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『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

『熱狂』観劇
圧倒的迫力!恐れ入りました!

ネタバレBOX

ずばり、ヒトラーの話。一揆から選挙による基盤拡大方針へ切り替え、第一党にはなれたものの過半数には届かないとなると、次の手段として大統領側近への働きかけによって組閣にこぎつける、ドイツを支配するまでの過程が克明に描かれていました。

演説するうちに顔がどんどん紅潮する様子が凄かったです。

側近たちの側頭部を剃ったような髪型は当時どうだったかは知りませんがそれらしく、そうなるとヒトラーは髪型も顔付きも本物には似ていませんでしたが、指導者原理による絶対服従を強いる様子や側近たちの緊張感を見るにつけその迫力は充分に伝わりました。

とにかく凄いの一言でした。
新美南吉の日記

新美南吉の日記

オクムラ宅

土間の家(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

フムフム
自己犠牲や幸福と不幸について新たな考え方を知りました。

ネタバレBOX

南吉が17歳で代用教員になり、その後外大に進学したりの数年間のことですが、南吉とM子の恋愛事情を中心に、童話や詩を作り、色々考えた様子を日記を基にあからさまにした話。

相手に悔恨の念を抱かせることにより相手を不幸にして自分が幸せになるという奥村さんの発想は凄いと思いました。ごんぎつねは鉄砲で撃たれて死にますが、栗を届けてくれていたのがごんぎつねだと知ったおじいさんに後悔の念を抱かせることによって幸せを感じるんだとか。

魔法にかかったお姫様に涙を出させるために高い塔から飛び降りるという南吉の作ったお話もそう、南吉に後悔させるためにM子が別の男と結婚したのもそうなんですって。

確かに、幸福の王子では、宝石や金箔をもらった人たちは王子の像やツバメのことを知りませんものね。ただ喜ぶだけです。全然違いますね。

話に合わせて、積み木を使って役者さんたちが作る鳥居や高い塔や家、そしてそれらを破壊する行為は効果的でした。
『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

あの記憶の記録
とても素晴らしかったです。
突きつけられる現実は、痛くも辛いが、観劇後の余韻は、とても素敵でした。

ちょっと、気が早すぎますが、私的には、今年もアワード(上位)入りです(私の昨年1位の劇団ですが、全国で3位だったのは、東京でしか公演がなかっただけだと思ってしまいました。)
どちらかだけでも、楽しめるが、やはり両作品観た方が、意味も価値も感慨深いです。

ネタバレBOX

40年程前のイスラエルを舞台とした物語。

アウシュビッツ収容所での、辛すぎる日々を過ごした兄弟は、イスラエルに移り住み、それぞれの家族を持ち、幸せな日々を送っていた。
兄(根津茂尚さん・あひるなんちゃら)は、忘れる努力をするべきと思っていたが、弟イツハク(岡本篤さん)は、忘れる事ができず、ドイツ兵看守の亡霊のような幻影(浅井伸治さん)に、悩まされていた。
この兄弟の、同じ痛みを持つ故の、互いを想う言動が、とても良かった。

イツハクの子供達の女教師が、二人の経験を記録に残したいので、話してほしいと求められる。

それは、あまりにも、辛すぎる記憶・・・
二度とあってはいけない事は、
彼等には消し去りたい事実であり
戦争を知らない私達には、忘れてはいけない記憶でも、ありました。
だからこそ、現実を直視する勇気
互いを思いやり、耐える事、
受け止める真の包容力等々・・・
平穏な日々のありがたさ
なんて、、、、使い古した言葉では、
表せられないほど感慨深かったです。

そして、弟を悩ます幻影の真実・・・と運命

重い記憶が題材なのに、ラストが、とても感動で、深い余韻として、心に残る作品でした。

全役者さん魅力的でしたが、特に、弟イツハク(岡本篤さん)が秀逸でした。
兄(根津茂尚さん・あひるなんちゃら)も、とても素晴らしかったです。
ドイツ兵看守の亡霊のような幻影(浅井伸治さん)も、素晴らしかったです。ビルクナーという同一人物でありながら、『熱狂』時のドイツ再建を夢見る青年と、今作品では、弟イツハクが生み出した幻影との演じ分けが、とても素晴らしかったです。

古川さんの魅力的な本に、深い色と味を引き出す日澤さんの演出と、達者な役者陣に大満足でした。今後も見続けたい劇団です。
あんしんメトロ

あんしんメトロ

早稲田大学劇団木霊

劇団木霊アトリエ(東京都)

2012/09/20 (木) ~ 2012/09/23 (日)公演終了

満足度★★★

粒揃い
新人三人とも「原石」だと思った。
配役によっては、なかなか化けそう。

活かすも殺すも本と演出・・・・・・

約二十鬼夜行

約二十鬼夜行

劇団森

早稲田大学学生会館(東京都)

2012/09/21 (金) ~ 2012/09/23 (日)公演終了

満足度★★★

これから、これから・・・・・・
・役のキャラクター設定がイマイチ。
・照明もイマイチ。

ま、新人公演って事で今後に期待!

夢見る惑星

夢見る惑星

鳥の血に悲しめど、魚の血に悲しまず

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2012/11/03 (土) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

「夢見る惑星」
パワーあふれるアングラ、しかもモードのある公演でした。

隣人ジミーの不在

隣人ジミーの不在

岡崎藝術座

あうるすぽっと(東京都)

2012/11/02 (金) ~ 2012/11/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

勝手に解釈するが吉・・?
気付いたら何故か何回か観ていて、
自分も(勝手な)見方が分かってきたような気がする。

まず、この岡崎藝術座の舞台、
他の人はどう思うか分からないが
自分はとてもコミカルだと思う。

・・なんかよく分からないけど、どことなく不思議だ。

今回は、ほんのちょっと・・-・・だけ、似た感じの舞台を最近京都で(飴玉エレナの短編のひとつ)観たばかりだったので、
非常に特異な物語を観たという印象も無く、
一部凄く分かりやすいパートを得た気分にもなったので(苦笑
それ以外の大部分が分からなくても
何となくわかったような気になってみたりしたものであった(しみじみ・・

ネタバレBOX

この舞台、当日パンフにも載っているけど、
キリストの受胎をモチーフにしている。

それを、岡崎藝術座ではおなじみのテーマ「混血児」と絡めているので、
余計に分かり易く感じられた。
(もちろん作者の意図と全く同じとは限らず、自分で勝手に分かった気になっていただけだが

ちょっと考えれば、物語の中で、
近所に全く黒人がいないのに、夫婦に黒人の子供が生まれるということ自体、
よく考えれば宗教的な設定のはずだ。

ただ、それが黒人であるため、
夫婦にも観客にも全くそれが伝ってこない。
(そもそもキリストは白人ではないようだし黒人?の可能性もある

「飴玉エレナ」では、種無しの夫に浮気の可能性の無いらしい奥さんとの間に生まれた子供(岡崎と同じ設定!)が軽く奇跡を起こしまくるというのをとてもコミカルに描いていたのだが、
そのことを思い出しながら、ひょっとしたら生まれたその黒人の子供が
今頃は神さまになって奇跡を起こしまくってるのかもしれないというのに(笑
そのことにまったく気付かない父親は、
沖縄の国際通りで保険の調査会社の人に
万引きされたiPone24S(だっけ?)の被害状況を子細に報告するうちに
何の落ちもない無い落語(これは辛い(苦笑
に30人くらいの外国人?と一緒に観劇に巻き込まれて
話が終わっていくというフシギなエンディング(笑

これは教会の説教をパロっているのだろうか?
息子が本土か韓国?で教祖になっていることを暗示しているんだろうか?

『聖☆おにいさん』のように立川でアパートをシェアしながら暮らす
クロマティ(神?)のお父さんが、
こんな風にダメダメな感じで、失業して国際通りをうろつきながら
iPone24Sを盗難されていたら・・?
切なくなるねェ(苦笑
・・寒ぐねぇが・・・?

思わず、何弁かもわからない言葉が咄嗟に口を出て心配してしまいそうだ(涙

・・まぁ、自分の解釈の仕方があっているのか全く分からないが、
岡崎藝術座の、ゆるふわで(ここ重要
なんかメッセージっぽいものあるっぽいんだけど、
それがいつも観客に全く伝わってないっぽくて、
でもなんかよく考えると際どい題材が取り上げられてる雰囲気があるというのは、
なかなか特殊で面白いのではないかと思ったり。
ハイカラ狂イ

ハイカラ狂イ

早稲田大学演劇倶楽部

早稲田大学学生会館(東京都)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/08 (土)公演終了

満足度★★★★★

「笑い草」、効いてました!!
本当に新人か?と疑いたくなるほどの好演!
何よりも、若い彼らが力一杯に演じる姿に涙が出そうになる。

テンポ良く、役者同士の息もピッタリで、観ていて飽きることが無かった。
科白もそれを言うシチュエーションもまったく無駄がなく、素直に面白い。

これだけの逸材たちをどう活かすか、先輩たちは責任重大である。



バラバラ姉妹に憐れみを

バラバラ姉妹に憐れみを

水素74%

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/07 (水)公演終了

満足度★★★★

いつもいっしょに
面白い。

ネタバレBOX

二人の会話劇から、一人がはけて一人やってきて、また会話して…ってスタイル。相変わらず屈折した人間のオンパレード。屈折する人間にさらに屈折する人間を当てると、一方が真人間に見える不思議。

井上(善積元)…母を亡くし、その妄想にふける。京子(黒木絵美花)のDV相談を受けたり、田中(飯田一期)から無心される。チンコ切除。
田中…粘着質な性格で京子からフラれる。また、ひかり(野津あおい)からダメだしされる。チンコが小さい。
ひかり…本当の関係を模索するも見つけられない。智子(申瑞季)の血の繋がってない妹。田中をデブと罵る。
京子…ダメ男を惹きつける力を持つ。セックス(の回数)が精神的支柱。
智子…井上の血の繋がった姉だけど覚えてもらってない。元夫の子(と思われる)を育てる。

洋子(川隅奈保子)は当初、井上の死んだ母として登場するが、終盤(7場以降)、皆の妄想存在のような描かれ方をする。それどころか、洋子の世界に皆が逃げてくるという感じで、こっちの感覚がぐにゃっとなる。
舞台の土のオブジェ?のように乾燥している皆の心に、いつもいっしょと微笑む洋子とその空間。疲れた人間らのオアシスだなと。母は海というかね。

野津あおいの手のひら返しっぷりが素敵。田中にデブって連呼するのとか最高。
完全版・人間失格

完全版・人間失格

DULL-COLORED POP

青山円形劇場(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/07 (水)公演終了

無題501(12-244)
19:30の回(晴)。19:00会場着(全席指定)、A~ブロック別に椅子席が3列ずつ。
円形の舞台は...クレープのような薄くて大きい生地(そう思うと円形の舞台が加熱機にみえてくる)が何枚も重ねられ、周囲には照明が6つ、天井からはかなり低い位置まで下げられ5つ。D.ボウイの曲がながれている(Starman他)。上階にもスタッフ、場内アナウンスはここでやっている。開演少し前、谷さんが入ってきてちょうど反対側に座る。もともと太宰はダメで、今夜は改めてそのことを確認。19:34男が一人登場、開演~21:29終演。終演後、クレープの生地の上にはたくさんのトッピング。

ネタバレBOX

原作を読んだことがないので、原作との距離感がわからないが、お話は面白くない(すまないです)。

役者さんは巧く、照明は美しく、円形の世界が物語を支える、ここは満足。円錐形の照明のアカリの中に立つコロさんは、コロさん自身が光を放っているようにみえる。
天井からいろいろなものが落ちるが、最初に何か落ちると次は何かなと見上げてしまう。紙ふぶきやちゃぶ台がみえる。

葉蔵、作家を除き「黒」、そのあとはカラフルになった。天井から落ちてくるものも色鮮やか、劇中、敷かれている布を引きはがす、ときどき、役者さんは劇場の外へ出てゆく。

お隣の方はときどき舟を扱いでいる。そうかも…主人公が惹かれる女性たち、一人でも十人でもたいした差はないのではないかと思ってしまう…基本、繰り返し、天井から落ちてきたもので即興的に振舞うシーンも同じ。重ねる必要があったにしても、みえているのは役者さんたちだけ(このひとが、とか、あのひとが、とか)。
上海異人娼館〜china doll〜

上海異人娼館〜china doll〜

Project Nyx

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

劇団初見です
歌多めですね。
吉田さんの歌声はしっかりしてました。
尾崎桃子さんもよかった。

完全版・人間失格

完全版・人間失格

DULL-COLORED POP

青山円形劇場(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/07 (水)公演終了

満足度★★★★


面白い。

ネタバレBOX

原案「人間失格」未読。
原案を現代にもってきた感じ。幼少期と青年期、入水自殺後~マダム(百花亜希)と作家(コン・テユ)の会話で締める。

コロ演じる葉蔵と、その内面のヨウゾウを塚越健一が演じるという手法。葉蔵が関係をもった女らが、作家のインラビューに答えるところの、ヨウゾウの土下座が印象的。でも、女らは、葉蔵を愛しているという…。

葉蔵の人生の恥ってなんだろうかと。現代を生きてる中で、恥ってのがよくわからなくなってるのか、葉蔵の人生の恥って何だろうと思った。しょーもないグータラ男ではあるけど、女の口から愛してると言わせた葉蔵はちょっと上等な気がした。
葉蔵を引き取ったヒラメ(西郷豊)が、葉蔵にどうしたいと迫るシーンが表現するように、人間ってなんなんってとこが見ごたえあった。非合理的で感情的で。動物のほうがよっぽど合理的だなと。で、そんな人間の集合体である「世間」ってのはもっと非合理的だなと。「草枕」の冒頭からもってきたセリフ「人の世より人でなしの国のほうが住みやすい」は、グッときた。

ヨウゾウを演じた塚越が良かった。マダムを演じた百花亜希がかわいい。東谷英人の警官シーンは笑った。
東京獣国

東京獣国

LIVEROCK

しもきた空間リバティ(東京都)

2012/11/03 (土) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

暴れっぷり
暴れンスティックというタイトル通りの暴れっぷり。迫力!
人間の獣性を鋭くついたテーマもグー。
つい立て(?)と懐中電灯(?)を使った演出も効果的。
目で見て耳で聞いて頭で考えるというよりも、体全体で感じる度合いが高い作品でした。

ネタバレBOX

暗闇で懐中電灯をグルグルしてるうちに、せり出しのステージの前方につい立てを使った牢屋が出来ていてビックリ!
ピエロの涙とボクの羽根

ピエロの涙とボクの羽根

東京カンカンブラザーズ

テアトルBONBON(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

やっぱり
よくもまあ、笑いの小ネタがうじゃうじゃ入り、そしてやっぱりいつものように、色んな話を繋げるもんだと感心しきりでしたが、まさかラストの繋がりまでは予想だにしていませんでした。

ネタバレBOX

ただ、それだけにちょっとムリヤリ繋げたかなあという感じがする箇所がないでもありませんでした。

ピエロ役という映画俳優としてあまりやりたくない役からの発想で、父親が昔サーカスで働いていたという設定にしたのでしょうが、居酒屋で働く父親からはそんな歴史が全く見えて来ません。例えば、お皿を運ぶときや二階から下りてくるときなどに何か一つアクロバティックな動きでもあれば良かったのにと思いました。

とにかく、パッとしないが役者をしている亮太が帰省したことで当時の仲間が集まり、ゴタゴタがあって分かった過去の出来事は、高校に凄いピッチャー亮太がいて、彼女が援交してグラブをプレゼント、援交相手は野球賭博の胴元で試合に負けるべく仕向けるように彼女を脅し、相談に乗った幹夫が覚醒剤密売の手伝いをして捕まって、チームは決勝戦に出場できなかったということ。

そして今、売人に見つかった幹夫はまた手伝わされるハメになり、工務店を営む元野球部員は資金難で、元カノは結婚していているが夫婦仲が上手く行っていなく、もう一人の女子マネージャーは兄を覚醒剤で亡くしていて、亮太が父親から聞かされたのはサーカスのピエロの子だったという事実…、これらが交錯して事件が起こり、解決。

そして、もしかしたらの驚愕の事実が最後にドッカーン。ピエロの子は実は二人いて、幹夫がもらい子だったというのは分かっていたことですが、亮太と双子じゃないかって話。…そうなら、誕生日はどうなのかなって気になります。一緒なら小学生のときに大騒ぎしますよね。

覚醒剤中毒になっていた幹夫が直前まで刑務所に入っていたことを母親が知らないなんて、警察などから何の連絡や調査もないものなのでしょうか。
おともだちといっしょ

おともだちといっしょ

DEVAN DE GALI

阿佐ヶ谷LoftA(東京都)

2012/11/03 (土) ~ 2012/11/03 (土)公演終了

満足度★★★★

自由な5時間
一貫性にこだわらない結果、おもしろい雑居となった。制約から解放され、やりたいことをやった爽快感がある。その中で、秀逸さでは水越×内海、印象の強さではドキュンメント。いい時間を過ごすことができた。

さらば、愛しの映画ホテル

さらば、愛しの映画ホテル

ジ~パンズ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/06 (火)公演終了

満足度

言語ニ絶スル・・・酷さ!!
終演後、しばらく呆気にとらわれていた・・・

ウケ狙いバレバレのギャグ、不毛な会話、駄作マンガ並の底の浅いキャラクター達・・・・・・等など。
色んな事は起こるんだけど、出演者たちは、ただギャーギャー喚いてるだけで、けっきょく何一つ解決しない。
「ドタバタコメディ」ってことにしたいんだろうけど、出演者がドタバタ暴れてるだけで、話し自体は「別にそこまで大事にならないでしょ」的などって事ない話。無理矢理感満載!!

わたしは「一見さん」なので、はっきり言います。
この静馬弘毅って人、才能無いと思います。

出演者が、観客連れて来るからやれてるんだと思います。
サクラだったら笑ってくれますよ!知り合いだもん。
面と向かって悪くも言いませんよ!知り合いだもん。

俳優陣が悪くなかったのが、せめてもの救い!
それだけに、彼らが一生懸命にやればやるほど痛々しかった。

客の拍手がこれほど不快に感じたことは無い。

ディートリッヒ

ディートリッヒ

Quaras

青山劇場(東京都)

2012/10/29 (月) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

リリー・マルレーン
この曲が歌われたシーンは感動的でした。

ネタバレBOX

全体を通してパッとしないミュージカル曲のために、ばら色の人生(親友エディット・ピアフの曲)、リリー・マルレーン、花はどこへ行ったなどのマレーネ・ディートリッヒの歌が引き立ったのは皮肉です。

それでも、感動的なシーンもありました。慰問先の戦場で敵に囲まれてしまった中で彼女が瀕死のドイツ少年兵に対して歌ったリリー・マルレーンは、生きて祖国に帰ろうという日本語だったこともあり、彼に生きる勇気を与えたことが素直に伝わってきました。

さらに、戦後15年経って祖国でコンサートを開いた際に、民衆の反発が強い中、メディアに気持ちを訴えたシーン、そこに先ほどの少年兵が訪ねてきたシーンも良かったです。

それにしても、最初の歌が今陽子さんというのはどうなんでしょう。和央ようかさんでスカッと行ってほしいと思いました。
美の世阿弥 華の信光

美の世阿弥 華の信光

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団

横浜能楽堂(神奈川県)

2012/11/03 (土) ~ 2012/11/03 (土)公演終了

満足度★★★★★

<第2部> 能「玉井 貝尽」みました
2階展示室にあった豪華な衣装の1/3ほどが、
使用のため持ち出し中となっていた。
能舞台でみると、動きもあいまってホントに見事な衣装でした。
前半部分は、なんかなぁと眠気も催していたのですが。
後半からは鋭い笛の音が耳に抜けていき、抑揚の巧みさに感動。
出番の貝や海神などの煌びやかさにも強く打たれた110分。
(実際は2時間でしたねー)

ネタバレBOX

子供向けの本などで読んだこともあるかもしれません
→「海彦山彦」の話です

海彦=兄から借りた釣り針を無くし、
山彦=弟が海底に取りに行き、海神の姉妹と親しくなりもてなされ、
釣り針と共に宝も貰って帰ってくという話。

もてなしの貝の舞や姉妹の舞、
海神の優美な動きなどが見所の”能”でありました。

貝の精は本物の貝を頭上に付けて出てくるので、
大変判りやすく、能面や衣装も素晴らしいので。
能舞台の見本みたいな作品となっていました。

(まぁ長唄とか、よくわかんないですけどね(^^)。)
新美南吉の日記

新美南吉の日記

オクムラ宅

土間の家(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★

寒かったです。
震えなが観ました。
ああ、ストーブの近くに座ればよかったと。

話の展開というか、台本はすばらしいと思いました。
でもそれが上演となると、話がちょっと違ってくるかと。

ネタバレBOX

不満だったのは、舞台(土間)に立つ人たちの関係性があんまり見えなかったこと。
芝居って、登場人物間の緊張関係で成り立つものだと思うのだけれど、そういうのがないので、眠気を誘われるシーンも。
基本的に順番に台詞いう感じだったので、芝居というよりも、朗読だなあと思えました。
朗読でもいいんだけど、朗読はよっぽどうまくやらないと、、、
ひーっ、ごめんなさい。
我が儘ばっかり言って。
アミール・レザ・コヘスタニ [イラン]『1月8日、君はどこにいたのか?』

アミール・レザ・コヘスタニ [イラン]『1月8日、君はどこにいたのか?』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2012/11/02 (金) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

洗練と検閲
何より、素晴らしく洗練された舞台だった。

11/4追記
アミール氏はシーラーズの出身だったのか・・。
それでハーフィズの話が講義で出てきたんだと、最後になって納得(笑
シーラーズはサァディーの出身地でもあるし。
どんな所なんだろうか・・(19世紀の旅行記じゃたいしたことないところみたいだけど(苦笑

ネタバレBOX

キアロスタミなどのイラン映画に見られる、
シンプルだが非常に洗練された手法で人生の滋味を感じさせてくれるのと似たやり方で、
監視社会のなか、
現代的な技術である携帯電話やビデオカメラによって
分断され、脅迫され、お互いを欺き合い利用されつつ、
(言葉の)暴力的な様相を際立たせていく
テヘランの若者たちをクールに切り取っていく。

最早、自分がイランや台湾などの映画を通してみた、
人間味溢れる表情豊かな人々という世界は、消え去ってしまったのかもしれない。

携帯電話などの普及によって
相手の顔を見ずに平気で嘘を言えるということ。

ビデオカメラによって
前の交際相手の人生を簡単に破滅させる力を手にすること。

それらは、現代的な技術によってもたらされたものだが、
同じように更に昔、西洋によってもたらされた銃のように、
ある種の力を持って
イランに生きる人たちの人生を別の形で変えつつある。

日本でほんの少し前に起こったのと同じような社会の変化が、
イランでは現在進行形で生み出されている。

ひょっとしたら、
かつては日本映画などの中にあったある種の洗練、
近代以前の日本文化にあったと思われる均整とでもいうべきものの残り香、
それに似たものがイラン映画の中にもあったような気がするのだけれど、
その最後のペルシャ文化の光芒を今、自分は目にしているのではないかという気がしていた。

ペルシャ人にとって、
検閲というのはさほど問題ではないように見える。

考えてみれば、
サァディーの「薔薇園」の時代から、
王様の機嫌を取りながら社会を風刺する美しい詩を吟じる話など、後を絶たない。

英国人や日本人に比べれば、
どうやら遥かにそれらの検閲を見透かす術に長けたペルシャ人を観客にもったイランの作家たちは、
検閲を逆手にとって、
見た目の刺激に流されることを免れながら、
裏に多くの意味を含んだままシンプルだが力強い作品の制作に専念できているようで、
それは一見、検閲から免れて自由を謳歌しているように見える西洋や日本にくらべ、
遥かに自由な創作環境を得ているようにも感じられる。

たぶん、
イランの作家たちにとって、
創作の本当の危機というのは検閲などではなく、
携帯などのコミュニケーション技術の発達によって、
人間が依然持っていた表情の変化を失い、
代わりに声だけで嘘をつくときにみせる
探るような表情が顔に張り付いて、
他の表情が欠伸の出るような、詰まらない、味もそっけもないものになることなんじゃないかという気がする。
(嘘をよくついている人というのは大抵シケた顔をしている気がする。
それは、シケた顔をした人が皆嘘つきという意味では勿論ないけれど、
嘘つきの人はどんどん自分の顔をつまらなくさせているのだと気づいてほしいなぁ・・

もし検閲というのが文化の芽をつむものなのだとしたら、
ペルシャや中国などでの、当時の日本からしたら目もくらむばかりの
眩い文化というのは説明がつかない。

一見、自由を謳歌しているようにも見える日本だが、
良く考えてみれば、メディアにはスポンサーになったグローバルな企業群が好む
パッケージ化された情報が垂れ流されている。

みんな(男も女も)、AKBみたく自分もうまくパッケージ化されようと、
特に若い人ほど必死になっているように見えるんだけど、
それこそが生きづらさの根源で、
まぁ、上手くパッケージ化されたフリをするのは別に人生の余興程度にとどめて、
もっと大事なことは別にあることにもっと気づいてほしいなぁ、
と、特に若い男子について思う。
(女子はみんなそんなことにはとっくに気づいているのでクールだろうけど(笑

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