
STEP OVER THE FUTURE
T1project
ザ・ポケット(東京都)
2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題626(13-051)
19:00の回(晴、暖かい)。18:45会場着、受付(指定席)、中へ。座席はB列からで最前列は思いっきり舞台に近い。3列目までが平地で4列目から段差。舞台が高めなので2-3列目でもみえないということはないと思います。その舞台、テーブルや椅子(20脚はあったはず)、部屋(喫茶店)そのものが多角形で、見た目はごちゃごちゃ。これに「2つの時代」のメンバーが29名。
一番手前のテーブルに真っ白な折鶴(と思ったのですがカモメだそうです)。18:55前説(場内アナウンス、10分の休憩を挟んで2時間30分)。19:04開演~21:41終演。29年に1度行われる祭事。1984年と2013年をつなぐ「関係」、父と息子、次の父と息子。母と娘。永い時を巧みに重ね合わせた演出。
「ダイニングトーク(2012/5@楽園)」がすごくよかったのでみに来ました。大勢出ているのですが、世代の区切りを利用し、わかりやすい組み合わせになっています。当パンに相関関係が示されているので事前にみておくのもいいでしょう。みんな「不器用」ですが、後味爽やか。「ダイニングトーク」の第二弾が5月にあるそうで、そっちもみたい。

今、出来る、精一杯。
月刊「根本宗子」
駅前劇場(東京都)
2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了
満足度★★★★★
今すぐ予約!観劇/感激すべし!
【いてもたってもいられないので、思いのたけを】
「月刊「根本宗子」『今、出来る、精一杯。』」鑑賞。
素晴らしい。最高だ。
もうめんどくさくてちょーうざい。それに加えて、なんて暑苦しいことか!しかし、少しも「退屈」になんてなりやしない。ぐんぐんと引き込まれ引き込まれ、「ここか、ここがハイライトか、いやまだここじゃない」。で、あっという間に幕。唸る。唸ることしかできない。とにかく拍手、そしてまた拍手。
大きな「私」がぐるぐると台風のようにやってきて「間違っているのはわかっている!でも…!」とあなた(その小さな「私」)を巻き込んでしまう。「あなたも大変だよね。わかるよ。だって私も大変だし」なーんて甘っちょろい関係は許されやしない。
「この私」が「そんなあなた」を巻き込むの(巻き込みたいの)!あぁなんてウザイ女子。でも、好きだ。いや、好きなんてもんじゃない。ちょー愛してる。いいぞいいぞ!もっとやるんだ!でも、オレのところにはお願いだから来ないでくれ!
オレは「根本的台風」に巻き込まてどっかに飛ばされてしまうのはごめんだ。だから必死で足で自らの大地(安全圏)にしがみつき、「根本的台風」の嵐にびしょ濡れになりながらも、それが去って行くのこらえる。少しでも油断したら巻き込まれて飛ばされてしまうから。
でも……巻き込まれてそのまま「どこかへ」飛ばされてもみたい。いや、飛ばされたい!あぁ、オレはもう巻き込まれてしまっていたのだ!

虚言の城の王子
空想組曲
吉祥寺シアター(東京都)
2013/03/03 (日) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

見上げてごらん
Ar-Style
ブディストホール(東京都)
2013/03/06 (水) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
ネホリーとハホリー☆
(^^)/ 昼の公演を観てきました。面白かったです!
笑いあり、感動あり、役者の個性はバッチリの舞台です。
大阪弁や、レゲエや、武士語(最近はこういうらしいですね)とか、面白すぎです♪
終演後も、ダブルキャストなので、大勢でお見送りしてくれて、気になった役者さんとお話の時間も長かったです。
観劇日記をブログに書きました☆

月の剥がれる
アマヤドリ
座・高円寺1(東京都)
2013/03/04 (月) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★
「死」が軽すぎでは?
扱われている題材はとてもシリアスで痛々しいのだけど、登場人物各々の心情が深く描かれてないから「死」がリアリティを持って迫っては来なかった。
散華メンバーのそれぞれの事情は一部を除いてほとんど描かれず、なぜ身を挺して活動しようとするのかの個々のバックボーンが全然見えてこなくて、活動といっても単に部活みたいで死に対する意識が軽々しかった。
肉が裂け、骨が砕け、親族が嘆き哀しむような「死」はそこにはなく、単に物語上のアイテムとして「死」が扱われているようで、どうも受け入れがたかった。
少年王者舘のような群舞は迫力あったし美しかったんだけどな。

LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望
北九州芸術劇場
あうるすぽっと(東京都)
2013/03/08 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
採点できる感じじゃない
最初から最後まで全くチャンネルを合わせられず。音量、質ともに声が苦手すぎた。座席のせいもあるかな。四方囲みで全席自由です。舞台上、正面奥側がいいのではと予想。私は通常客席中央ブロックでした。これからご覧になる方はお早めに劇場へ。

ホロヴィッツとの対話
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2013/02/09 (土) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

ブルーシートチルドレン
川崎インキュベーター
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
こういうのが観たかった!!
ラゾーナ川崎で上演される、川崎市に演劇の義務ができた世界。だから川崎川崎と連呼するのかと思えば、全くそういうのは無かっった。
自分の知ってる役者さんが一人も居ないのに十分満足できた。
最初のOPはだらだら始まる感じは、自分は好きじゃないかな。
自分はでも大勢が出てる舞台は苦手な方です。
でもこれは、意外とキャラが立ってて判別しやすく、ただ大勢が必要な部分は衣装そのままに舞台を暗くして演じ、それでもちっとも違和感が無い。素晴らしい。
あとは、照明の入れ方SEが的確だと思った。
それに、場面転換が凄い好き。シュプレヒコールのように、規約を読み上げながら直角の行進。見ごたえあるぞ~~!!
ダンスも素晴らしい。もう一度見たいと思ったら、その欲求も叶えてくれた。
特に男性2が伸びやかでとても良いと思ったら、ここは日替わりでした。そして
それからいつも○○○される彼女が可愛らしい。
市長の何とも不気味というか、彼の存在感が素晴らしい。
こういう方が居て芝居が締まると思う。
登場グループが、劇団「ワタリダロケット」・「ブルーシートチルドレン」・警官・演劇特別高等警察・市長・・・あと4つくらいあって、それぞれの話のリンクの仕方も面白い。
ちょっと長いけど、飽きさせない面白さがあった。
お勧めです!!

若手演出家コンクー2012 最終審査
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
4日目
中村房絵演出「箱」コンテンポラリーダンス?セリフもあるのだけど1か所聞き取れないところがありました。何の徒競走だったんだろ。…。この作品もアフタートークをうんうんうなずいてきいていました。確かに。演出って大変な仕事ですよね。今日で4作品全て観ました。観客賞の投票も済ませました。来年も気になりますね。その前に最優秀は誰の手に??楽しみです。

3月歌舞伎公演「通し狂言 隅田川花御所染(すみだがわはなのごしょぞめ)」
国立劇場
国立劇場 大劇場(東京都)
2013/03/05 (火) ~ 2013/03/26 (火)公演終了
満足度★★★★
盛り沢山な物語・演出
許嫁の松若丸が死んだと思って仏門に入った清玄尼の前にその男が現れ、煩悩に心を乱して破滅する話で、ストーリー的にも演出的にも色々な趣向が盛り込まれていて、物悲しい内容ながらもエンターテインメントとして楽しめ、休憩込みで4時間半近くの長丁場を飽きずに観ることが出来ました。
序幕では主人公の清玄尼が僧になっても心が落ち着かず悩む様子がシリアスに描かれ、一幕目では都合の良い偶然が続き少々コミカルな味わいがありました。二幕目はユーモラスに始まりながらも、次第に清玄尼の嫉妬心が高まり、遂には妖怪に化けてしまうホラー的展開でした。大詰は常磐津に乗せた舞踊と大立ち回りが中心で、幽霊となった清玄尼が若松丸に化けて現れた上で清玄尼の生前の姿を演じるという入り組んだ構成が興味深かったです。
心中物、お家騒動物、怪談物等、舞踊物等を継ぎ接ぎにしたような物語でしたが、主人公が男に対して持つ執着心がブレずに描かれていて、一貫性のある作品となっていました。
回り舞台を使ったり、セットの乗ったセリを動かしたり、床一面が隅田川となって2艘の船が行き交ったりとスペクタクル的な要素が多く、楽しめました。早替わりや『道成寺』のような鐘も良かったです。
中村福助さんは、姫から尼、幽霊と変化して行く役柄を丁寧に演じていました。嘆く演技が少々一本調子に感じられたのが勿体なく思いました。
若手の役者達の台詞回しや立ち振る舞いに芯が感じられず、浮ついた感じになる場面が所々に見られたのが残念でした。

若手演出家コンクー2012 最終審査
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
3日目
サリngROCK演出「絶対の村上くん」好きな作品だなぁ。もちろん初観だし、関西なまりが心地よかった。ラストなんかすごく洗練されていた気がした。小道具が良かった。笑った。じわじわきました。東京でやるなら観たい!と思いました。

三月花形歌舞伎
松竹
新橋演舞場(東京都)
2013/03/02 (土) ~ 2013/03/26 (火)公演終了
満足度★★★★
松緑の丑松は発展途上
本当は、大好きな長谷川伸の「暗闇の丑松」観たさに行ったのですが、観終えてみれば、菊之助のお三輪の方が満足感高い印象でした。
昼の部は、丸本物の「三笠山御殿」と世話物の「暗闇の丑松」の2狂言立て。
間に40分の幕間があるだけで、日頃、いろいろなジャンルの演劇を見慣れている観客には、むしろ良いかもしれませんが、今までの歌舞伎公演の幕間形態に慣れた年配の方には、トイレタイムとして不適当では?とやや心配になりました。
お三輪の菊之助と、お米の梅枝が、共に、女形としての風格と所作において、各段の成長ぶりだったのが嬉しくなりました。
松緑の丑松は、初役だし、まだ体に落ちていない感があります。台詞の言い回しとかはかなり努力されたなと感じますが、長谷川伸の女性感が色濃く出ているこの演目の台詞の読みが甘いと感じました。
更に上演を重ねて、役を自分のものにして頂ける日を心待ちしたいと思います。(お父様の辰之助さんの丑松には戦慄が走った記憶がありますので)

忘却のキス
東京演劇アンサンブル
ブレヒトの芝居小屋(東京都)
2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
難解でした
14のタイトルがついたシーンで登場人物は同じらしい。一つ一つのシーンが完結しているのか、つながっているのか、全体的なストーリーも部分的なストーリーもよくわからないままであった。ドイツ演劇の特性なのか。たぶん戯曲で読んでもよくわからないだろうなと感じた。白い移動する壁で舞台転換が行われ、役者の演技やせりふにはおもしろさがあり、ストーリーを追えなくても楽しむことができた。特に最初のアコーディオンと一輪車、ジャグリングには驚いた。アコーディオン奏者はただものではないと思ったら世界的な奏者だとアフタートークで聞いて納得した。いろいろな意味ですごい舞台であった。

夜光星ディスコルーム
エムキチビート
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2013/02/27 (水) ~ 2013/03/06 (水)公演終了
満足度★★★
シンプルverで
序盤の時間軸が前後するところはおもしろかったけど、「時間は現在から過去に流れてる」の感覚がもっと欲しかったです。もうちょっとシンプルver.で観たい。それと、音楽は好みだったけれど、ちょっと音量大きかった…

HAPPY GHOST
劇団野心
北池袋 新生館シアター(東京都)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

『宇宙をskipする時間』×『てのひらに眠るプラネタリウム』
シアターキューブリック
ザ・ポケット(東京都)
2013/02/08 (金) ~ 2013/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★
中野に通うはめに…。
「宇宙をskipする時間」キラキラした宝箱のような60分に魅入られて、1回きりのつもりがもう1回、もう1回だけ…と結局4回も中野に通うことに…。すごく好きなお話。以前から知ってはいたけれど、この公演でシアターキューブリックさんのファンになったと言ってもいいくらい。
「てのひらに眠るプラネタリウム」こちらは2回、公演期間のはじめと終わりに観にいきました。「なぜその言葉なの?」と思ったセリフがひとつだけあって、それがずっと心に引っかかっています。誰もがいつかの思い出と重ねる懐かしさのような暖かい切なさを感じます。

あとにさきだつうたかたの
演劇集団 Ring-Bong
サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/12 (火)公演終了

エダニク
iaku
アトリエ劇研(京都府)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
エダニク【おすすめ】
圧巻でした。素晴らしいです。この作品、3人の役者さん、誰も交換できません。3人がいるからできる芝居。おすすめです。

若手演出家コンクー2012 最終審査
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
「箱」・・お洒落な小品
HPをみたら最後に選出が決まったというので、正直ちょっとナメてる部分があったことをここに告白しておきます(苦笑
ただ、観てみてその先入観は間違っていたことがはっきり分かりました。
ピンク地底人と本選を争ったというので、
「ピンク地底人(こちらの公演も観ています)と一緒に議論される」という作品が
どんなものかな・・と気にしながら観てみると、
なるほど、ほんのちょっと似ている気がする(笑
よく見ると全然違うのだけれど、
アフタートークを聴いて、
「どことなくちょっと似ている」と感じた理由がなんとなくわかった。
ひとつひとつのシークエンスの長さ、つなぎ方がちょっと似ている気がしたのだ。
もちろん、良く見ると全然違うのだけれど。
この作品は題名にもハッキリ分かる通り「箱」を題材にしている。
その視覚的な分かりやすさ(テーマはともかく(笑
が、ほんのちょっとピンクに先んじた理由かもしれない。
ただ、その分かりやすさゆえに、
ピンク(「長い人生の陰影」とでもいうべきものを音でザッピングしたものと自分は捉えました)とでは
微妙に好みが分かれ、選考現場では票が分かれたのではないかな、という気がした(推測です
この作品自体は、まだ4作品観たわけではないのでハッキリとは言えないけれど、
多分他のどの作品にも劣らない作品であろうと思われます(何となくピンク地底人がなければこちらに票が集まっていたようにも思うので。それはピンクにも同じことが言えますが(苦笑
別にこのまま優勝しても何らおかしくないと思いました。
それくらい、洗練された作品であるように思われました。

虚言の城の王子
空想組曲
吉祥寺シアター(東京都)
2013/03/03 (日) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
新たなステージへ
ほさかようが小劇場の枠を飛び出して、新たなステージに飛び出しているのが良くわかる。近い将来、パルコやコクーンで、名前で客が呼べる脚本家&演出家になっているだろうことは容易に想像できる。
数少ない、大人に通用するファンタジー作家だ。