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『つまんなかったら言ってね、死ぬから』【ローション・ペペと提携!】

『つまんなかったら言ってね、死ぬから』【ローション・ペペと提携!】

あんかけフラミンゴ

Geki地下Liberty(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★

ホームドラマだけど。
語弊を恐れずに言えば、男性向けのエロ本みたいでした。不快感がかなり強く、しかしローションでは和んで、主宰のアフタートークで不快感が逆戻り。表現したいものは「性欲」だとかで、それに共感できなければ肌に合わないのは仕方ないかなと思いました。けれど美術や音楽は秀逸で、役者さんも良い方がポロポロと。特に笹木皓太くんがやはり良い役者だなと再確認。これだけ言ってても彼の演技目当てに次回も行くかも知れません。

ネタバレBOX

とにかく、不快の原因は私が女性だからなのかなと思いました。エロが嫌いとか下品なのが嫌いなわけではないのですが。男女ともにパンツに手を突っ込んでのオナニーとか、酒瓶を使っての姉のオナニーを妹が手伝うとか、父と娘のセックスシーンとか、生々しすぎて不快。近親相姦が嫌なのかと思ったのですが、よくよく考えたら大好きな北京蝶々「パラリンピック・レコード」や、ろりえ「女優」も近親相姦をもろに扱ってたので、原因は多分「生々しさ」だったのかなと思います。逆に男の人はこういうのが好きなのでしょうね・・・。隣の席の某役者さんはよく笑ってました(^-^;) でも、思うのは。ここまでやるなら前張りを着けなければいいのに。そこまで振り切ってたら感想がまた違ったかもしれません。

あと気になったのは、出産シーン。どこかで観たような気がしたのは、ろりえの「女優」だったのかな、と。あられもないセックス表現や男性ヌード、そして出産の苦しみは、近親相姦&獣姦を超えて感動的なものだったのですが。今作品は、うーん。ろりえと違って妊婦を愛せなかったです。しかしローションまみれのシーンはなかなか楽しく、最前列だったのでローションが飛んできたときは思わずのけぞったりして、それはちょっと和みました。
ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

おぼんろ

ゴベリンドン特設劇場(東京都)

2012/09/11 (火) ~ 2012/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

昼公演ならではの演出
設備の整った劇場では作り出すことの出来ないステージ。実験というよりは大冒険。

会場までの行き帰りにいつもの1.5倍の電車賃と2.5倍の時間がかかりましたが、見に行った甲斐がありました。

昼間の回だったので、ボロボロの廃工場の天井や壁の穴からもれてくる光が、ちょうど深い森の木漏れ日になり、いい感じの雰囲気を作っていたと思います。

もの悲しいダーク・メルヘン・ミステリー的なストーリーも秀逸。

ファイティングポーズ

ファイティングポーズ

劇団光希

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

等身大の男
残暑よりさらに熱い舞台でした。
現役を退いてトレーナーに転身した人もいい味出していました。ボクシングのシーンは迫力。
前回の農家の話でもそうでしたが、地味に不器用にがむしゃらに生きてる男達が、最後にはカッチョ良く見えてきたから不思議です。

アナログ

アナログ

うさぎストライプ

アドリブ小劇場(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★

何度見ても
やっぱり、この独特な表現スタイルに心をワシヅカミにされてしまう。公演を重ねる毎に役者さん達も慣れてくるのかな、と思いきややっぱり相当の負荷が掛かってるのが見てて分かる。まさに全身全力のパフォーマンス。劇場でしか、劇場だからこその心震わせられる物語は流石だと思う。

息吹の瞬間 ~愛のうた~

息吹の瞬間 ~愛のうた~

BIRTH ENTERTAINERS

博品館劇場(東京都)

2012/09/12 (水) ~ 2012/09/16 (日)公演終了

満足度

う~ん
安田ミチャ子、かわいかったなぁ。

「消える魔球」(第23回池袋演劇祭【大賞】受賞作品・再演)

「消える魔球」(第23回池袋演劇祭【大賞】受賞作品・再演)

ラビット番長

あうるすぽっと(東京都)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

凝った内容に思えた
Aチームを観てきました。昨年の演劇大賞受賞作品ということで、作りや予算など色々気合い入ってたように思えます。話の展開していく奇抜さ、各キャラクターもですが、アンサンブルの細かさが特に凄いと思いました。以下

ネタバレBOX

野球界でありそうな裏の繋がりもですが、沢村賞に関する時代背景などもわかり勉強になりました。
他の方の、前半の弛みというかテンポが若干遅く感じるのは何となくわかります。ラスト、主人公の周囲が変化するのは、物語の締めとしては寂しい感じがして好みが別れそうです。他にも球団関係者が自殺したりと暗い部分もあり、濃淡があった方が僕としては逆に良かったりしました。転換に肝付さん使うのは、凄いと言うかズルいと言うか、知らずに声でわかった人にはサプライズでしたね。そして細かいところまで、様々な役をしたアンサンブルの方がいて、より作品が引き立った都思います。
アナログ

アナログ

うさぎストライプ

アドリブ小劇場(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★

う~ん・・・
うさぎストライプ2度目の観劇。以前観た時よりもとっつきやすくなっていましたが、このスタイルを楽しむためにはもう少し時間がかかりそう。

プロフェッサー・マイラブ

プロフェッサー・マイラブ

ZIPANGU Stage

しもきた空間リバティ(東京都)

2012/09/14 (金) ~ 2012/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

久しぶりのコメディ
こういう舞台久しぶりだったなぁ〜。なんか、笑って、笑って、笑った。緊張もなく、集中力も切れることなく楽しめました。オススメです。

クライシス百万馬力

クライシス百万馬力

ホチキス

シアタートラム(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

圧倒的なパワープレイ!!!
なんだか最初から最後まで圧倒されました。役者、スタッフ、ひとりひとりの力量が存分に発揮された舞台ではないかと思いました。いろんな群衆を演じた役者さん達も、ひとりひとり力量を持っている人達ではないかと思いました。いろんな意味ですごすぎです。

ネタバレBOX

最後に舞台が変形していくとこや、踊る大捜査線のリズムを引用して、リズムを打っているとことか本当にもうすごかった。
たけしの挑戦状【ご来場ありがとうございました!!】

たけしの挑戦状【ご来場ありがとうございました!!】

劇団東京ミルクホール

ウッディシアター中目黒(東京都)

2012/09/12 (水) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

伝わりました!
チラシに込められたであろう思い、悩みながらも挑戦するんだ、というようなものが伝わってきました!

たくさん笑いが散りばめられていて飽きなかったです!

たけしの挑戦状【ご来場ありがとうございました!!】

たけしの挑戦状【ご来場ありがとうございました!!】

劇団東京ミルクホール

ウッディシアター中目黒(東京都)

2012/09/12 (水) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★

う~ん、こういうのは
ハマれる人とハマれない人がいる。私は後者だったな~。特に客いじり。二度はやりすぎじゃないかな、あまり面白くも無かったし。こうした劇×演芸+ダンスのような多彩な舞台はやはりそれぞれがかなり高度なレベルじゃないと飽きてくる。熱気だけでは持ちきれないような気がしましたが・・・・。ゴッドファーザーのパロディが効いていて面白かったですが、あれは若い人たちも笑えるのかな?

ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

おぼんろ

ゴベリンドン特設劇場(東京都)

2012/09/11 (火) ~ 2012/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

ことばに出来ない
自分がこれからも生きていく先を、この作品が彩ってくれる。なんてラッキーなことか。
この作品の参加者になろうと決めて、豊洲まで暑いじゃねーかこのやろーと出かけ、あの場所に座って見た開演前の劇場内に回れ右して帰らなかった自分を、もうめちゃくちゃに褒めちぎりたい。

劇場内がですね、語り部たちが語り始めると、森になるんです。ほんまに。
客は森の立木になったり沼の底に揺れる藻になったり、風になったりする自分を感じる。

物語の最初から語り部たちが劇場内のあちこちに落としていく伏線を、
客は注意深く広い集めておくといいですよ。後半一気に全てがひとつに繋がります。

フライヤーの写真がなぜあの写真でなければならなかったかを知り、化粧が全落ちするくらい泣きました。

素晴らしかった。ほんとうに。

『つまんなかったら言ってね、死ぬから』【ローション・ペペと提携!】

『つまんなかったら言ってね、死ぬから』【ローション・ペペと提携!】

あんかけフラミンゴ

Geki地下Liberty(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

あんかけ
あんかけ、っていうのがすごいわかり、非常に素敵なお芝居でした!

たけしの挑戦状【ご来場ありがとうございました!!】

たけしの挑戦状【ご来場ありがとうございました!!】

劇団東京ミルクホール

ウッディシアター中目黒(東京都)

2012/09/12 (水) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

別にどこかの劇団の贔屓というのはあまりないつもりなんだけど・・
東京ミルクホールの舞台は、本当にいつも自分好みで、引き込まれる。

今回も、本公演一年ぶりというのもあってか、
役者の目を見ても、
どのシーンも本当に本気。

時に刺すような目をしたかと思えば、
次の瞬間には
本当に泥臭い(褒めてます(笑
目をしてシメる!

カッコつけて一つのシークエンスをまとめることもできるはずなのに、
あえてそれをしないで、
大昔のコロコロコミックの少年漫画でも見るかのように(笑
泥んこの少年みたいな顔つきで
決めのポーズを決めたりする。

このギャップに凄くしびれるし、とても気に入っている。

題材が入り混じって、凄くカオスなのに、
役者の顔つきが、全くブレない。

画面構成がどうのとか言うつもりは全くないのだけど、
正直、現在の東京の劇団で最も洗練された
(題材は役者が自分と同じ30代が多いせいか少し古いかもしれないけど(苦笑
劇団は、東京ミルクホールなんじゃないかな、と思う。

20代の劇団やダンサーの多くは、
趣味(音楽などの題材とか)は現代的かもしれないが、
場面と場面の結びで
ここほど緩急がついていない
(まるでなだらかな山のようだったりする

これほどカオスで、時に泥臭いようにみえて、
実は洗練された語り口の、
人を食った舞台、というのは、
本来、自分が大阪でもっとも観たい種類の作品だったりする(笑

ただ、気のせいか大阪の人たちは、
東京の人ほどは確信が無いせいか
(本当は東京でもてはやされている作品も、そこまで常軌を逸したものはなく、
本当に常軌を逸した作品のほとんどは外国人が東京に持ち込むもののように思われる
ここまでの語り口の緩急は無いように思う
(そこが、題材は本当に(←ここは強調したい(笑)素晴らしくても、
一本調子な作品が関西に多い理由のように思う(汗

そういう意味では、
別にこの作品が大阪公演をするからという言うだけではないけれど、
関西(特に大阪
に最も必要なもの(ストーリーテリングの上手さと多少の下世話さ(笑
を持っているのは、
やっぱり若手の劇団じゃなくって、
東京ミルクホールなんじゃないかな、と思うんだけど。

インディペンデントとウッディシアターは、
会場の大きさも似てるから、
たぶん大阪で観ても違和感はあんまりないと思う
(会場の大きさが全く違うと、結構違和感があったりする。関西で大きくて東京で小さい場合、小さい劇場で見ると印象がだいぶ変わる。今回は、東京を大阪に合わせたのか、キャパが同じ位(たぶん)なので、逆に大阪で観ても違和感が無いと思う

本当の「洗練」と言うのは、
見かけや雰囲気のことを言うのではなく、
この作品のような語り口をこそ言うのであって、
東京も含めた多くの地域の劇団に見習ってほしい要素なんじゃないかな、
と、自分は思うのだけど・・(笑

クライシス百万馬力

クライシス百万馬力

ホチキス

シアタートラム(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/16 (日)公演終了

シアタートラム
「看板娘ホライゾン」以来のホチキス新作公演。なかなかのハイペースで公演をうってくれておりますな。収まりの悪い形のフライヤーが、どこ公演の織り込みでも目立っていた。

ホチキスらしいエンターテイメント。いつもより若干テンポが悪かった気もするが、役者さん達は皆いつも通り素晴らしく、キレキレなホチキスアンサンブルを観させてもらった。

ただ・・・今回は脚本がヒドい、、、あれはやっつけ仕事でしょう。失礼な言い方かもしれないが、これまでに米山和仁さんの作品は10作品近く観させてもらっている。そんな中での感想だ。とにかく今回の本はヒドいと思う。適当過ぎで、行き当たりばったり過ぎで、心が全く入っていなかった。意図的にベタにしているのだとは思うが、設定があまりにも手抜き過ぎる。ベタである理由がどこかで提示されれば良いのだが、目的も意図も見えないベタ。ご都合主義の、露骨に無茶苦茶な設定だった。

こころなしか役者さん達も演じづらそうに見えた。。。あんなに取って付けた様なご都合主義のセリフ&演出の連続では、観させてもらっていて正直しんどかった。。。ホチキスは大好きな劇団だけに、どうしてしまったのだろうかというのが今作に対する感想だ。まあこういう時もあるのだろう。

シアタートラムには無線LANはないのかなあとウロウロしていたら、向かいのセブンイレブンから電波が飛んできていた。

ルーザーズ

ルーザーズ

ピストンズ

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★

今思うと…
男の馬鹿馬鹿しいけども切実な、若い頃の性への思いがつまった作品でした。個人的には好みでした。
ただ、若干長かったのと、もう少しテンポアップ出来たら、もっとよかったかと…!? あと、女性キャストが二役を演じわけていたとはおもうのですが、メインの役回りは単独で演じた方が良かったと感じました。
個人的な意見ですが、それこそ男子3人組でのストーリーにすれば、役者数は変わらず時間も短縮でできたのではないでしょうか。

クライシス百万馬力

クライシス百万馬力

ホチキス

シアタートラム(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

堪能しました
これまでにも面白い舞台をたくさん見ている劇団ですから、それなりの期待をもって観にはいったのですが、そんなもので賄えるような面白さとは桁がちがっていて。

思い切り満ちた舞台を堪能しました。

ネタバレBOX

大きなトラムの舞台ですが、
ひとりずつの役者達がしっかりと舞台に立って、
その広さに負けていない。

ひとりのシーンでも、ふたりであっても、
30人が舞台一度に舞台を埋めても、
役者達それぞれのそのロールへの張りのようなものが、
常に観る側を捉えていて。
初日ということで、特に前半は、間のとり方とか台詞の流れとかも
やや迷いや澱みがあったりもしたのですが、
キャラクターを背負う凛とした気概のようなものが
役者達にしっかりと内包されていて。
それが、ひとつずつのシーンを
物語の色として組み込み
さらなる半歩を生み出して観客を舞台に惹きつけていく
力となっていく。

ひねりもちゃんとあり、
どこか素敵な薄っぺらさも作りこまれ、
滞らず、一方で観る側を置き去りにしない展開にしっかりと引っ張られる。、
登場人物それぞれの個性が
また様々に楽しいのですよ。
笑いどころも満載で、
でも、場当たり的な設定ではなく、
いろんなベクトルの貫きがあって、
観る側がちゃんとその色に乗っていける。
二人の兄弟、女組長、キャバクラとホストクラブの男と女、
そして診療所と警察と、
ちょっと60年代の日本映画の猥雑が、
やがてどこかSFちっくな物語のアクションやかぶきと
絶妙に重なり合って・・・・。

さらにはアンサンブル的なロールの役者達にも
抜群のクオリティがありました。
群集的なミザンスを作りながら、
ひとりずつがちゃんと歌えるし
しっかりと歌えるし、踊れるし、演じられるし、
とにかく、その場に精度と切れ味をもったニュアンスを作れる。
On B’wayの舞台などでは、
それこそ演劇学校であれば先生クラスの人たちが
比較的小さな役であっても舞台をしっかりと支えているという話を
聞いたことがあるのですが
この舞台でも力のある役者が舞台を満たし
作品の厚みを強かに支える。
で、物語を動かす役者達がそれに負けずにさらに引き立って。

終盤、劇中劇での、
超有名戯曲&ミュージカルのパロディなど
そんじょそこらの紛い物と一線を画す見応えがありました。
場に観る側を満たす切れと、
本家との強かな重なりと遊び心が
紡がれ織り上がり、温度をつくりグルーブ感を醸し、
観る側を満たしていく。
ジェット団とシャーク団よろしく
場に鮮やかやな対比を作る男達と女達が
舞台の広さや高さをいっぱいに使い、
その場のロミオとジュリエットを、
ちゃんとこの物語的な主人公に押し上げていく。

それは、そのまま、終盤の舞台の役者が作り上げる世界の
スピード感や熱へとつながって。
最後の舞台装置のけれんも、しっかりと生きて・・。
もうこうなると、舞台初日で前半が少々硬かろうが、
暗転がちょいとごそごそしていようが関係ない。

たっぷりと満たされて、本当に心地よくダブルコールをさせていただいて。
芝居というよりは、すごく良質なミュージカルコメディを観たような
高揚にたっぷりと浸されてしまいました。
無差別

無差別

柿喰う客

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2012/09/14 (金) ~ 2012/09/24 (月)公演終了

満足度★★★

「劇団力」を感じる
さすがオール劇団員による公演!って感じの、「密」なステージ。
始まりから終わりまで、空気の「濃さ」はさすがとしか言いようがない。

「これぞ、柿」っていう感じの、柔軟性とダイナミクスに満ちた身体表現の一挙一動に見ごたえがあって楽しい。
照明や美術も印象的。

ただ脚本はいろいろな意味で新鮮さがなかったような。
「作:中屋敷法仁」とあるにもかかわらず、作劇や「神話」や「戦後」についての語り・視座が、女体化シリーズのような「語り直し」の域を出てなかった気がする。

また5月に結成当時からのメンバーが抜けてしまったことによって、良くも悪くも劇団員の「均質性」が(特に「声」の面で)高くなってしまっていた印象があり、そのことが今回の作品では「軽いシーンが全体から浮いてしまう」という悪い方向に作用してしまったような感が。
今までの柿喰う客とは違う、メンバーチェンジを経た現・柿喰う客のための新しい表現方法を模索してもよいのではないかなあと、思ってしまいました。

役者として観るのは初めてだった中屋敷さん。アンサンブルとしての身体は面白かったんですが、台詞となると・・・^^;
他の方に比べて、声が「後ろ」に行ってしまっているような印象も受けました。

まあ、いろいろ書いてきましたが間違いなく満足度は高い作品だと思います。
千秋楽まで、怪我のないように祈ります。

ネタバレBOX

脚本でちょっと違和感あった個所が。
大楠古多万に生えた「キノコ」を、そのまま「キノコ雲」へスライドさせる展開、演劇としては面白かったんですが、その接続は「ポリティカリーに考えてどうなのか/歴史的に考えてどうなのか」ということについて納得できなさが残ってしまった感じです。

にしても、観終わってこれほどまでにジャングルジムで遊びたい気分になる作品も、そうそうないような・・・w
無差別

無差別

柿喰う客

東京芸術劇場 シアターイースト《公開GP》(東京都)

2012/09/14 (金) ~ 2012/09/14 (金)公演終了

これが見たかった
戦後思想の転換が生存に必要最低限の脂肪をつけて舞台上で生きているのを見たような気分です。こういう端的にテーマを見せ付けるものが自分のほしかったものなんだなと思いました。見なければ分からないので見てください。

『つまんなかったら言ってね、死ぬから』【ローション・ペペと提携!】

『つまんなかったら言ってね、死ぬから』【ローション・ペペと提携!】

あんかけフラミンゴ

Geki地下Liberty(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度

死ななくてもいいけど
つまらなかった・・・、いやそこまでは言わないけれど面白くはなかった。それ以上でもなくそれ以下でもなく。

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