最新の観てきた!クチコミ一覧

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音楽劇「わが町」

音楽劇「わが町」

俳優座劇場

俳優座劇場(東京都)

2013/01/30 (水) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

『モジョ ミキボー』再演

『モジョ ミキボー』再演

モジョミキボー上演委員会

OFF OFFシアター(東京都)

2013/01/30 (水) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

演劇的に、さらに上へ
作品の面白さは初演で証明済み。密度も厚みも増してました!上演時間は約1時間25分。東京公演はインターネット直前予約もあります。

ネタバレBOX

壁に映写する映画にもお2人が出演♪
初雪の味

初雪の味

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2013/01/06 (日)公演終了

満足度★★★

若干期待はずれ
鎌倉で毎年同じ日に雪が降るんかいといつっこみをいれたくなったので会津編の方が現実感は持てたかもしれない。あまり茶の間を舞台にした芝居を観たことがないのは、茶の間は演劇的空間に不向きなのだろうし、私個人劇場に行ってまで茶の間の芝居は観たくないという思いが働くからだ。茶の間を舞台にするのは、作者自ら言ってるように地味になりがちだし基本的におもしろみに欠いてしまうゆえ結構勇気のいることと思えるが、そこから生の営みをそこはかとなく、ほっこりと浮かび上がらせてはいた。役者が茶の間向け芝居をしていなかったように感じたのが残念。決して下手ということではなく。

アメフラシザンザカ+坐ってはみたけれど

アメフラシザンザカ+坐ってはみたけれど

タテヨコ企画

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/01/24 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★

『アメフラシザンザカ』観劇
タテヨコ企画さんは初めての観劇。

最初に出てきた修行僧の役の人たちが全員本当に頭をそっていて
ビジュアル的にはバッチリでしたが、
登場人物がちょっと多すぎて、舞台に乗り切れないかと思いました(笑)

通路を使った演出は立体的で良かったと思いましたが、
ラストが若干消化不良。
結局は妖怪の悪戯よりも人間の業の方が始末に悪いということでしょうか。


ネタバレBOX

妖怪アメフラシについては帰宅して検索してみたのですが、
アニメにおかっぱ頭の女の子の妖怪の絵があるだけで
他には特に伝承やビジュアルは見つけられませんでしたので
名前からの創作なのでしょうか。

幾つか気になったこととしては、
劇中に出てくるアメフラシと、昔一緒に遊んだというアメフラシは同一なのか?
結局苛めの原因は霊感が強かったため?
行方不明の子の失踪の原因は?
この辺がもう少し分かればよかったかなと思いました。

修行僧の人たちの間で頭を叩く場面が多かったですが、
個人的にそういうのは苦手でした。。


僕が甘やかしすぎましたもので

僕が甘やかしすぎましたもので

Moratorium Pants(モラパン)

渋谷センター街の洋服屋ARTON(東京都)

2013/01/16 (水) ~ 2013/01/31 (木)公演終了

満足度★★★★

洋服屋という場所
昨年結成の演劇プロデュースユニットで、今回は「演劇 洋服屋 ART」をキャッチコピーに、渋谷センター街の‘ARTON(アートン)’いう洋服店を舞台に公演を行っている。

「POPに飄々と世界を模索し、見つけた面白いモノをモラルに捉われずに追求。 発信していく事で、 世界と、いまと、空間と、人と人とを繋いでいく。 果ては、パンツの果てまでも(公式HPより)」。

モラトリアム(moratorium)とは、精神分析学者エリクソン(E. H. Erikson, 1902-1994)が用いた語で、人間の発達の段階で、自己同一性を確立する準備段階において、社会的責任を一時的に免除される青年期をさす。年金の支払いを免除される、といった本来は「支払い猶予期間」を示す語であった。現代人は、この猶予期間を引き伸ばし、大人になろうとしない、つまり自己同一性(アイデンティティ)を確立しようとしない「モラトリアム人間(moratorium personality)」の傾向が強い。

従って‘moratorium pants’とは「パンツへの猶予期間」ということになるが、目指すは「パンツの果てまで」という広がりのあるイメージとして用いている。これはどう解釈すべきか。どことなくモラトリアムを猶予、というよりも、そちらに寄った依存という単語と置き換えたほうがしっくりくる印象である。

「パンツに依存していたい」、という意思表示に示されるパンツとは、つまり内的な幼児性、「中二病」と言われる夢見がちな志向性を示しているのかもしれない。岡田利規のチェルフィッチュに通じる自虐性に似た名称である。チェルフィッチュ(Chelfitsch)とは、自分本位という意味の単語セルフィッシュ(selfish)が明晰に発語されずに幼児語化したという意味合いを持つ造語である。現代の日本の若者の自己規定に共通する自嘲する自己顕示欲である。

『僕があまやかしすぎましたもので』は、「モラパン」の彼ら自身が標榜する通り、ポップでカラフルであり、都会の若者が好きそうな趣味がいっぱいに詰まっている。しかし作品構成は至って正統派である。ここでいう正統派とは、物語が登場人物のことばで進行していくという台詞劇であるという点である。これが広い意味では、現在の気鋭の若者の演劇が、新劇とのモラトリアム関係であることを間接的に示している。今回の作品も、このスタイルを貫き通すというより、劇空間をさまざまな場所に移すことによって真新しさを演出しているが、観客と演者の関係性というものを演劇の本質として捉え、発信するという根幹はぶれていない。これが安定した楽しさを提供できる原動力となっているのではないか。

演者たちの身体性も極めてオーソドックスであり、台詞は安定して聞きやすい。口語的な表現は言葉の発信者としての技術を最低限持ち合わせていなければ困難である。

カフェや倉庫、美術館や路面電車に至るまで、劇場空間以外を演劇の上演場所として用いることは、古今東西で行われており、特に真新しいことではない。特に劇空間を戯曲の舞台とする場所に当て込み、現実と重複させる方法は繰り返し行われてきた。近年話題性のあるところでは、昨夏東京都美術館で上演された平田オリザ作『東京ノート』である。フェルメールの作品が展示されている美術館という設定が、現実に成立する場所として上演された。また数年前だが、演劇集団モケレンベンベ・プロジェクトという団体が、原爆投下前後の広島で路面電車に乗務した女学生を描いた『桃の実』という作品を、現存する被爆電車の車内で上演した。今回の『僕が甘やかしすぎましたもので』も、父が高校生の娘と営む洋服屋を、実際の上演の場であるARTONとして二重性を出している。

では「実物」で上演することのメリットとは何か。話題性以外の劇的な効果は何か。この公演が狙ったのはおそらく「親密性」である。観客と演者の関係性を保ちつつ、極限まで狭めることにこの空間を使うという演劇的な意味合いが成立している。

劇場と洋服屋の相違点は何だろうか。共通点は、劇場では演者と観客、洋服屋では店員と客という異なる性質を持つ人間が存在することで、片方は空間の所有者で、もう片方が訪問者である関係性だ。語弊を恐れずに言えば、どちらも人が集う場所である。

異なる点は、劇場では訪問者である観客が、空間の所有者である演者の変身を観察する立場であるのに対し、洋服屋は訪問者である客のほうが自らの変身を欲してやってくる。劇場の観客が積極的でないというわけでは決してないが、本質的に受容者であるという受け身の立場は否めない。それに対し洋服屋を訪れるという行動は、本質的に自己の変容を求めるものである。つまり洋服屋を訪れるという能動的な行動が象徴されている。劇中に犬を連れてやってくる男性客は非常にポジティブであり、店を去って別居する母にもはっきりとした拒絶の意思がある。これは先に述べた観客と演者の関係性に還元した際にも言えることで、この芝居が、単なる傍観者ではなく、観客の積極性を期待していることは間違いない。こうした空間づくりに一貫した思考があることが観客と一体となった芝居作りに相乗効果を生んでいるのだ。

空間と演劇の二重性に関して述べてきたが、テクストにも意図的な二重性を読み解くことが出来る。飼い犬アイコと一家の母、男性客の飼い犬と、母が不倫している相手の恋人の女性をそれぞれが二役演じる。時間の流れは主に2つあり、現在の洋服屋での犬同士のやりとり、過去の人間の女同士のやりとりが交錯しながら進展する。犬の関係性が人間同士の関係性にリンクし、次第にひとつに重なっていく手法は巧妙(作:おおがきなこ)だが、まとめようとする過程で予見される終盤がやや食傷気味。とはいえ、あくまで「モラトリアム」という名称に込めた、依存した存在としての人間に対する温かいまなざしでまとめ上げた橋本の演出意図は明確に伝わってくる。テーマ主義に陥る危険性はあるが、無節操に奇抜な企画が乱立する中で、ポップな色彩にまぶした、テーマの堅実さが光る団体が一つくらいあってもいい。ここまでばらしては営業妨害かもしれないが。

休んでいる暇もない

休んでいる暇もない

パセリス

シアターシャイン(東京都)

2013/01/26 (土) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★

可笑しさに先がある
しっかり作られていることが伝わってきつつ、、
不用意な重さがないのがとてもよい。

カジュアルに観にいけて、
でも、更なるものが一緒についてくるみたいな
作風に惹かれました

ネタバレBOX

三作とも大仰な前振りなどなく、
物語が観る側に立ち上がっていく。
観る側も、作り手のアイデアのコアの部分を
すっと受け取る感じで。

なんだろ、お芝居を観る負担が少なく、
おもしろさが素足でこちらに歩んでくる感じ。

でも薄っぺらいというのとはちょっと違って、
その肌触りの裏側で、
演劇的負荷がしっかりとかけられているのがわかる。
それが証拠に、どの作品にも
表層の面白さのワンアイデアにとどまらない、
もう一歩奥に導きいれられるようなおもしろさが用意されていて。

なにか、終演時には、
物語の顛末を楽しんだ感がしっかりと残った。
とても不思議なボリューム感を持った短編集でありました。
「ワーニャおじさん」「かもめ」「三人姉妹」「櫻の園」

「ワーニャおじさん」「かもめ」「三人姉妹」「櫻の園」

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2012/12/24 (月) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

御来場ありがとうございました
「廃屋のチェーホフシリーズ」御来場ありがとうございました!

4作品全24ステージ。
無事に公演を終了することが出来ました。

これもご観劇いただき、ご協力いただいた皆様のお陰です。

今後もだるま座は転がり続けて行きます。
ぜひ応援よろしくお願い致します!

休んでいる暇もない

休んでいる暇もない

パセリス

シアターシャイン(東京都)

2013/01/26 (土) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題603(13-028)
19:30の回(星が見えないので曇りか)。18:50受付。19:00開場。白い箱が5つあるだけ。19:30前説(85分)、19:33ファンファーレ…おーっ、24時間戦えというのでしょうか!懐かしい歌です。久しぶりに笑って涙が出た。基本、二人の会話、「面接官と学生」「元天使のなりたて神様とマーケ部員」「女王と秘書」。どれもポンポンと会話が展開、紅林さん、大石さんの女性陣が秀逸。とてもあり得ない場面設定に笑わずにはいられず〜21:02終演。職に就くまで、とつぜんの異動、トップの孤独…終演後、台本を買ったのでした。あ〜〜、楽しかった!

紅林さん、当パンをみると「スタインウェイサロン松尾ホール」で公演あり、日程があえば行ってみようと思う。

2/14追記:こりっちに登録がないので、ここをお借りして…行ってきました。ピアノ、ヴァイオリン、チェロ。バリバリの演奏でした。数年前まではよくクラシックを聴きに行ってましたが、こんなに近いのは初めて。低音部、チェロの弦が震えているのがハッキリみえるのでした。「スタインウェイ」とあるように、展示ルームには何台も。黒だけではなく木目調(濃いもの、ほとんど白木)のものもあり、ハープも数台。紅林さんは全然印象が違いました。闘う女性からレディへ。やはりコンサートもいいな、としみじみ。

世界を終えるための、会議

世界を終えるための、会議

タカハ劇団

駅前劇場(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

セット券で観劇
タカハ劇団『世界を終えるための、会議』・『世界を終えるための、アイ』を
セット券で観劇。

『世界を終えるための、会議』
人間の思考停止への警鐘なのだろうか?
全ての判断を機械に任せてしまうこと、
高羽さんが関わっているアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」での
シビラシステムの危うさにも通じるものを感じた。
結局は葛藤し続ける事がより人間的ということなのか。
翼島を演じた岸井さんの可憐さに驚き。
本当に中学生かと思ってしまったが、ちゃんと成人された女優さんだった。

『世界を終えるための、アイ』
変わって、板倉チヒロさんの一人芝居。
「彼」の物語だというのは薄々予想ができたが
これ、逆から見たら鳥肌ものかもしれない。
板倉さん、前回のネジ工場のときも一番印象深かったが
やはり印象が強烈である。

ネタバレBOX

『~、会議』
舞台を挟んで対面式の客席。
開演前から役者が出ていてオセロをしたり所在無さ気にウロウロしたり。
奥側の客席に行くのに舞台上を通るのだが、
役者さんと遭遇してちょっと気まずい雰囲気も。
わたしは手前の席で良かった(笑)

ひたす複数の男女がいるが皆が暇そうにしている。
無駄話やゲームをしているが、何かを待っている様子。
会話から、どうやら彼らは人間ではなくコンピュータシステムらしい。
新システムに取って代わられた旧システムである彼らは
ひら人間からのアプローチ(検索機能?)を待っている。
人間たちは「彼」という新システムに何でも頼り、
自分で選択、決断することがなくなっている。
結婚相手との相性、志望校の選択、友達に彼の不実を告げるかどうか・・・。
久々に旧システムに下された命令は、「彼」を葬ること。
誰が何の為にかはわからないが、旧システムたちは
自分たちの方が優位だからだ、と思い込み対策をたてはじめる・・・。

一つの問いに対し、一番合理的な答えを導き出そうとする旧システムに対し、
美しさを基準にする「彼」。
人間は「葛藤し続けるシステム」を開発する為に「彼」を排除する。
人は美しさのみを追及するものではないから。

話の中に横たわるのは「5人の人間を助ける為に1人の人間を殺すのか」という問い。
それが合理的だと主張する旧システムに対し、自分が犠牲になるという「彼」。
結局は「彼」の排除に成功する旧システムたちだが、
暇な状況は変わらず、結局は自分たちもフリーズしてしまう。

個性的な役者陣の会話劇。
コンピューターシステムとは言いながら、随分とアナログな感じが面白い。

『~、アイ』
美しさという概念を思考の中心に置いた彼の物語。
「バラ色の夕焼けはバラの香りがしますか」という問いが美しい。


短篇集:几帳面独白道化師

短篇集:几帳面独白道化師

バンタムクラスステージ

劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

初バンタムクラスステージ!
初めて見に行ったバンタムクラスステージのお芝居ですがとても面白かった♪今回は短篇集ということで普段のものとは違った形だったそうですが、笑いあり、涙あり、入門編としては凄く良かったと思います!しかし残念ながら大阪での本公演は3月でラスト。本拠地を東京に移してもぜひまた関西でも公演を行っていただきたい劇団様です。

地下室

地下室

サンプル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/01/24 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

この気持ち悪さはクセになるなあ・・・
この「ちゃんと嫌な気持ちになれる」感じがたまらなく面白かった。

お話自体は小劇場じゃよくあるタイプの「気持ち悪さ」な話だったけど、それを引力やテクスチャーに富んだな台詞や役者でちゃんと新鮮な「気持ち悪さ」に塗り変えていたのが印象的。

ただ個人的な好みとしては、そうした「物語」を食い破って語られる、もっとえげつなくてもっとスケールの大きな「物語」が観たくはあったけど。
“「神様」を擁することで成立する集団”的な面にも、もう少し踏み込んでほしかったかも。

しかしまあ、古舘さん、山内さんはじめ、役者さんたちの醸し出す圧倒的な得体の知れなさはホントにクセになるなあ・・・。

照明が、何気にすごい緊張感を空間に持たせていて印象に残った。

オイコス・ノモス

オイコス・ノモス

ニグリノーダ

d-倉庫(東京都)

2013/01/24 (木) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

未来を通じて現在を見る
※衣装で公演に関わった立場なので、個人的に受けた印象や良し悪しの評価については書かずに、客観的に作品の内容を記すのみにします。

神楽の形式に則って進行し、象徴的な表現を通じて、現代社会における幸福について問い掛ける作品でした。

森のシェルターに暮らす未来の人達の神楽の儀式に現代の人間が神として召喚され、もてなしを受けつつ、戦争や原発といった科学技術の発展の功罪を振り返り、これからの生き方について考えさせる物語でした。
ステージ上に更に1段高く設けられたステージが大量のしわくちゃになった紙で覆い尽くされ、奥には白とグレーの縦ストライプの幕が掲げられた中で、ダンスや演奏が多く盛り込まれながら進行しました。
Mono/物/者、神/紙、風/Whoといった掛け言葉が多く用いられていました。神楽の出し物を演じているという設定で、シーン毎にキャラクターが変化し、演技のスタイルが異なっていました。
登場人物の1人が他の登場人物達に感謝の言葉を述べるクライマックスのシーンでは、客席の映像が幕に映し出されて同様に感謝の言葉が掛けられ、観客が登場人物として作品に取り込まれていました。

彼女が生まれた5日間

彼女が生まれた5日間

ザレ×ゴト

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2013/01/24 (木) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

細かいことは
設定や意味あいなどを気にせずに、なにも考えずに観たら楽しめるステージだったのではないでしょうか。特に妹役の天真爛漫さが雰囲気を作っていたように感じました。

テネシー・ウィリアムズ短編集

テネシー・ウィリアムズ短編集

有機事務所 / 劇団有機座

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2013/01/26 (土) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★

役者の腕
楽しい話じゃないのに
客層が、若く熱心な劇団員が多くて、ほんわか胸があたたかくなりました。

ネタバレBOX

舞台美術はあまりなく、役者の腕をみてほしいと前ふりがありました。
解説の方が言っていましたが、チェーホフは良く流行りますが、テネシーウィリアムズは、まず聞きません。既成台本使う団体も減ってるし、台詞は不思議な調子だし、アンニュイ設定だし、個人的には1940頃のアメリカの田舎事情もピンと来ないからです。
それを若い役者達がどう料理するのか、見ものの舞台です。

4本の短編のうち、3編「財産没収」「しらみとり夫人」「踏みにじられたペチュニア事件」が前半にあり、休憩を挟んで4本目「バーサよりよろしく」が最後にある、2時間半の公演。

前半の3つは、タイトルや台詞は意味深で雰囲気は出てるのですが、私には情けないことに感情や事情が飲み込めず、あまり入り込めませんでした。
原作既読の人向けなんだなと思いました。

感情が、「夢見るように言う」「時折声を荒げる」「怯えたようにイライラする」の3種類以外乏しかったように感じました。
出演者の出入りがある「しらみとり夫人」は、それぞれのキャラクターの妙を楽しみました。

休憩時間に入るとき、受付をされていた天然な感じの女性が、「あっ、その、休憩時間です」と普通に言った時が実は一番驚きました。

後半の「バーサよりよろしく」が良かったです。
心身が弱って、更年期障害のように、老人のようになってしまったバーサの、体の辛さ、周りは敵といった感情、女の見栄、意固地さ、悔しさ、惨めさが熱演で伝わってきました。
この話は他の役者もよく練られていて、充実感のある、濃厚な内容でした。

アメフラシザンザカ+坐ってはみたけれど

アメフラシザンザカ+坐ってはみたけれど

タテヨコ企画

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/01/24 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★

初見でした!
初めて拝見させていただきました!
お見事!というところと、ちょっと残念なところと、半々でした。
(詳しくは、個人ブログに書きたいと思います)
他の作品も観てみたいと思いました。

「ナカフラ演劇展」国内巡回

「ナカフラ演劇展」国内巡回

中野成樹+フランケンズ

ぽんプラザホール(福岡県)

2013/01/24 (木) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

サマーキャンプ
しか観れなかったけど、ナカフラの基本了解した。
いやいや、面白かった!!! ザ!演劇という感じ。

機会があればまた観たい。

たいこ茶屋殺人事件

たいこ茶屋殺人事件

ハマコクラブキヨコクラブ

浅草橋「おさかな本舗 たいこ茶屋」(東京都)

2013/01/27 (日) ~ 2013/01/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

楽しめました
大好きな長谷川真弓さんが特別ゲスト出演ということで、観てきました。文句なしに楽しめました。真弓さんの絡みはさほど多くはありませんでしたが、演劇は大いに笑わせていただきました。
ご出演の皆さんも息がぴったりで、カミカミもつっこみで笑いに変える「はまきよ」コンビのなせる技が光っていました。次回(秋)を楽しみにしています。

リバーサル

リバーサル

公益社団法人日本劇団協議会

Space早稲田(東京都)

2013/01/17 (木) ~ 2013/01/29 (火)公演終了

満足度★★★★

愛憎の「リバーサル」
大塩さん脚本ということで非常に大きな期待を抱いて複数回予約のうえ劇場に向かったのですが、初日早々に違和感を感じ、以降思考を巡らせながらの観劇となりました。

誘拐劇の相次ぐリバーサル(反転)と同等の重さで人間同士の愛憎のリバーサルが表現されていれば、もっと凄まじい演劇になったはず。登場人物の内面を脚本以上に肉付けして、人間としての奥行・言い表せない愛憎を感じさせてくれたのは、徹を演じた堀越涼さんだけでした。彼の揺れる思いを醸し出す様の繊細さと岡本篤さんの安定の演技を観ながら、もっともっとこの芝居は面白くなるはずなのに、と悔しい思い。

しかし最後に観た日は超満員の入りで劇場内の空気がとてもよく、温かい一体感の中で物語全体・それぞれの感情がようやく繋がったお芝居が観られました。良い気分で帰途につけたので、結果、満足です。

ネタバレBOX

会話劇とエンターテイメントの融合というにはそれぞれがさほど魅力的に感じられず、演出は全体的に昭和テイストで私の苦手なセンス。最後に役者さんがコミカルに踊るシーンでも、拍手はしたものの手拍子をする気にはなれませんでした。

初日に抱いた違和感は直接大塩さんにぶつけてみましたが、ああ思った通りだったな・・・と。第8稿まで書き直したとお聞きし、新進演劇人育成公演としての意味も鑑みると、これから大塩さんが飛距離を伸ばしていく為に有意義な公演ではあったのかなと思います。

ともあれ、もっともっと凄まじいものが観たかった。。この脚本なら観られるはずだったのに。大塩さん、そして大好きな堀越涼さんへのこれからの期待を込めて、★4つです。

(追記)
徹くんの「愛」の質感が初日から最終日までに変化したのが面白かったです。初日にはヒロインを異性として意識していたのに、最終日には思いの比重が修吾に完全にシフトしきっていて、どちらの徹くんも良いなぁ、と。上演を重ねるごとに細かく修正を入れたのでしょうが、こういうのを楽しめるのも生き物である演劇の醍醐味ですね。
逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース

逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース

宝塚歌劇団

【閉館】日本青年館・大ホール(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

観て良かった!
蘭トムさんがいなくなってからなのでどうしようかなと思っていたのですが、とても素晴らしい出来でした。

ネタバレBOX

フェニックス・ライトに打ち負かされた検事マイルズ・エッジワースは傷心旅行中に乱気流に巻き込まれ、タイムスリップかはたまた気絶して見た夢の中なのか、1987年の世界に行き、裁判に勝つことだけに拘っていた弁護士のお父さんに、真実の追求こそが大切だという初心を思い起こさせ、弁護士事務所で働いていた結婚前のお母さんは少し気持ちが離れていたのですが、二人の距離をぐっと近づかせることに成功、自分の誕生も確信できてめでたしめでたし。そして、彼自身も勝ち負けではなく真実の扉を開けるために検事として生きていこうと決意する話。

クーデターが起こったゼングファ共和国から逃げてきた人たちが絡んだ事件は、思わぬ人が犯人でした。

カーテンコールのお約束、前回までは「異議あり!」だけだったと思うのですが、今回はマイルズ・エッジワースが主役なので「異議あり!」「ムムッ」でした。

さて、今回はまさかのタイムスリップで切り抜けましたが、次回はフェニックス・ライトをどうするのでしょうか。蘭トムさんに戻って来てほしいと切に願います。
嘘ツキタチノ唄

嘘ツキタチノ唄

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

惹きつけられる
導入部分、前説も楽しい。
なるほど嘘はこういう風につかなきゃならない!愛のある嘘と演技、伏線が最後に見事つながってすっきり。楽しめました!

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