最新の観てきた!クチコミ一覧

122561-122580件 / 190007件中
苦情★真に受けTV

苦情★真に受けTV

妹尾Pファクトリー

新宿シアターモリエール(東京都)

2012/11/22 (木) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった
芸人さんと声優さんで占められたキャストでのお芝居。期待以上に面白かったです。TVはあまり見ない方なんで,鳥居みゆき以外には知らないのだけれども(だから若干ギャグにもついていけない部分はあったけれど),真っ当な芝居で,十分見入ってしまいました。それにしても,鳥居みゆきって美人ですね,「ヒットエンドラーン」のイメージしかなかったのでびっくりしました。

十年希望〜俳優養成所編

十年希望〜俳優養成所編

ザ・モンキーフライ・プロジェクト

上野ストアハウス(東京都)

2012/11/13 (火) ~ 2012/11/19 (月)公演終了

無題528(12-271)
20:00の回(晴)。19:23開場着、受付(整理券あり)、19:30開場。イス席(クッション厚め)、19:51前説、20:02開演~22:18終演。「No Rain, No Rainbow」をみているので2作目。どうも「繰り返す」ことがすぐにわかってしまう、それも一人ずつ少なくなっていくんだろうなということまでなので、お話そのものから牽引力を削いでしまったのではないかと思い、舞台が遠くに感じられてしまいました。同じ曲が繰り返されるのも苦手。
時の経過が視覚的にもわかるような仕掛があれば良かったかな。

ネタバレBOX

罪を犯した仲間を簡単に(そう見えたので)赦すのは如何なものか…。もしかして、この場所はずっとそのままだったのかな、取壊しとか誰かが使うとか、空きのまま?
ポツドール『夢の城 -Castle of Dreams』

ポツドール『夢の城 -Castle of Dreams』

ポツドール

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2012/11/15 (木) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★

生態観察
1つの部屋に一緒に暮らす荒んだ若者達の酷い生活のある1日を台詞無しで描いた作品で、過激な性表現が多いながらもユーモラスな場面も多く、想像していた程には殺伐としていなくて、意外と楽しんで観ることが出来ました。

ゴミや衣服が散乱する中でテレビを見たりゲームをし、食べ、セックスをし、寝るだけの生活が大きな出来事も起こらずに描かれていましたが、次第にこの人物達もこのような人生を望んでいたわけではないように感じられて来て、少し共感しました。

だらしない姿勢や緩慢な動きといったリアリズムではないデフォルメされた演技と、ダイジェスト的に進行する時間の流れから、生々しさが中和されていて、描かれる対象との客観的な距離感を保っているように見えました。
冒頭からタイトル映像が流れるまでは、舞台と客席の間にベランダと窓があり、外から人間ではない動物の生態を覗き見るかのようでした。最後にまた同じ設えとなり、舞台上を暗くすることによって、観客達の姿が窓に反射して見える演出が居心地の悪さを感じさせて印象的でした。

高橋ギロチン

高橋ギロチン

劇団鋼鉄村松

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

食べ過ぎで満腹
ラーメンの世界だと、いわゆる「全部のっけ」というやつか。ついでに「替え玉」も頼んじゃったというか。この舞台をラーメンでたとえる意味はないが…。

ホントに凄いと思った。

踏み出すことのない場所へ、「敢えて」一歩踏み入れて、「嫌悪の中」でしか描くことのできなかった、「仄暗い何か」を両手ですくって見せたのではないか。

どこが「マシュマロ感覚ドリーミングギロチン」だよっ!

ネタバレBOX

もの凄いな、と正直思った。
「何のかんのと言ったって、結局はコメディじゃねえの」という態度で観ていると足元をすくわれる。トラックでバーンとなる。バーン、と。

今回の舞台の、深みと痛み、それらがキツく突き刺さる。

小劇場系の劇団というのは、(ひょっとしたら失礼な言い方なのかもしれないが)自分の発したいコトを思い切ってできるところにあると思う。だから、「今日的」だったり「リアル」だったということがナマで登場することが多いと思う。
ひっとこ乱舞(現・アマヤドリ)やジエン社などは、その最右翼に位置するのではないかと思っているのだが、鋼鉄村松も、この作品での方向性は彼らと同じではないか、と思ったぐらいだ。
その2つの劇団が好きならば、この舞台を観て、感じるところもあったのではないかと思う。

「死」「殺人」「他者によって訪れる死」「死刑」という(たぶん)最初のキーワードから溢れ出した世界が舞台の上を埋め尽くす。それはお世辞にもきれいな世界ではないし、秩序だった世界でもない。混沌として、結論の出ない世界。
混沌、カオスを撒き散らしながらも、笑いにさらりとくるんでみたりする。

しかも、踏み込むのをためらう場所へズカズカと笑いを浮かべつつ踏み込んでいく。
ヤバイところを笑いながらこじ開けていく感じだ。

「死」から始まるキーワードの世界から、「人の存在」まで無理矢理広げていき、理屈だったり、屁理屈だったりする、重厚な台詞がポンポンと勢い良く役者の口から飛び出す。その台詞の濃さに、「おっ!」っ一瞬なるのだが、舞台の上では観客を待ってはくれない。凄い台詞の応酬だったりする。そしてそれらの台詞が絡み合い、仄暗い何かを見せてくれる。

その「仄暗い何か」は、作のボスさんも、はっきりと手につかんでいるものではないだろう。つかめないから、例えば、水面に映った月をつかもうとして、両手で水を掬うようにして「これだ」と見せることしかできないような、そんな感じではないだろうか。

それを見せるために、敢えて、今なお生々しいアキバでの無差別殺人や、敢えて、その犯人らしき男が「自分が知ってしまったことを見せに行く」と言わせて、敢えて、それによって殺された少女と父親の関係を設定したのではないだろうか。
踏み出すことのない場所へ、「敢えて」一歩踏み入れて、「嫌悪の中」でしか描くことのできなかった、「水面に写る月」を両手ですくって見せたのではないかと思うのだ。

「こういう題材を扱うのはいかがなものか」という声は織り込み済みで。

物語っていうのは、広げていったものをラストに向けて、回収していくときに快感が生まれる。しかし、この舞台では、回収する気もないし、それが「答え」なのだと言ってるようだ。あらゆる角度からの視点を取り込むために、広げていく、そんな印象を持った。

ホントに凄いと思った。

役者は、ムラマツベスさんのいつもの感じが良かった。また、グルグルメガネの後藤のどかさんはぐいぐい物語を引っ張っていく感じがナイス!、父親役の村松かずおさんの吐露のシーンの、熱く語れば語るほど暗く黒い世界が滲む感じもいい。普通に父親が娘を想って語っているような演技と内容のギャップがうまいというか。
多田無情さんは本物の職人にしか見えなく、また、工事開始前の朝礼などの無闇なリアルさはたまらないものがあった。工事関係者がいるんじゃないかな。
高橋役の菅山望さんの、いかにもいそうな頼りない現場監督がもの凄くいい味。

公演終了後は、8割世界の鈴木さんが、初見のこの舞台にダメ出しをし、さらに演出し直すというイベントがあった。
ボスさんにしろ、引き受けた鈴木さんにしろ、勇気のある(笑)イベントだと思った。村松中華丼さん汗だくだった(笑)。
冒頭のシーンで鈴木さんが引っかかったところを演出し直していたのは、ボスさんもそう言っていたが、私も「なんだかなー」と思ったシーン(失礼・笑)なので、「おお! さすが!」と思った(上から目線・笑)。ここは、有りモノのギャグを敢えて使うことで、笑いをとるというよりは台詞の勢いを見せるところなので、鈴木さんの演出が正解だと思った(またまた、お前何様だよ、の上から目線・笑)。もの凄く面白かったので、次は8割世界のアフターイベントにボスさんが登場して欲しいと思ったりした。

次回の作は、バブルムラマツさんの順番のはずなのだが、どうやらボスさんが担当するようだ。今回の路線をパワーアップさせるのか?
明るい家族、楽しいプロレス!

明るい家族、楽しいプロレス!

小松台東

高田馬場ラビネスト(東京都)

2012/11/21 (水) ~ 2012/11/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

登場人物が相互に、それぞれの役を成立させる見事な関係にある
それは物語と深くかかわっていて、誰かが誰かを気にして、支える、家族や友人のコミュニティの形に似ている。

コメディかと思ったらそうではなかった。
ストレートプレイ好きならば観たらいいと思う。

ネタバレBOX

異儀田夏葉さんがお母さん、佐藤達さんが小学生の息子、内山ちひろさんが中学生の娘、そして永山智啓さんがおじいちゃん……そんな役柄を見て、てっきりコメディかと思ったら(先日デフロスターズ松本企画のコントみたいなものを観たあとなので)、違った。いい意味で裏切られた。もの凄くいい会話劇。

89〜90年ぐらいの、宮崎にいる家族たちの物語。

中島家では、父は母との関係で、家に寄りつかず、たまに帰ってくる程度。思春期にある中学生の娘はそういう父親を嫌っている。小学生の息子は単純に父が好きで、なによりも今一番興味があるのがプロレスだ。
おばあちゃんは、痴呆か何かで入院中。母はパートをしながら見舞いに行っている。
おじいちゃんは、自分の息子が留守がちの家を気にし、毎日のように訪れる。自転車の「切り替え」好き。

そんな中島家を中心に、母の友人や、喘息持ちで、プロレス好きの近所の高校生、娘の部活で一緒の、シンバル担当の男子などが、どこか懐かしい香りがするストーリーを繰り広げる。


最初はコメディかと思っていたのだが、途中からそうではないことに気づき、また、「それから数年後」のような展開があるのかと思っていたのだがそうでもなく(大人が小学生を演じていたりするので)、その設定のまま淡々と物語は進んでいく。

そんな舞台に、実は違和感を感じることはなかった。なぜならば、ほとんどの役者が実年齢と違う年齢を演じているのだが、あまりにもしっくりくるからだ。

小学生を演じた佐藤達さんは、よく舞台で大人が子どもを演じるようなあざとさが一切なく、さらりと演じていて、小学生の息子になっているのだ。中学生を演じた内山ちひろさんも、同様にさらりと中学生の娘になっている。

そして、その2人の母を演じる異儀田夏葉さんが素晴らしい。2人への声のかけ方、夫や義理の父(おじいちゃん)への接し方が、リアルというか、さらりと「母親」「妻」になっている。
その台詞や動きが、まさに「毎日繰り返される日常」を体現しており、「お母さん」という感じ。兄弟げんかしたらあんな風に怒られたな、なんて素直に思える。

異儀田夏葉さんのお母さんが中心にきちんといるから、この舞台は、きちんと成立しているのではないか、とも思ってしまう。彼女が「お母さん」を演じているから、「息子」も「娘」も揺るぎなくそういう存在としていることができるのではないだろうか。
おじいちゃんも、しかりだ。頭を白髪にしても見た目は若いおじいちゃんが、「おじいちゃん」に見えて来る。

異儀田夏葉さんは、あひるなんちゃらで初めて観てから、結構気になっている役者さんで、この人の突っ込みのスルどさにはいつも感服していた。しかし、今回の芝居を観て、考えが新たになった。「突っ込みが凄い」のではなく、台詞のタイミングや声のトーンなどが的確な人なのだということだ。だから突っ込みもうまいし、今回のような芝居もできるし、西友のエスカレーターを不気味な笑顔で降りてこれる(笑)ということなのだ。
ますます目が離せない女優さんだ。

もちろん、今回の舞台は、異儀田夏葉さんだけが凄いということではなく、それぞれの役が、それぞれの役を見事に互いに支え、成立させていると言ってもいだろう。相手が本当にそういう役なのだ、と信じ切っている。そういう相互関係・信頼関係があるから、この舞台は成り立っているのだろう。

また、台詞のタイミングや絡ませ方、声のトーンなどなど、細かく気を遣っていて、それも見事であったと思う。役者の力量もあるのだろうが、そこには演出のうまさもあろう。

ストーリー自体も、母親の友人の息子の退学や、隣の高校生の入院(身体が弱いから近所の小学生の相手をしているのではないか、という切なさも含めつつ)、東京にプロレスを観に行けなかったり、娘の部活で一緒だった男子の転校など、ちょっとした波紋はあるものの、そこには、それらを支える、家族とご近所の関係(コミュニティ)がきちんとあるのだ。
今観ていて、逆にそこがちよっと切なくなったりするのだけど…。

心配してくれる家族や友人、知人がいて、遊んでくれるお兄さんが近所にいて、なんて、そんなことはもうないんじゃないかと思うからだ。
昭和から平成のころには、そんな関係が、宮崎ではまだあったのかもしれない、と思ったりもした。「ケンタッキーだ!」って喜べるのはいいよな、なんてね。

その「誰かが誰かを気にして、支えてくれる関係」は、先に書いた、「役者さんたちが、それぞれの役を成り立たせる関係」とよく似ていて、舞台のテーマと、演劇自体の在り方が、まさに密接な関係にあると言っていいだろう。

2代目の社長となった息子(中島家の父)を、なんとなく頼りないと思っている祖父が、小学生の孫(啓太)がカツ上げにあったと聞き、「タカシ(啓太の父)を呼べ」と思わず言ってしまうところや、ラストでみんなで食事をしようとなるあたりに、簡単には切ることのできない家族のつながりを感じたりもするのだ。

母親の友人・柴田薫さんのどこかにいそうな感じもよかったし、緑川陽介さん、塙育大さんの2人の男子の、少しエキセントリックだけど、実直さ、いい人ぶりも良かった。また、父親の野本光一郎さんの、実は真面目そうな感じ(だから家に戻れないような)、その友人の松本哲也さんの「一緒に風呂入るか」というような台詞に表現される、胡散臭い感じは、その風貌とともに短い登場ながらいいアクセントになっていた。

観た後、暖かいものが残る舞台だった。
The Library of Life まとめ * 図書館的人生(上)

The Library of Life まとめ * 図書館的人生(上)

イキウメ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2012/11/16 (金) ~ 2012/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

 
 

海星(ひとで)

海星(ひとで)

劇団唐組

花園神社・特設紅テント(東京都)

2012/06/17 (日) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★

 
 

すてるたび

すてるたび

五反田団

アトリエヘリコプター(東京都)

2012/10/23 (火) ~ 2012/10/24 (水)公演終了

満足度★★★

 
 

遭難、

遭難、

劇団、本谷有希子

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2012/10/02 (火) ~ 2012/10/23 (火)公演終了

エッグ

エッグ

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2012/09/05 (水) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★

 
 

無差別

無差別

柿喰う客

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2012/09/14 (金) ~ 2012/09/24 (月)公演終了

満足度★★★

 
 

ジャンク・オペラ『ショックヘッド・ピーター  ~よいこのえほん~』/『ひつじ』

ジャンク・オペラ『ショックヘッド・ピーター ~よいこのえほん~』/『ひつじ』

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2012/09/01 (土) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

ナイアガラ

ナイアガラ

劇団HOBO

駅前劇場(東京都)

2012/09/05 (水) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★★★

 
 

背水の孤島

背水の孤島

TRASHMASTERS

本多劇場(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★

 
 

艶やかな骨

艶やかな骨

十七戦地

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/08/14 (火) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★

 
 

紙芝居活劇オペラ『怪人フー・マンチュー』

紙芝居活劇オペラ『怪人フー・マンチュー』

演劇実験室◎万有引力

座・高円寺1(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

 
 

東京ノート

東京ノート

青年団

東京都美術館 講堂ロビー(東京都)

2012/07/15 (日) ~ 2012/07/25 (水)公演終了

満足度★★★★

 
 

ピラカタ・ノート

ピラカタ・ノート

ニットキャップシアター

アトリエ春風舎(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★

 
 

カナヅチ女、夜泳ぐ

カナヅチ女、夜泳ぐ

悪い芝居

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/07/10 (火) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

 
 

『宮本武蔵』

『宮本武蔵』

五反田団

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2012/06/08 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

 
 

このページのQRコードです。

拡大