最新の観てきた!クチコミ一覧

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「隠し剣鬼ノ爪」「盲目剣谺返し」

「隠し剣鬼ノ爪」「盲目剣谺返し」

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2013/02/23 (土) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

時代劇もキャラメルの持ち味で。殺陣や所作もしっかりしてる。
1時間2本立て連続公演の「ハーフタイムシアター」初の時代劇。
笑って泣いてだれでも楽しめるハートウォーミングな舞台が
キャラメルボックスの真骨頂。
今回の時代劇でもその良さがにじみ出ていて、苦難を乗り越える主人公、
耐える女性、殺陣のクライマックス、誰もがホッとできて、あったかい
余韻のあるエンディング…。
観終わって、良かったなぁ~と思えて、芝居が終わった後も、きっと
その世界はそのまま続いているだろうなと思えるラストシーン。
2本とも、やっぱり良かったです。

(ほぼ前説に出ていた西川浩幸さん、和服だったので絶対どっちかには
出演してるのかと思ったらどっちも出てないとは思いませんでした。)

DUST SHOOTERS~ダストシューターズ~【金曜マチネ完売しました】

DUST SHOOTERS~ダストシューターズ~【金曜マチネ完売しました】

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★

大仰なキャッチだが・・・
どうやら私にはこういったコテコテのSF物は向いていなかったようだ。大仰なキャッチコピーに誘われて出かけた事を後悔した。私が感心したのは2点。1点目は長沢美樹演じるレイラがザレム(遠藤公太郎)と再会したシーンで見せる表情の変貌振り。それまで冷徹な戦士然とした表情、立ち振舞いだったのが一転して柔和な表情になり声のトーンも別人のように変わっていくその瞬間。2点目は沢山の宇宙人が登場した(ようだ)が、役者の肉体のみで表現しようというその気概と完成度が高めだったこと。(印象に残ったのは2種類くらいだが)でも衣装はきめてるのに銃くらいは小道具としてあったほうがよかったのではないか。後で考えると「飛び出す演劇」、「ビジュアルイマジネーション演出」というのはこういうことなのかと思うわけなのだが、とにかく音響に頼りすぎる。役者の出ハケの度にいかにもな機械音が爆音で聞こえるのは何なのだろう。スピーカーの近くにいたせいもあるがだんだん耳障りになって仕方なかった。照明ももっと効果的な使い方ができたと思うしアクションもイマイチで見応えがなかった。

ウトピア

ウトピア

立教大学演劇研究会

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

大いなる皮肉。
最近学生さんの演劇を観る機会が多く、観るたびに”現実”を鋭く捉えているなぁと感心させられます。

今回の作品もそんな印象を持ちました。

ネタバレBOX

確かに全ての人が”自我”や”個性”を持たなくなれば争いや衝突もなくなる。
それを”完璧な理想郷”と呼ぶのであればそうなんだろうと思う。

ラストはエヴァンゲリオンの「人類補完計画」を連想させる内容だったけど、現実問題、世の中が向かっている先に見える姿は「ユートピア」ではなく「ディストピア」なんだと思うと空恐ろしい気になってしまう。

ユ◯ク◯の世界展開なんかまさにそういう事だし。

あと気になった点、カンパ箱がすごく立派なんだけど穴が小さいので躊躇してしまいました。もう少し簡素で穴が大きいほうが個人的にはカンパしやすいです。何ぶん気が小さいもので…。
変身

変身

サンピリ

ぽんプラザホール(福岡県)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★

絵描きと妹
意味深な予感は当たって、妹熱烈、兄クール。私は女だから妹の気持ちは痛いほどよくわかるし、兄の反応も予想できる。んーでもやりきれない想いも。
セリフより雄弁なパフォーマンスがステキだった。

ネタバレBOX

現実は厳しいなぁ~を実感。「仕事」「芸術」「恋愛」「金」
それから親の気持ちはうざいだろうけどよくわかる。
今、出来る、精一杯。

今、出来る、精一杯。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了

満足度★★★★

知らない人にもおすすめ出来る
人の弱さって何なのかねと考えさせられる作品。人とかかわるって面倒で大変で逃げ出したくなる。でも、面倒くさくても人に頼ってしまう弱さ。それを肯定する根本宗子の優しさ。胸に刺さる。こういうの嫌いじゃない。これは、知らない人にもおすすめ出来る。

ネタバレBOX

真っ直ぐすぎる表現とか少しテンポが悪い部分もあって雑味がある。決して100点満点ではない。でも100点満点じゃないのが良い。ラストは、自分は今これが「今出来る精一杯」と言えるだろうかと。そう思わせる。

演者では梨木智香と墨井鯨子は特に印象に残る演技だった。突き抜けた感が素晴らしい。それぞれ別方向でパワフル。加藤岳史の駄目人間ぶりも出色。こんな酷い男は存在しないと思いながらイラつく。前園あかりも良かったなぁ。
イノセント・ピープル “原爆を作った男たちの65年”(再演)

イノセント・ピープル “原爆を作った男たちの65年”(再演)

劇団昴

あうるすぽっと(東京都)

2013/01/30 (水) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★

泥沼をどこまで進めばよいのやら
原子爆弾の開発に従事した科学者ら5人の、その後の生涯を通して、
アメリカ人の視点から戦争を見つめる。

まず、この戯曲を日本人が書いてる、という点が驚いた。
原爆を正当化して生きている科学者たちの生活が丁寧に描かれていて、うおお。
正当化、という言葉自体がもはや日本目線なのだが、私日本人だし。
いわゆる「原爆が戦争を終結させた」という視点の人物たちが多く出てくる、そして、「リメンバー・パールハーバー」という言葉も。

そんな中でも、自分がした事を悔いる人も出てくるし、
開発者の娘は平和運動に走って日本人と結婚したり、
息子はベトナム戦争行って半身不随になって還ってきたり。
さらには、原爆開発に携わった人間が、
イラク戦争の劣化ウラン弾に憤慨したり。

もはや、国の問題ではなく、戦争と人間、って所を見つめにゃならんのだと深く感じる。

物語クライマックス、
開発者が広島を訪れた際に質問される。
「どうお考えですか?謝罪はないのですか?」
どうしても謝れない開発者、謝罪の言葉を聞きたい日本人。

もう、掘り返していくとキリがない。
正しい事を突き詰めようとしていく果てに、
誰が、どの国が正しい、とかそういう結末は訪れるんだろうか。

報復に報復が重なり過ぎた、世界史の果ての現在。
『インデペンデンスデイ』じゃないけど、
人類が一つになるには、もっと大きな敵が必要なのかしらん。
悲しいけど。
そうなったらさらに泥沼宇宙戦争だろうけどさ。

お互いがお互いを許し合うにはあまりに多くの血が流れていて、
それを乗り越えるにはハンパない覚悟と決意が必要。
と観てて思った。

シェイクスピアの『タイタス・アンドロニカス』
を想起させる内容でした。

という訳で、昴さん、タイタスやってくれないかしら。
すげぇ観たい。
ってか、出たい。
シェイクスピア万歳。

最近の昴のラインナップ、魅力的です。

次回はサルトルの『汚れた手』だとか。
本読み会第一回で扱われた、思い出深い戯曲です。

『算段兄弟』・『楽屋』

『算段兄弟』・『楽屋』

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★

算段兄弟Aを
書き込みが消えていたので再チャレンジです。予定の関係で、前半の算段兄弟のAバージョンだけ観劇しました。全体として楽しく観れたものの、やはり二本観るとかなり長くなる。予定は組み込んで観に行きましょう。以下

ネタバレBOX

小屋は初めてで、地下に降りて入った空間は中々素敵でした。ですがギリギリどころか、開演時間になってから入ってくる若いお客さんが多くてゲンナリしました。関係者なのか出演者の知り合いか解らないけど、せめてもう少し早く来ようよと。
算段兄弟は始まってみると、最初は軽快なテンポの掛け合いで好感持てました。ただ時間が経過していくうちに、段々とリズムが落ちていく感じはしました。全体が長いので、中盤とかもっと釈削れると思います。時間経過は思ったより長くは思わなかったけど、シャープな方がいいです。個人的には女性陣の方が良く感じました。うんちくの面白いやり取りもあれば、滑舌聞き取りにくい方まで色々だなと。スーツのボタンを一つ開けずに全部付けていたので、知らないのかなぁと思ったりもしました。僕も新人の時怒られました。
楽屋が観たかったのもあり、それは残念の一言です。他所さんでも楽屋はあるようで、作品はそちらで観れるとしてもこのメンバーでも観ておきたかったです。今後また、俳協さんで気になる作品があれば是非。
focus#3 円

focus#3 円

箱庭円舞曲

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

満足度★★★★


「珍しい凡人」しか観てないけど面白い。選曲がいい。出演陣が豪華。

ネタバレBOX

intro「12人の凡庸な日本人」
ダンスしてたけのこニョッキなゲームして、その場の空気で有罪にする。

01「みんな私のことが好きだった」
リストラに走る企業の人事部の会話劇…キャラのたった良作品。ジェネラルの「ぼくらはみんな~生きている~」が、いいスパイス。

02「Arabian Apring Nights」
国会議事堂前で別れ話をする二人…なんやかやと別れたくない男と冷めた女の態度に引き込まれる。確かに壊すだけじゃなくて「創る」ことに魅力がある。

03「マドンナー先生」
予備校での会話劇…原田優理子の自称マドンナ先生キャラが面白い。女性陣がみな素敵だった。

04「That's Entertainment!」
群馬から武道館を目指そうとする会話劇…個性的な人間の正直な会話に癒された。玉置玲央のしゃべりがどことなくかわいい。一番面白かった。


Interlude「ほんとうの話」
遠い親族との恋話…05、10の布石。

05「珍しい恋人」
ゲイの芸術家の片思い…ローリングクレイドル。

06「今日も誰かのせいにする」
ビンタをかます原作者に、思わずビンタを返す映画監督…07への布石。

07「ほね☆すて(実写版)」
漫画原作映画のリハーサル…03の浪人生が無事役者になれたのは良かったのか悪かったのか。抱きつき時の防御がうまい。原作者(片桐はづき)のファッションが好き。

08「ほね☆すて(漫画版)」
07の原作…結ばれたのち、夫の死まで寄り添い、後悔する妻。なんか人生だなと。これが普通なのかなと。乾いた感じがいい。

09「世界の男と女の魔法」
01の室長が新入社員と浮気したことを02の女が責める…ストレートなシーンに間所刈のキャラが際立つ。アケミ(北川未来)の冷めたキャラが、似合ってる。

10「○○○」
出産で妻を亡くした男の悲喜劇…シャープな感じ。らぶほ。

Extra「人の終わり」
火葬場…人が死んでもドラマは残るのか。
若手演出家コンクー2012 最終審査  

若手演出家コンクー2012 最終審査  

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★

「親愛なる我が総統」
こういうのは、観る人の人生観によって評価が大きく変わる作品ではないかと思う。

例えば目の前に言葉も通じないし習慣も違う、マスコミをみる限り野蛮で敵意に満ちた異なる民族の一人がいて、
ソイツを殺さないとお前を殺すぞ、と同じ国の人間に言われたとする。

自分は、歴史も文化も自分の国を心から愛していて、
マスコミの報道によると今、その異民族に滅ぼされようとしているらしい。

家族もいて、自分が死ぬと裏切り者として罵られて路頭に迷うかもしれない。

涙を流し謝りながら殺す人間がいる一方で、
自分と同じように泣き笑い苦しむ人間を殺すくらいなら死んだ方がマシだと
自分の中の神に従って迷わず死を選ぶ人もいる。

どちらに感情移入するかで、評価は分かれると思う。

自分は強力な軍隊を作り上げたドイツ人の言語より、
何のまとまりもなくすぐ侵略され、
ロマンの血が滾るポーランド人の言語を迷わず学びたいと思った。

殺す側に多少でも感情移入するということは、実は極めて危険なことのような気がする。

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人間である限り、誰かが誰かより生きる価値があると信じる理由はない。
教養があろうと無かろうと、
自分の命が、目の前の人間を犠牲にしても守られる価値があると信じる人間(政治家など)だけが、
他のすべての人間に劣る。

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そのことをハッキリと認識するようになったのは、
昨年のFTのヨッシ・ヴィーラーのレヒニッツあたりからなのだけど・・(苦笑
ただ、そのヨッシ・ヴィーラーも実は銀行に支配されたスイス
(報道自由度ランキングは上位だが、資本主義に対する懸念の発言は封殺される表現の自由の無い国
の出身なので、反ナチスの姿勢も多少は割り引いて考える必要があるかもしれないけれど・・(苦笑

ただ、被害者の声というのは割と通りやすいけれど、
加害者の声と言うのは聞かれないことが多いので、
そういう意味では上演する価値がある気もする。

出来ればドイツ軍とかじゃなく、
もっと最近の、アメリカとニカラグアとかそういったところを観たい気もするなぁ・・。

エルサルバドルの司教やなんかを殺害した特殊部隊を育て上げたアメリカ軍の兵士たちが、
「悪魔と呼ばれながらも実は人間」
的な存在として描かれたり・・って皮肉。


※ちなみにナチスとかユダヤ人虐殺などは自分もずいぶん昔から興味があって
本などを読んだりポーランド語を勉強したりしていたので、
割と自分にとっての題材の新鮮さが少なかったりとか、
あるいはポーランド人同士の会話から、
「これはポーランド語にしたらどういうイントネーションになってるんだろうか、
逆にドイツ人にドイツ語で質問してるときとの言葉の差が
感じられないナ」
・元はそれぞれの言葉で話しているため、
ドイツ語とポーランド語での元の会話を念頭に置きながら、それを日本語に訳していることをイメージする必要があったりする。自分も言葉を勉強したとき分かったが、ポーランド人にとってのポーランド語というのは、非常に重要な要素で、一般の市民の手紙の一つ一つが、日本で言うなら昔の作家のような言い回しを使っていたりする。
とか、わりと一般の人にとっては小さなこと(と言っても自分にとっては大きなこと)が気になってしまうので・・(苦笑

↑これが「演出」という面でどうしてもマイナスになってしまうこと。テキストは変えられなくとも、言葉の違いを観客に明確に分からせるような演出上の工夫がどうしても必要だったんじゃないだろうか。繰り返し言うようだけれど、ドイツ語とポーランド語の違いは非常に大きい。ドイツ語と違って、ポーランド語のように非実用的な言語を誇りを持って話す(生み出すのは数学者やピアニストなど)国で、科学技術や強固な軍隊を生み出すドイツとは大きく異なる。ドイツ人とポーランド人との違いをもっと分かるようにする必要があったのではないかと凄く思った。

ミシェル・トゥルニエの「魔王」ぐらいぶっ飛んだものだったら文句も無いんだけどな・・(苦笑

あと、メチャクチャ暑かった(汗

個人的には、(地方の)日常のシークエンスを上手く舞台の中に編み込んでいるという点も含めて、
やっぱり当初の予想通り大阪・広島の2作品に
(自分の中では)絞られたカナ、という気がする。

本当なら、ここにピンク地底人を含めて3作品位でちょうどいいんじゃないか、と思ったりする。

東京の2作品に思ったより演出上の遊びが無く、ちょっとがっかりしてしまった、正直な所(あくまでコンクールなので、今回だけは正直書きます、スミマセン(汗

ネタバレBOX

確かに、
銃殺よりはガス中毒死の方が、殺す側の自分の部下たちが苦しまなくて済む、
あるいは
自分が本当に人間なのかと悩み、苦しむ。

これがある分だけ、ヘースの方が、
世界各国で、自分たちが育て上げた軍隊に人を殺させまくっているアメリカ軍よりは
まだ人間らしいのかもしれない・・(アメリカ軍の兵士たちにあったことはないが

・・とすると、今現在は、ナチスのような直接的な抹殺は免れているものの、
より非人間的なシステムが支配する時代と言えるかもしれない(汗
今、出来る、精一杯。

今、出来る、精一杯。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

物語の先へ
なぜ、劇場に向かうのか。私は。
そこに希望があるから。
きっと。

ネタバレBOX

月刊「根本宗子」の本公演は今回が三回目。
昨年は、ほぼ月刊公演という小作品をほぼ観劇したのです。
まぁ、ぶっちゃけファンですが、なにか?

小作品が続いていたので、こじんまりとしないかと、
ちょっと危惧感もあったのですが、

これまでの本公演を凌駕する素晴らしい作品でした。

今時の若者世界の物語の中に、
歌舞伎やシェークスピア、
或いはギリシャ神話のような
下敷きも感じたのでした。
どうなんでしょうか?

ネモシュー大好きな皆さんは
パチンコネタや、
足の悪い女性に、
根本宗子その人を投射したと思うのですが、
どうでしょうか?

あー、ちなみに、タイニイアリスのインタビュー記事
まだネットに転がっていると思うので、
検索してみて。

彼女の演劇との繋がりとか想いがよく現されています。

これってネタバレに書かなくてもいいんじゃねー(笑)。

役者さん皆さん素晴らしかったです。

ブラボーでした。



「捨てる。」 終演!またお会いしましょう!

「捨てる。」 終演!またお会いしましょう!

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2013/03/08 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

何を捨てる?
(ちょっと改訂)
生きていくなかで、「捨てること」、「捨ててるけど実は捨てない」、「捨てない」、そんなことがいっぱい起こる。
なんかそんないろいろな人の気持ちや行動がお話の中で繰り広げられる。
だからとっても示唆深い。

展開としては重い内容もあるのだけど、笑いを入れていて楽しく観られる。
だから、素直に楽しめる人もいるだろうし、私みたいにちょっと重い感じに受け止めることもできる。観る人によって違う印象を与えてくれるのではないでしょうか?

しかし、エビスでは田中さん・伊丹さん・山崎さんはホントにいつも場をつくるのがうまいなあ、と思ってしまう。しかもいつも違う感じで。
(客席に女性が多い気がするのだけど、このあたりに魅かれているのかな、とも思ってしまう)

漫画家も気持ちがびしびし伝わってきたし、
最後のお話は少し涙。

ということで、観終わって、生きていくっていいなあ、がんばって生きていきたいなあ、と思える芝居だった。

おまけ:(9日20時)片岡さんの後頭部についていた小さい白い糸くずにちょっと気をとられてしまった・・・。

ネタバレBOX

「もみまん」はつぼった。ほんとにこんな略し方をするのだろうか?

親子編、名前を言ってしまうシーンは観ているほうも「あっ」と声が出るぐらいハッとした。紙を落とすのもごく自然でした。

欲を言えば、最後のシーン、できればもう10秒多めに観たかった。
娘がメモがみつからなくて困惑している姿、父親がそれを感じているところ、もう少しだけ余韻がほしかった。

(おまけ)
自分が「たかし」なので、芝居で「たかし」くんが出てくるとなんとなく落ち着かない・・・。

(個人的なコメント)
終わった後、すごくいい作品なのだけど、自分が「捨て」られてないと思った。
この作品、2年前観ていて、今回とキャストの方がまったく違う。
そのため、(話が少し変わってはいるものの)前と重ねてしまう。
前も、相当よくできたものだったから余計に。
(別にどちらがいいといっている訳ではなく、両方すばらしいから更にという意味で)

また、最後の親子編は、「ライ・トゥ・ミー」とやっぱり重なってしまう。
しかも「捨てる。」は2年前みた成川さん+権八さんの芝居が強烈でイメージが残っていることもあり、なんだかいろんなものが混ざった感じがしている。

イメージがごちゃごちゃになるのは自分の悪いクセなので直したい。

もう1回観るときは、たぶんスッと入ってくるように思える。時間作って飛び込む予定。
今、出来る、精一杯。

今、出来る、精一杯。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了

満足度★★★★

みました
はじめてバー夢でみた時は近所のおばあさんと思われる2人を含めて10人足らずところから駅前劇場へと、やりおるな。
自分のメンドくささに思いをいたさずにはおれず、少し傷心。

ネタバレBOX

あのヒキコモリはひきこもりなのに常に彼女やら気にしてくれる人がおって羨ましいね。

今、出来る、精一杯。

今、出来る、精一杯。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

(本谷+ポツ)/あひる
本谷有希子とポツドールを足してあひるなんちゃらで割った感じ。
おもしろかったです。

今まで何作品か拝見してきて
そこそこ面白いちょっと毒ある可愛い子ちゃん芝居という認識でした。
駅前なんてダイジョブかと心配していました。
正直、3200円って高いなあって思っていました。
追い掛けるのも、今回で最後にしよっかな、なんて。

杞憂でした。
全然安いです。
小劇場の醍醐味をまさかネモシューで味わえるとは!!!
侮っていました。認識を改めさせていただきます。
笑えます。エグられます。考えさせられます。感動できます。

まだまだ稚拙に感じる部分が無きにしもあらずですが
その分のびしろが期待できるということです。
次も期待しちゃいます。
是非色々な作品を発表してください。

今回はホントに楽しい時間をありがとうございました。


お時間あるかたは、観劇されることをオススメします。

寝惚けた日記帳

寝惚けた日記帳

劇団ハーベイ・スランフェンバーガーのみる夢

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

石油は甘い
面白い。

ネタバレBOX

夢を管理する実験に参加する女の子・初代(原尾真理子)と千代(井桁諒子)。初代の人格が入った端末を持ち出そうとした研究員の木崎(加藤歩美)だったが、そのせいで初代のデータがデリートされてしまう。千代の友人・高子(加藤風香)の人格もどきをベースに初代の記憶でつくりあげられた初代もどきに、初代を返してと迫る千代。初代もどきは自分の中の初代を端末に移し千代に渡す…。

暗いSF。設定が見えにくい序盤はややだるかったが、中盤からは面白さが増す。テンポが良くて120分も長くない。
初代と実母・木崎の関係や木崎の元夫?で研究の責任者な諸戸(針野裕貴)の関係、初代と千代の関係とか、後半の人間模様は見ごたえある。もうちょい心情の裏打ちがほしいと感じることもあるけど、説明的でない分くどくなくて良かったのかも。家族とか友情とか、そんなものがしっかり詰まってたのが良かった。

設定がもう少しシンプルであるとさらに世界に引き込まれたろうなと思う。
また、ラストの高子が「この劇は終わりです」というメタな〆は、なぜだろうと思った。役者らが舞台上に横たわる、夢を見ているような、夢の世界のような空気が良かっただけになぜかなと。

セットはしっかりしてた。衣装も突飛でもなく、役にあってた。全体的に落ち着いたトーンで骨太なところが気に入った。仰々しくないとこがね。
星に願いを

星に願いを

Sophia Modern Dancers

上智大学1号館講堂(1号館2階)(東京都)

2013/03/08 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題628(13-053)
18:00の回(晴、まだ暖かい)。17:00会場着、今日は講堂入り口前にスタッフの方がいらっしゃいました。中に入って受付(整理券あり)、教室が控室として用意されているので入ってみます。今の机は小さいんですね。公演の写真がおいてあります。椅子に座って学生時代のことを思い出す。17:30開場。ここは2回目(お芝居もみているので大学公演は3回目)、「In wonderland」から1年経ちました。18:05開演~18:53終演。

ここのダンスは照明、音楽、衣装なども楽しむことができ、あっという間の50分。

映像+ストロボ、ミラーボール、レーザー、正面に夜空、星が流れ、悪を倒すため正義の「戦隊」が駆けつけ、明と喑、静寂と轟音、そして祈り。音と光が舞台をいろんな色に染め上げ、ダンサーを際立たせています。
ダンサーの表情も良く、50分が短すぎるように感じます。終演後、ダンサーのみなさん、階段に並び見送り。こりっちに登録がないと見逃してしまうので、アンケートに登録のお願いを書いたのでした。

フェアリーテイルアレゴリー

フェアリーテイルアレゴリー

なば缶

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

評価できない
一体何がしたかったのか、
何がどこが面白かったのか全くわからなかった。
これを自分が今まで観た舞台と同列に扱うのは憚られるので
評価はできません。

ネタバレBOX

脚本と演出がひどい。特に脚本は酷すぎる。
どんなに古い小ネタを沢山入れても、天丼を多用しても
肝心の本線が面白くなければ面白い芝居にはならない。
この話でゴーサインを出した主催にも問題があるのではないか。
身内だけで楽しくやりたいのであれば、
無理して演劇という形にするのではなくファンイベントなどで良いのでは?

また、主宰、男性陣がこの劇団の主体だと思っているが、
客演の声優の方々にこの内容で失礼だと思わないのだろうか?
仲良しで楽しくやっていればそれで良いのだろうか?
長い時間を拘束して稽古してこの内容で、評価もボロボロで、
申し訳ないと思わないのだろうか?

最後に、声優のファンではなく。普通の演劇を期待して
観に来た人に、声優の出演する演劇はこんなものだと思われることが
とても悔しいです。
気になる舞台があって、もしそこに声優が出演していた場合には、
どうかぜひ足を運んでいただければと思います。
虚言の城の王子

虚言の城の王子

空想組曲

吉祥寺シアター(東京都)

2013/03/03 (日) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てよかったです。
生きるということの、ひとつの答えですね。熱い想いがこみ上げてきました。「演劇」として細かい所は分からないですけど、「お話」としては傑作と言ってよいのではないでしょうか。私は好きです。本当に観てよかったと思っています。

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

ナイロン100℃

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★

愉快。
ザッピングしたテレビを消した後のように、観た後はほとんど何も残りませんが、観ている時は充分楽しんでいたと思います。もっと視覚的にエロくしようと思えば出来たのでしょうが、敢えてそうしないところに大人のエロの遊び心を感じました。
★4でもよいのですが、一つ下げました。理由はネタバレで。

ネタバレBOX

最後に登場したネクタイのおっさんが安田大サーカス並みのオチだったので★1つ減点しました(笑)
誰得なんだよっていう終わり方。もちろん狙いなんでしょうけどね。。
月の剥がれる

月の剥がれる

アマヤドリ

座・高円寺1(東京都)

2013/03/04 (月) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

命の在り方
死生観を問われる内容で自分抜きに感想を書くことが難しい作品だと思うで、感じたことを短くまとめることはできませんが、面白かったです。
ダンスは好きです。躍動感があってよいと思います。
所々回収できていないように見えましたが、引っかかる、モヤモヤする「分からなさ」ではなかったので、観終えた後の気分はそんなに悪くないです。

熱海殺人事件 40YEARS' NEW

熱海殺人事件 40YEARS' NEW

RUP

紀伊國屋ホール(東京都)

2013/02/02 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

^ ^
熱海殺人事件をみるのは はじめてで、早口でたくさんのセリフをしゃべるので、聞き逃さないように一生懸命になりました。
馬場さん、気品もあり素敵でした。

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