最新の観てきた!クチコミ一覧

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世界を終えるための、会議

世界を終えるための、会議

タカハ劇団

駅前劇場(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

お見事。
作りが上手くなったなあと感心しながら見ていた。

ネタバレBOX

コンピューター役にアナログ的な役者をたくさん配置し、個性を殺しながらそこから滲み出ていくキャラクター性を見せるという演出術に痺れた。

個々はどう見てもコンピューターとは思えないメンバー。しかし、コンピューターがこんなはずないじゃんという破綻の一歩手前で見せ切る腕力に演劇性を強く感じた。
ヒーロー ア ゴーゴー!

ヒーロー ア ゴーゴー!

劇団東京都鈴木区

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

がんじがらめな世の中だぜ!(笑)
開演前のアナウンスでも声優さんを使っていました。携帯電話等の注意事項について、レッドが「がんじがらめな世の中だぜ!」とコメントしていたのに場内爆笑でした。まさかここでいきなり笑わせてもらえるとは思いませんでした。

いつも思うのですが、鈴木区の公演は客席が温かいです。劇団への、出演者への愛情が溢れているように感じます。そしてそれを受けて演じている出演者の方たちも魅力的でした。

ハチャメチャな展開だけど面白くて、ヒーローショーのシーンでは子供に戻ったような気持ちで楽しんでいました。

「ギブミーテンエン~昭和29年のクリスマス~」(6月)

「ギブミーテンエン~昭和29年のクリスマス~」(6月)

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

あのトラウマ作品が再演
初演も観ています。当時コメディを得意とするトムさんが初めて完全シリアス劇を上演するというので期待して観に行き、その救いのない物語がトラウマになった作品です。賛否両論真っ二つだった作品で、私は受け入れることができませんでした。

まさかこの作品を再演することはないだろうと思っていたのに、6ヶ月連続公演のラインナップに「ギブテン」が入っていたので驚きました。そして、もう1度この作品を観て耐えられるのだろうかと心配でもありました。

ですが、今回は大幅にリライトされ、初演の時は分からなかったガクとスミレの想いも伝わってきました。
そしてラストシーン。あの想いを込めた叫びを聞くことができて良かったと思います。
再演を観て、「ギブテン」も好きな作品になりました。

ウェディング葬送曲

ウェディング葬送曲

劇屋いっぷく堂

テアトルBONBON(東京都)

2012/05/15 (火) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

いっぷく堂コメディ
いっぷく堂さんは6番シードの土屋さんが客演したのをキッカケに観に行って大好きになった劇団です。今回も土屋さんが客演するので観に行きました。
いっぷく堂さんのコメディはとっても笑えてドラマ部分では号泣できるので、私好みの作品です。ただちょっとビターテイストですが。

今回は結婚と葬式をする2つの物語が同時進行していく作品でした。面白かったけれど、2つの話がどこでリンクするのかと思っていたら平行したままだったのが残念です。
でもここで他の方の感想を読んで、そういう見方もあるのだなとは思いました。
ただ、それぞれの話にもっと意外性みたいなものが欲しかったです。

「ふたりカオス」(5月)

「ふたりカオス」(5月)

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/05/16 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかったです
普段あまり2人芝居や1人芝居を観ないのですが、6Cがやるというので一体どんな感じになるのだろうと思っていました。
劇団員×客演さんの2人芝居オムニバスですが、オープニングで出演者が登場した瞬間から「これは凄い作品だ」と確信しました。

1つ1つの作品を繋ぐネット動画。その謎を解こうと協力や対立をしながら導き出される答えは全て違うけれど、その先にあるものを想い涙しました。
トムさんの脚本は、そして役者さんたちが素晴らしかったです。

第2話の「惑星エリス」では、私にとっても特別な思い出になっているものが答えとして出て来たので、素敵なプレゼントをもらえたような気持ちになりました。

夢幻泡影江戸川乱歩【アンケート即日公開!】

夢幻泡影江戸川乱歩【アンケート即日公開!】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです!
劇場に入って、まず挑戦状という仕掛けにワクワク。
開場から本編、そして終演後まで、楽しませようという姿勢が心地よい団体さんで、また見に来たいと思いました☆
もちろん内容も面白く、ラストのセリフにほっこり笑顔になりました。
登場人物では、高柳さんが特にお気に入りです!

「ホテルニューパンプシャー206」(3月)

「ホテルニューパンプシャー206」(3月)

劇団6番シード

Geki地下Liberty(東京都)

2012/03/22 (木) ~ 2012/03/27 (火)公演終了

満足度★★★★

トムさんのデビュー作再演
パンプは見逃した初演以外は全部観ています。今回のキャスティングを観て、これはまた絶対に面白いことになると期待して観に行きました。あの上手側の急な階段はちょっと大変そうでしたが、トムさん作品のスピード感で繰り広げられるコメディとドラマを楽しめました。

3人の女性もですが、土屋さんと藤堂さん、そして客演の松田さんも良かったです。イタイOLを演じた栗生さんは、あんなに可愛いのに大熱演で笑いました。

そして、私の大好きなシーンの1つ、田代刑事とホテトル嬢のシーンには今回も泣きました。何度観てもいいです。
牧村が鈴子に語ったセリフも、思いがけず心を打たれて泣きました。
土屋さんの郡山はハマリ役だと思います。

雷ケ丘に雪が降る

雷ケ丘に雪が降る

ACTOR’S TRASH ASSH

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

久しぶりに堪能しました
ASSHの舞台を久しぶりに観に行ってきました。
以前は舞台のアクションものはあまり好きではありませんでした。でも、それは今まで観ていた劇団のものは殺陣が良くなかったから(それに加えて脚本の稚拙さ)だったからなのですよね。
ASSHやクエストとか殺陣がしっかりしていてそれだけでも見ごたえがあるし、加えて脚本の良さと魅力的な登場人物たちに、今回もたっぷりと楽しみました。
クライマックスで倒れていった仲間達が現れるシーンでは号泣しました。これからの公演も楽しみにしています。

「ワーニャおじさん」「かもめ」「三人姉妹」「櫻の園」

「ワーニャおじさん」「かもめ」「三人姉妹」「櫻の園」

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2012/12/24 (月) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

三人姉妹
ナターシャ役の小暮美幸さんが印象的でした。
押しの強いキャラクターがぴったり。

『廃屋のチェーホフのシリーズ』

全部、観ることができました。
年末のうちに全部観たかったんだけど。
都合がつかなかったりして。
ぎりぎり、なんとか駆け込みで。
よかった、よかった。

チェーホフの謎も少しずつ解けてきました。
どうもありがとうございました。

ネタバレBOX

第一幕と第二幕のあいだに、アンドレイとナターシャの結婚式があって、そのときのナターシャの悪魔のような笑顔が脳裏に焼きついてはなれません。

ぼくは通路側の座席。のほほんと観てたら、ナターシャが近づいてきて。
「私、太ったかしら? 太った?」

話しかけられた。でも、うまく反応できなかった。悔しい。
「どうでしょうね」
小声でつぶやくのがやっと。
ま、観客の反応とか、求められてはいないのでしょうが、、、

第二幕に入ると、ナターシャのずうずうしさはいきなり全開でした。
戯曲を読んだときは、徐々にずうずうしくなっていくのかなあと思ってましたが。

飲み会死ね(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)

飲み会死ね(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)

宗教劇団ピャー! !

BankART Studio NYK(神奈川県)

2013/01/21 (月) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

自立、健康、卓球
ピャーの演劇は終盤において芝居の中に現実が侵食し始めることがひとつの特徴といえるだろう。役者においては演じている役の背後から、現実の役者の生活が立ち現れ、それがとても切実さを持って観客に提示される。
演じていても舞台に立っているのは演じられている虚構の人物ではなく演じていない役者その人というわけである。
一方、今回の舞台ではその逆ともいえるような、人は常に演じて生活している、ということが繰り返し語られる。芝居が終わり役者が退場する場面においてもそのことがわかりやすく表現される。さらにはわれわれ観客には観客役という役が割り当てられていたことも明らかになる。逆と言ったが、演じているけれど演じていないということと、演じていないけど演じているということはどうやら同じことのよう。
セミドキュメンタリとかアテ書きということとは違う、お芝居と現実の境界線のあいまいさ、みたいなもののをこれからも観せてください。

しかし、ロボの登場にはびっくりした。ピャーっぽくない。まるで、ろりえ。
構造は単純ながらなかなかよくできていて迫力があった。今後の公演で再登場があるといいなあ。

それから、安藤さんが出演されていなかったのがとても残念。安藤さんを観たかった。ピャーといえば安藤さんじゃないですか。

嘘ツキタチノ唄

嘘ツキタチノ唄

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

今回も
言葉で言うと全然伝わらないのですが、毎回毎回すごいな…と思います。これは観ないと分からない!(というか、説明もできない)嘘と真実が入り組んでて、1回でも分かるのですが、分かってから観るものまた確認しながら観れてよかったです。ダンスに歌に、いつもの謎解き、さすがでした!行ってよかったです♪

最後の晩餐【全日程終了いたしました。有難うございました!】

最後の晩餐【全日程終了いたしました。有難うございました!】

Sun-mallstudio produce

サンモールスタジオ(東京都)

2013/01/04 (金) ~ 2013/01/07 (月)公演終了

満足度★★★★

櫻井さんのキャラクターが活きている
前日の「初雪の味」が和定食とすればこちらは小洒落た洋食屋でカジュアルなランチといったところか。
クロニクル的に語られた各エピソードが最終場で種明かし的に組み上がるスタイル、好きだなぁ。
また、櫻井さんの飄々としたキャラクターがハマっていて愉快。
で、2場で「もしや?」と思った(が否定的)ことが的中して「やっぱり!」だったりも。

初雪の味

初雪の味

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2013/01/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

会津編
基本的には同じ脚本・同じ装置なのに、アタマの中に広がる「外の景色」が全然違うのは不思議。これぞ方言の成せる技か。
それにしても赤べこなどの小物が違うのは気付いたが、こたつの電源コードがない(=掘りごたつ:布団に隠れて見えないが、装置もちゃんとそうなっていたそうな)とか、台詞の中の「スクーター」が「軽トラ」になっているなんてところまでは気付かなかったなぁ。あと、台詞に出てきた「飯盛山のさざえ堂」が懐かしい。

初雪の味

初雪の味

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2013/01/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

鎌倉編
とある家族の大晦日を何年かにわたって描いた秀作、家族・親族の情がまんべんなく漂い、大晦日感もたっぷり。
そしてユーモラスながら一抹の寂しさ(第3場の「あと何回こんな年越しができるのだろう?」な想いが身にしみる)もあり、よき観劇初めとなる。
観ながら会津編のキャストを重ねてみたりもして。

ウェルズロード12番地

ウェルズロード12番地

公益社団法人日本劇団協議会

青年座劇場(東京都)

2013/01/25 (金) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

初日観劇
本・演出・俳優のどれもが面白かったです!

「テヘランでロリータを読む」

「テヘランでロリータを読む」

時間堂

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2013/01/19 (土) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

リアルか、ファンタジーか。
個人的には、この世に存在するものをめちゃくちゃ大雑把に分けたらこの二つになると思う。実体験する事で自身の感情を伴って肌で感じるリアルと、そこに達しないファンタジー。別に伝説の剣を手に魔王を倒しに行かなくても、魔法少女になるか選択を迫られなくても、自身の経験や価値観で腑に落とす事が出来なかったら例え史実であってもファンタジー。時代劇でも当時の風潮や知識が分からないまま観て自分の感覚に置き換えられなかったらあっち側の遠い世界の話にしか思えなくなる訳で、だから共感出来るポイントを世界観ではなく人間模様から受け取れる様に、現代人でも共感出来る分かりやすい勧善懲悪の悪巧みを絶ったり人助けをしたり儚い恋の物語を盛り込んだりする訳で。人間の遣り取りや感情の部分で通じるリアルが見出せる。
という前提の下、さてこのテヘロリはどちらだったのか。時間堂の過去演目では「三人姉妹」が今回に近い様に感じた。その土地で生活をする事によって守るべき風潮や国策や流れがあって、逸脱しない様にある種の閉塞感に見舞われながら生きていく人々。その心境を受け取る事が出来ればこれはリアルで、よく知らない国のよく知らない人達の話と思ってしまえばファンタジー。それこそ見えざる重圧を感じながら観たとすれば、ダークファンタジーの様相を呈する。ほぼ無宗教の観念で生きる日本人でも、この演目からは宗教的観念を感じるだろうと思う。それは衣装や台詞に紛れた語群からの影響だけではなく、「自分が知らない作法・戒厳の中で生きる人々」の姿があったから。これを、どう受け取るかが鍵。先述の通り、この環境を自分の知らない世界とだけ思ってしまえばファンタジー。でももっと気を楽に「校則からハミ出た学校生活を夢見た事ってあるよね」とか「田舎もしくは都会で自然と生まれたローカルルールや地域性で面倒な目を見る事ってあるよね」まで落とし込めれば、実は凄く身近な話として観る事が出来る。そうなると各人物の発言や意図がリアルに共感出来る。
とかコメントすると、じゃああなたはそのリアル目線で観てたんですねって思われるでしょうけど、自分にとってはかなり終盤になるまでファンタジーでした。それこそ序盤は何か壁の様なものさえ感じた。それはあの舞台構造の影響もあるし、ざっくり言えば自分自身の心身の状態もあったと思う。自分が疲れてる時はちょっと余裕がなくなって他人への思い遣りや配慮が欠けちゃう時があるじゃないですか。それと一緒で、観劇日の自分の状態ではこのテヘロリのイランという国に生きる人々の心境に近付くには余裕が足りてなかった気がする。近付こうとしたのだけど、物凄く疲れて何かを消耗した実感がある。誤解されない様に断言しておくと、詰まらなかったからではない。むしろ充分に詰まった色なんなものを受け取るにはこっちの余地が足りてなかったという事です。要は登場人物に対して「そういう人もいるよね」って受け入れが出来るだけの余裕。それこそ実生活で自分と何かが違う人に対して「そういう人もいるよね」って思えるかどうかと一緒。「演劇なんだからそういう人もいるって思い込ませる演技や表現をしろよ」って意見もあるのかもしれないけど、時間堂は凄く普通なのでその辺は決して押し付けて来ない。押し付けて来ないから、こちらの許容量次第で観たい様に観られる余白があえてあるし、虚構を必死に作り上げてる感もない。目の前で人間が存在していてそこで呼吸をしている事実をただただ感じさせてくれる。それもまたリアル。

ネタバレBOX

囲み芝居だっていうのもネタバレだと思うんですけどね。演劇を見慣れない人がそんな舞台だと知らずに劇場に行ったら戸惑うかもしれないと考えれば教えてあげたほうが優しいかもしれないし、でも囲まれる事で閉塞感とか色んな視点の在り方とかを出そうとしているんだなって演出意図も含めてその場で初めて体験・思考したい人にとっては伏せといてよって感じなんですよね。とか考えるのも面倒になってきたのでもう観劇前に「観てきた!」を観ない様にしてます。CoRich自体は何も悪くないので、使い手側の気遣いがもうちょっと欲しいかもな。自分自身、過去のコメントでネタバレっぽい事も書き込んだ経験を自戒した上での希望ですねー。年を取って当時の自分が若かったと思う様になったとです。
演目についてに戻ります。カーテンの件、あそこ好きだったんですけど、なんだか飛び出して感じた。どうも言いた過ぎな発言な気がして。アフタートークによってその部分は第一稿でまずそこだけ書かれていたというのを知って、恐らくそのバランスのせいかなと。書きたい台詞だったから大事になり過ぎている。マーナーにとっては確かに気持ちの入る台詞ではあるのだけど、それにしても入り過ぎたというか。単に自分の演技の好みと違ったのかもしれないけど。でも如何に人間をその場に存在させるかが巧みな時間堂の演出からすると、作者の想いがこもり過ぎてる台詞って意味が強すぎるのかも。むしろ何でもなさそうな台詞なのに人間味や温度を感じるっていうのが時間堂の良さだと個人的には認識しているので。脚本の文字の並びの良さよりも、役者と演出を観たい団体。作者の想いがこもり過ぎてる台詞であっても上手く調整して演出する事は出来たろうけど、結果的に今回表出したあの部分は好きじゃなかったかも。
特に誰も指摘してないっぽいけど、ロリータを代わる代わるサングラスで複数の女優が演じたのって観客にはそのシステムがどれだけ伝わってたんだろう? 過去にそういう演出を観ていればこれもそうだって何となく察するけど、演劇を見慣れない人はどうなのか。それこそCoRichを知らないくらいのライトウォッチャーには理解出来ていたのか。演劇を提供するにあたって何から何まで全部理解出来なくてもいいと思うけど、あの部分が伝わらないとただやりたいからやってみたテクニカルに寄った演出だと捉われて損してしまう気がした。
音のいない世界で

音のいない世界で

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2012/12/23 (日) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★

静かで優しいファンタジーの習作(?)
大人が優しく作った親子のためのファンタジー。
演出、ミュージカル、ダンス、など各方面で座長を務めるような
プロの人たちが、改めて個人として集まって、レベルの高い
エチュードを繰り返してできあがったような印象です。
貧しくても仲良く暮らしていた夫婦の家から、音と夫婦の人形の
片方だけ盗まれてしまう冒頭は、実に切なくて、哀しくて。
なくした何かを取り戻そうとする2人が別々に旅をして
少しずつ元の世界を取り戻していく様子を、静かにゆっくりと
描いている、心やさしい物語でした。

そして、衣装がすてきですね。
また、劇場入り口にも小屋の様な装飾があって、童話の様な本作に
ぴったり、気が効いてるな。と思ったら、それは、
小劇場から中劇場へのエスカレーターの工事中の囲いでした。^^;)

長塚さんの作品は(特に渡英前の)「暗く重く抽象的観念的で難解」
という印象でしたが、帰国してからの最近の作品は、
肩の力が抜けて優しく明るい穏やかな要素「も」加わったように感じます。

嘘ツキタチノ唄

嘘ツキタチノ唄

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

無題599(13-024)
19:00の回(曇)。18:45会場着、受付(指定席)、高めの舞台、3段、白と茶。手前は居室、左右に人の胸くらいの高さ、正面上部に廊下。上を見上げるとスクリーンらしきものがみえる。当パンとは別に終演時「After Pamphlet」というのが配られ、役名と役柄が書いてありました。こちらは初めて。18:53前説、スーツ姿のお二人、モノマネなど。19:03開演~21:40終演。

お話(設定)はとても面白いと思いましたし、役者さんにも好感(森田さんはStraydogでの(元気な女の子の)印象が強く本作ではちょっと違和感)、時間の長さも気になりませんでした。ただ、昔、推理小説(新本格派)ばかり読んでいたので、謎解きの部分について物足りなさと不自然さを感じてしまいました。「ビコーズ」のコーラスは上手かった。


ネタバレBOX

怪しそうな(いかにもっぽい)人物ではなく、何でもない人物が奥深い動機を持っている…のが一般的だと思いながら…その中にバンド、特命捜査対策室、医師…異質な要素(伏線ではない)が入ってくるのでピント合わせに苦労する。

「記憶」に持ち込むのはどうかと思う、特命捜査対策室である必要があったのか、バンドをやるならもっとギターの練習をしなくちゃ。
ZIPANG PUNK ~五右衛門ロックⅢ

ZIPANG PUNK ~五右衛門ロックⅢ

劇団☆新感線

東急シアターオーブ(東京都)

2012/12/19 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

定番、といえば聞こえは良いけど
ワンパターン過ぎないか?
料理で言えば、食材は良いしコックも良いけれど、気候の変化や客層の変化を読み取らず淡々と同じものを出し続けてる感じ。

特に前半の歌、ダンスの多さは辟易した。しつこ過ぎ。
その分後半にスピード感ある展開があるのかといえばそうでもなかったし。
これで12,500円は高い。
(マチネで「怪物と祈り」4時間20分見た40分後にはこっちを観てたのでその疲れはあったのかもしれないけど。)

祈りと怪物 〜ウィルヴィルの三姉妹~

祈りと怪物 〜ウィルヴィルの三姉妹~

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2013/01/12 (土) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★

順番
もし、蜷川演出が先でケラ演出がその後だったら、、、と仮定したとき、まぁこういう演出はしなかっただろうなぁ、、、等と勝手に思ってしまう。
やはり世間に送り出す順番が後、というのは非常にハードルの高い不利なのだろう。舞台装置、構成が当然カブるのは避けるし、選択肢が限られるわけなので。

だとしたら、ケラが後だったら?どういう演出だったろうか?興味がある。この企画、続けてくれないかなぁー

ネタバレBOX

個人的な印象になるが(当たり前か)、ところどころのシーンでのインパクトが弱かったのが気になる。墓地での先生を恫喝し町を去るように追い詰めるシーン、電気拷問のシーン、など。わざと?

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