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あのとき、

あのとき、

多摩美術大学 映像演劇学科 FT 3年生Aコース

多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇スタジオ(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

この作品を友人誘っていったら・・・
たぶん演劇というものに興味が薄れるのではと思った作品でありました

(90分)

ネタバレBOX

自分評価で久々の”お薦め出来ない”であります。
舞台美術は何にも無く素舞台であり、広くはあった分空虚な感じもした。
その広い空間の周囲に並べたパイプ椅子に観客と役者が座っての会話劇。
テイストが好みの方もいるでしょうが、自分は好みではなかったです。

皮のスーツ着た男性の数々の変身ヒーローのポーズは面白く、
期待感高めてくれたんですけどねぇ・・・・。

朝日一家の挑戦状

朝日一家の挑戦状

はらぺこペンギン!

吉祥寺シアター(東京都)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめましたです
家族っていいものだなぁという感じが見終えた後に思いました

ただひたすらに温かい喜劇に感謝(^^)

ヒューイ

ヒューイ

Amrita Style

小劇場 楽園(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

ギャンブラーの孤独
1928年のニューヨーク、安ホテルのフロント係チャーリーを相手に
酔ったギャンブラー、エリーがヒューイの話を延々と続ける。
チャーリーの前のフロント係だったヒューイ、
いつもエリーに「馬はどうでした?」と尋ねたヒューイ、
そして先週亡くなったヒューイ・・・。
男二人芝居の熱演、若干単調さは否めないが、時代の空気を感じさせる舞台だった。

ネタバレBOX

客入れの時点でもう舞台の奥、ホテルの受付カウンターには
男がひとり座っていて、ぼんやり客席を見ている。
先週ヒューイが亡くなり、後任のフロント係になったチャーリー(木下雅之)だ。
夏の午前3時、ニューヨーク・ミッドタウンの街を時折靴音が通り過ぎる。

やがて酔っぱらった常連客のエリー(高城ツヨシ)がやって来て、
新米のフロント係を相手に喋り始める。
彼の話は死んだヒューイのことばかり。
ヒューイはどんな時にも変わらない態度でエリーを迎え
その日のギャンブルの話を聞きたがり、自宅にも招待した。
エリーはギャンブルで大もうけをしたこともあるが、反対に大損した事もあった。
エリーは次第に、ヒューイ相手にホラ話をすることで
ギャンブラーとしての自信を回復し、また次の勝負に向かって行った自分に気付く・・・。

時々床に当時の白黒写真などが映し出されて、雰囲気は伝わるのだが
私の席からは良く見えなくて、何が映っているのか判らず残念だった。

エリーの酔っ払いぶりは終始スキがなくて良かった。
酔っぱらいながらも次第にヒューイに対する心情が変化するところが上手い。
ヒューイの家に招待されて、内心女房も子どもも面倒くさいと思っていたが
行ってみれば「子ども達もおとなしくて、悪くなかった」。
なのに「子どもは動物の話が好きだろう」と考えて
「馬の話」など始めて、ギャンブル嫌いのヒューイの女房から
ひんしゅくを買ってしまうくだり、可笑しくて客席からも笑いが起こった。

“ダメなやつ”呼ばわりしていたヒューイに、実は救われていたと認めるエリー。
次第にエリーの最近のツキの無さや、借金に追いつめられた苦境が浮かび上がってくる。
「これまで上手くやって来たんだ」と自分に言い聞かせるように繰り返すが
それはそのまま”今度はそうは行かないだろう”という予想と恐怖心、
そしてもう誰も自分の話を聞きたがらないという底なしの孤独感だ。

一方的に喋るエリーは、酔っぱらっていて動きも限られるし
同じような台詞回しになりがちだ。
エリーの話に関心を持てないチャーリーは、もっと動きが少なく
うんざりした顔で単調な“受け”が続く。
エリーとチャーリーがマジで絡まないので、二人はずっと平行線のままだ。
終盤ふたりの共通の憧れである大物ギャンブラーの話題で
ようやく接点を見いだしたところで舞台は終了。
そういう話なのかもしれないが、何だかひとり芝居でもいいような気がしてくる。

作者のユージン・オニールは“鬱とアルコール中毒”に苦しんだ人生を送り
貧困と絶望をテーマにした作品を多く残したそうである。
この重苦しい時代背景と、
“ギャンブルの浮き沈みとそれゆえの止められなさ”に激共感出来れば(私のように)
彼の言葉を酔っ払いの繰り言と聞き流すことは出来なくなるだろう。
IN HER TWENTIES 2013

IN HER TWENTIES 2013

TOKYO PLAYERS COLLECTION

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

上野ワールド!
上野さんの書きたいものが核になっているのはよくわかります。
純粋に可愛いものを尊重しつつ、
そこに女のこの本音という「毒」が混ぜ合わさり、
何だか不思議な器械体操を見ているような気分でした。

20代女性の29歳までを全部で10人の女優が演じるという新機軸。

だからこそ、観終えた時の快感。
素敵だったなー

ヒト偶蹄目

ヒト偶蹄目

Holiday Junction

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/02/02 (土) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★

突飛
原因とか所以とか無しにいきなり”「ヒト偶蹄目」が存在する世界”とは、あ~そうなんですねとは得心がいかずはいりこめませんでした。それに反しストーリーは硬派一辺倒な感じでした。
-----
あの柄の悪いじーさん客がどうなるかドキドキしてました。

IN HER TWENTIES 2013

IN HER TWENTIES 2013

TOKYO PLAYERS COLLECTION

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

惹き込まれました
面白かった。一人の女性の20代を1年ごとに別の女優さんが演じるという世界を、どんな風に舞台で表現するんだろうと興味深々で観に行きました。前情報なしで観に行ったので、全員がほぼ出ずっぱりという構成にまず驚かされました。内容も最初はシンプルな会話劇なのかなと思っていたら、異なる年齢での会話がところどころ重なり合ったりと、作りこまれたストーリーに素直に惹きこまれました。キャストの皆さんの自然な演技も観ていて心地よかった。顔も性格もみんな全然違うのに、観ているうちに一人の女性だと認識してきてしまうとても不思議な感覚のお芝居でした。今後もこのプロジェクトは継続されるとのこと。これからも注目していきたいです。

ネタバレBOX

ただ、もう少し恋以外のことにスポットを当てても面白いんじゃなかなと思いました。仕事の悩みとか。夢破れて就職した後の、不倫したり後輩社員と恋したり、あげく体調壊したり…という20代後半の描き方に少し違和感があったので…。20代前半はともかく、後半にもなるとそんなに無茶してられないよな~と(笑)。とは言え、恋多き女性の10年としては素直に面白かったです。
木菟と岩礁

木菟と岩礁

伏兵コード

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2013/01/25 (金) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★

あぶり出される怖さ
怖かった。弱さだとか悪意だとか、人が隠しておきたいものをジリジリとあぶり出されるみたいな怖さを感じました。演じられた女優さんたちも怖かった(良い意味で、です)。発せられる台詞の一つ一つが重く、痛々しさすら感じさせる凄い演技だと思いました。静かなのに力強い、見応えのある舞台でした。
ただ、残念だったのは、寒い会場の空調すら止めるほど静謐さを求めるお芝居なのに、開演後に数回、客席に人の出入りがあったこと。いろいろ事情はあると思いますが、in→dependent theatre 1stは、ただでさえ外の音が聞こえやすい会場だと思うので、そのあたりはもう少し気を配ってほしかったです。

ひとりごとターミナル

ひとりごとターミナル

劇団フルタ丸

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2013/02/02 (土) ~ 2013/03/16 (土)公演終了

満足度★★★★★

実験的要素はありながらも、
それが良い方向に働いていました。リピート観劇したいです。

朝日一家の挑戦状

朝日一家の挑戦状

はらぺこペンギン!

吉祥寺シアター(東京都)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

泣き笑い
笑った直後に泣いてしまう。涙もかわかぬ内に笑ってしまう。
それができてしまう脚本・演出・演技。全部良かったです。
ともすれば悲観的になりそうな状況なのに、全く不幸を感じさせない朝日一家に拍手喝采。

strange

strange

ニットキャップシアター

ザ・スズナリ(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

奇想天外ではありましたが、
シビアな現実を生き抜くために必要な物語でした。

「探偵ゲーム」

「探偵ゲーム」

未来探偵社

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★

人情ありの温かいお話
安定感たっぷりで、ゆったり観てました。

小ネタで笑えるところもあったり、とても楽しいお話しなんですが

熱いところもあり、切ない部分もある、人との繋がりは大切なことを

表現したお芝居でした。

4人の被疑者

4人の被疑者

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/30 (水) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

関係性
最初は全然関係にないように見えた4事件が、徐々にひとつに繋がっていく構成はグー。

ネタバレBOX

この一連の事件、高校時代のイジメにさかのぼるので、見ている側がもっとやりきれない気持ちになって暗い気分で帰宅するようなインパクトがあれば、もっとよかったかなあ。

イジメに始まり、振り込め詐欺、ヤクの密売、児童ポルノに手を染める男の人でなしっぷりが大熱演。
IN HER TWENTIES 2013

IN HER TWENTIES 2013

TOKYO PLAYERS COLLECTION

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白い♪
どんな形で観れるのかなと思ってたら、会話〜会話でいつの間にやら、それぞれの年代になっていて、とても集中して見入ってました♪
その年代年代で、自分も重ね合わせて観たりして、脚本が男の人とは思えない、気持ちの細かい部分も表現されてて楽しかったです♪

あの発想はどこからくるのかなぁとアフタトークでも思いました。
ちょっと余談ですが、伏兵コードの稲田さんと上野さんのアフタートーク、面白かったです。だいぶ得した気分でした♪♪

strange

strange

ニットキャップシアター

ザ・スズナリ(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

二度目のニットキャップシアター
失踪した「男」と残してきた「女」の存在が、とけたり、ぶれたり、ぼやけたり。
不思議な重力でグワッと持ってかれるような、そんなおかしみや美しさ。
面白かった。もっとずっと見ていたくなる素敵な100分間。

2011年4月の日本を、こんなに感覚的に豊かな切り口で、愛らしい強度と立体性を持つ演劇にした、そのちから、「まいりました!」としか言いようがない。

ニットキャップシアター作品を観るのはこれが二回目。
演劇の面白さのひとつに、“役者の身体が持つ「換喩力」みたいなもんを使った、いろんなスケールや次元を並列したりねじれの位置に置いたりの遊びによる、「現実」の詩的解体・再構成”的なのがあると思うんだけど、このニットキャップシアターって集団はそこら辺すごい切れ味やってくれちゃうなあって印象。

役者のちから、空間のちから、クセになってしまいそう。

黄金郷

黄金郷

チームまん○(まんまる)

萬劇場(東京都)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

少年の成長物語
少年の成長を描いたほほえましい作品になっていました。宣伝で下ネタを強調していた割には、それほどの量ではなかったような…。

開場と同時にステージ上ではトークが始まっており、しかも、結構面白いのでトイレに行くタイミングを見つけるのが大変。

ネタバレBOX

あれをやってて自分のオヤジと入れ替わるのは絶対に嫌だな。
strange

strange

ニットキャップシアター

ザ・スズナリ(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

とんでもないものをみた
 見事に僕を絶望の淵に叩き込んでくださいましてどうもありがとう。

ネタバレBOX

 垂直、水平、という二つの方向性に広がっている欠片を、それこそ糸でつないでいくように、半ば強引に物語として救いあげようという試み。その強引さに悪意さえ感じる。

 そうだ、ストーリー的な頑丈で説明的なつじつま合わせなんか、本当はどうでもよくて、僕たちはいつも、日常的な断片や、過去の記憶や、妄想や、そういうなんやかんやのガラクタを、強引に意図でつなぎ合わせて、自分の都合のいいような物語にして、なにかを理解したような気になっている。それでいいじゃないか。という開き直り。

 第1部、垂直移動編は、所謂ところの「ストーリー」編。「物語」パートだ。だけどここで描かれるのはそれこそ「糸」すなわち「意図」的な部分だけで、きわめて恣意的で、記号的な物語だけがそこにある状態が続く。たんに言葉だけがそこにある感じ。

 第2部水平移動編は、現実パート、といった趣。たぶんちょっと違う。実際に作者が体験したと思われる失踪事件等をもとに、物語と交錯しながら、虚と実の間を行ったり来たりする。これだ、この感覚だ、これこそが僕が求めるものなんだ。何一つ確からしいものはない中で確かに、ぎらぎらした本物が、そこにあるように感じた。何かはわからないけれど。

 第3部、直角交差編。前2編に比べれば、やや凡庸で、型にはまった印象。特に、「自分の中のたくさんの自分」が登場する脳内世界、みたいな描き方は、やや陳腐かなあと思わないでもなかった。だが、それを差し引いてもよかった。年を経ても、中学生みたいな鋭くとがった気持ち悪い自意識は、持ち続けたいと思った。最後主人公が壊れたまま終わるかと思ったけど、救いなのか救いじゃないのかよくわからないような、不明確な救いがあって、結局主人公は物語の世界にとらわれて、ちゃんと生きている。現実という物語で主人公を縫いとったのは、奥さんの存在だったのか、どうか。はたして、といったところ。

 仮面をつけた登場人物が4人登場する。仮面の使い方もよいなあと感じた。演じるべきはキャラクターではなくロールなのだ。

 中でも、失踪した男Sの描かれ方が気に入りました。まるでカミュの異邦人のよう。「Strange」というタイトルもそこを意識したのかな、とか深読みしてしまうくらいです。違ったらごめんなさい。

 たいへん刺激を受けました。負けないように頑張ります。
strange

strange

ニットキャップシアター

ザ・スズナリ(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

暗い芝居
面白い。

ネタバレBOX

「垂直移動編」…男が老婆に靴の片方を返すって物語をを階層毎に見せる。
「平面移動編」…男が自分とよく似た放火犯のせいで逃避行する。
「直角交差編」…「垂直」と「平面」が交わる、男の脳内を描く。

大学時の恋人と結婚した男が、妻の精神病もあって、現状を変えるべく震災ボランティアに行こうと決意するも、結局行かずに妻の元に戻る…。

「直角」で、ご本人様(本人の主意識?)になりすました自分1086(本人の中の意識?)が提督とライトセーバーで戦うとこはウケた。
そんな自分1086が、老婆と男が親子であったという自分の中の物語とか、ボランティアへ向かいたいんだか向かいたくないんだかな男の意識に気がつく自己発見な話かな。

お面の奇妙な感じと老婆絡みの昔話な奇妙さ、楽器?や効果音、動きの奇妙さがマッチしてた。それらが男の意識って舞台を演出し盛り上げる。
作品では直接的な表現は少なく、精神病を抱える妻の夫である男を描くけども実際はかなり重い。それを一見軽快な作品に仕立てた手腕が素晴らしい。話自体は暗いとこから明るいとこへ向かうのかなァってとこで終わるけども(妻の靴の片方を戻す)、「再生」を信じたいなと思った。

音全般が良かった。「今日も暗い芝居するぞ~」は笑った。
4人の被疑者

4人の被疑者

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/30 (水) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

構造はしっかり
物語の構造には、
観る側を納得させる組みあがりがありました。

切り口も悪くはなかったと思います。

ただ、歯ごたえはあるのですが、
そこに効かせる出汁がもう少し欲しいかも。

概念で理解したものが、
観る側の感覚とそのままに重なるような
もうひと工夫が欲しく思いました。

ネタバレBOX

旨い作劇だとは思いました。

舞台美術が機能的で、
シーンの歩みがもたつくことなく、
場が滲まずにすっと入ってくる。
物語の構造がうまく観る側に開かれて、
その顛末が心地良く開けてくる。

ただ、そのメソッドに乗ってやってくるものが、
どこか平板でうまくその世界に浸りこめない部分があって。
破綻はないし、隠す部分と開示する部分が
シーンによってうまく作られているとは思うのです。
また、いろんな遊び心も機能はしていると思う。

でも、それが観る側の実感にどこかなじまないというか、
すっとその感覚に染められない。
結末の合理性に対して抗弁する気持ちはないのですが、
でも、そこにロールの想いの色が
うまく広がっていかない部分があって。

最後に主となる母子の想いなど、
役者の頑張りが、物語の設定のなかで
どこか空回りしているような感じがする。

作家に物語を組み上げる才能を感じるだけに、
その、不思議な浅さがよけい心に残ってしまって。

完成度も低くはないのに、
終盤にもう一歩が欲しくなるような
淡白さを持った作品でありました


タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦

タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/02/05 (火)公演終了

満足度★★★

物足りなさを感じる演出
ワーグナー作品は大胆な読み替えや斬新な演出が話題になることが多いのですが、このプロダクションはセットが抽象的な点を除いてはオーソドックスな演出で、安心して観られるものとなっていました。

荘厳な序曲に乗せて、舞台全体がゆっくりと奈落から迫り上がって来る冒頭が印象に残りました。続くバレエのシーンではライヴカメラの映像を後方に映し出したり照明を頻繁に変化させたりと視覚的な要素を盛り込み過ぎていてダンサー達の存在感が薄まっているように思いました。
本編に入ってからはセットの変化があまりなく、解釈や手法においても目新しさが感じられず、演劇的観点からは興味を引かれる場面がほとんどなかったのが残念でした。

音楽的には全体的に抑え目の勢い任せにしない安定した演奏でした。タイトルロールを演じたスティー・アナセンさんが他のメインキャストに比べて声量が弱くて不安定な所もありましたが、演技が自然で良かったです。領主ヘルマンを演じたクリスティン・ジグムンドソンさんの厚みのある声と堂々とした立ち振る舞いが素敵でした。
繊細なピアニッシモから迫力のあるフォルティッシモまで美しく響かせる合唱が素晴らしかったです。

セットは作品中で登場する竪琴の弦をモチーフにしたと思われる、ストライプのデザインが支配的で、10m位はありそうな何本もの柱状のオブジェや、床面の縞模様がシャープな雰囲気を生み出していました。

今年はワーグナー生誕200周年なのに、新国立劇場ではこの作品1本しか上演せず、しかも新制作ではなかったのが残念です。

ヒト偶蹄目

ヒト偶蹄目

Holiday Junction

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/02/02 (土) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★

ヒト
おじいさんに対応できてたのが素晴らしい。

ネタバレBOX

「ヒト霊長目」と「ヒト偶蹄目」という2種類のヒトの間の差別や軋轢を描く。

多数派と少数派という争いってところ、人類の宿命てなとこがあって興味をひく舞台だった。もう一歩踏み込んだ表現とかあっても良かったかもしれない。職場や公演での不当な扱いって身近なところをもってきててわかりやすかったけども。

「感情」の記録を研究しているってところと、ヒトとは何ぞやってとこの焦点がよくわからなかった。
「ヒト霊長目」の彼は彼女の存在から自殺を思いとどまり、逆に「ヒト偶蹄目」の彼女(「感情」を研究している人の彼女)は、不当解雇とか友人の演劇中止の件から絶望し(「感情」研究のため?)、自殺する。

「感情」って難解なものを料理するのは難しいけど、ここで死ぬことがヒトなのかしら。ここのところは理解できなかった。

双方を描くため、コロコロ場面が変わるのがスムーズじゃなくて。
舞台客席寄りで座り演技されると観にくくて困る。舞台が低いので。奥の方でやってくれればと思う。

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