
テキストファイル
マグネシウムリボン
atelier SENTIO(東京都)
2012/10/12 (金) ~ 2012/10/14 (日)公演終了
満足度★★★★
逆に驚いた
劇場にスピーカーがあるのに、役者が携帯スピーカーで音を出していた。
最初は、(ん?)と思ったが、途中から良い感じにはまってた。
台本、わからないものもあったが、短編集として全体を観ると、かなり練られたもののように感じた。
役者は台詞回しがうまく、女優さんみんなかわいい。
出演者の次の舞台も追いかけてみたくなった。

こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)
ポップンマッシュルームチキン野郎
サンモールスタジオ(東京都)
2012/10/18 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
演劇版落語
落ちといい、言葉の崩し方といい、間にあるものの微妙な外し方といい、非常にバランス感覚の優れた、演劇版落語とでも名付けたい作品だ。
間といえば、落語の命であるが、狭間とも読み、アイダとも読む。無論、マとも読むのである。この作品では、これら諸要素が混在し巧みにシャッフルされて、湿りっぽくなりがちな親子関係をドライに知・痴的に舞台化している。
たとえば、言葉とため息の間、言葉とオノマトペの間、言葉と騒音の間、当然、言葉と静寂の間といった具合だ。また、登場するキャラクターも一風変わっている。おかまにおなべ、幽霊に優柔不断、マゾ教師にサド女王等々。異端や異形の者達は、さながら魔の潜むが如きレッテルを張られがちだが、実際に彼らが紡ぎ出すのは、赤裸々な人間味である。
笑いながら、ほろりと涙に噎せながら、爽やかささえ持ち味に加えて軽みを感じさせる秀作である。

こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)
ポップンマッシュルームチキン野郎
サンモールスタジオ(東京都)
2012/10/18 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了
満足度★★★★
映画の「フルモンティ」
などもそうですが、父親と息子物って弱いです。何でかな~?どんなに激しい
笑いがあっても下ネタづくしでも、どこかほの悲しくしんみりしたものがある。脚本の吹原氏はそこんとこよく分かっているのでは、と思います。ぶっ飛んだギャグもスピーディな展開も、これがもとにあるからこそ面白いんだなぁ。小劇場ならではのチープさも突き抜けた演出もハチャメチャぶりも、一級品でした。これからもどんどん書いて欲しい。それと吹原氏、今回のように脚本だけじゃなく、舞台にももっと出てきて欲しいです!

モナカ興業#12「旅程」
モナカ興業
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2012/10/19 (金) ~ 2012/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★
みた
多くの人に勧められる作品とは思わない。途中で出て行きたくなる人もいるかもしれない。
ただ、あちこちの劇団の作品を見ていて、ここ見たことが無いという観劇好きの方々には力一杯お勧めしたい。
好きだ。

ミオとジュリとエット・・・
ゴブレイプロジェクト
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/10/16 (火) ~ 2012/10/21 (日)公演終了
満足度★★★
演出が…
話のネタ的には面白さもあったのですが、テンポが悪すぎでした。
なので、狙ってるであろう「間」も逆効果に感じてしまいました。
あと、あのステージの広さにあの人数は… 構成と演出でもっと面白く感じれたと思うので残念でした。

こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)
ポップンマッシュルームチキン野郎
サンモールスタジオ(東京都)
2012/10/18 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了
満足度★★★★
泣きました
下ネタは基本苦手なんですが、ボケ方、ツッコミ方が上手いので笑って楽しめました。
語り過ぎない脚本と演出で、テンポ良く進み痛快ですが、薄っぺらな作品ではありません。
心に深く愛情が染み渡りました。
次回作も楽しみです。

フリル
アマヤドリ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/09/08 (土) ~ 2012/09/17 (月)公演終了
満足度★★★★
第0回公演
「うれしい悲鳴」で爆破したひょっとこ乱舞改めアマヤドリの第0回公演。
んー、良作でした。メンバーはほぼ同じだけれど、劇団名を変えるという大きな決断をした価値が十二分に出ていたと思う。確かに「だから何?」という話の流れが主軸になっていて、こんな日常を観るためにお金を払う必要かあるのか?という面もある。が、劇団と広田淳一さんが放つ世界観というのはあの劇場のあの時間でしか体験する事ができないので、演劇らしい貴重な「だから何?」だったと思う。
無理せず作品をリリースした第0回公演。今後も期待する。
松下仁さんは観させてもらう度にレベルを上げていっている。こちらもまだまだ楽しみだ。あと観させてもらった回では、なぜか根岸絵美さんが椅子に激突しまくっていた。意図的な演出なのかなとも思ったが途中からはぶつからなくなっていたので、単なるアクシデントの連続だったのかもしれない。
ちなみにもう「乱舞」ではないので、踊りのシーケンスはいらないのではないかな。

ジェーン・エア
松竹
日生劇場(東京都)
2012/10/06 (土) ~ 2012/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
おおっ・・・!
ものすごく良かった!松さんがとても綺麗でしたし、さとしさんがかっこよかった!
お話の内容も感動できるものでした。
そして、私注目の小西さん!やっぱりかっこいいな~
あと、阿部さんの声がいい声でした!
とにかく良かった!もう一回行きたかったな・・・

チェンジ
劇団芝居屋
ザ・ポケット(東京都)
2012/10/23 (火) ~ 2012/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★
風景が見えるよう
舞台装置は簡素だか、風の音、波の音で風景が見えるようだった。過疎地の医療や嫁不足と盛り沢山な内容を日常の中に上手に盛り込んで、とても心温まるひと時が過ごせる芝居。

欺瞞と戯言
トム・プロジェクト
ももちパレス(福岡県)
2012/10/02 (火) ~ 2012/10/02 (火)公演終了
満足度★★★
どんでん返しが、決まらない
まったくつまらないというわけではないが、よけいなものを未整理なままに詰め込みすぎていて、その雑駁さのために肝心の趣向を見えにくくしてしまった。エピソードもセリフももっと密度高く刈り込んだがいい。
詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

蟹工船
劇団 東京芸術座
ももちパレス(福岡県)
2012/10/16 (火) ~ 2012/10/22 (月)公演終了
満足度★★★★
ダイナミックな舞台
古臭い印象はあるものの、初演の舞台に込められた村山知義の気迫がいまでも感じられるダイナミックな舞台だった。
詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

日々の暮し方
アトリエ・ダンカン
あうるすぽっと(東京都)
2012/10/18 (木) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

喫茶室あかねにて。
ホントに、月刊「根本宗子」
BAR 夢(東京都)
2012/09/16 (日) ~ 2012/10/21 (日)公演終了
満足度★★★★
かしまし芝居(笑)
文字通り「女三人集まれば姦しい」なハナシで構造的には前々作『保母、処女』と同様だが、もう1人、度を超えた(笑)キャラが加わることで差別化に成功。
このキャラ、無茶苦茶濃いものの出番の少なさでバランスを保ち、言わばワサビ的役割を果たしているのがまた鮮やか。
また、20日のチームSは冒頭から「そう来ますか!?」な(ほとんど反則(笑))配役の乱痴気騒ぎ的公演で、これじゃあむしろチームRなんじゃね?みたいな(笑)。
なお、13日にB'とB、20日にAとSを観劇。

悼む人
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2012/10/19 (金) ~ 2012/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
小西真奈美さんの集中力!! 凄い!
よかった。感動した。泣けた。今年の暫定ベストテン入りです。
まず、演者が全員イイ。
物静かで淡々としたところが良かった向井君。
ふわふわとしていながら時に激しい不思議で複雑な小西真奈美さん。
病を持ちながらも、唯一といってもいい程笑える場面がある伊藤蘭さん。
きつい悪役的な役割から感動的な展開の手塚とおるさん。
観客から一番近い存在で家族の中に居て兄を想う真野恵里菜さん。
特に、小西真奈美さんの集中力!!
複雑な心理、表情、凄みすらある。
PARCO劇場の広い舞台に、5人だけというのも集中できていい。
ただ、映像を使いすぎなのが好きではない。
また、スクリーンの文字が小さく薄く読みにくく、読み終わる前に消えてしまう。
死を扱いながらも、もちろん安易なお涙頂戴ではない。
見ず知らずの他人の死をどう感じるのか。
たとえ血縁者が誰も居なくても、一人ぼっちで死んだとしても、
「悼む人」が悼んでくれるかも知れない。
「悼む人」なら、何を感じて悼んでくれるだろうか。
「あなたは誰に愛され、誰を愛していたでしょう。
どんなことで感謝されたのでしょうか。」
この芝居のキーになる言葉です。
パンフレットが入れられた白い封筒に、
この言葉が大きく書かれていたのも印象的だった。

こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)
ポップンマッシュルームチキン野郎
サンモールスタジオ(東京都)
2012/10/18 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了
満足度★★★★
アニメじゃない
色んな意味で激しいです。下ネタは程々にしてもらいたいと思いつつ、体当たり全開の役者とキャラクター、無茶ぶりな展開にしっとり空気も交え、非常に面白い作品だと思いました。以下

ロールシャッハ
KKP
本多劇場(東京都)
2012/10/17 (水) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

『Fという記号』ありがとうございました。又来年新たな獏天をお楽しみに
獏天
Geki地下Liberty(東京都)
2012/10/21 (日) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)
ポップンマッシュルームチキン野郎
サンモールスタジオ(東京都)
2012/10/18 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
たのしーい!
いい大人がなにやっているんだと思いますが、みなさん楽しそうなので良し。そして自分も楽しいので良し(笑) 思った以上にツボにはいってしまいました。勢いに乗ってしまうと、100分の公演時間はあっという間。楽しかったです!

ライ・トゥ・ミー【終演致しました。】
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2012/09/28 (金) ~ 2012/10/13 (土)公演終了
満足度★★★★★
面白かった!濃厚で充実した時間でした。
エビス駅前バーでの観劇は2回目でしたが、この近さ、角度によって
観える表情が違うおもしろさ、今回も贅沢な時間を堪能してきました!
カウンターからトイレの中までも劇場とアナウンスがあるように
トイレの中にまでこだわりが行き渡っていて、すごかったです。
パワフルな女性たち、男って面白いなあな男性たち
どこかにこういう人いるよねって、あるある・・と楽しみました。
1人1人のキャラクターが魅力的!会話があるシーンもないシーンも面白く
次はあっちのシーンの表情も観たいと何度かリピートしました。
人間関係だけを文字で見たら、一見どろどろしてるように感じるけど
そんなこともなく、人間味溢れる大人たちのやり取り。
ハラハラしたり、笑ったり、じーんときたり、お話が終わってからの
その後を想像するのも楽しかったです!

日々の暮し方
アトリエ・ダンカン
あうるすぽっと(東京都)
2012/10/18 (木) ~ 2012/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★
洗練されたムーブメント
失踪した男を探す女の物語に別役実さんのシニカルなエッセイが織り込まれた構成の作品で、小野寺さんならではの、時間と空間が伸び縮みし、目まぐるしく人物が入れ替わっていく演出が魅力的でした。
前半は台詞や物語とムーブメントの関係にあまり必然性が感じられず、チグハグな印象を持ちましたが、後半は舞台美術や小道具を用いた複雑なコンビネーションを駆使した身体表現が不条理なテイストの物語と一体になって、マジカルな効果を生み出していて素晴らしかったです。
あっけない終わり方も物語としては物足りない感じでしたが、舞台作品としての内容に合っていてたと思います。
観客の視線の誘導が巧みで、大掛りな装置や効果等を用いずにアナログな手段で、気付かない内に人や物が現れたり消えたりしているのが小気味良く、楽しかったです。
南果歩さんが着ている赤い服以外はグレートーンに統一した衣装や舞台美術や、クリック&グリッチ系のテクノを中心とした音楽がクールでスタイリッシュな雰囲気を醸し出していました。
南果歩さんは他の出演者に比べて動きで表現するシーンは少な目でしたが、立ち姿や台詞に存在感がありました。
川合ロンさんの高い身体能力を駆使した融解するような動きが印象的でした。