実母で、共犯者的立場の人だったとは…、三島は料理を美味しい美味しいと言って食べていましたが、冷蔵庫の中身を考えると今更ながらゾッとします。
ユリコレクション【ご来場誠にありがとうございました!】

ユリコレクション【ご来場誠にありがとうございました!】

ラフメーカー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/09/04 (火) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★★★

母娘それぞれの青春記
写真家の才能を持ちながらも夭逝した母とその才能を継いだ娘それぞれの青春記。
性格の異なる母娘を演じ分けた小鶴璃奈や同じ人物の20年以上の隔たりを表現した役者陣がなかなか。
また、「歴史は繰り返す」的な部分があるのも好み。

[◯]A“Lone” ロン

[◯]A“Lone” ロン

「XXXX」

梅ヶ丘BOX(東京都)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★

視座
 登場人物、男1人、女1人。この男女の関係に意味を見出そうとすると、不分明になる。意味に拘泥するならば、ピストルの強制する世界と考えるのが、最も近いかも知れないが、それだけに終わらない要素も孕んでおり、ピストルを男性性器と捉える事も可能ではあろう。然し、それでも釈然としない。
 自分は、むしろ想像力の生まれる場所で、役者は身体を用いて互いをインスパイアし、観客がその様子を見て、イマジネーションを広げる共同作業へのエチュードと見た。役者は、当然、観客からのレスポンスに反応して新たなイマジネーションのヒントを身体化する。この行為はループ構造を為していて、少しずつ内容に変化が起こる。その過程をこそ、見るべき作品だったのではないか。肝心なことは、このような視座・視点を持つことによって、意味という監獄から自由になることである。観た者にこのような発想をさせてくれた役者陣、演出家に感謝したい。

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