最新の観てきた!クチコミ一覧

125201-125220件 / 189888件中
ファイティングポーズ

ファイティングポーズ

劇団光希

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★

お!
阿部さん役の田口さん,引き締まったいい筋肉していたなぁ。この役のために絞ったんかしら,前半までの運動音痴とガリガリ君からは想像つかない身体です。説明読んだ時にはオヤジは堀内さんがやるんだろうと勝手に思っていましたが,田口さん,ピタリとはまっていましたね。それにしても,あったかいストーリーです。若干,ボクシングを選択する理由付には足りないかなぁと思ってしまう(自分だったら殴られるのやなんで怖気づく。)んですが,それはともかく,平凡すぎて特に取り柄もない自分としても,何かやりたい,変わりたいという気持ちにさせられる物語でした。最後のあいさつで,代表のファイティングポーズは全く決まってなかったけど,亡くなった仲間のためにも今の仲間で芝居を作っていくとの言葉には,光希らしい人とのつながりと優しさを感じました。

落人たちのブロードウェイ

落人たちのブロードウェイ

Theatre劇団子

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しい気持ちになる
チラシの印象通り、元気をもらえる系のミュージカル。
澪乃せいらさんが宝塚出身の力を見せて、ミュージカルパートに華を添えている。
小手伸也さん率いる村人たちの直球のエネルギーが心地よく、感情移入しやすい。
また、つぶやきシローさんが不思議な存在で、舞台がさらに味わい深くなり
個性的な面々が絶妙のバランスを取っていて面白かったです。

ネタバレBOX

これは個人的な好みですが
てっぽう水が襲い、みんなが避難するのは意外な展開ではあったけど、
それまでのバラバラになっている人たちの心がひとつになって立ち向かい、
現状打破する的なベタな収束感&すっきり感が欲しかったかも。
つぶやきシローさんの二千万返せちゃったね、のくだりは非常に好きでした。
チューボー

チューボー

KENプロデュース

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/09/14 (金) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★

仕事とは?
という問いかけに、著名人の言葉が出てきましたが、その言葉に考えさせられたり納得したりしました。舞台は、テンポが良く、笑える場面も沢山あって楽しかったです。また、セットが本格的に厨房になっていたので、より雰囲気が伝わりました。ただ、ラストがあっけないというか、テーマが仕事ではなく家族愛?・・そんな印象でした。ダブルキャストの舞台で、Aチームを観劇しましたが、Bチームだと、どう雰囲気が変わるのか観てみたいとも思いました。

ワラワレ

ワラワレ

企画演劇集団ボクラ団義

新宿シアターモリエール(東京都)

2012/09/12 (水) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★

舞台の中心で、愛をさけぶ
やはり長いと思いました。

ネタバレBOX

さりげなく笑われるタレントを揃えたプロダクション、それはそれで奥の深い仕事、それでもお笑いがあきらめられない人もいます。アリtoキリギリスの石塚義之さんの真剣さが伝わって来ました。

舞台挨拶が終わったのが21時15分ぐらい、3時間近いのはやっぱり長いと思いました。それほど出番のない人気女性歌手が恋人で、なおかつ病気手術後に急変したとかで死んじゃうようじゃ長くもなりますね。

気が動転し時間がなくノープランというのは分かりますが、笑われることには慣れていると言って、ネタがないことをネタにして、舞台上で亡くなった恋人に語りかけるというのはお笑いタレントとしては如何なものかなと思いました。舞台の中心で愛をさけぶじゃないんだから。やはり、笑わせる側に立とうとしているんだから笑わせなきゃ、こういう状況ですから辞退もあり得ると思いました。

歌の力というのはあると思います。しかし、後で説明的台詞で内容の説明がありましたが、歌詞の意味は一回聞いただけでは正直把握できませんね。
喫茶室あかねにて。

喫茶室あかねにて。

ホントに、月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2012/09/16 (日) ~ 2012/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★

初日B 熱演!
四人の役者がそれぞれの色をいっぱいに出して、
倍の大きさの空間でも溢れるようなお芝居をしていただいて・・。

あれやこれやの突き抜けに力技も加わってどんどん引っ張られていきました。

ネタバレBOX

シチュエーション的には8月のお芝居の枠組みが生かされていて、
でも知らなくてもしっかりと楽しめるように作りこまれておりました。

一人ずつのキャラクターが
役者の演技の色を引き出すがごとくに
描かれていて、
それぞれのロールのベクトルの突き出た感じが
他のベクトルと重なって際立っていく感じに
どんどん惹き込まれる。

その店のウェイトレスの投げやりな感じが場の空気を導く中
喫茶店に集う小劇場役者の内幕ものの態で
思い込みの激しい感じや、
シニカルな感じ、
さらには女性的なずるさが
ぎゅっと絞り出されて
決して広くはない会場に満ちていく。

後半、3人のベクトルがそろったあたりの同床異夢感には
自虐的に描かれる劇団の内幕にかこつけた
巻き込むようなおかしさがあって。
それが、三人の重なりに浮かぶ劇団主宰の風情までも
しなやかに描き出して、
さらに笑いを引き出していく。
ここに、役者たちの勢いが乗って
そのテイストへの更なる巻き込み感が生まれて・・・。

初日ということもあってか、
後半は役者全員にきっちりギアがはいって
パワー全開で観る側を突き崩していく。
ただ、ちょっと惜しいのは、
そのパワーがあまりにも溢れすぎて
パンチラインが観る側に十分に効き広がる前に
勢い余って
次の波がそのおかしさまでも洗い流してしまうような部分もあって。
観る側が仕込まれたものを味わいきる前に
わんこそばのごとく次のものがやってきて・・みたいな。
もうちょいと、一つずつの仕掛けをあざとく押し込む
ずるさがあってもよいかもとは感じました。

まあ、これまでにご出演の他の芝居を観ても
半端なくしたたかな役者さんたちなので、
上演を重ねるごとに
互いが互いを引き出すための緩急は間違いなく進化するはず。
逆にこのパワーを直撃で受け取ることでの迫力も
当然にあるわけで、
そういう意味ではレアなものを観ることができたのかもしれません。
それでなくとも、
これだけの実力を持った役者をこの距離で観ることができるのは
本当に眼福なわけで・・・。

これ、もう一つのバージョンだとどうなるのだろう。、
(少し時間をおいて見に行く予定)
ものすごく楽しみになりました。




UndergroundStates

UndergroundStates

EgofiLter

シアター711(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

事情があって集まる町
底辺で人々が蠢く話。嫌なやつもいるもんです。

ネタバレBOX

寿町が舞台。DV被害から無理心中を図り、一人生き残って12年の刑期を終えて寿町に流れ着いた女性が食堂兼簡易宿泊所ビルのオーナーの計らいで食堂で働き始めるところからスタート。

生活保護ビジネスに従事する男が粘着質な感じで執拗に女を虐めるのが不気味でした。毎日毎日ねちっこくやられたら精神的に参ってしまいます。それでもムショ帰りの女が生きていくにはここしかないということで、逃げ場のない悲しさがつきまといます。

欝で働くのがきつい女性や、借金まみれでも風俗に向かない女性たちに、40%のピンハネ率で生活保護を斡旋するNPO法人の男たち、働く意欲の乏しい人間を見つけると嬉々として声を掛ける様子の何とも胡散臭いことと言ったらありません。違法ではないが脱法だと、便利な言葉があったものです。

粘着質の男は殺してしまった夫の弟ということが分かり、事情が飲み込めました。NPO法人も暴力団関係者が関わっていたことが分かり、最終的には雲散霧消しました。そして、ビルのオーナーも経営に行き詰っていながら食堂に流れ着いた女性に入れ上げているダメ男ということが分かりました。

そして怒涛のラスト、オーナーの保険金詐欺を狙った放火計画に、粘着質の男の自滅的行為、…、そして大団円。えっ、なんか綺麗にまとまり過ぎの嫌いはありましたが、働ける人は働くというテーマに沿った大団円、暗い話の最後ぐらいは明るくハッピーに。

ところで、以前、尾上町辺りで勤務していたことがあったのでとても懐かしかったです。寿町も日中ですが通ったことがあります。開演前の横浜ご当地ソングヒットパレード、よこはま・たそがれ、ブルーライト横浜、港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカなども雰囲気が出ていました。ただ、伊勢佐木町ブルースが無かったような。ブルーライト横浜が由紀さおりバージョンだったのが今年の流れでおしゃれ。
a Colony

a Colony

劇団だっしゅ

萬劇場(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

沖縄の願いは、当たり前に生きること
 苛めばかりでなく、差別、捜査などについてもこの国の陰険さは格別だろう。実際、検察の切れ者と言われ恐れられた検事が吐いた言葉を思い出す。予防拘禁についての発言であった。かつて学生運動などで、公安から目をつけられていた人々などは、現在、運動に関わっていようがいまいが関係なく、アメリカなどから要人が来日する際には、しょっぴいて檻の中に入れてしまう。容疑はでっちあげのことも多いとのことであった。兎に角、しょっぴくのが目的であるから何とでも言いがかりはつけられる。この検察官「しょっぴくのは当然だ」と嘯いていたのである。これは、現代のことだ。
 自分自身もある取材をしていた時に、恵比寿にある某研究所に仲間が出入りしており、事務所として使っていた自分の電話を連絡先として書き込んだ上で、資料の閲覧などをしていたのだが、暫くすると、その筋と思われる所から「手を引け」と脅しの電話が入るようになり、盗聴器を仕掛けたような雑音が入るようになった。もう随分昔のことにはなるが。それだけではない。自分の住居の周りには、怪しい人物が、何人かのグループで屯するようになったのである。
 福島第一原発1号機導入時にも、アメリカのスパイと読売の正力の懐刀、柴田 秀利との密談があり、政治的に原子力予算をつけたのは改進党に所属していた中曽根 康弘である。正力も中曽根も戦中の内務官僚であった。更にいえば、正力自身、ポダムという暗号名のCIAエージェントであったことは周知の事実である。
 こんなことを挙げたのは、この劇が、中盤迄、殆ど桁外し、おとぼけ、お茶らけに終始していたからである。それでも終盤まで見ていたのは、しょっぱなのシーンでロミオとジュリエットのパロディー場面が入った際、舞台の使い方が見事で力のある劇団であることを印象づけていたからである。その後も、何度かハッとさせられるような沖縄の抱える問題が提起され終盤に期待を繋げることが出来たからである。
 また矢鱈と登場人物にハーフが多いのだ。沖縄の実態に目を向けているヤマトンチュウなら気付く要注意マークである。事実、アメリカによる支配の実態は、占領と大差ない。多くの日本人が勘違いしているのとは逆に、米軍が日本に止まり続けているのは、日本を他国の侵略から守るためなどでは無い。寧ろ、日本を半永久的に属国たらしめる為だ。トモダチ作戦の本質は、米軍主導の米軍・自衛隊オペレーションの実施とエシュロン基地、三沢の防衛、米要人の沖縄差別発言、レイプ、ひき逃げ、傷害、暴行事件などで悪化した反米感情の反転、思いやり予算への民衆的反対運動の事前措置、基地問題の誤魔化し等々があったことは、自分の頭脳で考えることのできる人間なら誰でも気付くことばかりだ。更に、アメリカ製の欠陥原発への抗議、反原発運動を予め骨抜きにすることなども含まれていたであろう。
 こういったことを指摘すれば、当然、目をつけられる。そしてリスクを覚悟しなければならないのは当然のことである。だが、大抵の人々は、家族を持ち、中々リスクを背負う気にはならないであろう。その為にこのような形を摂ったのだと考える。中盤迄、断続的に芝居が中断されるようなシーンが出てきて興を殺がれるが、沖縄が現在、日々経験していることのパロディーと見れば、これは鋭い批評である。ヤマトにもアメリカにも蹂躙され続け、訴えることも思うに任せぬどころか徒労感を増すばかりという実態があるのだから。終盤の訴えは、我々、ヤマトンチュウが襟を正して聴くべき問題提起である。

『つまんなかったら言ってね、死ぬから』【ローション・ペペと提携!】

『つまんなかったら言ってね、死ぬから』【ローション・ペペと提携!】

あんかけフラミンゴ

Geki地下Liberty(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★

おもしろさ
 ”つまんあかったら”というのは、面白いものを目指したと解釈すると、喜劇的なものを目指したのだろうか? それとも、全体的内容の興味深さを目指したのか定かではないが、自分は、一応、喜劇的なものと解釈して続けさせてもらう。自分は、喜劇とは、乱暴な言い方をすれば悲劇に対する徹底的批評精神の産物だと思っている。つまり悲劇に対してはメタ悲劇という形で成立するのが喜劇だと言う事だ。従って、喜劇にするならば、ここで出てくる様々な悲劇と悲劇的状況を徹底的に批評することから始める方が良いのではにかと考える。だが、それはかなり困難を伴う作業になるので、先ずは、徹底的な悲劇を書くことが肝要なことだと思う。まして、扱っている問題がエディプスコンプレックスや共依存という悲劇に相応しい題材であれば尚のことだろう。
 性の問題も真正面から取り上げているが、現体制への批判的視点として見ることができる。これを梃子に、先ず、悲劇的状況の本質を暴き、じっくり観察することから始めても遅くはあるまい。
 演技に関しては、体当たりで勢いがあるが、やや粗い。妊婦のお腹の詰め物にあれだけ大きな物を使っているなら、歩き方などはもっと鈍重にしなければ嘘だろう。特にハケの時などこそ注意が肝要である。こういう点に注意が注がれた上で身体表現ができているか否かで相当評価が変わってくる。

太陽と灰二 vol.2 / 壊れないジェン我 ・ アンバランス

太陽と灰二 vol.2 / 壊れないジェン我 ・ アンバランス

9-States

相鉄本多劇場(神奈川県)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/18 (火)公演終了

満足度★★★

時空の歪みと若者の歪
 時空を交錯させながら登場人物の過去と未来が入れ子細工になって展開してゆくのだが、そこで描かれるのは、閉塞的で諦観の漂う受け身の世界観だ。現代をこの国で生きる若者の遣る瀬無さを見るような気がして暗澹たる気持ちになった。多分、自分には合わないタイプの作品なのだろう。

クールの誕生

クールの誕生

ワタナベエンターテインメント

PARCO劇場(東京都)

2012/09/12 (水) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★

日本
 義理と人情の物語と見ることができる。所謂、イケメン俳優を多用したステージの割には演技も上手い。この手のグループでは上位にランクされるだろう。だが、小劇場の役者たちのような人生を感じるレベルでは無いので、その分、シナリオがかっちりしていると言えば言えるだろう。悪く言えば、ディレッタントであるべきはずの才能が、この国の大衆レベルまで精神を下げて書いているという事も可能だ。社畜としてのサラリーマンの生活は、義理の世界であり、男が代表している。一方、人情の方は、恋の世界であり、女が代表しているという構造は、近世と変わる所が無いのだ。無論、このように書くことで冒険的要素を削ぎ、受けを計算できるのは確かだが、折角の才能をアートとしての演劇にまで昇華させない職人に寂しさを覚えるのも事実だ。

Say Hello to future

Say Hello to future

エムキチビート

エビス駅前バー(東京都)

2012/09/14 (金) ~ 2012/09/18 (火)公演終了

満足度★★★★★

驚きと納得
大笑い&大泣きしました。

ネタバレBOX

始まって10分程であらすじに「なるほど!」と納得&にやり。途中で起こったちょっとした?ハプニングにハラハラドキドキしましたがリカバリーされていて「俳優さんってすごい…」とあらためて実感しました。ハプニングも含めて面白い舞台でした!
たけしの挑戦状【ご来場ありがとうございました!!】

たけしの挑戦状【ご来場ありがとうございました!!】

劇団東京ミルクホール

ウッディシアター中目黒(東京都)

2012/09/12 (水) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★

エンタメ
 しょっぱなTVネタの楽屋落ちが多くて閉口したが、寸劇の中に、まずまずのものがあって、集中力を繋いでゆくことができた。中盤、伝統的なものを演る基礎力もあると感じてからは、面白く見ることができた。エンターテインメントとしてある程度成功しているのは、ストーリーテリングな展開をきちっと追いかけるより、弾けて歌や踊りに持ってゆくタイプのエンターテインメントだからだろう、ドライで楽しめる。

クライシス百万馬力

クライシス百万馬力

ホチキス

シアタートラム(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

クライシス!
スピード感と出演なさっている方々の熱さに圧倒されました!

ネタバレBOX

みんなして定番から斜め上(一部旋回してZ軸の方向)に突き抜けているキャラクター達にやられました…!ミュージカルのシーン、ラストシーンは見ていて良い鳥肌が…。多くの方が関わられているからこその迫力はまさにクライシス!DVDが待ち遠しいです!
クライシス百万馬力

クライシス百万馬力

ホチキス

シアタートラム(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★

あたしたち団、俺ちーズ 最高!
本編は、少しベタベタ過ぎてイマイチだった。
俺たち~ズとあたしたち団の所がいい!
なんちゃってミュージカルの部分は、ゾクゾクする位良かった。
キャバとホストの話でいっちった方が、好みかな!

ファイティングポーズ

ファイティングポーズ

劇団光希

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★

私には
残念ながら魅力的なオジサンに変身したようには見えなかった。

ネタバレBOX

前半、阿倍さんは変わろうという気持ちも覚悟も無いよな、 と感じながら見ていたわけですが、もしやこの程度のまま終わりか? と心配する位この状態が続いた。

このダメオヤジぶりが劇の中でも否定されて、だよな と次の展開に期待したのですけれど、勝ちたいという言葉や頑張る姿だけでは、阿倍さんの気持ちが本当に変わったのかよくわからず、やはり魅力的には見えなかった。
前半の印象を覆すために、どうしても変わりたいんだ願う強い気持ちやこだわり、情熱溢れる姿をもっとじっくり表現してほしかったな。
チューボー

チューボー

KENプロデュース

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/09/14 (金) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

七転び八起き
韓国のNANTAのような愉快な場面もあったが、終始発せられる「仕事とは?」の問いは、人生に真剣味のない私には耳が痛い。感動というよりは、一緒に悔しさを味わい、不条理に泣く展開。重い作品。

「ウィスパーズ」「断崖」

「ウィスパーズ」「断崖」

大橋可也&ダンサーズ

BankART Studio NYK(神奈川県)

2012/09/15 (土) ~ 2012/09/16 (日)公演終了

満足度★★★

空間を活かしたダブルビル
オルタナティヴロックバンドの空間現代とのコラボレーション公演で、去年発表した作品と新作の2本立てでした。1本目と2本目を異なる会場で上演し、空間の特性と作品が呼応していて興味深かったです。

『ウィスパーズ』
昨年d-倉庫で上演したもの(その時の感想→http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=112948)をあまり変えてないらしいのですが、奥行きのある空間を活かしていてかなり異なる印象を受けました。コンクリート打ち放しの壁のテクスチャーと長い反響が、作品の殺伐とした雰囲気を強調していました。前回はダンスが音楽に負けているように感じましたが、今回は人数が多くなったせいもあってか、バランスが拮抗していて良かったです。

『断崖』
1本目の会場の隣のスペースでの上演で、広さはほぼ同じですが、この作品では空間を横長に使っていました。照明はほとんど用いず、窓から差し込む自然光だけの薄暗い中を、黒い格好をした女性達が見えない存在に反応しているような、あまりダンス的ではないムーブメントが淡々と続ける美しい作品でした。会場の幅が広い為、全てを視界に入れることが出来ず、視界の外の気配を感じつつ観るのが新鮮でした
絶えず明るさや角度が変化して行く自然光に照らされる身体が抑えたエロティシズムを感じさせて魅力的でした。
こちらの作品は生演奏ではなく録音でしたが、間がたくさんあり、物を落とした音を組み入れたアブストラクトな響きの緊張感が良かったです。

abc★赤坂ボーイズキャバレー Spin Off『3回裏!』 ~自分に喝を入れて勝つ!~

abc★赤坂ボーイズキャバレー Spin Off『3回裏!』 ~自分に喝を入れて勝つ!~

K Dash Stage

シアターサンモール(東京都)

2012/09/12 (水) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

裏方さんの物語
「表」とセットで見るといいですね。「表」も「裏」も制作の現場譚ですが、「裏」のほうが演劇関係者の芝居哲学・芝居魂が私のようなシロウトにも分かりやすく伝わってきます。

映像で!見る!ブルの世界2012!

映像で!見る!ブルの世界2012!

ブルドッキングヘッドロック

Neuro Cafe(東京都)

2012/09/16 (日) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

初参加
ブルドッキングヘッドロックさんのイベントに行ってきました。
前々から舞台も観に行きたいと思っていたのですが、予定が合わず なかなか行けませんでした。
なので、今回イベントに参加出来て未だにテンションが上がりっぱなしです(笑)
濃密な内容で兎に角面白かったです!!
司会進行もコミカルでしたし、何より司会の方お二人がハイテンションなのが良かったです。開演前の団員の方のお話も面白かったです。最初から笑いっぱなしでした。
映像をまじえての団員の方おひとりおひとりの思い出話に笑い、秘蔵映像にまつわる裏話を聞いて笑い、舞台の映画版を観てまた笑い・・・。
会場はまさに爆笑の渦でした。
団員の方々の情熱と参加者の方々の熱気で会場はものすごく熱かったです!!
参加出来て本当に良かったです。
来年の舞台も楽しみです。

りんご

りんご

快快

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★

真摯な悪ふざけ
母親の死を描いた『りんご』という作品を演じる様子を描くという劇中劇的枠組みの中で「物語」を演じることについて考察しながらも、メタ演劇にありがちなあざとさが霞んでしまう程の馬鹿馬鹿しさが印象的な楽しい作品でした。

通常の入り口から客席に入らず、裏の導線を通って楽屋エリアを突っ切って舞台袖から客席に向かう長い道のりの時点で、楽しさを予感させていて印象的でした。
着脱可能な1から5までの数字を衣装に取り付け、途中で番号を変えながら、『りんご』を上演しようとする過程がシュールに描かれていました。
休憩を挟んだ後半では、まとめに入るのかと思いきや、前半以上にカオスな展開で、本気で馬鹿なことをしている姿に笑わせられながら、最後の循環論法になってしまいそうな台詞の連なりに演劇に対しての真摯な思いが感じられ、心を動かされました。

着ぐるみや人形などの小道具を使ったり、全員でのダンス等、一昔前のスタイルの手法が用いられていて、下手をすると白けてしまいそうなところを、巧みなバランスで笑いに持って行っていました。

当日パンフレットにある主宰で脚本の北川陽子さんの文章と、別紙で挟んであるドラマトゥルクのセバスチャン・ブロイさんの文章が舞台上でのパフォーマンスを補完していて、作品に深みを与えていたと思います。

このページのQRコードです。

拡大