
サクラ大戦奏組~雅なるハーモニー~
RayNet
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2012/11/01 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了
満足度★★★
いまだヒットシリーズの凄み
私がバリバリゲームやってた頃からヒットを続けている『サクラ大戦』
漫画連載中の『サクラ大戦奏組』が舞台化という。
すごいなー。イケメンばっかの楽団に、ヒロインが指揮者として配属されるという、逆ハーレム状態。
不協和音を続ける楽団メンバーたちを、ヒロインが一つにまとめあげ、新たな一歩を踏み出す。
というまっすぐなストーリーに、不覚にも感動した。
出演者も皆さん、体のキレがすごかったー。

Heavenly Bento
ジェイ.クリップ
青山円形劇場(東京都)
2012/07/04 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
エンジニアのスピリットについて真摯なリスペクトに感動!
ソニー創始者、井深大と盛田昭夫のサクセスストーリー。
円形劇場中央に、大きなテーブルのようなステージ(4m×3m)があり、
ステージはスクリーンにもなっている。
劇場周囲の壁面にも大スクリーンが設置され、その時々でさまざまな
映像が映される。
ステージ席の周りには30脚椅子、机上には弁当箱。
弁当箱はタイトルの「ベントー」でもあり、機能的に整理されて箱にきれいに
収められた食材とご飯は、当時のソニー製品の特長、メイドインジャパンの
象徴である。
その観客には、ソニー社のユニフォームであるベージュのベストが
配られ、それを着ている様子は、まさにソニーの会議室でもあるように見える。
俳優は、JunKim、AlexanderSchroderの外国人2人。
この外国人による日本人の物語は、まさにエンジニアのスピリットについて
真摯なリスペクトに満ちた内容で、本当に感動しました。
映像の使い方なども工夫と創意に満ちていて、まさに革新的で、この物語にふさわしい。
素晴らしい作品でした。
七夕の夜、観逃さなくて本当によかった!

音のいない世界で
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2012/12/23 (日) ~ 2013/01/20 (日)公演終了
満足度★★★★
詩の絵本を読んでいるような感覚
静けさとうら淋しさの中にもクスッとさせる楽しさもあり。音が「ない」ではなく「いない」という言葉の使い方が確かに合っている。
踊れる出演者ばかりなのに、極力動きは控えめ、だけど隅々まで細やかな演技を見せてくれる。お松さんが可愛い!
冬の夜、思い返せば気持ちよく眠れそうな、美しくて不思議なお話。
客層は大人多い。冬休みの時期だから子供への鑑賞アピールをもっとすればいいのに。約90分。

なにわバタフライN.V
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2012/07/11 (水) ~ 2012/07/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
ひとり芝居であることを忘れる戸田さんの演技が凄い。
ミヤコ蝶々の自伝「女ひとり」をモチーフに三谷幸喜が作演出した、
戸田恵子の一人芝居「なにわバタフライ」のニューヴァージョン(N.V)の再演です。
その時の会場シアタートラムは小さくて本当に目の前の演技でしたが、今回のPARCO劇場はとても広い。
それでも、戸田さんのあの語り口と親しみがあってあったかい演技は、身近に感じます。
普通、一人芝居というと、その名の通り、一人ですべてを演じることに、観る者が意識するものですが、
戸田さんは、話している相手の存在、相手のセリフ、相手のしぐさまでも、自然に感じさせるほどで、
その演技は実に見事です。
しかも、軽やかで、明るくて、楽しい!前向き!
「一人芝居」どうこうは忘れて、自然と引き込まれて、舞台上の女優の半生に一喜一憂し、感動しました。
もっと多くの人に観て欲しい!

ZIPANG PUNK ~五右衛門ロックⅢ
劇団☆新感線
東急シアターオーブ(東京都)
2012/12/19 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了
満足度★★★
マンガ雑誌を見ているかの様
新しい劇場を遊び空間に徹し、歌でセリフがてんこ盛り。演技よりも映像仕掛けで見せる話ぽかったかな。若手出演者with新感線の舞台という印象。
エアロビみたいなあのダンスは一緒に踊りたくなったけど、それ以外はあまり印象に残る曲はなかった。出演者全員、歌唱力は聴き応えあったんだけどなー。サントラCDを聴き直せば好きになる曲も出てくるかな。
当日、マイクトラブルの為か所々でセリフ聞こえない場面があり。
ⅠとⅡを踏まえた上で見ると楽しさ増。
面白かったけど、「1」の時より五右衛門の存在が薄いのが残念。

祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~【KERAバージョン】
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2012/12/09 (日) ~ 2012/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★
時間を置いてまた見たくなる作品
ケラさんの過去作「東京月光魔曲」や「百年の秘密」と、対に見えたような作品だった。両A面アルバムみたいな淀みない舞台。
音楽、映像、共に良し。三姉妹の衣装も素敵だった。
純な青年トビーアスが徐々に暴力的に変化していく過程や、裕福な家庭で不自由なく生きて来た三姉妹の末っ子マチケの眩しさが良い。
ケラさんは、毎回この手の役者さんを上手に見せてくれるので、役柄にハマって役者さん自体にも好印象を持った。

無垢なもの
ENGISYA THEATER COMPANY
シアター風姿花伝(東京都)
2012/12/28 (金) ~ 2012/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
小道具なし
素の舞台でもたいてい小道具は使う。然し、今公演ではそれも無い。場転は暗転により、佳境に入るまでは、ちょっとした転換でも暗転するので、ややナーバスな感じさえしたが、この演出も徹底すると一つのポリシーとして機能し新鮮でさえある。
話を元に戻そう。小道具を用いないということは、形態模写だけでリアルを感じさせるだけの力量があって、初めて成立する。それが、できていた。レベルの高い役者陣である。海外で研鑽を積み、事実を透視する視座とそれを身体に定着させるやり方は、流石に舞踏にも踏み込んだ大村 正康ならではの内容である。
舞台美術も特異でありながら、邪魔にならない。

幻想音楽劇『ジャンヌダルク-聖なる穢れ-』
東方守護-EAST GUARDIAN-
SPACE107(東京都)
2012/12/28 (金) ~ 2012/12/29 (土)公演終了
満足度★★★
かっこイイ衣裳と
演りたいことを全部詰め込んだと思われる演出で、しかもテンポ良い。
公演数が多ければ、もっとこなれたとは思う。

バナナ学園大大大大大卒業式
バナナ学園純情乙女組
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/12/28 (金) ~ 2012/12/31 (月)公演終了
満足度★★★★
もっともっと
28日21時。
この面子なら、今日見たレベルよりはるかに素晴らしいパフォーマンスを観せてくれるはず。こんなレベルでバナナが終わるわけがない。
最終日とか観れる人が羨ましい。相当素晴しいものになっているんだろうなあ。

幻想音楽劇『ジャンヌダルク-聖なる穢れ-』
東方守護-EAST GUARDIAN-
SPACE107(東京都)
2012/12/28 (金) ~ 2012/12/29 (土)公演終了

埋める日
スポンジ
OFF OFFシアター(東京都)
2012/12/26 (水) ~ 2012/12/30 (日)公演終了
満足度★★★
初見です
故人と繋がるお葬式。
葬儀が絡む話は観ている方の体験も思い出すから、ある程度の親近感や一体感も湧きやすく、話も作りやすいのだろうか。
三人姉妹が中心となって話が進むが、抑揚のない台詞運びが却って自然に聞こえた。
無駄に場面を作らず、メリハリの利いた場面転換だけでも話が見える手法は興味深かった。約90分。

年末
ろりえ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/12/28 (金) ~ 2012/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
ボンゴレビアンコ。
私にとってのろりえは、大好きなボンゴレビアンコのよう。最初から最後までずっとずっと美味しいのです。劇場に入って舞台セットを観た瞬間から、心の中で爆笑。三鷹のゴジラ・よろこびの熊に続き、実に精巧な××。これはもはや文化財。しかもあまり使われないという放置プレイ。笑いのセンスと女優さん達のフェティッシュな魅力、静寂の中に流れる細やかな感情の流れ・・・これら全てをずっとずっと味わいながら、いつものろりえ同様、「終わってほしくないな、ずっと続けばいいな」と思いながら観てました。皆さん本当に素敵でしたが、主演の徳橋みのりちゃんが儚くて虚ろで。こんなにコケティシュな美少女に好意を寄せられたら、そっち方向に目覚めかねないなと(笑) 女の子だけの4人芝居は限りなく透明で美しく、軸となっていた二つの同性愛が、異性愛者である私の胸に、異質感を抱くこともなくしっとりと染み入ってくる感覚が素敵でした。

明日に殺される
コマツ企画
ザ・スズナリ(東京都)
2012/12/28 (金) ~ 2012/12/29 (土)公演終了
ひとり芝居は可能なのか
これはですね。
ごめんなさい。
非常に辛かったです。
ひとり芝居ってのは難しいですよね。
ぼくが芝居で面白いと感じるのは、複数の登場人物が会話している場面です。
登場人物が一人だと、そういう会話は基本的になくなるわけで。
本上演では、登場人物は確かに一人なのだけれども、もうひとりの誰かに語りかける感じで進行していきます。
架空の人物がいて、その人物に語りかけている。
でもその人物は架空で、観客には見えない。
一人芝居だと、その架空の人物の情報がごっそり抜け落ちてしまっているわけで、その分、つまらなくなっているのではないかなあ。
一人芝居はほんとに難しいと思う。
架空の出来事に対するリアクションも自分でこなさなくてはならない。
これは難しいというより、ほとんど不可能のように思える。
そりゃ演技としては出来るかもしれないけど、リアルな、あるいは劇的な反応は無理。
だから一人芝居って、ほんとは成立しないのかもしれない。
すくなくとも、架空の誰かに語り掛けるパターンは無理なのでは。
ふう。申し訳ない。

ポリグラフ
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2012/12/12 (水) ~ 2012/12/28 (金)公演終了
満足度★★★★
吹越満さんの演出に圧倒され続けました
めちゃくちゃ面白かった!見どころばかりがギュっと凝縮された約一時間半。映像と影のコンビネーションに魅せられ、三人の俳優の緻密な演技にも大満足。音楽、音響も洗練。ルパージュ戯曲の吹越マジック!もう1度見たら最初から発見が多そう。東京公演は28日まで。長野、宮城、大阪公演あり。

バナナ学園大大大大大卒業式
バナナ学園純情乙女組
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/12/28 (金) ~ 2012/12/31 (月)公演終了
満足度★★★★
バナナ学園大大大大大卒業式
バナナ学園純情乙女組、素晴らしかった…泣いた…美、多めだった…。若い人に観て欲しいな。体験して欲しい。赤の他人からの暴力的な愛を身体で受けとめる機会なんて、今の私はバナ学以外に思いつかない。
そうめんヤバイ!帰りは足元に気をつけて!

年末
ろりえ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/12/28 (金) ~ 2012/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
女子は凄いなぁ・・
気が付くと、男になったり、母親になってたり、
殺人鬼になってたり、猫になってたり。
で、やっぱりいつも不安を抱えた女の子のままであって(笑
70分という時間も良かった。
すぐ家かえってお袋の手伝いをする時間もあったから(笑
さっきお袋が疲れたカオをして手伝う自分をみていった
「遊び過ぎて死んでも良いけど、私が死んでからにしてね。
私が生きてるうちは、五体満足でぴんぴんしてるくらいの体力は残しておいてね。生きているうちに死んだら駄目よ。
私が死んだらあとはどうなっても良いけれど(笑」
やっぱ女って凄い!・・死んだオヤジじゃこうは言わなかったろうなぁ(笑

平成時代劇 萬屋錦之助一座「ざ☆よろきん」年忘れ公演
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2012/12/27 (木) ~ 2012/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★
惜しい。
受付でチケットを頂いて、良い席~と喜んだのも束の間、ダブルブッキングでした。
隣も揉めていて3席並んでダブってました。受付に戻って、相手の方が前売りだったので席を譲り、後列の端の席に移りました。
ちなみに新しい席の奥隣の太った男性が乗り出してきて、軽くイラッとしました。舞台は面白かったですが、あまりにヒドいスタッフワークでマイナスです。

年末
ろりえ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/12/28 (金) ~ 2012/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★
梵鐘が立派過ぎて、とってもシュール・・
チラシ制作の予算をも注ぎ込んだのか、立派な舞台美術に期待も高まり、・・・・。
終始、場内がとても暖かい雰囲気のなか、可愛らしい女優サンばかりの柔らかい気持ちに包まれた舞台 (*゚▽゚*)

ロミオとジュリエット
ファントマ
ABCホール (大阪府)
2012/12/24 (月) ~ 2012/12/27 (木)公演終了
満足度★★★★★
まさかの
私の中で絶望編、希望編のどちらもいいと感じ、どちらも時間があればもう一回ずつ観たかったと思わされた。大人な『ロミオとジュリエット』そして本来の『ロミジュリ』では最初にでてきてすぐ消えてしまうロザラインが最後の最後でロミオに対してした行動は、、、ただただ愛する人を独り占めしたいという『女心』がさせた行動に感じた。ロミオとジュリエットの立ち位置も本来とは違い、こんな解釈の仕方もあるのだと関心と驚きと嬉しさがあった。今年最後の観劇がこの作品でよかった。何年後でもいいのでまた再演して欲しいと願います。

年末
ろりえ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/12/28 (金) ~ 2012/12/30 (日)公演終了
満足度★★★
初「ろりえ」でした
ユニット員の女優4人による日常の切り取り。
年末は、何かと忙しなく慌ただしく。そんな中でも、4人は、淡々と、しかしながら、紡がれる物語は抑揚をはらんでいき、それぞれのベクトルはどう交差するのか…。
よくできた会話劇。女性だけでも、きちんと成立する愛憎。
うん、面白かったです。
ただ惜しむらくは、ほぼ終幕にて、決めなければならない台詞を、主人公が外してしまったこと。
せっかく積み上げてきたリアリティが、こぼれ落ちてしまいました。
実に惜しかった…。
でも、次回作も観に行きたくなる、さすがの存在感を放つ4人でした♪
ろりえ、ね。メモメモφ(.. )