演劇集団 砂地 『Disk』 公演情報 演劇集団 砂地「演劇集団 砂地 『Disk』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    無題598(13-023)
    14:00の回(晴)。13:35会場着、受付(指定席)。すでに書かれているように走っています。皇居のように左回り、舞台床に丸いシートが貼ってあるようでその外側を走っています。手前からバスタブ(6時)、作業デスク(3時)、ベッド(12時)、ソファ(9時)、十字の位置。その外側を31-2歩/周のペースで走り、中央には女がひとり、ランナーをみたり、ぼんやり客席をみたり。正面奥には自動販売機が1台、BGMはB.ディランか。14:00前説(場内アナウンス1時間45分)、ここでペースが早まり、大きく外側を回る、見ようによっては...回転をコントロールできず外側にブレ始めた...のか。14:02BGMが止まると男も止まり、息を整え...~15:48終演。「RUR」からで2作目。トラムは「奴婢訓」(12/02)以来。

    ネタバレBOX

    前作(原作があわないんだと思う)がもひとつだったのでどうしようか思案、小瀧さんのお名前があり前日に予約。

    座席後方から舞台を見下ろしたらどのように見えたのだろう、居室内であることを示す「黒い円」はディスクを模していたのか、その黒い境界はまっすぐ奥まで伸び鍵穴のようになっていたのかな...。

    広めの舞台、微妙な照明の加減、役者間の距離、セリフ以外ほとんど聞こえない。

    始まりと終わりの「Disk」の文字、この二人が保存している「記憶」に基づいたお話、という意味だったのかなと考えてみる。ときどき「脳」「記憶」に関する本を読みます。「脳」が認識するものだけが存在=意識する世界。何層にも重ねられた情報=記憶=記録。再現するために必要な行為、再現しないように封印してしまう「意識」。

    突然上から「モノ」が落ちるお芝居はいくつかみていますが、どうも好きになれません(花びらとか雪とか自然なものはいいけど)。「演出です!!」とここで主張されると開演から続いてきた意識がそこでリセットされるような気がするのでした。

    かみ合わない(理解できない)感情の応酬、拒絶、依存、孤独、内側へ内側へと流れてゆく、自らすべての扉に鍵をかけ、接触を絶ち圧縮してゆく、自重によって崩落が始まる、周囲との接点が喪われてゆく、アウトプットができず(絵は描けない)、記録はアクセスできないものとなり消滅する。

    0

    2013/01/27 09:25

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大