UndergroundStates 公演情報 EgofiLter「UndergroundStates」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    事情があって集まる町
    底辺で人々が蠢く話。嫌なやつもいるもんです。

    ネタバレBOX

    寿町が舞台。DV被害から無理心中を図り、一人生き残って12年の刑期を終えて寿町に流れ着いた女性が食堂兼簡易宿泊所ビルのオーナーの計らいで食堂で働き始めるところからスタート。

    生活保護ビジネスに従事する男が粘着質な感じで執拗に女を虐めるのが不気味でした。毎日毎日ねちっこくやられたら精神的に参ってしまいます。それでもムショ帰りの女が生きていくにはここしかないということで、逃げ場のない悲しさがつきまといます。

    欝で働くのがきつい女性や、借金まみれでも風俗に向かない女性たちに、40%のピンハネ率で生活保護を斡旋するNPO法人の男たち、働く意欲の乏しい人間を見つけると嬉々として声を掛ける様子の何とも胡散臭いことと言ったらありません。違法ではないが脱法だと、便利な言葉があったものです。

    粘着質の男は殺してしまった夫の弟ということが分かり、事情が飲み込めました。NPO法人も暴力団関係者が関わっていたことが分かり、最終的には雲散霧消しました。そして、ビルのオーナーも経営に行き詰っていながら食堂に流れ着いた女性に入れ上げているダメ男ということが分かりました。

    そして怒涛のラスト、オーナーの保険金詐欺を狙った放火計画に、粘着質の男の自滅的行為、…、そして大団円。えっ、なんか綺麗にまとまり過ぎの嫌いはありましたが、働ける人は働くというテーマに沿った大団円、暗い話の最後ぐらいは明るくハッピーに。

    ところで、以前、尾上町辺りで勤務していたことがあったのでとても懐かしかったです。寿町も日中ですが通ったことがあります。開演前の横浜ご当地ソングヒットパレード、よこはま・たそがれ、ブルーライト横浜、港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカなども雰囲気が出ていました。ただ、伊勢佐木町ブルースが無かったような。ブルーライト横浜が由紀さおりバージョンだったのが今年の流れでおしゃれ。

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    2012/09/17 04:43

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