
あ、ストレンジャー
マームとジプシー
吉祥寺シアター(東京都)
2013/01/18 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

夢幻泡影江戸川乱歩【アンケート即日公開!】
劇団バッコスの祭
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2013/01/23 (水) ~ 2013/01/28 (月)公演終了
「最高のスタンダード」。
史実を調べ上げた上でトンデモ設定を盛り込んでエンタメに成すバッコスお得意のやり方。「そうだったんだぁ」と「そう来るかぁ」が折り合わさって生まれる、事実と虚構の間の、でも虚構の世界観。役者陣は素直な演技なので、騙されている感は全くなく「見世物を見せられている」という演劇としてはかなり正しい提供の在り方だと思う。一般的な「お芝居」をイメージする人々にはおススメしやすく、演劇への導入口としては最適な立ち居地にある。
かねてから当団体が掲げている理念が「最高のスタンダード」。しかしながら万人受けを狙って超ベタに収まる訳ではなく、観客が演目を観るにあたってどれだけ追って来るかという観劇速度を先読みした上で程よい先導が出来ている。時にあえて駆け足になって追い掛けさせる事で心を惹かせたり、逆にゆっくりになって浸る時間を作ったり。演劇的にはそれなりに演出を続けていれば見付け出せる手法だけど、そもそもシェイクスピアなどの古典戯曲では演出以前の戯曲の時点でそれが意識して書かれている。森山さんは勿論それを踏襲しているだろうし、稽古場で演出を始める前から演目の行き先はかなり見えているはず。個人的にこれはとても誠意のある作品創作に感じるのです。とりあえず書いちゃって後は稽古場で演出で何とかしようっていう作り手や、本番数日前にようやく台本をあげる作り手も少なからずいますからね。客に何かを提供するサービス業であれば、何をどの形で提供するかの意向を固めてから提供して然るべき。自分達がやりたい事を寸前まで悩み続けて何とか間に合わせるのは芸術家っぽいかもしれないけど、提供者としては準備不足なだけ。それからすると、この団体は自分達に何が出来るかをよくよく把握していて安定したサイクルを生み出せている。
読書を重ねているであろう作者だからなのか、観終えて読後感の様な感情も湧くのです。分かりやすい作風であるからか、自身が小学校高学年や中学校の頃に図書館で読んだ割と易しめの本を読み終えた時の様な。かといってこの演目が易しいとかライトノベルみたいだって事ではなくて、対象者を一定の年代に絞って書かれた書物と同じくらい、相手側の事を考えて思い遣って書かれた戯曲なのであろうという印象でしょうか。
役者に関しては悪いと思える人は一人もいなかったですね。出番の量の違いはあれど、全ての役者がきっちりこなすべき事をこなしていました。もっと出番があってもいいのにと思える役はあった。でもその少ない出番の中で違和感を出さずに演じてくれた事は、役者能力を評価するには情報が足りなすぎたけど、そもそもの演目を観る中での灰汁にならずに溶け込んでいた証拠。評価されにくい仕事を切々とこなしていた事を評価したいです。

やわらかいヒビ【ご来場ありがとうございました!!】
カムヰヤッセン
シアタートラム(東京都)
2013/01/17 (木) ~ 2013/01/20 (日)公演終了
満足度★★★★
ネクストの定義
演劇自体はしっかりとしていて、序盤の入り、話の起承や展開など、観るべきポイントはあるのですが、それにしてもネクストとしてはベテランに寄り過ぎてない?
もう一つ二つ若い劇団を掘り起こして欲しいなぁー

音のいない世界で
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2012/12/23 (日) ~ 2013/01/20 (日)公演終了
満足度★★★
やはり
松たか子の存在感は飛び抜けてますね。
ズルズルになり空中分解しそうな今回の作をうまくつなぎ止め、観客の視線を一転に集め背負ったところに、苦労が見え隠れしてました。
だからかは分かりませんが、過去十数作品観てきていますけれども(多分時間にして40時間くらい)、初めて台詞をかむところを見てしまいました。。。

茶番劇《終演いたしました!!!本当にありがとうございました!!》
味わい堂々
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/01/08 (火) ~ 2013/01/13 (日)公演終了
満足度★★★
皮肉
今の日本に対する皮肉というか、風刺というか。
この劇団にしては珍しく(^^;) メッセージ性があるようです。
ただ、話の展開については一考あったのではないかと。
時間配分、人間関係のひねり。。
ちょっと惜しいですかね。

パブリック・リレーションズ
JACROW
OFF OFFシアター(東京都)
2013/01/07 (月) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

東京ノート
東京デスロック
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/01/10 (木) ~ 2013/01/20 (日)公演終了
満足度★★★★
濃密さと工夫
オリジナルは観ていませんのでその比較は出来ませんが、空気感がネットリと重く、昨今の政治状況もあり本当に近未来の話に、リアルさが非常にかもし出されてました。
また、鏡とライブカメラを多用し、観客の巻き込みを図ったのは結果的に良かったのではないでしょうか。

演劇集団 砂地 『Disk』
演劇集団 砂地
シアタートラム(東京都)
2013/01/24 (木) ~ 2013/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題598(13-023)
14:00の回(晴)。13:35会場着、受付(指定席)。すでに書かれているように走っています。皇居のように左回り、舞台床に丸いシートが貼ってあるようでその外側を走っています。手前からバスタブ(6時)、作業デスク(3時)、ベッド(12時)、ソファ(9時)、十字の位置。その外側を31-2歩/周のペースで走り、中央には女がひとり、ランナーをみたり、ぼんやり客席をみたり。正面奥には自動販売機が1台、BGMはB.ディランか。14:00前説(場内アナウンス1時間45分)、ここでペースが早まり、大きく外側を回る、見ようによっては...回転をコントロールできず外側にブレ始めた...のか。14:02BGMが止まると男も止まり、息を整え...~15:48終演。「RUR」からで2作目。トラムは「奴婢訓」(12/02)以来。

休んでいる暇もない
パセリス
シアターシャイン(東京都)
2013/01/26 (土) ~ 2013/01/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
面白かったですっ。
テンポがよくて、最後まで飽きがこなかったです。ストーリーも面白くて、素敵な劇でした!
音響と役者さんの動きもピッタリだったと思います(^-^)☆
舞台上の少ない道具で世界を表現していて、すごいなーと思いました!

レッド★スター
BuzzFestTheater
Geki地下Liberty(東京都)
2013/01/22 (火) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

cafe de 6° 第一章 ~小さな幸せ~
劇団ドドドドドド
MODeL T(東京都)
2013/01/26 (土) ~ 2013/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
心地良い舞台
カフェを舞台にしたカフェで観る舞台。
少しシュールな非日常と日常の間をふわふわと彷徨っているような感覚。
やわらかでじんわりとなれる空気感が凄い良かった。
爆笑できるシーンがある訳では無い。号泣できるような感動的な場面も、大きな事件が起きるわけでも無い。
動きのあまりない穏やかな静の舞台。
でも、観劇後に何かあったかなものがずーっと残っているような素敵な舞台でした。
この感じ私は好みです。

飛龍伝
ゴーチ・ブラザーズ
本多劇場(東京都)
2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
中屋敷法仁さんが演出!
すでに伝説と化している演目ですが、これまで、
つかさん由来のスタッフ・キャストで演じられたものを観てきましたが、
今回は、柿喰う客の主宰、中屋敷法仁さんが演出するというので鑑賞。
印象は、タイトに刈り込まれているように感じました。
玉置玲央、黒木華のペアだけでなく、他のメンバーも若いのもイイ。
新鮮でフレッシュでした!
そして、もちろん、変わらずにパワフルでした。
このエネルギーは、直接的には役者さんが発したものではありますが、
それも脚本の持つ根本的な『パワー』によるものだと改めて実感しました。

ZIPANG PUNK ~五右衛門ロックⅢ
劇団☆新感線
東急シアターオーブ(東京都)
2012/12/19 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
「歌って踊って殺陣アクションをこなす、女盗賊役」の蒼井優ちゃん推し!
さすが新感線!鉄板のエンターテインメントは五右衛門第3弾!!
歌って踊って、殺陣アクション、足掛け3時間40分(休憩20分)の超大作。
年末年始にふさわしく暗さ深刻さがなく、たっぷり楽しみました。
普段、演劇やミュージカルを観ることがない人には、特に是非お勧めしたい!!
絶対楽しめます!
今回は特に、同じスクリーンや床面、壁面に映像を投影して
城壁や街並みなど、景色を自在に変える工夫に関心しました。
さて、役者さんでは、私はとにかく
「歌って踊って殺陣アクションをこなす、女盗賊役」の蒼井優ちゃん!
実に楽しそうに、はじけて演じられていて驚きました。
これまでもっと、おっとりおとなしめの印象しかなかったので、
最初出てきても、彼女だと気づかなかったくらいです。
ほんとに楽しそうなので、観ているこちらも楽しくなっちゃって釘付け。
もうオペラグラスでずっと観てました。
他には、明智探偵方の三浦春馬さんの名探偵演技?と小林少年
ならぬ少女と少女探偵団の賑やかさ、
高橋由美子さんのきっちりしたミュージカル歌唱と独特のボケ演技、
村井國夫さんの余裕の貫録と遊び具合、
麿赤兒さんの想像以上にちゃんとした秀吉演技と存在感、
今回は珍しく極端にぶっ飛んだりしたところがない真面目な粟根まことさん
など実に多彩。
これらの方々に比べれば、かなり力の抜けた超自然体にみえる古田新太さんや
変わらぬキャラの高田聖子さん、橋本じゅんさんらは少し控えめに映りました。
今回の五右衛門ロックはまだしも、そろそろこの「超時代劇ロックオペラ路線?」
も結構パターンになってきたようにも感じます。

演劇集団 砂地 『Disk』
演劇集団 砂地
シアタートラム(東京都)
2013/01/24 (木) ~ 2013/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
衝撃。
こんなの創れるのか、こんな所まで描ききるのか、とにかく衝撃的だった。現代に生きる人々に様々な問いを様々な視点から問いかけ、共感できるものになっていた。そして、もし何か越えてはならない所を越えてしまったら・・・その危うさも現代に生きる人々に突き付けられている、と思う。「ネクストジェネレーション」、次の世代に相応しい素晴らしい舞台だった。

夢幻泡影江戸川乱歩【アンケート即日公開!】
劇団バッコスの祭
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2013/01/23 (水) ~ 2013/01/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
乱歩先生、お仕事と夫婦の危機
筆は進まないは、嫁は離れて行くわ・・・。
ま、乱歩先生も、良き夫ではないのですが(^^;)
筆が進まないことへの対策がユニークで、これにミステリーが隠されています。
今回も、殺陣?つーかプロレスが、かっけー!
乱歩先生、ばく転しちゃいます。推理作家、なめんなよ!です(笑)
最前列が、意外に最後まで埋まらないのですが、
絶対、最前列面白いです。オススメです!

祈りと怪物 〜ウィルヴィルの三姉妹~
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2013/01/12 (土) ~ 2013/02/03 (日)公演終了
満足度★★★
演出って大事なんだな
世界の蜷川w!!演出に見慣れている分、血みどろ感が強くても、死に方があっさりし過ぎのような印象もあったが、大して気になる事もなく、すぐに納得。
しかし出演人物は同じなのに、役の印象は全く違って見える。
簡素化された背景も終盤のステージ上は余白の美みたいなのを想像し、次第にステージ上に吸い込まれるような感覚だった。
蜷川版は初見だけど話の構成はケラ版と同じなので、そのためか今回の登場人物の心理描写等が理解出来やすかったのも。
メメさんとパキオテのシーンは、ケラ版の方が好きかな。
ドン・ガラスの灰汁の強さはどちらの配役も甲乙つけ難く、カッサンドラの野乃すみ花さん、初見だけど印象に残る。

お妊婦たちのララバイ
Dig/esT
サンモールスタジオ(東京都)
2013/01/16 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
また観ちゃいました
どうしてももう一度観たくなって再見。
各キャストの発声と掛け合いのテンポやキレが更に良くなっていて見応えを増しており、ストーリーや笑いのネタを知っていても笑えて堪能できました。
しんみりしているクライマックスの真っ最中にもドカンと笑わされたりして、上手く作られているなぁと感服。
スピード感とライブ感にあふれ、芝居と笑い、芝居とダンスが見事に融合された名作です。

飛龍伝
ゴーチ・ブラザーズ
本多劇場(東京都)
2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
セクシーな飛龍伝
私は以前、大阪でヤマザキを玉置玲央さんが、カツラギを大塚宣幸さんが演じたものを観たのですが、中毒っぽくなるほど感激しました。で、東京でその2人がまた飛龍伝を!と知り、観に行った次第です。あの舞台上で「しなやかさ」と「色気」でいうと、玉置さんの右に出る人はいないと思いました。残念ながら大塚さんは今回カツラギ役ではありませんでしたが、いい味出されてました。若い人が時代を越えて演じるつかこうへい、エネルギーをもらいました。

ZIPANG PUNK ~五右衛門ロックⅢ
劇団☆新感線
東急シアターオーブ(東京都)
2012/12/19 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了
満足度★★★
パワフル&ゴージャス
新感線!なお話でした。。
歌詞が全部画面に出ればよいのに。。
春馬くんタウンワークの歌びっくりしましたが、本物でしたね。
地球ゴージャス出たりしたから鍛えられたのかもともとか、、歌もダンスもすばらしかった。美しすぎて宝塚のようでした。。
善兵衛がかっこよくてしびれました。。

飛龍伝
ゴーチ・ブラザーズ
本多劇場(東京都)
2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
若者風味の飛龍伝
今日は11時から、北区AKT STAGEの卒業公演、熱海殺人事件を二本観てからの飛龍伝、ハードな一日であった。
さて本作であるが、照明や音楽が若者風味の飛龍伝であった。ただ、時代背景を考えると、やはり昭和の匂いのする曲の方が、私はあっていると思う。この辺りは好き好きだろうが。ストーリーや台詞などは意外と原作に忠実であった。もっとデフォルメしているものとばかりの思っていたので、その意味では期待外れ。
全員二十代というのは、実に良い。学生運動戦士と機動隊を三十過ぎのおっさんが演ること自体違和感があるからだ。
一昨年、大阪の一心寺で観て以来の玉置さんの山崎一平、堪能させて貰いました、。